JPH0817035A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0817035A
JPH0817035A JP14983294A JP14983294A JPH0817035A JP H0817035 A JPH0817035 A JP H0817035A JP 14983294 A JP14983294 A JP 14983294A JP 14983294 A JP14983294 A JP 14983294A JP H0817035 A JPH0817035 A JP H0817035A
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JP14983294A
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Shigeo Kurose
茂夫 黒瀬
Yoshihiro Honjo
良浩 本荘
Akira Somiya
彰 曽宮
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電磁変換特性が良好で低温および高温におい
て、耐久走行性のすぐれた磁気記録媒体を提供する。 【構成】非磁性支持体の上面側上に2層の塗膜を有し、
少なくともその上層が磁性層である磁気記録媒体におい
て、該上層の磁性層の塗膜の厚さが0.1〜0.8μm
であり、前記各塗膜が結合剤として、ガラス転移温度T
gが−50℃≦Tg≦0℃(Tg1)及び0℃≦Tg≦
80℃(Tg2)のポリウレタン樹脂の両者を必須成分
として含有することを特徴とする磁気記録媒体。 【効果】電磁変換特性が良好で、低温および高温におい
て耐久走行性のすぐれた磁気記録媒体が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関し、特
に電磁変特性に優れ、耐久性の良好な磁気記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁性層が少なくとも2層の塗膜からなる
磁気記録媒体は電磁変換特性が優れ、又耐久性が良好で
ある等のすぐれた特性を有するものである。従来から、
ポリウレタンをバインダーとする複数の磁性層からなる
磁気記録媒体が提案されている。例えば、非磁性支持体
の表面に第一磁性層および第二磁性層をこの順に設けて
なる磁気記録媒体において、第一磁性層および第二磁性
層が、結合剤として共にポリウレタン系樹脂を含有し、
そして第一磁性層に含まれるポリウレタン系樹脂の数平
均分子量が、第二磁性層に含まれるポリウレタン系樹脂
の数平均分子量の4/5倍以下であることを特徴とする
磁気記録媒体(特開昭64−79931号公報)、非磁
性支持体上に強磁性体を結合剤中に分散してなる磁性層
を重層形成した磁気記録媒体において、該結合剤として
下層の磁性層にはガラス転移温度(Tg)が−50℃か
ら−10℃のポリウレタン樹脂を少なくとも一種含み、
上層の磁性層にはガラス転移温度(Tg)が−20℃か
ら40℃のポリウレタン樹脂を少なくとも一種含み、か
つ上層及び下層の磁性層に用いたポリウレタン樹脂のガ
ラス転移温度の差が少なくとも10℃以上であることを
特徴とする磁気記録媒体(特開平2−105326号公
報)、非磁性支持体上に複数の磁性層を有する磁気記録
媒体において、その最外層の磁性層が2種類以上のポリ
ウレタンを含有することを特徴とする磁気記録媒体(特
開平3−84727号公報)及び非磁性支持体上に、そ
れぞれが強磁性粉末と結合剤とを含有する第一磁性層お
よび第二磁性層をこの順に有するとともに、前記第一磁
性層が脂肪族系ポリウレタンを含有し、前記第二磁性層
が芳香族系ポリウレタンを含有することを特徴とする磁
気記録媒体(特開平3−88119号公報)等が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の磁気記録媒
体、例えば特開昭64−79931号公報記載の磁気記
録媒体は下層が強磁性粉末の分散性に優れ、且つ磁性層
表面は極めて平滑であり、耐久性の点で優れた上層を下
層の平滑な表面に設けることにより、低域特性等の電磁
変換特性が良好で、カレンダー成形性の向上した磁気記
録媒体を得ることができるが、走行耐久性の点で問題が
ある。特開平2−105326号公報記載の磁気記録媒
体は、従来のように硬度の高いバインダー(例えば塩化
ビニル、酢酸ビニル)と柔らかいバインダー(例えばポ
リウレタン)の使用比率を変えなくても、下層磁性層の
ヤング率(耐久性)を低下させることなく、下層の磁性
層の分散性、密着性を改良することができるが、低温お
よび高温高湿度環境下での走行耐久性の点で問題があ
る。特開平3−84727号公報記載の磁気記録媒体は
2種のうち、1つのポリウレタンは強磁性粉の分散性を
よくし、他のポリウレタンは研磨材の分散性を良くする
もので、これにより摺動ノイズやヘッド白濁を改善でき
るが、走行耐久性の点で問題がある。又、特開平3−8
8119号公報記載の磁気記録媒体は電磁変換特性やス
チル耐久性の劣化を招かないで摺動ノイズやヘッド白濁
を改善できるが、走行耐久性の点で問題があるものであ
った。それ故、電磁変換特性が優れ、且つ低温及び高温
高湿度での耐久走行性の共に優れた磁気記録媒体が要望
されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため、鋭意研究の結果、非磁性支持体の上面
側に2層の塗膜を有する磁性層からなる磁気記録媒体に
おいて、該2層の塗膜が結合剤として特定の2種類のガ
ラス転移温度を有するポリウレタン樹脂を用いることに
より、目的が達成できることを見出し、本発明に到達し
たものである。即ち、本発明は(1)非磁性支持体の上
面側上に2層の塗膜を有し、少なくともその上層が磁性
層である磁気記録媒体において、該上層の磁性層の塗膜
の厚さが0.1〜0.8μmであり、前記各塗膜が結合
剤として、ガラス転移温度Tgが−50℃≦Tg≦0℃
(Tg1)及び0℃≦Tg≦80℃(Tg2)のポリウ
レタン樹脂の両者を必須成分として含有することを特徴
とする磁気記録媒体、(2)ポリウレタン樹脂のTg1
およびTg2が、 Tg2−Tg1≧20℃ を満足することを特徴とする(1)の磁気記録媒体、
(3)磁気記録媒体の磁性層表面の中心線平均粗さ(R
a)が、1.0nm≦Ra≦10.0nmであることを
特徴とする(1)磁気記録媒体、(4)非磁性支持体上
の2層の塗膜のうち、下層の塗膜が非磁性無機質粉末を
含有する非磁性層である(1)、(2)又は(3)記載
の磁気記録媒体、(5)非磁性支持体上の2層の塗膜の
すべてが磁性層である(1)、(2)又は(3)記載の
磁気記録媒体、および(6)非磁性支持体の下面側にバ
ックコート層を有する請求項(1),(2),(3),
(4)又は(5)記載の磁気記録媒体、に関するもので
ある。
【0005】以下、本発明の具体的構成について詳細に
説明する。磁性層(上層) 上層の磁性層は、結合剤として、ガラス転移温度Tgが
−50℃≦Tg≦0℃(Tg1)、好ましくは−40℃
≦Tg≦0℃のポリウレタン樹脂1および0℃<Tg≦
80℃(Tg2)、好ましくは5℃≦Tg≦80℃のポ
リウレタン樹脂2を必須成分として含有する。本発明で
は前記のTg1を有するポリウレタン樹脂1を含有する
ことで低温度環境下での走行安定性が向上し、またカレ
ンダー加工性が向上し、優れた電磁変換特性が得られ
る。又前記Tg2を有するポリウレタン樹脂2を含有す
ることで、塗膜強度が向上し、高温、高湿度でのすぐれ
た走行耐久性が得られる。ポリウレタン樹脂1のTgが
低すぎると低温度環境下での走行耐久性の点であまり好
ましくない上に更に高温度環境下での走行安定性が悪化
し、走行中のトラブルが生じやすくなる。またTgが高
すぎると溶剤との溶解性が悪化して分散性が低下しやす
くなる。さらに、カレンダ加工性が悪下する傾向にあ
り、電磁変換特性の低下を招きやすくなる。ポリウレタ
ン樹脂2のTgが低すぎると、特に高温度環境下での走
行安定性が悪化して走行中のトラブルが生じやすくな
り、一方Tgが高すぎるとカレンダ加工性が低下して磁
性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化
してくる。前記ポリウレタン樹脂1の含有量は結合剤の
10〜50重量%、さらに好ましくは15〜50重量%
であり、ポリウレタン樹脂2の含有量は結合剤の10〜
80重量%、より好ましくは15〜80重量%である。
結合剤中のポリウレタン樹脂1の含有量は、多すぎると
低温度環境下で走行耐久性はよいが高温度環境下での走
行安定性が悪化して走行中のトラブルが生じやすくな
り、一方少なすぎるとカレンダ加工性等が悪化して電磁
変換特性が低下しやすくなる。又、結合剤中のポリウレ
タン樹脂2の含有量は、多すぎるとカレンダ加工性が悪
下してくるため電磁変換特性が低下しやすくなり、一方
少なすぎると塗膜強度が低下し、走行安定性が悪化しや
すくなる。なお、これらの樹脂の上記ガラス転移温度T
gは、動的粘弾性測定装置を用いて測定すればよい。用
いるポリウレタン樹脂1及びポリウレタン樹脂2の数平
均分子量として好ましいのは5000〜100000、
さらに好ましくは8000〜80000である。数平均
分子量が小さすぎると塗膜強度が低下し、ヘッド目詰ま
りやガイド付着等、走行中のトラブルを引き起こしやす
くなる。一方大きすぎると分散性が低下し、電磁変換特
性が低下しやすくなる。ポリウレタン樹脂1とポリウレ
タン樹脂2とを加えた量は、用いる結合剤の20〜10
0重量%、特に30〜100重量%であることが好まし
い。また、これらポリウレタン樹脂1および2の配合比
(重量比)は1/10〜10/1であることが好まし
い。結合剤中のポリウレタン樹脂1とポリウレタン樹脂
2とを加えた量が少なすぎると、走行安定性が悪化しや
すくなったり、あるいはカレンダ加工性が低下して磁性
層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特性が劣化し
やすくなったりする。 ポリウレタン樹脂1およびポリ
ウレタン樹脂2に用いるポリウレタン樹脂としては、通
常このような磁気記録媒体に用いられるポリウレタン樹
脂であれば、前記ガラス転移温度を満足する限りいずれ
も使用できる。例えば、ポリエステルポリオール、ポリ
エーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポ
リエステルポリカーボネート、ポリエステルポリエーテ
ル、ポリカプロラクトン等のポリオールをイソシアネー
トおよび、所望により鎮延長剤、その他と共に反応させ
たものである。ただし強磁性粉末等、磁性層に含有する
粉末成分の分散性や磁性層の走行耐久性等を向上させる
ために、ポリウレタン樹脂1および/またはポリウレタ
ン樹脂2の分子内には極性基が含有されていることが好
ましい。極性基としてはイオウを含有するスルホン酸
基、硫酸基またはそれらのエステルもしくは塩、リンを
含有するホスホン酸基、ホスフィン酸基、リン酸基また
はそれらのエステルもしくは塩、あるいはカルボン酸若
しくはその塩等を一種以上含むものが好ましい。特に好
ましいのはスルホン酸基(−SO3Y)、カルボン酸基
(−COOY)、ホスホン酸基(PO3Y)等である。
ただしYはH、アルカリ金属のいずれであってもよい。
これらの極性基はポリウレタンポリマー1分子あたり
0.1〜5分子程度含まれていることが好ましい。これ
らの本発明に使用されポリウレタン樹脂としては、有機
ジイソシアネート(A)、分子量500〜5000の長
鎖ジオール(B)、分子量500未満の鎖延長剤(C)
を反応させたものである。ポリウレタン樹脂の製造にお
いて使用される有機ジイソシアネート(A)としては、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テ
トラメチレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ
−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、2,4−
ナフタレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシア
ネートジフェニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キ
シリレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネート
メチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメチ
ルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロ
ヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシル
メタン、イソホロンジイソシアネート等があげられる。
ポリウレタン樹脂の製造において使用される長鎖ジオー
ル(B)は、分子量が500〜5000の範囲にあり、
ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカ
ーボネートジオールがあげられる。ポリエステルジオー
ルのカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸などの芳香
族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキ
シエトキン)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを挙
げることができる。特にテレフタル酸、イソフタル酸、
オルソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸が好ましい。
またポリエステルジオールのグリコール成分としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレン
オキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物等
がある。ポリエステルジオールとしては他に、ε−カプ
ロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるラク
トン系ポリエステルジオール類が挙げられる。ポリエー
テルジオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
等のポリアルキレングリコール類が挙げられる。ポリカ
ーボネートジオールとしては、一般式H−(−O−R−
OCO−)n−ROHで表わされる長鎖ジオールであ
り、Rとしてはジエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノール
A等の残基である。長鎖ジオール(B)は、ポリウレタ
ン樹脂の機械的特性を高めるためにポリエステルジオー
ルが好ましい。長鎖ジオールは分子量500〜5000
のものを使用する。分子量が500未満ではウレタン基
濃度が大きくなり、樹脂の柔軟性、溶剤溶解性が低下す
る。また分子量が5000を越えるとウレタン基濃度が
低下し、ポリウレタン樹脂に特有な強靱性、耐摩耗性等
が悪化する。ポリウレタン樹脂の製造時に使用する分子
量500未満の鎖延長剤(C)は1分子中に活性水素を
2個以上含み、樹脂中のウレタン基あるいはウレア基濃
度を調整し、ポリウレタン樹脂に特有な強靱性を付与す
る効果がある。具体的な化合物としてはエチレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン
ジメタノール、キシリレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加物等の長鎖グリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ビスフェノー
ルAのプロピレンオキサイド付加物等の分岐グリコー
ル、モノエタノールアミン、N−メチルエタノールアミ
ン等のアミノアルコール、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、イソホロンジアミン等のジアミンある
いは水等があげられる。
【0006】本発明におけるポリウレタン樹脂に極性基
を導入する方法としては、以下の方法が挙げられる。 長鎖ジオールとしてポリエステルジオールを用い、ポ
リエステルジオールのジカルボン酸、グリコール成分の
一部に極性基を有する化合物を使用する方法、 分子中、活性水素を2個以上有する低分子量化合物の
少なくとも一成分が極性基を含有する化合物である方法
等が挙げられる。 これらの方法のうち汎用有機溶剤への溶解性、製造の安
定性等により、スルホン酸金属塩基を含有するポリエス
テルジオールを長鎖ジオール成分の少なくとも一成分と
する方法が好ましい。スルホン酸金属塩基含有化合物と
しては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリ
ウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル
酸、2−ナトリウムスルホ−1,4−ブタンジオール、
2,5−ジメチル−3−ナトリウムスルホ−2,5−ヘ
キサンジオール等が挙げられる。そして、ポリウレタン
樹脂としては例えばポリエステルポリウレタン樹脂、ポ
リエーテルポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウ
レタン樹脂等であり、ポリエステルポリウレタン樹脂と
しては、ポリエステルジオール(1)/ポリエステルジ
オール(2)/有機ジイソシアネート(A)/鎖延長剤
(C)の反応生成物であり、ポリエステルジオール
(1)としては、芳香族ジカルボン酸/グリコールを主
体とする反応生成物であるハード成分であり、ポリエス
テルジオール(2)としては、脂肪族ジカルボン酸/グ
リコールを主体とする反応生成物であるソフト成分であ
る。また、このポリエステルジオール(1)/ポリエス
テルジオール(2)の配合比率によりTgは制御可能で
ある。Tgを高くするためには、ハード成分であるポリ
エステルジオール(1)の配合比率を高めればよい。ま
た、配合比率は0/10〜10/0の範囲で任意に設定
可能である。
【0007】さらに、本発明の磁気記録媒体に用いる結
合剤としては、前記ポリウレタン樹脂1およびポリウレ
タン樹脂2以外の樹脂が、前記結合剤の80重量%未満
含まれていてもよい。このような樹脂としては、通常用
いられているものであれば特に制限はなく、例えばTg
が前記以外の範囲のポリウレタン樹脂、塩化ビニル−ア
クリル酸エステル系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン系共重合体、
塩化ビニル−アクリロニトリル系共重合体、アクリル酸
エステル−アクリロニトリル系共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン系共重合体、メタクリル酸エステ
ル−エチレン系共重合体、ポリ弗化ビニル−塩化ビニリ
デン−アクリロニトリル系共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニル
ブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテート
ブチレート、セルロースダイアセテート、セルロースト
リアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセル
ロース等)、スチレンブタジエン系共重合体、ポリエス
テル樹脂−クロロビニルエーテルアクリル酸エステル系
共重合体、アミノ樹脂および合成ゴム系の熱可塑性樹脂
などをあげることができる。これらの結合剤のうちで
は、特に塩化ビニル系樹脂が好ましい。これらは一種単
独でも、二種以上を組み合わせることもできる。磁性層
に用いられるこれらの結合剤の含有量は、強磁性粉末1
00重量部に対して5〜40重量部、特に10〜30重
量部が好ましい。結合剤の含有量が少なすぎると磁性層
の強度が低下するため、走行耐久性が悪化しやすくな
る。一方、多すぎると強磁性粉末の含有量が低下するた
め電磁変換特性が低下してくる。これらの結合剤を硬化
する架橋剤としては、各種ポリイソシアナート、特にジ
イソシアナートを用いることができ、特に、トリレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、メ
チレンジイソシアナートの1種以上が好ましい。これら
の架橋剤は、トリメチロールプロパン等の水酸基を複数
有するものに変性した架橋剤またはジイソシアネート化
合物3分子が結合したイソシアヌレート型の架橋剤とし
て用いることが特に好ましく、結合剤樹脂に含有される
官能基等と結合して樹脂を架橋する。架橋剤の含有量は
結合剤100重量部に対し、10〜30重量部とするこ
とが好ましい。このような、熱硬化性樹脂を硬化するに
は、一般に加熱オーブン中で50〜70℃にて12〜4
8時間加熱すればよい。又、磁性層に用いられる結合剤
としては、放射線硬化型樹脂も使用可能である。その詳
細は、特公昭63−66846号公報、特公平6−12
564号公報、特開昭61−59621号公報、特開平
4−67314号公報、特開昭6−131651号公報
に記載のものが使用可能である。
【0008】本発明の磁気記録媒体に用いる強磁性粉末
としては、例えばγ−Fe23、Co含有γ−Fe
23、Fe34、Co含有Fe34、CrO2、バリウ
ムフェライト、ストロンチウムフェライト等の酸化物微
粉末や、Fe、Co、Niあるいはこれらの合金微粉末
等公知の磁性粉末から、目的に応じて適当なものを選択
すればよく、特に制限はない。強磁性粉末の形状は針
状、紡錘状、粒状、板状等通常用いられている形状であ
れば限定しないが、粒状あるいは板状等の形状より、例
えば針状あるいは紡錘状であれば、磁場配向処理の効果
がより高く期待出来ること、磁性層自体の長手方向の強
度が高まることなどから、好ましくは針状あるいは紡錘
状である。このような形状の粉末の平均長径、平均軸比
等も通常用いられている範囲であれば特に制限はなく、
目的とする磁性層の構成に応じて選定すればよいが、通
常は平均長径0.05〜0.5μm程度、平均軸比3〜
15程度が好ましい。さらに、保磁力Hc、飽和磁化σ
s等も特に限定はなく、目的に応じて適宜選定すればよ
いが、通常はHcは350〜25000e程度、σsは
50〜180emu/g程度が好ましい。このような強
磁性粉末は、磁性層組成中の70〜90重量部程度含ま
れていればよい。強磁性粉末の含有量が多すぎると結合
剤の含有量が減少するためカレンダ加工による表面平滑
性が悪化しやすくなり、一方少なすぎると高い再生出力
を得られない。さらに磁性層中には、磁性層の機械的強
度を高めるためと、磁気ヘッドの目詰まりを防ぐために
α−Al23、Cr23、TiO2、SiC、α−Fe2
3 等の無機微粒子を少なくとも1種含有させることが
好ましい。これらは通常、不定形状であり、磁気ヘッド
の目詰まりを防ぎ、塗膜の強度を向上させる。非磁性無
機粉末の平均粒径は、0.05〜0.8μmであること
が好ましい。平均粒径が大きすぎると、磁性層表面から
の突出量が大きくなって電磁変換特性の低下、ドロップ
アウトの増加、ヘッド摩耗量の増大等を招く。平均粒径
が小さすぎると、磁性層表面からの突出量が小さくなっ
てヘッド目詰まりの防止効果が不十分となる。平均粒径
は、通常、透過型電子顕微鏡により測定する。
【0009】また、磁性層中には、必要に応じ、界面活
性剤等の分散剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコ
ンオイル等の潤滑剤、その他の各種添加物を添加しても
よい。磁性層形成用の塗料は、上記成分に有機溶剤を加
えて調整する。用いる有機溶剤は特に制限はなく、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系溶剤やトルエン等の芳香族溶剤など
の各種溶媒の1種または2種以上を、適宜選択して用い
ればよい。有機溶剤の添加量は、固形分(磁性粉末や各
種無機粒子等)とバインダーとの合計量100重量部に
対し100〜900重量部程度とすればよい。媒体の上
層として設ける磁性層の厚さは、0.1〜0.8μm、
好ましくは0.15〜0.6μmとする。磁性層が薄す
ぎると塗膜の塗工性が悪化し、また塗膜強度が低下す
る。一方、上層磁性層が厚すぎると、下層塗膜が磁性層
の場合には、下層磁性層に依存する低減信号の記録再生
時に、電磁変換特性が低下する傾向になる。また下層塗
膜が非磁性層の場合には、自己減磁損失や厚み損失が大
きくなる。本発明の磁性層表面の中で線平均粗±(R
a)は1.0nm≦Ra≦10.0nmであることが好
ましい。(Ra)が小さいと表面が平滑すぎて、走行安
定性が悪化して走行中のトラブルが生じやすくなり、大
きいと磁性層表面が粗くなり、再生出力等の電磁変換特
性が劣化する。
【0010】磁性層(下層) 下層が磁性層である場合、下層磁性層の構成は上層磁性
層の構成とほぼ同様とすればよい。ただしヘッド目詰ま
りの防止は上層磁性層中の非磁性無機粉末が主として担
うので、下層中の非磁性無機粉末は、電磁変換特性の低
下を抑えるために上層磁性層よりも少なくすることが好
ましい。下層磁性層の厚さは、0.1〜3.0μm、好
ましくは0.5〜2.5μmである。下層が薄すぎる
と、非磁性支持体の表面性の影響を受けやすくなり、そ
の結果、下層の表面性が悪化して上層の表面性も悪化し
やすくなり、電磁変換特性が低下する傾向にある。ま
た、光透過率が高くなるので、テープ端を光透過率の変
化により検出する場合に問題となる。また、下層をある
程度以上厚くしても、性能は特に向上しない。非磁性層(下層) 非磁性層は、少なくとも非磁性粉末とバインダーとを含
む。非磁性粉末には各種無機粉末を用いることができ、
例えば針状の非磁性酸化鉄(α−Fe23)などを用い
ることができる。ただし、球状の超微粒子酸化鉄を用い
ることにより高分散性とすることができ、非磁性層にお
ける粒子の充填率を大きくすることができる。このた
め、非磁性層自体の表面性が良化し、ひいては磁性層の
表面性が良好となり、電磁変換特性が向上する。この
他、特開昭63−191315号、同63−19131
8号公報に開示されるようなカーボンブラック、CaC
3、酸化チタン、硫酸バリウム、α−Al23等の各
種非磁性粉末を用いてもよい。非磁性層に用いるバイン
ダー、溶剤、研磨材、潤滑剤等は、前述した磁性層に用
いるものと同様でよい。非磁性層の厚さは0.1〜3.
0μm、好ましくは0.5〜2.5μmである。非磁性
層が薄すぎると、非磁性支持体の表面性の影響を受けや
すくなり、その結果、非磁性層の表面性が悪化して磁性
層の表面性も悪化しやすくなり、電磁変換特性が低下す
る傾向にある。また、光透過率が高くなるので、テープ
端を光透過率の変化により検出する場合に問題となる。
また、非磁性層をある程度以上厚くしても、性能は向上
しない。本発明の磁気記録媒体は非磁性支持体の下面側
には必要に応じてバックコート層を設けることができ
る。
【0011】バックコート層 バックコート層は、走行安定性の改善や磁性層の帯電防
止等のために設けられている。
【0012】このバックコート層は、結合剤としての各
種合成樹脂と各種添加剤とからなる。結合剤(バインダ
ー)である合成樹脂は前述した磁性層用途料に用いるも
のと同様のものでよい。ポリウレタン樹脂はガラス転移
温度Tgが−50℃≦Tg≦80℃、数平均分子量が5
000〜100000のものが好ましく、一種単独で
も、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0013】そしてバックコート層は、30〜80重量
%のカーボンブラックを含有することが好ましい。カー
ボンブラックの含有量が少なすぎると帯電防止効果が低
下する傾向があり、さらに走行安定性が低下しやすくな
る。また、光透過率が高くなりやすいので、テープ端を
光透過率の変化で検出する方式では問題となる。一方、
カーボンブラックの含有量が多すぎるとバックコート層
の強度が低下し、走行耐久性が悪化しやすくなる。カー
ボンブラックは、通常使用されるものであればどのよう
なものであってもよく、その平均粒径は、5〜500n
m程度が好ましい。平均粒径は、通常、透過型電子顕微
鏡により測定する。バックコート層には、前記カーボン
ブラック以外に、機械的強度を高めるために、磁性層の
説明において挙げた各種研磨材等の非磁性無機粉末を含
有させてもよい。非磁性無機粉末の含有量は、カーボン
ブラック100重量部に対し、好ましくは0.1〜5重
量部、より好ましくは0.5〜2重量部である。非磁性
無機粉末の平均粒径は、0.1〜0.5μmであること
が好ましい。このような非磁性無機粉末の含有量が少な
すぎるとバックコート層の機械的強度が不十分となりや
すく、多すぎるとテープ摺接経路のガイド等の摩耗量が
多くなりやすい。この他、必要に応じ、界面活性剤等の
分散剤、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコンオイル
等の潤滑剤、その他の各種添加物を添加してもよい。バ
ックコート層に用いるバインダー、架橋剤、溶剤等は前
述した磁性層用塗料に用いるものと同様のものでよい。
バインダーの含有量は、固形分の合計100重量部に対
し、好ましくは15〜200重量部、より好ましくは5
0〜180重量部である。バインダーの含有量が多すぎ
ると、媒体摺接経路との摩擦が大きくなりすぎて走行安
定性が低下し、走行事故を起こしやすくなる。また、磁
性層とのブロッキング等の問題が発生する。バインダー
の含有量が少なすぎると、バックコート層の強度が低下
して走行耐久性が低下しやすくなる。バックコート層の
厚さ(カレンダー加工後)は、1.0μm以下、好まし
くは0.1〜1.0μm、より好ましくは0.2〜0.
8μmである。バックコート層が厚すぎると、媒体摺接
経路との間の摩擦が大きくなりすぎて、走行安定性が低
下する傾向にある。一方、薄すぎると、非磁性支持体の
表面性の影響でバックコート層の表面性が低下する。こ
のため、バックコートを熱硬化する際にバックコート層
表面の粗さが磁性層表面に転写され、高域出力、S/
N、C/Nの低下を招く。また、バックコート層が薄す
ぎると、媒体の走行時にバックコート層の削れが発生す
る。
【0014】非磁性支持体 本発明において、非磁性支持体として用いる材料には特
に制限はなく、目的に応じて各種可撓性材料、各種剛性
材料から選択し、各種規格に応じてテープ状などの所定
形状および寸法とすればよい。例えば、可撓性材料とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネ
ートなどの各種樹脂が挙げられる。これら非磁性支持体
の厚さは4.0〜75.0μmであることが好ましい。
非磁性支持体の形態については特に制限はなく、テープ
状、シート状、カード状、ディスク状等いずれであって
も良く、形態に応じて、また必要に応じて種々の材料を
選択して使用することができる。本発明で使用される非
磁性支持体の表面粗さは、中心線平均表面粗さRaで2
5nm以下、好ましくは20nm以下である。非磁性支
持体の表面粗さは、必要に応じて非磁性支持体に添加さ
れるフィラーの大きさと量により自由に制御される。こ
れらフィラーの一例としては、Ca,Si,Ti,Al
などの酸化物や炭酸塩の他、アクリル系などの有機樹脂
微粉末があげられ、好ましくは、Al23と有機樹脂微
粉末の組み合わせである。
【0015】磁気記録媒体の製造方法 本発明の磁気記録媒体は、上記材料により調整した下層
塗膜用塗料および上層磁性層用塗料を前記非磁性支持体
上に、この順に塗布することにより製造することができ
る。本発明の磁気記録媒体の上下層塗膜用塗料を製造す
る工程は、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれ
らの工程の前後に必要に応じて、混合工程、粘度調整工
程および濾過工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段
階以上に分かれていても構わない。本発明に使用する強
磁性粉末、非磁性無機粉末、バインダー、研磨材、カー
ボンブラック、潤滑剤、溶剤などすべての材料はどの工
程の最初または途中で添加しても構わない。また、個々
の材料を2つ以上の工程で分割して添加しても構わな
い。塗料の混練・分散には、従来公知の製造技術を一部
または全部の工程に用いることができることはもちろん
であるが、混練工程では連続ニーダや加圧ニーダなど強
い混練力をもつものを使用することが好ましい。連続ニ
ーダまたは加圧ニーダを用いる場合は強磁性粉末あるい
は非磁性無機粉末と結合剤のすべてまたはその一部(た
だし全結合剤の10重量%以上が好ましい)および強磁
性粉末あるいは非磁性無機粉末100重量部に対し5〜
30重量部の範囲で混練処理される。混練時のスラリー
温度は、50℃〜110℃が好ましい。また、各工程に
おいて使用可能な塗料の分散には、高比重の分散メディ
アを用いることが望ましく、ジルコニア等のセラミック
系メディアが好適であるが、従来より用いられているガ
ラスビーズ、金属ビーズ、アルミナビーズ等なども組成
配合によっては選択使用可能である。塗料の濾過工程
は、各製造工程後に設けることが好ましい。磁性塗料に
磁性粉等の未分散物や凝集物、あるいは樹脂不溶物など
が存在すると、磁性塗料としたときに欠陥となって、ド
ロップアウトの増大やエラーレートの上昇を招く。濾過
工程は、これら磁性塗料中の異物の除去を主目的として
いる。その詳細は先に本発明者らにより提案された(特
願平5−346251号、特願平5−341819号、
特願平5−340794号、特願平5−329944
号、特願平5−329943号)等に記載されている。
上記製造方法にて調製した塗料を非磁性支持体へ塗設す
る方法に特に制限はなく、通常用いられている方法であ
ればいずれであってもよい。例えば、磁性層を含む多層
構成の塗膜を形成する場合には、非磁性支持体上に下層
と上層を湿潤状態で重層塗布するいわゆるウェット・オ
ン・ウェット塗布方法、あるいは下層を塗布・乾燥後に
上層を塗布するいわゆるウェット・オン・ドライ塗布方
法等のいずれも用いることができるが、好ましくはウェ
ット・オン・ウェット塗布方法を用いる。ウェット・オ
ン・ウェット塗布方法における上層塗布時には、下層塗
膜中に有機溶剤の10%以上が残存していることが好ま
しい。バックコート層の塗布は、下層および上層の塗設
前であっても塗設後であってもよく、同時であってもよ
い。また、本発明では、磁気テープの場合は磁性層を設
層した後、磁場を印加して、層中の磁性粒子を配向させ
ることが好ましく、配向方向は、目的に応じて、媒体の
走行方向に対して、長手方向であっても、垂直方向であ
っても、斜め方向であってもよく、所定方向へ向けるた
めフェライト磁石や希土類磁石等の永久磁石、電磁石、
ソレノイド等で1000G以上の磁界を印可したり、こ
れらの磁界発生手段を複数併用することが好ましく、さ
らには乾燥後の配向性が最も高くなるように、配向前に
予め適度の乾燥工程を設けたり、配向と同時に乾燥を行
うなどして配向を行ってもよいし、フロッピーディスク
の場合には、塗布によって自然に配向された磁性粉を永
久磁石、電磁石、ソレノイド等で、できるかぎり無配向
状態にしてもよい。このようにして塗設後、配向処理の
行われた塗料は、通常、乾燥炉の内部に設けられた熱
風、遠赤外線、電気ヒーター、真空装置等の公知の乾燥
および蒸発手段によって乾燥・固定される。乾燥温度
は、室温から300℃程度までの範囲で、非磁性支持体
の耐熱性や溶剤種、濃度等によって適宜選定すればよ
く、また乾燥炉内に温度勾配をもたせてもよい。さらに
乾燥炉内のガス雰囲気は、一般の空気または不活性ガス
などを用いればよい。このようにして磁性層を乾燥した
後に、必要に応じて表面平滑化処理としてカレンダ処理
を行うが、カレンダ処理ロールとしてはエポキシ、ポリ
エステル、ナイロン、ポリイミド、ポリアミド、ポリイ
ミドアミド等の耐熱性のあるプラスチックロール(カー
ボン、金属やその他の無機化合物を練り込んで有るもの
でもよい)と金属ロールの組合わせ(3ないし7段の組
合わせ)を使用する。また、金属ロール同志で処理する
こともできる。処理温度は、好ましくは90℃以上、さ
らに好ましくは100℃以上である。線圧力は好ましく
は200kg/cm以上、さらに好ましくは250kg
/cm以上、処理速度は20m/分〜900m/分の範
囲である。本発明の効果は100℃以上の温度で250
kg/cm以上の線圧でより一層効果を上げることがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本実
施例にて使用されるポリエステルポリウレタン樹脂は以
下の組成を有する。 ポリエステルジオール(1)/ポ
リエステルジオール(2)/ネオペンチルグリコール/
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの反応生
成物であり、ポリエステルジオール(1)としては、テ
レフタル酸/イソフタル酸/5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコー
ル=49/49/2/50/50モル比のものであり、
ポリエステルジオール(2)としては、アジピン酸/5
−ナトリウムスルホイソフタル酸/1,4−ブタンジオ
ール/ネオペンチルグリコール=98/2/75/25
モル比のものである。実施例1〜19,比較例1〜11 1)上層磁性層用塗料の調製 (1)バインダー溶液調製 塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=−25℃) 4重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=+10℃) 3重量部 MEK 21重量部 トルエン 21重量部 シクロヘキサノン 21重量部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・
攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を
95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルター
を用いて循環濾過を8時間行った。 (2)混練 下記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間混練を行っ
た。 α−Fe磁性粉(Hc=16500e、σs=126emu/g、BET=5 7m2/g、長軸長=0.10μm) 100重量部 α−Al23(住友化学社製:HIT−60A) 5重量部 Cr23(日本化学工業社製:U−1) 5重量部 バインダー溶液 40重量部 混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理
に最適な粘性に調整した。 バインダー溶液 40重量部 MEK 15重量部 トルエン 15重量部 シクロヘキサノン 15重量部 粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75
μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行っ
た。 (3)分散 上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散
後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデ
プスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。 (4)粘度調整液の調製 下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・
攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カ
ット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて
循環濾過を8時間行った。 ステアリン酸 0.5重量部 ミリスチン酸 0.5重量部 ステアリン酸ブチル 0.5重量部 MEK 65重量部 トルエン 65重量部 シクロヘキサノン 65重量部 (5)粘度調整 分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サン
ドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料
を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルタ
ーを用いて循環濾過を8時間行い、粘度 50cp に
調整した。 (粘度測定法:レオロジ社製MR−300ソリキッドメ
ーターを用いて、液温=20℃、剪断速度=3000s
ec~1における粘度を求めた。) (6)最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え
攪拌・混合し、磁性層用の最終塗料とした。
【0017】2)下層磁性層用塗料の調製 (1)バインダー溶液調製 塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=−25℃) 4重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=+40℃) 3重量部 MEK 21重量部 トルエン 21重量部 シクロヘキサノン 21重量部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・
攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を
95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルター
を用いて循環濾過を8時間行った。 (2)混練 下記組成物を加圧ニーダーに投入し、7時間混練を行っ
た。 Co含有γ−Fe23(Hc=7000e、σs=75emu/g、BET= 44m2/g、長軸長=0.20μm) 100重量部 カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm BET =220m2/g) 9重量部 Cr23(日本化学工業社製:U−1) 5重量部 バインダー溶液 40重量部 混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理
に最適な粘性に調整。 バインダー溶液 40重量部 MEK 15重量部 トルエン 15重量部 シクロヘキサノン 15重量部 粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75
μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行っ
た。 (3)分散 上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散
後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデ
プスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。 (4)粘度調整液の調製 下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・
攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カ
ット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて
循環濾過を8時間行った。 ステアリン酸 0.5重量部 ミリスチン酸 0.5重量部 ステアリン酸ブチル 0.5重量部 MEK 65重量部 トルエン 65重量部 シクロヘキサノン 65重量部 (5)粘度調整 分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サン
ドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料
を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルタ
ーを用いて循環濾過を8時間行い、粘度を 50cp
に調整した。 (6)最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え
攪拌・混合し、磁性層用の最終塗料とした。
【0018】3)下層非磁性層用塗料の調製 (1)バインダー溶液調製 塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製:MR−110) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=−25℃) 4重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=25000、T g=+40℃) 3重量部 MEK 21重量部 トルエン 21重量部 シクロヘキサノン 21重量部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・
攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を
95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルター
を用いて循環濾過を8時間行った。 (2)混練 下記組成物を加圧ニーダーに投入し、7時間混練を行っ
た。 針状α−Fe23(長軸長=0.15μm、軸比=6) 100重量部 カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm BET =220m2/g) 9重量部 バインダー溶液 40重量部 混練上がりのスラリーに下記組成物を投入して分散処理
に最適な粘性に調整。 バインダー溶液 40重量部 MEK 15重量部 トルエン 15重量部 シクロヘキサノン 15重量部 粘度調整後のスラリーを、95%カット濾過精度=75
μmのデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行っ
た。 (3)分散 上記スラリーをサンドミルにて分散処理を行った。分散
後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μmのデ
プスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。 (4)粘度調整液の調製 下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・
攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カ
ット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて
循環濾過を8時間行った。 ステアリン酸 0.5重量部 ミリスチン酸 0.5重量部 ステアリン酸ブチル 0.5重量部 MEK 65重量部 トルエン 65重量部 シクロヘキサノン 65重量部 (5)粘度調整 分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、サン
ドミルにて再度分散処理を行い、塗料とした。上記塗料
を95%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルタ
ーを用いて循環濾過を8時間行い、粘度を 50cp
に調整した。 (6)最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン製、コロネートL)0.8重量部を加え
攪拌・混合し、非磁性層用の最終塗料とした。
【0019】4)バックコート層用塗料の調製 (1)バインダー溶液調製 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(モノマー重量比=92 :3:5、平均重合度=420) 40重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(モノマー重量比=91 :2:7、窒素原子=390ppm、平均重合度=340) 25重量部 ポリウレタン樹脂(−SO3Na基含有、Mn=40000、Tg=20℃) 35重量部 MEK 260重量部 トルエン 260重量部 シクロヘキサノン 260重量部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、6時間混合・
攪拌し、バインダー溶液とした。上記バインダー溶液を
95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィルター
を用いて循環濾過を8時間行った。 (2)分散 下記組成物をボールミルに投入し、24時間分散を行っ
た。 カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=21nm、BET =220m2/g) 80重量部 カーボンブラック(コロンビアンカーボン社製、中心粒径=350nm、BE T=8m2/g) 1重量部 α−Fe23(平均粒径=0.1μm) 1重量部 バインダー溶液 880重量部 分散後のスラリーを、95%カット濾過精度=75μm
のデプスフィルターを用いて循環濾過を4時間行った。 (3)粘度調整液の調製 下記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合・
攪拌し、粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カ
ット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて
循環濾過を8時間行った。 ステアリン酸 1重量部 ミリスチン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 2重量部 MEK 210重量部 トルエン 210重量部 シクロヘキサノン 210重量部 (4)粘度調整 分散上がりスラリーに上記溶液を混合攪拌した後、再度
ボールミルにて分散処理を3時間行った。上記塗料を9
5%カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを
用いて循環濾過を8時間行い、粘度を 50cp に調
整した。 (5)最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン製、コロネートL)1重量部を加え、攪
拌・混合し、バックコート塗料とした。
【0020】5)磁気テープの作成 非磁性支持体(厚さ8.3μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム;東レ社製8WQ05P)表面に下層用
塗料を塗布し、下層用塗料の塗膜が湿潤状態にあるとき
に上層用塗料を塗布し、両層が湿潤状態にあるうちに、
配向処理を行い、両塗膜を乾燥した後、7段のカレンダ
ーで温度100℃、線圧250kg/cmにて処理を施
した。カレンダー加工後の上下層の膜厚を各表に示し
た。さらに、非磁性支持体の裏面にはバックコート層用
塗料を塗布した。乾燥後、7段のカレンダーで温度で1
00℃、線圧250kg/cmにて処理を行った。カレ
ンダー加工後のバックコート層の膜厚は全サンプル0.
5μmである。各塗膜を60℃の加熱オーブン中にて2
4時間硬化した後、8mm幅に切断してカセットに組み
込み、磁気テープサンプルとした。磁気テープの各特性
の測定法は以下の通りである。 〈電磁変換特性〉 ・Y−S/N テープサンプル上に、50%レベルビデオ信号を基準レ
ベルで記録・再生し、シバソク社製ノイズメーター92
5DによりS/Nを求め、比較例12のY−S/Nを0
dBとした時の相対値で測定した。使用デッキ:ソニー
社製EV−S900(Hi8フォーマットVTR) ・C−S/N テープサンプル上に、50%レベルビデオ信号にクロマ
信号が重畳された規定レベルのカラービデオ信号を記録
・再生し、シバソク社製ノイズメーター925Dにより
S/N(AM成分)を求め、比較例12のC−S/Nを
0dBとした時の相対値で測定した。使用デッキ:ソニ
ー社製EV−S900(Hi8フォーマットVTR) 〈接着強度〉JIS K6854に準ずる。試験片幅8
mm。磁性面にセロハンテープを貼り付け180°剥離
した場合の磁性層と非磁性支持体との接着強度をテンシ
ロン引張試験機で測定した。 〈耐久走行性〉0℃および40℃80%RH環境下にて
VTR100回往復走行を50巻のテープサンプルにつ
いて行い、走行ストップ、ヘッド目詰まり等の走行トラ
ブルの発生状況を下記の基準にて判断した。使用デッ
キ:ソニー社製EV−S900(Hi8フォーマットV
TR) ◎:トラブル発生0巻 ○:トラブル発生1巻 ×:トラブル発生2巻以上 〈表面粗さ〉テーラーホブソン社製の触針型表面形状測
定器、TALYSTEPシステムを使用し、JIS B
−0601に記載されている方法により測定値を得る。
測定条件は、 フィルター条件:0.18〜9Hz 針圧:2mg 使用針:0.1×2.5μm特殊スタイラス スキャンスピード:0.03mm/sec. スキャン長さ:500μm とする。得られた結果より、Raを求めた。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明は非磁性支持体の上面側上に2層
の塗膜を有し、少なくともその上層が磁性層である磁気
記録媒体において、上層の磁性層の塗膜の厚さを0.1
〜0.8μmとし、各塗膜の結合剤として、ガラス転移
温度Tgが−50℃≦Tg≦0℃(Tg1)のポリウレ
タン樹脂とガラス転移温度Tgが0℃≦Tg≦80℃
(Tg2)のポリウレタン樹脂との両者を必須成分とし
て用いることにより、電磁変換特性が良好で低温及び高
温、高湿度において、耐久走行性のすぐれた磁気記録媒
体が得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の上面側上に2層の塗膜を
    有し、少なくともその上層が磁性層である磁気記録媒体
    において、該上層の磁性層の塗膜の厚さが0.1〜0.
    8μmであり、前記各塗膜が結合剤として、ガラス転移
    温度Tgが−50℃≦Tg≦0℃(Tg1)及び0℃≦
    Tg≦80℃(Tg2)のポリウレタン樹脂の両者を必
    須成分として含有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタン樹脂のTg1およびT
    g2が、 Tg2−Tg1≧20℃ を満足することを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記磁気記録媒体の磁性層表面の中心線
    平均粗さ(Ra)が、1.0nm≦Ra≦10.0nm
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 非磁性支持体上の2層の塗膜のうち、下
    層の塗膜が非磁性無機質粉末を含有する非磁性層である
    請求項1,2又は3記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性支持体上の2層の塗膜のすべてが
    磁性層である請求項1,2又は3記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体の下面側にバックコート層
    を有する請求項1,2,3,4又は5記載の磁気記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005353190A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Sony Corp 磁気記録媒体

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