JP3659262B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は磁気記録媒体に関し、特に電磁変特性に優れ、耐久性の良好な磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁性層が少なくとも2層の塗膜からなる磁気記録媒体は電磁変換特性が優れ、又耐久性が良好である等のすぐれた特性を有するものである。
従来から、ポリウレタンをバインダーとする複数の磁性層からなる磁気記録媒体が提案されている。
例えば、非磁性支持体の表面に第一磁性層および第二磁性層をこの順に設けてなる磁気記録媒体において、第一磁性層および第二磁性層が、結合剤として共にポリウレタン系樹脂を含有し、そして第一磁性層に含まれるポリウレタン系樹脂の数平均分子量が、第二磁性層に含まれるポリウレタン系樹脂の数平均分子量の4/5倍以下であることを特徴とする磁気記録媒体(特開昭64−79931号公報)、非磁性支持体上に強磁性体を結合剤中に分散してなる磁性層を重層形成した磁気記録媒体において、該結合剤として下層の磁性層にはガラス転移温度(Tg)が−50℃から−10℃のポリウレタン樹脂を少なくとも一種含み、上層の磁性層にはガラス転移温度(Tg)が−20℃から40℃のポリウレタン樹脂を少なくとも一種含み、かつ上層及び下層の磁性層に用いたポリウレタン樹脂のガラス転移温度の差が少なくとも10℃以上であることを特徴とする磁気記録媒体(特開平2−105326号公報)、非磁性支持体上に複数の磁性層を有する磁気記録媒体において、その最外層の磁性層が2種類以上のポリウレタンを含有することを特徴とする磁気記録媒体(特開平3−84727号公報)及び非磁性支持体上に、それぞれが強磁性粉末と結合剤とを含有する第一磁性層および第二磁性層をこの順に有するとともに、前記第一磁性層が脂肪族系ポリウレタンを含有し、前記第二磁性層が芳香族系ポリウレタンを含有することを特徴とする磁気記録媒体(特開平3−88119号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の磁気記録媒体、例えば特開昭64−79931号公報記載の磁気記録媒体は下層が強磁性粉末の分散性に優れ、且つ磁性層表面は極めて平滑であり、耐久性の点で優れた上層を下層の平滑な表面に設けることにより、低域特性等の電磁変換特性が良好で、カレンダー成形性の向上した磁気記録媒体を得ることができるが、走行耐久性の点で問題がある。
【0004】
特開平2−105326号公報記載の磁気記録媒体は、従来のように硬度の高いバインダー(例えば塩化ビニル、酢酸ビニル)と柔らかいバインダー(例えばポリウレタン)の使用比率を変えなくても、下層磁性層のヤング率(耐久性)を低下させることなく、下層の磁性層の分散性、密着性を改良することができるが、低温及び高温高湿度環境下での走行耐久性の点で問題がある。
特開平3−84727号公報記載の磁気記録媒体は2種のうち、1つのポリウレタンは強磁性粉の分散性をよくし、他のポリウレタンは研磨材の分散性を良くするもので、これにより摺動ノイズやヘッド白濁を改善できるが、走行耐久性の点で問題がある。
【0005】
又、特開平3−88119号公報記載の磁気記録媒体は電磁変換特性やスチル耐久性の劣化を招かないで摺動ノイズやヘッド白濁を改善できるが、走行耐久性の点で問題があるものであった。
それ故、電磁変換特性が優れ、且つ低温及び高温高湿度での耐久走行性の共に優れた磁気記録媒体が要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記の課題を解決するため、鋭意研究の結果、非磁性支持体の上面側に2層の塗膜を有する磁性層からなる磁気記録媒体において、該2層の塗膜が結合剤として特定の2種類の数平均分子量を有するポリウレタン樹脂を用いることにより、目的が達成できることを見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は
(1)非磁性支持体の上面側上に2層の塗膜を有し、少なくともその上層が磁性層である磁気記録媒体において、該上層の磁性層の塗膜の厚さが0.1〜0.8μmであり、前記各塗膜が結合剤として、数平均分子量Mnが5,000≦Mn≦25,000(Mn1)及び25,000<Mn≦100,000(Mn2)のポリウレタン樹脂の両者を必須成分として含有することを特徴とする磁気記録媒体、
(2)ポリウレタン樹脂のMn1およびMn2が、
Mn2−Mn1≧3,000
を満足することを特徴とする(1)記載の磁気記録媒体、
(3)磁気記録媒体の磁性層表面の中心線平均粗さ(Ra)が、1.0nm≦Ra≦10.0nmであることを特徴とする(1)記載の磁気記録媒体、
(4)非磁性支持体上の2層の塗膜のうち、下層の塗膜が非磁性無機質粉末を含有する非磁性層である(1),(2)又は(3)記載の磁気記録媒体、
(5)非磁性支持体上の2層の塗膜のすべてが磁性層である(1)(2)又は (3)記載の磁気記録媒体、および
(6)非磁性支持体の下面側にバックコート層を有する請求項(1),(2),(3),(4)又は(5)記載の磁気記録媒体、
に関するものである。
【0007】
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
磁性層(上層)
上層の磁性層は、結合剤として、数平均分子量Mnが5,000≦Mn≦25,000(Mn1)、好ましくは8,000≦Mn≦25,000のポリウレタン樹脂1および25,000<Mn≦100,000(Mn2)好ましくは25,000≦Mn≦80,000のポリウレタン樹脂2を必須成分として含有する。
本発明では前記のMn1を有するポリウレタン樹脂1を含有することで磁性塗料の分散性が向上し、又前記Mn2を有するポリウレタン樹脂2を含有することで、塗膜強度が高まるため、粉落ちやヘッド付着が減少し、走行安全性が向上し、すぐれた電磁変換特性と走行耐久性が得られる。
ポリウレタン樹脂1のMnが小さすぎると塗膜強度が低下して、走行安定性が悪化し、走行中のトラブルが生じやすくなる。またMn1が大きすぎると磁性塗料の分散性が低下し、磁性層表面の表面粗さが悪化する。
【0008】
ポリウレタン樹脂2のMnが小さすぎると、走行安定性が悪化して走行中のトラブルが生じやすくなり、一方Mnが大きすぎると磁性塗料の分散性が低下して磁性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化してくる。
前記ポリウレタン樹脂1の含有量は結合剤の〜50重量%、さらに好ましくは15〜50重量%であり、ポリウレタン樹脂2の含有量は結合剤の〜50重量%、より好ましくは15〜50重量%である。
結合剤中のポリウレタン樹脂1の含有量は、少なすぎると磁性塗料の分散性が悪化して電磁変換特性の悪化を招き、一方多すぎると塗膜強度が低下して環境下での走行安定性が悪化する。
【0009】
結合剤中のポリウレタン樹脂2の含有量は、少なすぎると塗膜強度が低下し、走行安定性が悪化しやすくなり、一方多すぎると磁性塗料の分散性が低下して磁性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化してくる。
【0010】
用いるポリウレタン樹脂1のガラス転移温度Tgとして好ましいのは−50℃≦Tg≦+80℃、さらに好ましくは−40℃≦Tg≦+80℃である。ガラス転移温度が低すぎると高温度環境下での走行安定性が悪化し、ヘッド目詰まりやガイド付着等、走行中のトラブルを引き起こしやすくなる。一方高すぎるとカレンダー加工性が低下し、電磁変換特性が低下しやすくなる。また低温度環境下での走行安定性が悪化する。
【0011】
なお、これらの樹脂の上記ガラス転移温度Tgは、動的粘弾性測定装置を用いて測定すればよい。
ポリウレタン樹脂1とポリウレタン樹脂2とを加えた量は、用いる結合剤の20〜100重量%、特に30〜100重量%であることが好ましい。また、これらポリウレタン樹脂1および2の配合比(重量比)は1/10〜10/1であることが好ましい。
結合剤中のポリウレタン樹脂1とポリウレタン樹脂2とを加えた量が少なすぎると、走行安定性が悪化しやすくなったり、あるいはカレンダ加工性が低下して磁性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化しやすくなったりする。 ポリウレタン樹脂1およびポリウレタン樹脂2に用いるポリウレタン樹脂としては、通常このような磁気記録媒体に用いられるポリウレタン樹脂であれば、前記数平均分子量を満足する限りいずれも使用できる。
例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリカーボネート、ポリエステルポリエーテル、ポリカプロラクトン等のポリオールをイソシアネートおよび、所望により鎮延長剤、その他と共に反応させたものである。
ただし強磁性粉末等、磁性層に含有する粉末成分の分散性や磁性層の走行耐久性等を向上させるために、ポリウレタン樹脂1および/またはポリウレタン樹脂2の分子内には極性基が含有されていることが好ましい。
極性基としてはイオウを含有するスルホン酸基、硫酸基またはそれらのエステルもしくは塩、リンを含有するホスホン酸基、ホスフィン酸基、リン酸基またはそれらのエステルもしくは塩、あるいはカルボン酸若しくはその塩等を一種以上含むものが好ましい。
特に好ましいのはスルホン酸基(−SO3Y)、カルボン酸基(−COOY)、ホスホン酸基(PO3Y)等である。
ただしYはH、アルカリ金属のいずれであってもよい。
これらの極性基はポリウレタンポリマー1分子あたり0.1〜5分子程度含まれていることが好ましい。
【0012】
これらの本発明に使用されポリウレタン樹脂としては、有機ジイソシアネート(A)、分子量500〜5000の長鎖ジオール(B)、分子量500未満の鎖延長剤(C)を反応させたものである。
ポリウレタン樹脂の製造において使用される有機ジイソシアネート(A)としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、2,4−ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアネート等があげられる。
ポリウレタン樹脂の製造において使用される長鎖ジオール(B)は、分子量が500〜5000の範囲にあり、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネートジオールがあげられる。
ポリエステルジオールのカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキン)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを挙げることができる。特にテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸が好ましい。
またポリエステルジオールのグリコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物等がある。
ポリエステルジオールとしては他に、ε−カプロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるラクトン系ポリエステルジオール類が挙げられる。
ポリエーテルジオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール類が挙げられる。
ポリカーボネートジオールは、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA等の残基と炭酸とで構成されるエステルである。
長鎖ジオール(B)は、ポリウレタン樹脂の機械的特性を高めるためにポリエステルジオールが好ましい。長鎖ジオールは分子量500〜5000のものを使用する。分子量が500未満ではウレタン基濃度が大きくなり、樹脂の柔軟性、溶剤溶解性が低下する。また分子量が5000を越えるとウレタン基濃度が低下し、ポリウレタン樹脂に特有な強靱性、耐摩耗性等が悪化する。
ポリウレタン樹脂の製造時に使用する分子量500未満の鎖延長剤(C)は1分子中に活性水素を2個以上含み、樹脂中のウレタン基あるいはウレア基濃度を調整し、ポリウレタン樹脂に特有な強靱性を付与する効果がある。具体的な化合物としてはエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等の長鎖グリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の分岐グリコール、モノエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン等のアミノアルコール、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン等のジアミンあるいは水等があげられる。
【0013】
本発明におけるポリウレタン樹脂に極性基を導入する方法としては、以下の方法が挙げられる。
▲1▼長鎖ジオールとしてポリエステルジオールを用い、ポリエステルジオールのジカルボン酸、グリコール成分の一部に極性基を有する化合物を使用する方法、
▲2▼分子中、活性水素を2個以上有する低分子量化合物の少なくとも一成分が極性基を含有する化合物である方法等が挙げられる。
これらの方法のうち汎用有機溶剤への溶解性、製造の安定性等により、スルホン酸金属塩基を含有するポリエステルジオールを長鎖ジオール成分の少なくとも一成分とする方法が好ましい。スルホン酸金属塩基含有化合物としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−ナトリウムスルホ−2,5−ヘキサンジオール等が挙げられる。そして、ポリウレタン樹脂としては例えばポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等であり、ポリエステルポリウレタン樹脂としては、ポリエステルジオール(1)/ポリエステルジオール(2)/有機ジイソシアネート(A)/鎖延長剤(C)の反応生成物であり、ポリエステルジオール(1)としては、芳香族ジカルボン酸/グリコールを主体とする反応生成物であるハード成分であり、ポリエステルジオール(2)としては、脂肪族ジカルボン酸/グリコールを主体とする反応生成物であるソフト成分である。
また、このポリエステルジオール(1)/ポリエステルジオール(2)の配合比率によりTgは制御可能である。Tgを高くするためには、ハード成分であるポリエステルジオール(1)の配合比率を高めればよい。また、配合比率は0/10〜10/0の範囲で任意に設定可能である。
【0014】
さらに、本発明の磁気記録媒体に用いる結合剤としては、前記ポリウレタン樹脂1およびポリウレタン樹脂2以外の樹脂が、前記結合剤の80重量%未満含まれていてもよい。
このような樹脂としては、通常用いられているものであれば特に制限はなく、例えばTgが前記以外の範囲のポリウレタン樹脂、塩化ビニル−アクリル酸エステル系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン系共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル系共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル系共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン系共重合体、ポリ弗化ビニル−塩化ビニリデン−アクリロニトリル系共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース等)、スチレンブタジエン系共重合体、ポリエステル樹脂−クロロビニルエーテルアクリル酸エステル系共重合体、アミノ樹脂および合成ゴム系の熱可塑性樹脂などをあげることができる。
これらの結合剤のうちでは、特に塩化ビニル系樹脂が好ましい。
これらは一種単独でも、二種以上を組み合わせることもできる。
磁性層に用いられるこれらの結合剤の含有量は、強磁性粉末100重量部に対して5〜40重量部、特に10〜30重量部が好ましい。結合剤の含有量が少なすぎると磁性層の強度が低下するため、走行耐久性が悪化しやすくなる。一方、多すぎると強磁性粉末の含有量が低下するため電磁変換特性が低下してくる。
これらの結合剤を硬化する架橋剤としては、各種ポリイソシアナート、特にジイソシアナートを用いることができ、特に、トリレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、メチレンジイソシアナートの1種以上が好ましい。これらの架橋剤は、トリメチロールプロパン等の水酸基を複数有するものに変性した架橋剤またはジイソシアネート化合物3分子が結合したイソシアヌレート型の架橋剤として用いることが特に好ましく、結合剤樹脂に含有される官能基等と結合して樹脂を架橋する。架橋剤の含有量は結合剤100重量部に対し、10〜30重量部とすることが好ましい。このような、熱硬化性樹脂を硬化するには、一般に加熱オーブン中で50〜70℃にて12〜48時間加熱すればよい。
【0015】
又、磁性層に用いられる結合剤としては放射線硬化型樹脂も使用可能である。その詳細は、特公昭63−66846号公報、特公平6−12564号公報、特開昭61−59621号公報、特開平4−67314号公報、特開平6−131651号公報記載のものが使用可能である。
【0016】
本発明の磁気記録媒体に用いる強磁性粉末としては、例えばγ−Fe23、Co含有γ−Fe23、Fe34、Co含有Fe34、CrO2、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化物微粉末や、Fe、Co、Niあるいはこれらの合金微粉末等公知の磁性粉末から、目的に応じて適当なものを選択すればよく、特に制限はない。
強磁性粉末の形状は針状、紡錘状、粒状、板状等通常用いられている形状であれば限定しないが、粒状あるいは板状等の形状より、例えば針状あるいは紡錘状であれば、磁場配向処理の効果がより高く期待出来ること、磁性層自体の長手方向の強度が高まることなどから、好ましくは針状あるいは紡錘状である。
このような形状の粉末の平均長径、平均軸比等も通常用いられている範囲であれば特に制限はなく、目的とする磁性層の構成に応じて選定すればよいが、通常は平均長径0.05〜0.5μm程度、平均軸比3〜15程度が好ましい。
さらに、保磁力Hc、飽和磁化σs等も特に限定はなく、目的に応じて適宜選定すればよいが、通常はHcは350〜25000e程度、σsは50〜180emu/g程度が好ましい。
このような強磁性粉末は、磁性層組成中の70〜90重量部程度含まれていればよい。
強磁性粉末の含有量が多すぎると結合剤の含有量が減少するためカレンダ加工による表面平滑性が悪化しやすくなり、一方少なすぎると高い再生出力を得られない。
さらに磁性層中には、磁性層の機械的強度を高めるためと、磁気ヘッドの目詰まりを防ぐためにα−Al23、Cr23、TiO2、SiC、α−Fe23 等の無機微粒子を少なくとも1種含有させることが好ましい。これらは通常、不定形状であり、磁気ヘッドの目詰まりを防ぎ、塗膜の強度を向上させる。非磁性無機粉末の平均粒径は、0.05〜0.8μmであることが好ましい。平均粒径が大きすぎると、磁性層表面からの突出量が大きくなって電磁変換特性の低下、ドロップアウトの増加、ヘッド摩耗量の増大等を招く。平均粒径が小さすぎると、磁性層表面からの突出量が小さくなってヘッド目詰まりの防止効果が不十分となる。平均粒径は、通常、透過型電子顕微鏡により測定する。
【0017】
また、磁性層中には、必要に応じ、界面活性剤等の分散剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコンオイル等の潤滑剤、その他の各種添加物を添加してもよい。
磁性層形成用の塗料は、上記成分に有機溶剤を加えて調整する。用いる有機溶剤は特に制限はなく、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤やトルエン等の芳香族溶剤などの各種溶媒の1種または2種以上を、適宜選択して用いればよい。有機溶剤の添加量は、固形分(磁性粉末や各種無機粒子等)とバインダーとの合計量100重量部に対し100〜900重量部程度とすればよい。
媒体の上層として設ける磁性層の厚さは、0.1〜0.8μm、好ましくは0.15〜0.6μmとする。磁性層が薄すぎると塗膜の塗工性が悪化し、また塗膜強度が低下する。一方、上層磁性層が厚すぎると、下層塗膜が磁性層の場合には、下層磁性層に依存する低減信号の記録再生時に、電磁変換特性が低下する傾向になる。また下層塗膜が非磁性層の場合には、自己減磁損失や厚み損失が大きくなる。
本発明の磁性層表面の中心線平均粗さ(Ra)は1.0nm≦Ra≦10.0nmであることが好ましい。(Ra)が小さいと表面が平滑すぎて、走行安定性が悪化して走行中のトラブルが生じやすくなり、大きいと磁性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化する。
【0018】
磁性層(下層)
下層が磁性層である場合、下層磁性層の構成は上層磁性層の構成とほぼ同様とすればよい。ただしヘッド目詰まりの防止は上層磁性層中の非磁性無機粉末が主として担うので、下層中の非磁性無機粉末は、電磁変換特性の低下を抑えるために上層磁性層よりも少なくすることが好ましい。
下層磁性層の厚さは、0.1〜3.0μm、好ましくは0.5〜2.5μmである。下層が薄すぎると、非磁性支持体の表面性の影響を受けやすくなり、その結果、下層の表面性が悪化して上層の表面性も悪化しやすくなり、電磁変換特性が低下する傾向にある。また、光透過率が高くなるので、テープ端を光透過率の変化により検出する場合に問題となる。また、下層をある程度以上厚くしても、性能は特に向上しない。
非磁性層(下層)
非磁性層は、少なくとも非磁性粉末とバインダーとを含む。
非磁性粉末には各種無機粉末を用いることができ、例えば針状の非磁性酸化鉄(α−Fe23)などを用いることができる。ただし、球状の超微粒子酸化鉄を用いることにより高分散性とすることができ、非磁性層における粒子の充填率を大きくすることができる。このため、非磁性層自体の表面性が良化し、ひいては磁性層の表面性が良好となり、電磁変換特性が向上する。この他、特開昭63−191315号、同63−191318号公報に開示されるようなカーボンブラック、CaCO3、酸化チタン、硫酸バリウム、α−Al23等の各種非磁性粉末を用いてもよい。
非磁性層に用いるバインダー、溶剤、研磨材、潤滑剤等は、前述した磁性層に用いるものと同様でよい。
非磁性層の厚さは0.1〜3.0μm、好ましくは0.5〜2.5μmである。非磁性層が薄すぎると、非磁性支持体の表面性の影響を受けやすくなり、その結果、非磁性層の表面性が悪化して磁性層の表面性も悪化しやすくなり、電磁変換特性が低下する傾向にある。また、光透過率が高くなるので、テープ端を光透過率の変化により検出する場合に問題となる。また、非磁性層をある程度以上厚くしても、性能は向上しない。
本発明の磁気記録媒体は非磁性支持体の下面側には必要に応じてバックコート層を設けることができる。
【0019】
バックコート層
バックコート層は、走行安定性の改善や磁性層の帯電防止等のために設けられている。
【0020】
このバックコート層は、結合剤としての各種合成樹脂と各種添加剤とからなる。結合剤(バインダー)である合成樹脂は前述した磁性層用塗料に用いるものと同様のものでもよい。ポリウレタン樹脂はガラス転移温度Tgが−50℃≦Tg≦80℃、数平均分子量が5000〜100000のものが好ましく、一種単独でも、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0021】
そしてバックコート層は、30〜80重量%のカーボンブラックを含有することが好ましい。カーボンブラックの含有量が少なすぎると帯電防止効果が低下する傾向があり、さらに走行安定性が低下しやすくなる。また、光透過率が高くなりやすいので、テープ端を光透過率の変化で検出する方式では問題となる。一方、カーボンブラックの含有量が多すぎるとバックコート層の強度が低下し、走行耐久性が悪化しやすくなる。カーボンブラックは、通常使用されるものであればどのようなものであってもよく、その平均粒径は、5〜500nm程度が好ましい。平均粒径は、通常、透過型電子顕微鏡により測定する。
バックコート層には、前記カーボンブラック以外に、機械的強度を高めるために、磁性層の説明において挙げた各種研磨材等の非磁性無機粉末を含有させてもよい。非磁性無機粉末の含有量は、カーボンブラック100重量部に対し、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.5〜2重量部である。非磁性無機粉末の平均粒径は、0.1〜0.5μmであることが好ましい。このような非磁性無機粉末の含有量が少なすぎるとバックコート層の機械的強度が不十分となりやすく、多すぎるとテープ摺接経路のガイド等の摩耗量が多くなりやすい。
この他、必要に応じ、界面活性剤等の分散剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコンオイル等の潤滑剤、その他の各種添加物を添加してもよい。
バックコート層に用いるバインダー、架橋剤、溶剤等は前述した磁性層用塗料に用いるものと同様のものでよい。バインダーの含有量は、固形分の合計100重量部に対し、好ましくは15〜200重量部、より好ましくは50〜180重量部である。バインダーの含有量が多すぎると、媒体摺接経路との摩擦が大きくなりすぎて走行安定性が低下し、走行事故を起こしやすくなる。また、磁性層とのブロッキング等の問題が発生する。バインダーの含有量が少なすぎると、バックコート層の強度が低下して走行耐久性が低下しやすくなる。
バックコート層の厚さ(カレンダー加工後)は、1.0μm以下、好ましくは0.1〜1.0μm、より好ましくは0.2〜0.8μmである。バックコート層が厚すぎると、媒体摺接経路との間の摩擦が大きくなりすぎて、走行安定性が低下する傾向にある。一方、薄すぎると、非磁性支持体の表面性の影響でバックコート層の表面性が低下する。このため、バックコートを熱硬化する際にバックコート層表面の粗さが磁性層表面に転写され、高域出力、S/N、C/Nの低下を招く。また、バックコート層が薄すぎると、媒体の走行時にバックコート層の削れが発生する。
【0022】
非磁性支持体
本発明において、非磁性支持体として用いる材料には特に制限はなく、目的に応じて各種可撓性材料、各種剛性材料から選択し、各種規格に応じてテープ状などの所定形状および寸法とすればよい。例えば、可撓性材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネートなどの各種樹脂が挙げられる。
これら非磁性支持体の厚さは4.0〜75.0μmであることが好ましい。非磁性支持体の形態については特に制限はなく、テープ状、シート状、カード状、ディスク状等いずれであっても良く、形態に応じて、また必要に応じて種々の材料を選択して使用することができる。
本発明で使用される非磁性支持体の表面粗さは、中心線平均表面粗さRaで25nm以下、好ましくは20nm以下である。非磁性支持体の表面粗さは、必要に応じて非磁性支持体に添加されるフィラーの大きさと量により自由に制御される。これらフィラーの一例としては、Ca,Si,Ti,Alなどの酸化物や炭酸塩の他、アクリル系などの有機樹脂微粉末があげられ、好ましくは、Al23と有機樹脂微粉末の組み合わせである。
【0023】
磁気記録媒体の製造方法
本発明の磁気記録媒体は、上記材料により調整した下層塗膜用塗料および上層磁性層用塗料を前記非磁性支持体上に、この順に塗布することにより製造することができる。
本発明の磁気記録媒体の上下層塗膜用塗料を製造する工程は、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に応じて、混合工程、粘度調整工程および濾過工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段階以上に分かれていても構わない。本発明に使用する強磁性粉末、非磁性無機粉末、バインダー、研磨材、カーボンブラック、潤滑剤、溶剤などすべての材料はどの工程の最初または途中で添加しても構わない。また、個々の材料を2つ以上の工程で分割して添加しても構わない。
塗料の混練・分散には、従来公知の製造技術を一部または全部の工程に用いることができることはもちろんであるが、混練工程では連続ニーダや加圧ニーダなど強い混練力をもつものを使用することが好ましい。連続ニーダまたは加圧ニーダを用いる場合は強磁性粉末あるいは非磁性無機粉末と結合剤のすべてまたはその一部(ただし全結合剤の10重量%以上が好ましい)および強磁性粉末あるいは非磁性無機粉末100重量部に対し5〜30重量部の範囲で混練処理される。混練時のスラリー温度は、50℃〜110℃が好ましい。
また、各工程において使用可能な塗料の分散には、高比重の分散メディアを用いることが望ましく、ジルコニア等のセラミック系メディアが好適であるが、従来より用いられているガラスビーズ、金属ビーズ、アルミナビーズ等なども組成配合によっては選択使用可能である。
塗料の濾過工程は、各製造工程後に設けることが好ましい。磁性塗料に磁性粉等の未分散物や凝集物、あるいは樹脂不溶物などが存在すると、磁性塗膜としたときに欠陥となって、ドロップアウトの増大やエラーレートの上昇を招く。濾過工程は、これら磁性塗料中の異物の除去を主目的としている。その詳細は先に本発明者らにより提案された(特開平7−287844号(特願平5−346251号))等に記載されている。
上記製造方法にて調製した塗料を非磁性支持体へ塗設する方法に特に制限はなく、通常用いられている方法であればいずれであってもよい。例えば、磁性層を含む多層構成の塗膜を形成する場合には、非磁性支持体上に下層と上層を湿潤状態で重層塗布するいわゆるウェット・オン・ウェット塗布方法、あるいは下層を塗布・乾燥後に上層を塗布するいわゆるウェット・オン・ドライ塗布方法等のいずれも用いることができるが、好ましくはウェット・オン・ウェット塗布方法を用いる。ウェット・オン・ウェット塗布方法における上層塗布時には、下層塗膜中に有機溶剤の10%以上が残存していることが好ましい。バックコート層の塗布は、下層および上層の塗設前であっても塗設後であってもよく、同時であってもよい。
また、本発明では、磁気テープの場合は磁性層を設層した後、磁場を印加して、層中の磁性粒子を配向させることが好ましく、配向方向は、目的に応じて、媒体の走行方向に対して、長手方向であっても、垂直方向であっても、斜め方向であってもよく、所定方向へ向けるためフェライト磁石や希土類磁石等の永久磁石、電磁石、ソレノイド等で1000G以上の磁界を印可したり、これらの磁界発生手段を複数併用することが好ましく、さらには乾燥後の配向性が最も高くなるように、配向前に予め適度の乾燥工程を設けたり、配向と同時に乾燥を行うなどして配向を行ってもよいし、フロッピーディスクの場合には、塗布によって自然に配向された磁性粉を永久磁石、電磁石、ソレノイド等で、できるかぎり無配向状態にしてもよい。
このようにして塗設後、配向処理の行われた塗料は、通常、乾燥炉の内部に設けられた熱風、遠赤外線、電気ヒーター、真空装置等の公知の乾燥および蒸発手段によって乾燥・固定される。乾燥温度は、室温から300℃程度までの範囲で、非磁性支持体の耐熱性や溶剤種、濃度等によって適宜選定すればよく、また乾燥炉内に温度勾配をもたせてもよい。さらに乾燥炉内のガス雰囲気は、一般の空気または不活性ガスなどを用いればよい。
このようにして磁性層を乾燥した後に、必要に応じて表面平滑化処理としてカレンダ処理を行うが、カレンダ処理ロールとしてはエポキシ、ポリエステル、ナイロン、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等の耐熱性のあるプラスチックロール(カーボン、金属やその他の無機化合物を練り込んで有るものでもよい)と金属ロールの組合わせ(3ないし7段の組合わせ)を使用する。また、金属ロール同志で処理することもできる。処理温度は、好ましくは90℃以上、さらに好ましくは100℃以上である。線圧力は好ましくは200kg/cm以上、さらに好ましくは250kg/cm以上、処理速度は20m/分〜900m/分の範囲である。本発明の効果は100℃以上の温度で250kg/cm以上の線圧でより一層効果を上げることができる。
【0024】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本実施例にて使用されるポリエステルポリウレタン樹脂は以下の組成を有する。 ポリエステルジオール(1)/ポリエステルジオール(2)/ネオペンチルグリコール/4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの反応生成物であり、ポリエステルジオール(1)としては、テレフタル酸/イソフタル酸/5−ナトリウムスルホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=49/49/2/50/50モル比のものであり、ポリエステルジオール(2)としては、アジピン酸/5−ナトリウムスルホイソフタル酸/1,4−ブタンジオール/ネオペンチルグリコール=98/2/75/25モル比のものである。
実施例1〜17,比較例1〜13
1)上層磁性層用塗料の調製
(1)バインダー溶液調製
塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=23000、Tg=20℃) 4重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=80000、Tg=20℃) 3重量部
MEK 21重量部
トルエン 21重量部
シクロヘキサノン 21重量部
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
(2)混練
下記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間混練を行った。
α−Fe磁性粉(Hc=16500e、σs=126emu/g、BET=57m2/g、長軸長=0.10μm) 100重量部
α−Al23(住友化学社製:HIT−60A) 5重量部
Cr23(日本化学工業社製:U−1) 5重量部
バインダー溶液 40重量部
混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理に最適な粘性に調整した。
バインダー溶液 40重量部
MEK 15重量部
トルエン 15重量部
シクロヘキサノン 15重量部
粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(3)分散
上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(4)粘度調整液の調製
下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
ステアリン酸 0.5重量部
ミリスチン酸 0.5重量部
ステアリン酸ブチル 0.5重量部
MEK 65重量部
トルエン 65重量部
シクロヘキサノン 65重量部
(5)粘度調整
分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サンドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行い、粘度50cpに調整した。(レオロジ社製MR−300ソリキッドメータを用いて、液温=20℃、剪断速度=3000sec~1における粘土を求めた。)
(6)最終塗料
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え攪拌・混合し、磁性層用の最終塗料とした。
【0025】
2)下層磁性層用塗料の調製
(1)バインダー溶液調製
塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=23000、Tg=20℃) 4重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=50000、Tg=20℃) 3重量部
MEK 21重量部
トルエン 21重量部
シクロヘキサノン 21重量部
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
(2)混練
下記組成物を加圧ニーダーに投入し、7時間混練を行った。
Co含有γ−Fe23(Hc=7000e、σs=75emu/g、BET=44m2/g、長軸長=0.20μm) 100重量部
カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm、BET=220m2/g) 9重量部
Cr23(日本化学工業社製:U−1) 5重量部
バインダー溶液 40重量部
混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理に最適な粘性に調整。
バインダー溶液 40重量部
MEK 15重量部
トルエン 15重量部
シクロヘキサノン 15重量部
粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(3)分散
上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(4)粘度調整液の調製
下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
ステアリン酸 0.5重量部
ミリスチン酸 0.5重量部
ステアリン酸ブチル 0.5重量部
MEK 65重量部
トルエン 65重量部
シクロヘキサノン 65重量部
(5)粘度調整
分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サンドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行い、粘度を50cpに調整した。
(6)最終塗料
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え攪拌・混合し、磁性層用の最終塗料とした。
【0026】
3)下層非磁性層用塗料の調製
(1)バインダー溶液調製
塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=23000、Tg=20℃) 4重量部
ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=50000、Tg=20℃) 3重量部
MEK 21重量部
トルエン 21重量部
シクロヘキサノン 21重量部
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
(2)混練
下記組成物を加圧ニーダーに投入し、7時間混練を行った。
針状α−Fe23(長軸長=0.15μm、軸比=6) 100重量部
カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm、BET=220m2/g) 9重量部
バインダー溶液 40重量部
混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理に最適な粘性に調整。
バインダー溶液 40重量部
MEK 15重量部
トルエン 15重量部
シクロヘキサノン 15重量部
粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(3)分散
上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(4)粘度調整液の調製
下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
ステアリン酸 0.5重量部
ミリスチン酸 0.5重量部
ステアリン酸ブチル 0.5重量部
MEK 65重量部
トルエン 65重量部
シクロヘキサノン 65重量部
(5)粘度調整
分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サンドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行い、粘度を50cpに調整した。
(6)最終塗料
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え攪拌・混合し、非磁性層用の最終塗料とした。
【0027】
Figure 0003659262
上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
(2)分散
下記組成物をボールミルに投入し、24時間分散を行った。
カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm、BET=220m2/g) 80重量部
カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=350nm、BET=8m2/g) 1重量部
α−Fe23(平均粒径=0.1μm) 1重量部
バインダー溶液 880重量部
分散後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。
(3)粘度調整液の調製
下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。
ステアリン酸 1重量部
ミリスチン酸 1重量部
ステアリン酸ブチル 2重量部
MEK 210重量部
トルエン 210重量部
シクロヘキサノン 210重量部
(4)粘度調整
分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、再度ボールミルにて分散処理を3時間行った。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を8時間行い、粘度を50cpに調整した。
(5)最終塗料
濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日本ポリウレタン製、コロネートL)1重量部を加え、攪拌・混合し、バックコート塗料とした。
【0028】
5)磁気テープの作成
非磁性支持体(厚さ8.3μmのポリエチレンテレフタレートフィルム;東レ社製8WQ05P)表面に下層用塗料を塗布し、下層用塗料の塗膜が湿潤状態にあるときに上層用塗料を塗布し、両層が湿潤状態にあるうちに、配向処理を行い、両塗膜を乾燥した後、7段のカレンダーで温度100℃、線圧250kg/cmにて処理を施した。カレンダー加工後の上下層の膜厚を各表に示した。さらに、非磁性支持体の裏面にはバックコート層用塗料を塗布した。乾燥後、7段のカレンダーで温度で100℃、線圧250kg/cmにて処理を行った。カレンダー加工後のバックコート層の膜厚は全サンプル0.5μmである。
各塗膜を60℃の加熱オーブン中にて24時間硬化した後、8mm幅に切断してカセットに組み込み、磁気テープサンプルとした。
磁気テープの各特性の測定法は以下の通りである。
〈電磁変換特性〉
・7MHz出力
ソニー社製EV−S900 Hi8ビデオデッキを用いて7MHz信号を記録し、この信号を再生したときの7MHz信号再生出力をオシロスコープで測定した。比較例10の7MHz出力を0dBとした時の相対値で測定した。
【0029】
・Y−C/N
ソニー社製EV−S900 Hi8ビデオデッキを用いて7MHz信号を記録し、この信号を再生したときの6MHzで発生するノイズをスペクトラムアナライザーで測定し、このノイズに対する再生信号の比を測定した。比較例10のY−C/Nを0dBとした時の相対値で測定した。
【0030】
〈スチル耐久性〉
各テープサンプルを、ソニー社製EV−S900 Hi8ビデオデッキを用いて、スチルモードで再生し、7MHz再生出力が6dB低下するまでの時間を測定した。
【0031】
〈耐久走行性〉
20℃60%RH環境下にてVTR100回往復走行を50巻のテープサンプルについて行い、走行ストップ、ヘッド目詰まり等の走行トラブルの発生状況を下記の基準にて判断した。使用デッキ:ソニー社製EV−S900(Hi8フォーマットVTR)
◎:トラブル発生0巻
○:トラブル発生1巻
×:トラブル発生2巻以上
〈表面粗さ〉
テーラーホブソン社製の触針型表面形状測定器、TALYSTEPシステムを使用し、JIS B−0601に記載されている方法により測定値を得る。測定条件は、
フィルター条件:0.18〜9Hz
針圧:2mg
使用針:0.1×2.5μm特殊スタイラス
スキャンスピード:0.03mm/sec.
スキャン長さ:500μm
とする。得られた結果より、Raを求めた。
【0032】
【表1】
Figure 0003659262
【0033】
【表2】
Figure 0003659262
【0034】
【発明の効果】
本発明は非磁性支持体の上面側上に2層の塗膜を有し、少なくともその上層が磁性層である磁気記録媒体において、上層の磁性層の塗膜の厚さを0.1〜0.8μmとし、各塗膜の結合剤として、数平均分子量Mnが5000≦Mn≦25000(Mn1)のポリウレタン樹脂と数平均分子量Mnが25000<Mn≦100000(Mn2)のポリウレタン樹脂との両者を必須成分として用いることにより、電磁変換特性が良好でスチル耐久性及び走行性耐久性のすぐれた磁気記録媒体が得られる。

Claims (5)

  1. 非磁性支持体の上面側上に2層の塗膜を有し、少なくともその上層が磁性層である磁気記録媒体において、該上層の磁性層の塗膜の厚さが0.1〜0.8μmであり、前記各塗膜が結合剤として、数平均分子量Mnが8,000≦Mn≦23,000(Mn1)及び30,000≦Mn≦80,000(Mn2)のポリウレタン樹脂の両者を必須成分として含有し、ポリウレタン樹脂1の含有量が結合剤の〜50重量%、ポリウレタン樹脂2の含有量が結合剤の〜50重量%であり、磁性層表面の中心線平均粗さ(Ra)が1.0nm≦Ra≦10.0nmであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記ポリウレタン樹脂のMn1およびMn2が、
    Mn2−Mn1≧3,000
    を満足することを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 非磁性支持体上の2層の塗膜のうち、下層の塗膜が非磁性無機質粉末を含有する非磁性層である請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 非磁性支持体上の2層の塗膜のすべてが磁性層である請求項1、2又は3記載の磁気記録媒体。
  5. 非磁性支持体の下面側にバックコート層を有する請求項1,2,3又は4記載の磁気記録媒体。」
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