JP3573835B2 - 油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法およびその装置 - Google Patents

油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス機械としての例えば油圧式タレットパンチプレスにおいて、ヒットレートを上げるために、流量およびラムスピードをアップさせている。このため、油圧回路の流量も増大してきているので背圧およびオイルハンマーも増加している。この背圧およびオイルハンマーを低減さるために、油圧回路におけるタンクへの戻り回路に設けたピストン型アキュムレータの容量とバネ力をアップしているのが現状である。
【0003】
より詳細には、図6に示されているごとく、ラムシリンダ101を作動せしめる油圧回路103には、タンク105に連通したポンプモータ107にて駆動されるポンプ109が設けられ、このポンプ109の吐出側管路111は3位置切換弁113のPポートに接続されている。そして、3位置切換弁113の流路を切換えてPポートとAポート、BポートとTポートを連通させると、圧油は管路115を通りラムシリンダ101の下部油室117へ流入しピストン119を上昇させる。
【0004】
なお、ラムシリンダ101の上部油室121内の油は管路123を通りBポートよりTポートを経て管路125を通って前記タンク105へ戻される。前記管路125の途中には脈動防止ダンパ127が設けられ、この脈動防止ダンパ127は内部に設けたスプリング129のバネ力により脈動を防止するものである。
【0005】
更に、前記3位置切換弁113のポートを切換え、PポートとBポート、AポートとTポートを連通させると、圧油はPポートよりBポートを通り管路123を経てラムシリンダ101の上部油室121へ流入し、ピストン119を押し下げパンチ131とダイ133の協働によりワークWに所望のパンチング加工が施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の油圧式タレットパンチプレスに設けたラムシリンダ101を作動せしめる油圧回路103に備えた脈動防止ダンパ127は、選定する際に容量アップやスプリング129のバネ力を強化するという対策をとっている。しかし、ラムストロークが長い程流量は多くなり、スプリング129では全てのストローク(流量変化)に対して背圧およびオイルハンマーを無くすことは難かしくなっている。
【0007】
この発明の目的は、全てのラムスピードおよびラムストロークの変化に応じて、背圧およびオイルハンマーを無くし自動運転を可能とした油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法およびその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法は、油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路にして、油圧シリンダからタンクへの戻り管路に設けたピストン型アキュムレータ内のクッションエアー圧を、制御装置よりラムスピードおよびラムストロークの変化に応じてによる電気信号を受けて作動する電−空レギュレータで制御することにより背圧の発生を防止することを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2によるこの発明の油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止装置は、油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路にして、油圧シリンダからタンクへの戻り管路途中にエアー圧により作動するピストン型アキュムレータを設け、このピストン型アキュムレータを作動せしめるエアー圧を可変供給する電−空レギュレータを設け、この電−空レギュレータのエアー圧をラムスピードおよびラムストロークの変化に応じて電気信号にて制御する制御装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
上記の請求項1,2による発明の油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法およびその装置では、ラムスピードとラムストロークの変化に応じてピストン型アキュムレータ間のエアー圧を、制御装置から電気信号をもらい電−空レギュレータにより制御する。而して、全てのストロークおよびラムスピードにおいて、背圧およびオイルハンマーが出ることなく、自動運転が可能となる。
【0011】
【発明の実態の形態】
以下、この発明の実施の形態の例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
まず理解を容易にするため、油圧プレス機械としての例えばタレットパンチプレスについて概略的に説明する。
【0013】
図5を参照するに、タレットパンチプレス1は門型形状のフレーム3を備えており、このフレーム3は下部ベース5、下部ベース5に立設されたサイドフレーム7と、サイドフレーム7の上部に設けられた上部フレーム9とで構成されている。
【0014】
前記下部ベース3には回転自在な下部タレット11が支承されていると共に、下部タレット11の円周上には適宜な間隔で複数のダイDが装着されている。前記上部フレーム9には前記下部タレット11に対応して回転自在な上部タレット13が支承されていると共に、前記ダイDに対応した位置の上部タレット13には複数のパンチPが装着されている。
【0015】
前記下部、上部タレット11,13の図5において右側部分に装着されたダイD、パンチPの位置が加工位置となっており、この加工位置にあるパンチPの上方における上部フレーム9にはストライカ15が上下動自在に設けられている。このストライカ15は上部フレーム9内に設けられた油圧シリンダ17に例えばラム19を介して連結されている。
【0016】
前記下部ベース5上の図5において右端には、Y軸方向(図5において左右方向)へ移動自在なキャレッジベース21が設けられており、このキャレッジベース21にはX軸方向(図5において紙面に対して直交する方向)へ移動自在なキャレッジ23が設けられている。このキャレッジ23にはX軸方向へ適宜な間隔でワークWをクランプする複数のワーククランプか25が設けられている。
【0017】
上記構成により、キャレッジベース21をY軸方向へ、キャレッジ23をX軸方向へ移動せしめることにより、キャレッジ23に設けられたワーククランプ25にクランプされたワークWがX軸,Y軸方向へ移動されて、ワークWの所望位置が加工位置に位置決めされることになる。
【0018】
この加工位置にワークWの所望位置が位置決めされた状態において、上,下部タレット13,11を回動せしめて所望のパンチP、ダイDを加工位置に割出し位置決めする。次いで、油圧シリンダ17を駆動せしめてラム19を介してストライカ15を上下動せしめることにより、パンチPとダイDとの協働により、ワークWの所望位置に通常の打抜き加工が行われることになる。
【0019】
次に、この発明の実施の形態の例としての主要部である油圧シリンダ17を駆動するための油圧回路27と制御装置29について詳細に説明する。
【0020】
図1を参照するに、油圧シリンダ17は内部にピストン31を設け、このピストン31にはピストンロッド33が一体的に設けられ、ピストンロッド33の下方にはラム19,ストライカ15を介して上部タレット13に設けたパンチPが設けられ、このパンチPとワークWを介して相対して下部タレット11に設けたダイDが設けられている。また、前記ピストンロッド33のストローク検出を行なうための位置検出器35が設けられている。
【0021】
油圧回路27は、タンク37に連通したモータMにて作動する油圧ポンプ39が設けられ、この油圧ポンプ39の吐出側管路41はサーボバルブである3位置切換弁43のPポートに接続されている。そして、3位置切換弁43の流路を切換えてPポートとAポート、BポートとTポートを連通させると、圧油は管路45を通り油圧シリンダ17の下部油室47へ流入しピストン31を上昇させる。
【0022】
なお、油圧シリンダ17の上部油室49内の油は管路51を通りBポートよりTポートを経て戻り管路53を経てタンク37へ戻される。
【0023】
前記戻り管路53の途中には脈動を防止するためのピストン型アキュムレータ55が設けられている。このピストン型アキュムレータ55は、管接手部材57に設けた外筒59内にエアー圧により移動するピストン61が設けられて構成され、エアー流入口63に接続されたエアー管路65を介して電−空レギュレータ67に連通している。この電−空レギュレータ67は電気信号に比例してエアー圧を無段階に制御するものであり、更に公知の構成で一般に市販されているため、構造、作用の説明を省略する。
【0024】
また、前記3位置切換弁43のポートを切換え、PポートとBポート、AポートとTポートを連通させると、圧油はPポートよりBポートを通り管路51を経て油圧シリンダ17の上部油室49へ流入し、ピストン37を押し下げてパンチPとダイDとの協働によりワークWに所望のパンチング加工が施される。
【0025】
前記電−空レギュレータ67を制御する制御装置29は加工プログラム69の入力と油圧シリンダ17の上部油室49内の油圧力71の入力と、位置検出器35により油圧シリンダ17のピストンロッド33の昇降動作に伴って移動速度に比例したパルス信号73を入力する。また、制御装置29に備えられたROM75には例えば図2(a),(b)に示されているようなラム19の速度パターンが予めメモリされている。制御装置に備えられたRAM77において、加工材料の板厚,負荷,使用盤に応じて図3(a)の状態から例えば図2(a),(b),図3(b)に示されているようなラム19のストロークパターンに修正される。このラム19の速度パターン、ストロークパターンを基にして、速度パターンとストロークパターンの変化に応じて電気信号79が前記電−空レギュレータ67へ送られ、油圧シリンダ17のピストンロッド33すなわちラム19のストロークおよびスピード別にエアー圧を制御して、オイルハンマーや背圧をなくし、自動運転を可能とした。なお、符号81はサーボ弁制御信号で、制御装置29で設定された加工パターンにより制御されるようになっている。
【0026】
上記構成により、戻り管路53の途中にはピストン型アキュムレータ55が取り付けられ、戻り油を一時取り込みエアーの圧力によりライン圧力を低減させて油をタンク37へ戻す。ここで、このピストン型アキュムレータ55のエアー圧力を電−空レギュレータ67によりストローク(プログラム69により同じ金型を使うときはストローク小、金型交換のときはストローク大とす)と、ラムスピード別(油圧シリンダ17の油圧力71検出によりTON数がわかり、TON数により加工速度が決まる)に可変させる。
【0027】
すなわち、上記のごときラムストロークとラムスピードの変化に応じてピストン型アキュムレータ55へ供給されるエアー圧は、例えば図4に示されているごとく、ラムスピードが早くストロークが長い場合は、エアー圧は強く、ラムスピードが遅くストロークが短かい場合は、エアー圧を弱くするように制御装置29からの電気信号79により、電−空レギュレータ67が制御される。
【0028】
このため、ラム19のストロークおよびスピード別に電−空レギュレータ67のエアー圧を制御でき、オイルハンマーや背圧をなくし、自動運転が可能となる。
【0029】
なお、この発明は、前述した発明の実施の形態の例に限定されることなく、適宜な変更を行なうことによりその他の態様で実施し得るもものである。
【0030】
【発明の効果】
以上のごとき実施の形態の例の説明より理解されるように、請求項1,2によるこの発明によれば、油圧シリンダに設けたラムのスピードとストロークの変化に応じてピストン型アキュムレータ内のエアー圧を制御装置から信号をもらい、電−空レギュレータにより制御する。而して、全てのストロークおよびスピードの変化に応じて、オイルハンマーおよび背圧を防止し、自動運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、油圧シリンダを駆動するため油圧回路と、この油圧回路をする制御装置の説明図である。
【図2】この発明のラムスピードが速い場合と遅い場合の速度パターン線図である。
【図3】この発明のラムストロークが長い場合と短かい場合のストロークパターン線図である。
【図4】この発明のピストン型アキュムレータのエアー圧を示す線図である。
【図5】この発明を実施する実施の形態の一例を示し、油圧式タレットパンチプレスの概略構成を表する正面説明図である。
【図6】従来例を示し、油圧シリンダを駆動する油圧回路説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(油圧プレス機械)
17 油圧シリンダ(ラムシリンダ)
27 油圧回路
29 制御装置
37 タンク
53 戻り管路
55 ピストン型アキュムレータ
67 電−空レギュレータ

Claims (2)

  1. 油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路にして、油圧シリンダからタンクへの戻り管路に設けたピストン型アキュムレータ内のクッションエアー圧を、制御装置よりラムスピードおよびラムストロークの変化に応じて電気信号を受けて作動する電−空レギュレータで制御することにより背圧の発生を防止することを特徴とする油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止方法。
  2. 油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路にして、油圧シリンダからタンクへの戻り管路途中にエアー圧により作動するピストン型アキュムレータを設け、このピストン型アキュムレータを作動せしめるエアー圧を可変供給する電−空レギュレータを設け、この電−空レギュレータのエアー圧をラムスピードおよびラムストロークの変化に応じて電気信号にて制御する制御装置を設けてなることを特徴とする油圧プレス機械におけるラムシリンダ駆動用油圧回路の背圧防止装置。
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