JP3654223B2 - 非接触トランス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対向配置した1次側トランスと2次側トランスとの間で電磁誘導による非接触の電力伝達が行われる非接触トランスに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、非接触トランスTは、図5に示すように、1次側ハウジング2に内蔵された1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された2次側トランス5とを対向配置して構成したものであって、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達を行い得るようにしたものである。例えば、この非接触トランスTは、水廻りで使用する電動歯ブラシや電気カミソリ等の電気器具Xと上記電気器具Xに充電を行うような充電機器Yとの間に配置して使用されるものであり、つまり、電気機器Xが水に濡れた状態にあっても、端子等の通電する部分を直接接触させることなく電気機器Xと充電機器Yとの間で通電させて電気機器Xに安全に充電機器Yによる充電を行わせることが図られるのである。ここで、この非接触トランスTにあっては、電磁誘導の効率上の理由から、1次側トランス3と2次側トランス5とを極力近接させるように1次側トランス3及び2次側トランス5は1次側ハウジング2及び2次側ハウジング4の互いに対向する部位の内面部分にそれぞれ載置されていると共に、製造コスト上の理由から、1次側トランス3及び2次側トランス5の空心部1を貫通させる鉄心等のコア部材は設けないものである。そして、1次側ハウジングを上述した充電機器Yと規定すると、防水上、放熱上の理由から、1次側ハウジング2の内部には樹脂6が注入されると共に、1次側トランス3は上記樹脂6の中に完全に没するように埋設される(図6)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入する場合には、1次側ハウジング2の2次側ハウジング4に対向する部位である底面2aに向って1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入させるように行われる。ここで、1次側トランス3を上記樹脂6に埋没させるようにするには1次側トランス3の空心部1にも樹脂6を注入する必要がある。1次側トランス3の空心部1に樹脂6を充填させるには、空心部1に樹脂6を充填させた分、空心部1にあった空気を空心部1の外に逃がさなければならないものであるが、上述したように1次側トランス3は1次側ハウジング2の底面2aに載置されていて空心部1は開口面積が狭い上に略袋小路状の空間であることから、狭い開口からは空心部1にあった空気抜きが行われ難く、1次側トランス3の空心部1への樹脂6の充填が行いにくいものであった。更には、樹脂6が1次側トランス3の空心部1を覆うように注入されてしまうと、1次側トランス3の空心部1の底部1aにある空気が抜けきらず、樹脂6の中に残存空気15として封じ込めてしまうことがあった(図6)。このように、樹脂6の中に残存空気15が封じ込められて残ってしまうと、1次側トランス3に繰り返し通電させることで1次側トランス3が発熱等をした場合に、上記樹脂6の中の残存空気15が膨張し、1次側ハウジング2の破損・変形を引き起こしてしまうといった問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、トランスをハウジングの底面に載置させた状態でも、トランスの空心部に樹脂を注入した際に、樹脂の中に残存空気を封じ込めないようにできる非接触トランスを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る非接触トランスは、1次側ハウジング2に内蔵された1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された2次側トランス5とを対向配置し、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達が行われる非接触トランスであって、1次側ハウジング2内に充填させた樹脂6に埋没させると共に一端面が1次側ハウジング2の底面2aに載置させるように1次側ハウジング2の内部に配置した1次側トランス3において、上記1次側トランス3の空心部1に1次側ハウジング2の底面2aから離れるにつれて開口面積が広がるようにする傾斜内面7を形成したことを特徴とする。これにより、空心部1の開口は空心部1の底部に比べて広い面積を有するように形成されていることから、空心部1に樹脂6を流入させる際には、樹脂6が充填される前に空心部1にあった空気を空心部1の広い開口から空心部1の外に逃がすことができ、空心部1にあった空気を残存空気15(図6参照)として樹脂6内に封じ込めないようにして樹脂6を空心部1に充填させることができるのであり、また、空心部1は傾斜内面7を有しているから、上記傾斜内面7に沿わせて樹脂6を空心部1に流入させると、樹脂6は空心部1の底方に向ってスムーズに流入されるのであり、樹脂6が充填される前に空心部1にあった空気をスムーズに空心部1の外に逃がすことができ、空心部1にあった空気を残存空気15として樹脂6内に封じ込めるようなことを無くすることができるものである。
【0006】
また、請求項2に係る非接触トランスは、請求項1において、1次側トランス3の1次側コイル部8を1次側トランス3の軸心方向に対して平行に形成した筒周面に電線を巻回して設けたことを特徴とする。これにより、1次側トランス3の筒周面のうち1次側トランス3の軸心方向に対して平行にした部位に1次側コイル部8を設けるようにしたので、1次側コイル部8を形成するにあたって行われる電線の巻き付け作業が容易にできるのであり、つまり、製造の簡略化が図られていることから量産工程にもすぐに対応させることができるものである。
【0007】
また、請求項3に係る非接触トランスは、請求項1において、1次側トランス3の空心部1に径の大小によって形成される段部10を設け、上記段部10により1次側トランス3の1次側ハウジング2の底面から離れる方向に徐々に開口面積が広がるようにしたことを特徴とする。これにより、空心部1に段部10を設けたことにより、空心部1の開口から空心部1内に流入する樹脂6の空心部1の底方へ流れる速度をゆっくりにさせるものであり、従って、空心部1にあった空気を開口から空心部1の外に逃がす時間を多くとることができることから、空心部1に充填された樹脂6の中に残存空気15を封じ込めることを更に無くすることができるものである。
【0008】
また、請求項4に係る非接触トランスは、請求項1において、筒周面から空心部1に貫通する貫通孔11を1次側トランス3に設けると共に、上記貫通孔11の孔径を空心部1の内径よりも小さく形成したことを特徴とする。これにより、1次側ハウジング2と1次側トランス3との間に充填させた樹脂6を空心部1の内径よりも小さい孔径の貫通孔11を通して樹脂6を空心部1にゆっくりと流入させたり、空心部1に充填した樹脂6に封じ込められた残存空気15を貫通孔11を通して空心部1外に抜かせたりすることができるものであり、空心部1に充填される樹脂6に残存空気15を封じ込めることを更に無くすることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施の形態の例を示す。上記図1には非接触トランスT(図5参照)を構成する1次側トランス3の1次側ハウジング2への配置状態について示してある。従来技術の項でも触れたが、非接触トランスTは、1次側ハウジング2に内蔵された1次側トランス3と2次側ハウジング4に内蔵された2次側トランス5とが対向配置されて構成したものであって、1次側トランス3に備えた1次側コイル部8と2次側トランス5に備えた2次側コイル部9との間で生じる電磁誘導によって1次側トランス3と2次側トランス5との間で非接触の電力伝達を行い得るようにしたものである。そして、この非接触トランスTは、上記非接触の電力伝達を利用して、水廻りで使用する電動歯ブラシや電気カミソリ等の電気器具Xと上記電気器具Xに充電を行うような充電機器Yとの間に配置して使用されるものである。
【0010】
本例においても、この非接触トランスTは水廻りで使用する電気器具Xと上記電気器具に充電を行う充電機器Yとの間に配置して使用したものを想定するものであり、しかして、1次側ハウジング2は充電機器ハウジングをいうと共に、1次側トランス3は充電機器側トランスをいい、また、2次側ハウジング4は電気器具ハウジングをいうと共に、2次側トランス5は電気器具側トランスをいうものと想定している。
【0011】
この非接触トランスTを構成する1次側トランス3及び2次側トランス5は、それぞれ内部に中空部分である空心部1を有した筒状本体で主体が構成されるものであり、上記筒状本体の一部に電線を周方向に巻回させたコイル部を備えたものである。この1次側トランス3及び2次側トランス5は対向配置されるものであるが、これは、それぞれの筒状本体の筒端面同士を対向させると共にそれぞれの空心部1をその軸心が同一線上に位置させるようにして配置されるものである。なお、上記コイル部にあっては筒状本体のうち対向する筒端面の近傍位置に設けられるものであって、詳述すると、筒状本体には筒周面から内径方向に凹没させた凹条部13を形成してあり、この凹条部13に電線が巻回されて形成されている。ここで、1次側トランス3のコイル部は1次側コイル部8と称し、2次側トランス5のコイル部は2次側コイル部9と称する。上述したように通電させた1次側コイル部8は電磁誘導現象を介して2次側コイル部9に電気を起こさせるものであり、つまり、1次側コイル部8と2次側コイル部9との間では非接触の電力伝達が行われるのである。本例では、1次側コイル部8及び2次側コイル部9は1次側トランス3及び2次側トランス5の対向する部位の近傍に設けられていて、つまり1次側コイル部8及び2次側コイル部9は近接配置されているから、非接触トランスTの電気伝達における効率の低下を極力防ぐような構造になっている。なお、図中12は1次側コイル部8に給電する電線やプリント基板等が接続されるリード端子である。そして、上記構成を有する1次側トランス3及び2次側トランス5はそれぞれ1次側ハウジング2の内部及び2次側ハウジング4の内部に設置されるものであるが、これは、1次側トランス3と2次側トランス5との距離を極力小さくさせる為に、1次側トランス3及び2次側トランス5の対向するそれぞれの筒端面を対向する1次側ハウジング2の底面2a及び2次側ハウジング4の底面4aにそれぞれ接させて行われている。
【0012】
なお、1次側トランス3の空心部1の形状にあっては、1次側トランス3が接する1次側ハウジング2の底面2aから離れるにつれて開口面積が広がるように形成させている(空心部1の開口径をBとして空心部1の底部1aの内径をAとすると、B>Aの関係がある)。本例では、図1に示すように、空心部1の軸心方向において1次側ハウジング2の底面2aから離れる方向にいくにつれ、空心部1の内径を大きくするような傾斜内面7が空心部1の側面全体に亙るように設けられており、つまり空心部1は上方に開口した略円錐空間状に形成されているのである。
【0013】
1次側ハウジング2に設ける1次側トランス3の配置にあっては、従来技術同様、1次側ハウジング2の内部に注入した樹脂6に1次側トランス3を完全に埋没させるようにして行われる。1次側ハウジング2の内部に樹脂6を注入する際には、1次側ハウジング2の底面2aを下方に位置させて容器の底とし、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に樹脂6を注入させるように行われる(矢印G)。上記樹脂6に1次側トランス3を完全に埋没させるにあたっては、空心部1にも上記樹脂6が充填されるものであるが、これは、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に徐々に溜められた樹脂6が、1次側トランス3の空心部1の開口縁部分を乗り越えて空心部1の内部に徐々に流入することで行われるものである(矢印H)。ここで、本例の空心部1は上方に開口した略円錐空間状に形成されており、つまり、空心部1は広い開口を有すると共に底方へいくにつれて内径を小さくするような傾斜面状の傾斜内面7を有していることから、空心部1に流れ入る樹脂6はもともと空心部1にあった空気を空心部1の広い開口から空心部1外に逃がすようにして広い開口から傾斜内面7を伝ってスムーズに空心部1の底部1a方向に流入していくのである。このように空心部1に樹脂6を充填した際には、もともと空心部1にあった空気を残存空気15(図6参照)として樹脂6内に封じ込めないようにできるのである。従って、1次側トランス3は残存空気15を封じ込めていない樹脂6によって覆われて1次側ハウジング2内部に配置されることから、通電させた1次側トランス3が発熱しても、上記残存空気15の膨張が引き起こす樹脂6の割れや1次側ハウジング2の変形や欠損を発生させないようにできるのである。
【0014】
以下には、本発明の実施の形態の他例を列挙する。これらの例は、先に述べた実施の形態の例の1次側トランス3の形状を変更したものであることから、重複する部分は説明を省き、変更点のみを説明するものとする
図2に示す本発明の実施の形態の他例は、1次側トランス3の1次側コイル部8を1次側トランス3の軸心方向に対して平行に形成した筒周面に電線を巻回して設けた例である。つまり、電線を巻き付ける凹条部13の底面が1次側トランス3の軸心方向に対して平行な面に形成されているのである。このように、筒周面に電線を巻き付ける凹条部13の底面、つまり凹条部13における筒周面が1次側トランス3の軸心方向に対して平行になっているので、1次側トランス3のへの電線の巻き付け作業が容易になるものであり、特に1次側トランス3に電線を機械的に巻回することで行われる量産工程にも容易に対応させることができるものである。
【0015】
図3に示す本発明の実施の形態の他例は、空心部1に径の大小によって形成される段部10を設け、上記段部10により1次側トランス3の1次側ハウジング2の底面から離れる方向に徐々に開口面積が広がるようにした例である。本例では、先の実施の形態の例にある空心部1の傾斜内面7に加えて、上記空心部1における開口の近傍位置の部分に2段階段状にするように2つの段部10が上下に連設されている。1次側トランス3の軸心方向の高さ寸法をEとし、1次側ハウジング2の底面から1次側トランス3の1次側コイル部8までの高さ距離寸法をFとすると、この段部10の立ち上がり寸法DにおいてはD≦(B−A)/4を満たすように設定してあり、また、段部10の水平方向の軸心への突出寸法CにおいてはC≦(E−F)/2を満たすように設定してある。このように、空心部1に段部10を設けたことにより、空心部1の開口から流れ入る樹脂6の空心部1の底部1aへの流入速度が更にゆっくりした速度になるものである。樹脂6の空心部1の底部1aへの流入速度がゆっくりになると、空心部1にもともとあった空気を開口から空心部1外に逃がすための時間を作ることができ、しかして、空心部1に充填した樹脂6に残存空気15を封じ込めてしまうといった恐れを更に低減させることができるものである。しかして、通電させた1次側トランス3が発熱したことによって生じる樹脂6中の残存空気15の膨張が引き起こす1次側ハウジング2の変形や欠損の発生を更に低減させることができるのである。
【0016】
図4に示す本発明の実施の形態の他例は、筒周面から空心部1に貫通する貫通孔11を1次側トランス3に設けると共に、上記貫通孔11の孔径を空心部1の内径よりも小さく形成した例である。本例では、貫通孔11は1次側トランス3の周方向の複数箇所に設けられており、空心部1に近づくにつれ1次側ハウジング2の底面2a方向に位置するような傾斜を有しており、つまり、貫通孔11は筒周面における孔開口が空心部1における孔開口よりも1次側ハウジング2の底面2aと反対方向(つまり、上方)に位置している。また、空心部1は先の実施の形態の例と同様に傾斜内面7が形成されている。ここで、傾斜内面7の1次側ハウジング2の底面2aを基準とした傾斜角をβし、上記貫通孔11の1次側ハウジング2の底面2aを基準とした傾斜角をαとすると、0<α<βの関係を有している。
【0017】
このように貫通孔11を設けた1次側トランス3にあっては、1次側ハウジング2内に樹脂6を注入する際に、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に樹脂6を注入した場合にあっては(矢印G)、1次側トランス3の筒外部分と1次側ハウジング2との間に徐々に溜められた樹脂6が上記貫通孔11を通じて1次側トランス3の空心部1に流入するものである(矢印J)。ここで、貫通孔11は空心部1にいくにつれて1次側ハウジング2の底面2aに近づくように傾斜しているので、樹脂6はその自重で貫通孔11から空心部1にスムーズに流れ落ちるものである。また、この貫通孔11はその孔径を空心部1の内径よりも小さく形成してあることから、貫通孔11を通じて空心部1に流れ込む樹脂6にあっては少量の樹脂6が連続的に流れ込むようになり、しかして、いきなり空心部1の底部1aを樹脂6で塞いでしまうようなかたちで樹脂6が空心部1に流入することが防止でき、従って、空心部1に充填される樹脂6中に空心部1にもともとあった空気を残存空気15として封じ込めてしまうといった事態を避けることができるものである。
【0018】
また、1次側ハウジング2内に樹脂6を注入する際に、空心部1の開口から樹脂6を流入させた場合にあっても(矢印I)、空心部1は、先の実施の形態の例同様に、1次側ハウジング2の底面2aから離れるにつれて開口面積が広がるようにする傾斜内面7が設けられていることから、上記空心部1に開口から流入する樹脂6は傾斜内面7をゆっくり伝って空心部1に充填されるものであり、いきなり空心部1の底部1aを樹脂6で塞いでしまうようなかたちで樹脂6は空心部1に流入されることはなく、しかして、空心部1に充填される樹脂6中に空心部1にもともとあった空気を残存空気15として封じ込めてしまうといった事態を避けることができるものである。ここで、仮に空心部1にもともとあった空気が残存空気15としてまだ流動的である樹脂6内に残ってしまったとしても、上記残存空気15は貫通孔11を通して1次側トランス3の筒外方に抜けさせることもできるものであり(矢印K)、つまり貫通孔11に残存空気15抜きの役割を果たさせることもでき、しかして、空心部1に充填される樹脂6中に空心部1にもともとあった空気を残存空気15として封じ込めてしまうといった事態の発生を更に低減させることができるものである。
【0019】
このように、1次側トランス3に貫通孔11を設けたことで、貫通孔11を通して樹脂6を空心部1にゆっくりと流入させたり、空心部1に充填した樹脂6に封じ込められた残存空気15を貫通孔11を通して空心部1外に抜かせたりすることができ、いずれの場合も、空心部1に充填される樹脂6に残存空気15を封じ込めてしまう恐れを更に無くすることができるものである。
【0020】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の非接触トランスにあっては、叙述したように、1次側ハウジング内に充填させた樹脂に埋没されると共に一端面が1次側ハウジングの底面に載置されるように1次側トランスを1次側ハウジングの内部に配置し、上記1次側トランスの空心部に1次側ハウジングの底面から離れるにつれて開口面積が広がるようにする傾斜内面を形成したので、空心部の底部に比べて広い面積を有する空心部の開口から空心部に流入する樹脂は、傾斜内面に沿ってスムーズに空心部内に流入し、このとき、樹脂が充填される前に空心部にあった空気は、空心部の広い開口から空心部の外に逃げるものであり、しかして、空心部にあった空気を残存空気として樹脂内に封じ込めないようにして樹脂を空心部に充填させることができるのであり、従って、通電させたことで1次側トランスが発熱した際にも樹脂内の残存空気の膨張によって1次側ハウジングの変形等が生じることを防止できるものである。
【0021】
また、本発明の請求項2記載の非接触トランスは、請求項1の効果に加えて、1次側トランスの1次側コイル部を1次側トランスの軸心方向に対して平行に形成した筒周面に電線を巻回して設けたので、1次側コイル部を形成するにあたって行われる電線を巻き付ける作業が容易にできるものであり、つまり、製造の簡略化が図られていることから量産工程にもすぐに対応させることができるものである。
【0022】
また、本発明の請求項3記載の非接触トランスは、請求項1の効果に加えて、1次側トランスの空心部に径の大小によって形成される段部を設け、上記段部により1次側トランスの1次側ハウジングの底面から離れる方向に徐々に開口面積が広がるようにしたので、空心部の開口から空心部内に流入する樹脂の空心部の底方へ流れる速度を段部が遅くさせるものであり、従って、空心部にあった空気を開口から空心部の外に逃がす時間を多くとることができることから、空心部に充填された樹脂の中に残存空気を封じ込めることを更に無くすることができるものであり、しかして、通電させたことで1次側トランスが発熱した際にも樹脂内の残存空気の膨張によって1次側ハウジングに変形等が生じることを更に防止できるものである。
【0023】
また、請求項4に係る非接触トランスは、請求項1において、筒周面から空心部に貫通する貫通孔を1次側トランスに設けると共に、上記貫通孔の孔径を空心部の内径よりも小さく形成したので、1次側ハウジングと1次側トランスとの間に充填させた樹脂を空心部の内径よりも小さい孔径の貫通孔を通して樹脂を空心部にゆっくりと流入させたり、空心部に充填した樹脂に封じ込められた残存空気を貫通孔を通して空心部外に抜かせたりすることができるものであり、空心部に充填される樹脂に残存空気を封じ込めることを更に無くすることができるものであり、しかして、通電させたことで1次側トランスが発熱した際にも樹脂内の残存空気の膨張によって1次側ハウジングに変形等が生じることを更に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示すものであって、1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他例を示すものであって、1次側コイル部の製造性を高めた1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであって、段部を設けた1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の更に他例を示すものであって、貫通孔を設けた1次側トランスの1次側ハウジングへの配置状態を示す側面断面図である。
【図5】従来技術の例の非接触トランスを示す側面断面図である。
【図6】同上の樹脂に埋没させて1次側トランスを1次側ハウジングに配置した状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 空心部
2 1次側ハウジング
3 1次側トランス
4 2次側ハウジング
5 2次側トランス
6 樹脂
7 傾斜内面
8 1次側コイル部
9 2次側コイル部
10 段部
11 貫通孔

Claims (4)

  1. 1次側ハウジングに内蔵された1次側トランスと2次側ハウジングに内蔵された2次側トランスとを対向配置し、1次側トランスに備えた1次側コイル部と2次側トランスに備えた2次側コイル部との間で生じる電磁誘導によって1次側トランスと2次側トランスとの間で非接触の電力伝達が行われる非接触トランスであって、1次側ハウジング内に充填させた樹脂に埋没させると共に一端面が1次側ハウジングの底面に載置させるように1次側ハウジングの内部に配置した1次側トランスにおいて、上記1次側トランスの空心部に1次側ハウジングの底面から離れるにつれて開口面積が広がるようにする傾斜内面を形成したことを特徴とする非接触トランス。
  2. 1次側トランスの1次側コイル部を1次側トランスの軸心方向に対して平行に形成した筒周面に電線を巻回して設けたことを特徴とする請求項1に記載の非接触トランス。
  3. 1次側トランスの空心部に径の大小によって形成される段部を設け、上記段部により1次側トランスの1次側ハウジングの底面から離れる方向に徐々に開口面積が広がるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の非接触トランス。
  4. 筒周面から空心部に貫通する貫通孔を1次側トランスに設けると共に、上記貫通孔の孔径を空心部の内径よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1に記載の非接触トランス。
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