JP2000311400A - 光磁気記録再生装置と、その光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ方法 - Google Patents

光磁気記録再生装置と、その光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ方法

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JP2000311400A
JP2000311400A JP11116682A JP11668299A JP2000311400A JP 2000311400 A JP2000311400 A JP 2000311400A JP 11116682 A JP11116682 A JP 11116682A JP 11668299 A JP11668299 A JP 11668299A JP 2000311400 A JP2000311400 A JP 2000311400A
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magneto
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light
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Takeshi Miki
剛 三木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ
が容易にできる光磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 光磁気記録再生装置のキャリッジ40に
おいては、光学ピックアップの対物レンズ25と磁気ヘ
ッド15が、光磁気ディスク11を挟んで対向してい
る。ここで、磁気ヘッド15は、アーム43を介して、
アームアクチュエータ51に固着されている。光学ピッ
クアップは、光磁気ディスク11の記録膜上にレーザ光
を集光させる。また、磁気ヘッド15の磁気抵抗素子
は、記録膜が発生する磁界の強さを検知する。アームア
クチュエータ51は、磁界の強さの最大または最小の位
置まで磁気ヘッド15を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気記録再生装
置と、その光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスクなどの光磁気記録
媒体は、高密度記録ができる媒体として注目されてい
る。この光磁気記録媒体に記録する場合、媒体の磁化を
信号によって変調する方式には、光変調方式と磁界変調
方式がある。光変調方式は、光源の半導体レーザ(L
D)を直接変調する方法である。現行のシステムでは一
般にこの方式が用いられている。磁界変調方式は、磁気
ヘッドのコアから発生する磁界を変調する方法である。
【0003】光変調方式・磁界変調方式ともに、光磁気
記録再生装置においては、光磁気記録媒体の透明基板側
から光を照射すると、光磁気記録媒体の記録膜上に光が
照射されている領域(以下、「光被照射部分」とい
う。)の温度が高くなる。ここで特に、磁界変調方式の
光磁気記録再生装置においては、光被照射部分と膜面側
にある磁気ヘッドの相対位置は、トラックに垂直および
平行な方向について、正確に合わせる必要がある。
【0004】一方、磁界変調方式において、例えば音楽
用ミニディスク(MD)装置などで使われている磁気ヘ
ッドの代わりに、ハードディスクドライブなどで使われ
ている薄膜ヘッド、例えば磁気抵抗型ヘッド(MRヘッ
ド)、巨大磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)などの薄
膜ヘッドを用いると、光変調方式に比べてより高密度、
高転送の記録、再生ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁界変
調方式において、上述の薄膜ヘッドを用いると、薄膜ヘ
ッドの磁気ギャップから発生する磁界の範囲が狭くなる
ことから、光被照射部分と磁気ヘッドの正確な相対位置
合わせは従来よりも困難になるという問題がある。
【0006】光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わ
せが不正確だと、記録時では、記録部に十分な磁界がか
けられない、記録部温度が十分に上がらない、などの問
題が発生し、また再生時では、特に磁気ヘッドで再生す
る装置の場合、記録膜の磁界を効率よく、十分に感知で
きないなどの問題が発生する。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合
わせが容易にできる光磁気記録再生装置と、その光被照
射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録再生
装置は、光磁気記録媒体の記録膜上に光を集光させる光
学ピックアップと、磁気ヘッドとを有し、光学ピックア
ップの対物レンズと上記磁気ヘッドを、上記光磁気記録
媒体を挟んで、対向させるキャリッジを含む光磁気記録
再生装置であって、上記磁気ヘッドは、アームアクチュ
エータに、直接または他のものを介して、固着され、少
なくとも磁気抵抗素子を有し、上記記録膜が発生する磁
界の強さを検知し、上記アームアクチュエータは、磁界
の強さの最大または最小の位置まで上記磁気ヘッドを移
動させる機能を有するものである。
【0009】また、本発明の光被照射部分と磁気ヘッド
の相対位置合わせ方法は、光学ピックアップにより、光
磁気記録媒体の記録膜上に光を集光させ、磁気抵抗素子
を有する磁気ヘッドにより、上記記録膜が発生する磁界
の強さを検知し、アームアクチュエータにより、上記磁
界の強さの最大または最小の位置まで上記磁気ヘッドを
移動させるものである。
【0010】本発明の光磁気記録再生装置と、その光被
照射部分と磁気ヘッドの相対位置合わせ方法によれば、
磁気抵抗素子を有する磁気ヘッドは、記録膜が発生する
磁界の強さを検知し、アームアクチュエータは、磁界の
強さの最大または最小の位置まで磁気ヘッドを移動させ
るので、記録膜の温度分布のうち、最高温度の位置を検
出できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、光磁気記録再生装置に係る発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明に係る光磁
気記録再生装置に含まれるキャリッジの一例の構成を示
す斜視図である。
【0012】図1からわかるように、キャリッジ40
は、ベース部41、このベース部41に支持され、かつ
図面において光磁気ディスク11の下側に位置する光学
ピックアップ、ベース部41に固定される駆動コイル4
6,47、ベース部41の光磁気ディスク11の中心か
ら遠い側の縁部から図面において上方に立ち上がる立上
り部42、この立上り部42に接続されたアームアクチ
ュエータ51、このアームアクチュエータ51にその一
端が固定され、かつその他端が光磁気ディスク11の中
心方向に向かうアーム43、およびこのアーム43の他
端に固定された磁気ヘッド15より構成されている。
【0013】なお、キャリッジ40は、光学ピックアッ
プを構成する要素の一つである対物レンズ25をフォー
カス方向に移動可能にする一軸アクチュエータ50を支
持している。
【0014】また、キャリッジ40は、そのベース部4
1の両側に、光磁気ディスク11の半径方向のうちの一
つの方向(図1に示したR方向)に対して平行に延びる
二本のガイド軸44,45を受容する軸孔41a,41
bを有している。すなわち、軸孔41a,41bは、R
方向に平行にベース41が移動できるように、ガイド軸
44,45に対して摺動可能に支持されるようになって
いる。
【0015】さらに、キャリッジ40は、そのベース部
41の両側に、それぞれR方向に平行に延びる中空部を
有する駆動コイル46,47を備えている。この駆動コ
イル46,47は、それぞれR方向に平行に延びる磁石
48,49を包囲するように構成されており、キャリッ
ジ40がR方向に移動する際に、駆動コイル46,47
がそれぞれ磁石48,49に接触しないようになってい
る。これにより、駆動コイル46,47および磁石4
8,49が、送りモータとしてのリニアモータを構成
し、光磁気ディスク11のトラックのうち任意のトラッ
クにレーザ光を移動することができる。
【0016】また、ベース部41に連続する立上り部4
2には、アームアクチュエータ51の固定端が固着され
ている。このアームアクチュエータ51の固定端と反対
側には可動端があり、この可動端にはアーム43が固着
されている。アームアクチュエータ51は例えば圧電素
子により構成されており、印加電圧の大小および極性に
より、可動端と固定端の間に力を生じる。この力によ
り、ベース部41を基準として、光磁気ディスク11に
設けられたトラックに垂直な方向すなわちR方向と、光
磁気ディスク11のトラックに平行な方向すなわちT方
向からなる2次元方向に、磁気ヘッド15を可動可能と
している。
【0017】磁気ヘッド15は、アームアクチュエータ
51に、他のものすなわちアーム43を介して固着され
ている。磁気ヘッド15は、図面において光磁気ディス
ク11の上側から、光磁気ディスク11に記録を行うた
めの磁界を印加する。また、磁気ヘッド15は、少なく
とも磁気抵抗素子を有し、記録膜が発生する磁界の強さ
を検知する。なお、ここでは磁気ヘッド15はアームア
クチュエータ51にアーム43を介して固着されている
と説明したが、磁気ヘッド15はアームアクチュエータ
51に直接固着されているものでもよい。
【0018】図1からわかるように、光学ピックアップ
の対物レンズ25と磁気ヘッド15は、光磁気ディスク
11を挟んで対向している。すなわち、キャリッジ40
は、対物レンズ25および一軸アクチュエータ50を設
けたベース部41と、磁気ヘッド15が光磁気ディスク
11を両面から挟むようにU字形に形成されている。
【0019】つぎに、本発明に係る光磁気記録再生装置
による再生方法・記録方法ついて、図1および4を参照
しながら説明する。図4は、本発明に係る光磁気記録再
生装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0020】光磁気ディスク11に記録された信号を再
生する場合、図4に示すブロック図において、まずスピ
ンドルモータ12が回転する。これにより、光磁気ディ
スク11が回転駆動される。光磁気ディスク11の回転
数が上がると、磁気ヘッド15と光磁気ディスク11の
間にいわゆるエアフィルムが構成され、数十nmから数
μmの間隔を磁気ヘッド15と光磁気ディスク11の間
に保ちつつ磁気ヘッド15は浮上する。この浮上原理に
基づく技術は広くハードディスクで一般的に使用されて
いるものである。
【0021】つぎに、光学ピックアップ13は、半導体
レーザ素子からのレーザ光を、対物レンズ25を経て、
光磁気ディスク11の記録膜上に集光される。つぎに、
図1に示すように、キャリッジ40が、ガイド軸44,
45に沿ってR方向に移動されることにより、対物レン
ズ25から出射されるレーザ光が、光磁気ディスク11
の所望のトラック位置を照射する。
【0022】その際、図4に示すように、信号変復調器
および誤り訂正回路17は、光検出器からの検出信号に
より、光磁気ディスク11のトラックに追従するための
トラッキングエラー信号を検出すると共に、光磁気ディ
スク11上にレーザ光が焦点を正しく結ぶためのフォー
カシングエラー信号を検出する。そして、システムコン
トローラ16は、これらのエラー信号に基づいて、サー
ボ制御回路18によりサーボ制御を行ない、一軸アクチ
ュエータ50により対物レンズ25のフォーカシングが
行なわれ、送りモータ14によりトラッキングが行なわ
れる。つぎに、磁気ヘッド15のMR素子がトラックの
記録膜が発生する磁界を電気信号として検出し、光磁気
ディスク11に記録された信号を再生する。
【0023】なお、再生は上述したような磁気ヘッド1
5で読み取る方式だけでなく、記録信号を光学的に読み
取る方式も採用することができる。すなわち、光磁気デ
ィスク11の記録膜に集光され、さらに反射膜により反
射された光磁気ディスク11からの戻り光は、再び対物
レンズ25に入射し、光学ピックアップに設けられた図
示しない光検出器より電気信号20として検出され、光
磁気ディスク11に記録された信号が再生される。この
場合も、上述したと同様ように、一軸アクチュエータ5
0により対物レンズ25のフォーカシングが行なわれ、
送りモータ14によりトラッキングが行なわれる。
【0024】光磁気ディスク11に記録する場合には、
半導体レーザ素子からのレーザ光が、光磁気ディスク1
1の記録膜に照射されると共に、図1において光磁気デ
ィスク11の上側、すなわち磁気ヘッド15に近い方か
ら、磁気ヘッド15により磁界が印加される。具体的に
は、この磁気ヘッド15による磁界が記録すべき信号に
基づいて変調されることによって、信号が光磁気ディス
ク11の記録膜に磁気記録されるようになっている。
【0025】この場合、磁気ヘッド15は、高い周波数
の記録信号を書きこむために小型化が必要となり、その
結果、発生する磁界も高々数百μm程度の範囲しか及ば
ないこととなる。したがって、対物レンズ25と磁気ヘ
ッド15の相互の位置関係が正しく設定されていなけれ
ば、上述した磁界の範囲にレーザ光が焦点を結ばず記録
できないことになる。
【0026】また、磁気ヘッド15は、MR素子、すな
わち磁気抵抗効果により外部の磁界を抵抗の変化として
検出することができる素子を含んでいる。記録用の磁気
コイルと再生用のMR素子を組み合わせたかかる磁気ヘ
ッドはMRヘッドと称される。さらに近年は、MRヘッ
ドを改良したGMRヘッドもハードディスクドライブ装
置に広く用いられている。本発明においては磁界検出、
発生手段として例えば、MRヘッド、GMRヘッド等の
薄膜ヘッドを使用することができる。かかる薄膜ヘッド
においては、MR素子と書き込み用ヘッドはミクロン単
位で接近しており、磁気ヘッド15からの磁界の及ぶ範
囲に比べて無視できる程接近している。
【0027】なお、上述の記録方法においては、磁界変
調について説明したが、この磁界変調に限定されるわけ
ではない。例えば、光変調による記録であってもよい。
すなわち、磁化方向が膜面に垂直である記録膜(垂直磁
化膜)において、記録したい部分を変調したレーザ光で
局部的に加熱するとともに、膜面の磁化方向とは逆方向
の磁界を与えることにより、その部分の磁化を反転し
て、ビットを記録するものである。
【0028】つぎに、光被照射部分と磁気ヘッドの相対
位置合わせ方法に係る発明の実施の形態について、図2
〜図4を参照しながら説明する。
【0029】まず、光被照射部分と磁気ヘッドの相対位
置合わせ方法の原理について説明する。図2は、光被照
射部分およびその周辺における、上昇温度の分布を示す
ものである。レーザ光を記録膜に集光させると、まず光
被照射部分は温度が上昇する。また、光被照射部分より
外側の領域はレーザ光が照射されていないので温度が上
昇しない。しかし、光被照射部分の温度が高くなると、
光被照射部分の熱が光被照射部分の外側の領域に伝導す
ることになる。したがって光被照射部分のうち周辺の温
度は下がっていく。この結果、光被照射部分のうち中央
が最も温度が高くなり、その中央から遠ざかるにしたが
い、温度は下がっていく。
【0030】図3は、TbFeの飽和磁化Msに対する
絶対温度の影響を示す図である。光磁気記録膜(MO
膜)として、通常、遷移金属−希土類合金が用いられ
る。原子%で比較して、遷移金属が希土類より多いとき
は、この記録膜の飽和磁化Msの温度特性は、図3に示
すように300°Kより少し低い温度で最も小さく、そ
の後ある程度の温度までは上昇している。したがって、
記録膜にレーザ光を照射するときに、光被照射部分の中
央の温度を、図3で示すaの領域のうちの最高温度にな
るようにすると、光被照射部分の中央がa領域の最高温
度になり、この中央から遠ざかるに従い室温(約300
K)に近づいていく。
【0031】ここで、光被照射部分の中央は最も温度が
高いので、光被照射部分の中央の飽和磁化Msが最大と
なり、その中央から遠ざかるにしたがって飽和磁化Ms
は段々小さくなる。この結果、記録膜が発生する磁界の
強さを検出できれば、磁界の強さの最大の位置が飽和磁
化Msが最大の位置となる。また、飽和磁化Msが最大
の位置は温度が最大の位置となる。したがって、磁界が
最大の位置を検出することができれば、温度が最高の位
置を検出することができることになる。
【0032】上述の発明の実施の形態では、図3におけ
るaの領域について説明したが、このaの領域に限定さ
れるわけではない。たとえば、aの領域よりも右の領
域、つまり曲線のピークよりも右側の傾斜の部分を利用
することもできる。すなわち、光被照射部分の中央の温
度をキュリー温度近くにすると、光被照射部分の中央の
飽和磁化Msは0に近づき、中央よりも遠ざかるに従い
飽和磁化Msが大きくなる。したがって、飽和磁化Ms
が最小の位置を探せば温度が最高の位置を検出すること
ができる。だだし、この場合、aの領域では、温度が上
昇するにしたがい飽和磁化Msが減少するので、温度が
最高の位置を間違えて検出する可能性がある。しかし、
この場合は、光被照射部分の中央部の飽和磁化Msが0
近くであるのに対して、室温(約300K)では約20
emu/ccの飽和磁化Msがあるので、磁界の強さの
比較により、最小値の位置を正確に検出することができ
る。
【0033】また、原子%で比較して遷移金属が希土類
より少ないときは、温度上昇に対して飽和磁化Msは一
様に右下がりで減少する。この場合は、磁界の強さの最
小の位置を検出すれば温度の最高の位置を検出すること
ができる。
【0034】上述したように、記録膜の飽和磁化Ms
は、温度が高くなるほど増大するか、または逆に減少す
る。つまり、光被照射部分のうち中央部の磁化が最大ま
たは最小になる。したがって、磁気抵抗素子を有する磁
気ヘッドにより、記録膜が発生する磁界の強さを検知
し、磁界の強さのうち最大値または最小値を検出すれ
ば、磁気ヘッドにより光被照射部分を検出することがで
きる。
【0035】この特性を利用し、原子%の比較で遷移金
属が希土類よりも多い膜なら、磁気ヘッドをR方向およ
びT方向に動かし、感度が最大になる位置が光被照射部
分の中心となる。すなわち磁気ヘッドで記録膜の磁界の
最大の位置を検出することにより、最も温度が高い位置
へ磁気ヘッドを位置合わせすることができる。一方、遷
移金属が希土類よりも少ない膜なら感度が最小になる位
置がレーザ光被照射部の中心となる。すなわち磁気ヘッ
ドで記録膜の磁界の最小の位置を検出することにより、
最も温度が高い位置へ磁気ヘッドを位置合わせすること
ができる。
【0036】つぎに、光被照射部分と磁気ヘッドの相対
位置合わせ方法の具体的な手順について説明する。ここ
では、例えば、磁気ヘッドのアクセスに関して、トラッ
ク、フォーカスについての粗い位置制御は、光学ピック
アップのトラック、フォーカスについての位置制御によ
り、光学ピックアップと一体で制御し、精密な位置制御
は、以下に述べる方法により磁気ヘッドだけを制御する
【0037】まず、図4に示すブロック図において、ス
ピンドルモータ12が回転することにより、光磁気ディ
スク11が回転駆動される。光磁気ディスク11の回転
数が上がると、磁気ヘッド15と光磁気ディスク11の
間にエアフィルムが構成され、磁気ヘッド15は浮上す
る。
【0038】つぎに、光学ピックアップにより、光磁気
ディスクの記録膜上にレーザ光が集光される。つぎに、
図1に示すように、キャリッジ40が、ガイド軸44,
45に沿って、R方向に移動されることにより、対物レ
ンズ25から出射されるレーザ光が、光磁気ディスク1
1の所望のトラック位置を照射するよう移動される。そ
の際、図4に示すように、一軸アクチュエータ50によ
り対物レンズ25のフォーカシングが行なわれ、駆動コ
イル46,47によりトラッキングが行なわれる。
【0039】つぎに、図4に示すように、MR素子から
の磁界検出信号21はアームアクチュエータサーボ部2
6に加えられる。アクチュエータサーボ部26は例えば
マイクロプロセッサーから成り、磁界検出信号21が予
め定めた信号となる様、駆動回路27を経て、アームア
クチュエータ51を駆動するための信号を発生する。こ
こで、駆動回路27はアクチュエータサーボ部26から
の信号をアームアクチュエータ51を駆動するための電
圧に変換するものである。
【0040】例えば、レーザの光量を予め固定し、レー
ザ光が焦点を結んだ点における光磁気ディスク11の温
度を図3のaの領域となるように設定した場合は、光磁
気ディスク11により発生する磁界強度が最高の点が、
上記焦点となる。
【0041】つぎに、磁気ヘッドは、アームアクチュエ
ータにより、磁界の強さの最大の位置まで移動される。
すなわち、フォーカスサーボを動作させることにより、
レーザ光焦点を光磁気ディスク11の記録膜上に結び、
アームアクチュエータサーボ部26からの信号を順次変
更し、磁界検出信号21の信号が最高となる点でアクチ
ュエータの電圧を固定すれば対物レンズ25と磁気ヘッ
ド15の相互の位置関係が正しく設定される。
【0042】このように、アームアクチュエータは、磁
界の強さの最大または最小の位置まで磁気ヘッドを移動
させるので、記録膜の温度分布のうち、最高温度の位置
を検出できる。また、磁気ヘッドによりこの磁界の最大
あるいは最小を検出することにより、磁気ヘッドを光被
照射部分、つまり最も記録膜の温度が高くなっている部
分に位置合わせができる。
【0043】磁界の強さの最大値を見つける具体的な方
法としては、最初に、T方向は固定してR方向のみにつ
いて、磁界の強さの大きい方に磁気ヘッドを移動しなが
ら、磁界の強さの最大の位置を見つける。つぎに、R方
向は固定してT方向のみについて磁界の強さの最大の位
置を検出する。このように、R方向の最大値、T方向の
最大値を順次検出することにより、最終的には2次元上
の磁界の強さの最大の位置を検出することができる。な
お、R方向とT方向の検出をする順番は逆であってもよ
い。また、磁界の最小の位置を検出するには、上述の方
法により磁界の強さの最小値の位置を順次検出していけ
ばよい。
【0044】また、他の方法としては、まずR方向にお
いて、磁界の強さが増大する方向に微小距離進む。つぎ
にT方向において、磁界の強さが増大する方向に微小距
離進む。このようにR方向とT方向において、交互に磁
界の強さが増大する方向に微小距離ずつ進むことによ
り、最終的には磁界の強さの最大の位置に到達する。な
お、R方向とT方向の検出をする順番は逆であってもよ
い。また、磁界の最小の位置を検出するには、上述の方
法により磁界の強さの減少する方向を順次検出していけ
ばよい。なお、磁界の強さの最大値または最小値を検出
する方法は、上述した方法に限定されるわけではない。
【0045】上述した光被照射部分と磁気ヘッドの相対
位置合わせ方法に係る発明は、工場等での、磁気ヘッド
を光被照射部分に位置合わせをするというような工程に
おいて使うことができる。なお、対物レンズ25と磁気
ヘッド15の相互の位置合わせは、光磁気記録再生装置
の製造時に一度合わせるだけで、その後はメモリに記憶
した駆動電圧を22,23に示す信号線に出力してもよ
い。
【0046】また、予め一方向の垂直磁界を持つトラッ
クを作製することにより、光磁気記録媒体を光磁気記録
再生装置に入れる度に、光磁気記録媒体の装着直後に一
度だけ位置合わせを行ってもよい。
【0047】記録時においては、誘導磁気ヘッドからの
磁界をMRヘッドが検知するから、位置合わせは記録中
には行えないが、記録を間欠的に休止することにより、
この休止している時間内に位置合わせを行ってもよい。
一方、再生時においては、装置の動作中、常時または間
欠的に位置合わせを行うことができる。
【0048】以上のことから、本発明の実施の形態によ
れば、磁気抵抗素子を有する磁気ヘッドは、記録膜が発
生する磁界の強さを検知し、アームアクチュエータは、
磁界の強さの最大または最小の位置まで磁気ヘッドを移
動させるので、光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置合
わせが容易にできる。また、記録時においては、磁気ヘ
ッドが発生した磁界を効率よく十分に利用でき、さら
に、再生時においては、光被照射部分との正確な位置合
わせにより磁気ヘッドが高い感度でメディアの磁気情報
を再生できる。すなわち、光被照射部分の中央部、つま
り光磁気記録媒体の記録膜の最高温度部と磁気ヘッドの
位置が一致しているので、最も効率よく記録再生を行う
ことができる。
【0049】現在使われている磁界変調光磁気記録再生
装置の磁気ヘッド、あるいはその代わりにハードディス
クドライブなどで使われているMRヘッド、GMRヘッ
ドなどの薄膜ヘッドを用いたとき、光被照射部分と磁気
ヘッドの位置合わせが極めて容易になる。
【0050】また、例えばハードディスクドライブなど
で使われている薄膜ヘッドを用いて光磁気記録した情報
を持つメディアを、今度はその、高い再生感度が期待で
きる同じ薄膜ヘッドを用いて再生することができる。
【0051】また、光磁気記録媒体の記録密度を大きく
向上させることができる。また、再生に磁気ヘッドを用
いることにより、トラックの線方向の分解能を向上させ
ることができる。
【0052】また、上述の発明の実施の形態において
は、アームアクチュエータ51を用いることにより、光
被照射部分と磁気ヘッドの位置合わせを行ったが、この
方法に限定されるわけではない。例えば、アームアクチ
ュエータ51を設けることなく、製造ラインにおいて、
オシロスコープ等で、予め磁気信号が記録された光磁気
記録媒体からの信号をMR素子で検出し、アーム43の
位置を調整して、信号最大となる点でアーム固定ねじ5
2,53によりアーム43を立上り部42に固着するよ
うにしてもよい。
【0053】また、上述した発明の実施の形態において
は、いわゆる円盤状の光磁気ディスクについて説明した
が、本発明はこのような光磁気ディスクや形状に限られ
るものではなく、2層以上の情報層を有する光磁気ディ
スク、その他カード状またはシート状の記録媒体等、各
種の光磁気記録媒体に適用することができる。
【0054】また、上述の発明の実施の形態では、光磁
気記録媒体が回転している場合について説明したが、光
磁気記録媒体は、停止している状態であっても本発明を
適用できる。また、光磁気記録媒体に記録していないト
ラックがあるときは、このトラックを使用することがで
きる。すなわち、光磁気記録媒体においては、最内側な
ど使っていないトラックがあるので、これらのトラック
を使用することができる。また、トラックは、あらかじ
め一方向に磁化したもの、または消去したものだけでな
く、記録したものも使用することができる。記録してあ
るトラックから発生する磁化の強さを検知すると、磁界
の強さの大きさは同じであり、磁界の向きだけが異な
る。したがって、中央値に対して負のものはその絶対値
をとればよい。
【0055】また、上述の発明の実施の形態では、磁気
ヘッドを移動させる例について説明したが、光学ピック
アップを移動してもかまわないことはもちろんである。
また、上述の発明の実施の形態では、薄膜ヘッドの例に
ついて説明したが、本発明は通常の磁気ヘッドにも適用
することができることはもちろんである。また、レーザ
光の照射により記録膜の温度を上昇させるときは、キュ
リー温度まで上げてもよい。これは、温度変化により飽
和磁化が一様に変化する領域を作ることができるからで
ある。また、記録膜の材質はTbFe以外であってもよ
い。すなわち、温度変化により飽和磁化が一様に変化す
る領域が出現する材質であれば、いかなるものも使用す
ることができる。また、記録膜は2層以上でもよいこと
はもちろんである。
【0056】また、本発明は上述の実施の形態に限らず
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。磁気抵抗素子を有する磁気ヘッドは、記録膜
が発生する磁界の強さを検知し、アームアクチュエータ
は、磁界の強さの最大または最小の位置まで磁気ヘッド
を移動させるので、光被照射部分と磁気ヘッドの相対位
置合わせが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁気記録再生装置に含まれるキ
ャリッジの構成を示す斜視図である。
【図2】光被照射部分およびその周辺における、上昇温
度の分布を示す図である。
【図3】TbFeの飽和磁化Msに対する絶対温度の影
響を示す図である。
【図4】本発明に係る光磁気記録再生装置の一実施形態
の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11‥‥光磁気ディスク、12‥‥スピンドルモータ、
13‥‥光学ピックアップ、14‥‥送りモータ、15
‥‥磁気ヘッド、16‥‥システムコントローラ、17
‥‥信号変復調器および誤り訂正回路、18‥‥サーボ
制御回路、19‥‥インタフェース、25‥‥対物レン
ズ、26‥‥アームアクチュエータサーボ部、27‥‥
駆動回路、40‥‥キャリッジ、41‥‥ベース部、4
1a,41b‥‥軸孔、42‥‥立上り部、43‥‥ア
ーム、44,45‥‥ガイド軸、46,47‥‥駆動コ
イル、48,49‥‥磁石、50‥‥一軸アクチュエー
タ、51‥‥アームアクチュエータ、52,53‥‥ア
ーム固定ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体の記録膜上に光を集光さ
    せる光学ピックアップと、磁気ヘッドとを有し、 上記光学ピックアップの対物レンズと上記磁気ヘッド
    を、上記光磁気記録媒体を挟んで、対向させるキャリッ
    ジを含む光磁気記録再生装置であって、 (イ)上記磁気ヘッドは、 (イ−1)アームアクチュエータに、直接または他のも
    のを介して、 固着され、 (イ−2)少なくとも磁気抵抗素子を有し、 (イ−3)上記記録膜が発生する磁界の強さを検知し、 (ロ)上記アームアクチュエータは、磁界の強さの最大
    または最小の位置まで上記磁気ヘッドを移動させる機能
    を有することを特徴とする光磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】(イ)光学ピックアップにより、光磁気記
    録媒体の記録膜上に光を集光させ、 (ロ)磁気抵抗素子を有する磁気ヘッドにより、上記記
    録膜が発生する磁界の強さを検知し、 (ハ)アームアクチュエータにより、上記磁界の強さの
    最大または最小の位置まで上記磁気ヘッドを移動させる
    ことを特徴とする光被照射部分と磁気ヘッドの相対位置
    合わせ方法。
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