JP3656157B2 - 手芸織物と手芸織機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織幅が30〜40cmの手芸織機、および、その手芸織機によって織成される手芸織物と製織法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
織機は、それが30〜40cmの織幅の手芸織機であっても、整経する経糸を製織方向の前方と後方で係止する前方桿と後方桿、および、それらの桿を支える織機フレームと、経糸を昇降して経糸開口を形成する綜絖を具備している。一般の自動織機では、経糸開口に挿入された緯糸を織前へと移動する筬が必要とされるが、爪先や櫛を筬に代用することも出来るので、手芸織機には必ずしも筬は必要とされない。又、織幅の狭い手芸織物では、整経する経糸の本数も少なく、その1本1本に輪状に結んだ紐を取り付けて綜絖に代用することも出来る。
【0003】
整経された経糸を織前の手前側(前方)で係止する前方桿は、一般に巻上ロールと称され、緯糸が織前に織り込まれる度に回転し、順次織成される織物を巻き取るようになっている。又、織前に対して綜絖の後方に配置される後方桿は、一般にビームと称され、織機フレームに可回転に軸支され、それには整経された経糸が巻き上げられており、緯糸が織り込まれる度に僅かに回転して、経糸を織前へと徐々に送り出す仕組みになっている。
【0004】
しかし、織物の量産を目的としない手芸織機では、経糸をビーム(後方桿)に巻き上げて準備する必要はなく、又、織成される織物を巻取ロールに巻き上げる必要もない。特にハンカチーフのように織幅と同じ程度の長さの小さい織物の製織に使用される手芸織機では、前方桿と後方桿を織機フレームに釘打ち固定或いは接着固定したものであっても格別不都合は生じない。その場合、平行に並べられた左側枠材と右側枠材の端々を前方桿と後方桿で連結した矩形枠体を手芸織機に代用することも出来る。矩形枠体を手芸織機に使用する場合、経糸を矩形枠体に巻き取るように前方桿と後方桿の間に張設するか、或いは、前方桿と後方桿のそれぞれに一定の間隔で打ち付けた釘に経糸を引っ掛けて矩形枠体にジグザグに張設し、その前方桿と後方桿の間の各部分経糸に、綜絖として紐を輪状に結んで取り付けて製織する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
矩形枠体を使用する場合でも、製織後に織機から織物を取り外すときは、仮に、経糸を切断せず、矩形枠体(織機)を分解して取り外したとしても、最後の緯糸を織り込むための経糸開口を形成するのに必要とされる経糸が織物の端(織前)から長く突き出ることになる。そのような余分な経糸は裁断除去されるが、その裁断口からは緯糸が解れ出し易くなる。従って、その裁断口を折り返して縫合したり、隣合う経糸の端末同士を結び合わせる等の解れ止めが必要となる。しかし、そのような解れ止めは非常に手間のかかることである。そして、30〜40cm角四方程度の小さい織物では、織物全体に占める解れ止め箇所の面積比率が大きく、解れ止め箇所が、美観や触感風合いの点で織物の手芸品としての価値を損ない、ややもすると梵論布の如き印象を与えかねない。このため、製織に不慣れな素人や学童にとっては、辛うじて手芸織機を使用し得たとしても、その解れ止めに起因する見栄えの悪さから、再度製織に挑戦しようとの意欲が薄れ、手芸品としての価値ある織物を得る手段としての手芸織機も単なる玩具に過ぎないものになってしまう。
【0006】
又、手芸織機でも、粗くとも3〜4mmの間隔で経糸を織機にセットしなければ織物らしき作品は得られない。そこで、織幅が30〜40cmの手芸織機において、紐を結んだ輪奈を綜絖に代用する場合、合計100本前後の経糸を1本づつ掴み上げ輪奈結びをすることになるが、その数も多くなると、その準備作業に手間取ってしまう。特に、教育用手芸織機では、学童に飽きが来るまでの短時間にそれらしき作品が出来上がるようにすることが要求される。そのためには、緯糸にシェニール糸やモール糸の如く太番手の糸を使用して緯糸密度を粗く製織するようにすることも一つの方法として考えられる。しかし、シェニール糸やモール糸を緯糸に使用する場合には、その軸糸を被覆する毛房(パイル)が経糸に覆い隠されず織物の表面に現れるようにするため、経糸と経糸の間隔(経糸密度)を粗くして製織しなければならないが、そうすると織組織が不安定で織物が綻び易くなる。そこで、織組織の安定化のためにシェニール糸1本につき少なくとも2本の割合いで細番手の〆糸を織り込むことも考えられるが、それではシェニール糸と〆糸を合わせた緯糸の合計本数が多くなり、緯糸密度を粗くして短時間に製織し終えることが出来るようにしようとする意図に反することになる。このような訳で、織物の完成を断念せざるを得なくなるケースが多く、手芸織機は、教材としては余り普及していない。
【0007】
【発明の目的】
そこで本発明は、手芸織物における製織前の準備作業を簡略化し、又、製織効率を高めて短時間に織物を完成し得るようにし、同時に、織機から取り外される織物の解れ止めの処理も簡略化し、美観や触感風合いの点で手芸品として付加価値の高い手芸織物を簡便に得られるようにし、以て教育用手芸織機の普及を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸11によって構成されており、そのシェニール糸11の色彩が変化している柄色部12によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、製織方向27において前後に向き合う前側縁16と後側縁17において、少なくとも一部の経糸14が折り返されて織物内部15に織り込まれており、その経糸14が前側縁16と後側縁17の間で織幅方向28に複数回ジグザグに連続しており、織幅が40cm以下である手芸織物を第1の特徴とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸11によって構成されており、そのシェニール糸11の色彩が変化している柄色部12によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、シェニール糸11に手芸織物の織幅に応じた目印26が付けられており、織幅が40cm以下である手芸織物にある。
【0010】
本発明の第3の特徴は、搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸11によって構成されており、そのシェニール糸11の色彩が変化している柄色部12によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、緯糸がシェニール糸11と〆糸52によって構成され、そのシェニール糸11と〆糸52が交互に経糸開口33に挿入されて織り込まれ、それらのシェニール糸11と〆糸52が交互に経糸36・37と搦織組織を構成しており、その〆糸52の見掛け太さがシェニール糸11の見掛け太さの五分の一以下であり、織幅が40cm以下である手芸織物にある。
【0011】
本発明の第4の特徴は、複数本の鈎材22・23を一定の隙間43を設けて基盤40に突設した綜絖モジュール41と、その綜絖モジュール41と同様に、隣合う軸材51と軸材51の間に一定の隙間43を設けて基盤40に突設した綜絖モジュール53を2枚重ねにして構成されている綜絖25を有し、綜絖モジュール41の鈎材22・23の先端の片側縁が閉じた未開放縁18になっており、その未開放縁18に向き合う他の片側縁が導入溝19の形成された開放縁20になっており、綜絖モジュール41の鈎材22・23の先端に導入溝19から続くC字状に縁取られた鈎状孔21が形成されており、綜絖モジュール41の各鈎材22・23の導入溝19がそれぞれ隣合う鈎材22・23の未開放縁18に向かい合わせになっており、それらの鈎材22・23の鈎状孔21が一直線上に揃えられており、軸材51が導入溝19に重なる配置をもって鈎材22に重なり合っており、鈎材22の導入溝19が軸材51に塞がれて、鈎状孔21が綜目24を形成しており、鈎状孔21を貫通する方向と綜目24を貫通する方向が、一直線上に揃えられている複数本の鈎材の鈎状孔21の配列方向と鈎材22・23の長さ方向のそれぞれに平行となる基盤40の平面に対して垂直(直交)となる方向に向けられている2枚重ねの綜絖25を有する手芸織機にある。
【0012】
本発明の第5の特徴は、複数本の鈎材22・23を一定の隙間43を設けて基盤40に突設した綜絖モジュール41・42を2枚重ねにして構成された綜絖25を有し、各綜絖モジュール41・42の鈎材22・23の先端の片側縁が閉じた未開放縁18になっており、その未開放縁18に向き合う他の片側縁が導入溝19の形成された開放縁20になっており、各綜絖モジュール41・42の鈎材22・23の先端に導入溝19から続くC字状に縁取られた鈎状孔21が形成されており、各綜絖モジュール41・42の各鈎材22・23の導入溝19がそれぞれ隣合う鈎材22・23の未開放縁18に向かい合わせになっており、それらの鈎材22・23の鈎状孔21が一直線上に揃えられており、それら2枚の中の一方の綜絖モジュール41の鈎材22・23の導入溝19と他方の綜絖モジュール42の鈎材22・23の導入溝19とが互いに逆向きになっており、それら2枚の中の一方の綜絖モジュール41の鈎材22・23の未開放縁18が他方の綜絖モジュール42の鈎材22・23の開放縁20に重なっており、それら2枚の綜絖モジュール41・42の鈎材22・23の鈎状孔21・21が重なり合っており、それら2枚の綜絖モジュール41・42の鈎材22・23の導入溝19が互いに他方の綜絖モジュール41・42の鈎材22・23の未開放縁18に塞がれて、それらの鈎状孔21・21が重なり合った綜目24を形成しており、鈎状孔21を貫通する方向と綜目24を貫通する方向が、一直線上に揃えられている複数本の鈎材の鈎状孔21の配列方向と鈎材22・23の長さ方向のそれぞれに平行となる基盤40の平面に対して垂直(直交)となる方向に向けられている2枚重ねの綜絖25を有する手芸織機にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に言う「一般織組織」とは、平織組織や斜紋織組織や綾(朱子)織組織、および、これらの変化組織等の非搦織組織を意味し、本発明では、搦織組織が、平織物や斜紋織物や綾(朱子)織物とは異なり、針金綜絖(スタンダード)の糸通し孔(綜目)に糸製半綜絖(スケルトン)を通し、そのスケルトンと地経綜絖に通した経糸を他の地経綜絖に通した他の経糸の下に潜らせ、その下に潜らせた経糸を他の経糸の上に引っ張り上げるか否かによって経糸開口を形成して織成される特殊な織組織であることから、非搦織組織を搦織組織と区別するために「一般織組織」との用語を使用している。又、本発明に言う「シェニール糸」とは、数本の経糸を軸糸10とし、その軸糸10から短いパイル(毛房)が突き出ており、そのパイルによって軸糸10が被覆されており、その軸糸10の長さ方向においてパイルの色彩が部分的に変化しており(図1)、緯糸として一定の織幅をもって織り込むとき、その色彩が部分的に変化している柄色部12に応じた図柄13が織物15の表面に描出されるように調製された糸条を意味する(図2)。その使用においては、織幅を間違えないようにするため、その織幅に応じた一定のレピートをもってシェニール糸11に目印26を付けておくとよい。〆糸52には、見掛け太さがシェニール糸11の見掛け太さの五分の一以下の糸条を使用する。
【0017】
手芸織機の本体は、図3に示すように、長さ方向に一定の間隔をもって経糸14を引っ掛ける複数個のフック30・31が設けられており、製織方向27における前方と後方のそれぞれの位置において長さ方向を織幅方向28に合わせて平行に織機フレーム29に固定されており、その平行に向き合う間に織物15を張設することが出来る製織スペース32を形成している前方桿34と後方桿35から成る極単純な矩形枠体であってもよい。矩形枠体には、前方桿のフック30と後方桿のフック31に引っ掛けて前方桿34と後方桿35の間に張設され、前方桿34と後方桿35の間を往復して織幅方向28にジグザグに連続する経糸14の一端と他端を固定するクリップを付設する。
【0018】
そのような手芸織機では、製織方向27における前方と後方のそれぞれの位置において、長さ方向を織幅方向28に合わせて織機フレーム29に固定された前方桿34と後方桿35の何れかの桿(34・35)に経糸14の一端を固定し、その経糸14を、前方桿と後方桿の間で複数回往復させ、その前方での折返箇所38を前方桿34に、後方での折返箇所39を後方桿35にそれぞれ係止させて、前方桿と後方桿の間にジグザグに張設する。その場合、経糸14の他端は、前方桿34か後方桿35に固定する。その経糸14の前方桿における前方折返箇所38と後方桿における後方折返箇所39の間をジグザグに往復している部分経糸(36・37)に、綜絖25を着脱自在に取り付け、その綜絖25を操作して経糸開口33を形成し、その経糸開口33に緯糸を挿入して織物15を製織する。製織後は、その前方桿と後方桿の間にジグザグに張設された状態において、部分経糸(36・37)から綜絖25を取り外す。
【0019】
綜絖25は、図4に示すように、片側縁が未開放縁18となっており、その反対側の他の片側縁が開放された導入溝19になっている鈎状のC字状に縁取られた鈎状孔21を有する複数本の鈎材22(23)を、それぞれ導入溝19を未開放縁18に隣合わせに向かい合わせ、それらの鈎状孔21を一直線上に揃え、隣合う鈎材22(23)と鈎材22(23)の間に一定の隙間43を設けて基盤40に突設した綜絖モジュール41(42)として2枚用意するとよい。
【0020】
そのような綜絖25を経糸14に取り付けるには、その1枚の綜絖モジュール(41)を、その鈎材22と鈎材22の間の各隙間43に、フック30とフック31の間で続く往路経糸36と復路経糸37との2本1組の一対の部分経糸36・37を差し込む。そうすると、その各組の中の導入溝側(19)の1本の部分経糸(36)は導入溝19から鈎状孔21に嵌り込み、他の1本の部分経糸(37)は導入溝19に嵌まり込まず鈎状孔21から外れた状態になる。つまり、綜絖25は1本おきの部分経糸に取り付けられ、1本の残りの部分経糸は、綜絖25からフリーの状態になる。このようにしてセットされた1枚の綜絖モジュール(41)が、導入溝19に嵌まり込まず鈎状孔21から外れた状態にある部分経糸(37)の間から鈎材22が突き出るように上昇するときは、そのフリーの状態の部分経糸(不動経糸37)の上側に上口開口(33)が形成され、それが下降すると、そのフリーの状態の部分経糸(不動経糸37)の下側に下口開口(33)が形成され、平織組織の手芸織物15の製織が可能になる。
【0021】
次に、他の1枚の綜絖モジュール(42)を、その導入溝18の向きを、先にセットした綜絖モジュール(41)の導入溝18の向きと逆向きにして、先にセットした綜絖モジュール41と同様に、鈎材22と鈎針22の間の各隙間43に、フック30とフック31の間で続く往路経糸36と復路経糸37との2本1組の一対の部分経糸36・37を差し込む。その場合の2本1組となる部分経糸36・37は、先に綜絖モジュール(41)をセットした場合と同じ組み合わせとする。そうすると、先にセットした綜絖モジュール(41)の導入溝19から鈎状孔21に嵌り込んだ部分経糸(36)は、その後の綜絖モジュール(42)の鈎状孔21にも嵌り込むことになる。そして、先にセットした綜絖モジュール(41)の鈎状孔21に嵌り込まずにフリーの状態になっている他の1本の部分経糸(37)は、その後の綜絖モジュール(42)の鈎状孔21にも嵌り込まず、鈎状孔21から外れたフリーの状態になる。そうすると、先の綜絖モジュール41の導入溝19から外れようとする部分経糸(36)は、後の綜絖モジュール42の未開放縁18に当たって外れず、又、その部分経糸(36)とペアーにして隙間43に嵌め込んでいるフリーの部分経糸(37)は、未開放縁18に妨げられて導入溝19から鈎状孔21へと嵌まり込まなくなる。
【0022】
2枚の綜絖モジュール41・42を1セットとする綜絖25では、鈎材22・23の上端が綜絖25からフリーの状態の不動経糸37の下に沈むまで綜絖25を降下させ、緯糸を1本織り込む毎に不動経糸37の左側か右側へと織幅方向に綜絖25を移動し、その不動経糸37に対する鈎材22・23の位置を変えて経糸開口33を形成すると、搦織組織の手芸織物15の製織が可能になる(図5)。製織過程では、綜絖シフト装置に駆動される綜絖25や移動経糸(36)による織前の左右への変動や緯糸11・52の伸縮に伴う織幅の伸縮・変動を抑えるために、綜絖モジュールと同様に筬羽を一定間隔で基盤に突設した櫛状の筬54を、その筬羽55を部分経糸と部分経糸の間に差し込んで使用するとよい。
【0023】
搦織組織を織成するには、一対の部分経糸36・37の一方を不動経糸(37)とし、それに対して他方を移動経糸(36)とし、移動経糸(36)の位置を不動経糸(37)の左側か右側に移動して経糸開口33を形成する。しかし、その移動は相対的なものであり、綜絖25を移動せず、一方の部分経糸(37)を係止している後方桿35を移動して経糸開口33を形成しても搦織組織を織成することが出来る。又、整髪用の手櫛状の筬54を使用する場合は、綜絖25を移動せず、その筬54を移動して経糸開口33を形成しても搦織組織を織成することが出来る。
【0024】
図11〜13は、そのように綜絖25を移動せず、綜絖25に昇降駆動されない部分経糸37を手櫛状の筬54によって、綜絖25に昇降駆動される部分経糸36の左側か右側に移動して搦織組織を織成する過程を図示する。即ち、部分経糸36が綜絖25に駆動されて上昇し、綜絖25からフリーの状態の部分経糸37の上側に形成される上口開口33に緯糸11(52)を挿入して織り込み(図11)、綜絖25に昇降駆動される部分経糸36を筬羽55の下端56の下側まで降下させ、その時点で経糸配列の2ピッチ分(部分経糸36の配列の1ピッチ分)だけ筬54を織幅方向28に移動させる(図12)。次いで、綜絖25を上昇させて、綜絖25からフリーの状態の部分経糸37の上側に形成される上口開口33を形成する(図13)。そうすると、一対の部分経糸36・37の中の綜絖25に昇降駆動される部分経糸36と、綜絖25からフリーの状態の部分経糸37の位置が左右入れ替わり、搦織組織が織成されることになる。
【0025】
手芸織機には、綜絖25、又は、後方桿35、又は、手櫛状の筬54を織幅方向28に移動するシフト装置を付設するとよい。それらのシフト装置は、ラック歯車機構、カム機構、リンク機構、螺子(スパイラルシャフト)機構、エアーシリンダーやオイルシリンダー、ソレノイド等による押出・吸引機構の何れかによって構成する。綜絖25、後方桿35、或いは、手櫛状の筬54を間欠的に織幅方向28に移動(シフト)させる場合には、製織方向27が搦織組織で構成される搦織組織部44と一般織組織で構成される一般織組織部45に区分けされ、搦織組織部44と一般織組織部45が横縞状に織幅方向28に連続した手芸織物が得られる。横縞状搦織組織部44を手芸織物の織り始めの前側縁16と織り終りの後側縁17にだけ形成する場合、綜絖25や後方桿35や手櫛状の筬54を手で織幅方向28に移動させるとよい。従って、特に手動で操作する手櫛状の筬54を使用する場合、シフト装置は必ずしも手芸織機に付設する必要はない。
【0026】
鈎材22と軸材51との2枚重ねの綜絖25を使用する場合は、鈎材22・23の綜絖モジュール41・42と同様に、隣合う軸材51と軸材51の間に一定の隙間43を設けて基盤40に突設した綜絖モジュール53を用意し、図9に図示するように、鈎材の綜絖モジュール(41)と2枚重ねにして綜絖25を形成する。即ち、鈎材の綜絖モジュール(41)を、その鈎材22と鈎材22の間の各隙間43に、往路経糸36と復路経糸37との2本1組の一対の部分経糸36・37を差し込み、その各組の中の導入溝側(19)の1本の部分経糸(36)を鈎状孔21に嵌め込み、他の1本の部分経糸(37)を鈎状孔21から外れたフリーの状態にする。次いで、その2本1組になっている一対の部分経糸36と部分経糸37の間に綜絖モジュール53の軸材51を差し込み、鈎材の綜絖モジュール(41)の鈎材22の開放縁20に軸材51を重ね合わせ、鈎材の鈎状孔21を軸材51で塞いで綜目24を形成する。
【0027】
図4と図9には、2枚の綜絖モジュール41・42(41・53)を密着一体化した綜絖25を図示しているが、それらの綜絖モジュール41と綜絖モジュール42(53)の間に隙間を設けてもよい。製織後は、部分経糸(36・37)に取り付けた時とは逆の手順で、綜絖モジュール41・42(41・53)を織機本体から取り外す。熱融着性繊維を有する経糸14を使用した織物15では、アイロン掛けをして経糸14を緯糸に接着固定する。一部の経糸14を、手芸織物15の製織方向27において前後に向き合う前側縁16と後側縁17において折り返し、織物内部(15)に織り込み、その経糸14が、前側縁16と後側縁17の間で織幅方向28に複数回ジグザグに連続するようにするには、図6〜図8に示すように、織物の一部を搦織組織44にし、その残りの一部を平織、斜紋織、綾(朱子)織等の一般織組織(非搦織組織)45にする。
【0028】
そのためには、経糸14を、前方桿と後方桿の間で複数回往復させ、その前方での折返箇所38を前方桿34に、後方での折返箇所39を後方桿35にそれぞれ係止させて前方桿と後方桿の間にジグザグに張設し、前方桿34に係止される経糸の折返箇所の数箇所(38c・38d・38e・38f・38g)おきと、後方桿35に係止される経糸の折返箇所の数箇所(39aと39b、39dと39e、39gと39h)おきに、その各数箇所おきとなる箇所(38b・38h・39c・39f)であり、且つ、前方桿34においては後方桿35の数箇所おきとなる各折返箇所(39aと39b、39gと39h)において配列される4条の中の中間の2条の部分経糸が折り返される折返箇所(38b・38h)において、後方桿35においては前方桿34の数箇所おきとなる折返箇所(38cと38d、38fと38g)において配列される4条の中の中間の2条の部分経糸が折返される折返箇所(39c・39f)において、その折り返される2条の部分経糸36・37を前方と後方の移動桿46・47にそれぞれ係止し、前方桿34の数箇所おきとなる各折返箇所(38b・38h)において折り返される部分経糸36・37を前方被移動桿48に係止し、又、後方桿35の数箇所おきとなる各折返箇所(39c・39f)において折り返される部分経糸36・37を後方被移動桿49に係止する(図6)。
【0029】
そして製織後、それら前方移動桿46と後方移動桿47を製織方向27において互いに逆向きとなる織物15の外側へと引っ張ると、後方移動桿47によって前方被移動桿48が部分経糸(36・37)を介して織物15の前側縁16へと引き寄せられ、後方被移動桿49は前方移動桿46によって部分経糸(36・37)を介して織物15の後側縁17へと瞬時に引き寄せられることになる(図7)。
【0030】
その後、前方被移動桿48と後方被移動桿49を部分経糸(織物15)から取り外し、更に前方移動桿46と後方移動桿47を織物15の外側へと引っ張ると、その前方被移動桿48から外れた折返箇所(18cと18d、18fと18g)は、織物15の前側縁16へと強く食い込むように引き寄せられ、又、後方被移動桿49から外れた折返箇所(19aと19b、19gと19h)は、織物15の後側縁17へと強く食い込むように引き寄せられる。このようにして、製織過程の最初に織り込まれた緯糸11と、最後に織り込まれた緯糸11(52)は、それぞれそれらの折返箇所で折り返されて連続する経糸14によって織物15の前側縁16と後側縁17へと強く係止される。
【0031】
このため、前方移動桿46と後方移動桿47によって織物15の外側へと引っ張り出された経糸の折返箇所(38b・38h・39c・39f)と、そのとき織物に引き寄せられずに突き出て残る折返箇所(38a・38c・38e・38i・39d・39e)を切断し、移動桿46・47や非移動桿48・49を取り外しても、その裁断口から緯糸11(52)が解れ出すことはない。
【0032】
このようにして、前側縁16と後側縁17において経糸14を折り返して織り込まれ、その前側縁16と後側縁17から緯糸11(52)が解れ出ることのない手芸織物15が出来上がる(図8)。そのとき引っ張り出される経糸の折返箇所(38b・38h・39c・39f)や織物に引き込まれずに突き出て残る折返箇所(38a・38c・38e・38i・39d・39e)で切断した部分経糸の先端を開毛して飾り房50にすると、手芸織物15が一層見栄えがよく付加価値の高いものに仕上がる。
【0033】
その裁断した端末に続く部分経糸(36・37)が、織物内部(15)に確り保持されるようにするには、その部分経糸(36・37)が裁断端末から裁断端末に続く過程において、少なくとも前後の折返箇所の2箇所を経由するようにすること、即ち、3条以上、好ましくは4条以上の部分経糸(36・37)が少なくとも前側縁16と後側縁17の2箇所以上、好ましくは3箇所以上で切断されることなく折れ曲がって連続するようにする。
【0034】
移動桿46・47と被移動桿48・49は、経糸14の配列を整える畦桿として、製織に先立つ整経時に取り付けておくとよい。図6〜図8に示すように、織幅方向28において、搦織組織部44と一般織組織部45に織物15を縦縞状に区分する場合、綜絖モジュール2枚(41・42、又は、41・53)を一体化した搦織組織用綜絖25の他に、一般織組織用綜絖として1枚の綜絖モジュール(41または42)を追加使用する。
【0035】
【発明の効果】
本発明(請求項1)によると、手芸織物を搦織組織としたので、細番手の締め糸を使用しなくてもシェニール糸11がズレ動かず、織物15の布目(織目)が安定し、そのように太番手のシェニール糸11を緯糸に使用したので製織効率が向上し、解れ難い手芸織物が得られる。
【0036】
本発明(請求項2)によると、経糸14と緯糸11・52が熱融着していて織組織(布目)が完全に固定され、又、その緯糸にシェニール糸11が使用されており、経糸14がシェニール糸のパイルで被覆されるので、その熱融着時に溶融塊が生じても、その溶融塊によって織物の手触りが損なわれることがない。
【0037】
本発明(請求項3)によると、図7に示すように、製織過程で使用される畦桿(移動桿46・47と非移動桿48・49)によって織物15を製織方向に引っ張って緊張するだけで解れ止めが施されることになり、そのとき引っ張り出される経糸の折返箇所(38b・38h・39c・39f)や織物に引き込まれずに突き出て残る折返箇所(38a・38c・38e・38i・39d・39e)を飾り房50とすることも出来るので(図8)、デザイン的にも新規な手芸織物が得られる。
【0038】
本発明(請求項4)によると、手芸織物の織り始めの前側縁16と織り終りの後側縁17に、経糸(36・37)が絡み合って引き抜き難く、組織崩れの起き難い搦織組織部44を横縞状に形成することによって、前側縁16と後側縁17が解れ難くなり、確りした感触の手芸織物を得ることが出来る。
【0039】
本発明(請求項5)によると、搦織組織部44では経糸(36・37)が絡み合っているので引き抜き難いが、一般織組織部45では経糸(36・37)が平行に並んでいるので搦織組織部44に比して引き抜き易く、手芸織物15の前側縁16(後側縁17)の一般織組織部45において折り返して織物内部(15)に織り込まれた経糸(折返箇所38cと38d、38fと38g、39aと39b、39gと39h)を、その折り返された前側縁16(後側縁17)の反対側の後側縁17(前側縁16)で引っ張り、その折り返されている前側縁16(後側縁17)へと引っ張り込み易く、その引っ張り込まれる経糸(折返箇所38cと38d、38fと38g、39aと39b、39gと39h)によって緯糸11・52を前側縁16(後側縁17)に係止して行う前側縁16(後側縁17)での緯糸11・52の解れ止めが施し易くなる。
【0040】
本発明(請求項6)によると、織組織の安定化のために織り込まれる〆糸52が搦織組織44によって経糸に確りと係止されて織物内部でズレ動き難くなるので、シェニール糸1本につき1本の割合いで〆糸52を織り込めばよく、そのようにシェニール糸1本につき織り込む〆糸52の本数が、一般織組織だけで構成される織物において必要とされた2本以上から1本で済むようになり、その〆糸52の本数が少なくなった分だけ、手芸織物を短時間に製織し終えることが出来、手芸織機が使用し易く教育用に普及し易くなる。
【0041】
従来、搦織物は、針金綜絖(スタンダード)の糸通し孔(綜目)に、糸製半綜絖(スケルトン)を通し、そのスケルトンと地経綜絖に通した経糸を、他の地経綜絖に通した他の経糸の下に潜らせ、その下に潜らせた経糸を他の経糸の上に引っ張り上げるか否かによって経糸開口を形成して織成され、その機構は複雑で玩具の如き手芸織機には到底適用出来ない。しかし本発明(請求項7と請求項8)によると、そのような複雑な機構が不要となり、綜絖モジュール41・42・53の鈎材22・23や軸材51を経糸間に差し込むだけで搦織組織を形成することが出来、織幅30〜40cm程度の玩具の如き手芸織機でも、それを芸術作品や手芸品として付加価値の高い手芸織物を得る手段として実用化され、その教育用手芸織機としての普及を図る上でも本発明は頗る好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】折り曲げたシェニール糸の表面図である。
【図2】本発明に係る織物を模型的に示す表面図である。
【図3】本発明に係る手芸織機を模型的に示す斜視図である。
【図4】本発明に係る綜絖を模型的に示す表面図である。
【図5】本発明に係る手芸織機の製織過程の状態を模型的に示す斜視図である。
【図6】本発明に係る手芸織物の解れ止め過程を模型的に示す表面図である。
【図7】本発明に係る手芸織機の解れ止め過程を模型的に示す斜視図である。
【図8】本発明に係る手芸織物を模型的に示す斜視図である。
【図9】本発明に係る綜絖を模型的に示す表面図である。
【図10】本発明に係る手芸織物の搦織組織部分の拡大斜視図である。
【図11】本発明に係る手芸織機の製織過程の状態を模型的に示す斜視図である。
【図12】本発明に係る手芸織機の製織過程の状態を模型的に示す斜視図である。
【図13】本発明に係る手芸織機の製織過程の状態を模型的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10 軸糸
11 シェニール糸(緯糸)
12 柄色部
13 図柄
14 経糸
15 織物
16 前側縁
17 後側縁
18 未開放縁
19 導入溝
20 開放縁
21 鈎状孔
22・23 鈎材
24 綜目
25 綜絖
26 目印
27 製織方向
28 織幅方向
29 織機フレーム
30 前方桿のフック
31 後方桿のフック
32 製織スペース
33 開口
34 前方桿
35 後方桿
36 往路経糸(部分経糸)
37 復路経糸(部分経糸)
38・39 折返箇所
40 基盤
41・42 綜絖モジュール
43 隙間
44 搦織組織(搦織組織部)
45 一般織組織(一般織組織部)
46 前方移動桿
47 後方移動桿
48 前方被移動桿
49 後方被移動桿
50 飾り房
51 軸材
52 〆糸(緯糸)
53 綜絖モジュール
54 筬
55 筬羽
56 下端

Claims (5)

  1. 搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸(11)によって構成されており、そのシェニール糸(11)の色彩が変化している柄色部(12)によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、製織方向(27)において前後に向き合う前側縁(16)と後側縁(17)において、少なくとも一部の経糸(14)が折り返されて織物内部(15)に織り込まれており、その経糸(14)が前側縁(16)と後側縁(17)の間で織幅方向(28)に複数回ジグザグに連続しており、織幅が40cm以下である手芸織物。
  2. 搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸(11)によって構成されており、そのシェニール糸(11)の色彩が変化している柄色部(12)によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、シェニール糸(11)に手芸織物の織幅に応じた目印(26)が付けられており、織幅が40cm以下である手芸織物。
  3. 搦織組織を有し、その搦織組織の緯糸が糸の長さ方向において色彩が変化しているシェニール糸(11)によって構成されており、そのシェニール糸(11)の色彩が変化している柄色部(12)によって表側と裏側に表裏対称となる図柄が描出されており、緯糸がシェニール糸(11)と〆糸(52)によって構成され、そのシェニール糸(11)と〆糸(52)が交互に経糸開口(33)に挿入されて織り込まれ、それらのシェニール糸(11)と〆糸(52)が交互に経糸(36・37)と搦織組織を構成しており、その〆糸(52)の見掛け太さがシェニール糸(11)の見掛け太さの五分の一以下であり、織幅が40cm以下である手芸織物。
  4. 複数本の鈎材(22・23)を一定の隙間(43)を設けて基盤(40)に突設した綜絖モジュール(41)と、その綜絖モジュール(41)と同様に、隣合う軸材(51)と軸材(51)の間に一定の隙間(43)を設けて基盤(40)に突設した綜絖モジュール(53)を2枚重ねにして構成されている綜絖(25)を有し、綜絖モジュール(41)の鈎材(22・23)の先端の片側縁が閉じた未開放縁(18)になっており、その未開放縁(18)に向き合う他の片側縁が導入溝(19)の形成された開放縁(20)になっており、綜絖モジュール(41)の鈎材(22・23)の先端に導入溝(19)から続くC字状に縁取られた鈎状孔(21)が形成されており、綜絖モジュール(41)の各鈎材(22・23)の導入溝(19)がそれぞれ隣合う鈎材(22・23)の未開放縁(18)に向かい合わせになっており、それらの鈎材(22・23)の鈎状孔(21)が一直線上に揃えられており、軸材(51)が導入溝(19)に重なる配置をもって鈎材(22)に重なり合っており、鈎材(22)の導入溝(19)が軸材(51)に塞がれて、鈎状孔(21)が綜目(24)を形成しており、鈎状孔(21)を貫通する方向と綜目(24)を貫通する方向が、一直線上に揃えられている複数本の鈎材の鈎状孔(21)の配列方向と鈎材(22・23)の長さ方向のそれぞれに平行となる基盤(40)の平面に対して垂直(直交)となる方向に向けられていることを特徴とする手芸織機。
  5. 複数本の鈎材(22・23)を一定の隙間(43)を設けて基盤(40)に突設した綜絖モジュール(41・42)を2枚重ねにして構成された綜絖(25)を有し、各綜絖モジュール(41・42)の鈎材(22・23)の先端の片側縁が閉じた未開放縁(18)になっており、その未開放縁(18)に向き合う他の片側縁が導入溝(19)の形成された開放縁(20)になっており、各綜絖モジュール(41・42)の鈎材(22・23)の先端に導入溝(19)から続くC字状に縁取られた鈎状孔(21)が形成されており、各綜絖モジュール(41・42)の各鈎材(22・23)の導入溝(19)がそれぞれ隣合う鈎材(22・23)の未開放縁(18)に向かい合わせになっており、それらの鈎材(22・23)の鈎状孔(21)が一直線上に揃えられており、それら2枚の中の一方の綜絖モジュール(41)の鈎材(22・23)の導入溝(19)と他方の綜絖モジュール(42)の鈎材(22・23)の導入溝(19)とが互いに逆向きになっており、それら2枚の中の一方の綜絖モジュール(41)の鈎材(22・23)の未開放縁(18)が他方の綜絖モジュール(42)の鈎材(22・23)の開放縁(20)に重なっており、それら2枚の綜絖モジュール(41・42)の鈎材(22・23)の鈎状孔(21・21)が重なり合っており、それら2枚の綜絖モジュール(41・42)の鈎材(22・23)の導入溝(19)が互いに他方の綜絖モジュール(41・42)の鈎材(22・23)の未開放縁(18)に塞がれて、それらの鈎状孔(21・21)が重なり合った綜目(24)を形成しており、鈎状孔(21)を貫通する方向と綜目(24)を貫通する方向が、一直線上に揃えられている複数本の鈎材の鈎状孔(21)の配列方向と鈎材(22・23)の長さ方向のそれぞれに平行となる基盤(40)の平面に対して垂直(直交)となる方向に向けられていることを特徴とする手芸織機。
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