JP2002242207A - 構造物基礎の支持構造 - Google Patents

構造物基礎の支持構造

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JP2002242207A JP2001046195A JP2001046195A JP2002242207A JP 2002242207 A JP2002242207 A JP 2002242207A JP 2001046195 A JP2001046195 A JP 2001046195A JP 2001046195 A JP2001046195 A JP 2001046195A JP 2002242207 A JP2002242207 A JP 2002242207A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 杭や構造物基礎が大きな水平力を受けた場合
においても、杭や構造物基礎に過剰な断面力が発生せ
ず、設計の合理性及び施工の容易性が担保できる構造物
基礎の支持構造を提供する。 【解決手段】 杭頭部11及び杭頭部11の上に設けら
れる支圧部12を含み、構造物基礎(フーチング基礎
2)を支圧部12の上に載置しながら支持する構造物基
礎の支持構造であって、支圧部12は、錐台形状を呈す
る構造物基礎の支持構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物基礎及び支
持地盤の間に杭がある場合において用いられる構造物基
礎の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の構造物基礎の支持構造と
しては、杭頭部及び構造物基礎たるフーチングやマット
基礎を剛接合しながら上部構造を支持してなるものが一
般的に知られている。
【0003】ここで、杭及びフーチング基礎の剛接合
は、杭外周に配した主筋をフーチングに定着するので、
杭及びフーチング基礎は互いの鉛直移動、水平移動、及
び回転を拘束されることになる。それゆえ、かかる構造
物基礎の支持構造によれば、地表が軟弱地盤のとき、下
層の強固な地盤に達する杭に対してフーチング基礎から
の荷重、外力の伝達ができると同時に、フーチング基礎
に対して該荷重、外力とつりあう反力の付与ができ、フ
ーチング基礎の安定した支持状態を獲得することが可能
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イプの構造物基礎の支持構造では、剛接合によりフーチ
ング基礎が杭頭部を拘束する構造になっているため、地
震等のとき、フーチング基礎や杭が大きな水平力を受け
ると、杭やフーチング基礎に過剰な曲げやせん断力が作
用し、最終的には杭頭部が破壊することが多い。また、
杭やフーチング基礎に発生する断面力を大きな水平力に
抵抗し得る大きさとすると、双方の配筋量が大幅にアッ
プするなど、不合理な設計となるばかりか、接合部で杭
の主筋がフーチング基礎の鉄筋と干渉する等、配筋が複
雑となり施工が困難となってしまう。
【0005】そこで、本発明の課題は、杭や構造物基礎
が大きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物基
礎に過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工の
容易性が担保できる構造物基礎の支持構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
構造物基礎の支持構造は、杭頭部及び該杭頭部の上に設
けられる支圧部を含み、構造物基礎を該支圧部の上に載
置しながら支持する構造物基礎の支持構造であって、前
記支圧部は、前記構造物基礎の底面に接する上端面が、
前記杭頭部の頂面より狭いことを特徴としている。本発
明に係る構造物基礎の支持構造によれば、杭や構造物基
礎が大きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物
基礎に過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工
の容易性が担保されるという効果の享受が可能となる。
【0007】このような技術的手段において、被支持物
である「構造物基礎」とは、建築や土木の別を問わず、
杭により支持され得るあらゆる基礎構造物を包含する概
念であり、それゆえ、フーチング基礎やべた基礎に限ら
れず、杭により直接支持される構造物である限り建築物
の上部構造物などをも包含する。また、このような「構
造物基礎」を支持する杭の種類としては、特に制約がな
く、支持形式や材料の別は問わない。
【0008】つまり、支持杭の形式であるものを用いる
か、摩擦杭の形式であるものを用いるかを問わず、ま
た、場所打ち杭を用いるか、既製杭としての木杭、鋼
杭、コンクリート杭、合成杭等のいずれを用いるかを問
わない。例えば、合成杭を用いる場合、工場製コンクリ
ート杭や場所打ちコンクリート杭の中から適宜選定する
ことができる。
【0009】さらに、「載置」とは、支圧部による構造
物基礎の支持形式が、構造物基礎が支圧部の上に載置さ
れているだけであり、両者の縁が切れた状態にあること
を意味する。それゆえ、支圧部等による構造物基礎の支
持形式が、構造物基礎及び支圧部等が互いに連結され、
両者の縁が切れていないような場合は、ここでいう「載
置」には該当しない。
【0010】ここで、「杭頭部」としては、杭の打設後
において構造物基礎のコンクリートを打設する便宜上、
原則として中空部のない閉塞状態となったものが好まし
いが、中空部があっても、中詰めコンクリートを打設し
たり、杭頂部に蓋をしたりする等により対処することが
できる。
【0011】ただし、杭や「構造物基礎」に過剰な断面
力を発生させないことの確実性を高める観点からすれ
ば、「支圧部」は、錐台形状又は前記杭頭部の断面より
狭い断面を有する柱形状を呈することが好ましい。
【0012】一方、「支圧部」としては、杭頭部及び構
造物基礎の間に存在するものであって、該構造物基礎の
底面に接する上端面が、該杭頭部の頂面より狭いもので
あれば、どのような形状を呈するかを問わない。
【0013】より強固な形での構造物基礎の支持を担保
しようとする観点からすれば、「支圧部」は、前記上端
面が、杭頭部の頂面より狭く、かつ、該杭頭部の頂面の
上方領域の範囲内にあるものが望ましく、又は前記杭頭
部の頂面に接する下端面が、該頂面の範囲内にあり、前
記構造物基礎の底面に接する上端面が、該下端面より狭
く、かつ、該杭頭部の頂面の上方領域の範囲内にあるも
のが望ましい。
【0014】すなわち、「支圧部」は、上端面の面積が
下端面の面積より狭い錐台形状を呈していてもよく、上
端面の面積と下端面の面積が略同じである扁平な柱のよ
うな形状を呈していてもよい。
【0015】また、「支圧部」は、場所打ちコンクリー
トのみからなるもの、部分的なプレキャストコンクリー
トを含む場所打ちコンクリートからなるもの、プレキャ
ストコンクリートのみからなるものなどの材質の別も問
わない。
【0016】ただし、杭及び「構造物基礎」から受ける
大きな圧縮力に抵抗できる程度の十分な強度を担保しよ
うとする観点からすれば、「支圧部」は、外縁部に鋼材
を配設してなることが好ましい。
【0017】他方、杭及び「構造物基礎」の間において
より大きな水平力に抵抗しようとする観点からすれば、
「支圧部及び構造物基礎」は、互い嵌り合うことにより
水平力を伝達する凹凸部、或いは、支圧部と基礎構造物
の接触面においてダウエル作用により水平力を伝達する
鋼材を含むことが好ましい。
【0018】また、杭及び「構造物基礎」の間において
引抜力に抵抗しようとする観点からすれば、「杭頭部」
の断面中心近傍に、芯鋼材を配したことが好ましい。な
お、杭及び構造物基礎の間で水平力を伝達する凹凸部を
設けることや、支圧部を介して杭及び構造物基礎の間で
引抜力、水平力を伝達する芯鋼材を設けることは、前記
した「載置」という支圧部による構造物基礎の支持形式
を妨げるものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】◎実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図1(a)は断面図、図1
(b)は図1(a)におけるA方向矢視図、図1(c)
は変形例を示す図1(b)に相当する図)である。
【0021】この実施の形態1において、場所打ちコン
クリート杭1は、図1(a)及び図1(b)に示すよう
に、先端が支持層にまで到達している杭本体部(図示
外)と、杭本体部に隣接する上側に位置している杭頭部
11と、杭頭部11に隣接する上側に位置しており、構
造物基礎2に当接している支圧部12とから構成されて
いる。
【0022】そして、構造物基礎の支持構造は、これら
の図に示すように、構造物基礎たるフーチング基礎2を
場所打ちコンクリート杭1の上に載置しながら支持する
ものであり、杭頭部11と、杭頭部11の上でこれと一
体に設けられる支圧部12とから構成されている。以
下、これらの構成要素について詳細に説明する。
【0023】(1)杭頭部11 杭頭部11は、フーチング基礎2からの荷重を受ける場
所打ちコンクリート杭1の上端部分のうち支圧部12に
隣接する下側に位置している部分である。
【0024】しかし、杭頭部11は、場所打ちコンクリ
ート杭1を水中コンクリートとして打設した直後におい
てスライムを含む余盛り部分として一時的に存在する
が、はつり工法による処理により除去されることとなる
部分を含まない。
【0025】また、杭頭部11の外周部には、図1
(a)に示すように、杭基礎としての強度を確保するた
めの鉄筋かご1aが配設されているが、この鉄筋かご1
aは、従来における構造物基礎の支持構造と異なり、フ
ーチング基礎2に対して定着されないこととなってい
る。
【0026】(2)支圧部12 支圧部12は、フーチング基礎2からの荷重を受ける場
所打ちコンクリート杭1の上端部分のうち杭頭部11に
隣接する上側に位置している部分であり、フーチング基
礎2を上端面12aにおいて載置しながら支持する役割
を果たすものである。
【0027】この支圧部12は、杭頭部11の頂面とし
ての上断面11aに接する下端面12bが上断面11a
の範囲内にあり、フーチング基礎2の底面2aに接する
上端面12aが、下端面12bより狭く、かつ、杭頭部
11の上断面11aの上方領域の範囲内にあるものであ
る。
【0028】この実施の形態1では、図1(a)及び図
1(b)に示すような、下端面12bの面積が杭頭部1
1の上断面11aの面積と同じであって、上端面12a
の面積が下端面12bの面積より狭い円錐台形状を呈し
ている。
【0029】この支圧部12は、これらの図に示すよう
に、下端面12bの面積より狭い面積を有している上端
面12aでフーチング基礎2からの荷重を面受するの
で、大きな圧縮力に抵抗できる程度の十分な強度をもつ
必要がある。
【0030】そこで、この実施の形態1では、支圧部1
2のコンクリート圧縮強度は、支圧部12が受ける圧縮
力、水平力を考慮して決定することとした。なお、支圧
部12の上端面12aにおける平滑の程度は、フーチン
グ基礎2及び支圧部12の間で発生する摩擦力により水
平力を伝達できる程度とされる。この実施の形態1で
は、上端面12aの仕上げの程度を木ゴテ押さえとし、
水平力の伝達を確保することとした。
【0031】なお、この実施の形態1における支圧部1
2の変形例としては、図1(c)に示すような、角錐台
形状を呈しているものを挙げることができる。
【0032】このような平面視で多角形形状を呈する錐
台形状を用いる場合には、支圧部12が大きな圧縮力を
受けることから、支圧部12の下端面12bが略水平な
面である杭頭部11の上断面11aの範囲内にある必要
がある。
【0033】具体的には、円形形状を呈する杭頭部11
の上断面11aに内接する多角形より小さくなければな
らない。
【0034】次に、図1(a)及び図1(b)を用い
て、この実施の形態1に係る構造物基礎の支持構造の作
用について説明する。
【0035】まず、地震が発生すると、一方では、地盤
と一体である場所打ちコンクリート杭1が地盤の振動に
応答して振動するとともに、他方では、フーチング基礎
2も場所打ちコンクリート杭1を介して振動する。
【0036】このとき、場所打ちコンクリート杭1及び
フーチング基礎2は、固有周期がそれぞれ異なることか
ら、夫々が別個独立に振動しようとする。すると、支圧
部12及びフーチング基礎2の間で摩擦力が発生するた
め、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2
は、互いに水平力を受けることになる。しかし、本構造
物基礎の支持構造は、従来の構造物基礎の支持構造よう
なフーチング基礎2及び杭が互いに鉛直移動、水平移動
及び回転を拘束する構造ではなく、フーチング基礎2を
場所打ちコンクリート杭1の上に載置しているだけの構
造である。
【0037】また、杭頭部11の上断面11a(すなわ
ち、支圧部12の下端面12b)の面積より狭い面積の
上端面12aでフーチング基礎2からの荷重を面受して
いる構造である。したがって、支圧部12やフーチング
基礎2がこのような大きな水平力を受けた場合にあって
も、場所打ちコンクリート杭1やフーチング基礎2に過
剰な断面力を発生させることはない。そして、それゆえ
に、設計の合理性及び施工の容易性が担保されることに
なる。
【0038】◎実施の形態2 図2は本発明の実施の形態2に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図2(a)は断面図、図2
(b)は図2(a)におけるA方向矢視図)である。な
お、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形
態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省
略する。
【0039】この実施の形態2に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様である
が、実施の形態1と異なり、支圧部12が、下端面12
bの面積が杭頭部11の上断面11aの面積より狭く、
しかも、上端面12aの面積が下端面12bの面積より
狭い円錐台形状を呈している。
【0040】したがって、この実施の形態2に係る構造
物基礎の支持構造によれば、上端面12aの面積がより
狭い円錐台形状を呈することとしたので、実施の形態1
と比較して、場所打ちコンクリート杭1やフーチング基
礎2に発生する断面力をさらに低減することができる。
【0041】◎実施の形態3 図3は本発明の実施の形態3に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図3(a)は断面図、図3
(b)は図3(a)におけるA方向矢視図)である。な
お、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形
態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省
略する。
【0042】この実施の形態3に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様である
が、実施の形態1と異なり、杭頭部11が支圧部12を
介してフーチング基礎2に定着される芯鋼材たる芯鉄筋
1bを備えている。
【0043】したがって、この実施の形態3に係る構造
物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、
場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間に
おいて芯鉄筋1bにより軸方向で抵抗力を発生させるの
で、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の
間において引抜力が伝達され、加えてせん断力も伝達さ
れるが、芯鉄筋1bが杭断面の中心部に集約して配する
ものであることから、芯鉄筋1bによる曲げモーメント
の伝達を小さくすることができる。
【0044】◎実施の形態4 図4は本発明の実施の形態4に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図4(a)は断面図、図4
(b)は図4(a)におけるA方向矢視図、図4(c)
は変形例を示す図4(a)に相当する図、図4(d)は
図4(c)におけるB方向矢視図)である。なお、実施
の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同
様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0045】この実施の形態4に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様である
が、実施の形態1と異なり、支圧部12及びフーチング
基礎2が、互いに嵌り合うことによりせん断抵抗力を伝
達する凹凸部21を備えている。
【0046】したがって、この実施の形態4に係る構造
物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、
場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間に
おいてより大きな水平力に抵抗できることになる。
【0047】なお、この実施の形態4の変形例として
は、図4(c)、図4(d)に示すような、支圧部12
と基礎2が当接する面を横切って挿入され、ダウエル作
用により水平力を伝達する芯鉄筋1cを備えているもの
を挙げることができる。
【0048】◎実施の形態5 図5は本発明の実施の形態5に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図5(a)は断面図、図5
(b)は図5(a)におけるA方向矢視図、図5(c)
は変形例を示す図(b)に相当する図)である。なお、
実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1
と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0049】この実施の形態5に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態1と略同様である
が、実施の形態1と異なり、支圧部12が外縁部に鋼材
たる鉄輪31を配設してなり、扁平な円柱形状を呈する
ものである。
【0050】したがって、この実施の形態5に係る構造
物基礎の支持構造によれば、実施の形態1と比較して、
支圧部12の強度を、フーチング基礎2及び場所打ちコ
ンクリート杭1から受ける大きな圧縮力に抵抗できる、
十分な強度として担保できることとなる。
【0051】なお、この実施の形態5の変形例として
は、図5(c)に示すような、支圧部12が外縁部に鉄
輪31を配設してなる点では略同様であるが、扁平な角
柱形状を呈する点で異なっているものを挙げることがで
きる。
【0052】◎実施の形態6 図6は本発明の実施の形態6に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図6(a)は断面図、図6
(b)は図6(a)におけるA方向矢視図)である。な
お、実施の形態5と同様な構成要素については実施の形
態5と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省
略する。
【0053】この実施の形態6に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態5と略同様である
が、実施の形態5と異なり、杭頭部11が支圧部12を
介してフーチング基礎2に定着される芯鋼材たる芯鉄筋
1bを備えている。
【0054】したがって、この実施の形態6に係る構造
物基礎の支持構造によれば、実施の形態5と比較して、
場所打ちコンクリート杭1フーチング基礎2の間におい
て芯鉄筋1bにより軸方向で抵抗力を発生させることが
できるので、場所打ちコンクリート杭1及びフーチング
基礎2の間において引抜力に抵抗できることになる。
【0055】◎実施の形態7 図7は本発明の実施の形態7に係る構造物基礎の支持構
造の概略構成を示す図(図7(a)は断面図、図7
(b)は図7(a)におけるA方向矢視図、図7(c)
は変形例を示す図7(a)に相当する図、図7(d)は
図7(c)におけるB方向矢視図)である。なお、実施
の形態5と同様な構成要素については実施の形態5と同
様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0056】この実施の形態7に係る構造物基礎の支持
構造の基本的な構成は、実施の形態5と略同様である
が、実施の形態5と異なり、支圧部12及びフーチング
基礎2が、互いに嵌り合うことによりせん断抵抗力を伝
達する凹凸部21を備えている。
【0057】したがって、この実施の形態7に係る構造
物基礎の支持構造によれば、実施の形態5と比較して、
場所打ちコンクリート杭1及びフーチング基礎2の間に
おいてより大きな水平力に抵抗できることになる。
【0058】なお、この実施の形態7の変形例として
は、図7(c)、図7(d)に示すような、支圧部12
と基礎2が当接する面を横切って挿入され、ダウエル作
用により水平力を伝達する芯鉄筋1cを備えているもの
を挙げることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る構造物基礎の支持構造によ
れば、以上のように構成したため、杭や構造物基礎が大
きな水平力を受けた場合においても、杭や構造物基礎に
過剰な断面力が発生せず、設計の合理性及び施工の容易
性を担保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図1(a)は断面図、図1
(b)は図1(a)におけるA方向矢視図、図1(c)
は変形例を示す図1(b)に相当する図)である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図2(a)は断面図、図2
(b)は図2(a)におけるA方向矢視図)である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図3(a)は断面図、図3
(b)は図3(a)におけるA方向矢視図)である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図4(a)は断面図、図4
(b)は図4(a)におけるA方向矢視図、図4(c)
は変形例を示す図4(a)に相当する図、図4(d)は
図4(c)におけるB方向矢視図)である。
【図5】本発明の実施の形態5に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図5(a)は断面図、図5
(b)は図5(a)におけるA方向矢視図、図5(c)
は変形例を示す図5(b)に相当する図)である。
【図6】本発明の実施の形態6に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図6(a)は断面図、図6
(b)は図6(a)におけるA方向矢視図)である。
【図7】本発明の実施の形態7に係る構造物基礎の支持
構造の概略構成を示す図(図7(a)は断面図、図7
(b)は図7(a)におけるA方向矢視図、図7(c)
は変形例を示す図7(a)に相当する図、図7(d)は
図7(c)におけるB方向矢視図)である。
【符号の説明】
1…場所打ちコンクリート杭 1a…鉄筋かご 1b…芯鉄筋(芯鋼材) 1c…芯鉄筋(芯鋼材) 2…フーチング基礎(構造物基礎) 2a…底面 3…柱 11…杭頭部 11a…上断面(頂面) 12…支圧部 12a…上端面 12b…下端面 21…凹凸部 31…鉄輪(鋼材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠崎 洋三 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D041 AA01 BA19 BA37 DB06 2D046 CA03 CA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭頭部及び該杭頭部の上に設けられる支
    圧部を含み、構造物基礎を該支圧部の上に載置しながら
    支持する構造物基礎の支持構造であって、 前記支圧部は、錐台形状又は前記杭頭部の断面より狭い
    断面を有する柱形状を呈することを特徴とする、構造物
    基礎の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記支圧部及び前記構造物基礎は、互い
    に嵌り合うことにより水平力を伝達する凹凸部を含むこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の構造物基礎の支持構
    造。
  3. 【請求項3】 前記支圧部は、外縁部に鋼材を配設して
    なることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の
    構造物基礎の支持構造。
  4. 【請求項4】 前記杭頭部の断面中心近傍に、芯鋼材を
    配したことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の構造物基礎の支持構造。
  5. 【請求項5】 前記芯鋼材は、ダウエル作用により水平
    力を伝達するものであることを特徴とする、請求項4に
    記載の構造物基礎の支持構造。
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