JP3658501B2 - 釣銭自動払出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばスーパーマーケット、ファーストフード店等の店舗の精算所に設置され、キャッシュレジスタ等からの釣銭払出指令に応じて釣銭を自動的に払い出す釣銭自動払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャッシュレジスタ等からの釣銭払出指令に応じて釣銭を自動的に払い出す釣銭自動払出装置としては、例えば、実用新案登録第2509366号公報に記載された循環式硬貨入出金機がある。
【0003】
このような機械では、顧客との現金の受け渡しを正確でしかも迅速に行なえるようにすることを目的としたもので、キャッシュレジスタ等からの釣銭払出指令に応じて必要な釣銭硬貨を自動的に払い出す機能と、顧客から受け取った硬貨を金種混合状態で硬貨受入口に投入すると自動的に金種別に分類して収納し、投入硬貨を釣銭硬貨として循環使用できるようにする硬貨の分類収納機能を有している。
【0004】
また、このような機械では、顧客から受け取った貨幣(硬貨を含む)を目視確認するとともにその金額をキャッシュレジスタ等でキー入力して釣銭金額を算出し、硬貨入出金機に対して釣銭払出指令を出すようになっているため、顧客から受け取った貨幣の収納処理よりも釣銭の支払を優先させて行なうようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の機械では、キャッシュレジスタ等からの釣銭払出指令でのみ釣銭を払い出すようになっているため、払い出された釣銭をレジ係員が取り出す際に誤って落として無くしてしまった場合には、代わりの釣銭を即座に払い出すことができず、顧客を待たせることになってレジ精算業務が停滞してしまうという問題がある。
【0006】
また、そのような事態に備えて代わりの釣銭を即座に渡せるようにするために、別の場所に緊急用の硬貨を保管しておくといった運用が採られている場合もあるが、その場合はその緊急用の硬貨を保管する必要があり、レジ係員に余分な負担を強いることになってしまうとともに、そのような事態が発生しなかった場合には無駄な硬貨になってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、例えば払い出された釣銭をレジ係員が取り出す際に誤って落としてしまった場合でも、代わりの釣銭を即座に払い出すことができる釣銭自動払出装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の釣銭自動払出装置は、釣銭払出指令に応じて釣銭を自動的に払出口へ払い出す釣銭自動払出装置において、操作部を有する装置本体と、この装置本体の操作部に設けられ、マニュアル操作されるマニュアル払出釦と、前記装置本体の操作部に設けられ、払い出し金種を指定する金種指定釦と、予め登録された金種と枚数を記憶するマニュアル払出枚数記憶部と、前記マニュアル払出釦が操作された後、所定時間内に前記金種指定釦が操作されれば指定された金種の釣銭を前記払出口へ払い出し、所定時間経過しても前記金種指定釦が操作されなければ前記マニュアル払出枚数記憶部に記憶されている金種と枚数の釣銭を前記払出口ヘ払い出すように制御するマニュアル払出制御手段とを具備したものである。
【0009】
この構成により、例えば払い出された釣銭をレジ係員が取り出す際に誤って落としてしまった場合でも、マニュアル払出釦の操作によって代わりの釣銭を即座に払い出し、その払い出された釣銭をレジ係員が再度取り出して顧客に渡すことで、顧客を待たせてレジ精算業務が停滞してしまうといった事態を防止する。しかも、そのマニュアル払出釦が操作された後、所定時間内に金種指定釦が操作されれば指定された金種の釣銭を払出口へ払い出し、所定時間経過しても金種指定釦が操作されなければマニュアル払出枚数記憶部に記憶されている金種と枚数の釣銭を払出口ヘ払い出し、払い出す釣銭を選択できる。
【0010】
請求項2記載の釣銭自動払出装置は、請求項1記載の釣銭自動払出装置において、マニュアル払出枚数記憶部は、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額で最小構成枚数となる金種と枚数を記憶しているものである。
【0011】
この構成により、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額、つまり999円を最小構成枚数となる金種と枚数、つまり500円×1、100円×4、50円×1、10円×4、5円×1、1円×4で払い出すようにしたので、如何なる場合の釣銭にも対応可能とする。
【0012】
請求項3記載の釣銭自動払出装置は、請求項1または2記載の釣銭自動払出装置において、マニュアル払出釦が操作された場合の操作履歴を記憶する操作履歴記憶部を具備したものである。
【0013】
マニュアル払出釦が操作された操作履歴により、マニュアル払出を不正に行なった場合でも、その不正を追跡できるので、マニュアル払出の不正行為を抑制可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の釣銭自動払出装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は釣銭自動払出装置の制御系のブロック図、図2は釣銭自動払出装置の斜視図、図3は釣銭自動払出装置の装置本体を装置枠体から引き出した状態の平面図、図4(a) は図3のA−A断面図、図4(b) は図3のB−B断面図、図5は釣銭自動払出装置の操作部の平面図である。
【0016】
図2ないし図4において、11は装置枠体で、この装置枠体11内に装置枠体11の前面開口を通じて装置本体12が装着されているとともに、装置枠体11の両側内壁面に配設された両側のガイドレール機構13によって装置本体12が装置枠体11に対して引き出し可能に支持されている。そして、通常時には、装置本体12の前部12a を除くほとんどの部分が装置枠体11内に収納配置され、また、メンテナンス時等には、装置本体12が装置枠体11内から引き出し可能とされている。
【0017】
装置枠体11および装置本体12の左側には、装置本体12が装置枠体11内に装着された状態、および装置本体12が装置枠体11内から所定長さ引き出された状態の各状態で係止する係止機構15、および各状態を検知する検知手段16が配設されている。
【0018】
係止機構15は、各状態に対応して装置枠体11の左側内壁面から突設された係止ピン17、および装置本体12の左側部に揺動軸18を支点として揺動可能に軸支された係止レバー19を有し、係止レバー19の後端には係止ピン17に係合する係止溝20が形成され、前端には下方へ押されることで係止レバー19による係止を解除させる解除ボタン部21が形成され、係止レバー19の後端が下降する方向すなわち係止溝20が係止ピン17に係合する係止レバー19の係止方向にスプリング等で付勢されている。装置本体12の前面下部位置の左側に錠機構22が配設され、この錠機構22の鍵による解除操作に連動して係止レバー19の後端が上昇揺動すなわち係止レバー19が係止解除される。
【0019】
検知手段16は、各状態に対応して装置枠体11の内壁面に取り付けられた前後一対のセンサ(前側のセンサは図示せず)にて構成されており、これらセンサの位置に対応して装置本体12の後部に検知片23が取り付けられ、この検知片23が各センサの位置に位置することによって各状態が検知される。
【0020】
また、装置本体12の前部12a には、前面側上部位置で、上面右側に硬貨受入口25が形成されているとともに、上面左側に操作部26が形成され、さらに、前面下部位置で、左側寄りに硬貨を受皿状の払出口としての硬貨払出口27が形成され、右側に着脱収納箱28が着脱自在すなわち前方へ引出可能に配設され、中央に電源スイッチ29が配設されている。
【0021】
硬貨受入口25には装置本体12内に投入される硬貨を受け入れるもので、底面が開口形成されている。
【0022】
硬貨払出口27には装置本体12内からの硬貨が払い出されるもので、硬貨払出口27の底面に開口部31が形成され、この開口部31に蓋体32が開閉可能に配置され、蓋体32の閉塞状態で硬貨払出口27の底面を構成するようになされている。蓋体32の前端両側には開口部31の縁部に回動可能に軸支される支軸33が突設され、この支軸33を介して蓋体32が閉塞状態から上方へ回動されて開口部31を開放可能としている。
【0023】
硬貨払出口27には、収容量一杯に硬貨が払い出されたことを検知する硬貨払出口満杯検知手段34が配設されている。この硬貨払出口満杯検知手段34は、発光器および受光器を対とするフォトセンサにて構成され、このフォトセンサが2組用いられて硬貨払出口27の上端近傍を光軸が通るように配設されている。
【0024】
また、装置本体12は、硬貨を金種別に区分収納する金種別収納部41を有し、硬貨受入口25ヘ投入された硬貨を1枚ずつ繰り込んで金種別収納部41へ分類収納する入金機構、出金指令に応じて金種別収納部41から必要な硬貨を繰り出して硬貨払出口27へ払い出す出金機構、硬貨回収指令に応じて金種別収納部41から硬貨を繰り出して硬貨払出口27ヘ回収する回収機構を有している。
【0025】
硬貨受入口25の下側に硬貨受入口25の底面を構成する平ベルト42が前後方向に沿って配設され、この平ベルト42は後方の繰り込み方向に上昇傾斜され、平ベルト42の回転駆動によって平ベルト42上の硬貨が後方へ繰り込み搬送される。この平ベルト42の後端側上方には、平ベルト42の上面の回転方向と逆方向に逆転駆動されて平ベルト42上に載った硬貨が厚み方向に1枚ずつ通過するように規制する逆転ローラ43が配設されている。
【0026】
平ベルト42の後端は硬貨通路44の入口に接続されている。この硬貨通路44は、装置本体12の右側に沿って配設される硬貨識別通路部45、および装置本体12の後側に沿って配設される金種別硬貨選別通路部46を有し、全体としてほぼL字状に形成されている。硬貨通路44は、通路底面を構成する通路板47上でかつ通路両側を構成する両側のガイド側板48,49間に形成され、硬貨識別通路部45および金種別硬貨選別通路部46の上方に沿ってそれぞれ張設される搬送ベルト50,51,52によって硬貨が搬送される。なお、搬送ベルト50,51,52による硬貨の搬送速度は平ベルト42による硬貨の繰り込み速度より速く、硬貨通路44内に繰り込まれた硬貨は1枚ずつ前後の間隔があけられた状態で搬送される。
【0027】
硬貨識別通路部45には、一側のガイド側板48が通路中央側に突出して硬貨が接触しながら搬送される基準縁48a とされ、この基準縁48a に対応して、硬貨識別部53および硬貨選別部54が上流側から順に配設されている。硬貨識別部53では、硬貨の材質、直径、孔の有無等から正常、異常および金種が識別される。硬貨選別部54は、硬貨識別部53で異常硬貨および金種別収納部41が満杯になったときのオーバーフロー硬貨等が識別されたとき、それら硬貨を強制的に落下させて選別するもので、通路板47に選別孔55が形成され、この選別孔55内に、ソレノイドSD1 によって通路幅方向で通路内外に進退移動されるシャッタ56が配置されている。選別孔55の下側には選別孔55から落下した硬貨を着脱収納箱28に導くシュート57が取り付けられている。そして、通常はシャッタ56が通路内に進入した状態にあって硬貨識別部53で正常と識別された硬貨の通過が許容され、また、硬貨識別部53で異常硬貨およびオーバーフロー硬貨が識別された場合にシャッタ56が通路外に退避され、硬貨が選別孔55から落下されて下方の着脱収納箱28に収納される。
【0028】
金種別硬貨選別通路部46は、他側のガイド側板49が通路中央側に突出して基準縁49a とされ、この基準縁49a に沿って上流側の小径硬貨から下流側の大径硬貨の順に金種別に径選別する選別孔58が形成されている。ただし、5円硬貨と100円硬貨とは直径が近似しているため、一方の5円硬貨については最も上流側に配設される5円硬貨選別部59により強制的に選別される。5円硬貨選別部59には、選別孔58内に、ソレノイドSD2 によって通路幅方向で通路内外に進退移動されるシャッタ60が配置されている。また、各選別孔58の上流側には搬送される硬貨を検知する図示しないタイミングセンサが配設されている。そして、硬貨識別部53で5円硬貨と識別された硬貨が5円硬貨選別部59に到達することがタイミングセンサによって検知されたとき、シャッタ60が通路外に退避され、5円硬貨が選別孔58から落下され、また、5円硬貨以外の場合にはシャッタ60が通路内に進入した状態にあって5円硬貨選別部59を通過して金種別の選別孔58で径に応じて落下される。各選別孔58から落下された硬貨は下方の金種別収納部41に金種別に区分収納される。
【0029】
また、着脱収納箱28は、前後方向に細長く上面が開口された箱状に形成され、その内部には仕切板61によって前後方向に2つの収納空間62,63が区画形成されている。奥側(後側)の収納空間62は、着脱収納箱28が装置本体12に装着された装着状態において硬貨選別部54の選別孔55の下方に位置され、選別孔55から落下する異常硬貨や、オーバーフロー硬貨等の入金処理が行なわれて装置内硬貨となった硬貨(図面の符号C)が収納される。手前側(前側)の収納空間63には、補充用に用意される補充前の硬貨として、例えば硬貨を50枚ずつ棒状に包装した棒金(図面の符号RC)が収納される。
【0030】
装置本体12の着脱収納箱28が装着される領域の後側位置には着脱収納箱28の装着状態の位置で当接規制するストッパ64が取り付けられているとともに、着脱収納箱28の前面には装着状態で装置本体12に対して施錠される錠機構65が配設されている。
【0031】
装置本体12の着脱収納箱28が装着される領域に対応して、着脱収納箱28の装着状態を検知する収納箱検知手段71、着脱収納箱28が装着状態のときに光軸が奥側の収納空間62を斜めに通過して収納空間62へ収納される硬貨の満杯状態を検知するフォトセンサにて構成された収納箱満杯検知手段72が配設されている。
【0032】
また、金種別収納部41は、収納部枠81によって装置本体12の左右方向に金種別に区画形成されており、収納部枠81の上部には蓋体82によって開閉される開口部83が形成されている。各金種別収納部41の底面は平ベルト84によって構成され、この平ベルト84は前方の払出方向へ向けて上昇する傾斜状に張設されて、その払出方向に回転駆動される。
【0033】
平ベルト84の前端側上方には、平ベルト84の上面の回転方向と逆方向に逆転駆動されて平ベルト84上に載った硬貨が厚み方向に1枚ずつ通過するように規制する逆転ローラ85が配設されている。逆転ローラ85の前側には、平ベルト84によって搬送される硬貨を停止させるストッパ機構86が配設されており、このストッパ機構86は、ストッパ87およびこのストッパ87を硬貨の搬送領域に対して進退させるソレノイドSD3 を有している。ストッパ機構86の前側には、ストッパ機構86を通過して放出される硬貨を検知するフォトセンサにて構成された計数センサ88が配設されている。
【0034】
なお、全ての金種別収納部41の平ベルト84および逆転ローラ85は一体または別体でも一体的に回転駆動され、各金種別収納部41のストッパ機構86によって硬貨の払い出しおよび払い出し停止の選択がなされる。
【0035】
各金種別収納部41から硬貨が放出される前側位置には、各金種別収納部41から放出された硬貨を硬貨払出口27に導くシュート89が配設されている。
【0036】
また、図5において、操作部26には、入金、出金、在高等の金額を表示する金額表示部91、金種別硬貨に対応した金種指定釦92a および着脱収納箱28の収納空間62に収納される硬貨に対応したリジェクト指定釦92b 等の指定釦92、各金種指定釦およびリジェクト指定釦に対応した収納量表示部93、予め設定された金種および枚数に対応した釣銭用の硬貨を払い出させるマニュアル払出釦94、指定金種の金種別収納部41に収納された硬貨を回収させる個別回収釦95、全金種を一斉に回収させる一括回収釦96、各金種別収納部41および着脱収納箱28の収納空間62の在高を順に金額表示部に表示させる在高表示釦97、操作を取り消すリセット釦98、入金硬貨の収納を開始させるスタート釦99が設けられている。
【0037】
収納量表示部93は、色を変えて点灯可能とし、例えば青色点灯時には対応する金種別収納部41の硬貨がニアエンプティ状態にあることを示し、赤色点灯時には対応する金種別収納部41がオーバーフロー状態にあることを示す。ただし、リジェクト指定釦92b に対応する収納量表示部93は異常硬貨(リジェクト硬貨)がある場合にのみ点灯する。
【0038】
また、図1において、制御部101 を示し、この制御部101 には、操作部26、平ベルト42,84や搬送ベルト50〜52を回転駆動する複数のモータ102 、ソレノイドSD1 〜SD3 (ソレノイドSD3 は金種別にそれぞれ備える)、硬貨識別部53や計数センサ88等を含む複数のセンサ103 、検知手段16、硬貨払出口満杯検知手段34、収納箱検知手段71、収納箱満杯検知手段72、マニュアル払出釦94が操作されたときに払い出す釣銭の金種と枚数を記憶するマニュアル払出枚数記憶部104 、マニュアル払出釦94が操作された場合の操作履歴を記憶する操作履歴記憶部105 、金種別収納部41に収納された硬貨および着脱収納箱28の収納空間62に収納されたオーバーフロー硬貨の在高を記憶する在高記憶部106 が接続されている。
【0039】
制御部101 は、キャッシュレジスタ107 と接続され、キャッシュレジスタ107 との間で相互に通信が行なわれ、入金硬貨の金額信号がキャッシュレジスタ107 に出力され、キャッシュレジスタ107 からの釣銭払出信号に基づいて釣銭が払い出される。
【0040】
そして、制御部101 は、硬貨受入口25ヘ投入された硬貨を1枚ずつ繰り込んで金種別収納部41へ分類収納する入金機能、出金指令に応じて金種別収納部41から必要な硬貨を繰り出して硬貨払出口27へ払い出す出金機能、硬貨回収指令に応じて金種別収納部41から硬貨を繰り出して硬貨払出口27ヘ回収する回収機能を有している。
【0041】
制御部101 は、マニュアル払出釦94が操作されたときに釣銭払出指令とは無関係にマニュアル払出枚数記憶部104 に記憶されている金種と枚数の釣銭を硬貨払出口27ヘ払い出すように制御するマニュアル払出制御手段の機能を有している。
【0042】
マニュアル払出枚数記憶部104 には、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額、つまり999円を最小構成枚数となる金種と枚数、つまり500円×1、100円×4、50円×1、10円×4、5円×1、1円×4が記憶されている。
【0043】
なお、釣銭自動払出装置の使用状態では、釣銭自動払出装置がレジ台の上面に載せられ、この釣銭自動払出装置上にキャッシュレジスタ107 が載せられて使用される。
【0044】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0045】
まず、入金機能について説明すると、レジ係員が顧客から受け取った硬貨を硬貨受入口25に投入し、操作部26のスタート釦99を操作することにより、入金処理が開始される。
【0046】
入金処理が開始されると、硬貨受入口25に投入された硬貨が、平ベルト42と逆転ローラ43とによって1枚ずつ硬貨通路44の硬貨識別通路部45に繰り込まれ、この硬貨識別通路部45を搬送されながら硬貨識別部53で識別され、この識別の結果、正常硬貨でかつオーバーフロー硬貨でなければ、硬貨選別部54を通過して金種別硬貨選別通路部46に送り込まれ、金種別に分類されて金種別収納部41に金種別に収納される。
【0047】
硬貨識別部53で異常硬貨や金種別収納部41が満杯になったときのオーバーフロー硬貨が識別されたときには、硬貨選別部54で対応する硬貨が選別されて着脱収納箱28の収納空間62に収納される。
【0048】
金種別収納部41や着脱収納箱28の収納空間62に硬貨が収納されると、在高記憶部106 の対応する記憶内容が+1ずつ更新されて在高が管理される。
【0049】
硬貨識別部53で硬貨を所定時間以上検知しなくなったとき、入金処理が停止される。
【0050】
次に、出金機能について説明すると、キャッシュレジスタ107 から釣銭払出信号が入力されたとき、出金処理が開始される。
【0051】
出金処理が開始されると、出金金種に対応する金種別収納部41のストッパ機構86のみが硬貨の通過を許容する解除状態に切り換えられ、残りの金種の金種別収納部41のストッパ機構86は硬貨の停止状態に保たれる。
【0052】
平ベルト84と逆転ローラ85との回転によって、金種別収納部41内の硬貨が払出方向へ向けて移動され、ストッパ機構86が解除状態にある金種の硬貨のみがストッパ機構86を通過して平ベルト84の前端から繰り出される。平ベルト84の前端から放出される硬貨は計数センサ88で検知され、出金枚数に対応する枚数が検知されると、ストッパ機構86が停止状態に切り換えられてそれ以降の硬貨の繰り出しが停止される。そして、釣銭払出信号に対応した全ての出金が完了すると、出金処理が停止される。
【0053】
金種別収納部41から平ベルト84によって繰り出された硬貨は硬貨払出口27に払い出される。この硬貨払出口27に払い出された硬貨をレジ係員が取り出して顧客に釣銭として渡す。
【0054】
また、硬貨払出口27に払い出された釣銭をレジ係員が取り出す際に誤って落として無くしてしまった場合、マニュアル払出釦94の操作により、代わりの釣銭を金種別収納部41から即座に払い出すことができる。このとき、マニュアル払出釦94を押してから2秒以内に金種指定釦92a を押さなければ、マニュアル払出枚数記憶部104 に予め登録された金種および枚数に対応した硬貨を払い出し、また、マニュアル払出釦94を押してから2秒以内に金種指定釦92a を押せば、指定された金種の硬貨を1枚払い出し、1回の操作から2秒以内に順次操作すればその操作に対応した金種および枚数を払い出す。
【0055】
したがって、簡単なマニュアル操作により、代わりの釣銭を金種別収納部41から即座に払い出し、顧客を待たせてレジ精算業務が停滞してしまうといった事態を防止することができる。
【0056】
さらに、マニュアル払出枚数記憶部104 に予め登録された金種および枚数に対応した硬貨を払い出す場合、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額、つまり999円を最小構成枚数となる金種と枚数、つまり500円×1、100円×4、50円×1、10円×4、5円×1、1円×4で払い出すようにしたので、如何なる場合の釣銭にも対応することができる。
【0057】
さらに、マニュアル払出釦94が操作された場合、操作履歴記憶部105 に操作履歴を記憶するので、マニュアル払出を不正に行なった場合でも、不正を追跡できるので、不正行為を抑制することができる。
【0058】
次に、回収機能について説明すると、装置本体12内からの硬貨の回収には、金種別に回収する場合と全ての金種を一括して回収する場合とが選択できる。
【0059】
金種別に回収する場合には、操作部26の個別回収釦95を押してから希望する金種の金種指定釦92a を押すと、上述した出金機能と同様に、指定された金種の硬貨のみが金種別収納部41から繰り出されて硬貨払出口27に払い出される。
【0060】
全ての金種を一括して回収する場合には、一括回収釦96を押すと、全ての金種の硬貨が金種別収納部41から一斉に繰り出されて硬貨払出口27に払い出される。
【0061】
また、硬貨払出口27に払い出された硬貨の回収には、硬貨払出口27から硬貨を自動的に流出させて回収する場合と、硬貨払出口27から硬貨を取り出して回収する場合とが選択できる。
【0062】
硬貨払出口27から硬貨を自動的に流出させて回収する場合には、硬貨払出口27の底面に閉塞状態にある蓋体32を上方へ回動させて開口部31を開放し、開口部31の下方に図示しない回収容器を配置した後、上述の回収指示操作を行なうことで、硬貨払出口27に払い出される硬貨が開口部31から落下して下方の回収容器内に回収される。
【0063】
なお、硬貨払出口27の下方にレジ台等がオーバーラップする場合には、装置本体12の錠機構22を鍵で解除操作して係止機構15の係止レバー19を後側の係止ピン17から外すとともに、装置本体12を装置枠体11内から引き出す。装置本体12が装置枠体11内から所定長さ引き出された時点で、係止レバー19の係止溝20が前側の係止ピン17に係合して引き出しが規制される。この引き出し状態で、開口部31の下方がレジ台の前方位置に移動してレジ台とオーバーラップしなくなる。そして、開口部31の下方に回収容器等を配置した後、上述の回収指示操作を行なうことで、硬貨払出口27に払い出される硬貨が開口部31から落下して下方の回収容器内に回収される。
【0064】
一方、硬貨払出口27から硬貨を取り出して回収する場合には、回収指示操作により、金種別収納部41から硬貨払出口27に払い出された硬貨が硬貨払出口27の底面に閉塞状態にある蓋体32上に貯留されていく。貯留される硬貨で硬貨払出口27が満杯になり、硬貨払出口満杯検知手段34で硬貨払出口27の満杯を検知すると、金種別収納部41からの硬貨の払い出しを一旦停止する。硬貨払出口27から硬貨を取り出し、硬貨払出口満杯検知手段34による満杯検知が解消されると、金種別収納部41からの硬貨の払い出しが再開される。したがって、回収指定操作を一度行なった後は、硬貨払出口27の硬貨を取り除くだけで自動的に払い出しが再スタートでき、硬貨の回収処理を容易にできる。
【0065】
なお、前記実施の形態では、釣銭として硬貨の場合について説明したが、紙幣の場合も同様である。
【0066】
また、マニュアル払出枚数記憶部104 に登録される金種と枚数の内容は、999円に限らず、999円より多くても少なくてもよく、任意に変更登録できる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の釣銭自動払出装置によれば、例えば払い出された釣銭をレジ係員が取り出す際に誤って落としてしまった場合でも、マニュアル払出釦の操作によって代わりの釣銭を即座に払い出すことができ、顧客を待たせてレジ精算業務が停滞してしまうといった事態を防止することができる。しかも、そのマニュアル払出釦が操作された後、所定時間内に金種指定釦が操作されれば指定された金種の釣銭を払出口へ払い出し、所定時間経過しても金種指定釦が操作されなければマニュアル払出枚数記憶部に記憶されている金種と枚数の釣銭を払出口ヘ払い出し、払い出す釣銭を選択できる。
【0068】
請求項2記載の釣銭自動払出装置によれば、請求項1記載の釣銭自動払出装置の効果に加えて、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額、つまり999円を最小構成枚数となる金種と枚数、つまり500円×1、100円×4、50円×1、10円×4、5円×1、1円×4で払い出すようにしたので、如何なる場合の釣銭にも対応することができる。
【0069】
請求項3記載の釣銭自動払出装置によれば、請求項1または2記載の釣銭自動払出装置の効果に加えて、マニュアル払出釦が操作された場合の操作履歴を記憶するので、マニュアル払出の不正行為を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す釣銭自動払出装置の制御系のブロック図である。
【図2】同上釣銭自動払出装置の斜視図である。
【図3】同上釣銭自動払出装置の装置本体を装置枠体から引き出した状態の平面図である。
【図4】同上(a) は図3のA−A断面図、(b) は図3のB−B断面図である。
【図5】同上釣銭自動払出装置の操作部の平面図である。
【符号の説明】
12 装置本体
26 操作部
27 払出口としての硬貨払出口
92a 金種指定釦
94 マニュアル払出釦
101 マニュアル払出制御手段の機能を有する制御部
104 マニュアル払出枚数記憶部
105 操作履歴記憶部
Claims (3)
- 釣銭払出指令に応じて釣銭を自動的に払出口へ払い出す釣銭自動払出装置において、
操作部を有する装置本体と、
この装置本体の操作部に設けられ、マニュアル操作されるマニュアル払出釦と、
前記装置本体の操作部に設けられ、払い出し金種を指定する金種指定釦と、
予め登録された金種と枚数を記憶するマニュアル払出枚数記憶部と、
前記マニュアル払出釦が操作された後、所定時間内に前記金種指定釦が操作されれば指定された金種の釣銭を前記払出口へ払い出し、所定時間経過しても前記金種指定釦が操作されなければ前記マニュアル払出枚数記憶部に記憶されている金種と枚数の釣銭を前記払出口ヘ払い出すように制御するマニュアル払出制御手段と
を具備したことを特徴とする釣銭自動払出装置。 - マニュアル払出枚数記憶部は、硬貨での釣銭となり得る可能性のある最大金額で最小構成枚数となる金種と枚数を記憶していることを特徴とする請求項1記載の釣銭自動払出装置。
- マニュアル払出釦が操作された場合の操作履歴を記憶する操作履歴記憶部を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の釣銭自動払出装置。
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