JP2001262774A - 鋼コンクリート複合構造部材 - Google Patents
鋼コンクリート複合構造部材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼殻部分の局部座屈の問題がなく、規模の大
小によらず適用でき、耐荷力ならびに変形性能が高く、
施工が容易な複合構造部材を提供する。 【解決手段】 筒状の鋼殻1と、鋼殻1内に配した軸方
向鋼材3と、鋼殻1内に充填したコンクリート2とで複
合構造部材を構成する。鋼殻1の長手方向の一部または
全長には、凹凸断面の波形部4が形成されている。波形
部4は、その軸方向剛性ならびに曲げ剛性が小さいこと
で、複合構造部材に作用する軸力ならびに曲げモーメン
トにはほとんど抵抗せず、局部座屈の恐れがない。複合
構造部材に作用する軸力ならびに曲げモーメントに対し
ては、鋼殻1内部の軸方向鋼材3とコンクリート2が抵
抗するが、コンクリート2が鋼殻1によって外側から拘
束されるため、コンファインド効果によってコンクリー
トの圧縮強度が増加し、部材の耐荷力が増す。
小によらず適用でき、耐荷力ならびに変形性能が高く、
施工が容易な複合構造部材を提供する。 【解決手段】 筒状の鋼殻1と、鋼殻1内に配した軸方
向鋼材3と、鋼殻1内に充填したコンクリート2とで複
合構造部材を構成する。鋼殻1の長手方向の一部または
全長には、凹凸断面の波形部4が形成されている。波形
部4は、その軸方向剛性ならびに曲げ剛性が小さいこと
で、複合構造部材に作用する軸力ならびに曲げモーメン
トにはほとんど抵抗せず、局部座屈の恐れがない。複合
構造部材に作用する軸力ならびに曲げモーメントに対し
ては、鋼殻1内部の軸方向鋼材3とコンクリート2が抵
抗するが、コンクリート2が鋼殻1によって外側から拘
束されるため、コンファインド効果によってコンクリー
トの圧縮強度が増加し、部材の耐荷力が増す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、主として土木、
建築分野において、柱部材や梁部材として用いられる鋼
コンクリート複合構造部材に関するものであり、具体的
には、例えば橋梁用の脚柱や主塔、あるいは他の構造物
における支柱、梁等として用いられる。
建築分野において、柱部材や梁部材として用いられる鋼
コンクリート複合構造部材に関するものであり、具体的
には、例えば橋梁用の脚柱や主塔、あるいは他の構造物
における支柱、梁等として用いられる。
【0002】
【従来の技術】柱部材と梁部材とから構成される各種構
造物には、従来から鉄筋コンクリート構造や鋼構造によ
る部材、並びに、鋼管内にコンクリートを充填したコン
クリート充填鋼管部材などが用いられている。
造物には、従来から鉄筋コンクリート構造や鋼構造によ
る部材、並びに、鋼管内にコンクリートを充填したコン
クリート充填鋼管部材などが用いられている。
【0003】鉄筋コンクリート構造部材は、一般的には
経済性に優れ、特に、規模が大きくなる場合には多用さ
れる構造である。一方、コンクリート充填鋼管部材は、
鋼管とコンクリートの合成断面で外力に抵抗すること、
鋼管がコンクリートを拘束するため、コンクリートの圧
縮強度が上昇すること(コンファインド効果)などによ
り、軸力や曲げに対する耐荷力が高く、変形性能も優れ
た部材である。
経済性に優れ、特に、規模が大きくなる場合には多用さ
れる構造である。一方、コンクリート充填鋼管部材は、
鋼管とコンクリートの合成断面で外力に抵抗すること、
鋼管がコンクリートを拘束するため、コンクリートの圧
縮強度が上昇すること(コンファインド効果)などによ
り、軸力や曲げに対する耐荷力が高く、変形性能も優れ
た部材である。
【0004】また、コンクリート打設時には、鋼管が型
枠の働きをするので、型枠の施工が不要であり、施工期
間の短縮が図れ、経済的でもある。このようなコンクリ
ート充填鋼管構造について、特公平3−54725号公
報には、鋼管と鋼管内部に充填したコンクリートとが非
付着状態にあるアンボンド型充填鋼管コンクリートを支
柱部とした橋脚が記載されている。この橋脚では、鋼管
はほとんど圧縮荷重を受け持たず、鋼管には専らコンク
リートを拘束する働きのみを期待している。
枠の働きをするので、型枠の施工が不要であり、施工期
間の短縮が図れ、経済的でもある。このようなコンクリ
ート充填鋼管構造について、特公平3−54725号公
報には、鋼管と鋼管内部に充填したコンクリートとが非
付着状態にあるアンボンド型充填鋼管コンクリートを支
柱部とした橋脚が記載されている。この橋脚では、鋼管
はほとんど圧縮荷重を受け持たず、鋼管には専らコンク
リートを拘束する働きのみを期待している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の鉄筋コ
ンクリート構造部材の場合、脚柱を構築するに際し、鉄
筋の組立作業、型枠の組立および解体等の手間がかか
り、多数の熟練労務者を必要とする。また、急速施工の
点においても著しく不利であり、建設コストの上昇も避
けられない。
ンクリート構造部材の場合、脚柱を構築するに際し、鉄
筋の組立作業、型枠の組立および解体等の手間がかか
り、多数の熟練労務者を必要とする。また、急速施工の
点においても著しく不利であり、建設コストの上昇も避
けられない。
【0006】一方、コンクリート充填鋼管部材では、鋼
管に作用する圧縮応力によって鋼管に局部座屈が発生す
る恐れがあるため、一般には鋼管の直径と板厚との比
(径厚比)が十分に小さい鋼管を用いて、鋼管の局部座
屈に対する強度を高めることで対応している。
管に作用する圧縮応力によって鋼管に局部座屈が発生す
る恐れがあるため、一般には鋼管の直径と板厚との比
(径厚比)が十分に小さい鋼管を用いて、鋼管の局部座
屈に対する強度を高めることで対応している。
【0007】しかし、構造物の規模が大きくなり、これ
に伴い鋼管の直径も大きくなると、必要な鋼管板厚も極
めて大きくなり、結果として、鋼管の重量が必要以上に
増加し、構造物の建設コストの上昇を招く。前述した特
公平3−54725号公報記載の橋脚では、鋼管に生じ
る局部座屈の問題を解消するため、鋼管と充填コンクリ
ートの間に分離材を塗布し(アンボンド処理)、鋼管に
は軸方向の力が作用しない構造にしたとされている。し
かしながら、この橋脚は以下のような問題点を有してい
る。
に伴い鋼管の直径も大きくなると、必要な鋼管板厚も極
めて大きくなり、結果として、鋼管の重量が必要以上に
増加し、構造物の建設コストの上昇を招く。前述した特
公平3−54725号公報記載の橋脚では、鋼管に生じ
る局部座屈の問題を解消するため、鋼管と充填コンクリ
ートの間に分離材を塗布し(アンボンド処理)、鋼管に
は軸方向の力が作用しない構造にしたとされている。し
かしながら、この橋脚は以下のような問題点を有してい
る。
【0008】分離材として、パラフィン、アスファル
ト、オイル、グリース、ワセリンなどが例示されている
が、何れの材料も流動性があり、鉛直に建て込んだ鋼管
内面に塗布した場合、分離材が流下してしまうので、施
工の確実性に欠ける。
ト、オイル、グリース、ワセリンなどが例示されている
が、何れの材料も流動性があり、鉛直に建て込んだ鋼管
内面に塗布した場合、分離材が流下してしまうので、施
工の確実性に欠ける。
【0009】橋脚全体が曲げ変形する場合には、同時
に鋼管も曲げ変形するので、アンボンド処理層があって
も、鋼管に曲げ圧縮応力度が生じる。したがって、鋼管
に局部座屈が生じる恐れがあり、これを避けるためには
鋼管の板厚を増大させなければならず、不経済である。
に鋼管も曲げ変形するので、アンボンド処理層があって
も、鋼管に曲げ圧縮応力度が生じる。したがって、鋼管
に局部座屈が生じる恐れがあり、これを避けるためには
鋼管の板厚を増大させなければならず、不経済である。
【0010】本願発明は以上のような従来技術における
課題の解決を図ったものであり、鋼殻部分の局部座屈の
問題がなく、規模の大小によらず適用でき、耐荷力なら
びに変形性能が高く、施工が容易な複合構造部材を提供
することを目的としている。
課題の解決を図ったものであり、鋼殻部分の局部座屈の
問題がなく、規模の大小によらず適用でき、耐荷力なら
びに変形性能が高く、施工が容易な複合構造部材を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る発
明は、筒状の鋼殻と、前記鋼殻内に配置された鋼殻軸方
向に延びる軸方向鋼材と、前記鋼殻内に充填されたコン
クリートとからなる鋼コンクリート複合構造部材におい
て、前記鋼殻の一部または全長に凹凸の波形断面が軸方
向に連続する波形部が形成されていることを特徴とする
ものである。
明は、筒状の鋼殻と、前記鋼殻内に配置された鋼殻軸方
向に延びる軸方向鋼材と、前記鋼殻内に充填されたコン
クリートとからなる鋼コンクリート複合構造部材におい
て、前記鋼殻の一部または全長に凹凸の波形断面が軸方
向に連続する波形部が形成されていることを特徴とする
ものである。
【0012】筒状の鋼殻は内部に充填されたコンクリー
トを拘束する効果を有するが、波形部を有することで、
その部分の軸方向の剛性が小さくなり、軸力を実質的に
負担せず、また軸方向の変形を吸収可能であるため、局
部座屈の問題が解消される。軸方向鋼材は、規模に応
じ、鉄筋あるいは鉄筋籠、H形鋼やアングル等の形鋼な
どを用いることができるが、特に限定されない。
トを拘束する効果を有するが、波形部を有することで、
その部分の軸方向の剛性が小さくなり、軸力を実質的に
負担せず、また軸方向の変形を吸収可能であるため、局
部座屈の問題が解消される。軸方向鋼材は、規模に応
じ、鉄筋あるいは鉄筋籠、H形鋼やアングル等の形鋼な
どを用いることができるが、特に限定されない。
【0013】請求項2は、請求項1に係る複合構造部材
において、前記鋼殻の波形部の外側または内側に縦リブ
が設けられている場合を限定したものである。縦リブ
は、軸方向に変形しやすい波形部の変形に追随して変形
するが、その際に縦リブを降伏させることで、縦リブを
地震等によるエネルギーを吸収するためのダンパーとし
て機能させることができる。
において、前記鋼殻の波形部の外側または内側に縦リブ
が設けられている場合を限定したものである。縦リブ
は、軸方向に変形しやすい波形部の変形に追随して変形
するが、その際に縦リブを降伏させることで、縦リブを
地震等によるエネルギーを吸収するためのダンパーとし
て機能させることができる。
【0014】縦リブの取付け位置は、鋼殻の内外どちら
の側でもよい。なお、鋼殻が内に凸になる箇所では、鋼
殻が充填コンクリートの拘束の影響を受けにくいため、
鋼殻が部材軸方向に変形しやすい。そこで、鋼殻が内に
凸になる箇所に鋼殻の外側から縦リブを取り付ければ、
縦リブをより確実にダンパーとして機能させることがで
きる。
の側でもよい。なお、鋼殻が内に凸になる箇所では、鋼
殻が充填コンクリートの拘束の影響を受けにくいため、
鋼殻が部材軸方向に変形しやすい。そこで、鋼殻が内に
凸になる箇所に鋼殻の外側から縦リブを取り付ければ、
縦リブをより確実にダンパーとして機能させることがで
きる。
【0015】請求項3は、請求項2に係る複合構造部材
において、前記縦リブが前記鋼殻を構成する鋼材より降
伏点の低い材料からなる場合を限定したものである。請
求項2に係る発明では、縦リブを設け、その縦リブをダ
ンパーとして機能させることができ、断面の設計にも関
係するが、縦リブを軸方向鋼材等より確実に先行して降
伏させ、耐震性能をより向上させるためには、低降伏点
鋼や極低降伏点鋼、あるいは他の金属材料など、鋼殻を
構成する鋼材より降伏点の低い材料からなる縦リブを用
いることが考えられる。
において、前記縦リブが前記鋼殻を構成する鋼材より降
伏点の低い材料からなる場合を限定したものである。請
求項2に係る発明では、縦リブを設け、その縦リブをダ
ンパーとして機能させることができ、断面の設計にも関
係するが、縦リブを軸方向鋼材等より確実に先行して降
伏させ、耐震性能をより向上させるためには、低降伏点
鋼や極低降伏点鋼、あるいは他の金属材料など、鋼殻を
構成する鋼材より降伏点の低い材料からなる縦リブを用
いることが考えられる。
【0016】請求項4は、請求項1、2または3に係る
複合構造部材において、前記鋼殻が、凹凸の波形断面が
軸方向に連続する波形部が形成されている波形単位筒状
鋼殻どうし、または前記波形単位筒状鋼殻と波形部が形
成されていない単位筒状鋼殻を複数連結してなる場合を
限定したものである。
複合構造部材において、前記鋼殻が、凹凸の波形断面が
軸方向に連続する波形部が形成されている波形単位筒状
鋼殻どうし、または前記波形単位筒状鋼殻と波形部が形
成されていない単位筒状鋼殻を複数連結してなる場合を
限定したものである。
【0017】波形部を有する波形単位筒状鋼殻は、あら
かじめ円筒状に製作したものでもよいし、あるいは弧状
の波鋼板を現場で溶接あるいはボルト等でつなぎあわせ
て円筒状にしたものでもよい。例えば、立坑や深礎の構
築等で使用するライナープレートなどを利用することも
可能である。単位筒状鋼殻を軸方向に接合して行く手段
としては、溶接接合やボルト接合等を利用できるが、接
合方法等は特に限定されない。
かじめ円筒状に製作したものでもよいし、あるいは弧状
の波鋼板を現場で溶接あるいはボルト等でつなぎあわせ
て円筒状にしたものでもよい。例えば、立坑や深礎の構
築等で使用するライナープレートなどを利用することも
可能である。単位筒状鋼殻を軸方向に接合して行く手段
としては、溶接接合やボルト接合等を利用できるが、接
合方法等は特に限定されない。
【0018】また、この場合の軸方向鋼材は、鋼管コン
クリートの補強材として機能するものであるが、単位筒
状鋼殻を継ぎ足して行く際などに単位筒状鋼殻の支持部
材として機能させることができる。特に、高さ方向に継
ぎ足して行く場合などにおいて、波形単位筒状鋼殻ある
いは波形部のない単位筒状鋼殻のみでは安定させ難いの
を補うことができる。
クリートの補強材として機能するものであるが、単位筒
状鋼殻を継ぎ足して行く際などに単位筒状鋼殻の支持部
材として機能させることができる。特に、高さ方向に継
ぎ足して行く場合などにおいて、波形単位筒状鋼殻ある
いは波形部のない単位筒状鋼殻のみでは安定させ難いの
を補うことができる。
【0019】また、軸方向鋼材については、請求項1の
場合と同様、特に限定されないが、単位筒状鋼殻を継ぎ
足して行く際の支持部材として機能させるためには、例
えばH形鋼やアングル等の形鋼を、骨組的に組み立てる
ことで安定性が高くなる。また、比較的規模が小さい場
合には鉄筋籠的なものを骨組とすることもでき、特に支
持部材として機能させる必要がない場合には、単なる鉄
筋などでもよい。
場合と同様、特に限定されないが、単位筒状鋼殻を継ぎ
足して行く際の支持部材として機能させるためには、例
えばH形鋼やアングル等の形鋼を、骨組的に組み立てる
ことで安定性が高くなる。また、比較的規模が小さい場
合には鉄筋籠的なものを骨組とすることもでき、特に支
持部材として機能させる必要がない場合には、単なる鉄
筋などでもよい。
【0020】このような波形単位筒状鋼殻あるいは波形
部のない単位筒状鋼殻を継ぎ足すことについて、波形単
位筒状鋼殻のみを用い、軸方向の全長にわたって波形部
が形成された複合構造部材とすることもできるが、必ず
しも全てが波形部を有する単位筒状鋼殻である必要はな
く、一部に軸方向の剛性を低下させ、また変形を吸収で
きる波形単位筒状鋼殻を用いることで、軸力の負担が小
さくなり、局部座屈の恐れを解消することができる。
部のない単位筒状鋼殻を継ぎ足すことについて、波形単
位筒状鋼殻のみを用い、軸方向の全長にわたって波形部
が形成された複合構造部材とすることもできるが、必ず
しも全てが波形部を有する単位筒状鋼殻である必要はな
く、一部に軸方向の剛性を低下させ、また変形を吸収で
きる波形単位筒状鋼殻を用いることで、軸力の負担が小
さくなり、局部座屈の恐れを解消することができる。
【0021】本願の請求項5に係る複合構造部材からな
る脚柱は、請求項1、2、3または4に係る複合構造部
材が、前記鋼殻の少なくとも一端に前記波形部を有する
場合であって、前記一端を下にして脚柱として用い、鋼
殻の下端となる前記一端および前記軸方向鋼材の下端を
基礎コンクリート内に埋設固定してあることを特徴とす
るものである。
る脚柱は、請求項1、2、3または4に係る複合構造部
材が、前記鋼殻の少なくとも一端に前記波形部を有する
場合であって、前記一端を下にして脚柱として用い、鋼
殻の下端となる前記一端および前記軸方向鋼材の下端を
基礎コンクリート内に埋設固定してあることを特徴とす
るものである。
【0022】筒状鋼殻および骨組の下端を単に埋め込ん
で固定するだけの簡素な定着構造であることに加え、筒
状鋼殻の基礎コンクリート内に定着される部分が高さ方
向に波形断面形状を有していることで、基礎コンクリー
トとの付着による一体性に優れる。
で固定するだけの簡素な定着構造であることに加え、筒
状鋼殻の基礎コンクリート内に定着される部分が高さ方
向に波形断面形状を有していることで、基礎コンクリー
トとの付着による一体性に優れる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本願の請求項1に係る発
明を橋梁の脚柱に適用した場合の一実施形態を示したも
のであり、(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波
形部の水平断面図である。
明を橋梁の脚柱に適用した場合の一実施形態を示したも
のであり、(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波
形部の水平断面図である。
【0024】図1において、脚柱10は基礎6上に立設
された閉断面を有する鋼殻1と、鋼殻1の内部に配置さ
れた軸方向鋼材3およびコンクリート2からなり、鋼殻
1の脚柱基部には柱軸方向に凹凸が連続する波形部4が
形成されている。なお、軸方向鋼材3としては、鉄筋、
PC鋼材、形鋼、鋼板などを用いることができる。
された閉断面を有する鋼殻1と、鋼殻1の内部に配置さ
れた軸方向鋼材3およびコンクリート2からなり、鋼殻
1の脚柱基部には柱軸方向に凹凸が連続する波形部4が
形成されている。なお、軸方向鋼材3としては、鉄筋、
PC鋼材、形鋼、鋼板などを用いることができる。
【0025】このような構成において、脚柱10には上
部工からの荷重が伝達するが、鋼殻1の波形部4は軸方
向剛性ならびに曲げ剛性が小さい。そのため、鋼殻1は
部材に作用する軸力ならびに曲げモーメントにはほとん
ど抵抗しない。したがって、鋼殻1には圧縮応力が生じ
ず、局部座屈の恐れがない。
部工からの荷重が伝達するが、鋼殻1の波形部4は軸方
向剛性ならびに曲げ剛性が小さい。そのため、鋼殻1は
部材に作用する軸力ならびに曲げモーメントにはほとん
ど抵抗しない。したがって、鋼殻1には圧縮応力が生じ
ず、局部座屈の恐れがない。
【0026】部材に作用する軸力ならびに曲げモーメン
トに対しては、鋼殻1内部の軸方向鋼材3とコンクリー
ト2が鉄筋コンクリート構造と同様に抵抗するが、この
場合でも、コンクリート2が鋼殻1から拘束されるた
め、コンファインド効果によってコンクリートの圧縮強
度が増加し、部材の耐荷力が向上する。
トに対しては、鋼殻1内部の軸方向鋼材3とコンクリー
ト2が鉄筋コンクリート構造と同様に抵抗するが、この
場合でも、コンクリート2が鋼殻1から拘束されるた
め、コンファインド効果によってコンクリートの圧縮強
度が増加し、部材の耐荷力が向上する。
【0027】また、鋼殻1に局部座屈が生じる恐れがな
いため、従来のコンクリート充填鋼管部材の鋼管板厚に
比べて、鋼殻1の板厚を小さくすることができる。つま
り、鋼殻1にはコンクリート2への拘束効果だけを期待
するので、鋼殻1の板厚はコンクリート2を拘束するの
に必要最小限の板厚以上であれば良く、鋼殻1は径厚比
や幅厚比の制約を受けない。したがって、本願発明の複
合構造部材は、規模の大きな橋脚の脚柱にも適用可能で
あり、従来構造に比べて、適用範囲が広い。
いため、従来のコンクリート充填鋼管部材の鋼管板厚に
比べて、鋼殻1の板厚を小さくすることができる。つま
り、鋼殻1にはコンクリート2への拘束効果だけを期待
するので、鋼殻1の板厚はコンクリート2を拘束するの
に必要最小限の板厚以上であれば良く、鋼殻1は径厚比
や幅厚比の制約を受けない。したがって、本願発明の複
合構造部材は、規模の大きな橋脚の脚柱にも適用可能で
あり、従来構造に比べて、適用範囲が広い。
【0028】さらに、図1において、鋼殻1の波形部4
は、脚柱10に作用する曲げモーメントに対して変形し
やすいので、橋脚が大きな地震荷重を受ける場合には、
脚柱基部にあたる波形部4に塑性ヒンジ領域が形成さ
れ、橋脚基部の損傷領域を分散させることができるので
橋脚の変形性能も向上する。塑性ヒンジ領域の長さは鋼
殻1に波形を設ける区間の長さとして設定でき、さら
に、塑性ヒンジ領域の終局耐力は、軸方向鋼材3の断面
積を増減させることによって調節することができるの
で、要求性能に応じて部材のじん性率や終局耐力を容易
に調節可能である。以上によって、本願発明の複合構造
部材は、さまざまな条件の構造物の部材に適用すること
ができる。
は、脚柱10に作用する曲げモーメントに対して変形し
やすいので、橋脚が大きな地震荷重を受ける場合には、
脚柱基部にあたる波形部4に塑性ヒンジ領域が形成さ
れ、橋脚基部の損傷領域を分散させることができるので
橋脚の変形性能も向上する。塑性ヒンジ領域の長さは鋼
殻1に波形を設ける区間の長さとして設定でき、さら
に、塑性ヒンジ領域の終局耐力は、軸方向鋼材3の断面
積を増減させることによって調節することができるの
で、要求性能に応じて部材のじん性率や終局耐力を容易
に調節可能である。以上によって、本願発明の複合構造
部材は、さまざまな条件の構造物の部材に適用すること
ができる。
【0029】また、施工に関しても、本願発明の複合構
造部材は、工場製作された鋼殻1の内部に軸方向鋼材3
を配置した後、コンクリート2を充填するだけで良いの
で、コンクリート充填鋼管部材と同等の施工性を有して
いる。図2は、本願の請求項2に係る発明を橋梁の脚柱
に適用した場合の一実施形態を示したものであり、(a)
は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面
図である。
造部材は、工場製作された鋼殻1の内部に軸方向鋼材3
を配置した後、コンクリート2を充填するだけで良いの
で、コンクリート充填鋼管部材と同等の施工性を有して
いる。図2は、本願の請求項2に係る発明を橋梁の脚柱
に適用した場合の一実施形態を示したものであり、(a)
は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面
図である。
【0030】図2の複合構造部材は、橋脚の耐震性能を
図1の例よりもさらに高めた例であり、図1の脚柱10
の構成に加えて、鋼殻1の波形部4に、図3に示すよう
な縦リブ5が取り付けられている。図3は鋼殻1の波形
部4に取り付けた縦リブ5の形状を示した例である。図
3(a) は、鋼殻1の波形形状に縦リブ5の形状を合わせ
たものであり、この縦リブ5を鋼殻1の外面に取り付け
ている。縦リブ5は、鋼殻内面に取り付けたり、鋼殻1
の内外面に取り付けても良い。図3(b) は、鋼殻1に割
り込む形で縦リブ5が取り付けられている例であり、連
続した縦リブ5の両側に波形鋼板7が接合されている。
図1の例よりもさらに高めた例であり、図1の脚柱10
の構成に加えて、鋼殻1の波形部4に、図3に示すよう
な縦リブ5が取り付けられている。図3は鋼殻1の波形
部4に取り付けた縦リブ5の形状を示した例である。図
3(a) は、鋼殻1の波形形状に縦リブ5の形状を合わせ
たものであり、この縦リブ5を鋼殻1の外面に取り付け
ている。縦リブ5は、鋼殻内面に取り付けたり、鋼殻1
の内外面に取り付けても良い。図3(b) は、鋼殻1に割
り込む形で縦リブ5が取り付けられている例であり、連
続した縦リブ5の両側に波形鋼板7が接合されている。
【0031】図2において、橋脚が大きな地震荷重を受
ける場合、図1の脚柱10と同一の機構で図2の脚柱基
部にも塑性ヒンジ領域が形成される。この塑性ヒンジ領
域では波形部4を構成する波形鋼板7が、図4に示すよ
うに変形するので、波形部4に取り付けられた縦リブ5
もこれに追随して変形する。
ける場合、図1の脚柱10と同一の機構で図2の脚柱基
部にも塑性ヒンジ領域が形成される。この塑性ヒンジ領
域では波形部4を構成する波形鋼板7が、図4に示すよ
うに変形するので、波形部4に取り付けられた縦リブ5
もこれに追随して変形する。
【0032】このとき断面の外周に配置された縦リブ5
は鋼殻1内部に配置された軸方向鋼材3よりも先行して
降伏し、地震によるエネルギーを吸収するダンパーとし
て働くので、橋脚の耐震性能をより一層高めることがで
きる。さらに、縦リブ5を確実に軸方向鋼材3より先に
降伏させ、耐震性能をより向上させるためには、極低降
伏点鋼、その他降伏点の低い材料からなる縦リブ5を用
いるのが良い。
は鋼殻1内部に配置された軸方向鋼材3よりも先行して
降伏し、地震によるエネルギーを吸収するダンパーとし
て働くので、橋脚の耐震性能をより一層高めることがで
きる。さらに、縦リブ5を確実に軸方向鋼材3より先に
降伏させ、耐震性能をより向上させるためには、極低降
伏点鋼、その他降伏点の低い材料からなる縦リブ5を用
いるのが良い。
【0033】このように、本願発明の複合構造部材は、
耐荷性能、変形性能、経済性、施工性の面で優れてい
る。また、本願発明に係る複合構造部材は、部材に働く
曲げ荷重が大きい場合にその利点を発揮するので、図
1、図2に例示した橋脚の脚柱のように、軸力と曲げ荷
重を受ける梁−柱部材に適用できるのはもちろんのこ
と、主として曲げ荷重を受ける梁部材にも適用すること
ができる。
耐荷性能、変形性能、経済性、施工性の面で優れてい
る。また、本願発明に係る複合構造部材は、部材に働く
曲げ荷重が大きい場合にその利点を発揮するので、図
1、図2に例示した橋脚の脚柱のように、軸力と曲げ荷
重を受ける梁−柱部材に適用できるのはもちろんのこ
と、主として曲げ荷重を受ける梁部材にも適用すること
ができる。
【0034】図5は、本願発明の複合構造部材を、上下
部一体形式橋梁の脚柱10に適用した場合の実施形態を
示したものである。図5において、鋼殻1の上下端には
波形部4が設けられており、橋梁が橋軸方向に大きな地
震荷重を受ける場合には、脚柱10の上下端に塑性ヒン
ジが形成され、同時に波形部4に取り付けられた縦リブ
5がダンパーとして機能するので、橋梁の耐震性能が高
められる。
部一体形式橋梁の脚柱10に適用した場合の実施形態を
示したものである。図5において、鋼殻1の上下端には
波形部4が設けられており、橋梁が橋軸方向に大きな地
震荷重を受ける場合には、脚柱10の上下端に塑性ヒン
ジが形成され、同時に波形部4に取り付けられた縦リブ
5がダンパーとして機能するので、橋梁の耐震性能が高
められる。
【0035】図6は、本願発明の複合構造部材を橋脚の
脚柱に適用した他の例として、鋼殻1の内部の充填材で
あるコンクリート2に中空部9を形成した場合である。
この場合、橋脚の自重が軽減され、橋脚の規模が大きい
場合に特に適した脚柱構造である。
脚柱に適用した他の例として、鋼殻1の内部の充填材で
あるコンクリート2に中空部9を形成した場合である。
この場合、橋脚の自重が軽減され、橋脚の規模が大きい
場合に特に適した脚柱構造である。
【0036】図7は、本願発明の複合横造部材をラーメ
ン橋脚の横梁11に適用した場合の一実施形態を示した
ものである。この例では、大地震時に横梁端部に塑性ヒ
ンジ領域が形成され、同時に波形部4に取り付けられた
縦リブ5がダンパーとして機能するので、耐震性能の高
い橋脚とすることができる。
ン橋脚の横梁11に適用した場合の一実施形態を示した
ものである。この例では、大地震時に横梁端部に塑性ヒ
ンジ領域が形成され、同時に波形部4に取り付けられた
縦リブ5がダンパーとして機能するので、耐震性能の高
い橋脚とすることができる。
【0037】図8は、本願発明の複合構造部材を橋梁の
橋桁12に適用した場合の一実施形態を示したものであ
る。図8の橋桁12は、全長に渡って波形形状を有して
おり、矩形断面の内部にPC鋼材15が配置され、コン
クリート2が充填されている。
橋桁12に適用した場合の一実施形態を示したものであ
る。図8の橋桁12は、全長に渡って波形形状を有して
おり、矩形断面の内部にPC鋼材15が配置され、コン
クリート2が充填されている。
【0038】図8の構成において、PC鋼材15の緊張
力は、鋼殻1の抵抗によって損失されることなく、充填
コンクリート2にプレストレスとして導入されるので、
剛性の高い橋桁12を少ない鋼材量で得ることができ
る。図9は、本願の請求項4に係る複合構造部材を橋梁
用の橋脚に適用した場合の一実施形態を示したもので、
(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその水平断面図で
ある。
力は、鋼殻1の抵抗によって損失されることなく、充填
コンクリート2にプレストレスとして導入されるので、
剛性の高い橋桁12を少ない鋼材量で得ることができ
る。図9は、本願の請求項4に係る複合構造部材を橋梁
用の橋脚に適用した場合の一実施形態を示したもので、
(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその水平断面図で
ある。
【0039】本実施形態において、複合脚柱構造物を構
成する脚柱10は、波形断面形状を有する波形単位筒状
鋼殻1aを高さ方向に、複数、連結して構成される筒状
鋼殻1と、筒状鋼殻1内部に配置される軸方向鋼材とし
ての形鋼3a、繋ぎ材3bからなる骨組と、筒状鋼殻1
内部に充填されるコンクリート2とから構成されてい
る。
成する脚柱10は、波形断面形状を有する波形単位筒状
鋼殻1aを高さ方向に、複数、連結して構成される筒状
鋼殻1と、筒状鋼殻1内部に配置される軸方向鋼材とし
ての形鋼3a、繋ぎ材3bからなる骨組と、筒状鋼殻1
内部に充填されるコンクリート2とから構成されてい
る。
【0040】筒状鋼殻1は、高さ方向に波形断面形状を
有する波形単位筒状鋼殻1aを継ぎ足し、溶接やボルト
接合により構築する。同様に骨組についても形鋼3a、
繋ぎ材3bを継ぎ足し、溶接やボルト接合により構築す
る。筒状鋼殻1や骨組を分割しておくことで、施工現場
へ搬入する部材寸法が小さくなり、運搬が容易になる。
有する波形単位筒状鋼殻1aを継ぎ足し、溶接やボルト
接合により構築する。同様に骨組についても形鋼3a、
繋ぎ材3bを継ぎ足し、溶接やボルト接合により構築す
る。筒状鋼殻1や骨組を分割しておくことで、施工現場
へ搬入する部材寸法が小さくなり、運搬が容易になる。
【0041】波形単位筒状鋼殻1aは、例えば図10に
示すような波形断面形状を有するもので、鋼板を加工
し、波形形状を付与した後、筒状に成形することができ
る。波形単位筒状鋼殻1aの水平断面形状は円形に限ら
ず、矩形、小判形などでもよい。また、山岳橋梁の橋脚
などで、大型部材を施工現場に搬入することが困難とな
る場合には、波形断面形状を有する鋼板あるいは鋼枠を
施工現場に搬入し、施工現場で接合して単位筒状鋼殻と
する。この様な鋼板あるいは鋼枠としては、ライナープ
レートなどを利用することができる。
示すような波形断面形状を有するもので、鋼板を加工
し、波形形状を付与した後、筒状に成形することができ
る。波形単位筒状鋼殻1aの水平断面形状は円形に限ら
ず、矩形、小判形などでもよい。また、山岳橋梁の橋脚
などで、大型部材を施工現場に搬入することが困難とな
る場合には、波形断面形状を有する鋼板あるいは鋼枠を
施工現場に搬入し、施工現場で接合して単位筒状鋼殻と
する。この様な鋼板あるいは鋼枠としては、ライナープ
レートなどを利用することができる。
【0042】図9のような構成においては、脚柱10に
は上部工からの荷重が伝達さるが、このとき軸方向の荷
重は、筒状鋼殻1が軸方向に波形断面形状を有し、軸方
向の剛性が極めて小さいことから、筒状鋼殻1にはほと
んど作用せず、充填コンクリート2と軸方向鋼材を構成
する形鋼3aに作用する。
は上部工からの荷重が伝達さるが、このとき軸方向の荷
重は、筒状鋼殻1が軸方向に波形断面形状を有し、軸方
向の剛性が極めて小さいことから、筒状鋼殻1にはほと
んど作用せず、充填コンクリート2と軸方向鋼材を構成
する形鋼3aに作用する。
【0043】すなわち、筒状鋼殻1には軸方向の応力が
生じず、コンファインド効果の反力としての断面周方向
の引張応力のみが生じる。したがって、筒状鋼殻1には
局部座屈が発生する恐れがなくなり、平坦な筒状鋼殻を
用いる場合に比べて、鋼殻板厚を減少させることがで
き、経済的である。
生じず、コンファインド効果の反力としての断面周方向
の引張応力のみが生じる。したがって、筒状鋼殻1には
局部座屈が発生する恐れがなくなり、平坦な筒状鋼殻を
用いる場合に比べて、鋼殻板厚を減少させることがで
き、経済的である。
【0044】また、本願発明に係る脚柱10では、地震
時においても、筒状鋼殻1には局部座屈が生じないの
で、コンクリート2に対する拘束効果が十分に期待で
き、耐震性の面でも優れている。さらに、筒状鋼殻1を
耐候性鋼材から形成すれば、脚柱構造物の耐久性が向上
するとともに、塗装の塗り替え等、メンテナンスの手間
が省け、経済的である。
時においても、筒状鋼殻1には局部座屈が生じないの
で、コンクリート2に対する拘束効果が十分に期待で
き、耐震性の面でも優れている。さらに、筒状鋼殻1を
耐候性鋼材から形成すれば、脚柱構造物の耐久性が向上
するとともに、塗装の塗り替え等、メンテナンスの手間
が省け、経済的である。
【0045】筒状鋼殻1の内部に配置される形鋼3a
は、脚柱完成時には、鉄筋コンクリート構造の軸方向鉄
筋に相当する機能を有する。軸方向鉄筋を形鋼3aで代
替することで、鉄筋の配筋作業が軽減され、大幅に施工
性が向上するととにも、熟練労務者によらずとも施工が
可能となる。また、表面に突起を有する形鋼を用いた場
合には、形鋼と充填コンクリート2との付着性能が向上
するので、脚柱10の耐久性や耐震性が向上する。
は、脚柱完成時には、鉄筋コンクリート構造の軸方向鉄
筋に相当する機能を有する。軸方向鉄筋を形鋼3aで代
替することで、鉄筋の配筋作業が軽減され、大幅に施工
性が向上するととにも、熟練労務者によらずとも施工が
可能となる。また、表面に突起を有する形鋼を用いた場
合には、形鋼と充填コンクリート2との付着性能が向上
するので、脚柱10の耐久性や耐震性が向上する。
【0046】さらに、図9において、脚柱施工時には、
筒状鋼殻1の内部に配置される形鋼3a、繋ぎ材3b
は、筒状鋼殻1を脚柱軸方向に支持する機能を有する。
前述の通り、波形断面形状を有する筒状鋼殻1は軸方向
の剛性が極めて小さいため、充填コンクリート2が硬化
する以前にはそれ自体が自立しないので、施工時におい
ては形鋼3a、繋ぎ材3bからなる骨組によって筒状鋼
殻1を支持して形状を保ちつつ、充填コンクリート2を
施工する。
筒状鋼殻1の内部に配置される形鋼3a、繋ぎ材3b
は、筒状鋼殻1を脚柱軸方向に支持する機能を有する。
前述の通り、波形断面形状を有する筒状鋼殻1は軸方向
の剛性が極めて小さいため、充填コンクリート2が硬化
する以前にはそれ自体が自立しないので、施工時におい
ては形鋼3a、繋ぎ材3bからなる骨組によって筒状鋼
殻1を支持して形状を保ちつつ、充填コンクリート2を
施工する。
【0047】その際、筒状鋼殻1と形鋼3a、繋ぎ材3
bからなる骨組11とは、鉄筋コンクリート構造におけ
る軸方向鉄筋並びに筒状鋼殻1の支持材としての機能を
有しており、これらの機能を果たす部材を別々に用意す
る必要がないので経済的である。また、筒状鋼殻1を支
持するための支保工を架設、撤去する手間がないため、
短期間で脚柱を施工することができる。
bからなる骨組11とは、鉄筋コンクリート構造におけ
る軸方向鉄筋並びに筒状鋼殻1の支持材としての機能を
有しており、これらの機能を果たす部材を別々に用意す
る必要がないので経済的である。また、筒状鋼殻1を支
持するための支保工を架設、撤去する手間がないため、
短期間で脚柱を施工することができる。
【0048】図11は、波形断面形状を有する波形 単
位筒状鋼殻1aと、平坦な単位筒状鋼殻1bとを用いて
筒状鋼殻1を構築し、脚柱10を形成した場合の実施形
態を示したものである。脚柱全体が曲げ変形すると、曲
率に応じて平坦な単位筒状鋼殻1bには、軸方向応力が
生じるが、断面力が小さい部位であれば局部座屈が生じ
ないので、断面力の小さな部位については、波形単位筒
状鋼殻1aではなく、平坦な単位筒状鋼殻1bを用いる
ことができる。
位筒状鋼殻1aと、平坦な単位筒状鋼殻1bとを用いて
筒状鋼殻1を構築し、脚柱10を形成した場合の実施形
態を示したものである。脚柱全体が曲げ変形すると、曲
率に応じて平坦な単位筒状鋼殻1bには、軸方向応力が
生じるが、断面力が小さい部位であれば局部座屈が生じ
ないので、断面力の小さな部位については、波形単位筒
状鋼殻1aではなく、平坦な単位筒状鋼殻1bを用いる
ことができる。
【0049】このように、局部座屈が発生する恐れのあ
る箇所にのみ、波形単位筒状鋼殻1aを配置すること
で、合理的な設計が可能となり、筒状鋼殻1の製作コス
トを削減することができる。図12は、本願の請求項5
に係る複合脚柱構造物の基礎との定着構造の一例、すな
わち、筒状鋼殻1並びに形鋼3と基礎コンクリート7と
の定着部構造を示す鉛直断面図である。
る箇所にのみ、波形単位筒状鋼殻1aを配置すること
で、合理的な設計が可能となり、筒状鋼殻1の製作コス
トを削減することができる。図12は、本願の請求項5
に係る複合脚柱構造物の基礎との定着構造の一例、すな
わち、筒状鋼殻1並びに形鋼3と基礎コンクリート7と
の定着部構造を示す鉛直断面図である。
【0050】図12において、筒状鋼殻1の最下段は波
形断面形状を有する波形単位筒状鋼殻1aからなり、そ
の下端がコンクリート基礎6内に所要深さだけ埋め込ま
れて固定されている。形鋼3aについては、筒状鋼殻1
の下端よりも下方まで延長され、基礎6内に埋設され
て、固定されている。
形断面形状を有する波形単位筒状鋼殻1aからなり、そ
の下端がコンクリート基礎6内に所要深さだけ埋め込ま
れて固定されている。形鋼3aについては、筒状鋼殻1
の下端よりも下方まで延長され、基礎6内に埋設され
て、固定されている。
【0051】前述した通り、波形断面形状を有する筒状
鋼殻1には、軸方向力がほとんど作用しないため、定着
長は最小限でよく、筒状鋼殻1の埋め込み深さは小さく
とることができる。筒状鋼殻1の埋込み部にジベル17
を配置すれば、筒状鋼殻1を基礎6へ確実に固定するこ
とができる。
鋼殻1には、軸方向力がほとんど作用しないため、定着
長は最小限でよく、筒状鋼殻1の埋め込み深さは小さく
とることができる。筒状鋼殻1の埋込み部にジベル17
を配置すれば、筒状鋼殻1を基礎6へ確実に固定するこ
とができる。
【0052】なお、骨組を構成する鋼材は形鋼3aに限
定されないが、骨組の下端を筒状鋼殻1の下端より下方
まで延長した構造により、骨組の下端部がアンカーフレ
ームの機能を果たし、別途、基礎6へ固定するためのア
ンカーフレーム等を設置する必要がないので、使用鋼材
量を少なくすることができ、経済的である。さらに、形
鋼3aの下端にベースプレート18を溶接するなどすれ
ば、安価、かつ強固に、形鋼3aをコンクリート基礎6
へ固定することができる。
定されないが、骨組の下端を筒状鋼殻1の下端より下方
まで延長した構造により、骨組の下端部がアンカーフレ
ームの機能を果たし、別途、基礎6へ固定するためのア
ンカーフレーム等を設置する必要がないので、使用鋼材
量を少なくすることができ、経済的である。さらに、形
鋼3aの下端にベースプレート18を溶接するなどすれ
ば、安価、かつ強固に、形鋼3aをコンクリート基礎6
へ固定することができる。
【0053】
【発明の効果】鋼材の使用量を増大させることなく、
耐荷性能、変形性能、経済性、施工性に優れた複合構造
部材を得ることができる。
耐荷性能、変形性能、経済性、施工性に優れた複合構造
部材を得ることができる。
【0054】鋼殻に設ける波形部の長さにより部材の
変形性能を設定し、さらに、軸方向鋼材の断面積で部材
の耐荷力を設定することができるので、設計上の制約に
対して柔軟に対応でき、適用範囲の広い複合構造部材を
得ることができる。
変形性能を設定し、さらに、軸方向鋼材の断面積で部材
の耐荷力を設定することができるので、設計上の制約に
対して柔軟に対応でき、適用範囲の広い複合構造部材を
得ることができる。
【0055】請求項4に係る発明において、筒状鋼殻
の内部に配置される軸方向鋼材は、脚柱構造物の施工時
には筒状鋼殻の支持部材として、また完成時には軸方向
鉄筋として利用できるので、工期の短縮が図れるととも
に、安価に脚柱構造物を構築することができる。
の内部に配置される軸方向鋼材は、脚柱構造物の施工時
には筒状鋼殻の支持部材として、また完成時には軸方向
鉄筋として利用できるので、工期の短縮が図れるととも
に、安価に脚柱構造物を構築することができる。
【0056】請求項5に係る発明によれば、耐久性、
耐震性に優れた複合脚柱構造物を、熟練労務者を必要と
せずに、短い施工期間で構築できる。
耐震性に優れた複合脚柱構造物を、熟練労務者を必要と
せずに、短い施工期間で構築できる。
【0057】請求項5に係る発明では、筒状鋼殻並び
に形鋼の下端は、基礎コンクリート内に埋め込んで固定
するだけの簡素な定着構造としたので、短期間に施工で
き、経済性が高い。
に形鋼の下端は、基礎コンクリート内に埋め込んで固定
するだけの簡素な定着構造としたので、短期間に施工で
き、経済性が高い。
【図1】 本願の請求項1に係る発明を橋梁の脚柱に適
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面図で
ある。
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面図で
ある。
【図2】 本願の請求項2に係る発明を橋梁の脚柱に適
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面図で
ある。
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平断面図で
ある。
【図3】 (a) 、(b) は、それぞれ鋼殻の波形部に取り
付けられたリブ部分の形状例を示す斜視図である。
付けられたリブ部分の形状例を示す斜視図である。
【図4】 波形部を有する鋼殻の変形状態の説明図であ
り、(a) は圧縮を受ける場合、(b) は引張を受ける場合
である。
り、(a) は圧縮を受ける場合、(b) は引張を受ける場合
である。
【図5】 本願の請求項1〜3に係る発明を橋梁の脚柱
に適用した場合の他の実施形態を示す鉛直断面図であ
る。
に適用した場合の他の実施形態を示す鉛直断面図であ
る。
【図6】 本願の請求項1〜3に係る発明を橋梁の脚柱
に適用した場合のさらに他の実施形態を示したもので、
(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平
断面図である。
に適用した場合のさらに他の実施形態を示したもので、
(a) は脚柱全体の鉛直断面図、(b) はその波形部の水平
断面図である。
【図7】 本願の請求項1〜3に係る発明をラーメン橋
脚の横梁に適用した場合の一実施形態を示す鉛直断面図
である。
脚の横梁に適用した場合の一実施形態を示す鉛直断面図
である。
【図8】 本願の請求項1に係る発明を橋桁に適用した
場合の一実施形態を示したもので、(a) は橋梁の側面
図、(b) は橋桁の橋軸と直角方向の断面図である。
場合の一実施形態を示したもので、(a) は橋梁の側面
図、(b) は橋桁の橋軸と直角方向の断面図である。
【図9】 本願の請求項4に係る発明を橋梁の橋脚に適
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその水平断面図である。
用した場合の一実施形態を示したものであり、(a) は脚
柱全体の鉛直断面図、(b) はその水平断面図である。
【図10】 (a) 、(b) は、それぞれ本願の請求項4に
係る発明で用いる波形単位筒状鋼殻の波形形状の例を示
す斜視図である。
係る発明で用いる波形単位筒状鋼殻の波形形状の例を示
す斜視図である。
【図11】 (a) 、(b) は、それぞれ本願の請求項4に
係る発明の異なる実施形態を示す鉛直断面図である。
係る発明の異なる実施形態を示す鉛直断面図である。
【図12】 本願の請求項5に係る複合脚柱構造物の基
礎との定着構造の一例を示す鉛直断面図である。
礎との定着構造の一例を示す鉛直断面図である。
1…鋼殻、1a…波形単位筒状鋼殻、1b…単位筒状鋼
殻、2…コンクリート、3…軸方向鋼材、3a…形鋼、
3b…繋ぎ材、4…波形部、5…縦リブ、6…基礎、7
…波形鋼板、8…上部工、9…中空部、10…脚柱、1
1…横梁、12…橋桁、13…橋脚、14…床版、15
…PC鋼材、16…高欄、17…ジベル、18…ベース
プレート、
殻、2…コンクリート、3…軸方向鋼材、3a…形鋼、
3b…繋ぎ材、4…波形部、5…縦リブ、6…基礎、7
…波形鋼板、8…上部工、9…中空部、10…脚柱、1
1…横梁、12…橋桁、13…橋脚、14…床版、15
…PC鋼材、16…高欄、17…ジベル、18…ベース
プレート、
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状の鋼殻と、前記鋼殻内に配置された
鋼殻軸方向に延びる軸方向鋼材と、前記鋼殻内に充填さ
れたコンクリートとからなる鋼コンクリート複合構造部
材において、前記鋼殻の一部または全長に凹凸の波形断
面が軸方向に連続する波形部が形成されていることを特
徴とする複合構造部材。 - 【請求項2】 前記鋼殻の波形部の外側または内側に縦
リブが設けられている請求項1記載の複合構造部材。 - 【請求項3】 前記縦リブが前記鋼殻を構成する鋼材よ
り降伏点の低い材料からなる請求項2記載の複合構造部
材。 - 【請求項4】 前記鋼殻は、凹凸の波形断面が軸方向に
連続する波形部が形成されている波形単位筒状鋼殻どう
し、または前記波形単位筒状鋼殻と波形部が形成されて
いない単位筒状鋼殻を複数連結してなる請求項1、2ま
たは3記載の複合構造部材。 - 【請求項5】 前記鋼殻の少なくとも一端に前記波形部
を有する請求項1、2、3または4記載の複合構造部材
を、前記一端を下にして脚柱として用い、鋼殻の下端と
なる前記一端および前記軸方向鋼材の下端を基礎コンク
リート内に埋設固定してあることを特徴とする複合構造
部材からなる脚柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000078377A JP2001262774A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 鋼コンクリート複合構造部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000078377A JP2001262774A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 鋼コンクリート複合構造部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001262774A true JP2001262774A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18595797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000078377A Withdrawn JP2001262774A (ja) | 2000-03-21 | 2000-03-21 | 鋼コンクリート複合構造部材 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001262774A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010248702A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-11-04 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 柱脚部の構造 |
CN101509226B (zh) * | 2009-02-26 | 2011-07-06 | 南京工业大学 | 具有缓冲吸能作用的复合材料格构夹心管约束混凝土墩柱 |
CN103015463A (zh) * | 2011-03-18 | 2013-04-03 | 张继红 | 一种已建建筑物基础隔离施工方法及其所用的隔离结构 |
CN103184782A (zh) * | 2013-04-09 | 2013-07-03 | 广西大学 | 配角钢骨架的l形型钢混凝土异形柱 |
JP5597317B1 (ja) * | 2014-04-16 | 2014-10-01 | 株式会社ハナミズキ・ブリッジ・プランニング | 橋脚の耐震補強構造 |
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