JP3657590B2 - 情報記憶装置 - Google Patents

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【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に情報記憶装置に関し、特に、光学ヘッドと磁気ヘッドの相対的な位置ずれを検出する機構を具備した光磁気ディスク装置(光磁気ディスクドライブ)に関する。
【従来の技術】
光磁気ディスク装置は、年々高密度化を要求されており、情報の記録に様々な方式が開発されている。ISO規格に採用されている光変調方式は、外部磁界を一定方向に印加したままレーザビームを記憶データで変調することにより、情報を光磁気記録媒体に記録する。この光変調方式においては、情報の記録密度はビームスポットのサイズにより限定される。
これに対し、一定強度のレーザビームを照射したまま外部磁界を記録データで変調する磁界変調方式は、ビームスポットのオーバーラップが可能なため、光変調方式に比べて高密度記録に有利であると考えられている。
外部磁界を記録すべきデータで高速に変調するため、磁気ヘッドとして浮上磁気ヘッドが使用されており、浮上磁気ヘッドの形状と動作原理は磁気ディスク装置に使用されている磁気ヘッドと概略同一である。光磁気ディスクが回転すると、磁気ヘッドはディスク上約10μm程度の高さで浮上しながら、ビームスポット内にデータを記録する。
この浮上磁気ヘッドは、従来の光変調方式で使用されている電磁石バイアス磁界に比較して磁化範囲が狭い。また、今後の高密度記録に向け、光学ヘッドにより形成されるビームスポット径と磁気ヘッドの磁化範囲はますます小さくなると予想される。高密度記録を達成するためには、光学ヘッドと磁気ヘッドとの相対的な位置を正確に合わせることが必要である。
従来の磁界変調方式の光磁気ディスク装置においては、光学ヘッドと磁気ヘッドは、装置の組み立て時に一度位置合わせをするだけで、組み立て後に熱変形等により相対的な位置がずれても、自動的に相対的位置を調整する機構は設けられていない。
特開平5−6593号公報には、光学ヘッドと磁気ヘッドの相対的な位置ずれを補正する機構が開示されている。この公開公報に開示された光磁気ディスク装置によると、磁気ヘッドは光学ヘッドと完全に独立して移動される。よって、磁気ヘッドにも光学ヘッドと同じ動作距離が必要で、アクチュエータが大きくなる可能性が大きい。
また、位置ずれ検出手段を磁気ヘッド及び光学ヘッドの後端、即ち半導体レーザを有する固定光学系側に配置しているため、この検出手段の分だけ固定光学系の設計に自由度がなくなる点においても、装置の小型化が困難である。
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の磁界変調方式の光磁気ディスク装置においては、磁気ヘッドと光学ヘッドの相対的な位置ずれを自動的に検出し、装置を大型化せずに位置ずれ補正機構を具備するようにした光磁気ディスク装置は提案されていない。
よって、今後の高密度記録化に備えて、磁気ヘッドと光学ヘッドの相対的位置ずれを自動的に検出し、簡単な構造の位置ずれ補正機構を設けることは極めて重要である。
また、装置が作動中は磁気ヘッドは光磁気ディスク上を低く浮上しているため、常にディスクと接触し、磁気ヘッドが破壊される危険を孕んでいる。従来は磁気ヘッドの破壊防止又は破壊を低減する仕組みは特に施されていない。よって信頼性向上のために、装置作動中に磁気ヘッドのディスクとの衝突を防止する機構を設けることも極めて重要である。
よって、本発明の目的は、磁気ヘッドと光学ヘッドの相対的な位置ずれを自動的に検出し、位置ずれを補正する機構を具備した情報記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
本発明によると、情報記憶装置であって、レーザ光源と;対物レンズと、前記レーザ光源からのレーザビームを前記対物レンズ方向に反射すると共に部分的に透過させる第1立ち上げミラーと、前記対物レンズを移動させるアクチュエータと、前記第1立ち上げミラーを透過したレーザビームを全反射する第2立ち上げミラーとを有する光学ヘッドと;前記光学ヘッドが取り付けられたキャリッジと;前記キャリッジを第1の方向に移動させる第1駆動手段と;前記キャリッジに搭載された磁気ヘッドを有する磁気ヘッドアセンブリと;前記磁気ヘッドアセンブリに搭載された、前記第2立ち上げミラーで反射されたレーザビームを検出する光検出器とを具備し;前記第2立ち上げミラーで反射されたレーザビームと前記光検出器により、前記光学ヘッドと前記磁気ヘッドの相対的な位置ずれを検出することを特徴とする情報記憶装置が提供される。
一般的に、光磁気ディスクは磁性膜が塗布されずに透明基板が剥き出しとなった内周透明部分を有している。よって、光学ヘッドと磁気ヘッドの相対的な位置ずれは、発光素子と光検出器が装置内にロードされた光磁気ディスクの内周透明部分に位置するときに検出する。
情報記憶装置は更に、光学ヘッドと磁気ヘッドの相対的な位置ずれを補正するために、磁気ヘッドを移動する第2駆動手段を具備している。好ましくは、第2駆動手段はコイルと永久磁石の組み合わせからなるボイスコイルモータから構成される。磁気ヘッドアセンブリは、ヘッドアームと、このヘッドに弾性的に支持されるサスペンションを含んでおり、磁気ヘッドはサスペンションに搭載されている。
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の数多くの実施形態について説明する。全ての実施形態について、実質的に同一構成部分については同一符号を付して説明する。
図1を参照すると、光磁気ディスク装置2の全体構成が概略的に示されている。符号4は光磁気ディスク装置2のディスクエンクロージャ又はベースを示しており、ディスクエンクロージャ4には一対の磁気回路20、一対のガイドレール24、半導体レーザ26等が搭載されている。
図1は光磁気ディスクカートリッジ6が光磁気ディスク装置2内に完全にロードされた状態を示しており、光磁気ディスク10はカートリッジシェル(カートリッジケース)8内に収容されている。この状態においては、光磁気ディスク10がカートリッジシェル8に形成された開口を通して、スピンドルモータ12にクランプされる。
符号14は光学ヘッド16を担持したキャリッジであり、磁気回路20に対応する位置に一対のコイル22を具備している。磁気回路20とコイル22とでボイスコイルモータ(VCM)が構成され、コイル22に電流を流すと、キャリッジ14が一対のガイドレール24に案内されて光磁気ディスク10の半径方向に移動する。
光学ヘッド16は対物レンズ18を有している。符号28は磁気ヘッド36を有する磁気ヘッドアセンブリであり、その基端部がキャリッジ14に取り付けられている。
情報記録時には、半導体レーザ(LD)26及び磁気ヘッド36を駆動する。半導体レーザ26から矢印方向に出射されたレーザビームは、図示しない立ち上げミラーにより紙面に垂直な方向に反射され、対物レンズ18によりディスク10上に集光される。
このとき磁界変調された磁気ヘッド36で外部磁界を印加すると、ディスク10上に記録ピット(記録マーク)が形成される。情報記録時又は情報再生時に、一対のコイル22に通電すると、キャリッジ14は目的の記録トラックに向けてシークする。
図2を参照すると、本発明第1参考形態の概略平面図が示されている。この図面及び以下の数多くの図面において、光磁気ディスク装置の数多くの構成部分のうち、発明の説明に必要な構成部分のみを示し、他の構成部分は省略してある。
カートリッジシェル8内に収容された光磁気ディスク10は、透明基板上に磁性膜の塗布された記録部分10aと、透明基板が露出した内周透明部分10bとを有している。記録部分10aは多数の記録トラック30を有している。
符号28は磁気ヘッドアセンブリを示しており、図3及び図5に示されるようにキャリッジ14にその基端部が固定されている。磁気ヘッドアセンブリ28は、キャリッジ14に固定されたヘッドアーム32と、ヘッドアーム32に弾性的に支持されたサスペンション34とを含んでいる。
図5及び図8に最も良く示されるように、サスペンション34の中間部分には電磁トランスデューサ37を有する磁気ヘッド36が搭載されており、先端部分には光検出器38が搭載されている。
一方、キャリッジ14に搭載された光学ヘッド16が光磁気ディスク10の下側に位置付けされている。図4及び図6に最も良く示されているように、光学ヘッド16はキャリッジ14に固定されるアクチュエータベース40を有しており、アクチュエータベース40にはブロック42がかしめ固定されている。ブロック42には対物レンズ18を保持するレンズホルダ46が、4本のワイヤ44で片持ち状態で支持されている。
レンズホルダ46にはフォーカスコイル48が巻回されており、フォーカスコイル48上には4つのトラックコイル50が取り付けられている。アクチュエータベース40と一体的に一対のアウターヨーク52が形成されており、各アウターヨーク52には永久磁石54が取り付けられている。
アクチュエータベース40には更に一対のインナーヨーク56が固定されており、各磁石54とインナーヨーク56でフォーカスコイル48及びトラックコイル50をサンドウィッチしている。一方のアウターヨーク52の上部には発光ダイオード(LED)等の発光素子58が搭載されている。
レンズホルダ46を支持する4本のワイヤ44と、フォーカスコイル48と、トラックコイル50と、ヨーク52,56と、磁石54とにより対物レンズ18を移動するアクチュエータ17が構成される。
図7は磁気ヘッドアセンブリ28の平面図を示しており、図10はその背面図を示している。図8に示されるように、磁気ヘッドアセンブリ28はその基端部がキャリッジ14に固定されるヘッドアーム32と、ヘッド32に板バネ60を介して弾性的に支持されているサスペンション34を含んでいる。
板バネ60は図9に示されるように折り曲げられており、ヘッドアーム32及びサスペンション34にそれぞれ接着等により固定されている。サスペンション34の基端部にはコイル62が固定されており、ヘッドアーム32にはコイル62に対向する位置に永久磁石64が取り付けられている。コイル62と永久磁石64でボイスコイルモータ(VCM)を構成する。
サスペンション34の先端に搭載された光検出器38は、図11に示すように分割線39により2つの部分38a,38bに分割されている。
しかして、光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれは、発光素子58から出射された光ビームを光検出器38で検出することにより、検出される。
即ち、光検出器38の2分割部分38a,38bで受光した光量をそれぞれa,bとすると、受光量の差分a−bを取ることにより、光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれが検出される。
ここで、光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれについて、詳細に説明する。光学ヘッドと磁気ヘッドは組立上実質的に対向するように設計される。しかし、記録密度が高くなると、ビームスポットも小さくなり、外部磁場の与え方も狭い領域にしなければならず、光学ヘッドと磁気ヘッドの相対位置が少しでもずれていると記録が不可能になる。
従って、相対位置として合わせる目標は、対物レンズの中心、つまりビームスポットの中心と、磁気ヘッドのコイルの中心、つまり磁極の中心、インダクティブヘッドだと磁気ギャップの中心となる。何となれば、ビームスポットと外部磁場の位置が一致していることによって、完全なる記録が実現できるからである。
従って、センサを使用した光学ヘッドと磁気ヘッドの位置合わせを行うことによって、前述した目標となる相対位置関係が実現できるようにするために、センサの位置は高精度に作成する必要がある。
参考形態においては、この受光量の差分a−bに応じて、コイル62に流す電流の方向及びその大きさを調整する。受光量の差分に応じた電流がコイル62に通電されると、サスペンション34及び磁気ヘッド36はキャリッジ14の移動方向と直交する方向に移動される。
第1参考形態の光磁気ディスク装置においては、図2に示されるようにキャリッジ14はX−X方向に移動され、磁気ヘッド36はキャリッジの移動方向に直交するY−Y方向に移動される。
更に、レンズホルダ40を支持するワイヤ44がX−X方向に伸長しているため、アクチュエータ17はY−Y方向に移動される。また、フォーカスコイル48に通電することにより、対物レンズ18は図3に示すようにZ−Z方向に移動される。
図12を参照すると、磁気ヘッドアセンブリの代替参考形態28′の背面図が示されている。ステンレス鋼から形成されたサスペンション34′の基端部を打ち抜いて曲げ、この曲げ部35をヘッドアーム32に固定している。サスペンション34′に曲げ部35を形成することにより、上述した参考形態の板バネ60を省略することができる。
次に、図14に示した制御回路ブロック図を参照して、上述した参考形態の制御動作について説明する。スピンドル駆動回路76によりスピンドルモータ12を駆動すると、光磁気ディスク10が高速で回転される。
レーザ駆動回路66により半導体レーザ26を駆動すると、半導体レーザ26から一定強さのレーザビームが出射され、このレーザビームはビームスプリッタ68を透過して、対物レンズ18により光磁気ディスク10上にフォーカスされる。
一方、記録信号を変調回路70に入力して、磁気ヘッド駆動回路72を記録信号に応じて駆動すると、磁気ヘッド36により記録信号で変調された外部磁界が光磁気ディスク10に印加され、ビームスポット内に記録信号に応じた記録ピットが形成される。
発光素子58は発光素子駆動回路86により駆動される。データ書き込み時には、発光素子58からの光が光検出器38で検出され、比較器88で2分割部分38a,38bの受光量の差分を取ることにより、光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれが検出される。
比較器88の出力に応じて、動作コイル駆動回路90により磁気ヘッド動作コイル62に電流を流すと、磁気ヘッド36が図2に示したY−Y方向に移動し、磁気ヘッド36と光学ヘッド16との相対的な位置ずれが補正される。
このように本参考形態では、データ記録時に光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれが検出され、この検出結果に応じて位置ずれが補正される。その結果、より高密度な記録が可能となる。
光磁気ディスク10に記録されたデータの読み出し時には、磁気ヘッド36は使用しない。レーザ駆動回路66により半導体レーザ26を駆動し、記録パワーよりも弱い再生パワーのレーザビームを半導体レーザ26から出射させる。
このレーザビームは、対物レンズ18により光磁気ディスク10上にフォーカスされ、ディスク10からの反射光が対物レンズ18及び図示しない立ち上げミラーを介してビームスプリッタ68に入力され、ビームスプリッタ68で反射されて4分割光検出器78上に集光される。
光磁気ディスク10からの反射光は記録データに応じて磁気カー回転が変化するので、この磁気カー回転を復調回路80で復調することにより、再生信号が得られる。
一方、4分割光検出器78で検出した光は光量に応じて光−電気変換され、これらの電気信号が加算器及び比較器を介してフォーカス駆動回路82に入力され、誤差信号に応じた電流がフォーカスコイル48に供給され、対物レンズ18をZ方向に移動させる。
さらに、4分割光検出器78からの誤差信号は比較器を介してトラッキング駆動回路84に入力され、誤差信号に応じてトラックコイル50に電流が供給されて、光学ヘッド16を図2に示したY方向に移動させる。
また、キャリッジ駆動回路74によりキャリッジコイル22に所定方向及び所定強さの電流を供給すると、キャリッジ14が図2に示すX方向に移動されて、目標トラックをシークする。
図15を参照すると、本発明第2参考形態の概略平面図が示されている。本参考形態では、図17に示すように光学ヘッド16′が図4に示した光学ヘッド16に対して、90°回転した状態でキャリッジ14に搭載されている。本参考形態の他の構成は、上述した第1参考形態と同様である。
光学ヘッド16′をこのような位置関係でキャリッジ14に搭載することにより、図15に示すようにキャリッジ14及び光学ヘッド(アクチュエータ)16′の動作方向はX−X方向であり、磁気ヘッド36の動作方向はY−Y方向となる。
図19を参照すると、本発明第3参考形態の概略平面図が示されている。図21及び図22に最も良く示されるように、本参考形態では磁気ヘッドアセンブリ28Aの構成が上述した第1参考形態の磁気ヘッドアセンブリ28と相違する。
即ち、ヘッドアーム32に形成した穴に滑り軸受94が圧入されており、サスペンション34に固定されたシャフト92がこの滑り軸受94中に回転可能に挿入されている。
サスペンション34の基端部にはコイル62′が固定されており、ヘッドアーム32にコイル62′に対向する位置に磁石64′が取り付けられている。本参考形態の他の構成は、上述した第1参考形態と同様である。
このように本参考形態では、サスペンション34が回動可能にヘッドアーム32に取り付けられているため、磁気ヘッド36はシャフト92周りに回動動作をする。
図19に示されるように、本参考形態では、キャリッジ14はX−X方向に動作し、アクチュエータ16はY−Y方向に動作し、磁気ヘッド36はW−W方向に動作する。
図23を参照すると、本発明第4参考形態の概略平面図が示されている。本参考形態は、上述した第3参考形態の改良である。サスペンション34がヘッドアーム32に対して回動する構造であると、磁気ヘッド36の可動範囲を広く取ることができる。
そこで、図25に示すように、ヘッドアーム32にロッド96を圧入し、サスペンション34の先端部に突出部98を一体的に形成する。サスペンション34がヘッドアーム32に対して一定角度以上回動すると、図26(B)に示すようにサスペンション34の突出部98がロッド96上に乗り上げ、磁気ヘッド36がディスク10から持ち上がる。
これにより、データ書き込み時以外の時間、即ち、待機時やデータ読み出し時には、磁気ヘッド36を持ち上げ位置に退避させておくことができ、磁気ヘッド36とディスク10との衝突の可能性を低減させることができる。
以上の説明では、本発明を磁界変調方式の光磁気ディスク装置に適用した場合について説明したが、本発明は光変調方式や磁気超解像記録方式の光磁気ディスク装置にも使用することができる。
特に、磁気超解像記録方式では、再生時にも磁界をかける必要があるので、待機時にのみ磁気ヘッドを退避させておき、データ書き込み時及びデータ読み出し時には磁気ヘッドはロードされる。
また、光変調方式の光磁気ディスク装置でも、今後の高密度記録化を考えると、磁気ヘッドを使用する構成を取る可能性があるため、本発明はこのような装置にも適用可能である。
図27を参照すると、本発明第5参考形態の概略平面図が示されている。本参考形態は上述した第4参考形態に類似しており、図29に示すようにサスペンション34の先端部に突出部98′が一体的に形成されている。
サスペンション34がヘッドアーム32に対して一定角度以上回動すると、サスペンション34の突出部98′が図30に示すように、カートリッジ6の窓97を画成するカートリッジシェル8に乗り上げ、磁気ヘッド36がディスク10から持ち上がる。本参考形態も、上述した第4参考形態と同様な効果を有している。
図31を参照すると、本発明第6参考形態の磁気ヘッドアセンブリ28Dの概略平面図が示されている。本参考形態は、磁気ヘッド36のアクチュエータとしてコイル62′及び磁石64′からなるボイスコイルモータに代わって、圧電素子100を採用したものである。
図32に示されるように、サスペンション34と一体形成された突部93をヘッドアーム32に形成した穴91にかしめることにより、サスペンション34はヘッドアーム32に固定されている。図31に示すように、ヘッドアーム32はキャリッジ14に圧電素子100を介して支持されている。
よって、光検出器38からの位置ずれ信号a−bに応じた電圧を圧電素子100に印加すれば、ヘッドアーム32は図31に示すY−Y方向に移動する。サスペンション34はヘッドアーム32に固定されているので、磁気ヘッド36もY−Y方向に移動する。
図33は本発明第7参考形態の磁気ヘッドアセンブリ28Eの概略平面図を示している。本参考形態は、磁気ヘッド36のアクチュエータとしてボイスコイルモータと圧電素子100の両方を採用したものである。
サスペンション34は滑り軸受94を介してヘッドアーム32に回動可能に支持されており、サスペンション34に固定したコイル62′とヘッドアーム32に取り付けた磁石64′から構成されるボイスコイルモータにより、磁気ヘッド36は図33に示すW−W方向に回動する。
更に、ヘッドアーム32は圧電素子100を介してキャリッジ14に支持されているので、圧電素子100に電圧を印加すると、ヘッドアーム32、即ち磁気ヘッド36は図33のX−X方向に動作する。従って、磁気ヘッド36は光学ヘッド16に対し、2方向の位置ずれ補正が可能となる。
尚、本参考形態に限らず、例えば第2参考形態のように光学ヘッド16と磁気ヘッド36の動作を直交するように組み合わせれば、2方向の位置ずれ補正が可能になる。
光検出器38′を、図35に示すように分割線39,41により4つの部分38a,38b,38c,38dに分割すれば、更に良好な位置ずれ補正信号を得ることができる。
図36を参照すると、本発明実施形態の一部断面正面図が示されている。立ち上げミラー102はレーザビームの約90%を反射し、約10%を透過するカプラ−膜103を有している。一方、立ち上げミラー104は光検出器38の真下に位置し、光を全反射する。
半導体レーザ26から出射したレーザビームは立ち上げミラー102でその約90%が対物レンズ18方向に反射され、約10%が透過する。透過したレーザビームは立ち上げミラー104で全反射されて、ディスク10の透明部分を透過して光検出器38で検出される。本実施形態によれば、上述した各参考形態の発光素子58を省略することができる。
図37を参照すると、本発明第8参考形態の一部断面正面図が示されている。本参考形態は、半導体レーザ26からのレーザビームを立ち上げミラー106で対物レンズ18方向に全反射させ、対物レンズ18を透過したレーザビームを光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれの検出に利用するようにしたものである。
磁気ヘッド36の近傍のサスペンション34′に光検出器108が取り付けられている。本参考形態では、対物レンズ18でディスク10上にフォーカスされ、再びビーム径が広がったレーザビームを光検出器108で検出するため、図38に示すように磁気ヘッド36と干渉しないように光検出器108の形を変える必要がある。
更に、本参考形態では、光検出器108が磁気ヘッド36に隣接して取り付けられているため、光学ヘッド16と磁気ヘッド36との相対的な位置ずれを検出するためには、必ずディスク10の透明部分に対物レンズ18が位置するようにキャリッジ14を移動させてから、位置ずれの検出及び補正を行う必要がある。光検出器108は、図39に示すように分割線110により2つの部分108a,108bに分割されている。
以上全ての参考形態及び実施形態において、光検出器38と発光素子58を磁気ヘッドアセンブリの先端、即ちスピンドルモータ側に配置したことにより、位置ずれ検出手段を磁気ヘッドアセンブリの後端、即ち、固定光学系側に配置した場合と比較して、装置の長手方向の寸法を小さくすることができる。
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように構成したので、光磁気記録に使用する磁気ヘッドと光学ヘッドとの相対的な位置ずれを、装置動作中に検出、補正することができ、更なる高密度記録が可能となる。
磁気ヘッドと光学ヘッドとの相対的な位置ずれは、装置動作中に常時検出しても良いが、あるタイミングで検出するようにしても良い。例えば、媒体ロード時、記録や再生を実行する前、上位装置からの命令待ち時、タイマーによる規定間隔時間、温度計による装置温度変化時等のタイミングで、相対的な位置ずれを検出、補正するようにしても良い。
位置ずれ検出手段を磁気ヘッドアセンブリの先端側に設けたので、位置ずれ検出手段を取り付けるために光磁気ディスク装置の長手方向の寸法を伸ばす必要もない。
また、待機時及び情報の読み出し時には磁気ヘッドをディスク表面から退避させる機構を設けたので、信頼性の高い光磁気ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光磁気ディスク装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】 第1参考形態の要部を示す平面図である。
【図3】 第1参考形態の一部断面正面図である。
【図4】 第1参考形態に使用する光学ヘッドの平面図である。
【図5】 第1参考形態の拡大一部断面図正面図である。
【図6】 光学ヘッド斜視図である。
【図7】 第1参考形態の磁気ヘッドアセンブリ平面図である。
【図8】 図7の8−8線断面図である。
【図9】 図7の9−9線断面図である。
【図10】 第1参考形態の磁気ヘッドアセンブリ背面図である。
【図11】 光検出器の拡大図である。
【図12】 磁気ヘッドアセンブリの代替参考形態背面図である。
【図13】 図12の13−13線断面図である。
【図14】 第1参考形態の制御回路ブロック図である。
【図15】 本発明第2参考形態の要部を示す平面図である。
【図16】 第2参考形態の一部断面正面図である。
【図17】 第2参考形態の光学ヘッド平面図である。
【図18】 第2参考形態の拡大一部断面正面図である。
【図19】 本発明第3参考形態の要部を示す平面図である。
【図20】 第3参考形態の一部断面正面図である。
【図21】 第3参考形態の磁気ヘッドアセンブリ平面図である。
【図22】 図21の22−22線断面図である。
【図23】 本発明第4参考形態の要部を示す平面図である。
【図24】 第4参考形態の磁気ヘッドアセンブリ断面図である。
【図25】 第4参考形態の磁気ヘッドアセンブリ拡大平面図である。
【図26】 図26(A)はサスペンションがロッドに乗り上げないときの図25のA方向矢視図であり、図26(B)はサスペンションがロッドに乗り上げたときの図25のA方向矢視図である。
【図27】 本発明第5参考形態の要部を示す平面図である。
【図28】 第5参考形態の磁気ヘッドアセンブリ断面図である。
【図29】 第5参考形態の磁気ヘッドアセンブリ拡大平面図である。
【図30】 図29のA方向矢視図である。
【図31】 本発明第6参考形態の磁気ヘッドアセンブリ平面図である。
【図32】 第6参考形態の磁気ヘッドアセンブリ一部断面正面図である。
【図33】 本発明第7参考形態の磁気ヘッドアセンブリ平面図である。
【図34】 第7参考形態の磁気ヘッドアセンブリ一部断面正面図である。
【図35】 第7参考形態に使用する光検出器の拡大図である。
【図36】 本発明実施形態の一部断面正面図である。
【図37】 本発明第8参考形態の一部断面正面図である。
【図38】 第8参考形態の磁気ヘッドアセンブリ背面図である。
【図39】 第8参考形態に使用する光検出器の拡大図である。
【符号の説明】
6 光磁気ディスクカートリッジ
8 カートリッジシェル
10 光磁気ディスク
12 スピンドルモータ
14 キャリッジ
16 光学ヘッド
18 対物レンズ
20 磁気回路
22 コイル
24 ガイドレール
26 半導体レーザ
28 磁気ヘッドアセンブリ
32 ヘッドアーム
34 サスペンション
36 磁気ヘッド
38 光検出器
58 発光素子

Claims (4)

  1. 情報記憶装置であって、
    レーザ光源と;
    対物レンズと、前記レーザ光源からのレーザビームを前記対物レンズ方向に反射すると共に部分的に透過させる第1立ち上げミラーと、前記対物レンズを移動させるアクチュエータと、前記第1立ち上げミラーを透過したレーザビームを全反射する第2立ち上げミラーとを有する光学ヘッドと;
    前記光学ヘッドが取り付けられたキャリッジと;
    前記キャリッジを第1の方向に移動させる第1駆動手段と;
    前記キャリッジに搭載された磁気ヘッドを有する磁気ヘッドアセンブリと;
    前記磁気ヘッドアセンブリに搭載された、前記第2立ち上げミラーで反射されたレーザビームを検出する光検出器とを具備し;
    前記第2立ち上げミラーで反射されたレーザビームと前記光検出器により、前記光学ヘッドと前記磁気ヘッドの相対的な位置ずれを検出することを特徴とする情報記憶装置。
  2. 前記光学ヘッドと前記磁気ヘッドの相対的な位置ずれは、前記第2立ち上げミラーと前記光検出器が、前記情報記憶装置内にロードされた透明部分を有する情報記録媒体の該透明部分に位置するときに検出する請求項1記載の情報記憶装置。
  3. 前記透明部分は前記情報記録媒体の内周部分に形成されている請求項2記載の情報記憶装置。
  4. 前記光学ヘッドと前記磁気ヘッドの相対的な位置ずれを補正するために、前記磁気ヘッドを移動させる第2駆動手段を更に具備した請求項2記載の情報記憶装置。
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