JP2000058340A - ポットコア型高圧トランス - Google Patents

ポットコア型高圧トランス

Info

Publication number
JP2000058340A
JP2000058340A JP10221616A JP22161698A JP2000058340A JP 2000058340 A JP2000058340 A JP 2000058340A JP 10221616 A JP10221616 A JP 10221616A JP 22161698 A JP22161698 A JP 22161698A JP 2000058340 A JP2000058340 A JP 2000058340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pot
voltage transformer
coil bobbin
coil
insulating resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10221616A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Sugimoto
典康 杉本
Takafumi Oshima
崇文 大島
Minoru Yasuda
稔 安田
Hideki Ishikawa
秀樹 石川
Toshiji Ito
利治 伊藤
Eiji Yoshida
英司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP10221616A priority Critical patent/JP2000058340A/ja
Publication of JP2000058340A publication Critical patent/JP2000058340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポットコア型高圧トランスにおいて、ポット
コア本体の絶縁性を確保すること。 【解決手段】 ほぼ中心部に磁心部を備えるポットコア
本体33にコイルボビン40を嵌装したポットコア型高
圧トランスにおいて、コイルボビン40の周部に絶縁樹
脂層59を型成形により一体形成してから、該コイルボ
ビン40をポットコア本体33内に嵌装するようにし、
これによってポットコア本体33とコイルボビン40間
を絶縁樹脂層59により封止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用点灯起動装
置、産業用放電灯装置、着火装置等の放電装置に最適な
ポットコア型高圧トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘッドライトに用いられるメタルハライ
ドランプ等の放電灯は、自動車の前部に保持された放電
灯用ソケットに、その電極を嵌着して脱着可能に取付け
られ、該ソケットの端子から高電圧が付与される。この
放電灯は、ヘッドライトの場合で、電極間の絶縁破壊電
圧である13kV以上の高電圧が印加される。そこで、
約400V程度の電圧を高圧トランスにより昇圧して、
二次側コイルの出力端に高電圧を生成し、この高電圧を
ソケットの端子に接続するようにして、前記放電灯に電
圧印加するようにしている。
【0003】かかる構成にあって、従来は、高圧トラン
スは、放電灯用ソケットが設けられるランプハウジング
の外部に設けられ、該高圧トランスの二次側の出力端に
接続された高圧ケーブルをランプハウジング内に導入し
て、ソケットの端子と接続するようにしていた。
【0004】ところで、上述の従来構成にあっては、離
間して配置されるソケットと、トランスを高圧ケーブル
により接続する構成であるため、部品点数が増えて取付
けが面倒であった。さらには、この高圧ケーブルが邪魔
となって、配置設計が面倒となり、この高圧ケーブルに
より電磁波が周囲に発生して、車両に搭載された電子制
御回路の誤動作の原因となったり、該高圧ケーブルによ
り電圧損失が発生する等、種々の問題を生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、一側面から放
電灯が接続されるソケット部を突設したケース内に、高
圧トランスを収納し、前記ソケット部に設けた端子に、
高圧トランスの二次コイルを電気的に接続するように
し、さらに、前記高圧トランスの一次コイルを、回路部
を介して又は直接に外部電路と接続するようにした一体
型の構成が提案された。
【0006】このような、構成にあっては、上述の問題
点を解決し得るほかに、装置が小型化し得ると言う利点
がある。ところで、このような放電装置に用いられる高
圧トランスとしては、棒コアに一次コイルと二次コイル
とを巻回する開磁型のものが適用され得る。この棒コア
を用いたものは、形状が単純であり、製造容易ではある
が、開磁路であるために、例えば車両用点灯起動装置と
して、電圧の劣化を考慮した好ましい出力である22k
Vを発生させるためには、2次コイルの巻数が300以
上を必要とし、高圧トランスが大型となるという欠点が
あった。また、同様に、棒コアにCコアを付加した半開
磁型構造のものも提案され得る。しかるにこの構成にあ
っても、所要の出力電圧を発生させるために、充分な小
型化を実現できない。
【0007】そこでほぼ中心部に磁心部を備えるポット
コア本体の内部に、二次コイルと、一次コイルとが巻装
されたコイルボビンを、磁心部に外嵌して配設してなる
ポットコア型高圧トランスが提案された。このポットコ
ア型の高圧トランスは、閉磁路が形成されるため、磁束
の漏れがなく、効率が良い。このため、小型化を容易に
達成することができた。
【0008】かかる構成にあって、従来は、コイルボビ
ンをポットコア本体内に嵌装してから、コイルボビンを
ポットコア本体間の隙間を絶縁樹脂を含浸して、封止す
るようにしていた。ところが、このようなポットコア型
高圧トランスにあってはコイルボビンの周面には複数の
鍔片が突成されており、隙間形状が複雑で、前記隙間に
絶縁樹脂を圧入しても、密に封入することができず、残
留空気により気泡が発生し易く、このため充分な絶縁性
を確保できないという問題があった。本発明は、上述の
一体型の車両用点灯起動装置等の放電装置等に適した高
圧トランスを適用するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ほぼ中心部に
磁心部を備えるポットコア本体の内部に、二次コイル
と、一次コイルとが巻装され、かつ周部に絶縁樹脂層を
金型成形により一体形成されたコイルボビンを、磁心部
に外嵌して配設し、前記絶縁樹脂層により、ポットコア
本体とコイルボビン間を封止したことを特徴とするポッ
トコア型高圧トランスである。
【0010】かかる構成では、ポットコア本体内に嵌装
する前に、あらかじめコイルボビンの周部に絶縁樹脂層
を形成するようにしているから、残留空気による気泡が
発生することがない。また、万一、空気が充分排出でき
ず、気泡が残存していても、その気泡を目視で確認でき
る。このため不良品を、コアに装着する前にあらかじめ
排除できるので、フェライトからなる高価なポットコア
を無駄にすることがなく、低コスト化できる。
【0011】このポットコア型高圧トランスは、上述し
た一側面から放電灯が接続されるソケット部を突設し、
ケース内に、高圧トランスを収納し、前記ソケット部に
設けた端子に、高圧トランスの二次コイルを電気的に接
続するようにし、さらに、前記高圧トランスの一次コイ
ルを、回路部を介して又は直接に外部電路と接続するよ
うにしてなる放電装置の、その高圧トランスとして適用
した場合には、上述のように、該放電装置の小型化に資
することとなり、最適である。
【0012】ここで前記コイルボビンは、ポット蓋片を
一体的に備えた構成とすることができる。これにより、
絶縁樹脂層を形成するときコイルボビンにあらかじめポ
ット蓋片を挿入しているため、含浸金型の形状が単純と
なり低コスト化がはかられる。さらには、ポットコア本
体内に上述のコイルボビンを嵌装するだけで、高圧トラ
ンスを組み付けることができ、組み付けが容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の高圧トランス30を用い
た車両用点灯起動装置1の実施例を添付図面に従って説
明する。この車両用点灯起動装置1は、図1で示すよう
に、上部が開口し、深皿状筐体3と、該筐体3の上部開
口を覆うソケット蓋体7とで構成される本体ケース2内
に、高圧トランス30,回路基板90等を収納してな
り、その上面には、車両用放電灯が接続される接続口1
1を備えるソケット部10が設けられている。
【0014】ここで本体ケース2は、筐体3とソケット
蓋体7の組付けにより、楕円平面形状となり、ソケット
部10を中心から偏位した位置に配設している。また、
筐体3は、合成樹脂材料により、周壁4と底壁5とを一
体的に連成してなる深皿状をしており、その外周には、
金属保護筐8が下方から被着される。
【0015】次に、前記ソケット蓋体7の構成につき説
明する。ソケット蓋体7はその周縁形状を前記筐体3の
開口と一致する形状としており、合成樹脂材料により一
体形成されている。ソケット蓋体7に連成されたソケッ
ト部10は、環状周壁により囲繞して円形の接続口11
を形成しており、該接続口11の下底に、小環部13を
一体形成しており、小環部13内には、高圧端子片15
がインサート成形あるいはアウトサート成形によりソケ
ット蓋体7と一体的に組み込まれ、さらに前記小環部1
3にゴム製嵌着リング14が嵌装される。またソケット
部10の内側には、低圧端子片17が同様にインサート
成形あるいはアウトサート成形により組み込まれて突出
している。
【0016】そして高圧端子片15は、その下端がソケ
ット部10から下方へ延出され、高圧トランス30の組
付けにより、高圧端子片15の下端の接続突片16が高
圧トランス30の二次側コイルと接続されることとな
る。また前記低圧端子片17の下端もソケット蓋体7の
下方へ延出されている。この下端はクランク形状をして
おり、後述するように、高圧トランス30の側方を迂回
して、回路基板90の組み込みにより、該回路基板90
の低電圧路と接続される。
【0017】また、ソケット蓋体7上のソケット部10
の側傍には、ソケット部10の径方向に沿って、導通路
9が形成され、該導通路9にリード線95の端部に設け
られたプラグ96が嵌着される。
【0018】次に、本発明の要部に係るポットコア型高
圧トランス30の構成を図1〜5に従って説明する。こ
の高圧トランス30は、磁心部35を備える閉磁型ポッ
トコア31内に、コイルボビン40を収納してなる。こ
こでポットコア31は、フェライトによって形成され、
図6で示すように、ポットコア本体33に外径が等しい
ポット蓋片32を被着することにより、全体として短円
柱状となるように構成されている。
【0019】このポットコア31のポット蓋片32は、
円板状となっており、図3で示すように、該ポット蓋片
32にコイルボビン40に外嵌して、一体的に組み付け
られる。
【0020】またポットコア本体33は、円筒形の側周
壁34と、中央の磁心部35とを後部壁36で接続して
連成した構造となっており、中心から偏位した位置に、
磁心部35を貫通して、後述するコイルボビン40の肉
厚部48が内嵌する嵌装孔37が形成されている。この
ポットコア本体33は別途形成され、後述するように、
該ポットコア本体33内に、ポット蓋片32を一体的に
備え、かつ周部に絶縁樹脂層59が形成されたコイルボ
ビン40が嵌装される。尚、後部壁36には3つの孔部
39が形成される。
【0021】次に前記ポット蓋片32が一体的に組み付
けられるコイルボビン40の構成につき説明する。
【0022】コイルボビン40は合成樹脂材料からな
り、図2,3で示すように、磁心部35の周囲に密着す
る基筒部46を備え、基筒部46の周面に複数の鍔片4
1を周設し、該鍔片41により区画して、分割周溝4
2,42,42及びその間の中間周溝44,44を夫々
形成し、さらに背面に周溝45を形成するようにしてい
る。そして、分割周溝42,42,42及びその間の中
間周溝44,44に二次コイル49を、連続して105
ターン巻回し、周溝45に一次コイル50を1.5ター
ンの巻数で巻回するようにしている。この一次コイル5
0の線径はφ0.45,二次コイルの線径はφ0.30
としている。
【0023】このコイルボビン40の背部には、図2,
3で示すように、突部52a及び突部52b,52bが
突成されている。そして、突部52aには二次コイル4
9の低圧端となる巻き終り端を結合し、突部52b,5
2bには周溝45に装填した一次コイル50の各端を夫
々結合して、孔部39を介して高圧トランス30の背方
へ引出すようにし、二次コイル49の巻き終り端と、各
一次コイル50の両端とを夫々回路基板90の所要電路
と接続するようにしている。尚、図2は、コイルボビン
40の構成を明確にするため、各コイルを省略して示し
ている。
【0024】さらにコイルボビン40は、前記磁心部3
5の嵌装孔37に内嵌して、ポット蓋片32を貫通する
肉厚部48を備え、該肉厚部48にコイルボビン40の
中心に対して偏心させて接続孔47を形成している。そ
してポット蓋片32の前面には、コイルボビン40に連
成された遮蔽部56が形成され、該遮蔽部56に前記接
続孔47が開口する。また、遮蔽部56には、接続孔4
7と同心状に筒状部57が形成される。
【0025】前記接続孔47内には、図1で示すよう
に、高圧端子片15の接続突片16が挿通する。そし
て、高圧端となる二次コイル49の巻き始め端が、肉厚
部48に形成した挿入孔53から接続孔47内に導入さ
れて、接続突片16に電気的に接続されることとなる。
この二次コイル49は、中間周溝44を介して周溝4
2,42に順次巻回され、上述したように、その低圧端
となる巻き終り端が突部52bの挿通孔から背方へ引出
されることとなる。
【0026】次に、かかる構成からなるポット蓋片32
を一体的に備えたコイルボビン40は、図4で示すよう
に、含浸金型70に嵌装され、その内部で、コイルボビ
ン40と含浸金型70の内面間に注入間隙72を整一に
形成した状態で、保持される。そして含浸金型70に形
成した注入口73から注入間隙72内に絶縁性樹脂材7
4が供給される。そして、注入間隙72を絶縁性樹脂材
74により充填し、空気孔75により真空吸引して、注
入間隙72内に絶縁性樹脂材74を含浸させる。そし
て、絶縁性樹脂材74を硬化してから、含浸金型70の
型材71a,71bを分離して、コイルボビン40を取
り出す。これにより、図5で示すように、コイルボビン
40の周囲には、鍔片41間に絶縁性樹脂材74が密に
含浸して、絶縁樹脂層59が整一に形成される。この絶
縁樹脂層59の外径は、ポットコア本体33の内径とほ
ぼ一致させている。
【0027】しかる後に、周囲に絶縁樹脂層59を形成
されたコイルボビン40を、基筒部46を磁心部35に
外嵌して、ポットコア本体33内に嵌着する。そして、
ポットコア本体33の下面から、突部52a,52bが
突出し、二次コイル49の巻き終り端と、各一次コイル
50の両端とが引出される。
【0028】これにより、ポットコア本体33の内周面
とコイルボビン40間は絶縁樹脂層59が密に介在し、
隙間を生じることがなく、かつその内部に気泡の発生が
ない。
【0029】かかる構成の高圧トランス30は、外径φ
38mm,ポットコア本体33の内径34mm、巻線
比;一次コイル=1.5巻,二次コイル=81巻であ
る。また、絶縁性樹脂材74はエポキシ系樹脂としてグ
レースジャパン社製スタイキャスト1365(商品名)
を用いた。
【0030】ここで、このポットコア型高圧トランス3
0にあって、上述したように、コイルボビン40に絶縁
樹脂層59を形成した本発明品と、コイルボビン40を
ポットコア本体33内に嵌着した後に、絶縁樹脂材料を
ポットコア本体33内に含浸させるようにした比較品の
出力電圧、出力幅を比較した。
【0031】
【0032】このように、各試料はいずれも、出力特性
にほとんど差がみられず、本発明品でも十分な出力電圧
を発生することが解った。また本発明品にあって、絶縁
樹脂層の径を発明品(イ)に比してコア内径よりも0.
5mm大きくした本発明品(ロ)は、ポットコア本体3
3の内面に対し密嵌させることができるため発明品
(イ)よりも絶縁性がさらに向上しているため、出力電
圧が高くなった。
【0033】ここで、絶縁製樹脂材は、耐熱衝撃性に優
れ、硬化後の硬度の低いものを使用した。このような樹
脂材として上記のグレースジャパン社製スタイキャスト
1365(エポキシ系樹脂)の他、ウレタン系,及びシ
リコン系樹脂が好適に採用され得る。このため、絶縁樹
脂層59の外径がポットコア本体33の内径よりも大き
くても、弾性変形させながら容易に圧入することがで
き、ポットコア本体33への組み付けが可能となる。ま
た、上述の構成にあっては、絶縁樹脂層59を形成する
ときコイルボビン40にあらかじめポット蓋片32を挿
入しているため、含浸金型70の形状が単純となり低コ
スト化がはかられる。
【0034】また、各試料を60℃の恒温槽中18時間
連続作動させ(1000回/min,約100万回)、
トランスの劣化を評価したが、本発明品は比較品と同様
に、劣化が見られなかった。
【0035】かかる各構成からなる車両用点灯起動装置
1は、自動車のエンジンルーム内の前部に取付けられた
ランプハウジング内に取付けられ、メタルハライドラン
プ等の放電灯(図示せず)が、ソケット部10に嵌着さ
れ、該放電灯の周囲電極に低圧端子片13が接続され、
心電極に高圧端子片15が接続される。そして、リード
線95からの約コイルボビン400V程度の電圧が、回
路基板90の所要回路を介して一次コイル50に印加さ
れ、該一次電圧が二次コイル49で22kV以上に昇圧
されて高圧端子片15に印加され、メタルハライドラン
プが点灯することとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述したように、ほぼ中心部
に磁心部を備えるポットコア本体にコイルボビンを嵌装
したポットコア型高圧トランスにおいて、前記コイルボ
ビンの周部に絶縁樹脂層を型成形により一体形成してか
ら、該コイルボビンをポットコア本体内に嵌装するよう
にし、これによってポットコア本体とコイルボビン間を
絶縁樹脂層により封止したから、ポットコア本体内に嵌
装する前に、あらかじめコイルボビンの周部に絶縁樹脂
層が介在し、これによりポットコア本体とコイルボビン
の周部の間に気泡が発生することなく封止でき、このた
め絶縁性が向上する等の優れた効果がある。また、万
一、成形時に空気が充分排出されず、絶縁樹脂層に気泡
が残存していても、外部より目視できるため、ポットコ
アに装着する前に、不良品として除去することができ、
従来のように、高価なフェライトポットコアを無駄に捨
てるといったことがなくなり、製造コストを低減化し得
るという効果もある。
【0037】ここで、このポットコア型高圧トランスを
放電装置に適用した場合には、上述のように該放電装置
の小型化に資することとなり、最適である。
【0038】また、コイルボビンは、ポット蓋片を一体
的に備えた構成とすることができ、この場合には、絶縁
樹脂層を形成するときコイルボビンにあらかじめポット
蓋片を挿入しているため、含浸金型の形状が単純となり
低コスト化がはかられる。さらには、ポットコア本体内
に上述のコイルボビンを嵌装するだけで、高圧トランス
を組み付けることができ、組み付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧トランス30を用いた車両用点灯
起動装置1の縦断側面図である。
【図2】本発明の高圧トランス30の縦断状態の斜視図
である。
【図3】コイルボビン40にポット蓋片を組み付ける工
程を示す縦断側面図である。
【図4】絶縁樹脂層59の成形工程を示す縦断側面図で
ある。
【図5】絶縁樹脂層59を備えたコイルボビン40の縦
断側面図である。
【図6】ポットコア31の分離斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用点灯起動装置 2 本体ケース 10 ソケット部 30 高圧トランス 31 ポットコア 32 ポット蓋片 33 ポットコア本体 35 磁心部 40 コイルボビン 49 二次コイル 50 一次コイル 59 絶縁樹脂層 70 含浸金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 E (72)発明者 安田 稔 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 石川 秀樹 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 伊藤 利治 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 吉田 英司 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AC06 CC00 5E044 AD02 BA01 BB02 BC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ中心部に磁心部を備えるポットコア本
    体の内部に、二次コイルと、一次コイルとが巻装され、
    かつ周部に絶縁樹脂層を金型成形により一体形成された
    コイルボビンを、磁心部に外嵌して配設し、前記絶縁樹
    脂層により、ポットコア本体とコイルボビン間を封止し
    たことを特徴とするポットコア型高圧トランス。
  2. 【請求項2】一側面から放電灯が接続されるソケット部
    を突設し、ケース内に、高圧トランスを収納し、前記ソ
    ケット部に設けた端子に、高圧トランスの二次コイルを
    電気的に接続するようにし、さらに、前記高圧トランス
    の一次コイルを、回路部を介して又は直接に外部電路と
    接続するようにしてなる放電装置の、その高圧トランス
    として適用されるものであって、 ほぼ中心部に磁心部を備えるポットコア本体の内部に、
    二次コイルと、一次コイルとが巻装され、かつ周部に絶
    縁樹脂層を金型成形により一体形成されたコイルボビン
    を、磁心部に外嵌して配設し、前記絶縁樹脂層により、
    ポットコア本体とコイルボビン間を封止したことを特徴
    とするポットコア型高圧トランス。
  3. 【請求項3】前記コイルボビンは、ポット蓋片を一体的
    に備えているものであることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載のポットコア型高圧トランス。
JP10221616A 1998-08-05 1998-08-05 ポットコア型高圧トランス Pending JP2000058340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221616A JP2000058340A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ポットコア型高圧トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221616A JP2000058340A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ポットコア型高圧トランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000058340A true JP2000058340A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16769555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10221616A Pending JP2000058340A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 ポットコア型高圧トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000058340A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086440A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Matsushita Electric Works Ltd 非接触トランス
JP2003100532A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Matsushita Electric Works Ltd 非接触トランス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086440A (ja) * 2001-09-14 2003-03-20 Matsushita Electric Works Ltd 非接触トランス
JP2003100532A (ja) * 2001-09-26 2003-04-04 Matsushita Electric Works Ltd 非接触トランス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0886286B1 (en) High-voltage transformer and a vehicle-lamp lighting-on device using the same
JP3777962B2 (ja) 電磁装置及び高電圧発生装置
CN109585146B (zh) 内燃机用点火线圈
US5550704A (en) Ignition coil including inorganic insulator exhibiting higher conductivity along its surface than perpendicular to its surface
EP1669595A2 (en) Ignition coil with case made from impregnated mica tube
JP2009278274A (ja) アンテナ装置
JP2000058340A (ja) ポットコア型高圧トランス
US6559747B2 (en) Ignition coil
US6463919B1 (en) Ignition coil with polyimide case and/or secondary spool
JP4376062B2 (ja) 内燃エンジンの点火コイル用電子モジュール
JP4506078B2 (ja) 電磁装置および高電圧発生装置
JP2004319617A (ja) 電磁装置、高電圧パルス発生器および高輝度放電灯点灯装置
US20030201861A1 (en) Ignition coil
JPH1116749A (ja) 高圧トランス
US20020101315A1 (en) Ignition coil with primary winding release
JPH097861A (ja) 内燃機関用点火コイル
JPS6134912A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP6606402B2 (ja) 内燃機関の点火コイル及びその製造方法
JP4032692B2 (ja) 点火コイル
JP5934457B2 (ja) 内燃機関用点火コイル及び当該点火コイルの製造方法
JPH11185504A (ja) 車両用点灯起動装置
JPH11242997A (ja) 車両用点灯起動装置
JP2000040624A (ja) 放電装置の高圧トランス
US7131184B2 (en) Method of manufacturing a long rod shaped ignition transformer integrated in an igniter unit
JP2000012249A (ja) 放電装置の高圧トランス