JP3661552B2 - 感熱転写用アントラキノン系色素、及びそれを用いた感熱転写用シート並びに感熱転写用インク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、色素転写型感熱転写記録用として優れた特性を有するアントラキノン系構造の青色色素化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンター、複写機、ファクシミリなどに於いてカラー記録技術が要望され、電子写真、インクジェット、感熱転写等によるカラー記録技術が検討されている。
感熱転写方式は、装置の保守や操作が容易で、装置や消耗品が安価であるため、他の方法に比べて有利である。
感熱転写方式には、基材上に熱溶融性インク層を形成させた転写シートを熱ヘッドで加熱して、該インクを溶融し、被記録体上に転写記録する溶融転写方式と、基材上に熱移行性色素を含有するインク層を形成させた転写シートを、熱ヘッド等で加熱して色素を昇華及び/又は熱拡散させ、被記録体上に転写記録する色素転写方式とがあるが、色素転写方式は熱ヘッドに与えるエネルギーを変えること等により、色素の転写量を制御することができるので、階調記録が容易となり、フルカラー記録には特に有利である。
色素をこの記録方式に適用する場合、色素としては以下のような条件が具備される必要がある。
【0003】
▲1▼熱記録ヘッドの作動条件で容易に昇華又は熱拡散すること。
▲2▼熱記録ヘッドの作動条件で熱分解しないこと。
▲3▼色再現上、好ましい色相を有すること。
▲4▼分子吸光係数が大きいこと。
▲5▼熱、光、湿気、薬品などに対し安定なこと。
▲6▼合成が容易なこと。
▲7▼インク化適性が優れていること。
▲8▼安全性上問題のないこと。
【0004】
本記録方式に用いられる色素化合物としては、特開平3−205188号にアントラキノン系の色素が開示されているが、ここでは、本発明の環Aに相当する環上の置換基としては、アントラキノン核の9,10−カルボニル基に隣接した位置に置換するのがよいことが記載されており、そこに具体的に記載された色素化合物は、必ずしも十分な性能を有するものではない。
また、捺染用アントラキノン系化合物は、特開昭55−19295号等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は色素転写型感熱転写記録用の色素として、上記の条件をすべて満足し、特に記録物の色濃度、色度及び耐光性を向上させる青色の色素化合物の提供をその目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、アントラキノン系化合物の構造を種々検討した結果、アントラキノン骨格の特定位置にハロゲン原子を導入することにより、感熱転写用色素として用いた場合に、特に記録物の色濃度、色度、耐光性が向上することを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は、下記一般式(I)で表される感熱転写用アントラキノン系色素
【0007】
【化5】
【0008】
(但し、一般式(I)中、環A及びBは更に置換基を有していてもよい環を表し、X及びYは水素原子あるいはハロゲン原子を表し、XとYの少くとも一方はハロゲン原子であり、R1 及びR2 は置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、又は置換もしくは非置換のアリール基を表す。)に存する。
また、本発明の要旨は、基材上に前記アントラキノン系色素及び結着剤を含む色材層を有する感熱転写用シートに存する。
また、本発明の要旨は、前記アントラキノン系色素及び有機溶剤を含有する感熱転写用インクに存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(I)で表される色素化合物において、環A及びBは更に置換基を有していても良い環を表し、更に有していてもよい置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、又はアリール基等が挙げられる。
【0010】
一般式(I)の色素化合物において、X及びYは水素原子又はハロゲン原子であり、XとYの少なくとも一方はハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ、塩素原子が好ましい。中でもXとYのいずれか一方のみがハロゲン原子であるのがよい。また、R1 及びR2 は置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基を表す。R1 及びR2 で表される非置換のアルキル基としては炭素数1〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、具体例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iープロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル基、2ーエチルヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられ、中でも炭素数7〜12の非置換アルキル基が好ましい。
【0011】
また、R1 及びR2 で表される置換のアルキル基としてはアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、アシルオキシ基等で置換された炭素数1〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、中でも炭素数7〜12の置換アルキル基が好ましい。
【0012】
R1 及びR2 で表わされる置換もしくは非置換のシクロアルキル基としては、シクロヘプチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
R1 及びR2 で表わされる置換もしくは非置換のアリール基としては、置換基として、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子、炭素数1〜4のフルオロアルキル基を有してもよいフェニル基が挙げられる。中でも、非置換のフェニル基が好ましい。
一般式(I)で表わされる色素化合物の中でも、更に下記一般式(II)で表される化合物は感熱転写用色素として用いた場合に、総合的に優れた性能を示すため好ましい。
【0013】
【化6】
【0014】
(但し、一般式(II)中、X、Y、R1 及びR2 は一般式(I)と同じ定義を表す。)
上述した一般式(I)又は(II)で表わされる色素化合物の中でも、下記一般式(III)で表わされる化合物は、新規化合物であり、感熱転写用以外の用途においても青色系色素として良好に使用できるものである。
【0015】
【化7】
【0016】
(但し、一般式(III)中、環A及びBは更に置換基を有していてもよい環を表し、X及びYは水素原子あるいはハロゲン原子を表し、X≠Yであり、R1 は置換もしくは非置換のアルキル基を表し、環Cは置換基を有していても良いフェニル基を表す。)
【0017】
上記一般式(III)の化合物は、感熱転写用色素として使用した場合、特に記録物の彩度が向上し色再現範囲が広がるという点で好ましい化合物であり、中でも下記一般式(IV)で表される化合物が好ましい。
【0018】
【化8】
【0019】
(但し、一般式(IV)中、X、Y、R1 及び環Cは一般式(III)と同じ定義を表す。)
一般式(III)又は(IV)中の環Cの置換基としては置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルスルホニル基又はアシルアミノ基が挙げられる。非置換のアルキル基としては、炭素数1〜8、好ましくは炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、tーブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2ーエチルヘキシル基等が挙げられる。
【0020】
また、環Aの置換基で置換のアルキル基としてはアルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、アシルオキシ基等で置換された炭素数1〜8の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。
上記においてアルコキシ基で置換されたアルキル基の具体例としては、メトキシメチル基、2ーメトキシエチル基、2ーエトキシエチル基、2−n−プロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−i−ブトキシエチル基、1ーメトキシー2ーメトキシエチル基、3ーメトキシプロピル基、3ーnーブトキシプロピル基等が挙げられる。
【0021】
アラルキルオキシ基で置換されたアルキル基の具体例としては、ベンジルオキシメチル基、2ーベンジルオキシエチル基、1ーエチルー2ーベンジルオキシエチル基等が挙げられ、アリールオキシ基で置換されたアルキル基としてはフェノキシメチル基、2ーフェノキシエチル基等が挙げられる。
アルコキシアルコキシ基で置換されたアルキル基としては、メトキシメトキシメチル基、(2’ーメトキシエトキシ)メチル基、2ー(2’ーメトキシエトキシ)エチル基、2ー(2’ーエトキシエトキシ)エチル基、4ー(2’ーメトキシエトキシ)ブチル基等が挙げられ、シアノ基で置換されたアルキル基としては、シアノメチル基、2ーシアノエチル基等が挙げられる。
【0022】
ヒドロキシ基で置換されたアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2ーヒドロキシエチル基、3ーヒドロキシプロピル基、1ーメチルー2ーヒドロキシエチル基等が挙げられ、ハロゲン原子で置換されたアルキル基としては、クロロメチル基、2ークロロエチル基、2ーブロモエチル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基もしくはアリルオキシカルボニル基で置換されたアルキル基としては、メトキシカルボニルメチル基、2ーメトキシカルボニルエチル基、2ーエトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルメチル基、アリルオキシカルボニルメチル基、アリルオキシカルボニルエチル基、n−ブトキシカルボニルメチル基等が挙げられる。
【0023】
アシルオキシ基で置換されたアルキル基としては、アセトキシメチル基、2ーアセトキシエチル基、ベンゾイルオキシメチル基、2ーベンゾイルオキシエチル基、3−アセトキシプロピル基等が挙げられ、アリール基で置換されたアルキル基としては、ベンジル基、p-クロロベンジル基、2ーフェニルエチル基等が挙げられる。
環Cの置換基で非置換のアルコキシ基としては、炭素数1〜8、好もしくは炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられ、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基,n−ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
環Aの置換基で置換のアルコキシ基としては、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、アシルオキシ基等で置換された炭素数1〜8の直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられる。
【0024】
アルコキシ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、メトキシメトキシ基、2ーメトキシエトキシ基、2ーエトキシエトキシ基、2−n−プロポキシエトキシ基、2−i−ブトキシエトキシ基、1ーメトキシー2ーメトキシエトキシ基、3ーメトキシプロポキシ基、3−n−ブトキシプロポキシ基等が挙げられる。
またアリールオキシ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、フェノキシメトキシ基、2ーフェノキシエトキシ基等が挙げられ、アラルキルオキシ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、ベンジルオキシメトキシ基、2ーベンジルオキシエトキシ基、1ーエチルー2ーベンジルオオキシエトキシ基等が挙げられる。
【0025】
アリール基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、ベンジルオキシ基、p−クロロベンジルオキシ基、2ーフェニルエトキシ基等が挙げられ、シアノ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、シアノメトキシ基、2ーシアノエトキシ基等が挙げられる。
ヒドロキシ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、ヒドロキシメトキシ基、2ーヒドロキシエトキシ基、3ーヒドロキシプロポキシ基、1ーメチルー2ーヒドロキシエトキシ基等が挙げられ、ハロゲン原子で置換されたアルコキシ基の具体例としては、クロロメトキシ基、2ークロロエトキシ基、2ーブロモエトキシ基等が挙げられる。
【0026】
アルコキシカルボニル基もしくはアリルオキシカルボニル基で置換されたアルコキシ基としては、メトキシカルボニルメトキシ基、2ーメトキシカルボニルエトキシ基、2ーエトキシカルボニルエトキシ基、エトキシカルボニルメエトキシ基、アリルオキシカルボニルメトキシ基、アリルオキシカルボニルエトキシ基、n−ブトキシカルボニルメトキシ基等が挙げられる。
アシルオキシ基で置換されたアルコキシ基の具体例としては、アセトキシメトキシ基、2ーアセトキシエトキシ基、ベンゾイルオキシメトキシ基、2ーベンゾイルオキシメトキシ基、2ーベンゾイルオキシエトキシ基、3ーアセトキシプロポキシ基等が挙げられる。
【0027】
環Cの置換基でハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
環Cの置換基で非置換のアルコキシカルボニル基としては、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシカルボニル基が挙げられ、具体的にはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。また置換アルコキシカルボニル基としては、アルコキシ基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基等で置換された炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルコキシカルボニル基等が挙げられる。
【0028】
アルコキシ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、メトキシメトキシカルボニル基、2ーメトキシエトキシカルボニル基、2ーエトキシエトキシカルボニル基、2−n−プロポキシエトキシカルボニル基、2−n−ブトキシエトキシカルボニル基、2−i−ブトキシエトキシカルボニル基、1ーメトキシー2ーメトキシエトキシカルボニル基、3ーメトキシプロポキシカルボニル基、3−n−ブトキシプロポキシカルボニル基等が挙げられる。
アリール基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、ベンジルオキシカルボニル基、p−クロロベンジルオキシカルボニル基、2ーフェニルエトキシカルボニル基等が挙げられる。
【0029】
シアノ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、シアノメトキシカルボニル基、2ーシアノエトキシカルボニル基等が、ヒドロキシ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、ヒドロキシメトキシカルボニル基、2ーヒドロキシエトキシカルボニル基、3ーヒドロキシプロポキシカルボニル基、1ーメチルー2ーヒドロキシエトキシカルボニル基等が挙げられる。
ハロゲン原子で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、クロロメトキシカルボニル基、2ークロロエトキシカルボニル基、2ーブロモエトキシカルボニル基等が挙げられる。
【0030】
アシルオキシ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、アセトキシメトキシカルボニル基、2ーアセトキシエトキシカルボニル基、ベンゾイルオキシメトキシカルボニル基、2ーベンゾイルオキシエトキシカルボニル基、3ーアセトキシプロポキシカルボニル基等が挙げられる。
アリールオキシ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、フェノキシメトキシカルボニル基、2ーフェノキシエトキシカルボニル基等が挙げられる。
アラルキルオキシ基で置換されたアルコキシカルボニル基の具体例としては、ベンジルオキシメトキシカルボニル基、2ーベンジルオキシエトキシカルボニル基、1ーエチルー2ーベンジルオキシエトキシカルボニル基等が挙げられる。
【0031】
環Cの置換基で非置換のアルキルスルホニル基としては炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキルスルホニル基が挙げられ、具体的にはメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、i−ブチルスルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。また、置換アルキルスルホニル基としてはアルコキシ基、アリール基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アリルオキシ基、アラルキルオキシ基等で置換された炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキルスルホニル基が挙げられる。
【0032】
アルコキシ基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、メトキシメチルスルホニル基、2ーメトキシエチルスルホニル基、2ーエトキシエチルスルホニル基、2ーn−プロポキシエチルスルホニル基、2ーn−ブトキシエチルスルホニル基、2ーi−ブトキシエチルスルホニル基、1ーメトキシー2ーメトキシエチルスルホニル基、3ーメトキシプロピルスルホニル基、3ーn−ブトキシプロピルスルホニル基等が挙げられる。
アリール基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、ベンジルスルホニル基、p−クロロベンジルスルホニル基、2ーフェニルエチルスルホニル基等が挙げられる。
【0033】
シアノ基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、シアノメチルスルホニル基、2ーシアノエチルスルホニル基等が、ヒドロキシ基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、ヒドロキシメチルスルホニル基、2ーヒドロキシエチルスルホニル基、3ーヒドロキシプロピルスルホニル基、1ーメチルー2ーヒドロキシエチルスルホニル基等が挙げられる。
ハロゲン原子で置換されたアルキルスルホニル基としては、クロロメチルスルホニル基、2ークロロエチルスルホニル基、2ーブロモエチルスルホニル基等が挙げられる。
【0034】
アシルオキシ基で置換されたアルキルスルホニル基としては、アセトキシメチルスルホニル基、2ーアセトキシエチルスルホニル基、ベンゾイルオキシメチルスルホニル基、2ーベンゾイルオキシエチルスルホニル基、3ーアセトキシプロピルスルホニル基等が挙げられる。
アリールオキシ基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、フェノキシメチルスルホニル基、2ーフェノキシエチルスルホニル基等が挙げられ、アラルキルオキシ基で置換されたアルキルスルホニル基の具体例としては、ベンジルオキシメチルスルホニル基、2ーベンジルオキシエチルスルホニル基、1ーエチルー2ーベンジルオキシエチルスルホニル基等が挙げられる。
環Cの置換基でアシルアミノ基としては炭素数1〜8のアルキルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
【0035】
一般式(III)又は(IV)において、R1 で特に有利なものとしては、炭素数7〜12の直鎖状あるいは分岐鎖状の置換もしくは非置換のアルキル基であり中でも非置換アルキル基、アルコキシアルキル基が好ましく用いられる。
環Cで特に有利なものとしては、非置換のフェニル基、炭素数1〜4の直鎖状あるいは分岐鎖状の非置換アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されたフェニル基等が挙げられる。
前記一般式(I)で示されるアントラキノン系色素化合物としては、下記第1表に示されるものが具体的に挙げられる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
本発明に関わる前記式(I)のうち、例えば一般式(IV)で示されるアントラキノン系色素化合物は、下記化合物(V)
【化9】
【0041】
で示される化合物をpートルエンスルホニルクロリドによりトシル化物とし、対応するアニリン化合物を作用させることによりアニリノ化し、下記化合物(VI)
【0042】
【化10】
【0043】
とする。これに対応するアミン化合物を作用させてアミン置換することにより合成できる。
トシル化時の溶媒としては、塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒及びN,N−ジメチルホルムアミド、Nーメチルピロリドンなどが好適であり、トリエチルアミン存在下、反応温度は室温〜100℃で実施するのが有利である。アニリノ化、アミノ化時の溶媒としては、塩化メチレンなどのハロゲン系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ピリジンなどが好適であり、反応温度は、40〜150℃で実施し、対応するアニリン化合物又はアミン化合物を大過剰に使用することが反応の促進に有利である。
【0044】
本発明のアントラキノン系色素化合物を感熱転写記録用色素として用いる場合、色素を結着剤と共に媒体中に溶解あるいは微粒子状に分散させることによりインクを調製し、該インクを基材上に塗布、乾燥して転写シートを作製する。
インクの調製のための結着剤としては、セルロース系、アクリル系、澱粉系、エポキシ系などの水溶性樹脂及びアクリル樹脂、メエタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラール、エチルセルロース、アセチルセルロース、ポリエステル、AS樹脂(アクリロニトリル/スチレン共重合体)、フェノキシ樹脂などの有機溶剤に可溶性の樹脂を挙げることができる。
【0045】
インク調製のための媒体としては水の他に、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールなどのアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエチレンなどの塩素系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどの有機溶剤を挙げることができる。
【0046】
上記のインク中には上記の成分の他に必要に応じて有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤などを添加することができる。
転写シート作製のためのインクを塗布する基材としては、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド 、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の良好なプラスチックのフィルムが適している。それらの厚さとしては3〜50μmの範囲をあげることができる。
【0047】
この基材としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済性などを考慮すると特に有利である。しかし、ポリエチレンテレフタレートフィルムは必ずしも耐熱性が十分でない場合や、サーマルヘッドの走行性が不十分である場合があるので、転写シートの色材層と反対面に潤滑剤、滑性の高い耐熱性粒子などを含む耐熱性樹脂の層を設けることにより、サーマルヘッドの走行性を改良したものを用いることもできる。
インクを基材上に塗布する方法としては、グラビアコーター、リバースロールコーター、ロッドコーター、エアドクタコーターなどの装置を使用して実施することができる。インクの塗布は乾燥後の膜厚が0.1〜5μmの範囲となるように塗布すればよい。
【0048】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0049】
製造例1
色素化合物(No. 1)の合成
6ークロロキニザリン5.49gを塩化メチレン200ml中に溶解し、その溶液に室温でトリエチルアミン11.5ml、p−トルエンスルホニルクロリド7.67gを添加し、室温で1日反応させた。反応液を水洗し、濃縮後、残さに四塩化炭素145mlを添加し、室温で1時間攪拌した。反応液を濾過後、結晶を乾燥し、灰色色結晶(トシル化物)が8.6g得られた。次にこの結晶3.96gをジメチルスルホキシド66ml中に溶解し、アニリン3.16gを添加後、150℃に加熱し、その温度で4時間反応した。反応液を室温まで冷却後、7%塩酸水溶液37mlに排出し、得られた結晶を濾過、水洗後乾燥し赤色結晶(アニリノ化物)2.5gを得た。この結晶2.43gをジメチルスルホキシド40ml中に溶解し、2ーエチルヘキシルアミン3.11gを添加後、100℃で3時間反応後させた。反応終了後室温まで冷却後、反応液を水360mlに排出し、濃塩酸により中和した。この水溶液をトルエンにより抽出し、トルエン層を濃縮後、残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/トルエン)により精製、乾燥し、暗青色結晶1.23gを得た。
このものの融点、及び吸収極大値(λmax )は下記の通りであった。
融点:96.3℃
λmax (アセトン中):649nm
このもののマススペクトルは親イオンピークが460であった。然して、このものの化学構造は
【0050】
【化11】
【0051】
の混合物(前記、第1表のNo. 1の化合物の混合物)であり、液体クロマトグラフィー分析により、ほぼ1:1の存在比であった。
実施例1
上記製造例1で得られた本発明の色素化合物を使用して以下の転写記録試験を実施した。
【0052】
【表5】
【0053】
上記組成の混合物をペイントコンディショナーで10分間処理し、インクの調製を行った。
b)転写シートの作製
上記のインクをワイヤバーを用いて背面が耐熱滑性処理のされた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(6μm厚)上に塗布後乾燥し(乾燥膜厚約1μm)、転写シートを得た。なお、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの耐熱滑性処理は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにアクリル樹脂(商品名:BRー80;三菱レイヨン株式会社製品)10重量部、アミノ変性シリコンオイル(商品名:KF393;信越化学工業株式会社製品)1重量部、及びトルエン89重量部からなる液を塗布、乾燥(乾燥膜厚約1μm)することにより行った。
【0054】
c)画像受像シート(被記録体)の作製
ポリビニルフェニルアセタール樹脂70重量部、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体(商品名:エスレックA;積水化学工業株式会社製品)30重量部、シリコーンワニス(商品名:TSRー160、固形分濃度60%(溶媒:キシレン);東芝シリコーン株式会社製品)30重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート化合物の酢酸エチル溶液(商品名:マイテックNY−710A、固形分濃度75%;三菱化学株式会社製品)15重量部、アミノ変性シリコーン(製品名:KF393;信越化学工業株式会社製品)2.5重量部、メチルエチルケトン600重量部、及びトルエン600重量部からなる液をポリプロピレン系合成紙(製品名:ユポFPG150;王子油化合成紙株式会社商品名)にワイヤバーで塗布、乾燥し(乾燥膜厚約5μm)、更にオーブン中で80℃で30分間処理して画像受容シートを作製した。
【0055】
d)転写記録
上記転写シートのインク塗布面を上記画像受像シートと重ね、サーマルヘッドを用いて下記条件で記録し、第2表に示す色濃度の鮮明なシアン色の記録物を得た。
階調表現された記録物の光学濃度1.0部分での色度を(株)きもと社製GRETAG SPM50を用いて測定したところ、a* 値−24.1 b* 値−41.9であった。
【0056】
【表6】
記録条件
主走査、副走査の記録密度 :6ドット/mm
記録電力 :0.2W/ドット
通電時間 :1〜13ミリ秒(1ミリ秒毎)
【0057】
色濃度はマクベス社製デンシトメーターTRー927型を用いて測定した。
f)耐光性試験
得られた記録物(記録濃度約1.0のもの)の耐光性試験をキセノンランプフェードメーター(スガ試験器株式会社製品)を用いて実施し(ブラックパネル温度:63±2℃)、80時間照射後の記録物の変退色の程度(△E(L* a* b* ))を後記第2表に示した。
【0058】
実施例2〜5
実施例1で用いた色素の代わりに前記第1表に示した色素のうち後記第2表に示す色素を用い、実施例1と同様の方法でインクの調製、感熱転写シートの作製、転写記録、耐光性試験を実施した結果、下記第2表に示した通り、色濃度の鮮明なシアン色の記録を得ることができ、耐光性も良好であった。
【0059】
比較例
実施例1の色素化合物の代わりに、特開昭62−124152号公報の実施例1に記載の下記色素化合物Aを用いて、転写試験を応用例と同様に実施した。その結果、a*−21.5 b*−43.1であった。
【0060】
【化12】
【0061】
【表7】
【0062】
【発明の効果】
本発明のアントラキノン系色素化合物は、青色系の新規色素化合物であり、感熱転写用色素として用いた場合には、特に記録物の色濃度、色度及び耐光性が向上した総合的に優れた性能を示すものである。
Claims (6)
- 一般式(I)又は(II)において、X及びYが水素原子あるいは塩素原子である請求項1又は2に記載の感熱転写用アントラキノン系色素。
- 一般式(I)又は(II)において、R1 及びR2 が炭素数7〜12の置換もしくは非置換のアルキル基、又は非置換のフェニル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱転写用アントラキノン系色素。
- 基材上に請求項1〜4のいずれか1項に記載の一般式(I)又は(II)で示されるアントラキノン系色素及び結着剤を含む色材層を有することを特徴とする感熱転写用シート。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の一般式(I)又は(II)のアントラキノン系色素及び有機溶剤を含有することを特徴とする感熱転写用インク。
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