JP3660017B2 - 油圧パンチプレス - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、油圧パンチプレスに係り、特にワークをクランプしたワーククランプのパンチング加工を防止するようにした油圧パンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワークにパンチング加工を行う例えばタレットパンチプレスにおいては、回転自在な上,下タレットを設け、この上,下タレットの円周上に適宜な間隔で複数のパンチとダイとが相対向して装着されている。しかも加工位置の上方には下部にストライカを備えた上下動自在なラムが設けられている。また、ワークはX軸,Y軸方向へ移動自在なワーククランプにクランプされて、ワークの所望位置が前記加工位置に位置決めされた状態で前記ラムを作動せしめて加工位置に選択、割出されたパンチとダイとの協働でワークにパンチング加工が行われている。
【0003】
ワークをクランプしたワーククランプぎわのワークの部分をパンチング加工する際には、ワーククランプがパンチ,ダイの金型に干渉しないか目視確認してパンチング加工を行っている。またはワーククランプぎわのパンチング加工を行なわないで、安全上充分な位置に位置決めされたワークのみにパンチング加工を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したワーククランプと金型とが干渉しないか目視確認して行っているパンチング加工方法では、常に作業者が加工中にいなければならず、夜間自動運転,ライン自動運転ができないという問題がある。また、ワーククランプぎわのパンチング加工を行わないで、安全上充分な位置に位置決めされたワークのみにパンチング加工を行うパンチング加工方法では、ワークの歩留りが悪いという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、ワーククランプぎわのワークの部分にパンチング加工を行う際には、ワーククランプと金型とが干渉しないかをトライアル加工によりワーククランプのパンチング加工を防止して自動運転を可能にすると共にワークの歩留りを向上せしめるようにした油圧パンチプレスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき問題に鑑みて、本発明は、上部,下部金型支持部材にパンチ,ダイをそれぞれ相対向して装着すると共に前記パンチの上方に油圧シリンダにより下部にストライカを備えたラムを上下動自在に設け、ワークをクランプしたワーククランプをX軸,Y軸方向へ移動自在に設け、前記ワークの所望位置を前記パンチとダイの間に位置決めした状態でパンチとダイとの協働でワークにパンチング加工を行う油圧パンチプレスであって、前記ワーククランプぎわのワークにパンチング加工のトライアル加工を行うときに前記油圧シリンダを低圧に切換えるための切換弁及び圧力調整弁を、前記油圧シリンダの給油回路より分岐した低圧回路に設けると共に、低圧で前記パンチが下降されて前記ワーククランプと干渉したときの高さTを検出し、前記パンチが前記ワークに当接したときにワークの厚さtを検出するためのストローク検出器を設けて前記パンチとワーククランプとが干渉するかどうかを検出し、前記ワーククランプとパンチとが干渉しないときのみ実加工を行う構成としたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
この発明の油圧パンチプレスとすることにより、ワーククランプぎわでないワークの部分にパンチング加工を行う際には低圧回路の切換弁を通常用に切換えて油圧シリンダの給油シリンダ室に通常の圧油が供給される。而して、油圧シリンダの作動でラムを下降しストライカでパンチを打撃することにより、パンチとダイとの協働で通常のパンチング加工が行われる。
【0010】
ワークのワーククランプぎわ部分にパンチング加工を行う場合には、トライアル加工が行われる。すなわち、低圧回路の切換弁を低圧用に切換えると、圧力調整弁が働いて圧油の一部がタンクに流れると共に低圧の圧油が油圧シリンダの給油シリンダ室に供給される。而して、油圧シリンダの作動でラムが下降しストライカでパンチを打撃すると、パンチの下端がワークまたはワーククランプに当接される。すなわちストローク検出器にストローク量を検出することによって、ワークに当接したか、ワーククランプに当接したかが判断される。
【0011】
したがって、パンチの下端がワーククランプに当接したと判断された場合にはパンチング加工を行わずに、パンチの下端がワークに当接した場合のパンチング加工を行うように実加工が行われるので、ワーククランプと金型とが干渉しないから、ワーククランプ,金型の損傷がなくなり、また、自動運転が可能になると共にワークの歩留りが向上される。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。
【0013】
図1および図2を参照するに、油圧パンチプレスとしての例えば油圧タレットパンチプレス1は図示省略の例えば門型形状のフレームを備えており、このフレームには回転自在な上,下部タレット3,5が支承されている。この上,下部タレット3,5における円周上には適宜な間隔で複数のパンチP,ダイDがそれぞれ相対向して装着されている。
【0014】
前記上部タレット3に装着されている複数のパンチPのうちの1つのパンチPで加工位置Kにおける上方のフレームには油圧シリンダ7が設けられている。この油圧シリンダ7にはピストン9と一体化されたラム11が下方へ向けて装着されていると共にラム11の下端にはストライカ13が一体化されている。前記ピストン9を境にして油圧シリンダ7に油圧シリンダ室としての上部シリンダ室15Aと下部シリンダ室15Bが設けられている。
【0015】
前記ラム11にはラム11のストロークを検出するストローク検出器17が設けられている。このストローク検出器17は前記ラム11に一体化されて上下動される指示プレート17Aと、この指示プレート17Aの他端に設けられた指針17Bと、目盛り盤17Cとで構成されている。
【0016】
前記油圧シリンダ7には上部シリンダ室15Aに連通した油通路19が設けられていると共にこの油通路19には圧力検出器21が接続されている。また、前記油通路19には配管23の一端が接続されていると共に、配管23の他端にはポンプ25が接続されている。
【0017】
前記配管23の途中には分岐して配管27の一端が接続されていると共に配管27の他端にはタンク29が接続されている。前記配管27の途中には低圧回路31が設けられている。この低圧回路31としては配管27の途中に配管23側より直列に切換弁33,圧力調整弁35が順に設けられている。
【0018】
一方、図2に示されているように、図示省略の駆動モータによりY軸方向へ移動されるキャレッジベース37が設けられていると共に、このキャレッジベース37には図示省略の駆動モータによりX軸方向へ移動されるキャレッジ39が設けられている。このキャレッジ39に複数のワーククランプ41が設けられている。
【0019】
上記構成により、ワークWをワーククランプ41でクランプした状態でキャレッジベース37をY軸方向へ、キャリッジ39をX軸方向へ移動せしめることにより、ワークWがX軸,Y軸方向へ移動される。その結果、ワークWの所望位置が加工位置Kに位置決めされることになる。
【0020】
この状態でポンプ25を作動せしめると、タンク29より圧油が吐出されて配管23に送られる。この配管23に送られた圧油は、低圧回路31の切換弁33を通常の状態の図1において下側に切換えると、圧油は低圧回路31には流れず、油通路19を経て給油シリンダ室である上部シリンダ室15Aへ送られることににより、ラム11が下降しストライカ13でパンチPを打撃してパンチPとダイDとの協働でワークWのパンチング加工が行われることになる。
【0021】
図1および図2に示されているように、ワーククランプ41ぎわ(Y=0のとき)のワークWにパンチング加工が行われるときは、低圧回路31の切換弁33を低圧用に切換えて、X軸方向のトライアル加工が行われる。すなわち、このときにはポンプPの作動により配管23に吐出された圧油は切換弁33、圧力調整弁35を経てタンク29に戻されると共に、上部シリンダ室15Aへ送られて、ラム11が低圧で下降される。
【0022】
もし、図3(A)に示されているように、低圧でパンチPが下降してパンチPとダイDからなる金型とワーククランプ41とが干渉しているときには、ストローク検出器17でワーククランプ41の高さであるTが検出される。この場合には、油圧タレットパンチプレス1を停止させる。
【0023】
図3(B)に示されているように、金型とワーククランプ41とが干渉せずに、パンチPの下端がワークWに当接したときには、ストローク検出器17でワークWの厚さtが検出される。この場合には2回目に低圧回路31の切換弁33を通常のときに切換えて低圧回路31を作動せず実加工が行われることになる。なお、トライアル、実加工において、油圧シリンダ7の上部シリンダ室15Aに送られる圧油は圧力検出器21で常時検出されているものである。
【0024】
このように、ワーククランプ41ぎわのワークWにパンチング加工を行う際には、低圧回路31を作動させて低圧でトライアル加工を行い、ワーククランプ41と金型とが干渉するかどうかをストローク検出器17で検出し、ワーククランプ41と金型とが干渉しないときのみ実加工を行うようにしたから、ワーククランプ41,パンチPとダイDとからなる金型の損傷を防止することができる。また、夜間運転などの自動運転を可能にすることができる。さらにワーククランプ41ぎわのワークWの部分まで確実にパンチング加工ができるので、ワークWの歩留りを向上させることができる。
【0025】
なお、この発明は、前述した実施例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0026】
【発明の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本発明によれば、ワーククランプぎわのワークの部分まで確実にパンチング加工を行うことができ、ワークの歩留りを向上させることができる。またワーククランプぎわの部分の加工は低圧回路を作動させてトライアル加工を行い、ワーククランプと金型とが干渉しないことを確認した後、実加工を行うようにしたから、金型,ワーククランプの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例の油圧タレットパンチプレスの構成を説明する説明図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った一部省略の矢視図である。
【図3】図1におけるIII矢視図で、(A)にはパンチとダイとの間にワーククランプが挿入された状態図、(B)はパンチとダイとの間にワークが挿入された状態図である。
【符号の説明】
1 油圧タレットパンチプレス(油圧パンチプレス)
7 油圧シリンダ
11 ラム
13 ストライカ
17 ストローク検出器
21 圧力検出器
23 配管
25 ポンプ
27 配管
29 タンク
31 低圧回路
33 切換弁
35 圧力調整弁
41 ワーククランプ
Claims (1)
- 上部,下部金型支持部材にパンチ、ダイをそれぞれ相対向して装着すると共に前記パンチの上方に油圧シリンダにより下部にストライカを備えたラムを上下動自在に設け、ワークをクランプしたワーククランプをX軸,Y軸方向へ移動自在に設け、前記ワークの所望位置を前記パンチとダイの間に位置決めした状態でパンチとダイとの協働でワークにパンチング加工を行う油圧パンチプレスであって、前記ワーククランプぎわのワークにパンチング加工のトライアル加工を行うときに前記油圧シリンダを低圧に切換えるための切換弁及び圧力調整弁を、前記油圧シリンダの給油回路より分岐した低圧回路に設けると共に、低圧で前記パンチが下降されて前記ワーククランプと干渉したときの高さTを検出し、前記パンチが前記ワークに当接したときにワークの厚さtを検出するためのストローク検出器を設けて前記パンチとワーククランプとが干渉するかどうかを検出し、前記ワーククランプとパンチとが干渉しないときのみ実加工を行う構成としたことを特徴とする油圧パンチプレス。
Priority Applications (1)
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JP11725695A JP3660017B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 油圧パンチプレス |
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JPH08309452A JPH08309452A (ja) | 1996-11-26 |
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- 1995-05-16 JP JP11725695A patent/JP3660017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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