JP2009108500A - プレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物 - Google Patents

プレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物 Download PDF

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Masao Yamada
政雄 山田
Satoru Kusaka
哲 日下
Katsumichi Tabuchi
勝道 田渕
Yoshinori Matsubara
由典 松原
Takayuki Hirayama
貴之 平山
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Abstract

【課題】梁両端部分の長期曲げモーメントによる引張力を低減できるプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物を得る。
【解決手段】梁14は、左梁部材18、中央梁部材20、及び右梁部材22を用いて構築される。左梁部材18及び右梁部材22の上端側には、PC鋼材28及びPC鋼材30によってプレストレスが導入されている。また、中央梁部材20の下端側には、PC鋼材32によってプレストレスが導入されている。ここで、左梁部材18、中央梁部材20、右梁部材22が接合されることにより、梁14が構築される。完成した梁14は、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてPC鋼材28、30、32によってプレストレスが導入されているので、梁14の中央部下端の長期曲げモーメントによる引張力、及び梁14の両端部上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、プレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物に関する。
建築構造体の梁の構築方法は、現場で配筋するとともに型枠を組んでコンクリートを打設する方法と、予め製造したプレキャスト梁を現場で取り付ける方法がある。プレキャスト梁を用いた梁構築方法の一つとして、梁の中央下端のみにPC鋼材を入れて長期応力に抵抗させた中間PC梁の両端部を、柱から張出した端部PC梁に接合するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1のプレキャスト梁の構築方法は、中間PC梁の中央下端のみにプレストレスが導入されているだけで、端部PC梁に作用する長期曲げモーメントによる引張力は、低減できなかった。
特開平5−86643
本発明は、梁の両端部分の長期曲げモーメントによる引張力を低減できるプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係るプレキャスト梁構築方法は、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された第1PC梁と、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された第2PC梁を、該第1PC梁と該第2PC梁の接合部を境にしてプレストレスの導入位置が上下反転するように接合することを特徴としている。
上記構成によれば、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせて、第1PC梁及び第2PC梁が組み付けられ、プレストレスが導入される。これにより、梁の両端部分に作用する長期曲げモーメントによる引張力を低減できる。また、柱に梁を取付ける前にプレストレスを導入するようにしたので、柱に梁を取付ける現場でのプレストレスの導入作業(緊張作業)が無くなる。また、PC鋼材の緊張作業のための足場を仮設する必要がなくなる。これにより、梁を構築するときの施工効率が上がる。
本発明の請求項2に係るプレキャスト梁構築方法は、前記接合部が、長期曲げモーメントの反曲点位置に配置されるように、前記第1PC梁と前記第2PC梁を接合することを特徴としている。上記構成によれば、第1PC梁と第2PC梁の接合部を、梁に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置とすることで、構造的弱点になる可能性がある接合部に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部の構造安全性が確保できる。なお、本発明における反曲点とは、厳密に構造計算から求まる反曲点に限らない。すなわち、第1PC梁と第2PC梁の接合部は、施工性・生産性を考慮して反曲点近傍に設けることを含む概念である。
本発明の請求項3に係るプレキャスト梁構築方法は、梁の中央部に前記第1PC梁が配置され、前記第1PC梁の両端に前記第2PC梁が接合されることを特徴としている。上記構成によれば、梁の自重による長期曲げモーメントによって発生する梁中央部の下端の長期曲げモーメントによる引張力及び梁両端部の上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。
本発明の請求項4に係るプレキャスト梁構築方法は、プレストレスは、PC鋼線又はPC鋼棒で導入されることを特徴としている。上記構成によれば、第1PC梁及び第2PC梁に、高強度材料で製造されたPC鋼線又はPC鋼棒を配置するため、効率的にプレストレスが導入される。
本発明の請求項5に係るプレキャスト梁構築方法は、前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部を機械式継手で接合することを特徴としている。
上記構成によれば、第1PC梁及び第2PC梁に設けられた梁主筋の端部を機械式継手で接合するため、鉄筋の継手効率を高めることができる。
本発明の請求項6に係るプレキャスト梁構築方法は、前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部を重ねて接合することを特徴としている。上記構成によれば、第1PC梁及び第2PC梁に設けられた梁主筋の端部を重ねて接合して、重ね継手を形成する。所定の重ね継手長さを確保する必要があるが、特別な継手用部材を用いることなく鉄筋の継手が可能である。
本発明の請求項7に係るプレキャスト梁構築方法は、前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部にコブが形成されていることを特徴としている。上記構成によれば、第1PC梁の梁主筋の端部に形成されたコブと、第2PC梁の梁主筋の端部に形成されたコブが、接合部などのコンクリート塊に定着され、コブの支圧力によって鉄筋応力の伝達が行われる。
本発明の請求項8に係るプレキャスト梁構築方法は、前記第1PC梁と前記第2PC梁が接合される接合部に、コンクリート打設用の空間を形成することを特徴としている。上記構成によれば、梁の構築場所に第1PC梁と第2PC梁を配置したとき、第1PC梁と第2PC梁の間に、コンクリート打設用の空間が形成される。そして、この空間を型枠で取り囲み、コンクリートが打設され、プレキャスト梁が構築される。鉄筋等の接合作業を行う際、作業空間が確保されるので施工性がよい。
本発明の請求項9に係るプレキャスト梁構築方法は、前記第1PC梁と前記第2PC梁が接合される接合部に、硬化材充填用の空間を形成することを特徴としている。上記構成によれば、梁の構築場所に第1PC梁と第2PC梁を配置したとき、第1PC梁と第2PC梁の接合部に硬化材(例えばグラウト材)充填用の空間が形成される。そして、この空間に硬化材が充填されて第1PC梁と第2PC梁が接合され、プレキャスト梁が構築される。ここで、この空間には、第1PC梁と第2PC梁間の隙間と、鉄筋継手部(例えばスプライススリーブ部)を含み、当該部に硬化材が充填される。このように、第1PC梁と第2PC梁の接合部の空間に硬化材が充填されて接合されるので、第1PC梁と第2PC梁の間でせん断力が伝達される。本方法によれば、第1PC梁と第2PC梁間の隙間等へのグラウト充填作業を除いて、現場打ちコンクリート作業を無くすことができるので、プレキャスト部材の組み立てスピードがあがり、施工性向上に寄与する。
本発明の請求項10に係るプレキャスト梁は、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された中間PC梁と、前記中間PC梁に接合され、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された両端PC梁と、を有することを特徴としている。
上記構成によれば、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された中間PC梁と、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された両端PC梁が接合される。これにより、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせて、プレキャスト梁にプレストレスが導入でき、長期曲げモーメントによる引張力を低減できる。また、柱に梁を取付ける前にプレストレスが導入されるので、柱に梁を取付ける現場でのプレストレスの導入作業(緊張作業)が無くなる。また、PC鋼材の緊張作業のための足場を仮設する必要がなくなる。これにより、梁を構築するときの施工効率が上がる。
本発明の請求項11に係るプレキャスト梁は、前記中間PC梁と前記両端PC梁の接合部を、長期曲げモーメントの反曲点位置に配置したことを特徴としている。上記構成によれば、中間PC梁と両端PC梁の接合部を、梁に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置とすることで、構造的弱点になる可能性がある接合部に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部の構造安全性が確保できる。
本発明の請求項12に係るプレキャスト梁接合構造は、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された第1PC梁と、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された第2PC梁を、 該第1PC梁と該第2PC梁の接合部を境にしてプレストレスの導入位置が反転するように接合したことを特徴としている。上記構成によれば、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてプレストレスを導入でき、梁に作用する長期曲げモーメントによる引張力を低減できる。
本発明の請求項13に係るプレキャスト梁接合構造は、前記中間PC梁と前記両端PC梁を、長期曲げモーメントの反曲点位置で接合したことを特徴としている。上記構成によれば、中間PC梁と両端PC梁の接合部の位置が、梁に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置になるので、梁の構築後に長期曲げモーメントが作用しても、構造的弱点になる可能性がある接合部に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部の構造安全性が確保できる。
本発明の請求項14に係る建物は、請求項10又は請求項11に記載のプレキャスト梁と、柱とを接合して構築したことを特徴としている。上記構成によれば、建物は、中間PC梁と両端PC梁を接合したプレキャスト梁を、柱に定着して構築される。ここで、中間PC梁と両端PC梁の接合部を、プレキャスト梁に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置とすることで、構造的弱点になる可能性がある接合部に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部の構造安全性が確保できる。
本発明は、上記構成としたので、梁の両端部分の長期曲げモーメントによる引張力を低減できる。
本発明のプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1は、地盤16上に構築された建物10を模式的に示したものである。建物10は、柱12(12A、12B)と梁14で架構が構築されている。柱12及び梁14は、コンクリートで形成され、図示しない鉄筋(主筋)等がコンクリート内部に設けられた構成となっている。
梁14は、梁14の左端部に配置された左梁部材18と、梁14の中央部に配置された中央梁部材20と、梁14の右端部に配置された右梁部材22とで構成されている。左梁部材18の右端面と中央梁部材20の左端面は、後打ちコンクリートによって接合され、接合部24が形成されている。同様に、中央梁部材20の右端面と右梁部材22の左端面は、後打ちコンクリートによって接合され、接合部26が形成されている。なお、左梁部材18、中央梁部材20、右梁部材22は、それぞれ個別に工場又はサイトで構築されたもので、建物10の建築現場にて接合されている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、梁14の接合部24、26の中心は、梁14の自重及び梁14上へのスラブ等の載置物の荷重によって作用する長期曲げモーメント(M)が、M=0となる反曲点位置(P1、P2)に位置している。長期曲げモーメントの作用によって、反曲点P1の左側及び反曲点P2の右側では、梁14の上端側に長期曲げモーメントによる引張力が作用しており、反曲点P1から反曲点P2までの間では、梁14の下端側に長期曲げモーメントによる引張力が作用する。この長期曲げモーメントによる引張力を低減するため、左梁部材18及び右梁部材22の上端側と、中央梁部材20の下端側に、それぞれPC鋼線又はPC鋼棒からなるPC鋼材28、32、30が設けられ、プレストレスが導入されている。なお、PC鋼材28、32、30は、梁14の紙面奥行き方向の幅の略中心に位置している。
図2(c)は、一例として、梁14の中央部Cに作用する各応力と、各応力を組合せた組合せ応力を模式的に示している。梁14の中央部Cでは、長期曲げモーメントによる圧縮力F1と引張力F2が作用しており、さらに、PC鋼材32のプレストレスによって圧縮力F3が作用している。これらの応力の組合せにより、梁14の中央部Cでは、上端側にF1+F3の組合せ応力F4(圧縮力)が作用し、下端側にF2−F3の組合せ応力F5(引張力)が作用している。ここで、梁14はコンクリート製のため、組合せ応力F4に対しては必要十分な耐性を有する。また、組合せ応力F5<引張力F2となるので、長期曲げモーメントによる引張力が低減される。
図3(a)に示すように、左梁部材18は、梁14の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋34、36が配置されている。主筋34、36は、左梁部材18の左右端面から突設されている。主筋34、36の一方の端部は、予め略鉛直方向に曲げられており、柱12Aの柱・梁接合部に定着されるようになっている。左梁部材18の右端面には、凹形状のコッター38が形成されている。また、左梁部材18は、梁主筋とPC鋼材の納まりの観点、PC鋼材の防錆上の観点から適宜設定されたかぶり厚(梁14の上端面からPC鋼材28までの距離)が予め設定されており、この設定されたかぶり厚となる位置にPC鋼材28が配置されて、梁14の長期曲げモーメントによる引張力を低減可能なように設計される。
左梁部材18の製造方法としては、一般的なプレテンション方式が好適である。まず、図示しない一対のアバット(橋台)とジャッキによってPC鋼材28が引張られる。続いて、図示しない型枠(コッター38形成用の凸部が形成されたもの)、主筋34、36、及びPC鋼材28が配置され、コンクリートが打設される。コンクリート硬化後、ジャッキによる緊張は開放されるが、左梁部材18にはPC鋼材28によるプレストレスが残る。このようにして、左梁部材18にプレストレスが導入される。PC鋼材28の端部には、必要に応じて、適宜選択された定着具(図示しない)が設けられる。
図3(b)に示すように、中央梁部材20は、梁14の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋40、42が配置されている。主筋40、42は、中央梁部材20の左右端面から突設されている。中央梁部材20の両端面には、凹形状のコッター44、46が形成されている。また、中央梁部材20は、梁主筋とPC鋼材の納まりの観点、PC鋼材の防錆上の観点から適宜設定されたかぶり厚(梁14の下端面からPC鋼材32までの距離)が予め設定されており、この設定されたかぶり厚となる位置にPC鋼材32が配置されて、梁14の長期曲げモーメントによる引張力を低減可能なように設計される。中央梁部材20の製造方法は、左梁部材18と同様のため説明を省略する。
図3(c)に示すように、右梁部材22は、梁14の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋48、50が配置されている。主筋48、50は、右梁部材22の左右端面から突設されている。右梁部材22の両端面には、凹形状のコッター52、54が形成されている。また、右梁部材22は、梁主筋とPC鋼材の納まりの観点、PC鋼材の防錆上の観点から適宜設定されたかぶり厚(梁14の上端面からPC鋼材30までの距離)が予め設定されており、この設定されたかぶり厚となる位置にPC鋼材30が配置されて、梁14の長期曲げモーメントによる引張力を低減可能なように設計される。右梁部材22の製造方法は、左梁部材18及び中央梁部材20の製造方法と同様のため説明を省略する。ここで、右梁部材22の中央には、図示しない鉄筋及び接合用の穴部が鉛直方向に設けられており、前述の柱12Bと右梁部材とが接合される構造となっている。
なお、左梁部材18、中央梁部材20、及び右梁部材22には、主筋34、36、40、42、48、50をそれぞれ巻き込んで並列に配置され、せん断力に抵抗するあばら筋(図示せず)が設けられている。また、主筋34、36、40、42、48、50は異形鉄筋であるが、図面上は表面を平坦状に描いて簡略表示している。さらに、柱12がプレキャスト部材の場合、柱梁仕口部と柱部の間には、グラウト材充填用隙間が設けられるが、特別に図示していない。
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。
図4(a)に示すように、左梁部材18が、柱12Aの一部を構成する柱部材64の上面に配置され、右梁部材22が、柱12Bの一部を構成する柱部材66の上面に配置される。また、中央梁部材20が、左梁部材18と右梁部材22の間に配置される。左梁部材18、中央梁部材20、及び右梁部材22の配置は、コンクリート打設後に接合部24、26となる空間68及び空間70を境にして、PC鋼材28、30、32によるプレストレスの導入位置が反転する配置となっている。
左梁部材18、中央梁部材20、及び右梁部材22の配置により、左梁部材18と中央梁部材20の間には、幅W1のコンクリート打設用の空間68が形成される。中央梁部材20と右梁部材22の間には、幅W2のコンクリート打設用の空間70が形成される。なお、左梁部材18、右梁部材22、及び中央梁部材20は、鉄骨で構築された支持台である支保工(図示せず)によって支持されている。
左梁部材18の主筋34、36の一方端、及び右梁部材22の主筋48、50の一方端には、主筋34、36、48、50の外径よりも大きい内径を有する筒状のスリーブ継手56、58、60、62がそれぞれ外挿されている。スリーブ継手56、58、60、62は、主筋34、36、48、50の軸方向にスライド可能となっている。
続いて、図4(b)に示すように、スリーブ継手56、58、60、62がスライドされ、主筋34と主筋40、主筋36と主筋42、主筋40と主筋48、及び主筋42と主筋50にそれぞれ外挿されて、左梁部材18、中央梁部材20、及び右梁部材22が連結される。
続いて、図4(c)に示すように、スリーブ継手56、58、60、62の内面側に図示しないモルタルが充填される。また、空間68、70を取り囲むようにして図示しない型枠が設けられ、空間68、空間70にコンクリートが後打ちされる。一方、柱部材64と左梁部材18の定着部にコンクリートが後打ちされ、柱部材66と右梁部材22の接合部にグラウトが充填される。コンクリートの硬化により接合部24、26が形成され、梁14が完成する。なお、説明を省略するが、右梁部材22の右側についても、同様の手順で梁部材の接合が行われる。また、梁14の構築時に、図示しない型枠を配置してコンクリートを打設し、床スラブを形成してもよい。
完成した梁14は、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてPC鋼材28、30、32によってプレストレスが導入されているので、梁14の中央部の下端の長期曲げモーメントによる引張力、及び梁14の両端部の上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。また、柱12に梁14を取付ける前に、梁14にプレストレスを導入するようにしたので、柱12に梁14を取付ける現場でのプレストレスの導入作業(緊張作業)が無くなる。さらに、プレキャストのため、PC鋼材28、30、32の緊張作業は既に終了しているので、緊張作業のための足場を仮設する必要がなくなる。これにより、梁14を構築するときの施工効率が上がる。また、現場でのプレストレス導入による不静定力を、部材設計の際に考慮する必要がない。さらに、プレストレス導入方向の力に抵抗する壁部材(耐力壁など)が存在する場合に、プレストレス梁に適正なプレストレスを導入するために当該壁部材コンクリートを後打ちするなどの必要性がない。
また、左梁部材18又は右梁部材22と中央梁部材20との接合部24、26の中心位置が、梁14に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置になるので、梁14の構築後に梁14に長期曲げモーメントが作用しても、構造的弱点になる可能性がある接合部24、26に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部24、26の構造安全性が確保できる。
さらに、本発明は、プレストレスが導入された複数のプレキャスト梁部材を接合して一つのプレストレス−プレキャスト梁を形成するので、特に、ロングスパン梁の構築に好適である。
次に、本発明のプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物の第2実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一のものには、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図5(a)に示すように、梁72は、左梁部材18と、中央梁部材20と、右梁部材22とで構成されている。左梁部材18、中央梁部材20、右梁部材22が接合される空間68、70の中心は、梁72の自重及び梁72上への載置物の荷重によって作用する長期曲げモーメント(M)が、M=0となる反曲点位置に位置している。梁72に作用する長期曲げモーメントによる引張力を低減するため、左梁部材18及び右梁部材22の上端側と、中央梁部材20の下端側に、所定のかぶり厚となるように、それぞれPC鋼材28、32、30が設けられ、プレストレスが導入されている。PC鋼材28、32、30は、梁72の紙面奥行き方向の幅の略中心に位置している。なお、PC鋼材28、32、30は、それぞれ複数本設けてもよい。
図5(b)は、梁72の空間68の位置を上方から見た状態を示している。空間68において、予め設定された重ね幅W3となるように、主筋34及び主筋40が重ねて配置されている。図示しない主筋36及び主筋42についても重ねて配置されている。
同様にして、空間70において、予め設定された重ね幅W4(図5(a)参照)となるように、主筋40及び主筋48が重ねて配置されている。主筋42及び主筋50についても重ねて配置されている。
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
図5(a)に示すように、主筋34及び主筋40、主筋36及び主筋42、主筋40及び主筋48、主筋42及び主筋50が重ねて配置される。続いて、図5(b)に示すように、空間68、70を取り囲むようにして図示しない型枠が設けられ、空間68、空間70にコンクリートが後打ちされる。また、柱部材64と左梁部材18の定着部にコンクリートが後打ちされ、柱部材66と右梁部材22の接合部にグラウトが充填される。続いて、図5(c)に示すように、コンクリートの硬化により、左梁部材18と中央梁部材20の接合部80、中央梁部材20と右梁部材22の接合部82が形成され、梁72が完成する。
完成した梁72は、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてPC鋼材28、30、32によってプレストレスが導入されているので、梁72の中央部の下端の長期曲げモーメントによる引張力、及び梁72の両端部の上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。また、接合部80、82の中心位置が、梁72に作用する長期曲げモーメントの反曲点位置になるので、梁72の構築後に梁72に長期曲げモーメントが作用しても、構造的弱点になる可能性がある接合部80、82に大きな曲げモーメントが作用せず、接合部80、82の構造安全性が確保できる。さらに、主筋34、36、40、42、48、50の端部を重ねた重ね継手によって、各主筋を接合することができるので、施工が容易となる。
次に、本発明のプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物の第3実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一のものには、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、建物90は、柱12(12A、12B)と梁92で架構が構築される。梁92は、梁92の左端部に配置された左梁部材94と、梁92の中央部に配置された中央梁部材96と、梁92の右端部に配置された右梁部材98とが接合されることにより構築される。
左梁部材94と中央梁部材96が接合される幅W5の空間107の中心、及び中央梁部材96と右梁部材98が接合される幅W6の空間109の中心は、梁92の自重及び梁92上への載置物の荷重によって作用する長期曲げモーメント(M)が、M=0となる反曲点位置に位置している。幅W5及び幅W6は、概ね10〜30mm程度とするのが一般的である。梁92に作用する長期曲げモーメントによる引張力を低減するため、左梁部材94及び右梁部材98の上端側と、中央梁部材96の下端側に、所定のかぶり厚となるように、それぞれPC鋼材28、30、32が設けられ、プレストレスが導入されている。PC鋼材28、30、32は、梁92の紙面奥行き方向の幅の略中心に位置している。なお、PC鋼材28、30、32は、それぞれ複数本設けてもよい。
左梁部材94は、梁92の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋95、97が配置されている。主筋95、97は、左梁部材94の左右端面から突設されている。主筋95、97の一方の端部は、予め略鉛直方向に曲げられており、柱12Aの柱・梁接合部に定着されるようになっている。また、主筋95、97の他方の端部には、図示しない圧接コブ形成装置により、主筋95、97の直径よりも大径で、略円錐台状のコブ102、106が形成されている。
中央梁部材96は、梁92の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋99、101が配置されている。主筋99、101は、中央梁部材96の左右端面から突設されている。主筋99、101の各両端部には、図示しない圧接コブ形成装置により、主筋99、101の直径よりも大径で、略円錐台状のコブ104、110、108、114が形成されている。
右梁部材98は、梁92の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋103、105が配置されている。主筋103、105は、右梁部材98の左右端面から突設されている。主筋103、105の各両端部には、図示しない圧接コブ形成装置により、主筋103、105の直径よりも大径で、略円錐台状のコブ112、116、118、120が形成されている。ここで、右梁部材98の中央には、図示しない鉄筋及び接合用の穴部が鉛直方向に設けられており、柱12Bの柱部材66と右梁部材98とが接合される構造となっている。
図6(b)は、梁92の空間107(図6(a)参照)の位置を上方から見た状態を示している。空間107において、予め設定された重ね幅W5となるように、主筋95及び主筋99が重ねて配置されている。主筋97及び主筋101についても重ねて配置されている。同様にして、空間109において、予め設定された重ね幅W6(図6(a)参照)となるように、主筋99及び主筋103が重ねて配置されている。主筋101及び主筋105についても重ねて配置されている。なお、各主筋の配置については、上述のように各主筋を重ねて配置するだけでなく、例えば、各コブの端面を対向させて近接配置してもよい。左梁部材94、中央梁部材96、及び右梁部材98には、主筋95、97、99、101、103、105をそれぞれ巻き込んで並列に配置され、せん断力に抵抗するあばら筋(図示せず)が設けられている。また、主筋95、97、99、101、103、105は異形鉄筋であるが、図面上は表面を平坦状に描いて簡略表示している。
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
図6(a)に示すように、左梁部材94が、柱12Aの一部を構成する柱部材64の上面に配置され、右梁部材98が、柱12Bの一部を構成する柱部材66の上面に配置される。また、中央梁部材96が、左梁部材94と右梁部材98の間に配置される。ここで、主筋95と主筋99、主筋97と主筋101、主筋99と主筋103、主筋101と主筋105がそれぞれ重なるように配置される。
左梁部材94、中央梁部材96、及び右梁部材98の配置は、空間107及び空間109を境にして、PC鋼材28、32、30によるプレストレスの導入位置が反転する配置となっている。左梁部材94、右梁部材98、及び中央梁部材96は、鉄骨で構築された支持台である支保工(図示せず)によって支持されている。
続いて、図6(c)に示すように、空間107、109を取り囲むようにして図示しない型枠が設けられ、空間107、109にコンクリートが後打ちされる。一方、柱部材64と左梁部材94の定着部には、コンクリートが後打ちされ、柱部材66と右梁部材98の接合部には、グラウトが充填される。コンクリートの硬化により接合部122、124が形成され、梁92が完成する。なお、説明を省略するが、右梁部材98の右側についても、同様の手順で梁部材の接合が行われる。
完成した梁92は、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてPC鋼材28、30、32によってプレストレスが導入されているので、梁92の中央部の下端の長期曲げモーメントによる引張力、及び梁92の両端部の上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。また、左梁部材94又は右梁部材98と中央梁部材96との接合部122、124では、コブ102、104、106、108、110、112、114、及び116が、接合部122、124のコンクリート塊に定着され、コブ102、104、106、108、110、112、114、及び116の支圧力によって、鉄筋応力の伝達が行われる。
次に、本発明のプレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物の第4実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一のものには、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図7(a)に示すように、建物130は、柱12(12A、12B)と梁131で架構が構築される。梁131は、梁131の左端部に配置された左梁部材18と、梁131の中央部に配置された中央梁部材132と、梁131の右端部に配置された右梁部材22とが接合されることにより構築される。
左梁部材18と中央梁部材132が接合される接合部の中心位置、及び中央梁部材132と右梁部材22が接合される接合部の中心位置は、梁131の自重及び梁131上への載置物の荷重によって作用する長期曲げモーメント(M)が、M=0となる反曲点位置となっている。梁131に作用する長期曲げモーメントによる引張力を低減するため、左梁部材18及び右梁部材22の上端側と、中央梁部材132の下端側に、所定のかぶり厚となるように、それぞれPC鋼材28、30、32が設けられ、プレストレスが導入されている。PC鋼材28、30、32は、梁131の紙面奥行き方向の幅の略中心に位置している。なお、PC鋼材28、30、32は、それぞれ複数本設けてもよい。
中央梁部材132の左端部には、主筋34を収納可能な大きさの穴部134と、主筋36を収納可能な大きさの穴部136が形成されている。また、中央梁部材132の右端部には、主筋48を収納可能な大きさの穴部138と、主筋50を収納可能な大きさの穴部140が形成されている。穴部134、136、138、及び140は、中央梁部材132を製造するときに、型枠に凸部を形成しておくこと、スリーブを埋設することなどにより形成される。
また、中央梁部材132の上端側及び下端側には、梁131の長軸方向に沿って、異形鉄筋からなる主筋142、144が配置されている。主筋142の左端は、穴部134内に突出しており、主筋142の右端は、穴部138内に突出している。同様に、主筋144の左端は、穴部136内に突出しており、主筋144の右端は、穴部140内に突出している。中央梁部材132の両端面には、凹状のコッター44、46が形成されている。
なお、左梁部材18、中央梁部材132、及び右梁部材22には、主筋34、36、142、144、48、50をそれぞれ巻き込んで並列に配置され、せん断力に抵抗するあばら筋(図示せず)が設けられている。また、主筋34、36、142、144、48、50は異形鉄筋であるが、図面上は表面を平坦状に描いて簡略表示している。
次に、本発明の第4実施形態の作用について説明する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、左梁部材18が、柱12Aの一部を構成する柱部材64の上面に配置される。そして、中央梁部材132が矢印X方向に移動され、中央梁部材132の穴部134、136に左梁部材18の主筋34、36がそれぞれ挿入される。左梁部材18と中央梁部材132は、硬化材としてのグラウト充填用の空間146を介して近接配置されている。
続いて、右梁部材22が、柱12Bの一部を構成する柱部材66の上面に配置されると共に矢印X方向に移動され、中央梁部材132の穴部138、140に右梁部材22の主筋48、50がそれぞれ挿入される。中央梁部材132と右梁部材22は、グラウト充填用の空間148を介して近接配置されている。
左梁部材18、中央梁部材132、及び右梁部材22の配置は、グラウト充填用の空間146、148を境にして、PC鋼材28、32、30によるプレストレスの導入位置が反転する配置となっている。左梁部材18、中央梁部材132、及び右梁部材22は、鉄骨で構築された支持台である支保工(図示せず)によって支持されている。
続いて、図7(c)に示すように、空間146及び空間148にグラウトが充填される。注入されたグラウトが硬化することによって接合部150、152が形成され、左梁部材18、中央梁部材132、及び右梁部材22が接合される。一方、柱部材64と左梁部材18の定着部にはコンクリートが後打ちされ、柱部材66と右梁部材22の接合部には、グラウトが充填される。コンクリートの硬化により、梁131が完成する。なお、説明を省略するが、右梁部材22の右側についても、同様の手順で梁部材の接合が行われる。
完成した梁131は、長期曲げモーメントによる引張力が作用する位置に合わせてPC鋼材28、30、32によってプレストレスが導入されているので、梁131の中央部の下端の長期曲げモーメントによる引張力、及び梁131の両端部の上端の長期曲げモーメントによる引張力を低減することができる。また、左梁部材18、中央梁部材132、右梁部材22の接合部の空間146、148にグラウトが充填されて接合されるので、左梁部材18、中央梁部材132、右梁部材22にせん断力が伝達されるようになる。
ここで、グラウト充填による左梁部材18、中央梁部材132、右梁部材22の接合の他の実施例として、スリーブを用いて接合してもよい。図8は、一例として、左梁部材154と中央梁部材156をグラウト充填により接合する工程を示している。
図8(a)に示すように、左梁部材154の右端部には、梁の軸方向に沿って上下に穴部158、160が形成されている。また、左梁部材154には、穴部158、160にそれぞれ端部が突出された主筋162、164と、PC鋼材28が設けられている。主筋162、164の右端部には、略円筒状のスリーブ166、168が外挿されており、スリーブ166、168は、穴部158、160にそれぞれ収納されている。一方、中央梁部材156の左端部には、梁の軸方向に沿って上下に穴部170、172が形成されている。また、中央梁部材156には、穴部170、172にそれぞれ端部が突出された主筋174、176と、PC鋼材32が設けられている。
続いて、図8(b)及び図8(c)に示すように、左梁部材154のスリーブ166、168が、主筋162、164に沿って移動され、中央梁部材156の主筋174、176にそれぞれ外挿される。これにより、左梁部材154と中央梁部材156が連結される。スリーブ166、168による連結後、左梁部材154と中央梁部材156の隙間にグラウトが充填され、硬化することにより、左梁部材154と中央梁部材156が接合される。なお、図示しない右梁部材も同様に中央梁部材156に接合される。このように、スリーブ166、168を用いて接合してもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。柱12は、プレキャスト、現場打ちのいずれの工法で構築されたものであってもよい。梁14等のプレキャスト形式は、柱一体型、十字型、仕口一体型、小物であってもよい。また、梁14等は、ハーフPC、フルPCであってもよい。端部のPCは、靭性確保のため、繊維補強コンクリートとしてもよい。PC鋼材28、30、32の定着部同士が接触しないように、左梁部材18、中央梁部材20、右梁部材22の端部に、U型溝を形成してもよい。接合部24、26の中心位置は、構造計算から求まる反曲点位置から多少ずれた位置にあってもよい。PC鋼材28、30、32は、複数本配置しても当然よい。
本発明の第1実施形態に係る建物の立面図である。 (a)本発明の第1実施形態に係る梁の接合位置を示す模式図である。(b)本発明の第1実施形態に係る梁に作用する長期曲げモーメントの模式図である。(c)本発明の第1実施形態に係る梁に作用する長期曲げモーメントによる引張力、圧縮力、及びプレストレスによる圧縮力の組合せ応力を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係る梁部材の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る梁の施工手順を示す工程図である。 本発明の第2実施形態に係る梁の施工手順を示す工程図である。 本発明の第3実施形態に係る梁の施工手順を示す工程図である。 本発明の第4実施形態に係る梁の施工手順を示す工程図である。 本発明の第4実施形態に係る梁の他の実施例を示す工程図である。
符号の説明
10 建物(建物)
12 柱(柱)
14 梁(プレキャスト梁)
18 左梁部材(第2PC梁、両端PC梁)
20 中央梁部材(第1PC梁、中間PC梁)
22 右梁部材(第2PC梁、両端PC梁)
24 接合部(接合部)
26 接合部(接合部)
28 PC鋼材(PC鋼線、PC鋼棒)
30 PC鋼材(PC鋼線、PC鋼棒)
32 PC鋼材(PC鋼線、PC鋼棒)
34 主筋(梁主筋)
36 主筋(梁主筋)
40 主筋(梁主筋)
42 主筋(梁主筋)
48 主筋(梁主筋)
50 主筋(梁主筋)
56 スリーブ継手(機械式継手)
58 スリーブ継手(機械式継手)
60 スリーブ継手(機械式継手)
62 スリーブ継手(機械式継手)
68 空間(コンクリート後打ち用の空間)
70 空間(コンクリート後打ち用の空間)
90 建物(建物)
102 コブ(コブ)
104 コブ(コブ)
106 コブ(コブ)
107 空間(コンクリート後打ち用の空間)
108 コブ(コブ)
109 空間(コンクリート後打ち用の空間)
110 コブ(コブ)
112 コブ(コブ)
114 コブ(コブ)
116 コブ(コブ)
130 建物(建物)
146 空間(硬化材充填用の空間)
148 空間(硬化材充填用の空間)

Claims (14)

  1. 長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された第1PC梁と、
    長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された第2PC梁を、
    該第1PC梁と該第2PC梁の接合部を境にしてプレストレスの導入位置が上下反転するように接合することを特徴とするプレキャスト梁構築方法。
  2. 前記接合部が、長期曲げモーメントの反曲点位置に配置されるように、前記第1PC梁と前記第2PC梁を接合することを特徴とする請求項1に記載のプレキャスト梁構築方法。
  3. 梁の中央部に前記第1PC梁が配置され、前記第1PC梁の両端に前記第2PC梁が接合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト梁構築方法。
  4. プレストレスは、PC鋼線又はPC鋼棒で導入されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  5. 前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部を機械式継手で接合することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  6. 前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部を重ねて接合することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  7. 前記第1PC梁及び前記第2PC梁に梁主筋が設けられ、該梁主筋の端部にコブが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  8. 前記第1PC梁と前記第2PC梁が接合される接合部に、コンクリート打設用の空間を形成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  9. 前記第1PC梁と前記第2PC梁が接合される接合部に、硬化材充填用の空間を形成することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプレキャスト梁構築方法。
  10. 長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された中間PC梁と、
    前記中間PC梁に接合され、長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された両端PC梁と、
    を有することを特徴とするプレキャスト梁。
  11. 前記中間PC梁と前記両端PC梁の接合部を、長期曲げモーメントの反曲点位置に配置したことを特徴とする請求項10に記載のプレキャスト梁。
  12. 長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁下端側に導入された第1PC梁と、
    長期曲げモーメントによる引張力を低減するようにプレストレスが梁上端側に導入された第2PC梁を、
    該第1PC梁と該第2PC梁の接合部を境にしてプレストレスの導入位置が反転するように接合したことを特徴とするプレキャスト梁接合構造。
  13. 前記中間PC梁と前記両端PC梁を、長期曲げモーメントの反曲点位置で接合したことを特徴とする請求項12に記載のプレキャスト梁接合構造。
  14. 請求項10又は請求項11に記載のプレキャスト梁と、柱とを接合して構築したことを特徴とする建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011252304A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Shimizu Corp PCa柱と複合梁との接合構造および接合方法
JP2017180090A (ja) * 2017-06-13 2017-10-05 大成建設株式会社 柱梁架構
JP2019085780A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 株式会社安藤・間 プレキャストコンクリート梁部材の接合構造および接合方法

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