JP2001028118A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001028118A
JP2001028118A JP2000106284A JP2000106284A JP2001028118A JP 2001028118 A JP2001028118 A JP 2001028118A JP 2000106284 A JP2000106284 A JP 2000106284A JP 2000106284 A JP2000106284 A JP 2000106284A JP 2001028118 A JP2001028118 A JP 2001028118A
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sra
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Shigeji Watase
茂治 渡瀬
Yutaka Takahashi
豊 高橋
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TDK Corp
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を設けた
全厚7μm以下のテープ状磁気記録媒体は剛性が不充分
で表面のうねりや表面凹凸を小さくすると、やはり支持
体の厚みを薄くした場合に回転ヘッドでの目詰まりが発
生するケースが多くみられた。 【解決手段】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を設
けた全厚7μm以下のテープ状磁気記録媒体において、
テープ幅が6.5mm以上であって、該磁性層の中心面
平均粗さSRaが下記の範囲であることを特徴とする磁
気記録媒体。3nm≦SRa(Cutoff:800μ
m)−SRa(Cutoff:80μm)≦15nm。
特に非磁性支持体が芳香族ポリアミドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体、特に
全厚が7μm以下の極めて薄いテープ状磁気記録媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は記録容量の大容量化のた
めにできるだけ全厚を小さくすることが望まれている。
また、高記録密度化の要求もあって磁性層の表面性をな
るべく平滑にする試みが数多くなされている。例えば特
開平6−68449号では、支持体のRa(Cutof
f:0.25mmとRa(Cutoff:0.08m
m)の差をとり、この値を10nm以下とすることによ
り、うねりを少なくし表面凹凸を均一にした支持体に、
表面粗さを吸収する下層非磁性層又は下層磁性層を設
け、かつその上にWet on Wet法により上層磁
性層を設ける構成を組合せることにより、極めて平滑か
つ均一な磁気記録媒体が得られ、電磁変換特性の大巾な
改良が達成できることを開示している。また特開平10
−204188号には、特定の粒径の微粒子を分散した
フィルムであって、その中心面平均粗さSRaなどを規
定し、面方向に二次元的にサイン曲線近似のなだらかな
起伏を持つ耐熱性合成樹脂フィルムを開示しているが、
磁気記録媒体への具体的な応用については何ら開示され
ておらず、本発明の要件の一つであるSRaの要件を満
足していないので、本発明の所定の効果を有しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平6−
68449号に実施例として開示されている支持体の材
質はPET(ポリエチレンテレフタレート)であり、支
持体の厚みを薄くした場合に剛性が不充分であった。ま
た、支持体のRaの差を上記のように規定することによ
ってうねりや表面凹凸を小さくすると、やはり支持体の
厚みを薄くした場合に回転ヘッドでの目詰まりが発生す
るケースが多くみられた。本発明は全厚が7μm以下の
極めて薄いテープ状磁気記録媒体であっても目詰まりが
良好であり、しかも電磁変換特性に優れた磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の本発明
によって解決される。 (1)非磁性支持体上に、少なくとも磁性層を設けた全
厚7μm以下のテープ状磁気記録媒体において、テープ
幅が6.5mm以上であって、該磁性層の中心面平均粗
さSRaの差が下記の範囲であることを特徴とする磁気
記録媒体: 3nm≦SRa(Cutoff:800μm)−SRa
(Cutoff:80μm)≦15nm。 (2)非磁性支持体が芳香族ポリアミドであることを特
徴とする(1)に記載の磁気記録媒体。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によれば、磁性層の中心面
平均粗さSRaを下記式の範囲に規定することにより、
全厚7μm以下のテープ状磁気記録媒体であっても良好
な耐久性を有し、しかもヘッドの目詰まりが改善された
磁気記録媒体を得ることができる。 3nm≦SRa(Cutoff:800μm)−SRa
(Cutoff:80μm)≦15nmここに、SRa
は、粗さ曲面(JISB0601の粗さ曲線を3次元に
適用したもの)から、その中心面(JISB0601の
中心線を3次元に適用したもの)上に面積SM(=Lx
×Ly)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心面
上に直交座標軸のX軸、Y軸を置き、中心面に直交する
軸をZ軸で表し、座標(x,y)において中心面から測
った曲面の高さをf(x,y)とすると、次の式で与え
られる(単位はμmで表す)。
【0006】
【数1】
【0007】特に全厚が6.5μm以下の場合テープの
剛性が小さいため、テープ幅が6.5mm以上になると
従来の磁気テープではVTRでの走行性が悪化し良好な
ヘッドタッチ(磁気テープとヘッドとの接触状態)を得
ることが困難であったが、本発明によればテープ幅が
6.5mm以上であっても良好な走行性とヘッドタッチ
を得ることができる。このSRaは3次元表面粗さ計を
用いて測定したものであり、SRa(Cutoff:8
00μm)とは、Cutoff800μmで測定したこ
とを表す。同様にSRa(Cutoff:80μm)は
Cutoff80μmでの測定を表す。この測定により
磁性層の全体的なうねりを正確に測定することができ
る。
【0008】ΔSRa=SRa(Cutoff:800
μm)−SRa(Cutoff:80μm)が上式の下
限未満の場合は、磁性層の全体的なうねりが小さくなり
磁気テープの耐久性や目詰まりが悪化してくる。また上
限より大きくなると、磁性層のうねりが全体的に大きく
なり電磁変換特性が低下する傾向にある。より好ましく
は下限は4nm、上限は13nmである。
【0009】上記の式の範囲にするための有効な手段と
しては、適度なうねりを持つ非磁性支持体を使用した
り、磁性層を非磁性支持体上に塗布後カレンダーロール
でカレンダリングする場合にカレンダーロールの表面に
適度なうねりを持つものを用いたりすることが挙げられ
る。また、磁性層塗布時に非磁性支持体に微小な振動を
与えたり、磁性塗料の粘性を調整するなどの方法を用い
れば良い。又、非磁性支持体の内部に比較的大きい粒子
を含有させて非磁性支持体表面にうねりを持たせても良
い。又、非磁性支持体の材質としては芳香族ポリアミド
樹脂を用いることが特に好ましい。この材質を用いるこ
とにより剛性を全体的に大きくすることができ、磁気記
録媒体の全厚が6.5μm以下であっても耐久性やヘッ
ドタッチをより良好にすることができる。芳香族ポリア
ミドとしては
【0010】
【化1】 で表される繰り返し単位を50モル%以上、好ましくは
70モル%以上含有し、更に芳香環上の水素原子の一部
がハロゲン基、ニトロ基などの置換基で置換されていて
も良い。また、芳香環がパラ位で結合されたものが全芳
香環の70%以上、より好ましくは80%以上を占める
重合体が剛性面から好ましい。また、物性を損なわない
程度にSiO2、TiO2、CaSO4、などの滑剤、酸
化防止剤、その他添加剤等が添加されていても良い。芳
香族ポリアミドを用いた非磁性支持体の20℃60%R
Hでのヤング率は長手方向と幅方向の合計で19600
N/mm2以上、更に好ましくは27440N/mm2
上である。
【0011】非磁性支持体に適度なうねりを付与するに
は実施例1に述べる作製方法を用いて非磁性支持体を作
製すればよい。その他、磁性層やバックコート層の分散
工程や塗布後の乾燥、切断工程などは特に断らない限り
従来から公知の方法を用いて行うことができる。
【0012】本発明の磁性層やバックコート層、必要に
応じて磁性層と支持体との間に設けられる下層に使用さ
れる結合剤としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性ないしは
反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂等が用いられ、その
組み合わせは媒体の特性、工程条件に合わせて適宜選択
使用される。熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル系共重
合体およびポリウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、ニトロセルローズ樹脂等が挙げられ
る。これら樹脂の中でも、末端及び/または側鎖に水酸
基を有するものが反応型樹脂として、ポリイソシソシア
ネートを使用した架橋や電子線架橋変性等が容易に利用
できるため好適である。更に、末端や側鎖に極性基とし
て−COOH、−SO 3M、OSO3M、−OPO3M、
−PO3M、−N+3Cl-、−NR2等(MはH,Na
やK等のアルカリ金属、RはHまたは炭化水素基)をは
じめとする酸性極性基、塩基性極性基等を含有しても良
く、これらの含有は分散性の向上に好適である。これら
は一種単独で使用しても、二種以上を組み合わせて使用
しても良い。これらのうちで、好ましく使用されるもの
としては、塩化ビニル系共重合体及びポリウレタン樹脂
の組み合わせである。塩化ビニル系樹脂と併用するポリ
ウレタンン樹脂は、耐摩耗および支持体への接着性がよ
い点で特に有効である。なおこれらの樹脂に加えて公知
の各種樹脂が含有されていても良い。さらに上記樹脂に
公知の手法により(メタ)アクリル系二重結合を導入し
て電子線感応変性を行ったものを使用することも可能で
ある。
【0013】本発明に使用する磁性粒子としては、コバ
ルト、ニッケル或いはYを含む希土類元素の内の一種以
上を含有する鉄系粉末、コバルト単体、コバルトとニッ
ケルの合金等の金属磁性粉末、コバルト含有酸化鉄磁性
粉末、バリウムフェライト粉末等の酸化物磁性粉末、そ
の他従来周知の任意の磁性粉末が使用できる。磁性粉末
の粒子径は長軸0.05〜0.3μm程度の針状粒子、
または板径0.03〜0.2μm程度の六方晶系粒子よ
りなる粉末のものが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を比較例ととも
に説明する。
【0015】(実施例1)以下のようにして、うねりを
持つ芳香族ポリアミドフィルム(支持体1)を作製し
た。40nmのシリカ粒子をポリパラフェニレンテレフ
タルアミド(以下PPTA)に対して0.02wt%に
なるように分散させた99.8%濃硫酸に、ポリマーを
ポリマー濃度が12%になるように溶解し、乾燥後の厚
みが4.5μmになるようダイからエンドレスベルト上
にキャストした。ついで、ベルト上で加熱と同時に吸湿
処理して、ドープを液晶相から等方相に相転換した後、
10℃の40%硫酸中にて凝固させてフィルムとし、中
和、水洗し、縦方向に1.1倍に延伸した後テンターに
よりフィルムの両耳部を保持し、横方向に1.1倍の延
伸を行い、定長状態を保ちつつ200℃で熱風乾燥しフ
ィルムを得た。このフィルムのSRa1は23nm、S
R2は9nm、ΔSRaは14nmであった。ここにS
Ra1=SRa(Cutoff:800μm)、SRa
2=SRa(Cutoff:80μm)を表す。△SR
a=SRa(Cutoff:800μm)−SRa(C
utoff:80μm)を表す。単位はnmである。こ
のフィルムに次のような組成の磁性層とバックコート層
とを塗布して磁気記録媒体を作成した。なお、組成の数
値は重量部で表わした。
【0016】 <磁性層> バインダー溶液調製 塩ビ系樹脂(日本ゼオン社製 MR−110) 10部 ポリエステルポリウレタン樹脂 (東洋紡績社製 UR−8300) 7部 MEK 21部 トルエン 21部 シクロヘキサノン 21部 上記組成物をハイパーミキサー中に投入し、6時間混合
攪拌を行い、バインダー溶液とした。上記バインダー溶
液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィル
ターを用いて8時間の循環濾過を行った。
【0017】 混練・分散処理 強磁性金属磁性粉末(Hc=131kA/m、σs=125Am2/kg、比 表面積=60m2/g、平均長軸長=0.13μm) 100部 α−Al23(住友化学社製:HIT−50) 8部 バインダー溶液 40部 上記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間混練を行っ
た。混練後、下記組成物を投入し、分散処理に最適の粘
度に調整した。 バインダー溶液 40部 MEK 15部 トルエン 15部 シクロヘキサノン 15部 混合処理後、サンドミルにて分散処理を行った。
【0018】粘度調整工程 ステアリン酸 0.5部 ミリスチン酸 0.5部 ステアリン酸ブチル 0.5部 MEK 65部 トルエン 65部 シクロヘキサノン 65部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合撹
絆を行い粘度調整液とした。上記粘度調整液を95%カ
ット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用いて
8時間循環濾過を行った。循環濾過後の粘度調整液と分
散処理後のスラリーを混合後、サンドミルにて分散処理
を行い、粘度=50cpに調整し、磁性層塗料とした。
上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデプス
フィルターを用いて循環濾過を8時間行った。 *)粘度測定法:レオロジー社製MR−300ソリキッ
ドメーターを用いて、液温=20℃、剪断速度=300
0sec-1における粘度を求めた。
【0019】○最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン社製、コロネートL)0.8重量部を加
え、攪拌混合し、磁性層用塗料とした。
【0020】<バックコート層> バインダー溶液調製 塩化ビニル系共重合体 35部 ポリエステルポリウレタン樹脂 (−SO3Na基含有) 35部 MEK 100部 トルエン 80部 シクロヘキサノン 100部 上記組成物をハイパーミキサー中に投入し、6時間混合
攪拌を行い、バインダー溶液とした。上記バインダー溶
液を95%カット濾過精度=5.0μmのデプスフィル
ターを用いて8時間の循環濾過を行った。
【0021】 ○混練・分散処理 微粒子カーボンブラック(三菱化学社製 #47B) 100部 粗大粒子(コロンビヤン・カーボン日本社製 SevacarbMT−CI) 1.0部 α−Fe23(戸田工業社製 TF100) 0.8部 バインダー溶液 150部 上記組成物を加圧ニーダーに投入し、2時間の混練後下
記組成物を投入し、分散処理に最適の粘度に調整した。 バインダー溶液 200部 MEK 135部 トルエン 120部 シクロヘキサノン 135部 混合処理後、サンドミルにて分散処理を行った。
【0022】○粘度調整工程 バインダー溶液 66部 ステアリン酸 1部 ミリスチン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 MEK 235部 トルエン 285部 シクロヘキサノン 235部 上記組成物をハイパーミキサーに投入し、1時間混合攪
拌を行い粘度調整溶液とした。上記粘度調整液を95%
カット濾過精度=1.2μmのデプスフィルターを用い
て8時間循環濾過を行った。循環濾過後の粘度調整液と
分散処理後のスラリーを混合後、サンドミルにて分散処
理を行い、粘度=10cpに調整し、磁性層塗料とし
た。上記塗料を95%カット濾過精度=1.2μmのデ
プスフィルターを用いて循環濾過を8時間行った。 *)粘度測定法:レオロジー社製MR−300ソリキッ
ドメーターを用いて、液温=20℃、剪断速度=300
0sec-1における粘度を求めた。
【0023】○最終塗料 濾過後の塗料100重量部にイソシアネート化合物(日
本ポリウレタン社製、コロネートL)1重量部を加え、
攪拌混合し、バックコート塗料とした。上記により得ら
れた磁性塗料を、支持体1の上に、エクストルージョン
・ノズル塗布方式により乾燥厚みが1.0μmとなるよ
うに塗設し、その後、配向処理、乾燥、カレンダー加工
を施した。磁性層とは反対面に上記バックコート塗料を
乾燥厚みが0.5μmとなるように塗設し、その後、乾
燥、カレンダー鏡面加工を施し、巻き取った。このロー
ルを熱硬化処理し、8mm幅に裁断し、ハイバンド8m
mビデオテープカセットに組み込んだ。
【0024】(実施例2)支持体1と同様の作成方法で
厚さを4.0μmに変更した支持体2を用い、磁性層の
乾燥厚みを1.0μmから1.5μmに変更した以外は
実施例1と同様に行った。
【0025】(実施例3)磁性塗料を、厚さ4.5μm
である下記製法にて作成した支持体上に、エクストル
ージョン・ノズル塗布方式により塗料を乾燥厚みが1.
0μmとなるように塗設し、その後、配向処理、乾燥、
カレンダー加工を施した。このときカレンダー加工に使
用する金属ロール1(磁性層側に接触)については、
0.5mmピッチ、深さ0.1μmのうねりをもったも
のを使用する。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0026】○支持体3の作成方法 40nmのシリカ粒子を分散させたN−メチル−2−ピ
ロリドン(NMP)中に、2−クロルパラフェニレンジ
アミンと4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを溶
解させ、これに2−クロルテレフタル酸クロリドを添加
し、2時間攪拌して重合を完了した。更に、水酸化リチ
ウムで塩化水素を中和し、ついでジエタノールアミンと
トリエタノールアミンを添加しポリマー溶液を得た。ポ
リマー濃度を11%に調整後、乾燥後の厚みが4.5μ
mになるようにダイからエンドレスベルト上にキャスト
した。ついで、加熱処理して溶媒を蒸発させ、自己保持
性を得たフィルムをベルトから剥離した。ついで、中
和、水洗し、縦方向に1.2倍延伸した後、テンターに
よりフィルムの両耳部を保持し、横方向に1.2倍の延
伸を行い、定長状態を保ちつつ280℃で熱風乾燥しフ
ィルムを得た。このフィルムのSRa1は12nm、S
Ra2は10nm、ΔSRaは2nmである。
【0027】(比較例1)磁性層のカレンダー加工に使
用する金属ロール1を実施例1で使用したものに置き換
えた以外は実施例3と同様に行った。
【0028】(比較例2)磁性層のカレンダー加工に使
用する金属ロール1を3mmピッチ、深さ0.03μm
のうねりをもった金属ロール2(磁性層側に接触)に換
えた以外は実施例3と同様に行った。
【0029】(比較例3)実施例1に用いたものと同様
の支持体1を用いた以外は実施例3と同様に行った。
【0030】(測定評価) ○SRa 測定機:小坂研究所製「Surfcorder ET−
30HK」 上記測定機を用い、倍率10000倍、Xピッチ2μ
m、Yピッチ10μm、X−Length1000μm
の条件で、1サンプル当たり30回走査して測定を行っ
た。各測定はカットオフ(Cutoff)800μmと
80μmの2条件で行った。
【0031】○耐久走行試験(ヘッド目詰まり) 測定機 SONY社製VTR : CCD−TRV
85 測定方法 各実施例、比較例のハイバンド8mmビデ
オカセットをそれぞれ10巻、20℃60%RHの環境
下において6時間エージングを施した後、上記測定機を
使用し120分間記録した後、20パス再生し、その時
のRF出力の低下(−3dB以上かつ連続15秒以上)
が発生したカセットの巻数をカウントした。 ◎…目詰まり発生個数 発生しない ○…目詰まり発生個数 1巻 △…目詰まり発生個数 2〜3巻 ×…目詰まり発生個数 4巻以上 ○電磁変換特性(Y−OUT) 測定機 タケダ理研社製スペクトラムアナライザー:TR4171 SONY社製VTR :EV−S900 測定条件 入力信号 :50%ホワイト信号 測定方法 上記の測定機を用い、上記の測定条件で各実施例、比較例のハイバ ンド8mmビデオカセットに記録、再生し、比較例3との差(dB)を測定した 。 以上の測定結果を表1に示す。表中、SRa1はSRa
(Cutoff:800μm)を表す。SRa2はSR
a(Cutoff:80μm)を表す。△SRaはSR
a(Cutoff:800μm)−SRa(Cutof
f:80μm)を表す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】表1より、磁性層の中心面平均粗さSR
aが本発明の範囲にあるものは、目詰まりと電磁変換特
性とのバランスがとれており優れた磁気記録媒体である
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 77:10 Fターム(参考) 4F006 AA39 AB03 AB18 AB24 AB35 AB37 AB73 AB74 BA06 CA02 DA04 4J002 AA011 BD041 CK031 DA086 DE096 FD206 GR02 5D006 BA19 CB03 DA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を設
    けた全厚7μm以下のテープ状磁気記録媒体において、
    テープ幅が6.5mm以上であって、該磁性層の中心面
    平均粗さSRaの差が下記の範囲であることを特徴とす
    る磁気記録媒体: 3nm≦SRa(Cutoff:800μm)−SRa
    (Cutoff:80μm)≦15nm。
  2. 【請求項2】 非磁性支持体が芳香族ポリアミドである
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240925A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Sumitomo Chemical Co Ltd マイクロカプセル組成物の取得方法及びマイクロカプセル組成物

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