JPWO2004018755A1 - 手芸織物と手芸織物材料および手織機 - Google Patents
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Abstract
本発明に係る手芸織物は、パイルによって構成された図柄の画素が長さ方向に配置されているシェニール糸が緯糸に適用されており、原画の図柄と縁取りがシェニール糸の画素によって織物の表面に再現されている。本発明によると、児童や身障者や高齢者にとって、手織機の構造や織物の表面に再現されることになる図柄を理解し易くなり、製織後に仕上げ処理を必要としない手芸織物を効率的に短時間で得ることが出来る。
Description
本発明は、児童の教育手段、身障者の肢体訓練手段、高齢者の痴呆防止手段として利用し手織機と手芸織物と手芸材料に関するものである。
児童の教育手段等に使用し得る手織機は、例えば、実開昭60−16776(実公平1−36925)、実開昭60−20581(実公平1−36926)、実開昭60−26947(実公平2−26475)、実開昭60−9982(実公平2−26946)、実開平5−45082(実用新案登録第1579901号)、特開2001−81650、特開2001−181943等の特許公報に開示されていて公知である。
公知の手織機は、机上で手で操作し得るように自動織機の自動装置を取り外して小型化した玩具のようなものである。公知の手織機は、児童教育手段、身障者の肢体訓練手段、高齢者の痴呆防止手段としての配慮が十分なものとは思われない。
従って、本発明の第1の目的は、製織に必要な材料と手段を提供し、その織成される手芸織物の美観についての強いイメージを製織作業者に与えて製織意欲を喚起し、短時間で製織作業を完了することが出来るようにすることである。本発明の第2の目的は、製織に必要な材料と手段を提供し、製織作業者が製織作業に馴染み易く着手し易くすることである。
公知の手織機は、机上で手で操作し得るように自動織機の自動装置を取り外して小型化した玩具のようなものである。公知の手織機は、児童教育手段、身障者の肢体訓練手段、高齢者の痴呆防止手段としての配慮が十分なものとは思われない。
従って、本発明の第1の目的は、製織に必要な材料と手段を提供し、その織成される手芸織物の美観についての強いイメージを製織作業者に与えて製織意欲を喚起し、短時間で製織作業を完了することが出来るようにすることである。本発明の第2の目的は、製織に必要な材料と手段を提供し、製織作業者が製織作業に馴染み易く着手し易くすることである。
本発明は、上記の目的を達成するものであり、第1に、手芸織物を織成しようとする作業者が、その手芸織物を織成するために必要とされる全ての材料を取り揃える手間と、それを取り揃えるために買物に行く煩わしさから解放されるようにするため、その必要とされる全ての材料をワンセットとして提供し得るように工夫されている点に特徴がある。第2に、本発明は、手芸織物を製織し易くすると共に、織成された手芸織物を商品として仕上げ易くするように工夫されている点に特徴がある。第3に、本発明は、織成される手芸織物の付加価値を高めるように工夫されている点に特徴がある。第4に、本発明は、手芸織物を製織するための準備作業である経糸の手織機への取り付け作業を容易にするように工夫されている点に特徴がある。工夫されたものである。第5に、本発明は、手芸織物を織成する作業者の製織作業による疲労が軽減されるように工夫されている点に特徴がある。
図1と図2は、本発明の手芸織物の平面図である。図3は、本発明の図柄の原図の平面図である。図4は、本発明の綜絖モジュールの斜視図である。図5は、本発明の綜絖モジュールの要部斜視図である。図6は、本発明の手織機の斜視図である。図7は、本発明の手織機の綜絖駆動装置の要部斜視図である。図8,9,10,11,12,13,14および15は、本発明の手織機に搭載された綜絖モジュールの要部斜視図である。図16は、本発明の筬の斜視図である。図17,18および19は、本発明の手織機に搭載された綜絖モジュールの要部斜視図である。
本発明の手芸織物では、パイル(11)によって構成された図柄の画素(64,65)が長さ方向に配置されているシェニール糸(12)が緯糸に適用されている。シェニール糸(12)は水分を吸収し易い。このため、本発明に係る手芸織物(79)は、それが縦横寸法20cm程度の小さいものであっても、商品価値の高いハンカチとして市場に提供することが出来る。
原画の図柄(28)と縁取り(29)が、シェニール糸の画素(64,65)によって、手芸織物の表面に図柄(14)と周縁の縁取り(15)に再現される。手芸織物の長さ方向において向き合う一方の縁取り(15a)において、経糸(18)はカットされることなく折り返されて連続する。手芸織物の長さ方向において向き合う他方の縁取り(15b)においては、経糸(18)はカットされ、そのカットされた経糸の隣合う端末同士が結び合わされて結び目(17)を形成する。縁取り(15)を構成するシェニール糸の画素(65)と経糸(18)は、同じ色に彩られる。経糸(18)には、シェニール糸(12)よりも細い糸条が使用される。このため、結び目(17)は、シェニール糸のパイル(11)の中に埋没し、手芸織物の周縁の外面に影のように現れない。更に、シェニール糸のパイル(11)が、パイル糸をカットして形成されており、縁取り(15b)でカットされた経糸(18)の端末(78)に似た外観を有するので、結び目(17)は、手芸織物の外観上の品質を損なわない。
シェニール糸(12)は、経糸(18)と一緒に搦み織組織を構成しており、経糸(18a)と経糸(18b)の間で挟まれており、そして、経糸(18)は、シェニール糸(12)の表面に食い込んでいる。従って、通常の平織織物に比べると、経糸(18)と緯糸(シェニール糸12)は、交叉箇所(接結点)においてズレ移動し難い。このため、本発明によると、仮に経糸密度や緯糸密度を粗くしても、高品質の手芸織物が得られる。却って、経糸密度や緯糸密度を粗くすることによって、所定の寸法の手芸織物を短時間で完成することが出来、製織作業者は、その完成の喜びを味わうことが出来る。
本発明によると、手芸織物を織成するために必要な材料は、織物の表面に再現されることになる図柄(29)が描出されている原画(27)と、緯糸に適用されるシェニール糸(12)と、経糸に適用される糸条(18)によって構成されるワンセットにして提供される。図柄(29)に加えて、原画(27)の表面には、直交する縦線(21)と横線(22)によって表現された細かい枡目(23)と、原画の周縁を縁取る縁取り(28)が、印刷されており、その縁取りに囲まれる図柄(29)が印刷されている。シェニール糸(12)において、原画(27)の図柄の画素(30)は、原画の横幅方向(W)に走査してコンピューターに読み取られ、手芸織物(79)の図柄(14)の画素(64)を形成するパイル(11)によって、芯糸(77)に表現される。そのパイル(11)は、コンピューターにおいて読み取られる順序に従って芯糸(77)の長さ方向に配列され、そして、その芯糸(77)に絡み付けられる。シェニール糸(12)において、原画(27)の縁取りの画素(31)も、原画の図柄の画素(30)と共に読み取られ、手芸織物(79)の縁取り(15)の画素(65)を形成するパイル(11)によって、芯糸(77)に表現される。縁取り(15)の画素(65)は、原画(27)の幅Wに等しい繰り返しの単位Lをもって、繰り返し現れる。
原画(27)には、一定間隔X・Yで配列される縦線(21)と横線(22)に仕切られた枡目(23)を印刷しておくことが望ましい。原画の図柄(29)は、その枡目(23)を細かい縦線と横線によって再分割した更に細かい枡目(26)によって点描することも出来る。その場合、その細かい枡目(26)は、画素(30,31)として走査線(24)に従って読み取られ、シェニール糸(12)に再現されることになる。即ち、原画(27)の表面を幅方向に走査して検知される図柄(29)の画素(30)に対応する画素(64)と、原画(27)の表面を幅方向に走査して検知される縁取り(28)の画素(31)に対応する画素(65)が、その走査方向に対応するシェニール糸(12)の長さ方向に配置される。
本発明に従えば、製織作業者が、原画(27)を手掛かりにして、シェニール糸によって織成されることになる手芸織物の美観を想像することが可能になると言うことは、容易に理解されるであろう。そのように、原画(27)をシェニール糸と共に製織に必要な材料としてワンセットにして提供することは、製織作業者の作業意欲を喚起するのに役立つ。
原画(27)には縁取り(28)が描かれる。その織始めの部分の縁取り(28a)の画素(31)と織終わりの部分の縁取り(28b)の画素(31)は、シェニール糸(12)の端末部分(66)のパイル、および、シェニール糸(12)の耳端部分(65)のパイルと同じ色に彩る。シェニール糸(12)の耳端部分(65)は、一定の繰り返しの単位Lをもって現れる。シェニール糸(12)の端末部分(66)は、その繰り返しの単位Lの整数倍nの長さ(n×L)にわたって続く単一色部分となる。
その単一色部分(66)の長さが繰り返しの単位Lの2倍以上になる場合には、その繰り返しは目印(67)によって表示される。
既に説明した通り、原画の縁取り(28)の画素(31)に対応する画素(65)と経糸(18)は、同じ色に彩られている。このため、製織過程で手芸織物の耳端(16)で折り返されることになるシェニール糸(12)の耳端部分(65)は、経糸の色彩で表示されるべきことになる。製織開始時には、シェニール糸(12)は、配列して張設された複数本の経糸で形成される経糸配列面(62)の耳端(13)に、その端末部分(66)に付けられた目印(67)を位置合わせして、開口(80)に挿入されることになる。その端末部分(66)を織前に織り込んでからは、経糸配列面(62)の耳端(13)に目印(65)を位置合わせして、シェニール糸(12)を織り込むことになる。そのようにすれば、シェニール糸(12)の画素が耳端部分(65)を表示しているので、製織作業者にとって、その耳端部分(65)を間違えることなく経糸配列面(62)の耳端(13)で折り返し0開口内の所定の位置にシェニール糸(12)の画素(64)を設定することが容易になる。このため、再現される図柄(14)の輪郭線に沿った前後の画素(64)と画素(64)の間に位置ズレや柄ズレを起こすことなく、原画の図柄(29)が忠実に手芸織物に再現されるようになる。
原画の画素(30,31)の読み取り方向を示す走査線(24)を原画(27)に表現することは、必ずしも必要でない。原画(27)は、織物(79)の表面に描出された図柄(29)を撮影した写真であってもよい。その写真に、被写体である織物の緯糸が走査線(24)のように現れていても問題にならない。
製織に必要な材料のワンセットにはシェニール糸(12)よりも細い経糸(18)が含まれる。その経糸(18)には、シェニール糸(12)のパイルの太さの2倍以下の糸条を適用することが望ましい。何故なら、経糸(18)がシェニール糸(12)よりも細ければ、製織作業者が経糸(18)と緯糸(シェニール糸)とを見間違えることがなくなるためである。そして又、経糸(18)が細ければ、経糸(18)をカットして手織機から手芸織物を取り外したとき、その手芸織物の外観上の品質を、縁取り(15b)の端縁でカットされた経糸の端末(78)が損なうことがないためである。
手織機フレームは、横に左右対応する枠材(53,53)と縦に前後対応する枠材(54a,54b)によって矩形状に構成されている。手織機には、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)を重ね合わせて構成された唯一枚の板状綜絖モジュール(35)が適用される。このため、経糸(18a,18b,18a,18b………)は、1本おきに綜目(40)に挿通され、綜目(40)に挿通された経糸(18a)と綜目(40)に挿通されない経糸(18b)に分けられることになる。そのように使用する板状綜絖モジュール(35)が唯一枚であっても、上側開口(80a)と下側開口(80b)との二つの形態の開口が、綜絖モジュール(35)を昇降操作することによって、綜目(40)に挿通されない地経糸(18b)の上側と下側にそれぞれ形成される。平織組織は、その上側開口(80a)と下側開口(80b)に緯糸(12)を交互に挿入することによって織成される(図17)。本発明によると、全ての経糸を綜目(40)に挿通する必要がないので、経糸を手織機に仕掛けるセット作業を短時間で行うことが出来るようになる。更に、唯一枚の板状綜絖モジュール(35)が手織機に搭載するので、手織機の構造が簡素化されて分かり易くなり、児童や身障者や高齢者にとって、手織機が馴染み易く操作し易いものとなる。
綜目(40)は、軸桿(37)の先端に設けるとよい。そうした綜絖モジュールでは、搦経糸(18a)が地経糸(18b)から離れている開口の開かれている状態において、綜絖モジュール(35)を織幅方向Fに移動することが出来る。その織幅方向Fに移動した綜絖モジュール(35)が上昇して上側開口(80a)を形成すると、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に捩じれ(63)が発生する。それ故、その上側開口(80a)に緯糸(シェニール糸(12))を挿入することによって、搦み織組織が織成される。
図8〜図10は、その搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、第1段階においては、経糸配列面において隣合ってペアーを成す搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に形成された上口開口(80a)に、緯糸(12)が挿入される(図8)。第2段階においては、軸桿(37)の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュールが引き降ろされる(図9)。第3段階においては、軸桿(37)の綜目(40)に挿通された搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、綜絖モジュール(35)が織幅方向Fに移動する。第4段階においては、搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に上口開口(80a)を形成するために、綜絖モジュール(35)が押し上げられる。そして、その上口開口(80a)に緯糸(12)が挿入される(図10)。第5段階においては、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる。第6段階においては、地経糸(18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、第3段階における移動方向(F)とは逆方向に綜絖モジュール(35)が引き返される。第6段階を経てから、綜絖モジュール(35)は、上口開口(80a)を再び形成するために元の位置に戻される(図8)。搦み織物(79)は、この第1段階から第6段階までの一連の操作を繰り返すことによって織成される。
搦み織組織は、綜絖モジュール(35)の織幅方向Fへの移動の仕方に応じて変更され、変化に富む搦み織物が得られる。図(11)〜図(13)は、他の搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、第1段階において、経糸配列面において隣合ってペアーを成す搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に形成された上口開口(80a)に、緯糸(12)が挿入される(図11)。第2段階において、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる(図12)。第3段階において、軸桿の綜目(40)に挿通された搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)の下、および、他の搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)を軸桿の先端(38)が潜って通過するまで、綜絖モジュール(35)が織幅方向Fに移動する。即ち、軸桿(37)は、2本の地経糸(18b)の下を通過する。第4段階において、搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に上口開口(80a)を形成するために、綜絖モジュール(35)が押し上げられる。そして、その上口開口(80a)に緯糸(12)が挿入される。第5段階において、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる。第6段階において、2本の地経糸(18b,18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、第3段階における移動方向(F)とは逆方向に綜絖モジュール(35)が引き返される。第6段階を経て、綜絖モジュール(35)は、上口開口(80a)を再び形成するために元の位置に戻される(図11)。織組織の異なる変化搦み織物(79)は、この第1段階から第6段階までの一連の操作を繰り返すことによって織成される。
図14〜図15は、変化した他の搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、図14〜図15では最初の段階における上口開口(80a)に緯糸が挿入される(図14)。次の上口開口(80a)が形成されるまでの中間段階において、綜絖モジュール(35)は、多数の地経糸(18b,18b,18b………)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、織幅方向に移動する(図15)。その軸桿(37)が通過する地経糸(18b)の本数を各中間段階毎に変えると、その地経糸(18b)の本数の変化に応じて織組織が変化した搦み織物(79)が織成される。
板状綜絖モジュール(35)は、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)との2枚の綜絖モジュールを重ね合わせて作られる(図4)。第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)は、それぞれ複数本の軸桿(37a,37b)を一定の間隔をもって配列し、それらの複数本の軸桿(37a,37b)を基盤(41a,41b)の端縁から平行に突出させて構成される。第1綜絖モジュールの複数本の各軸桿の先端(38a)には、片側の側縁に切欠き(39)のあるC字形綜目(40)が形成される。第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)の各複数本の軸桿(37a,37b)と基盤(41a,41b)は、プラスチック材料によって一体的に形成される。第2綜絖モジュールの軸桿の先端(38b)は、第1綜絖モジュールの切欠き(39)に、重ね合わされる。その結果、第1綜絖モジュールのC字形綜目(40)は、第2綜絖モジュール(36b)の軸桿(37b)の先端(38b)によって閉じられる。
そのように、軸桿(37a,37b)がプラスチックによって形成されているので、重ね合わされた軸桿の先端(38a)と軸桿の先端(38b)の間を弾性的に引き離し易い。このため、軸桿(37a,37b)の先端(38a)と先端(38b)の間を経糸(18)によって押し広げ、その間の隙間(112)に経糸を挟み込み、そのまま切欠き(39)を通過させて、経糸(18)を綜目(40)に簡単に挿通することが出来る(図5)。それ故、本発明によると、経糸(18)の端末を綜目(40)に通すために経糸(18)をカットする必要がなくなり、従って、そのカットした経糸(18)の端末を綜目(40)に通す必要もなく、その結果、経糸を手織機にセットする作業も短時間で済ませることが出来る。
第1綜絖モジュール(36a)の基盤(41a)には、矩形窓(34)が開けられている(図4)。第2綜絖モジュール(36b)の基盤(41b)からは、その矩形窓(34)に嵌合する矩形フック(33)が突き出ている(図4)。この矩形フック(33)と矩形窓(34)に嵌め合わせてから、第2綜絖モジュール(36b)を第1綜絖モジュール(36a)に対して引き下げると、矩形窓(34)の下縁(32)に矩形フック(33)が噛み合う。このように、綜絖モジュール(35)は、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)を合体させて作られる。
第1綜絖モジュール(36a)には、垂直方向に続くラック(44)が設けられている。図7は、そのラック(44)に噛み合わせて綜絖モジュール(35)を昇降操作するラック歯車(45)と、そのラック歯車を回転可能に軸支する支軸(46)と、その支軸を駆動する2つのハンドル(47a,47b)、および、2組の凹部(48,51)と2組の凸部(49,52)を具備する綜絖駆動装置の構造を図示するものである。ハンドル(47a)には、3個1組の凹部(48)と3個1組の凸部(49)が設けられている。他の3個1組の凹部(51)と3個1組の凸部(52)は、フレーム(43)に固定されている。
それらの凹部(48,51)と凸部(49,52)は、それぞれ噛み合うように円周方向に一定の間隔をおいて配置されている。即ち、ハンドル側の3個の凹部(48)とフレーム側の3個の凸部(52)は、弾性体(50)に付勢されて互いに噛み合う。又、フレーム側の3個の凹部(51)とハンドル側の3個の凸部(49)は、弾性体(50)に付勢されて互いに噛み合う。
このため、ハンドルを回すと、3個の凹部(48)と3個の凸部(52)は、それぞれ個別に異なる凸部(52)と凹部(48)に噛み合い、同様に、3個の凹部(51)と3個の凸部(49)も、それぞれ個別に異なる凸部(49)と凹部(51)に噛み合う。そして、凹部(48)・(51)と凸部(49)・(52)が互いに噛み合うと、支軸(46)とラック歯車(45)とハンドル(35)を具備する綜絖駆動装置全体と開口(80)は静止状態に保たれ、その開口(80)への緯糸(12)の挿入が可能になる。
手織機フレームの前後の枠材(54a,54b)からは、経糸(18)を引っ掛けるための複数個の突起(55)が、織幅方向に一定の間隔をもって、突出している(図17〜18)。経糸(18)の手織機へのセット作業は、ロール巻きされた経糸(18)を前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の間で往復移動し、その折返時に、前方枠材と後方枠材の突起(55)に引っ掛けて行われる。そのようして、ロール巻きされた1本の経糸は、前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の間にジグザグに張設され、経糸配列面(62)が形成される(図6)。
このセット過程において、隣合う経糸(18a,18b)の各ペアーは、隣合う軸桿(37)と軸桿(37)の間には嵌め込まれる。そして、各ペアーの中の1本の経糸(18a)だけが、隙間(42)と切欠き(39)を通って綜目(40)へと挿通される(図5)。
経糸(18)を綜目に通し違えたときは、その間に隙間(42)が出来るように軸桿(37a)及び/又は軸桿(37b)を撓ませ、その隙間(42)を通過させて、その通し違えた経糸を綜目(40)から取り外すことが出来る(図5)。本発明では、ロール巻きされた1本の糸条だけが経糸に適用されるので、自動織機の場合のように、手織機の幅に応じた何本もの経糸を用意し、それをビームに巻き上げる必要はない。
前記の通り、本発明では、緯糸にシェニール糸が適用され、手芸織物が搦み織組織によって織成されるので、経糸の配列密度を粗くしても、手芸織物の品質が損なわれることがない。このため、経糸の配列密度を粗くし、手織機への経糸のセット作業を短時間で済ますことが出来る。
突起(55)の設けられている前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の何れか一方、好ましくは、後方枠材(54b)を、前方枠材(54a)と後方枠材(54b)が向き合う前後方向に、弾性的に振動可能に、弾性体(61)によって手織機フレームに固定するとよい。そうすると、綜絖モジュールの開口運動に伴って経糸に生じるテンションの変動が、前方枠材(54a)または後方枠材(54b)を支える弾性体(61)に吸収され、その結果、製織過程で経糸(18)が、極度に緊張したり、弛むことがなく、緯糸の打込密度を均一にすることが出来、高品質の手芸織物が得られる。
後方枠材(54b)の上縁(57b)と前方枠材(54a)の上縁(57a)の間に平らな斜面が構成されるように、即ち、配列して緊張した多数の経糸が後方枠材(54b)と前方枠材(54a)の上縁(57a)の間に斜面(62)を形成することになるように、手織機フレームの後方枠材(54b)の上縁(57b)を前方枠材(54a)の上縁(57a)よりも高く突出させるとよい。そのようにすると、身を屈めたり、背を丸めたりせず、椅子に腰掛けかた極自然で楽な姿勢で、机上に置かれた手織機の経糸(18)の配列面(62)を見渡すことが出来、又、配列面(62)の裏側を楽に覗き込むことが出来る。
このため、身障者や高齢者でも、疲労を伴うことなく、楽な姿勢で製織作業を行うことが出来るようになる。この配列面(62)の傾斜角度θは、5〜20度にするとよい(図6)。
筬(71)は、複数本の軸桿(72)を一定の間隔をもって基盤(70)の端縁から平行に突き出し、櫛のように構成するとよい。そのような筬(71)は、後方枠材(54b)と前方枠材(54a)の間に張設された経糸の配列面(62)に差し込むようにして、手織機にセットされる。手織機には、筬(71)を載設する受け溝(73)を付設するとよい(図16)。図16に図示する受け溝(73)の片側の溝縁は、筬(71)の下縁を導く斜面(75)になっている。
その誘動斜面へと続く部分の受け溝(73)の溝幅Mは、筬(71)の厚みと同じになっている。その受け溝(73)の手織機の中心部側に片寄った部分は、溝幅が広がった遊嵌溝(74)になっている。その遊嵌溝(74)の溝幅Nは、受け溝(73)の溝幅Mの約2倍になっている。このため、受け溝(73)に嵌合している筬(71)を織幅方向へと移動させると、筬(71)の下縁は受け溝(73)から離れて遊嵌溝(74)に嵌まり込み、筬(71)の側縁が斜面(75)の側面に当接する。従って、その移動した筬(71)は、経糸(18)に押し返されても、織幅方向Fに移動しない。その状態で、軸桿(37)の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで綜絖モジール(35)を引き降ろすと、地経糸(18b)が、筬(71)に動かされて織幅方向に移動し、搦経糸(18a)が挿通されている綜目(40)の上を通過するので、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(18b)との間に捩じれ(63)が発生する。その捩じれ(63)の発生している開口(80)に緯糸(12)を挿入すると、搦み織物が織成される。
図17〜図19は、そのような方法で搦み織組織が織成される過程を図示するものである。
搦経糸(18a)が引き降ろされて経糸配列面(62)、即ち綜目に挿通されていない地経糸(18b)から引き離された状態において、筬(71)が織幅方向に動かされる(図17)。そうすると、地経糸(18b)が筬(71)によって織幅方向に動かされ、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(10)の間に捩じれ(63)が発生する(図18)。その捩じれ(63)が発生した状態において、経糸配列面(62)、即ち綜目(40)に挿通されていない地経糸(18b)の上に突き出るまで搦経糸(18a)0押し上げられ、その結果、開口(80)が形成される(図19)。その開口(80)に緯糸(12)を挿入することによって、搦み織組織が織成される(図17〜19)。このため、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)によって構成された唯一枚の板状綜絖モジュール(35)を具備する手織機を使用すると、格別な装置や治具を使用することなく、多様な織組織による多様な織物を得ることが出来る。
原画の図柄(28)と縁取り(29)が、シェニール糸の画素(64,65)によって、手芸織物の表面に図柄(14)と周縁の縁取り(15)に再現される。手芸織物の長さ方向において向き合う一方の縁取り(15a)において、経糸(18)はカットされることなく折り返されて連続する。手芸織物の長さ方向において向き合う他方の縁取り(15b)においては、経糸(18)はカットされ、そのカットされた経糸の隣合う端末同士が結び合わされて結び目(17)を形成する。縁取り(15)を構成するシェニール糸の画素(65)と経糸(18)は、同じ色に彩られる。経糸(18)には、シェニール糸(12)よりも細い糸条が使用される。このため、結び目(17)は、シェニール糸のパイル(11)の中に埋没し、手芸織物の周縁の外面に影のように現れない。更に、シェニール糸のパイル(11)が、パイル糸をカットして形成されており、縁取り(15b)でカットされた経糸(18)の端末(78)に似た外観を有するので、結び目(17)は、手芸織物の外観上の品質を損なわない。
シェニール糸(12)は、経糸(18)と一緒に搦み織組織を構成しており、経糸(18a)と経糸(18b)の間で挟まれており、そして、経糸(18)は、シェニール糸(12)の表面に食い込んでいる。従って、通常の平織織物に比べると、経糸(18)と緯糸(シェニール糸12)は、交叉箇所(接結点)においてズレ移動し難い。このため、本発明によると、仮に経糸密度や緯糸密度を粗くしても、高品質の手芸織物が得られる。却って、経糸密度や緯糸密度を粗くすることによって、所定の寸法の手芸織物を短時間で完成することが出来、製織作業者は、その完成の喜びを味わうことが出来る。
本発明によると、手芸織物を織成するために必要な材料は、織物の表面に再現されることになる図柄(29)が描出されている原画(27)と、緯糸に適用されるシェニール糸(12)と、経糸に適用される糸条(18)によって構成されるワンセットにして提供される。図柄(29)に加えて、原画(27)の表面には、直交する縦線(21)と横線(22)によって表現された細かい枡目(23)と、原画の周縁を縁取る縁取り(28)が、印刷されており、その縁取りに囲まれる図柄(29)が印刷されている。シェニール糸(12)において、原画(27)の図柄の画素(30)は、原画の横幅方向(W)に走査してコンピューターに読み取られ、手芸織物(79)の図柄(14)の画素(64)を形成するパイル(11)によって、芯糸(77)に表現される。そのパイル(11)は、コンピューターにおいて読み取られる順序に従って芯糸(77)の長さ方向に配列され、そして、その芯糸(77)に絡み付けられる。シェニール糸(12)において、原画(27)の縁取りの画素(31)も、原画の図柄の画素(30)と共に読み取られ、手芸織物(79)の縁取り(15)の画素(65)を形成するパイル(11)によって、芯糸(77)に表現される。縁取り(15)の画素(65)は、原画(27)の幅Wに等しい繰り返しの単位Lをもって、繰り返し現れる。
原画(27)には、一定間隔X・Yで配列される縦線(21)と横線(22)に仕切られた枡目(23)を印刷しておくことが望ましい。原画の図柄(29)は、その枡目(23)を細かい縦線と横線によって再分割した更に細かい枡目(26)によって点描することも出来る。その場合、その細かい枡目(26)は、画素(30,31)として走査線(24)に従って読み取られ、シェニール糸(12)に再現されることになる。即ち、原画(27)の表面を幅方向に走査して検知される図柄(29)の画素(30)に対応する画素(64)と、原画(27)の表面を幅方向に走査して検知される縁取り(28)の画素(31)に対応する画素(65)が、その走査方向に対応するシェニール糸(12)の長さ方向に配置される。
本発明に従えば、製織作業者が、原画(27)を手掛かりにして、シェニール糸によって織成されることになる手芸織物の美観を想像することが可能になると言うことは、容易に理解されるであろう。そのように、原画(27)をシェニール糸と共に製織に必要な材料としてワンセットにして提供することは、製織作業者の作業意欲を喚起するのに役立つ。
原画(27)には縁取り(28)が描かれる。その織始めの部分の縁取り(28a)の画素(31)と織終わりの部分の縁取り(28b)の画素(31)は、シェニール糸(12)の端末部分(66)のパイル、および、シェニール糸(12)の耳端部分(65)のパイルと同じ色に彩る。シェニール糸(12)の耳端部分(65)は、一定の繰り返しの単位Lをもって現れる。シェニール糸(12)の端末部分(66)は、その繰り返しの単位Lの整数倍nの長さ(n×L)にわたって続く単一色部分となる。
その単一色部分(66)の長さが繰り返しの単位Lの2倍以上になる場合には、その繰り返しは目印(67)によって表示される。
既に説明した通り、原画の縁取り(28)の画素(31)に対応する画素(65)と経糸(18)は、同じ色に彩られている。このため、製織過程で手芸織物の耳端(16)で折り返されることになるシェニール糸(12)の耳端部分(65)は、経糸の色彩で表示されるべきことになる。製織開始時には、シェニール糸(12)は、配列して張設された複数本の経糸で形成される経糸配列面(62)の耳端(13)に、その端末部分(66)に付けられた目印(67)を位置合わせして、開口(80)に挿入されることになる。その端末部分(66)を織前に織り込んでからは、経糸配列面(62)の耳端(13)に目印(65)を位置合わせして、シェニール糸(12)を織り込むことになる。そのようにすれば、シェニール糸(12)の画素が耳端部分(65)を表示しているので、製織作業者にとって、その耳端部分(65)を間違えることなく経糸配列面(62)の耳端(13)で折り返し0開口内の所定の位置にシェニール糸(12)の画素(64)を設定することが容易になる。このため、再現される図柄(14)の輪郭線に沿った前後の画素(64)と画素(64)の間に位置ズレや柄ズレを起こすことなく、原画の図柄(29)が忠実に手芸織物に再現されるようになる。
原画の画素(30,31)の読み取り方向を示す走査線(24)を原画(27)に表現することは、必ずしも必要でない。原画(27)は、織物(79)の表面に描出された図柄(29)を撮影した写真であってもよい。その写真に、被写体である織物の緯糸が走査線(24)のように現れていても問題にならない。
製織に必要な材料のワンセットにはシェニール糸(12)よりも細い経糸(18)が含まれる。その経糸(18)には、シェニール糸(12)のパイルの太さの2倍以下の糸条を適用することが望ましい。何故なら、経糸(18)がシェニール糸(12)よりも細ければ、製織作業者が経糸(18)と緯糸(シェニール糸)とを見間違えることがなくなるためである。そして又、経糸(18)が細ければ、経糸(18)をカットして手織機から手芸織物を取り外したとき、その手芸織物の外観上の品質を、縁取り(15b)の端縁でカットされた経糸の端末(78)が損なうことがないためである。
手織機フレームは、横に左右対応する枠材(53,53)と縦に前後対応する枠材(54a,54b)によって矩形状に構成されている。手織機には、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)を重ね合わせて構成された唯一枚の板状綜絖モジュール(35)が適用される。このため、経糸(18a,18b,18a,18b………)は、1本おきに綜目(40)に挿通され、綜目(40)に挿通された経糸(18a)と綜目(40)に挿通されない経糸(18b)に分けられることになる。そのように使用する板状綜絖モジュール(35)が唯一枚であっても、上側開口(80a)と下側開口(80b)との二つの形態の開口が、綜絖モジュール(35)を昇降操作することによって、綜目(40)に挿通されない地経糸(18b)の上側と下側にそれぞれ形成される。平織組織は、その上側開口(80a)と下側開口(80b)に緯糸(12)を交互に挿入することによって織成される(図17)。本発明によると、全ての経糸を綜目(40)に挿通する必要がないので、経糸を手織機に仕掛けるセット作業を短時間で行うことが出来るようになる。更に、唯一枚の板状綜絖モジュール(35)が手織機に搭載するので、手織機の構造が簡素化されて分かり易くなり、児童や身障者や高齢者にとって、手織機が馴染み易く操作し易いものとなる。
綜目(40)は、軸桿(37)の先端に設けるとよい。そうした綜絖モジュールでは、搦経糸(18a)が地経糸(18b)から離れている開口の開かれている状態において、綜絖モジュール(35)を織幅方向Fに移動することが出来る。その織幅方向Fに移動した綜絖モジュール(35)が上昇して上側開口(80a)を形成すると、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に捩じれ(63)が発生する。それ故、その上側開口(80a)に緯糸(シェニール糸(12))を挿入することによって、搦み織組織が織成される。
図8〜図10は、その搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、第1段階においては、経糸配列面において隣合ってペアーを成す搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に形成された上口開口(80a)に、緯糸(12)が挿入される(図8)。第2段階においては、軸桿(37)の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュールが引き降ろされる(図9)。第3段階においては、軸桿(37)の綜目(40)に挿通された搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、綜絖モジュール(35)が織幅方向Fに移動する。第4段階においては、搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に上口開口(80a)を形成するために、綜絖モジュール(35)が押し上げられる。そして、その上口開口(80a)に緯糸(12)が挿入される(図10)。第5段階においては、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる。第6段階においては、地経糸(18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、第3段階における移動方向(F)とは逆方向に綜絖モジュール(35)が引き返される。第6段階を経てから、綜絖モジュール(35)は、上口開口(80a)を再び形成するために元の位置に戻される(図8)。搦み織物(79)は、この第1段階から第6段階までの一連の操作を繰り返すことによって織成される。
搦み織組織は、綜絖モジュール(35)の織幅方向Fへの移動の仕方に応じて変更され、変化に富む搦み織物が得られる。図(11)〜図(13)は、他の搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、第1段階において、経糸配列面において隣合ってペアーを成す搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に形成された上口開口(80a)に、緯糸(12)が挿入される(図11)。第2段階において、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる(図12)。第3段階において、軸桿の綜目(40)に挿通された搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)の下、および、他の搦経糸(18a)とペアーを成して隣合う地経糸(18b)を軸桿の先端(38)が潜って通過するまで、綜絖モジュール(35)が織幅方向Fに移動する。即ち、軸桿(37)は、2本の地経糸(18b)の下を通過する。第4段階において、搦経糸(18a)と地経糸(18b)の間に上口開口(80a)を形成するために、綜絖モジュール(35)が押し上げられる。そして、その上口開口(80a)に緯糸(12)が挿入される。第5段階において、軸桿の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで、綜絖モジュール(35)が引き降ろされる。第6段階において、2本の地経糸(18b,18b)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、第3段階における移動方向(F)とは逆方向に綜絖モジュール(35)が引き返される。第6段階を経て、綜絖モジュール(35)は、上口開口(80a)を再び形成するために元の位置に戻される(図11)。織組織の異なる変化搦み織物(79)は、この第1段階から第6段階までの一連の操作を繰り返すことによって織成される。
図14〜図15は、変化した他の搦み織組織の形成過程を図示するものである。即ち、図14〜図15では最初の段階における上口開口(80a)に緯糸が挿入される(図14)。次の上口開口(80a)が形成されるまでの中間段階において、綜絖モジュール(35)は、多数の地経糸(18b,18b,18b………)の下を軸桿(37)の先端(38)が潜って通過するまで、織幅方向に移動する(図15)。その軸桿(37)が通過する地経糸(18b)の本数を各中間段階毎に変えると、その地経糸(18b)の本数の変化に応じて織組織が変化した搦み織物(79)が織成される。
板状綜絖モジュール(35)は、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)との2枚の綜絖モジュールを重ね合わせて作られる(図4)。第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)は、それぞれ複数本の軸桿(37a,37b)を一定の間隔をもって配列し、それらの複数本の軸桿(37a,37b)を基盤(41a,41b)の端縁から平行に突出させて構成される。第1綜絖モジュールの複数本の各軸桿の先端(38a)には、片側の側縁に切欠き(39)のあるC字形綜目(40)が形成される。第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)の各複数本の軸桿(37a,37b)と基盤(41a,41b)は、プラスチック材料によって一体的に形成される。第2綜絖モジュールの軸桿の先端(38b)は、第1綜絖モジュールの切欠き(39)に、重ね合わされる。その結果、第1綜絖モジュールのC字形綜目(40)は、第2綜絖モジュール(36b)の軸桿(37b)の先端(38b)によって閉じられる。
そのように、軸桿(37a,37b)がプラスチックによって形成されているので、重ね合わされた軸桿の先端(38a)と軸桿の先端(38b)の間を弾性的に引き離し易い。このため、軸桿(37a,37b)の先端(38a)と先端(38b)の間を経糸(18)によって押し広げ、その間の隙間(112)に経糸を挟み込み、そのまま切欠き(39)を通過させて、経糸(18)を綜目(40)に簡単に挿通することが出来る(図5)。それ故、本発明によると、経糸(18)の端末を綜目(40)に通すために経糸(18)をカットする必要がなくなり、従って、そのカットした経糸(18)の端末を綜目(40)に通す必要もなく、その結果、経糸を手織機にセットする作業も短時間で済ませることが出来る。
第1綜絖モジュール(36a)の基盤(41a)には、矩形窓(34)が開けられている(図4)。第2綜絖モジュール(36b)の基盤(41b)からは、その矩形窓(34)に嵌合する矩形フック(33)が突き出ている(図4)。この矩形フック(33)と矩形窓(34)に嵌め合わせてから、第2綜絖モジュール(36b)を第1綜絖モジュール(36a)に対して引き下げると、矩形窓(34)の下縁(32)に矩形フック(33)が噛み合う。このように、綜絖モジュール(35)は、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)を合体させて作られる。
第1綜絖モジュール(36a)には、垂直方向に続くラック(44)が設けられている。図7は、そのラック(44)に噛み合わせて綜絖モジュール(35)を昇降操作するラック歯車(45)と、そのラック歯車を回転可能に軸支する支軸(46)と、その支軸を駆動する2つのハンドル(47a,47b)、および、2組の凹部(48,51)と2組の凸部(49,52)を具備する綜絖駆動装置の構造を図示するものである。ハンドル(47a)には、3個1組の凹部(48)と3個1組の凸部(49)が設けられている。他の3個1組の凹部(51)と3個1組の凸部(52)は、フレーム(43)に固定されている。
それらの凹部(48,51)と凸部(49,52)は、それぞれ噛み合うように円周方向に一定の間隔をおいて配置されている。即ち、ハンドル側の3個の凹部(48)とフレーム側の3個の凸部(52)は、弾性体(50)に付勢されて互いに噛み合う。又、フレーム側の3個の凹部(51)とハンドル側の3個の凸部(49)は、弾性体(50)に付勢されて互いに噛み合う。
このため、ハンドルを回すと、3個の凹部(48)と3個の凸部(52)は、それぞれ個別に異なる凸部(52)と凹部(48)に噛み合い、同様に、3個の凹部(51)と3個の凸部(49)も、それぞれ個別に異なる凸部(49)と凹部(51)に噛み合う。そして、凹部(48)・(51)と凸部(49)・(52)が互いに噛み合うと、支軸(46)とラック歯車(45)とハンドル(35)を具備する綜絖駆動装置全体と開口(80)は静止状態に保たれ、その開口(80)への緯糸(12)の挿入が可能になる。
手織機フレームの前後の枠材(54a,54b)からは、経糸(18)を引っ掛けるための複数個の突起(55)が、織幅方向に一定の間隔をもって、突出している(図17〜18)。経糸(18)の手織機へのセット作業は、ロール巻きされた経糸(18)を前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の間で往復移動し、その折返時に、前方枠材と後方枠材の突起(55)に引っ掛けて行われる。そのようして、ロール巻きされた1本の経糸は、前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の間にジグザグに張設され、経糸配列面(62)が形成される(図6)。
このセット過程において、隣合う経糸(18a,18b)の各ペアーは、隣合う軸桿(37)と軸桿(37)の間には嵌め込まれる。そして、各ペアーの中の1本の経糸(18a)だけが、隙間(42)と切欠き(39)を通って綜目(40)へと挿通される(図5)。
経糸(18)を綜目に通し違えたときは、その間に隙間(42)が出来るように軸桿(37a)及び/又は軸桿(37b)を撓ませ、その隙間(42)を通過させて、その通し違えた経糸を綜目(40)から取り外すことが出来る(図5)。本発明では、ロール巻きされた1本の糸条だけが経糸に適用されるので、自動織機の場合のように、手織機の幅に応じた何本もの経糸を用意し、それをビームに巻き上げる必要はない。
前記の通り、本発明では、緯糸にシェニール糸が適用され、手芸織物が搦み織組織によって織成されるので、経糸の配列密度を粗くしても、手芸織物の品質が損なわれることがない。このため、経糸の配列密度を粗くし、手織機への経糸のセット作業を短時間で済ますことが出来る。
突起(55)の設けられている前方枠材(54a)と後方枠材(54b)の何れか一方、好ましくは、後方枠材(54b)を、前方枠材(54a)と後方枠材(54b)が向き合う前後方向に、弾性的に振動可能に、弾性体(61)によって手織機フレームに固定するとよい。そうすると、綜絖モジュールの開口運動に伴って経糸に生じるテンションの変動が、前方枠材(54a)または後方枠材(54b)を支える弾性体(61)に吸収され、その結果、製織過程で経糸(18)が、極度に緊張したり、弛むことがなく、緯糸の打込密度を均一にすることが出来、高品質の手芸織物が得られる。
後方枠材(54b)の上縁(57b)と前方枠材(54a)の上縁(57a)の間に平らな斜面が構成されるように、即ち、配列して緊張した多数の経糸が後方枠材(54b)と前方枠材(54a)の上縁(57a)の間に斜面(62)を形成することになるように、手織機フレームの後方枠材(54b)の上縁(57b)を前方枠材(54a)の上縁(57a)よりも高く突出させるとよい。そのようにすると、身を屈めたり、背を丸めたりせず、椅子に腰掛けかた極自然で楽な姿勢で、机上に置かれた手織機の経糸(18)の配列面(62)を見渡すことが出来、又、配列面(62)の裏側を楽に覗き込むことが出来る。
このため、身障者や高齢者でも、疲労を伴うことなく、楽な姿勢で製織作業を行うことが出来るようになる。この配列面(62)の傾斜角度θは、5〜20度にするとよい(図6)。
筬(71)は、複数本の軸桿(72)を一定の間隔をもって基盤(70)の端縁から平行に突き出し、櫛のように構成するとよい。そのような筬(71)は、後方枠材(54b)と前方枠材(54a)の間に張設された経糸の配列面(62)に差し込むようにして、手織機にセットされる。手織機には、筬(71)を載設する受け溝(73)を付設するとよい(図16)。図16に図示する受け溝(73)の片側の溝縁は、筬(71)の下縁を導く斜面(75)になっている。
その誘動斜面へと続く部分の受け溝(73)の溝幅Mは、筬(71)の厚みと同じになっている。その受け溝(73)の手織機の中心部側に片寄った部分は、溝幅が広がった遊嵌溝(74)になっている。その遊嵌溝(74)の溝幅Nは、受け溝(73)の溝幅Mの約2倍になっている。このため、受け溝(73)に嵌合している筬(71)を織幅方向へと移動させると、筬(71)の下縁は受け溝(73)から離れて遊嵌溝(74)に嵌まり込み、筬(71)の側縁が斜面(75)の側面に当接する。従って、その移動した筬(71)は、経糸(18)に押し返されても、織幅方向Fに移動しない。その状態で、軸桿(37)の先端(38)が経糸配列面(62)から離れるまで綜絖モジール(35)を引き降ろすと、地経糸(18b)が、筬(71)に動かされて織幅方向に移動し、搦経糸(18a)が挿通されている綜目(40)の上を通過するので、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(18b)との間に捩じれ(63)が発生する。その捩じれ(63)の発生している開口(80)に緯糸(12)を挿入すると、搦み織物が織成される。
図17〜図19は、そのような方法で搦み織組織が織成される過程を図示するものである。
搦経糸(18a)が引き降ろされて経糸配列面(62)、即ち綜目に挿通されていない地経糸(18b)から引き離された状態において、筬(71)が織幅方向に動かされる(図17)。そうすると、地経糸(18b)が筬(71)によって織幅方向に動かされ、隣合う搦経糸(18a)と地経糸(10)の間に捩じれ(63)が発生する(図18)。その捩じれ(63)が発生した状態において、経糸配列面(62)、即ち綜目(40)に挿通されていない地経糸(18b)の上に突き出るまで搦経糸(18a)0押し上げられ、その結果、開口(80)が形成される(図19)。その開口(80)に緯糸(12)を挿入することによって、搦み織組織が織成される(図17〜19)。このため、第1綜絖モジュール(36a)と第2綜絖モジュール(36b)によって構成された唯一枚の板状綜絖モジュール(35)を具備する手織機を使用すると、格別な装置や治具を使用することなく、多様な織組織による多様な織物を得ることが出来る。
本発明によると、次の通り実用上の効果が生じる。
(1) 児童や身障者や高齢者にとって、手織機の構造や織物の表面に再現されることになる図柄を理解し易くなる。
(2) 児童や身障者や高齢者にとって、経糸の手織機へのセット作業、経糸の綜目への挿通作業、その後の製織作業が容易になり、それらの作業を短時間に行うことが出来るようになる。
(3) 児童や身障者や高齢者にとって、原画の図柄を織物の表面に忠実に再現することが容易になる。
(4) 児童や身障者や高齢者にとって、疲労を感じることなく製織作業を遂行することが出来るようになる。
(5) パイルに覆われていて手触りがよく、経糸と緯糸がズレ難く、ハンカチその他の身の回り品に適し、製織後に仕上処理を必要としない手芸織物を効率的に短時間で得ることが出来る。
このように、本発明は、児童や身障者や高齢者が、手織機を用いて手芸織物を織成しようとするとき、頗る好都合である。
(1) 児童や身障者や高齢者にとって、手織機の構造や織物の表面に再現されることになる図柄を理解し易くなる。
(2) 児童や身障者や高齢者にとって、経糸の手織機へのセット作業、経糸の綜目への挿通作業、その後の製織作業が容易になり、それらの作業を短時間に行うことが出来るようになる。
(3) 児童や身障者や高齢者にとって、原画の図柄を織物の表面に忠実に再現することが容易になる。
(4) 児童や身障者や高齢者にとって、疲労を感じることなく製織作業を遂行することが出来るようになる。
(5) パイルに覆われていて手触りがよく、経糸と緯糸がズレ難く、ハンカチその他の身の回り品に適し、製織後に仕上処理を必要としない手芸織物を効率的に短時間で得ることが出来る。
このように、本発明は、児童や身障者や高齢者が、手織機を用いて手芸織物を織成しようとするとき、頗る好都合である。
Claims (6)
- パイルによって構成された図柄の画素が長さ方向に配置されているシェニール糸が緯糸に適用されており、原画の図柄と縁取りがシェニール糸の画素によって織物の表面に再現されており、織物の縁取りを構成しているシェニール糸の画素の色彩と経糸の色彩が同じであり、
経糸の太さが、シェニール糸の太さよりも細く、シェニール糸と経糸が、搦み織組織を構成しており、経糸の長さ方向において向き合う一方の縁取りにおいて、経糸が折り返されて連続しており、経糸の長さ方向において向き合う他方の縁取りにおいて、経糸が切断されており、その切断された経糸の端末同士が、結び合わされて結び目を形成していることを特徴とする手芸織物。 - 織物の表面に再現されるべき図柄が描出されている原画と、織物の緯糸に適用されることになるシェニール糸と、織物の経糸に適用されることになる糸条をワンセットにして構成され、
その図柄に加えて、直交する縦線と横線によって描かれた枡目と、原画の周縁を縁取る縁取りが、その原画に印刷されており、その原画を幅方向に走査して検知される図柄の画素と縁取りの画素に対応する画素が、その走査方向に従ってシェニール糸の長さ方向に、パイルによって表現されており、その原画の縁取りの画素に対応するシェニール糸の画素を構成しているパイルの色彩と経糸の色彩が同じであり、そのシェニール糸の太さよりも経糸の太さが細いことを特微とする手芸織物材料。 - 左右の枠材と前後の枠材によって矩形状に手織機フレームが構成されており、第1綜絖モジュールと第2綜絖モジュールとの2枚の綜絖モジュールを重ね合わせて構成された唯一枚の板状綜絖モジュールを具備し、それらの第1綜絖モジュールと第2綜絖モジュールが、それぞれ複数本の軸桿を一定の間隔をもって配列し、それらの複数本の軸桿を基盤の端縁から平行に突出させて構成されており、その第1綜絖モジュールの複数本の各軸桿の先端には、片側の側縁に切欠きのあるC字形綜目が形成されており、それらの第1綜絖モジュールと第2綜絖モジュールの各複数本の軸桿と基盤がプラスチック材料によって一体的に形成されており、その第1綜絖モジュールの切欠きに第2綜絖モジュールの軸桿の先端が重ね合わされており、その第1綜絖モジュールのC字形綜目が第2綜絖モジュールの軸桿の先端によって封鎖されていることを特徴とする手織機。
- 経糸を引っ掛けることが出来る複数個の突起が、織幅方向Fに一定の間隔をもって、手織機フレームの前後の枠材から突出していることを特徴とする前掲請求項3に記載の手織機。
- 経糸を引っ掛けることが出来る複数個の突起が、織幅方向Fに一定の間隔をもって配列され、手織機フレームの前方の枠材から突出しており、経糸を引っ掛けることが出来る複数個の突起が、織幅方向Fに一定の間隔をもって配列され、手織機フレームに固定した弾性体から突出しており、その弾性体から突出している突起が、前後の枠材が向き合う前後方向Eに弾性的に振動可能に手織機フレームに固定されていることを特徴とする前掲請求項3に記載の手織機。
- 手織機フレームの後方枠材の上縁が、前方枠材の上縁よりも高く突き出ており、後方枠材と前方枠材の間に張設される経糸の配列面が斜面になるように、後方枠材の上縁と前方枠材の上縁の間が傾斜していることを特徴とする前掲請求項3に記載の手織機。
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