JP3656585B2 - 非接触トランス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対向配置した1次側トランスと2次側トランスとの間で電磁誘導による非接触の電力伝達が行われる非接触トランスに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、非接触トランスTは、図6に示すように、1次側ハウジング2に内蔵された1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された2次側トランス5とを対向配置して構成されたものであって、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達を行い得るようにしたものである。この非接触トランスTは非接触の電力伝達を行い得るといった利点を有していることから、例えば、水廻りで使用する電動歯ブラシや電気カミソリ等の電気器具Xと上記電気器具Xに充電を行うような充電機器Yとの間に配置して使用される。つまり、電気機器Xが水に濡れた状態にあっても、端子等の通電する部分を直接接触させることなく電気機器Xと充電機器Yとの間で通電させて電気機器Xへの安全な充電が図られるようにしているのである。この充電機器Yを構成する1次側ハウジング2に内蔵される1次側トランス3にあっては、製造コスト上の理由から2次側トランス5と共に鉄心等のコア部材は設けないで内部に空心部1が設けられており、そして、防水上、放熱上の理由から、1次側ハウジング2の内部に充填された樹脂6に完全に埋没するように埋設される(図7)。なお、1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入する際には、1次側ハウジング2の底面2aを底として1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入・充填させるように行われるものである。ここで、1次側トランス3は上記樹脂6に完全に埋没されるものであるから、1次側トランス3の空心部1にも樹脂6が充填されるものである。
【0003】
ここで、1次側トランス3及び2次側トランス5にあっては、電磁誘導の効率上の理由から、極力近接させることが望ましく、つまり、1次側トランス3及び2次側トランス5はそれぞれ1次側ハウジング2及び2次側ハウジング4の対向部位(本例では底面2a,4a)にそれぞれ筒端面を接させるものである。ここで、1次側トランス3にあっては、1次側ハウジング2の底面2aの反対側の筒端面には端子部12が設けられており、上記端子部12にはプリント基板7が装着されるものである。そのため1次側トランス3の空心部1にあっては、その両筒端面で1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7によって蓋がされたような空間になるものであり、上記空心部1に樹脂6が充填される際には、1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7と1次側トランス3の両筒端面との微小な隙間から樹脂6が空心部1に染み入るように充填されるものであり、しかして、樹脂6の充填が行われにくい空心部1にあっては、樹脂6が充填される前に空心部1にもともとあった空気が残存空気15として樹脂6の中に封じ込められてしまうことがあった。このように、樹脂6の中に残存空気15が封じ込められて残ってしまうと、1次側トランス3に繰り返し通電させることで1次側トランス3が発熱等をした場合に、上記樹脂6の中の残存空気15が膨張し、1次側ハウジング2の破損・変形を引き起こすといった問題が生じてしまうものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ハウジングの底面にトランスを載置させると共に上記トランスにプリント基板を装着させたことで、トランスの空心部が両端で蓋をされた空間状になった場合にも、上記空心部に残存空気を残さずに樹脂を充填させてハウジングに変形等の不具合を生じさせないようにする非接触トランスを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る非接触トランスは、1次側ハウジング2に内蔵された筒状の1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された筒状の2次側トランス5とを対向配置し、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達が行われる非接触トランスであって、1次側トランス3の一方の筒端面3aを2次側ハウジング4との対向部位である1次側ハウジング2の底面2aに載置すると共に1次側トランス3の他方の筒端面3bに端子部12を設けてプリント基板7を装着し、1次側ハウジング2内に充填させた樹脂6に埋没させた1次側トランス3において、プリント基板7と1次側トランス3との間に1次側トランス3の空心部1と1次側トランス3の外部とを連通させる貫通路10を設けたことを特徴とする。これにより、1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7により略蓋をされた空間に形成された1次側トランス3の空心部1にあっても、プリント基板7と1次側トランス3との間に1次側トランス3の空心部1と1次側トランス3の外部とを連通させる貫通路10を設けたことから、1次側トランス3を1次側ハウジング2内に充填させた樹脂6に埋没させる際には、上記貫通路10が樹脂6を空心部1に導入させると共にもともと空心部1にあった空気を空心部1外に導出させるものであって、1次側トランス3の空心部1に残存空気15(図7参照)を残さずに樹脂6を充填させることができるものである。
【0006】
また、請求項2に係る非接触トランスは、請求項1において、1次側ハウジング2内に充填させる樹脂6の注入ポイントGと反対側に貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を設けたことを特徴とする。これにより、1次側ハウジング2内に注入した樹脂6は1次側トランス3の外周縁を取り巻くように滞留した後に貫通路10から空心部1に導入されて充填されるものであり、つまり、樹脂6は1次側トランス3の外周縁と1次側ハウジング2との間で整流された後に略一定の流量でスムーズに貫通路10を通って空心部1に至るものであり、すなわち、貫通路10における空心部1の空気の空心部1外への導出通路を塞ぐように一気に樹脂6が貫通路10を流れてしまうことを避けることができ、しかして、樹脂6による安定的な空心部1の充填を図り得ると共に、空心部1にあった空気を残存空気15として樹脂6中に封じ込めてしまう恐れを更に低減させることができるものである。
【0007】
また、請求項3に係る非接触トランスは、請求項1において、1次側ハウジング2の底面2aと1次側トランス3との間に1次側トランス3の空心部1と1次側トランス3の外部とを連通させる樹脂通路11を設けたことを特徴とする。これにより、樹脂通路11が1次側ハウジング2内に注入された樹脂6を空心部1に導入し、同時に、貫通路10が空心部1の空気を空心部1外に着実に排出させるものであり、このように、通路毎に別々の単機能を持たせたことで空気を空心部1外に排出させながらの空心部1への樹脂6の導入・充填がスムーズに行われ得るものであり、しかして、空心部1にあった空気を残存空気15として樹脂6中に封じ込めてしまう恐れを更に低減させることができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
図1及び図2に本発明の実施の形態の例を示す。上記図1及び図2には非接触トランスT(図5参照)を構成する1次側トランス3の1次側ハウジング2への配置状態について示してある。従来技術の項でも触れたが、非接触トランスTは、1次側ハウジング2に内蔵された1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された2次側トランス5とを対向配置して構成されたものであって、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達を行い得るようにしたものである。そして、この非接触トランスTは、上記非接触の電力伝達を利用して、水廻りで使用する電動歯ブラシや電気カミソリ等の電気器具Xと上記電気器具Xに充電を行うような充電機器Yとの間に配置して使用されるものである。
【0010】
本例においても、この非接触トランスTは水廻りで使用する電気器具Xと上記電気器具Xに充電を行う充電機器Yとの間に配置して使用したものを想定するものであり、しかして、1次側ハウジング2は充電機器ハウジングをいうと共に、1次側トランス3は充電機器側トランスをいい、また、2次側ハウジング4は電気器具ハウジングをいうと共に、2次側トランス5は電気器具側トランスをいうものと想定している。
【0011】
この非接触トランスTを構成する1次側トランス3及び2次側トランス5は、それぞれ内部に中空部分である空心部1を有した筒状本体で主体が構成されるものであり、上記筒状本体の一部に通電線を周方向に巻回させたコイル部を備えたものである。この1次側トランス3及び2次側トランス5は対向配置されるものであるが、これは、それぞれの筒状本体の筒端面同士を対向させると共にそれぞれの空心部1をその軸心が同一線上に位置されるようにして配置されるものである。上記コイル部にあっては筒状本体のうち対向する筒端面の近傍位置に設けられるものであって、詳述すると、筒状本体には筒周面から内径方向に凹没させた凹条部13を形成してあり、この凹条部13に通電線が巻回されてコイル部が形成されている。ここで、1次側トランス3のコイル部は1次側コイル部8と称し、2次側トランス5のコイル部は2次側コイル部9と称する。
【0012】
上述したように通電させた1次側コイル部8は電磁誘導現象を介して次側コイル部9に電気を起こさせるものであり、つまり、1次側コイル部8と2次側コイル部9との間では非接触の電力伝達が行われるのである。本例では、1次側コイル部8及び2次側コイル部9は1次側トランス3及び2次側トランス5のうち対向する部位の近傍に設けられていて、つまり1次側コイル部8及び2次側コイル部9を近接配置することで非接触トランスTの電気伝達の効率の低下を極力防ぐような構造にしているのである。なお、1次側トランス3は1次側ハウジング2に内蔵され、また、2次側トランス5は2次側ハウジング4に内蔵されるものであるが、1次側コイル部8及び2次側コイル部9を極力近接配置させるため、対向する1次側ハウジング2及び2次側ハウジング4のそれぞれの底面2a,4aに1次側トランス3及び2次側トランス5の対向する筒端面をそれぞれ接地させて配置されている。
【0013】
ここで、1次側トランス3が1次側ハウジング2の底面2aに接する筒端面を一方の筒端面3aと称すると、1次側トランス3の筒端面のうち1次側ハウジング2の底面2aに接しない方の筒端面、つまり他方の筒端面3bには上記他方の筒端面3bから上方に突出した4本のリード端子12aにより形成される端子部12が設けられている。この端子部12は1次側トランス3の他方の筒端面3bに載置されるプリント基板7と電気的な接続をなすものである。つまり、1次側トランス3にあっては、両筒端面3a,3bで1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7により挟まれており、両筒端面3a,3bを連通させるように形成された空心部1にあっては、1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7により略蓋をされた空間状に形成されている。また、本例では、上記1次側トランス3の他方の筒端面3bに、空心部1の上端部と1次側トランス3の外部とを直線的に連通させる凹溝10aが設けられている。1次側トランス3を構成する筒状本体において他方の筒端面3bから凹条部13までの距離をAとすると、この凹溝10aの溝深さBは、B<Aの関係を有している。この凹溝10aにあっては、他方の筒端面3bにプリント基板7を載置させた状態で上記プリント基板7により凹溝10aの上方開口が塞がれるものであり、空心部1の上端部と1次側トランス3の外部とを直線的に連通させる孔状の貫通路10を形成させている。
【0014】
この1次側トランス3にあっては、従来技術同様、1次側ハウジング2の内部に注入した樹脂6に完全に埋没させるものである。なお、1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入する際には、1次側ハウジング2の底面2aを下方に位置させて容器の底とし、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に樹脂6を注入させるように行われる(矢印E)。そして、1次側ハウジング2に充填した樹脂6に1次側トランス3を完全に埋没させるにあたっては、空心部1にも上記樹脂6が充填されるものであり、これは、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に徐々に溜められた樹脂6が上記貫通路10を通って空心部1の内部に徐々に流入することで行われる(矢印F)。このように、1次側ハウジング2の底面2a及びプリント基板7によって略蓋をされた空間に形成された1次側トランス3の空心部1にあっても、プリント基板7と1次側トランス3との間に1次側トランス3の空心部1と1次側トランス3の外部とを連通させる貫通路10を設けたことから、1次側トランス3を1次側ハウジング2内に充填させた樹脂6に埋没させる際には、上記貫通路10が樹脂6を空心部1に導入させると共にもともと空心部1にあった空気を空心部1外に導出させるものであって、1次側トランス3の空心部1に残存空気15(図7参照)を残さずに樹脂6を充填させることができるものである。しかして、1次側トランス3に通電させて1次側トランス3が発熱した際にも、樹脂6中に封じ込められた残存空気15の膨張が原因の1次側ハウジング2の破損や変形等の不具合の発生を無くすることができるものである。
【0015】
以下には、本発明の実施の形態の他例を列挙する。これらの例は、先に述べた実施の形態の例の1次側トランス3の形状を変更したものであることから、重複する部分は説明を省き、変更点のみを説明するものとする。
【0016】
図3及び図4に示す本発明の実施の形態の他例は、1次側ハウジング2内に充填させる樹脂6の注入ポイントGと反対側に貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を設けた例である。
【0017】
先の実施の形態の例で述べたが、貫通路10は、空心部1の空気を空心部1外に導出させると共に、1次側ハウジング2内に充填させた樹脂6を空心部1に導入する通路である。つまり、貫通路10は、その機能を果たすためには、貫通路10内で樹脂6と空気との2つの通路を確保しなければならない。ここで、1次側ハウジング2に注入される樹脂6は1次側ハウジング2の底面2aから徐々に貯留されるものであり、上記樹脂6の注入ポイントGの近傍では、貯留された樹脂6に対して樹脂6が注入されるため樹脂6の注入の衝撃よる貯留した樹脂6への影響、例えば波が発生することが予想できる。この波立った樹脂6は、ときに貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を完全に覆ってしまう場合があり、このように貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を樹脂6で覆ってしまうと貫通路10の空気の通路を遮断してしまい、残存空気15を残さない樹脂6の空心部1への導入を妨げてしまうものである。
【0018】
本例では、1次側ハウジング2内に充填させる樹脂6の注入ポイントGと反対側に貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を設けたので、1次側ハウジング2内に注入した樹脂6は、1次側トランス3の外周縁を取り巻くように滞留して整流された後に貫通路10に至り(矢印I)、貫通路10の空気の通路を遮断することなく略一定の流量でスムーズに空心部1に至るものである。しかして、本例のように、1次側ハウジング2内に充填させる樹脂6の注入ポイントGと反対側に貫通路10の1次側トランス3の外部に臨む外開口14を設けると、空心部1に樹脂6を充填する際に上記樹脂6に空心部1にあった空気を残存空気15として樹脂6中に封じ込めてしまう恐れを低減させることができるのである。
【0019】
図5に示す本発明の実施の形態の他例は、上記貫通路10の他に、1次側ハウジング2の底面2aと1次側トランス3との間に1次側トランス3の空心部1と1次側トランス3の外部とを連通させる樹脂通路11を設けた例である。本例は、1次側トランス3の一方の筒端面3aに空心部1の上端部と1次側トランス3の外部とを直線的に連通させる凹溝11aを設け、上記凹溝11aで上記樹脂通路11を形成したものである。つまり、この凹溝11aにあっては、1次側トランス3の一方の筒端面3aを1次側ハウジング2の底面2aに載置させた状態では上記1次側ハウジング2の底面2aにより凹溝11aの下方開口が塞がれるものであり、空心部1の下端部と1次側トランス3の外部とを直線的に連通させる孔状の樹脂通路11を形成させているのである。なお、1次側トランス3を構成する筒状本体において一方の筒端面3aから凹条部13までの距離をCとすると、この凹溝11aの溝深さDは、D<Cの関係を有している。
【0020】
このように、1次側ハウジング2の底面2aと1次側トランス3の間に樹脂通路11を設けると、空心部1に残存空気15を残さずに樹脂6を充填させることができるのである。つまり、1次側ハウジング2内に注入された樹脂6は1次側ハウジング2の底面2aから徐々に貯留・充填されていくものであるが、この1次側ハウジング2の底面2a近傍に樹脂通路11が設けられていることから、樹脂6は樹脂通路11を通って1次側ハウジング2内に貯留するのと略同じタイミングで空心部1に貯留・充填されていくものである。このとき、空心部1にもともとあった空気は樹脂6により上方に押しやられるものであるが、押しやられた空気は他方の筒端面3bとプリント基板7との間に設けられた貫通路10を通って空心部1外に着実に排出されるものである(矢印H)。このように、本例では、貫通路10にて空心部1の空気の空心部1外への排出を行わせると共に、樹脂通路11にて樹脂6の空心部1への導入・充填を行わせており、つまり、通路毎に単機能を持たせたことで空心部1への樹脂6のスムーズな導入が行われ得るものであり、空心部1にあった空気を残存空気として樹脂6中に封じ込めてしまう恐れを更に低減させることができるものである。
【0021】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の非接触トランスにあっては、1次側トランスの一方の筒端面を2次側ハウジングとの対向部位である1次側ハウジングの底面に載置すると共に1次側トランスの他方の筒端面に端子部を設けてプリント基板を装着し、1次側ハウジング内に充填させた樹脂に埋没させた1次側トランスにおいて、プリント基板と1次側トランスとの間に1次側トランスの空心部と1次側トランスの外部とを連通させる貫通路を設けたので、1次側ハウジングの底面及びプリント基板により略蓋をされた空間に形成された1次側トランスの空心部にあっても、1次側トランスを1次側ハウジング内に充填させた樹脂に埋没させる際には、上記貫通路が樹脂を空心部に導入させると共にもともと空心部にあった空気を空心部外に導出させ、1次側トランスの空心部に残存空気を残さずに樹脂を充填させることができ、しかして、樹脂内に封じ込められた残存空気が通電させた1次側トランスの発熱により膨張して1次側ハウジングを変形させるといった不具合を無くすることができるものである。
【0022】
また、請求項2に係る非接触トランスにあっては、請求項1の効果に加えて、1次側ハウジング内に充填させる樹脂の注入ポイントと反対側に貫通路の1次側トランスの外部に臨む外開口を設けたので、1次側ハウジング内に注入した樹脂は1次側トランスの外周縁を取り巻くように滞留した後に貫通路から空心部に導入されて充填されるものであり、つまり、樹脂は一旦1次側トランスの外周縁と1次側ハウジングとの間で整流された後に略一定の流量でスムーズに貫通路を通って空心部に至るものであり、すなわち、貫通路における空心部の空気の空心部外への導出通路を塞ぐように一気に樹脂が貫通路を流れてしまうことを避けることができ、しかして、樹脂による安定的な空心部の充填を図ると共に、空心部にあった空気を残存空気として樹脂中に封じ込めてしまうような恐れを更に低減させることができるものである。
【0023】
また、請求項3に係る非接触トランスにあっては、請求項1の効果に加えて、1次側ハウジングの底面と1次側トランスとの間に1次側トランスの空心部と1次側トランスの外部とを連通させる樹脂通路を設けたので、樹脂通路が1次側ハウジング内に注入された樹脂を空心部に導入し、同時に、貫通路が空心部の空気を空心部外に着実に排出させるものであり、このように、通路毎に別々の単機能を持たせたことで空気を空心部外に排出させながらの空心部への樹脂の導入・充填がスムーズに行われ得るものであり、しかして、空心部にあった空気を残存空気として樹脂中に封じ込めてしまう恐れを更に低減させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示すものであって、1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図2】同上の上面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他例である1次側トランスとプリント基板との間に貫通路を設けた例における、1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図4】同上の上面図である。
【図5】本発明の実施の形態の更に他例である1次側トランスと1次側ハウジングの底面との間に樹脂通路を設けた例における、1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図6】従来技術の例の非接触トランスを示す側面断面図である。
【図7】同上の樹脂に埋没させて1次側トランスを1次側ハウジングに配置した状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 空心部
2 1次側ハウジング
3 1次側トランス
4 2次側ハウジング
5 2次側トランス
6 樹脂
7 プリント基板
8 1次側コイル部
9 2次側コイル部
10 貫通路
11 樹脂通路

Claims (3)

  1. 1次側ハウジングに内蔵された筒状の1次側トランスと2次側ハウジングに内蔵された筒状の2次側トランスとを対向配置し、1次側トランスに備えた1次側コイル部と2次側トランスに備えた2次側コイル部との間で生じる電磁誘導によって1次側トランスと2次側トランスとの間で非接触の電力伝達が行われる非接触トランスであって、1次側トランスの一方の筒端面を2次側ハウジングとの対向部位である1次側ハウジングの底面に載置すると共に1次側トランスの他方の筒端面に端子部を設けてプリント基板を装着し、1次側ハウジング内に充填させた樹脂に埋没させた1次側トランスにおいて、プリント基板と1次側トランスとの間に1次側トランスの空心部と1次側トランスの外部とを連通させる貫通路を設けたことを特徴とする非接触トランス。
  2. 1次側ハウジング内に充填させる樹脂の注入ポイントと反対側に貫通路の1次側トランスの外部に臨む外開口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の非接触トランス。
  3. 1次側ハウジングの底面と1次側トランスとの間に1次側トランスの空心部と1次側トランスの外部とを連通させる樹脂通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の非接触トランス。
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