JP3655710B2 - 特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置 - Google Patents

特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿中に存在する金属繊維を検出することにより,金属繊維がすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿(帳票)の違法複写を防止するための特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置に関し,より詳細には,金属繊維の検出精度の向上を図った金属繊維がすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿(帳票)の違法複写を防止するための特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,画像処理技術・画像形成技術の向上によって,カラー複写機で複写したコピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に画像形成を行うことが可能になっている。このため,紙幣・有価証券等の複製が禁止されている特殊原稿を判定し,特殊原稿の場合に違法複写を禁止するようにした装置が開発されており,特殊原稿を判定する機能を搭載した複写機等の画像形成装置も提案されている。
【0003】
上記特殊原稿として,それ自身が特殊原稿であることを示すために金属繊維がすき込まれたものがある。このような特殊原稿を通常の原稿から判別するには,特殊原稿中にすき込まれた金属繊維を検出すれば良い。そのため,金属繊維がすき込まれた特殊原稿を判定する機能を有した画像形成装置として,原稿に対してマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の透過波または反射波を検出して,検出信号を出力するマイクロ波センサと,マイクロ波センサから出力された検出信号を入力し,この検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否か判定する信号判定部と,を備えたものが提案されている。
【0004】
上記画像形成装置においてマイクロ波センサは,一般に,撮像用のCCD等を備える画像読取ユニットに設けられ,原稿台に載置された原稿上を画像読取ユニットと共に往復運動し,その往路にて金属繊維を検出するためのマイクロ波の照射および反射波の検出を行う。そして,信号判定部が,マイクロ波センサから出力された反射波の検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否か判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の技術においては,例えば画像読取ユニットの振動,温度変化等の影響により,マイクロ波センサから出力される検出信号中にノイズ等の外乱成分が含まれることがあるため,必ずしも精度良く特殊原稿の判定を行うことができないという問題点があった。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって,検出信号中の外乱成分の影響をなくし,金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿の判定精度の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため,請求項に係る特殊原稿判定方法は,判定対象となる原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定方法において,前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記走査の往路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第1の工程と,前記第1の工程で検出した前記往路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,かつ,前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止する第2の工程と,前記第2の工程で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合にのみ,前記原稿が前記特殊原稿であると判定する第3の工程と,前記第2の工程で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合に,前記走査の復路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第4の工程と,前記第4の工程で検出した前記復路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第5の工程と,前記第5の工程の判定結果に基づいて,前記原稿が前記特殊原稿であるか否かを判定する第6の工程と,を有するものである。
【0008】
また,請求項に係る特殊原稿判定方法は,請求項1記載の特殊原稿判定方法において,前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記原稿を読み取るための照明光を点灯させた場合には,全ての走査および反射波の検出において,同一条件で照明光を点灯させるものである。
【0009】
また,請求項に係る特殊原稿判定装置は,判定対象となる原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定装置において,前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記走査の往路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する検出手段と,前記検出手段で検出した前記往路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第1の判定手段と,前記第1の判定手段で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が前記特殊原稿であると判定し,かつ,前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止第2の判定手段と,を備え,前記第1の判定手段で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合にのみ,前記検出手段が,前記走査の復路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力し,前記第1の判定手段が,前記検出手段で検出した前記復路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,前記第2の判定手段が,前記第1の判定手段の判定結果に基づいて,前記原稿が前記特殊原稿であるか否かを判定するものである。
【0010】
また,請求項に係る画像読取装置は,原稿の画像を光学的に読み取る読取手段と,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する特殊原稿判定手段と,を有した画像読取装置において,前記特殊原稿判定手段が,請求項記載の特殊原稿判定装置から成り,前記特殊原稿判定装置の検出手段が,前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,全ての走査および反射波の検出において前記読取手段の照明光を点灯または消灯させるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置について,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕,〔実施の形態6〕,〔実施の形態7〕,〔実施の形態8〕,〔実施の形態9〕〔実施の形態10〕の順で,図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1の特殊原稿判定装置(画像読取装置)のブロック構成図である。図1に示す特殊原稿判定装置は,原稿からRGBのカラー画像データを読み取るスキャナユニット110と,スキャナユニット110からカラー画像データを入力し,γ補正処理,RGB/YMCK変換処理,階調処理等を行う画像処理ユニット120と,画像処理ユニット120で画像処理が施されたカラー画像データから画像書込信号を生成し,レーザダイオード(LD)131を発光させて画像書込処理を実行する書込処理ユニット130と,LD131の書込光を用いて記録紙にカラー画像を記録するプリンタユニット140と,各種モードの入力およびメッセージの表示等を行うための操作ユニット150と,原稿にマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の反射波を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する原稿判別ユニット160と,上記各部の制御を行うと共に,原稿判別ユニット160で原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する制御ユニット180とから構成される。
【0013】
図1において,スキャナユニット110は,カラー画像データを読み取るCCDセンサ等の読取センサ111と,読取センサ111から出力されたアナログ信号としてのカラー画像データをディジタル信号に変換する等の信号処理を施して,画像処理ユニット120に出力する読取信号処理部112とを備えている。
【0014】
プリンタユニット140は,感光体ドラム,帯電器,現像器等の画像形成部(図示せず)並びにこれらを駆動するためのモータ,クラッチおよびソレノイド等を含む出力負荷部141と,感光体ドラムの表面電位やトナー濃度等を検出する各種センサ142と,所定の信号の入出力を制御するI/Oポート143とを備えている。
【0015】
また,原稿判別ユニット160は,原稿に対してマイクロ波を照射し,その反射波を検出し,反射波のレベルに応じた検出信号を出力するマイクロ波センサ161と,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号に所定の信号処理を施して,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する信号処理部162とを備えている。なお,170は信号記憶部であり,所定の条件の下,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を記憶するものである。
【0016】
図2は,図1に示す特殊原稿判定装置の原稿読取系の具体的な構成を示す構成図である。図2に示す原稿読取系は,原稿が載置されるコンタクトガラス201と,原稿をコンタクトガラス201上に押圧する圧板202と,露光照明ユニット(ハロゲンランプ)203,第1ミラー204およびマイクロ波センサ161で一体構成された第1スキャナ205と,第2ミラー206および第3ミラー207で一体構成された第2スキャナ208と,フィルタ209,レンズ210およびCCD212で一体構成された画像読取部213と,CCD212から出力された画像信号を入力し,所定の信号処理を施すための各種回路,即ち読取信号処理部112や,画像処理ユニット120,信号処理部162等が実装されたスキャナ基板214とが,筐体内に収容されて構成されている。
【0017】
なお,図2において,215はシェーディング板(白基準板),216および217は冷却ファン,218は結露防止ヒータ,219は原稿サイズ検知器,220はバーコード板をそれぞれ示している。
【0018】
図2に示す原稿読取系において,原稿を読み取るには,まず,第1スキャナ205をコンタクトガラス上に載置された原稿上で往復運動させ,その往路において露光照明ユニット203で原稿を照明することによってプリスキャンを行う。このプリスキャンを行うことにより,原稿のサイズや濃度を検知することができる。
【0019】
そして,プリスキャンを行った後,実際の原稿読取動作に入る。プリスキャンのときと同様に,第1スキャナ205を原稿上で往復運動させ,その往路において露光照明ユニット203で原稿を照明する。原稿で反射された反射光は第1ミラー204で反射され,第2スキャナ208に入射される。第2スキャナ208に入射された反射光は,第2ミラー206,第3ミラー207で反射され,画像読取部213に入射される。画像読取部213に入射された反射光は,フィルタ209およびレンズ210を通過した後,CCD212に入射される。CCD212において,反射光は電気信号としてのカラー画像データに変換され,読取信号処理部112に入力される。
【0020】
カラー画像データは,読取信号処理部112および画像処理ユニット120において所定の処理が施され,書込処理ユニット130からレーザ光として出力される。プリンタユニット140は,書込処理ユニット130から出力されたレーザ光を用いてカラー画像を形成し,形成したカラー画像を記録紙上に転写する。
【0021】
次に,上述した構成の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図3は,実施の形態1の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0022】
特殊原稿の判定処理は,プリスキャンを行う際に同時に実行される。まず,第1スキャナ205が,コンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S301)。
【0023】
信号処理部162は,往路分の検出信号を入力し,入力した往路分の検出信号を用いて原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S302)。ステップS302において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。
【0024】
一方,ステップS302において,金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告される。そして,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161および信号処理部162に対し,プリスキャンの際の復路において,再度特殊原稿の判定処理を実行させる(S303)
【0025】
すなわち,マイクロ波センサ161は,往路の場合と同様に,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた復路分の検出信号を信号処理部162に出力する。
【0026】
続いて,信号処理部162は,復路分の検出信号を入力し,入力した復路分の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S304)
【0027】
ステップS304において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,ステップS304において,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0028】
このように,実施の形態1の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205の往路で特殊原稿の判定処理を行うだけでなく,復路においても再度判定処理を行うため,マイクロ波の発射・反射の方向の違いが判定結果に影響を及ぼすことを防止することができ,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。例えば,圧板202の表面に金属板が使用されている場合,一般にこの金属板からの反射波の影響で精度良く特殊原稿の判定を行うことは困難であるが,金属面のアラシ方向によっては,金属板からの反射波の影響が少なくなる。実施の形態1の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置では,往路および復路の2つの検出信号を用いて原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定するため,上記金属板の性質を利用して精度良く特殊原稿の判定処理を行うことができる。また,1回の特殊原稿の判定処理で特殊原稿であると判定された場合には,その後の処理は実行されないため,制御の簡略化,判定処理の高速化を図ることができる。
【0029】
なお,上述した実施の形態1の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。また,実施の形態1においては,特殊原稿の判定処理を行うタイミングとしてプリスキャン時としたが,これに限定するものではない。
【0030】
〔実施の形態2〕
実施の形態2の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路で金属繊維の検出処理を実行し,検出処理により得られた検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,再度復路にて金属繊維の検出処理を実行し,検出処理により得られた検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,原稿が特殊原稿であると判定するというものである。なお,実施の形態2の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0031】
次に,実施の形態2の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図4は,実施の形態2の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0032】
特殊原稿の判定処理は,プリスキャンを行う際に同時に実行される。まず,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S401)
【0033】
信号処理部162は,往路分の検出信号を入力し,入力した往路分の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S402)。ステップS402において,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0034】
一方,ステップS402において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告される。そして,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161および信号処理部162に対し,プリスキャンの際の復路において,再度特殊原稿の判定処理を実行させる(S403)
【0035】
すなわち,マイクロ波センサ161は,往路の場合と同様に,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた復路分の検出信号を信号処理部162に出力する。
【0036】
続いて,信号処理部162は,復路分の検出信号を入力し,入力した復路分の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S404)
【0037】
ステップS404において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,ステップS404において,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0038】
このように,実施の形態2の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205の往路で特殊原稿の判定処理を行うだけでなく,復路においても再度判定処理を行うため,マイクロ波の発射・反射の方向の違いが判定結果に影響を及ぼすことを防止することができ,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。例えば,圧板202の表面に金属板が使用されている場合,一般にこの金属板からの反射波の影響で精度良く特殊原稿の判定を行うことが困難であるが,金属面のアラシ方向によっては,金属板からの反射波の影響が少なくなる。実施の形態2の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置では,往路および復路の2つの検出信号を用いて原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定するため,上記金属板の性質を利用して精度良く特殊原稿の判定処理を行うことができる。また,1回の特殊原稿の判定処理で特殊原稿でないと判定された場合には,その後の処理は実行されないため,制御の簡略化,判定処理の高速化を図ることができる。
【0039】
なお,上述した実施の形態2の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。また,実施の形態2においては,特殊原稿の判定処理を行うタイミングとしてプリスキャン時としたが,これに限定するものではない。
【0040】
〔実施の形態3〕
実施の形態3の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路・復路双方で,金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた往路分および復路分の検出信号を比較処理して,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定するものである。なお,実施の形態3の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0041】
次に,実施の形態3の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図5は,実施の形態3の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0042】
特殊原稿の判定処理は,プリスキャンを行う際に同時に実行される。まず,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S501)
【0043】
信号処理部162は,往路分の検出信号を入力し,入力した往路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させる(S502)。
【0044】
続いて,マイクロ波センサ161は,プリスキャンの際の復路にて,往路の場合と同様に,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた復路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S503)
【0045】
信号処理部162は,復路分の検出信号を入力し,入力した復路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させる(S504)。
【0046】
信号処理部162は,信号記憶部170から往路分および復路分の検出信号を読み出し,両者を比較処理して比較値を求める(S505)。すなわち,往路分の検出信号と復路分の検出信号との差分信号を求める。そして,信号処理部162は,比較処理して得た比較値(差分信号)と予め設定された閾値とを比較する(S506)
【0047】
ステップS506において,比較値が閾値より大きい場合は,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定され,その結果が制御ユニット180に報告される。制御ユニット180は,その結果に基づいて,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,比較値が閾値より小さい場合は,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定され,その結果が制御ユニット180に報告される。制御ユニット180は,その結果に基づいて,原稿が一般原稿であると判定する。
【0048】
このように,実施の形態3の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,プリスキャンの際の往路・復路の双方で得た検出信号を比較処理して特殊原稿であるか否かを判定するため,比較処理の際にノイズ成分を除去でき,SN比の高い比較値を得ることができる。なお,ノイズ成分としては,読取装置の振動や周囲の温度変化による検出信号への影響,外来ノイズの影響等が挙げられる。
【0049】
なお,上述した実施の形態3の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。また,実施の形態3においては,特殊原稿の判定処理を行うタイミングとしてプリスキャン時としたが,これに限定するものではない。
【0050】
〔実施の形態4〕
実施の形態4の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路・復路双方で,金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた往路分および復路分の検出信号を平均化処理して,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定するものである。なお,実施の形態4の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0051】
次に,実施の形態4の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図6は,実施の形態4の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0052】
特殊原稿の判定処理は,プリスキャンを行う際に同時に実行される。まず,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S601)
【0053】
信号処理部162は,往路分の検出信号を入力し,入力した往路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させる(S602)。
【0054】
続いて,マイクロ波センサ161は,プリスキャンの際の復路にて,往路の場合と同様に,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた復路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S603)
【0055】
信号処理部162は,復路分の検出信号を入力し,入力した復路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させる(S604)。
【0056】
信号処理部162は,信号記憶部170から往路分および復路分の検出信号を読み出し,両者を平均化処理して平均値を求める(S605)。そして,信号処理部162は,平均化処理して得た平均値と予め設定した閾値とを比較する(S606)
【0057】
ステップS606において,平均値が閾値より大きい場合は,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定され,その結果が制御ユニット180に報告される。制御ユニット180は,その結果に基づいて,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,平均値が閾値より小さい場合は,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定され,その結果が制御ユニット180に報告される。制御ユニット180は,その結果に基づいて,原稿が一般原稿であると判定する。
【0058】
このように,実施の形態4の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,プリスキャンの際の往路・復路の双方で得た検出信号を平均化処理して特殊原稿であるか否かを判定するため,マイクロ波の発射・反射の方向性,温度,振動,外部ノイズ等の外乱成分の影響を除去でき,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。
【0059】
なお,上述した実施の形態4の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。また,実施の形態4においては,特殊原稿の判定処理を行うタイミングとしてプリスキャン時としたが,これに限定するものではない。
【0060】
〔実施の形態5〕
実施の形態5の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置(画像読取装置)は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路で金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合,再度復路にて金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた検出信号を用いて,原稿が特殊原稿であるか否かを判定するというものであって,さらに,往路のみならず復路においても露光照明ユニット203を点灯させ,同一条件にて特殊原稿の判定処理を行うというものである。なお,実施の形態5の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0061】
次に,実施の形態5の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図7は,実施の形態5の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。なお,図7に示す特殊原稿の判定手順において,ステップS301〜S304については実施の形態1で説明した図3と同様であるため,以下では異なる部分のみを説明する。
【0062】
プリスキャンは,通常,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の往路で露光照明ユニット203を点灯させることによって行われる。したがって,復路においては,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,第1スキャナ205を移動させることになる。ところが,往路および復路の双方で得た検出信号を用いて特殊原稿の判定を行う場合,このままでは往路で露光照明ユニット203が点灯され,復路で消灯されることになるため,照明による温度差等の影響から,往路分の検出信号と復路分の検出信号とがそれぞれ異なる信号となってしまうことになる。
【0063】
そこで,実施の形態5の特殊原稿判定装置では,ステップS302において,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合,制御ユニット180が,復路においても露光照明ユニット203を点灯させ(S701),往路と同様に露光照明ユニット203を点灯させた状態で特殊原稿の判定処理を実行させることにしている。
【0064】
このように,実施の形態5の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205がプリスキャンのためにコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の復路においても露光照明ユニット203を点灯させることにしたため,照明がある場合とない場合とに生じる温度差等の影響を除去でき,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。
【0065】
なお,実施の形態5においては,特殊原稿の判定処理を行う際に,露光照明ユニット203を点灯させることにしたが,逆に,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,特殊原稿の判定処理を行っても良い。また,実施の形態5においては,露光照明ユニット203についてのみ説明したが,結露防止ヒータ218等についても,特殊原稿の判定処理を行う際にオンするかオフするか決定しておくことが望ましい。
【0066】
〔実施の形態6〕
実施の形態6の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置(画像読取装置)は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路で金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,再度復路にて金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた検出信号を用いて,原稿が特殊原稿であるか否かを判定するというものであって,さらに,往路のみならず復路においても露光照明ユニット203を点灯させ,同一条件にて特殊原稿の判定処理を行うというものである。なお,実施の形態6の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0067】
次に,実施の形態6の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図8は,実施の形態6の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。なお,図8に示す特殊原稿の判定手順において,ステップS401〜S404については実施の形態2で説明した図4と同様であるため,以下では異なる部分のみを説明する。
【0068】
プリスキャンは,通常,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の往路で露光照明ユニット203を点灯させることによって行われる。したがって,復路においては,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,第1スキャナ205を移動させることになる。ところが,往路および復路の双方で得た検出信号を用いて特殊原稿の判定を行う場合,このままでは往路で露光照明ユニット203が点灯され,復路で消灯されることになるため,照明による温度差等の影響から,往路分の検出信号と復路分の検出信号とがそれぞれ異なる信号となってしまうことになる。
【0069】
そこで,実施の形態6の特殊原稿判定装置では,ステップS402において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,制御ユニット180が,復路においても露光照明ユニット203を点灯させ(S801),往路と同様に露光照明ユニット203を点灯させた状態で特殊原稿の判定処理を実行させることにしている。
【0070】
このように,実施の形態6の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205がプリスキャンのためにコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の復路においても露光照明ユニット203を点灯させることにしたため,照明がある場合とない場合とにおいて検出信号に生じる温度差等の影響を除去でき,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。
【0071】
なお,実施の形態6においては,特殊原稿の判定処理を行う際に,露光照明ユニット203を点灯させることにしたが,逆に,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,特殊原稿の判定処理を行っても良い。また,実施の形態6においては,露光照明ユニット203についてのみ説明したが,結露防止ヒータ218等についても,特殊原稿の判定処理を行う際にオンするかオフするか決定しておくことが望ましい。
【0072】
〔実施の形態7〕
実施の形態7の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置(画像読取装置)は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路・復路双方で,金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた往路分および復路分の検出信号を比較処理して,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿か否かを判定するものであって,さらに,往路のみならず復路においても露光照明ユニット203を点灯させ,同一条件にて特殊原稿の判定処理を行うというものである。なお,実施の形態7の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0073】
次に,実施の形態7の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図9は,実施の形態7の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。なお,図9に示す特殊原稿の判定手順において,ステップS501〜S506については実施の形態3で説明した図5と同様であるため,以下では異なる部分のみを説明する。
【0074】
プリスキャンは,通常,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の往路で露光照明ユニット203を点灯させることによって行われる。したがって,復路においては,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,第1スキャナ205を移動させることになる。ところが,往路および復路の双方で得た検出信号を用いて特殊原稿の判定を行う場合,このままでは往路で露光照明ユニット203が点灯され,復路で消灯されることになるため,照明による温度差等の影響から,往路分の検出信号と復路分の検出信号とがそれぞれ異なる信号となってしまうことになる。
【0075】
そこで,実施の形態7の特殊原稿判定装置では,ステップS502において,信号処理部162が往路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させた後,制御ユニット180が,復路においても露光照明ユニット203を点灯させ(S901),往路と同様に露光照明ユニット203を点灯させた状態で特殊原稿の判定処理を実行させることにしている。
【0076】
このように,実施の形態7の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205がプリスキャンのためにコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の復路においても露光照明ユニット203を点灯させることにしたため,照明がある場合とない場合とにおいて検出信号に生じる温度差等の影響を除去でき,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。
【0077】
なお,実施の形態7においては,特殊原稿の判定処理を行う際に,露光照明ユニット203を点灯させることにしたが,逆に,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,特殊原稿の判定処理を行っても良い。また,実施の形態7においては,露光照明ユニット203についてのみ説明したが,結露防止ヒータ218等についても,特殊原稿の判定処理を行う際にオンするかオフするか決定しておくことが望ましい。
【0078】
〔実施の形態8〕
実施の形態8の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置(画像読取装置)は,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路・復路双方で,金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた往路分および復路分の検出信号を平均化処理して,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿か否かを判定するものであって,さらに,往路のみならず復路においても露光照明ユニット203を点灯させ,同一条件にて特殊原稿の判定処理を行うというものである。なお,実施の形態8の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0079】
次に,実施の形態8の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図10は,実施の形態8の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。なお,図10に示す特殊原稿の判定手順において,ステップS601〜S606については実施の形態4で説明した図6と同様であるため,以下では異なる部分のみを説明する。
【0080】
プリスキャンは,通常,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の往路で露光照明ユニット203を点灯させることによって行われる。したがって,復路においては,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,第1スキャナ205を移動させることになる。ところが,往路および復路の双方で得た検出信号を用いて特殊原稿の判定を行う場合,このままでは往路で露光照明ユニット203が点灯され,復路で消灯されることになるため,照明による温度差等の影響から,往路分の検出信号と復路分の検出信号とがそれぞれ異なる信号となってしまうことになる。
【0081】
そこで,実施の形態8の特殊原稿判定装置では,ステップS602において,信号処理部162が往路分の検出信号を信号記憶部170に記憶させた後,制御ユニット180が,復路においても露光照明ユニット203を点灯させ(S1001),往路と同様に露光照明ユニット203を点灯させた状態で特殊原稿の判定処理を実行させることにしている。
【0082】
このように,実施の形態8の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,第1スキャナ205がプリスキャンのためにコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の復路においても露光照明ユニット203を点灯させることにしたため,照明がある場合とない場合とにおいて検出信号に生じる温度差等の影響を除去でき,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。
【0083】
なお,実施の形態8においては,特殊原稿の判定処理を行う際に,露光照明ユニット203を点灯させることにしたが,逆に,露光照明ユニット203を消灯させた状態で,特殊原稿の判定処理を行っても良い。また,実施の形態8においては,露光照明ユニット203についてのみ説明したが,結露防止ヒータ218等についても,特殊原稿の判定処理を行う際にオンするかオフするか決定しておくことが望ましい。
【0084】
〔実施の形態9〕
実施の形態9の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置は,コピー動作を中断させた状態で,第1スキャナ205を原稿上で複数回往復運動させ,その往路(および/または復路)にて金属繊維の検出処理を実行し,複数回の検出処理で得られた複数の検出信号を用いて総合判定することにより,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定するものである。なお,実施の形態9の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0085】
次に,実施の形態9の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図11は,実施の形態9の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0086】
特殊原稿の判定処理は,原稿の読み取りに先立って実行される。まず,制御ユニット180は,スキャナユニット110に対してコピー動作を中断させる(S1101)。
【0087】
そして,制御ユニット180の制御により,第1スキャナ205が原稿上で往復運動させられ,その往路において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S1102)。そして,この処理を予め定めた回数実行し,マイクロ波センサ161から信号処理部162へ,複数の検出信号が出力される(S1103)。なお,ここでは,往路でマイクロ波センサ161による金属繊維の検出処理を実行させることにしたが,復路のみ,または往路および復路の双方で行うことにしても良い。
【0088】
信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された複数の検出信号を入力し,入力した複数の検出信号に対して総合判定処理を実行する(S1104)。続いて信号処理部162は,総合判定処理の結果を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S1105)。なお,ステップS1104およびステップ1105における総合判定処理として,実施の形態4で説明した平均化処理を行うことができる。
【0089】
ステップS1105において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その判定結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その判定結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定す
【0090】
このように,実施の形態9の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,マイクロ波センサ161による検出動作を複数回実行し,複数の検出信号を用いて総合判定を行うため,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。さらに,マイクロ波センサ161による検出動作を複数回実行するため,突発的なノイズ,ランプの輻射熱等により,金属繊維の温度が上昇した場合に生じる反射波への影響を除去することができる。
【0091】
なお,上述した実施の形態9の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。
【0092】
〔実施の形態10〕
実施の形態10の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置は,第1スキャナ205がプリスキャンのためにコンタクトガラス201上に載置された原稿上を往復運動する際の往路(または復路)で,金属繊維の検出処理を実行し,検出処理で得られた検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かが判定され,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,コピー動作を中断させた状態で,第1スキャナ205を原稿上で複数回往復運動させ,その往路(および/または復路)にて,金属繊維の検出処理を実行し,複数回の検出処理で得られた複数の検出信号を総合判定することにより,原稿が特殊原稿であるか否かを判定するものである。なお,実施の形態10の特殊原稿判定装置は,実施の形態1で説明した特殊原稿判定装置と同様の構成であるため,その構成の説明は省略する。
【0093】
次に,実施の形態10の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定処理を説明する。図11は,実施の形態10の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【0094】
特殊原稿の判定処理は,まず,プリスキャンを行う際に同時に実行される。すなわち,第1スキャナ205がコンタクトガラス201上に載置された原稿上をプリスキャンのために往復運動する際の往路(または復路)において,第1スキャナ205に設けられたマイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S1201)
【0095】
信号処理部162は,往路分の検出信号を入力し,入力した往路分の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S1202)。ステップS1202において,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0096】
一方,ステップS1202において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告される。そして,制御ユニット180は,スキャナユニット110に対してコピー動作を中断させる(S1203)。
【0097】
その後,制御ユニット180の制御により,第1スキャナ205が原稿上で往復運動させられ,その往路において,マイクロ波センサ161が原稿に対してマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた往路分の検出信号を信号処理部162に出力する(S1204)。そして,この処理を予め定めた回数実行し,マイクロ波センサ161から信号処理部162に対し,複数の検出信号が出力される(S1205)。なお,ここでは往路でマイクロ波センサ161による検出処理を実行させることにしたが,復路のみ,または往路および復路の双方で行うことにしても良い。
【0098】
信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された複数の検出信号を入力し,入力した複数の検出信号に対して総合判定処理を実行する(S1206)。続いて信号処理部162は,総合判定処理の結果を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する(S1207)。なお,ステップS1104およびステップ1105における総合判定処理として,実施の形態4で説明した平均化処理を行うことができる。
【0099】
ステップS1207において,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その判定結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その判定結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0100】
このように,実施の形態10の特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置によれば,1回の特殊原稿の判定処理で特殊原稿であると判定された場合に,マイクロ波センサ161による検出動作を複数回実行し,複数の検出信号を用いて総合判定を行うため,特殊原稿の判定精度の向上を図ることができる。また,1回の特殊原稿の判定処理で特殊原稿でないと判定された場合には,その後の処理は実行されないため,制御の簡略化,高速な判定処理を行うことができる。さらに,マイクロ波センサ161による検出動作を複数回実行するため,突発的なノイズ,ランプの輻射熱等により,金属繊維の温度が上昇した場合に生じる反射波への影響を除去することができる。
【0101】
なお,上述した実施の形態10の特殊原稿判定装置においては,マイクロ波センサ161の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かの判定を信号処理部162が行い,信号処理部162の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かの判定を制御ユニット180が行うことにしたが,この判定処理を全て信号処理部162が行うことにしても良い。また,実施の形態10においては,特殊原稿の判定処理を行うタイミングとしてプリスキャン時としたが,これに限定するものではない。
【0102】
以上の実施の形態1〜10において説明した特殊原稿判定方法をプログラム化し,これをフロッピーディスク,ハードディスク,CD−ROM,DVD等のコンピュータが読取可能な記憶媒体に記憶することができる。
【0103】
発明の効果】
以上説明したように,本発明に係る特殊原稿判定方法(請求項)によれば,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,走査の往路で,原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第1の工程と,第1の工程で検出した往路の反射波の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第2の工程と,第2の工程で原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,原稿が特殊原稿であると判定し,かつ,前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止する第3の工程と,第2の工程で原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合に,走査の復路で,原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第4の工程と,第4の工程で検出した復路の反射波の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第5の工程と,第5の工程の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かを判定する第6の工程と,を有するため,往路においてマイクロ波を検出した場合には,復路においてマイクロ波の検出動作を停止することによって,無駄なマイクロ波の検出動作を省略し,かつ,往路において検出されなかった場合にのみ復路においてマイクロ波の検出動作を行うことによって,マイクロ波の発射・反射の方向性の影響による外乱成分を検出信号から除去でき,検出効率と検出精度の高い特殊原稿の判定処理を実行することができる。
【0104】
また,本発明に係る特殊原稿判定方法(請求項)によれば,請求項1記載の特殊原稿判定方法において,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,原稿を読み取るための照明光を点灯させた場合には,全ての走査および反射波の検出において,同一条件で照明光を点灯させるため,温度等の影響による外乱成分を検出信号から除去でき,精度の高い特殊原稿の判定処理を実行することができる。
【0105】
また,本発明に係る特殊原稿判定装置(請求項)によれば,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,走査の往路で,原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する検出手段と,検出手段で検出した往路の反射波の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第1の判定手段と,第1の判定手段で原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,原稿が前記特殊原稿であると判定し,かつ,前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止する第2の判定手段と,を備え,第1の判定手段で原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合にのみ,検出手段が,走査の復路で,原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力し,第1の判定手段が,検出手段で検出した復路の反射波の検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,第2の判定手段が,第1の判定手段の判定結果に基づいて,原稿が特殊原稿であるか否かを判定するため,往路においてマイクロ波を検出した場合には,復路においてマイクロ波の検出動作を停止することによって,無駄なマイクロ波の検出動作を省略し,かつ,往路において検出されなかった場合にのみ復路においてマイクロ波の検出動作を行うことによって,マイクロ波の発射・反射の方向性の影響による外乱成分を検出信号から除去でき,検出効率と検出精度の高い特殊原稿の判定処理を実行することができる。
【0106】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項)によれば,原稿の画像を光学的に読み取る読取手段と,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する特殊原稿判定手段と,を有した画像読取装置において,特殊原稿判定手段が,請求項記載の特殊原稿判定装置から成り,特殊原稿判定装置の検出手段が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,全ての走査および反射波の検出において前記読取手段の照明光を点灯または消灯させるため,温度等の影響による外乱成分を検出信号から除去でき,精度の高い特殊原稿の判定処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の特殊原稿判定装置のブロック構成図である。
【図2】 図1に示す特殊原稿判定装置の原稿読取系の具体的構成を示す構成図である。
【図3】 実施の形態1の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図4】 実施の形態2の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態3の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態4の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態5の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態6の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態7の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態8の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態9の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態10の特殊原稿判定装置による特殊原稿の判定手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 スキャナユニット
111 読取センサ
112 読取信号処理部
120 画像処理ユニット
130 書込処理ユニット
131 レーザダイオード(LD)
140 プリンタユニット
141 出力負荷部
142 各種センサ
143 I/Oポート
150 操作ユニット
160 原稿判別ユニット
180 制御ユニット
161 マイクロ波センサ
162 信号処理部
170 信号記憶部
201 コンタクトガラス
202 圧板
203 露光照明ユニット(ハロゲンランプ)
204 第1ミラー
205 第1スキャナ
206 第2ミラー
207 第3ミラー
208 第2スキャナ
209 フィルタ
210 レンズ
212 CCD
213 画像読取部
214 スキャナ基板
215 シェーディング板(白基準板)
216,217 冷却ファン
218 結露防止ヒータ
219 原稿サイズ検知器
220 バーコード板

Claims (4)

  1. 判定対象となる原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定方法において,
    前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記走査の往路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第1の工程と,
    前記第1の工程で検出した前記往路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第2の工程と,
    前記第2の工程で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が前記特殊原稿であると判定し,かつ,復路で前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止する第3の工程と,
    前記第2の工程で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合にのみ,前記走査の復路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する第4の工程と,
    前記第4の工程で検出した前記復路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第5の工程と,
    前記第5の工程の判定結果に基づいて,前記原稿が前記特殊原稿であるか否かを判定する第6の工程と,を有することを特徴とする特殊原稿判定方法。
  2. 前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記原稿を読み取るための照明光を点灯させた場合には,全ての走査および反射波の検出において,同一条件で照明光を点灯させることを特徴とする請求項1記載の特殊原稿判定方法。
  3. 判定対象となる原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定装置において,
    前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,前記走査の往路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力する検出手段と,
    前記検出手段で検出した前記往路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する第1の判定手段と,
    前記第1の判定手段で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が前記特殊原稿であると判定し,かつ,前記原稿にマイクロ波を照射して検出する動作を停止する第2の判定手段と,を備え,
    前記第1の判定手段で前記原稿中に金属繊維がすき込まれていないと判定された場合にのみ,前記検出手段が,前記走査の復路で,前記原稿にマイクロ波を照射して,その反射波を検出し,検出信号を出力し,
    前記第1の判定手段が,前記検出手段で検出した前記復路の反射波の検出信号を用いて,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,
    前記第2の判定手段が,前記第1の判定手段の判定結果に基づいて,前記原稿が前記特殊原稿であるか否かを判定することを特徴とする特殊原稿判定装置。
  4. 原稿の画像を光学的に読み取る読取手段と,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する特殊原稿判定手段と,を有した画像読取装置において,
    前記特殊原稿判定手段が,請求項記載の特殊原稿判定装置から成り,
    前記特殊原稿判定装置の検出手段が,前記原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出する際に,全ての走査および反射波の検出において前記読取手段の照明光を点灯または消灯させることを特徴とする画像読取装置。
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