JP2001184692A - 光情報記録装置および光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録装置および光情報記録再生装置

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JP2001184692A
JP2001184692A JP37124699A JP37124699A JP2001184692A JP 2001184692 A JP2001184692 A JP 2001184692A JP 37124699 A JP37124699 A JP 37124699A JP 37124699 A JP37124699 A JP 37124699A JP 2001184692 A JP2001184692 A JP 2001184692A
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optical
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Junichi Takahashi
淳一 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度なアライメントを必要とせず、かつ、
磁気ヘッドと光磁気記録層の距離を近づけ、よって、磁
気ヘッドの小型・軽量化、低消費電力化を達成し、トラ
ック密度も向上させることの可能な光情報記録再生装置
を提供する。 【解決手段】 先端から光を発するプローブ101と、
プローブ101の先端から記録媒体105表面に垂直な
方向に磁界を発生させる磁界発生手段(202,20
4)と、前記プローブの先端から発する光または磁界を
変調することにより記録媒体105に情報を記録する情
報記録手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録装置お
よび光情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、特開平9−212909号(以
下、従来技術1という)に示されている光ピックアップ
装置の全体構成図である。図1を参照すると、この光ピ
ックアップ装置30は、パッケージ50内における容器
部51の上面部に対して固定され、この上面部の面に対
して垂直な方向に延びる軸31と、この軸31に対して
回転自在に装着された筒状の回転体32と、光ディスク
(記録媒体)10の下方に配置され、基部側が回転体32
に対して固定された磁気ヘッド用アーム33と、この磁
気ヘッド用アーム33の先端部に取り付けられた磁界変
調用の磁気ヘッド34と、光ディスク(記録媒体)10の
上方に配置され、基部側が回転体32に対して固定され
た光学ヘッド用アーム35とを備えている。
【0003】磁気ヘッド用アーム33と光学ヘッド用ア
ーム35は、それぞれの先端部が光ディスク(記録媒体)
10を挟んで対向するように配置されている。光学ヘッ
ド用アーム35の先端部における光ディスク(記録媒体)
10側には、レンズ保持体36によって保持されたソリ
ッドイマージョンレンズ37が取り付けられている。ソ
リッドイマージョンレンズ37は、下面が平面に形成さ
れ、上面が非球面の曲面(例えば放物面)に形成されてい
る。
【0004】光学ヘッド用アーム35の先端部には、ソ
リッドイマージョンレンズ37の上方の位置に、光ディ
スク(記録媒体)10の面に対して45°の反射面を有す
る反射プリズム38が設けられている。また、光学ヘッ
ド用アーム35の基部側にはレーザカプラ40が設けら
れ、光学ヘッド用アーム35内における反射プリズム3
8とレーザカプラ40との間には、レーザカプラ40側
より順に偏光ホログラム41と2分割旋光板42とが設
けられている。
【0005】図2は図1のソリッドイマージョンレンズ
37と磁気ヘッド34の周辺を拡大した図である。図
1,図2を参照すると、磁気ヘッド34およびレンズ保
持体36は、共に、光ディスク(記録媒体)10の回転に
伴って光ディスク(記録媒体)10に対して所定の間隙
(エアギャップ)を開けて対向するように浮上するフライ
ングヘッド構成になっている。光ディスク(記録媒体)1
0が回転すると、フライングヘッド構成の磁気ヘッド3
4およびレンズ保持体36が、光ディスク(記録媒体)1
0に対して所定のエアギャップを開けて対向するように
浮上する。
【0006】ソリッドイマージョンレンズ37と光ディ
スク(記録媒体)10との間のエアギャップは、大きすぎ
ると開口数の向上に支障をきたすため、レーザ波長の1
/2以下にする必要がある。例えば、レーザカプラ40
に設けられている半導体レーザとして、波長680nm
の赤色レーザ光を出射するものを用いた場合には、ソリ
ッドイマージョンレンズ37と光ディスク(記録媒体)1
0との間のエアギャップは、レーザ波長の1/2以下で
ある0.34μm以下、例えば0.15μmの間隔とな
るように調整されている。また、光磁気記録層12から
磁気ヘッド34の光ディスク(記録媒体)10側の面まで
のエアギャップは1μmから20μmの間隔となるよう
に調整されている。
【0007】この従来技術1には、磁気ヘッド側のエア
ギャップの大きさについて具体的な記述はないが、ソリ
ッドイマージョンレンズの代わりにレンズ光学系を用い
た特開平9−115201号に開示の技術では、1μm
から20μmの値が記載されている。
【0008】また、図3は、文献「A NEW REC
ORDING METHOD COMBING THE
RMO−MAGNETIC WRITING AND
FLUX DETECTION”, Hideki S
aga, et al, Technical Dig
est of International symp
osium on optical memory 1
998, p.188(Pd−08), 1998」(以
下、従来技術2という)に示されている記録装置の構成
図である。図3の装置は、光磁気ディスクに磁気ハード
ディスクのGMR(巨大磁気抵抗効果)ヘッドを取り付
け、記録媒体からの漏れ磁界を捉えるものである。この
場合、光磁気ディスクの光学系により記録層にレーザビ
ームスポットを照射しながらレーザ・パルス磁界変調記
録を行うと三日月型の磁区が形成され、線密度の非常に
高い高密度な記録マークを形成できることは以前からわ
かっていた。しかし、再生時にカー効果やファラデー効
果でこれを再生しようとしても、ビームスポットが大き
いため、分解能が不足し、充分なC/N(搬送波対雑音
比)が取れなかった。この従来技術2はこれを改善した
ものであり、書き込んだマークをGMRヘッドで読み取
ることで読み取り時の分解能を高めることができる。
【0009】また、光学系も書き込み(記録)だけを考え
たもので良いので構成が単純になる。図3には光学系の
読み取り機能も示されているが、これはGMRヘッドで
読み取った場合との比較のためにあるのであって、従来
技術2で提案している方法ではこの光学系は必要ない。
光磁気記録膜は再生層と記録層の2層構成となってお
り、記録層はTb−Fe−Co系で、これにTb−Dy
−Fe−Co系の再生層を重ねている。波長685nm
の光源と開口率NA0.55の対物レンズを使ってディ
スクに記録マークを書き込み、これを従来通りの光磁気
方式とGMRヘッド方式で再生し比較すると、最短記録
マーク長が0.53μmの時、C/Nは前者が47dB
に対して後者が53dBと6dB改善でき、分解能が向
上できた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本来のソリッドイマー
ジョンレンズを用いた光ディスクシステムでは、ソリッ
ドイマージョンレンズの底面直下に記録層を設ける。し
かし、光磁気記録層を用いた場合、記録層は、ソリッド
イマージョンレンズの底面からある距離をとらなければ
ならない。例えば、図4に示したように、厚みが1.2
mm程度の透明な基板506の片面に光磁気記録層50
7が形成された光ディスク(記録媒体)505の場合、磁
界印加用の磁気ヘッドは記録層507に近づけたいの
で、記録層507はソリッドイマージョンレンズ512
側ではなく、磁気ヘッド側に配置する必要がある。
【0011】つまり本来はソリッドイマージョンレンズ
側に光磁気記録層と磁気ヘッドを設けたい。しかし、ソ
リッドイマージョンレンズの直径は数ミリと他の構成要
素の大きさに比べて大きく、また、ソリッドイマージョ
ンレンズと記録面が密着するので、磁気ヘッドをソリッ
ドイマージョンレンズ側に設けようとするとソリッドイ
マージョンレンズの回りにコイルを巻くしかない。この
ようにすると、コイルの直径が大きくなるため、光磁気
記録層のマークを書き込む場所(レーザ光が集光する場
所)における磁束密度が小さくなり、C/N等から見た
充分な残留磁化を得る事ができなくなる。充分な残留磁
化を得るためにはコイルに流す電流を多くするか、コイ
ルのターン数を多くするかであるが、これにより消費電
力の増加、駆動回路への負担増、コイル重量の増加等の
問題が生じる。
【0012】また、インダクタンスの増加により、磁界
変調の場合、高速な磁界反転が困難になる。このため、
磁気ヘッドと光磁気記録層を記録媒体のソリッドイマー
ジョンレンズとは反対の側の面に設ける必要がある。し
かし、このような構造にすると、従来技術1のように、
記録媒体を挟むようにソリッドイマージョンレンズ用の
アームと磁気ヘッド用アームを設置しなければいけな
い。このような構造にする事で、装置全体の構造が複雑
になり、また装置の厚みも増してしまい、コスト高にも
なる。
【0013】また、図2のように記録媒体を光学系と磁
気ヘッドで挟むような構造にすると、磁気ヘッド先端部
分のコイルを小型化しインダクタンスを下げ、高速の磁
界変調記録が可能になる。さらに、コイル自体も小さく
なるので、この分だけ装置の小型化も可能になる。しか
し、この場合、磁界印加領域が小さくなるので、磁気ヘ
ッドと記録媒体間の距離を1μmから20μm程度に近
づけるので、光スポット(すなわちソリッドイマージョ
ンレンズ)と磁気ヘッドとの位置合わせも1μmから2
0μm以上の精度で行わなければいけない。しかし、長
いアームと記録媒体厚みが存在するので、これは非常に
困難か、著しいコスト高になる。このように、図2の構
成では、高速化と光学系−磁気ヘッド間の位置合わせと
はトレードオフの関係にある。
【0014】また、従来技術2では、書込みは従来のレ
ンズ光学系によりレーザ光を集光し、光磁気記録の磁気
変調記録を行う。従って、トラック記録密度は使用して
いるレーザ光波長から決まる光スポット径に制限されて
しまう。
【0015】また、磁界変調を行う磁気ヘッドは、従来
技術1と同様に、光学系と記録媒体を挟んで反対側に設
置されている。よって、装置全体の構造が複雑になり、
また装置の厚みも増してしまい、コスト高にもなる。
【0016】また、従来技術2では、書き込みはレンズ
光学系、読み取りはスライダ上のGMRヘッドを用いて
いるので、装置全体が大型・複雑になり、また装置の厚
みも増してしまい、コスト高にもなる。
【0017】本発明は、従来技術1、2の欠点を克服
し、高精度な光学系と磁気ヘッドのアライメントを必要
とせず、かつ、磁気ヘッドと光磁気記録層の距離を近づ
け、よって、磁気ヘッドの小型・軽量化、低消費電力
化、磁界変調記録の高速化を達成し、トラック密度も向
上させることの可能な光情報記録装置を提供することを
目的としている。
【0018】また、本発明は、書込みを行う手段と読み
取りを行う手段を同じスライダ上に搭載し、情報読取手
段を確保しつつ、従来技術1、2の欠点を克服し、高精
度なアライメントを必要とせず、かつ、磁気ヘッドと光
磁気記録層の距離を近づけ、よって、磁気ヘッドの小型
・軽量化、低消費電力化を達成し、トラック密度も向上
させることの可能な光情報記録再生装置を提供すること
を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、先端から光を発するプロー
ブと、前記プローブの先端から記録媒体表面に垂直な方
向に磁界を発生させる磁界発生手段と、前記プローブの
先端から発する光または磁界を変調することにより記録
媒体に情報を記録する情報記録手段とを有していること
を特徴としている。
【0020】また、請求項2記載の発明は、プローブの
先端から発する記録したい情報で強度変調された光と前
記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生
する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手
段と、前記プローブから発した光が記録媒体に反射また
は透過した光の偏光の変化から記録媒体に書き込まれた
情報を読み取る情報読取手段とを有していることを特徴
としている。
【0021】また、請求項3記載の発明は、プローブの
先端から発する光と前記プローブの先端から記録媒体表
面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調された
磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手段
と、前記プローブから発した光が記録媒体に反射または
透過した光の偏光の変化から記録媒体に書き込まれた情
報を読み取る情報読取手段とを有していることを特徴と
している。
【0022】また、請求項4記載の発明は、プローブの
先端から発する記録したい情報で強度変調された光と前
記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生
する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手
段と、前記情報が記録された記録媒体により発生する磁
界を前記プローブにより検出することにより記録媒体に
書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有してい
ることを特徴としている。
【0023】また、請求項5記載の発明は、プローブの
先端から発する光と前記プローブの先端から記録媒体表
面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調された
磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手段
と、前記情報が記録された記録媒体により発生する磁界
を前記プローブにより検出することにより記録媒体に書
き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有している
ことを特徴としている。
【0024】また、請求項6記載の発明は、プローブの
先端から発する記録したい情報で強度変調された光と前
記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生
する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手
段と、前記情報が記録された記録媒体により発生する磁
界を検出する磁気検出手段とを有していることを特徴と
している。
【0025】また、請求項7記載の発明は、プローブの
先端から発する光と前記プローブの先端から記録媒体表
面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調された
磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録手段
と、前記情報が記録された記録媒体により発生する磁界
を検出する磁気検出手段とを有していることを特徴とし
ている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0027】第1の実施形態 本発明の第1の実施形態は、光情報記録装置であり、先
端から光を発するプローブと、前記プローブの先端から
記録媒体表面に垂直な方向に磁界を発生させる磁界発生
手段と、前記プローブの先端から発する光または磁界を
変調することにより記録媒体に情報を記録する情報記録
手段とを有していることを特徴としている。
【0028】図5,図6は本発明に係る光情報記録装置
の構成例を示す図である。図5の例では、先端から光を
放つ光ファイバがプローブ101として用いられてい
る。すなわち、プローブ101と、プローブ101にレ
ーザ光を入射したり反射光を検出したりする図示しない
光学系との間が光ファイバにより光学的に結合した構成
となっている。そして、このプローブ101がスライダ
102に載置されている。スライダ102は、記録媒体
105と接触しないフライングスライダでもよいし、記
録媒体105と接触するコンタクトスライダでもよい。
スライダ102の働きにより、記録媒体105が回転中
は、記録媒体105とプローブ101の先端とは、安定
して数十nmの距離が維持されるようになっている。な
お、図5において、符号103はアームであり、符号1
04はサスペンションである。また、記録媒体105
は、基板150と、光磁気記録層(さらには、保護層な
ど)151とにより構成されている。
【0029】また、図6を参照すると、記録媒体105
の表面あるいは表面近傍には、円周方向にマークピット
106が並んでおり、ここに情報が書き込まれている。
記録媒体105は回転するので、情報の読み出し(再生)
ができる。
【0030】また、記録媒体105を回転させながら記
録媒体105に磁気的なまたは光エネルギーを与えるこ
とにより情報を書き込むことができる。
【0031】図7,図8は、本発明の第1の実施形態の
光情報記録装置を示す図である。ここで、図7は側面
図、図8は図7においてプローブの付近を拡大した図で
ある。
【0032】第1の実施形態においては、プローブ(光
ファイバ)101の外側には、先端の微小な開口107
を除いて、金属膜(金属遮光膜)203と磁性体(磁気
コア)204とが積層されている。
【0033】ここで、金属膜203としては、Al,A
u,Pt,Ni,Crなどの反射率の高いものであれば
任意の材料を用いることができ、特に、反射率が高けれ
ば、必ずしも金属である必要はない。
【0034】また、磁性体204の材料としては、軟磁
性体が好ましく、 ・Fe−Al、Fe−Si、あるいは、 ・Fe−Si−Al、Al−Si等のセンダスト、ある
いは、 ・Ni−Fe、Ni−Fe−Mo、Ni−Fe−Cu、
Ni−Fe−Crなどのパーマロイ、あるいは、 ・Ni−Fe−Co、 Ni−Fe−Al、Ni−F
e、Mg−Fe、Mn−Zn、Ni−Zn等の高透磁率
材料、あるいは、 ・Ni−Mo、Cu−Zn、Cu−Zn−Mg、Mn−
Mg、MgO−MnO−Fe23、 Mn−Mg−A
l、Ni、 Ni−Zn、YIG、AlYIG、GdY
IG、あるいは、 ・BaFe1219、Ba2Ni2Fe1222等の六方晶型
フェライト等のいずれかを用いることができる。特にこ
こに記載していない軟磁性体でも良い。
【0035】特に、使用するLD光の波長における反射
率が実用的に充分であれば、金属遮光膜203の機能を
磁性体204が兼ねることもできる。すなわち、金属遮
光膜203を省略することもできる。
【0036】また、プローブ101にはコイル202が
巻かれており、このコイル202は図7に示すようにア
ーム103上を配線されて、図示しないコイル駆動回路
に接続されている。コイル202は、できる限り、プロ
ーブ101の先端近くまで巻かれている方が好ましい。
【0037】また、図7の例では、プローブ101上に
は、集光レンズ250、コリメートレンズ260、レー
ザダイオード(LD)255などで構成される書き込み
光学系が設けられている。
【0038】このような構成の光情報記録装置では、コ
イル202に電流を流すと、プローブ101の長軸方向
に磁界が発生する。プローブ101の周りには空気より
も透磁率の高い磁性体204が磁気コアとして存在する
ので、磁力線は磁性体204内に閉じ込められ、プロー
ブ101の先端に向かう。例えば、コイル202に流す
電流によりプローブ101の先端側がN極になった場
合、磁力線はプローブ101の先端から記録媒体105
の光磁気記録層151の方向に垂直に出る。この状態で
プローブ101の先端から発する光により、記録媒体1
05の光磁気記録層151を、そのキュリー点を超える
まで熱すると、熱せられた部分は、プローブ101の先
端から出ている磁界方向に磁化する。プローブ101の
先端からの光が無くなると、記録媒体105の光磁気記
録層151の温度は下がり、先の磁化が固定され、情報
が書き込まれる。
【0039】この原理を利用し、コイル202に流れる
電流の極性を変えて、あるいは、コイル202に流れる
電流の極性と大きさを変えずに、LD255から発する
レーザ光のパワーを書き込む情報に対応して変調する所
謂光変調方式により、記録媒体105の光磁気記録層1
51に磁区を形成し、情報に対応したマークを書き込む
ことができる。
【0040】図7,図8の光情報記録装置では、プロー
ブ101の直径は100〜150μm程度で細長い形状
をしているので、これにコイル202を巻くことは容易
であり、この構成では、コイル(磁気ヘッド)202と光
学系(250,260,255)とが記録媒体105の
同じ側の面に配置されているので、記録媒体を挟むよう
に光学系と磁気ヘッドを配置する従来技術1の場合より
も装置全体の構造が簡単になり、光情報記録装置を薄
く、小型化でき、コストも低下する。
【0041】さらに、光を発するプローブ101自身に
コイル202が巻かれていて、しかも磁気コア204が
プローブ101の先端のごく近傍(光が出る開口107
とほとんど同じ位置)まで存在するので、磁界印加領域
と光スポットの位置合わせは、特に高度な制御技術も必
要なく非常に高精度になされる。
【0042】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は、近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0043】なお、上述の例では光変調による情報の書
き込みについて述べたが、他の例として、LD255を
連続発光させ、記録媒体105を回転させながらプロー
ブ101直下の次々と移動してくる光磁気記録層151
をキューリー点以上に熱しながら、コイル202に流す
電流を情報に対応させて反転させることで、プローブ1
01の先端からの磁界を反転させて記録媒体105の光
磁気記録層151に情報に対応した磁区を形成し、記録
層の温度が下がると前記磁区が固定されることにより情
報を書き込む、所謂磁界変調も可能である。
【0044】この場合、プローブ101の先端(すなわ
ちコア先端)と記録媒体105との間の距離は大きくて
も数百nmなので、コイル202のターン数が少なくて
も充分な磁界が記録媒体105の光磁気記録層151に
到達する。また、このコイル202の直径は100〜1
50μm程度で、非常に小型であるので、そのインダク
タンスは従来技術1よりも更に小さい。従って、数十M
Hzの記録周波数に対応でき、高速な磁界変調記録が可
能になる。
【0045】また、図9,図10は図7,図8の光情報
記録装置の変形例を示す図である。図9,図10の例で
は、磁性体(磁気コア)204は、プローブ101の表
面だけでなく、プローブ101の両側にコの字型のコア
を付加した形状に設けられている。この場合には、低電
流で発熱が少なく大きな磁界を効率よく発生することが
できる。なお、磁性体(磁気コア)204の形状は、図
9,図10の例に限らず、図11(a),(b),(c)のよ
うな形状のものにすることもできる。
【0046】また、上述の例では、磁界変調の方式とし
て、連続レーザビーム磁界方式を採ったが、磁界変調の
方式としては、連続レーザビーム磁界方式の他に、パル
スビーム−共振電磁コイル方式、パルスビーム−磁界変
調方式などにより情報を記録することもできる。
【0047】パルスビーム−共振電磁コイル方式は、コ
イルから発生させる磁界を、記録する情報に応じて反転
させるのではなく、図12に示すようなプローブに巻い
たコイルLと外部のコンデンサCで構成される共振LC
回路を用いてコイルを自励発振させ、一定の周期でプロ
ーブ101の先端からの磁界を反転させるものである。
その共振磁界のピーク時にタイミングを合わせて図13
のようにレーザ光をパルス駆動すると、共振磁界のピー
クがプラスの時には磁化が上向きになるとする場合、マ
イナスの時は下向きに記録される。この場合、共振周波
数を記録周波数に比べて約1桁高く取る必要があるが、
共振回路を使っての磁界発生なので、磁界発生電力が少
なくて済むのが特徴である。
【0048】また、パルスビーム−磁界変調方式は、レ
ーザ光も連続的ではなく、磁界方向の反転に同期させて
パルス的に照射する。これによりジッタを少なくできる
のが特徴となる。
【0049】また、図14,図15は図7,図8の光情
報記録装置の他の変形例を示す図である。図14,図1
5の例では、コイル202と磁気コア204で磁界を加
えるのではなく、永久磁石304をプローブ101の表
面に形成することにより、記録媒体105の光磁気記録
層151に磁界を印加するようになっている。すなわ
ち、図14,図15の構成例では、プローブ(光ファイ
バ)101の外側には、先端の微小な開口107を除い
て、金属膜(金属遮光膜)203と磁性体(永久磁石)
304とが積層されている。
【0050】ここで、金属膜203としては、Al,A
u,Pt,Ni,Crなどの反射率の高いものであれば
任意の材料を用いることができ、特に、反射率が高けれ
ば、必ずしも金属である必要はない。
【0051】また、磁性体304の材料としては、いわ
ゆる硬磁性体であれば良く、アルコニ系磁石(CGS)、
Fe、Fe−40%Co、Baフェライト、Srフェラ
イト、MnBi、MnAl、PtCo、YCo5、La
Co5、CeCo5、PrCo5、SmCo5、(MM)Co
5などを用いることができる。
【0052】特に、使用するLD光の波長における反射
率が実用的に充分であれば、金属遮光膜203の機能を
磁性体304が兼ねることもできる。すなわち、金属遮
光膜203を省略することもできる。
【0053】図14,図15の光情報記録装置では、磁
性体304は図15に示すようにプローブ101の長軸
方向に磁化されている。従って、プローブ101の長軸
方向に磁界が発生する。例えば、プローブ101の先端
側がN極に磁化されている場合、磁力線はプローブ10
1の先端から記録媒体105の光磁気記録層151の方
向に垂直に出る。この状態でプローブ101の先端から
発する光により、記録媒体105の光磁気記録層151
を、そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せられた
部分は、プローブ101の先端から出ている磁界方向に
磁化する。プローブ101の先端からの光が無くなる
と、記録媒体105の光磁気記録層151の温度は下が
り、先の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0054】この際、磁界の極性と大きさは永久磁石な
ので変わらず、従って、レーザダイオード(LD)25
5から発するレーザ光のパワーを書き込む情報に対応し
て変調する所謂光変調方式により、記録媒体105の光
磁気記録層151に磁区を形成し、情報に対応したマー
クを書き込むことができる。
【0055】図14,図15の光情報記録装置では、磁
気ヘッド(永久磁石)304と光学系(250,260,
255)とが記録媒体105の同じ側の面に配置されて
いるので、記録媒体を挟むように光学系と磁気ヘッドを
配置する従来技術1の場合よりも装置全体の構造が簡単
になり、光情報記録装置を薄く、小型化でき、コストも
低下する。
【0056】さらに、光を発するプローブ101自身に
永久磁石304が形成され、しかも永久磁石304がプ
ローブ先端のごく近傍(光が出る開口107とほとんど
同じ位置)まで存在するので、磁界印加領域と光スポッ
トの位置合わせは、特に高度な制御技術も必要なく非常
に高精度になされる。
【0057】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0058】但し、図14,図15の光情報記録装置で
は、磁界を変化させることはできないので、光変調によ
る書き込みだけが可能である。
【0059】また、図14,図15の光情報記録装置で
は、オーバライトの記録を可能にするため、スライダ1
02の位置よりも記録媒体105の回転の上流側に初期
化磁石を配置し、また記録媒体105の光磁気記録層1
51もメモリ層と補助層の二層構造にする、いわゆる1
ビーム・2マグネット方式も可能である。
【0060】また、図16,図17は図14,図15の
光情報記録装置の変形例を示す図である。図16,図1
7の例では、永久磁石304は、プローブ101の表面
だけでなく、プローブ101の両側にコの字型の永久磁
石を付加した形状に設けられており、この場合には、大
きな磁界を効率よく発生することができる。なお、永久
磁石304の形状は、図16,図17の例に限らず、図
18(a),(b),(c)のような形状のものにすることも
できる。
【0061】第2の実施形態 また、本発明の第2の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する記録したい情報で強
度変調された光と前記プローブの先端から記録媒体表面
の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録媒体に
記録する情報記録手段と、前記プローブから発した光が
記録媒体に反射または透過した光の偏光の変化から記録
媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有
していることを特徴としている。
【0062】図19,図20は本発明の第2の実施形態
に係る光情報記録再生装置の構成例を示す図である。図
19,図20の例では、光情報記録に関する構成は、図
7,図8と同様のものとなっているが、さらに、光情報
再生をも行なうため、プローブ101上には、集光レン
ズ250、レーザダイオード(LD)255、コリメート
レンズ260、ビーム整形プリズム261、偏光子26
2、ビームスプリッタ253、検光子263、集光レン
ズ264、受光素子(PD)254で構成される、いわ
ゆる光磁気ディスクの反射光学系が設けられている。す
なわち、図19,図20の光情報記録再生装置では、L
D255から発した光が、記録媒体105の光磁気記録
層に入射後、記録媒体105の光磁気記録層151及び
その下にある反射層(基板)150で反射される場合に
適合するように構成されている。
【0063】このような構成では、LD255から発し
た光は、コリメートレンズ260により平行光化された
後、ビーム整形プリズム261により断面が円形のビー
ムになる。そして、偏光子262により直線偏光の光だ
けが取り出され、ビームスプリッタ253、スライダ1
02上の集光レンズ250を通って、プローブ(ファイ
バ)101のコアに入る。ファイバ101内のコアを通
ってプローブ101の先端から出た光は、記録媒体10
5の光磁気記録層151に入射する。情報を書き込む時
は、前述したように、この光により記録媒体105の光
磁気記録層151の温度をそのキューリー点以上に加熱
し、プローブ101に巻かれたコイル202から発する
磁界とともに情報を書き込むことができる。
【0064】すなわち、コイル202に電流を流すと、
プローブ101の長軸方向に磁界が発生する。プローブ
101の周りには空気よりも透磁率の高い磁性体204
が磁気コアとして存在するので、磁力線は磁性体204
内に閉じ込められ、プローブ101の先端に向かう。例
えば、コイル202に流す電流によりプローブ101の
先端側がN極になった場合、磁力線はプローブ101の
先端から記録媒体105の光磁気記録層151の方向に
垂直に出る。この状態でプローブ101の先端から発す
る光により、記録媒体105の光磁気記録層151を、
そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せられた部分
は、プローブ101の先端から出ている磁界方向に磁化
する。プローブ101の先端からの光が無くなると、記
録媒体105の光磁気記録層151の温度は下がり、先
の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0065】この原理を利用し、コイル202に流れる
電流の極性を変えて、あるいは、コイル202に流れる
電流の極性と大きさを変えずに、LD255から発する
レーザ光のパワーを書き込む情報に対応して変調する所
謂光変調方式により、記録媒体105の光磁気記録層1
51に磁区を形成し、情報に対応したマークを書き込む
ことができる。
【0066】また、記録媒体105の光磁気記録層15
1から情報を読み取る時は、LD255からの光が記録
媒体105の光磁気記録層151に入射しても、記録媒
体105の光磁気記録層151がキューリ点以上になら
ぬように、LD255からの光強度を低くする。LD2
55からこのような光が出射されると、この光は、先と
同じ経路を通って、記録媒体105の光磁気記録層15
1に入射する。そして、この光は、記録媒体105の光
磁気記録層151及びその下にある反射層(基板)15
0により反射され、反射された光は再びプローブ101
の先端の開口107に入り、集光レンズ250の方向に
進む。この光の偏光は、記録媒体105の光磁気記録層
151が磁化されている場合は、磁気カー効果と磁気フ
ァラデー効果により、その直線偏光の偏光角度が0.2
〜0.5°変化する。この光は、ビームスプリッタ25
3によりその一部が検光子263側に反射される。検光
子263は、偏光が回転した分だけ、受光素子(PD)2
54側に通す光が弱くなる。この変化をPD254で検
出し、記録媒体105に書き込まれている情報を読み取
ることができる。
【0067】図19,図20の光情報記録再生装置で
は、プローブ101の直径は100〜150μm程度で
細長い形状をしているので、これにコイル202を巻く
ことは容易であり、この構成では、コイル(磁気ヘッド)
202と全ての光学系(250,260,255,25
3,260,261,262,263,264,25
4)とが記録媒体105の同じ側の面に配置されている
ので、記録媒体を挟むように光学系と磁気ヘッドを配置
する従来技術1の場合よりも装置全体の構造が簡単にな
り、光情報記録再生装置を薄く、小型化でき、コストも
低下する。
【0068】さらに、光を発するプローブ101自身に
コイル202が巻かれていて、しかも磁気コア204が
プローブ101の先端のごく近傍(光が出る開口107
とほとんど同じ位置)まで存在するので、磁界印加領域
と光スポットの位置合わせは、特に高度な制御技術も必
要なく非常に高精度になされる。
【0069】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は、近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0070】なお、図19,図20の光情報記録再生装
置においても、磁性体(磁気コア)204は、プローブ
101の表面だけでなく、図9,図10のように、プロ
ーブ101の両側にコの字型のコアを付加した形状でも
良い。この場合には、低電流で発熱が少なく大きな磁界
を効率よく発生することができる。また、磁性体(磁気
コア)204を図11(a),(b),(c)のようなコアの
形状のものにすることもできる。
【0071】また、図21,図22は図19,図20の
光情報記録再生装置の変形例を示す図である。図21,
図22の例では、コイル202と磁気コア204で磁界
を加えるのではなく、永久磁石304をプローブ101
の表面に形成することにより、記録媒体105の光磁気
記録層151に磁界を印加するようになっている。すな
わち、図21,図22の構成例では、プローブ(光ファ
イバ)101の外側には、先端の微小な開口107を除
いて、金属膜(金属遮光膜)203と磁性体(永久磁
石)304とが積層されている。
【0072】ここで、金属膜203としては、Al,A
u,Pt,Ni,Crなどの反射率の高いものであれば
任意の材料を用いることができ、特に、反射率が高けれ
ば、必ずしも金属である必要はない。
【0073】また、磁性体304の材料としては、いわ
ゆる硬磁性体であれば良く、アルコニ系磁石(CGS)、
Fe、Fe−40%Co、Baフェライト、Srフェラ
イト、MnBi、MnAl、PtCo、YCo5、La
Co5、CeCo5、PrCo5、SmCo5、(MM)Co
5などを用いることができる。
【0074】特に、使用するLD光の波長における反射
率が実用的に充分であれば、金属遮光膜203の機能を
磁性体304が兼ねることもできる。すなわち、金属遮
光膜203を省略することもできる。
【0075】図21,図22の光情報記録再生装置で
は、磁性体304は図22に示すようにプローブ101
の長軸方向に磁化されている。従って、プローブ101
の長軸方向に磁界が発生する。例えば、プローブ101
の先端側がN極に磁化されている場合、磁力線はプロー
ブ101の先端から記録媒体105の光磁気記録層15
1の方向に垂直に出る。この状態でプローブ101の先
端から発する光により、記録媒体105の光磁気記録層
151を、そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せ
られた部分は、プローブ101の先端から出ている磁界
方向に磁化する。プローブ101の先端からの光が無く
なると、記録媒体105の光磁気記録層151の温度は
下がり、先の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0076】この際、磁界の極性と大きさは永久磁石な
ので変わらず、従って、LD255から発するレーザ光
のパワーを書き込む情報に対応して変調する所謂光変調
方式により、記録媒体105の光磁気記録層151に磁
区を形成し、情報に対応したマークを書き込むことがで
きる。
【0077】また、記録媒体105の光磁気記録層15
1から情報を読み取る時は、LD255からの光が記録
媒体105の光磁気記録層151に入射しても、記録媒
体105の光磁気記録層151がキューリ点以上になら
ぬように、LD255からの光強度を低くする。LD2
55からこのような光が出射されると、この光は、先と
同じ経路を通って、記録媒体105の光磁気記録層15
1に入射する。そして、この光は、記録媒体105の光
磁気記録層151及びその下にある反射層(基板)15
0により反射され、反射された光は再びプローブ101
の先端の開口107に入り、集光レンズ250の方向に
進む。この光の偏光は、記録媒体105の光磁気記録層
151が磁化されている場合は、磁気カー効果と磁気フ
ァラデー効果により、その直線偏光の偏光角度が0.2
〜0.5°変化する。この光は、ビームスプリッタ25
3によりその一部が検光子263側に反射される。検光
子263は、偏光が回転した分だけ、受光素子(PD)2
54側に通す光が弱くなる。この変化をPD254で検
出し、記録媒体105に書き込まれている情報を読み取
ることができる。
【0078】図21,図22の光情報記録再生装置で
は、磁気ヘッド(永久磁石)304と全ての光学系とが記
録媒体105の同じ側の面に配置されているので、記録
媒体を挟むように光学系と磁気ヘッドを配置する従来技
術1の場合よりも装置全体の構造が簡単になり、光情報
記録再生装置を薄く、小型化でき、コストも低下する。
【0079】さらに、光を発するプローブ101自身に
永久磁石304が形成され、しかも永久磁石304がプ
ローブ101の先端のごく近傍(光が出る開口107と
ほとんど同じ位置)まで存在するので、磁界印加領域と
光スポットの位置合わせは、特に高度な制御技術も必要
なく非常に高精度になされる。
【0080】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は、近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0081】但し、図21,図22の光情報記録再生装
置では、磁界を変化させることはできないので、情報の
書き込みに関しては、光変調による書き込みだけが可能
である。
【0082】また、図21,図22の光情報記録再生装
置では、オーバライトの記録を可能にするため、スライ
ダ102の位置よりも記録媒体105の回転の上流側に
初期化磁石を配置し、また記録媒体105の光磁気記録
層151もメモリ層と補助層の二層構造にする、いわゆ
る1ビーム・2マグネット方式も可能である。
【0083】また、図21,図22の光情報記録再生装
置を、図14,図15の光情報記録装置を図16,図1
7のように変形したのと同様に、変形することもでき
る。すなわち、図21,図22の光情報記録再生装置に
おいて、永久磁石304を、プローブ101の表面だけ
でなく、プローブ101の両側にコの字型の永久磁石を
付加した形状に設けることもでき、この場合には、大き
な磁界を効率よく発生することができる。なお、永久磁
石304の形状は、図16,図17に示したような形状
例に限らず、図18(a),(b),(c)に示したような形
状のものにすることもできる。
【0084】図23は図19,図20の光情報記録再生
装置の他の変形例を示す図である。図23の例では、プ
ローブ101付近の構成は図20と同様のものとなって
いるが、記録媒体105が光透過型のものとなってお
り、記録媒体105が光反射型のものとなっている図1
9,図20の構成と、光情報再生光学系において相違し
ている。すなわち、図23の光情報記録再生装置では、
プローブ101上に、集光レンズ250,レーザダイオ
ード(LD)255,コリメートレンズ260,偏光子
262が設けられており、集光レンズ250,レーザダ
イオード(LD)255,コリメートレンズ260,偏
光子262は、プローブ101から記録媒体105の光
磁気記録層151に光を入射させるための光学系として
設けられている。
【0085】また、図23の光情報記録再生装置では、
記録媒体105のプローブ101が設けられている側と
は反対の側に、記録媒体105からの光を検出するため
の光学系として、コリメートレンズ265,検光子26
3,集光レンズ264,受光素子(PD)254が設け
られている。
【0086】すなわち、図23の光情報記録再生装置
は、LD255から発した光が、記録媒体105の光磁
気記録層151に入射後、記録媒体105の光磁気記録
層151,基板150を透過する場合に適合するように
構成されている。
【0087】このような構成では、LD255から発し
た光は、コリメートレンズ260により平行光化された
後、偏光子262により直線偏光の光だけが取り出さ
れ、集光レンズ250を通って、プローブ(ファイバ)
101のコアに入射する。
【0088】プローブ(ファイバ)101内のコアを通
ってプローブ101の先端から出た光は、記録媒体10
5の光磁気記録層151に入射する。情報を書き込む時
は、前述したように、この光により記録媒体105の光
磁気記録層151の温度をそのキューリー点以上に加熱
し、プローブ101に巻かれたコイル202から発する
磁界とともに情報を書き込むことができる。
【0089】すなわち、コイル202に電流を流すと、
プローブ101の長軸方向に磁界が発生する。プローブ
101の周りには空気よりも透磁率の高い磁性体204
が磁気コアとして存在するので、磁力線は磁性体204
内に閉じ込められ、プローブ101の先端に向かう。例
えば、コイル202に流す電流によりプローブ101の
先端側がN極になった場合、磁力線はプローブ101の
先端から記録媒体105の光磁気記録層151の方向に
垂直に出る。この状態でプローブ101の先端から発す
る光により、記録媒体105の光磁気記録層151を、
そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せられた部分
は、プローブ101の先端から出ている磁界方向に磁化
する。プローブ101の先端からの光が無くなると、記
録媒体105の光磁気記録層151の温度は下がり、先
の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0090】この原理を利用し、コイル202に流れる
電流の極性を変えて、あるいは、コイル202に流れる
電流の極性と大きさを変えずに、LD255から発する
レーザ光のパワーを書き込む情報に対応して変調する所
謂光変調方式により、記録媒体105の光磁気記録層1
51に磁区を形成し、情報に対応したマークを書き込む
ことができる。
【0091】また、記録媒体105の光磁気記録層15
1から情報を読み取る時は、LD255からの光が記録
媒体105の光磁気記録層151に入射しても、記録媒
体105の光磁気記録層151がキューリー点以上にな
らぬように、LD255からの光強度を低くする。LD
255からこのような光が出射されると、この光は先と
同じ経路を通って、記録媒体105の光磁気記録層15
1に入射する。そして、この光は、記録媒体105の光
磁気記録層151および基板150を透過する。記録媒
体105を透過した光は、コリメートレンズ265の方
向に進む。この光の偏光は、記録媒体105の光磁気記
録層151が磁化されている場合は、磁気ファラデー効
果により、その直線偏光の偏光角度が0.2〜0.5°
変化し、偏光が回転した分だけ、検光子263が受光素
子(PD)254側に通す光が弱くなる。この変化を受光
素子(PD)254で検出し、記録媒体105に書き込
まれている情報を読み取ることができる。
【0092】また、図24は図23の光情報記録再生装
置の変形例を示す図である。図24の例では、プローブ
101付近の構成が図22と同様のものとなっている。
すなわち、コイル202と磁気コア204で磁界を加え
るのではなく、永久磁石304をプローブ101の表面
に形成することにより、記録媒体105の光磁気記録層
に磁界を印加するようになっている。すなわち、図24
の構成例では、プローブ(光ファイバ)101の外側に
は、図示しないが、先端の微小な開口107を除いて、
金属膜(金属遮光膜)203と磁性体(永久磁石)30
4とが積層されている。
【0093】ここで、金属膜203としては、Al,A
u,Pt,Ni,Crなどの反射率の高いものであれば
任意の材料を用いることができ、特に、反射率が高けれ
ば、必ずしも金属である必要はない。
【0094】また、磁性体304の材料としては、いわ
ゆる硬磁性体であれば良く、アルコニ系磁石(CGS)、
Fe、Fe−40%Co、Baフェライト、Srフェラ
イト、MnBi、MnAl、PtCo、YCo5、La
Co5、CeCo5、PrCo5、SmCo5、(MM)Co
5などを用いることができる。
【0095】特に、使用するLD光の波長における反射
率が実用的に充分であれば、金属遮光膜203の機能を
磁性体304が兼ねることもできる。すなわち、金属遮
光膜203を省略することもできる。
【0096】図24の光情報記録再生装置では、磁性体
304は図22に示したようにプローブ101の長軸方
向に磁化されている。従って、プローブ101の長軸方
向に磁界が発生する。例えば、プローブ101の先端側
がN極に磁化されている場合、磁力線はプローブ101
の先端から記録媒体105の光磁気記録層151の方向
に垂直に出る。この状態でプローブ101の先端から発
する光により、記録媒体105の光磁気記録層151
を、そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せられた
部分は、プローブ101の先端から出ている磁界方向に
磁化する。プローブ101の先端からの光が無くなる
と、記録媒体105の光磁気記録層151の温度は下が
り、先の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0097】この際、磁界の極性と大きさは永久磁石な
ので変わらず、従って、LD255から発するレーザ光
のパワーを書き込む情報に対応して変調する所謂光変調
方式により、記録媒体105の光磁気記録層151に磁
区を形成し、情報に対応したマークを書き込むことがで
きる。
【0098】図24の光情報記録再生装置では、光を発
するプローブ101自身に永久磁石304が形成され、
しかも永久磁石304がプローブ先端のごく近傍(光が
出る開口107とほとんど同じ位置)まで存在するの
で、磁界印加領域と光スポットの位置合わせは、特に高
度な制御技術も必要なく非常に高精度になされる。
【0099】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は、近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0100】但し、図24の光情報記録再生装置では、
磁界を変化させることはできないので、光変調による書
き込みだけが可能である。
【0101】また、図24の光情報記録再生装置では、
オーバライトの記録を可能にするため、スライダ102
の位置よりも記録媒体105の回転の上流側に初期化磁
石を配置し、また記録媒体105の光磁気記録層151
もメモリ層と補助層の二層構造にする、いわゆる1ビー
ム・2マグネット方式も可能である。
【0102】また、図24の光情報記録再生装置を、図
14,図15の光情報記録装置を図16,図17のよう
に変形したのと同様に、変形することもできる。すなわ
ち、図24の光情報記録再生装置において、永久磁石3
04を、プローブ101の表面だけでなく、図16,図
17のようにプローブ101の両側にコの字型の永久磁
石を付加した形状に設けることもでき、この場合には、
大きな磁界を効率よく発生することができる。なお、永
久磁石304の形状は、図16,図17に示したような
形状例に限らず、図18(a),(b),(c)のような形状
のものにすることもできる。
【0103】第3の実施形態 また、本発明の第3の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する光と前記プローブの
先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記録した
い情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体に記録
する情報記録手段と、前記プローブから発した光が記録
媒体に反射または透過した光の偏光の変化から記録媒体
に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有して
いることを特徴としている。
【0104】すなわち、第2の実施形態の光情報記録再
生装置では、光変調を用いて情報の書き込みを行った
が、第3の実施形態の光情報記録再生装置では、磁界変
調を用いて情報の書き込みを行なうようになっている。
この場合、基本的な構成は、図19,図20の構成例、
あるいは、図23の構成例と同様のものにすることがで
きるが、第3の実施形態では、LD255を連続発光さ
せ、記録媒体105を回転させながらプローブ101直
下の次々と移動してくる光磁気記録層151をキューリ
ー点以上に熱しながら、コイル202に流す電流を情報
に対応させて反転させることで、プローブ101の先端
からの磁界を反転させて記録媒体105の光磁気記録層
151に情報に対応した磁区を形成し、光磁気記録層1
51の温度が下がると前記磁区が固定されることにより
情報を書き込む所謂磁界変調を行なうようになってい
る。
【0105】この場合、プローブ101の先端(すなわ
ちコア先端)と記録媒体105との間の距離は大きくて
も数百nmなので、コイル202のターン数が少なくて
も充分な磁界が記録媒体105の光磁気記録層151に
到達する。また、このコイル202の直径は100〜1
50μm程度で、非常に小型であるので、そのインダク
タンスは従来技術1よりも更に小さい。従って、数十M
Hzの記録周波数に対応でき、高速な磁界変調記録が可
能になる。
【0106】また、この第3の実施形態においても、磁
性体(磁気コア)204は、プローブ101の表面だけ
でなく、図9,図10のように、プローブ101の両側
にコの字型のコアを付加した形状に設けられたものでも
良く、この場合には、低電流で発熱が少なく大きな磁界
を効率よく発生することができる。また、磁性体(磁気
コア)204を図11(a),(b),(c)のような形状の
ものにすることもできる。
【0107】また、上述の例では、磁界変調の方式とし
て、連続レーザビーム磁界方式を採ったが、磁界変調の
方式としては、連続レーザビーム磁界方式の他に、パル
スビーム−共振電磁コイル方式、パルスビーム−磁界変
調方式などにより情報を記録することもできる。
【0108】パルスビーム−共振電磁コイル方式は、コ
イルから発生させる磁界を、記録する情報に応じて反転
させるのではなく、図12に示すようなプローブに巻い
たコイルLと外部のコンデンサCで構成される共振LC
回路を用いてコイルを自励発振させ、一定の周期でプロ
ーブ101の先端からの磁界を反転させるものである。
その共振磁界のピーク時にタイミングを合わせて図13
のようにレーザ光をパルス駆動すると、共振磁界のピー
クがプラスの時には磁化が上向きになるとする場合、マ
イナスの時は下向きに記録される。この場合、共振周波
数を記録周波数に比べて約1桁高く取る必要があるが、
共振回路を使っての磁界発生なので、磁界発生電力が少
なくて済むのが特徴である。
【0109】また、パルスビーム−磁界変調方式は、レ
ーザ光も連続的ではなく、磁界方向の反転に同期させて
パルス的に照射する。これによりジッタを少なくできる
のが特徴となる。
【0110】第4の実施形態 また、本発明の第4の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する記録したい情報で強
度変調された光と前記プローブの先端から記録媒体表面
の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録媒体に
記録する情報記録手段と、前記情報が記録された記録媒
体により発生する磁界を前記プローブにより検出するこ
とにより記録媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読
取手段とを有していることを特徴としている。
【0111】図25,図26,図27は、本発明の第4
の実施形態に係る光情報記録再生装置の構成例を示す図
である。ここで、図26は記録媒体に情報を記録する時
(書き込み時)のプローブ101付近の様子を示す図で
あり、図27は記録媒体から情報を再生する時(読み取
り時)のプローブ101付近の様子を示す図である。
【0112】図25の構成例においても、例えば図7,
図8の構成例と同様に、プローブ(光ファイバ)101
の外側には、先端の微小な開口107を除いて、金属膜
(金属遮光膜)203と磁性体(磁気コア)204とが
積層されており、記録媒体105への情報の書き込み
(記録)は、図7,図8の構成例と同様に行なうことが
できる。
【0113】すなわち、コイル202に電流を流すと、
プローブ101の長軸方向に磁界が発生する。プローブ
101の周りには空気よりも透磁率の高い磁性体204
が磁気コアとして存在するので、磁力線は磁性体204
内に閉じ込められ、プローブ101の先端に向かう。例
えば、コイル202に流す電流によりプローブ101の
先端側がN極になった場合、磁力線はプローブ101の
先端から記録媒体105の光磁気記録層151の方向に
垂直に出る。この状態でプローブ101の先端から発す
る光により、記録媒体105の光磁気記録層151を、
そのキュリー点を超えるまで熱すると、熱せられた部分
は、プローブ101の先端から出ている磁界方向に磁化
する。プローブ101の先端からの光が無くなると、記
録媒体105の光磁気記録層151の温度は下がり、先
の磁化が固定され、情報が書き込まれる。
【0114】この原理を利用し、コイル202に流れる
電流の極性を変えて、あるいは、コイル202に流れる
電流の極性と大きさを変えずに、LD255から発する
レーザ光のパワーを書き込む情報に対応して変調する所
謂光変調方式により、記録媒体105の光磁気記録層1
51に磁区を形成し、情報に対応したマークを書き込む
ことができる(図26を参照)。
【0115】ところで、図25の光情報記録再生装置で
は、記録媒体105に記録された情報の読み取り(再
生)の仕方が第2あるいは第3の実施形態と異にしてい
る。すなわち、図25の光情報記録再生装置では、記録
媒体105に記録された情報を読み取る時は図27に示
すように、プローブ101表面の磁気コア204とコイ
ル202により、記録媒体105の光磁気記録層151
の磁区を磁気的に読み取る。
【0116】より詳細に、情報が書き込まれた光磁気記
録層151からは情報に対応する磁束が空間中に発生し
ている。これにより、プローブ101の下を記録媒体1
05の光磁気記録層151が通過すれば、プローブ10
1を通過する磁束は時間経過に伴い反転する。磁束を流
す磁気回路(磁気コア)204の回りにはコイル202が
巻かれているので、電磁誘導の原理によりコイル202
に誘導された電圧信号を検出できる。この電圧信号は、
書き込まれている情報(信号)の微分になるので、コイ
ル202に接続されている図示しない適当な回路(主に
積分回路)により、元の情報(書き込まれている情報)
が読み出される。
【0117】なお、図25の光情報記録再生装置では、
書き込み時(記録時)と読み取り時(再生時)とでは、
それぞれの専用の回路をスイッチにより切り替えて使用
する。
【0118】図25の光情報記録再生装置においても、
プローブ101の直径は100〜150μm程度で細長
い形状をしているので、これにコイル202を巻くこと
は容易であり、この構成では、コイル(磁気ヘッド)と光
学系とが記録媒体105の同じ側の面に配置されている
ので、記録媒体を挟むように光学系と磁気ヘッドを配置
する従来技術1の場合よりも装置全体の構造が簡単にな
り、薄く、小型化でき、コストも低下する。
【0119】さらに、光を発するプローブ101自身に
コイル202が巻かれていて、しかも磁気コア204が
プローブ101の先端のごく近傍(光が出る開口107
とほとんど同じ位置)まで存在するので、磁界印加領域
と光スポットの位置合わせは、特に高度な制御技術も必
要なく非常に高精度になされる。
【0120】また、ファイバプローブを採用しているの
で、その光スポット径は近接場光や内部集光効果によ
り、回折限界を超えて小さくなる。従って、従来技術2
のようにレーザ光波長によりトラック密度が制限される
こともなく、より高い記録密度を実現できる。
【0121】また、記録媒体105の表面とプローブ1
01の先端との距離は安定して数十nmを保っている。
光磁気記録層と記録媒体表面は厚さ数十nmの薄い保護
層しかないので、プローブ先端すなわち読み取り磁気ヘ
ッド先端と光磁気記録層151とは100nm程度しか
離れていない。従って、高い分解能で情報を読み取るこ
とができる。
【0122】さらに、情報の読み取り(再生)は、ファ
イバプローブで構成される磁気ヘッドで行ない、第2,
第3の実施形態のような複雑な光学系を必要としないの
で(すなわち、光学系としては、図25に示すように、
書き込み用の光学系(集光レンズ250、コリメートレ
ンズ260、LD255などで構成される書き込み光学
系)だけを設ければ良く)、構造がよりコンパクトにな
り、また、コストも安くなる。
【0123】なお、図25の構成例では、コイルとコア
で磁界を加えたが、これのかわりに、永久磁石をプロー
ブ表面に形成させることにより光磁気記録層151に磁
界を印加することもできる。すなわち、図25の構成例
において、図19,図20を図21,図21のように変
形させたと同様に、プローブ(光ファイバ)101の外
側に、先端の微小な開口107を除いて金属膜(金属遮
光膜)203と磁性体(永久磁石)304とを積層する
こともできる。
【0124】この磁性体(永久磁石)304は図26に
示したと同様にプローブ101の長軸方向に磁化されて
いる。読み取り用にコイル202が巻かれてはいるが、
書き込みの時はコイル202に電流を流さないようにし
て、永久磁石304の磁界だけで書き込みを行う。一
方、読み取り時の動作は、図25において説明したもの
と同じである。
【0125】なお、永久磁石304を用いる場合には、
磁界を変化させることはできないので、光変調による書
き込みだけが可能である。また、オーバライトの記録を
可能にするため、スライダ102の位置よりも記録媒体
105の回転の上流側に初期化磁石を配置し、また記録
媒体105の光磁気記録層151もメモリ層と補助層の
二層構造にする、いわゆる1ビーム・2マグネット方式
も可能である。
【0126】第5の実施形態 また、本発明の第5の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する光と前記プローブの
先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記録した
い情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体に記録
する情報記録手段と、前記情報が記録された記録媒体に
より発生する磁界を前記プローブにより検出することに
より記録媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読取手
段とを有している。
【0127】第5の実施形態は基本的には、第4の実施
形態と同様のものであり、その構成は図25と同じであ
るが、第4の実施形態の光情報記録再生装置では、光変
調を用いて情報の書き込みを行っているのに対し、第5
の実施形態の光情報記録再生装置では、磁界変調を用い
て情報の書き込みを行なうようになっている。すなわ
ち、第5の実施形態では、第3の実施形態で説明したと
同様に、LD255を連続発光させ、記録媒体105を
回転させながらプローブ101直下の次々と移動してく
る光磁気記録層151をキューリー点以上に熱しなが
ら、コイル202に流す電流を情報に対応させて反転さ
せることで、プローブ101の先端からの磁界を反転さ
せて記録媒体105の光磁気記録層151に情報に対応
した磁区を形成し、光磁気記録層151の温度が下がる
と前記磁区が固定されることにより情報を書き込む磁界
変調を行なうようになっている。
【0128】この場合、プローブ101の先端(すなわ
ちコア先端)と記録媒体105との間の距離は大きくて
も数百nmなので、コイル202のターン数が少なくて
も充分な磁界が記録媒体105の光磁気記録層151に
到達する。また、このコイル202の直径は100〜1
50μm程度で、非常に小型であるので、そのインダク
タンスは従来技術1よりも更に小さい。従って、数十M
Hzの記録周波数に対応でき、高速な磁界変調記録が可
能になる。
【0129】また、この第5の実施形態においても、磁
性体(磁気コア)204は、プローブ101の表面だけ
でなく、図9,図10のように、プローブ101の両側
にコの字型のコアを付加した形状に設けられたものでも
良く、この場合には、低電流で発熱が少なく大きな磁界
を効率よく発生することができる。また、磁性体(磁気
コア)204を図11(a),(b),(c)のような形状の
ものにすることもできる。
【0130】また、上述の例では、磁界変調の方式とし
て、連続レーザビーム磁界方式を採ったが、磁界変調の
方式としては、連続レーザビーム磁界方式の他に、パル
スビーム−共振電磁コイル方式、パルスビーム−磁界変
調方式などにより情報を記録することもできる。
【0131】パルスビーム−共振電磁コイル方式は、コ
イルから発生させる磁界を、記録する情報に応じて反転
させるのではなく、図12に示すようなプローブに巻い
たコイルLと外部のコンデンサCで構成される共振LC
回路を用いてコイルを自励発振させ、一定の周期でプロ
ーブ101の先端からの磁界を反転させるものである。
その共振磁界のピーク時にタイミングを合わせて図13
のようにレーザ光をパルス駆動すると、共振磁界のピー
クがプラスの時には磁化が上向きになるとする場合、マ
イナスの時は下向きに記録される。この場合、共振周波
数を記録周波数に比べて約1桁高く取る必要があるが、
共振回路を使っての磁界発生なので、磁界発生電力が少
なくて済むのが特徴である。
【0132】また、パルスビーム−磁界変調方式は、レ
ーザ光も連続的ではなく、磁界方向の反転に同期させて
パルス的に照射する。これによりジッタを少なくできる
のが特徴となる。
【0133】この第5の実施形態において、情報の読取
り(再生)の仕方は、第4の実施形態と同じである。す
なわち、記録媒体105に記録された情報を読み取る時
は、図27に示したと同様に、プローブ101表面の磁
気コア204とコイル202により、記録媒体105の
光磁気記録層151の磁区を磁気的に読み取る。
【0134】より詳細に、情報が書き込まれた光磁気記
録層151からは情報に対応する磁束が空間中に発生し
ている。これにより、プローブ101の下を記録媒体1
05の光磁気記録層151が通過すれば、プローブ10
1を通過する磁束は時間経過に伴い反転する。磁束を流
す磁気回路(磁気コア)204の回りにはコイル202が
巻かれているので、電磁誘導の原理によりコイル202
に誘導された電圧信号を検出できる。この電圧信号は、
書き込まれている情報(信号)の微分になるので、コイ
ル202に接続されている図示しない適当な回路(主に
積分回路)により、元の情報(書き込まれている情報)
が読み出される。
【0135】なお、書き込み時(記録時)と読み取り時
(再生時)とでは、それぞれの専用の回路をスイッチに
より切り替えて使用する。
【0136】このように第5の実施形態においても、情
報の読み取り(再生)は、ファイバプローブで構成され
る磁気ヘッドで行ない、第2,第3の実施形態のような
複雑な光学系を必要としないので(すなわち、光学系と
しては、図25に示したと同様に、書き込み用の光学系
(集光レンズ250、コリメートレンズ260、LD2
55などで構成される書き込み光学系)だけを設ければ
良く)、構造がよりコンパクトになり、また、コストも
安くなる。
【0137】第6の実施形態 また、本発明の第6の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する記録したい情報で強
度変調された光と前記プローブの先端から記録媒体表面
の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録媒体に
記録する情報記録手段と、前記情報が記録された記録媒
体により発生する磁界を検出する磁気検出手段とを有し
ていることを特徴としている。
【0138】図28は本発明の第6の実施形態の光情報
記録再生装置の構成例を示す図である。図28の光情報
記録再生装置では、第4,第5の実施形態と同様に、情
報の読み出し(再生)を記録媒体105の光磁気記録層
151から出ている磁束を磁気的に読み取ることを意図
しているが、プローブ101の磁性体とコイル202で
情報を読み取るのではなく、これらとは別に、再生用の
磁気検出手段(磁気ヘッド)501を図28の例ではス
ライダ102の後端に設ける点で、第4,第5の実施形
態と異なっている。
【0139】図29は図28の光情報記録再生装置の変
形例を示す図である。図29の光情報記録再生装置で
は、図19,図20あるいは図23を図21,図22あ
るいは図24に変形させたと同様に、コイル202とコ
ア204で磁界を加えるのではなく、永久磁石304を
プローブ101の表面に形成させることにより光磁気記
録層151に磁界を印加するようになっている。すなわ
ち、プローブ(光ファイバ)101の外側には、図示し
ないが、先端の微小な開口107を除いて、金属膜(金
属遮光膜)203と磁性体(永久磁石)304とが積層
して形成されている。
【0140】このような構成例では、記録媒体105の
光磁気記録層151への情報の書き込み(記録)は、図
21,図22あるいは図24の光情報記録再生装置と同
様にして行なうことができる。
【0141】なお、図29の光情報記録再生装置では、
磁界を変化させることはできないので、光変調による書
き込みだけが可能である。また、オーバライトの書き込
みを可能にするため、スライダ102の位置よりも記録
媒体105の回転の上流側に初期化磁石を配置し、また
記録媒体105の光磁気記録層151もメモリ層と補助
層の二層構造にする、いわゆる1ビーム・2マグネット
方式も可能である。
【0142】また、永久磁石304を、プローブ101
の表面だけでなく、図13のように、プローブの両側に
コの字型のコアを付加した形状に設けることもでき、こ
の場合には、大きな磁界を効率よく発生することができ
る。なお、永久磁石304の形状は、図16,図17に
示したような形状例に限らず、図18(a),(b),(c)
のような形状のものにすることもできる。
【0143】一方、図29の光情報記録再生装置では、
記録媒体105の光磁気記録層151に記録されている
情報の読み出しは、図28の光情報記録再生装置と同様
に、スライダ102の後端に設けられている再生用の磁
気検出手段(磁気ヘッド)501によって行なうように
なっている。
【0144】なお、図28,図29の光情報記録再生装
置において、再生用の磁気ヘッド501としては、例え
ば、従来技術1に示されているコの字型のコアを持つコ
イル型の磁気ヘッド、あるいは、図30に示すのような
単極型のコイル型磁気ヘッドなどを用いることができ
る。あるいは、再生用の磁気ヘッド401として、磁気
抵抗効果を用いたMRヘッドや巨大磁気抵抗効果を用い
たGMRヘッドやTMRヘッドなどを用いることもでき
る。
【0145】また、図28,図29の例では、スライダ
102の後端に再生用の磁気ヘッド501を設けたが、
スライダ102の後端以外の場所に再生用の磁気ヘッド
501を設けることもできる。
【0146】第6の実施形態では、ファイバプローブ1
01の直径は100〜150μm程度で細長い形状をし
ているので、これにコイル202を巻くことは容易であ
り、コイル202,永久磁石304,磁気ヘッド501
と光学系(250,260,255)が記録媒体105
の同じ面に配置されているので、記録媒体を挟むように
光学系と磁気ヘッドを配置する従来技術1の場合よりも
装置全体の構造が簡単になり、光情報記録再生装置を薄
く、小型化でき、コストも低下する。
【0147】特に、図28の構成例では、光を発するプ
ローブ101自身にコイル202が巻かれていて、しか
も磁気コア204がプローブ101の先端のごく近傍
(光が出る開口107とほとんど同じ位置)まで存在する
ので、磁界印加領域と光スポットの位置合わせは、特に
高度な制御技術も必要なく非常に高精度になされる。
【0148】また、図29の構成例では、光を発するプ
ローブ101自身に永久磁石304が形成され、しかも
永久磁石304がプローブ101の先端のごく近傍(光
が出る開口とほとんど同じ位置)まで存在するので、磁
界印加領域と光スポットの位置合わせは、特に高度な制
御技術も必要なく非常に高精度になされる。
【0149】また、図28,図29の構成例では、ファ
イバプローブを採用しているので、その光スポット径
は、近接場光や内部集光効果により、回折限界を超えて
小さくなる。従って、従来技術2のようにレーザ光波長
によりトラック密度が制限されることもなく、より高い
記録密度を実現できる。
【0150】また、記録媒体105の表面とプローブ1
01の先端との距離は安定して数十nmを保っている。
一方、再生用磁気ヘッド501のコア端もスライダ10
2の底面と同じ面であるので、コアと記録媒体105の
表面との間も安定して数十nmを保っている。一方、光
磁気記録層と記録媒体表面は、厚さ数十nmの薄い保護
層しかないので、再生用磁気ヘッド501の先端と光磁
気記録層151とは100nm程度しか離れていない。
従って、高い分解能で情報を読み取ることができる。
【0151】また、第6の実施形態では、情報の読み取
りは磁気検出手段(磁気ヘッド)501で行うので、第
2,第3の実施形態のような複雑な光学系を必要とせ
ず、コストも安くなる。特に、読取専用に磁気ヘッド5
01を設計できるので、プローブ101の設計の自由度
が上がり、また、専用磁気ヘッド501により高感度な
読み取りが可能となる。
【0152】第7の実施形態 また、本発明の第7の実施形態は、光情報記録再生装置
であり、プローブの先端から発する光と前記プローブの
先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記録した
い情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体に記録
する情報記録手段と、前記情報が記録された記録媒体に
より発生する磁界を検出する磁気検出手段とを有してい
ることを特徴としている。
【0153】第7の実施形態は、基本的には、第6の実
施形態と同様のものであり、その構成は図28と同じで
あるが、第7の実施形態では、LD255を連続発光さ
せ、記録媒体105を回転させながらプローブ101直
下の次々と移動してくる光磁気記録層151をキューリ
ー点以上に熱しながら、コイル202に流す電流を情報
に対応させて反転させることで、プローブ101の先端
からの磁界を反転させて光磁気記録層151に情報に対
応した磁区を形成し、光磁気記録層151の温度が下が
ると前記磁区が固定されることにより情報を書き込む、
いわゆる磁界変調で書き込みを行うようになっている。
【0154】この場合、プローブ101の先端(すなわ
ちコア先端)と記録媒体105との間の距離は大きくて
も数百nmなので、コイル202のターン数が少なくて
も充分な磁界が記録媒体105の光磁気記録層151に
到達する。また、このコイル202の直径は100〜1
50μm程度で、非常に小型であるので、そのインダク
タンスは従来技術1よりも更に小さい。従って、数十M
Hzの記録周波数に対応でき、高速な磁界変調記録が可
能になる。
【0155】また、この第7の実施形態においても、磁
性体(磁気コア)204は、プローブ101の表面だけ
でなく、図10のように、プローブ101の両側にコの
字型のコアを付加した形状に設けられたものでも良く、
この場合、低電流で発熱が少なく大きな磁界を効率よく
発生することができる。また、磁性体(磁気コア)20
4を図11(a),(b),(c)のような形状のものにする
こともできる。。
【0156】磁界変調の方式は、連続レーザビーム磁界
方式のほかに、パルスビーム−共振電磁コイル方式、パ
ルスビーム−磁界変調方式などにより情報を記録するこ
ともできる。
【0157】パルスビーム−共振電磁コイル方式は、コ
イルから発生させる磁界を、記録する情報に応じて反転
させるのではなく、図12に示すようなプローブに巻い
たコイルLと外部のコンデンサCで構成される共振LC
回路を用いてコイルを自励発振させ、一定の周期でプロ
ーブ101の先端からの磁界を反転させるものである。
その共振磁界のピーク時にタイミングを合わせて図13
のようにレーザ光をパルス駆動すると、共振磁界のピー
クがプラスの時には磁化が上向きになるとする場合、マ
イナスの時は下向きに記録される。この場合、共振周波
数を記録周波数に比べて約1桁高く取る必要があるが、
共振回路を使っての磁界発生なので、磁界発生電力が少
なくて済むのが特徴である。
【0158】また、パルスビーム−磁界変調方式は、レ
ーザ光も連続的ではなく、磁界方向の反転に同期させて
パルス的に照射する。これによりジッタを少なくできる
のが特徴となる。
【0159】上述の第1乃至第7の実施形態において、
プローブ101の外側に設けられる磁気コア204また
は永久磁石304としては、具体的には、図31に示す
ような平板を折り曲げた形状のものや、図32に示すよ
うな円筒状または半円筒形状のものを用いることができ
る。図10、図11、図15、図17、図18、図2
0、図22などに示されている磁気コア204や永久磁
石304は、図31あるいは図32の断面形状を示した
ものである。
【0160】また、上述した各実施形態において、記録
媒体105は、特に円盤状のものに限らず、板状の、例
えば光カードメモリなどでも良く、この場合にも、本発
明を適用可能である。例えば、図33に示すように、マ
ークピット106が直線上に並んでいて、情報が書き込
まれている場合、記録媒体はデータ列方向に直進し、マ
ークピット106の中心にプローブ101の先端がくる
ようにプローブ101を移動させることができる。これ
により、正しい情報の書込み,読み出しが可能となる。
【0161】また、図34には、上述した光情報記録再
生装置,例えば図19,図20,あるいは図21,図2
2に示した第2の実施形態の光情報記録再生装置の全体
の構成例が示されている。図34の例では、プローブ1
01を搭載しているスライダ102および集光レンズ2
50をカートリッジ401の中に収容し、透明窓402
を通して光で光学系(λ/4板251,コリメートレン
ズ252,偏光ビームスプリッタ253,LD(レーザ
ダイオード)255,PD(受光素子)254)と結合
させるようになっている。なお、図34において、符号
403はアームモータである。
【0162】なお、上述の各例では、集光レンズ250
がファイバ直上にある構成となっているが、本発明は、
例えば図34に示したような光学系である必要はなく、
集光レンズ250がファイバ直上にない図35の構成や
ファイバを長く使う図5の構成でも良い。すなわち、例
えば図35の構成例では、集光レンズ250はカートリ
ッジ401の外部に配置されており、このような構成で
も本発明を適用できる。また、使用するファイバは好ま
しくは偏波面保存ファイバが良く、偏波面保存ファイバ
には楕円ジャケット型やPANDA型等がある。
【0163】また、上述の各実施形態では、本発明に係
る装置が光情報記録装置,光情報記録再生装置であると
したが、本発明は、情報の読み出し(再生)の機能のみ
を有する光情報再生装置にも全く同様に適用できる。
【0164】また、上述の各実施形態における説明で
は、プローブ101の先端側がN極であったが、これと
は逆に、プローブ101の先端側がS極であっても良
い。ここまでの実施形態では、特に近接場光を発生させ
るプローブのみを述べてきた。しかし本発明の適用例と
しては、特にこれに限られることはない。先端開口の大
きさは、記録媒体にエネルギーを供給する手段によって
異なり、主に通常の光(伝播光)の形態でエネルギーを
供給する場合(例えば、特開平11−271339に記
載のファイバープローブの場合)には用いる光の波長程
度またはそれ以上とし、エバネッセント光(近接場光)
の形態でエネルギーを供給する場合には、用いる光の波
長より小さく形成させておく。本発明の実施形態では、
どちらの形態であってもよい。
【0165】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、先端から光を発するプローブと、前記プ
ローブの先端から記録媒体表面に垂直な方向に磁界を発
生させる磁界発生手段と、前記プローブの先端から発す
る光または磁界を変調することにより記録媒体に情報を
記録する情報記録手段とを有しているので、光学系と磁
気ヘッドの高精度なアライメントを必要とせず、かつ、
磁気ヘッドと記録媒体の光磁気記録層との距離を近づけ
ることができ、よって、磁気ヘッドの小型・軽量化、低
消費電力化、高速化を達成し、トラック密度も向上させ
ることができる。
【0166】また、請求項2記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する記録したい情報で強度変調された
光と前記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向
に発生する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報
記録手段と、前記プローブから発した光が記録媒体に反
射または透過した光の偏光の変化から記録媒体に書き込
まれた情報を読み取る情報読取手段とを有しているの
で、情報読み取り手段を確保しつつ、光学系と磁気ヘッ
ドとの高精度なアライメントを必要とせず、かつ、磁気
ヘッドと光磁気記録層との距離を近づけ、よって、磁気
ヘッドの小型・軽量化、低消費電力化を達成し、トラッ
ク密度も向上させることができる。
【0167】また、請求項3記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する光と前記プローブの先端から記録
媒体表面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調
された磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録
手段と、前記プローブから発した光が記録媒体に反射ま
たは透過した光の偏光の変化から記録媒体に書き込まれ
た情報を読み取る情報読取手段とを有しているので、情
報読み取り手段を確保しつつ、光学系と磁気ヘッドとの
高精度なアライメントを必要とせず、かつ、磁気ヘッド
と光磁気記録層との距離を近づけ、よって、磁気ヘッド
の小型・軽量化、低消費電力化を達成し、トラック密度
も向上させることができ、さらに、高速な磁界変調を実
現することができる。
【0168】また、請求項4記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する記録したい情報で強度変調された
光と前記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向
に発生する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報
記録手段と、前記情報が記録された記録媒体により発生
する磁界を前記プローブにより検出することにより記録
媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有
しているので、情報読み取り手段を確保しつつ、光学系
と磁気ヘッドの高精度なアライメントを必要とせず、か
つ、磁気ヘッドと光磁気記録層の距離を近づけ、よっ
て、磁気ヘッドの小型・軽量化、低消費電力化を達成
し、トラック密度も向上させことができ、さらに、複雑
な光学系を必要とせず、装置をコンパクトなものにする
ことができる。
【0169】また、請求項5記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する光と前記プローブの先端から記録
媒体表面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調
された磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録
手段と、前記情報が記録された記録媒体により発生する
磁界を前記プローブにより検出することにより記録媒体
に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを有して
いるので、情報読み取り手段を確保しつつ、光学系と磁
気ヘッドの高精度なアライメントを必要とせず、かつ、
磁気ヘッドと光磁気記録層の距離を近づけ、よって、磁
気ヘッドの小型・軽量化、低消費電力化を達成し、トラ
ック密度も向上させることができ、さらに、高速な磁界
変調を実現することができ、さらに、複雑な光学系を必
要とせず、装置をコンパクトなものにすることができ
る。
【0170】また、請求項6記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する記録したい情報で強度変調された
光と前記プローブの先端から記録媒体表面の垂直な方向
に発生する磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報
記録手段と、前記情報が記録された記録媒体により発生
する磁界を検出する磁気検出手段とを有しているので、
情報読み取り手段を確保しつつ、光学系と磁気ヘッドの
高精度なアライメントを必要とせず、かつ、磁気ヘッド
と光磁気記録層の距離を近づけ、よって、磁気ヘッドの
小型・軽量化、低消費電力化を達成し、トラック密度も
向上させることができ、さらに、複雑な光学系を必要と
せず、装置をコンパクトなものにすることができる。
【0171】また、請求項7記載の発明によれば、プロ
ーブの先端から発する光と前記プローブの先端から記録
媒体表面の垂直な方向に発生する記録したい情報で変調
された磁界とにより情報を記録媒体に記録する情報記録
手段と、前記情報が記録された記録媒体により発生する
磁界を検出する磁気検出手段とを有しているので、情報
読み取り手段を確保しつつ、光学系と磁気ヘッドの高精
度なアライメントを必要とせず、かつ、磁気ヘッドと光
磁気記録層の距離を近づけ、よって、磁気ヘッドの小型
・軽量化、低消費電力化を達成し、トラック密度も向上
させることができ、さらに、高速な磁界変調を実現する
ことができ、さらに、複雑な光学系を必要とせず装置を
コンパクトなものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術1に示されている光ピックアップ装置
の全体構成図である。
【図2】図1のソリッドイマージョンレンズと磁気ヘッ
ドの周辺を拡大した図である。
【図3】従来技術2に示されている記録装置の構成図で
ある。
【図4】ソリッドイマージョンレンズを用いた光ディス
クシステムを説明するための図である。
【図5】本発明に係る光情報記録装置の構成例を示す図
である。
【図6】本発明に係る光情報記録装置の構成例を示す図
である。
【図7】本発明の第1の実施形態の光情報記録装置を示
す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の光情報記録装置を示
す図である。
【図9】図7,図8の光情報記録装置の変形例を示す図
である。
【図10】図7,図8の光情報記録装置の変形例を示す
図である。
【図11】磁性体の形状例を示す図である。
【図12】パルスビーム−共振電磁コイル方式を説明す
るための図である。
【図13】パルスビーム−共振電磁コイル方式を説明す
るための図である。
【図14】図7,図8の光情報記録装置の他の変形例を
示す図である。
【図15】図7,図8の光情報記録装置の他の変形例を
示す図である。
【図16】図14,図15の光情報記録装置の変形例を
示す図である。
【図17】図14,図15の光情報記録装置の変形例を
示す図である。
【図18】永久磁石の形状例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である
【図21】図19,図20の光情報記録再生装置の変形
例を示す図である。
【図22】図19,図20の光情報記録再生装置の変形
例を示す図である。
【図23】図19,図20の光情報記録再生装置の他の
変形例を示す図である。
【図24】図23の光情報記録再生装置の変形例を示す
図である。
【図25】本発明の第4の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である。
【図26】本発明の第4の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である。
【図27】本発明の第4の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である。
【図28】本発明の第6の実施形態に係る光情報記録再
生装置の構成例を示す図である。
【図29】図28の光情報記録再生装置の変形例を示す
図である。
【図30】再生用磁気ヘッドの一例を示す図である。
【図31】磁気コアまたは永久磁気の形状を示す図であ
る。
【図32】磁気コアまたは永久磁気の形状を示す図であ
る。
【図33】記録媒体の他の例を示す図である。
【図34】本発明の光情報記録再生装置の全体の構成例
を示す図である。
【図35】本発明の光情報記録再生装置の全体の構成例
を示す図である。
【符号の説明】
101 プローブ 102 スライダ 103 アーム 104 サスペンション 105 記録媒体 106 マークピット 150 基板 151 光磁気記録層 202 コイル 203 金属膜 204 磁性体(磁気コア) 250 集光レンズ 255 LD 260 コリメートレンズ 261 ビーム型形プリズム 262 偏光子 253 ビームスプリッタ 263 検光子 264 集光レンズ 254 PD 304 永久磁石 401 カートリッジ 501 再生用磁気ヘッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から光を発するプローブと、前記プ
    ローブの先端から記録媒体表面に垂直な方向に磁界を発
    生させる磁界発生手段と、前記プローブの先端から発す
    る光または磁界を変調することにより記録媒体に情報を
    記録する情報記録手段とを有していることを特徴とする
    光情報記録装置。
  2. 【請求項2】 プローブの先端から発する記録したい情
    報で強度変調された光と前記プローブの先端から記録媒
    体表面の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録
    媒体に記録する情報記録手段と、前記プローブから発し
    た光が記録媒体に反射または透過した光の偏光の変化か
    ら記録媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段
    とを有していることを特徴とする光情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 プローブの先端から発する光と前記プロ
    ーブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記
    録したい情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体
    に記録する情報記録手段と、前記プローブから発した光
    が記録媒体に反射または透過した光の偏光の変化から記
    録媒体に書き込まれた情報を読み取る情報読取手段とを
    有していることを特徴とする光情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 プローブの先端から発する記録したい情
    報で強度変調された光と前記プローブの先端から記録媒
    体表面の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録
    媒体に記録する情報記録手段と、前記情報が記録された
    記録媒体により発生する磁界を前記プローブにより検出
    することにより記録媒体に書き込まれた情報を読み取る
    情報読取手段とを有していることを特徴とする光情報記
    録再生装置。
  5. 【請求項5】 プローブの先端から発する光と前記プロ
    ーブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記
    録したい情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体
    に記録する情報記録手段と、前記情報が記録された記録
    媒体により発生する磁界を前記プローブにより検出する
    ことにより記録媒体に書き込まれた情報を読み取る情報
    読取手段とを有していることを特徴とする光情報記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】 プローブの先端から発する記録したい情
    報で強度変調された光と前記プローブの先端から記録媒
    体表面の垂直な方向に発生する磁界とにより情報を記録
    媒体に記録する情報記録手段と、前記情報が記録された
    記録媒体により発生する磁界を検出する磁気検出手段と
    を有していることを特徴とする光情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 プローブの先端から発する光と前記プロ
    ーブの先端から記録媒体表面の垂直な方向に発生する記
    録したい情報で変調された磁界とにより情報を記録媒体
    に記録する情報記録手段と、前記情報が記録された記録
    媒体により発生する磁界を検出する磁気検出手段とを有
    していることを特徴とする光情報記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003058641A2 (en) * 2002-01-07 2003-07-17 Seagate Technology Llc Surface plasmon lens for heat assisted magnetic recording
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