JP3490852B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3490852B2
JP3490852B2 JP29419496A JP29419496A JP3490852B2 JP 3490852 B2 JP3490852 B2 JP 3490852B2 JP 29419496 A JP29419496 A JP 29419496A JP 29419496 A JP29419496 A JP 29419496A JP 3490852 B2 JP3490852 B2 JP 3490852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,原稿が紙幣・有価
証券等の特殊原稿(帳票)であるか否かを判定する特殊
原稿判定装置を備え,特殊原稿であると判定された原稿
の違法複写を防止する機能を有した画像形成装置に関
し,より詳細には,故障等により特殊原稿判定装置に異
常が発生し,特殊原稿の判定処理が実行不可能な状態に
なった場合であっても,機能を限定しまたは画像処理を
変更することにより,特殊原稿の違法複写を防止しつ
つ,コピー動作を継続可能にした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年,画像処理技術・画像形成技術の向
上によって,カラー複写機で複写したコピー紙幣と実際
の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に画像形成を行
うことが可能になっている。このため,紙幣・有価証券
等の複製が禁止されている特殊原稿を判定し,特殊原稿
の場合に違法複写を禁止するようにした装置が開発され
ており,特殊原稿を判定する特殊原稿判定装置を搭載し
た複写機等の画像形成装置も提案されている。
【0003】上記特殊原稿として,それ自身が特殊原稿
であることを示すために金属繊維がすき込まれたものが
ある。このような特殊原稿を通常の原稿から判別するに
は,特殊原稿中にすき込まれた金属繊維を検出すれば良
い。そのため,金属繊維がすき込まれた特殊原稿を判定
する特殊原稿判定装置を有した画像形成装置として,原
稿に対してマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の
透過波または反射波を検出して,検出信号を出力するマ
イクロ波センサと,マイクロ波センサから出力された検
出信号を入力し,この検出信号を用いて,原稿中に金属
繊維がすき込まれているか否かを判定する信号判定部
と,を備えたものが提案されている。
【0004】上記画像形成装置においてマイクロ波セン
サは,一般に,撮像用のCCD等を備える画像読取ユニ
ットに設けられ,原稿台に載置された原稿上を画像読取
ユニットと共に往復運動し,その往路にて金属繊維を検
出するためのマイクロ波の照射および反射波の検出を行
う。そして,信号判定部が,マイクロ波センサから出力
された反射波の検出信号を入力し,入力した検出信号を
用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否か判
定する。その結果,原稿中に金属繊維がすき込まれてい
ると判定された場合には,原稿が金属繊維のすき込まれ
た紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の画像形成装置では,例えば故障等により特殊原稿判
定装置に異常が発生して原稿が特殊原稿であるか否かを
判定することができない状態になった場合に,全てのコ
ピー動作を禁止して特殊原稿の違法複写を防止する措置
をとるため,特殊原稿判定装置が動作可能な状態になる
まで通常の原稿のコピーをも取ることができないという
問題があった。
【0006】特に,紙幣,有価証券等の違法複写はカラ
ーコピーで行われることが一般的であるにも関わらず,
上記従来技術によれば,カラーコピーモードとモノクロ
コピーモードとを備えた複写機において,使用頻度の高
いモノクロコピーモードによるコピー動作も禁止される
ことになるため,カラーコピーモードとモノクロコピー
モードとを備えた複写機を有効に活用することができな
いという問題があった。
【0007】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,特殊原稿判定装置の異常が発生して原稿が特殊原稿
であるか否かを判定することができない状態になった場
合であっても,紙幣・有価証券等の違法複写を防止しつ
つ,コピー動作を継続可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め,請求項1の画像形成装置は,原稿から画像データを
光学的に読み取る前に,前記原稿が紙幣・有価証券等の
特殊原稿であるか否かを判定する特殊原稿判定装置と,
前記特殊原稿判定装置の異常を検知した場合に,前記画
像形成装置が有する機能を限定した状態でコピー動作を
実行させる制御手段とを備え,前記特殊原稿であると判
定された原稿の違法複写を防止する機能を有した画像形
成装置において,前記制御手段が,フルカラーコピーの
動作を禁止することにより,前記画像形成装置が有する
機能を限定するものである。
【0009】 また,請求項2の画像形成装置は,請求
項1記載の画像形成装置において,前記制御手段が,フ
ルカラーコピーの動作を禁止し,モノクロコピーの動作
を許可するものである。
【0010】 また,請求項3の画像形成装置は,請求
1または2記載の画像形成装置において,前記制御手
段が前記フルカラーコピーの動作を禁止した場合に,前
記フルカラーコピーの動作が禁止されたことを表示する
表示手段を,さらに備えるものである。
【0011】 また,請求項4の画像形成装置は,原稿
から画像データを光学的に読み取る前に,前記原稿が紙
幣・有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する特殊
原稿判定装置と,前記特殊原稿判定装置の異常を検知し
た場合に,前記原稿から読み取られた画像データによっ
て形成される画像が前記原稿の画像と異なる画像となる
ように,前記画像データに対する画像処理方法を変更し
てコピー動作を実行させる制御手段と,前記原稿から読
み取られた画像データを入力し,前記制御手段によって
変更された画像処理方法を用いて,前記入力した画像デ
ータに画像処理を施す画像処理手段と,を備え,前記特
殊原稿であると判定された原稿の違法複写を防止する機
能を有した画像形成装置において,前記制御手段が,色
相の変更,濃度の変更,色再現範囲の限定,解像度の低
下およびモザイク処理の少なくとも1つを前記画像処理
手段に対して指定することにより,前記画像処理方法を
変更するものである。
【0012】 また,請求項5の画像形成装置は,請求
項4記載の画像形成装置において,前記制御手段が前記
画像処理方法を変更した場合に,前記画像処理方法が変
更されたことを表示する表示手段を,さらに備えるもの
である。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明に係る画像形成装置
について,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実
施の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕,
〔実施の形態6〕の順で,図面を参照して詳細に説明す
る。
【0015】〔実施の形態1〕図1は,実施の形態1の
画像形成装置のブロック構成図である。図1に示す画像
形成装置は,原稿からRGBのカラー画像データを読み
取るスキャナユニット110と,スキャナユニット11
0からカラー画像データを入力し,γ補正処理,RGB
/YMCK変換処理,階調処理等を行う画像処理ユニッ
ト120(請求項4記載の画像処理手段に該当する)
と,レーザダイオード(LD)131を発光させて画像
書込処理を実行する書込処理ユニット130と,LD1
31の書込光を用いて記録紙にカラー画像を記録するプ
リンタユニット140と,各種モードの入力およびメッ
セージの表示等を行うための操作ユニット150(請求
項3および請求項5記載の表示手段に該当する)と,原
稿にマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の反射波
を用いて,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証
券等の特殊原稿であるか否かを判定する原稿判別ユニッ
ト160と,上記各部の制御を行う制御ユニット180
(請求項1および請求項4記載の制御手段に該当する)
とから構成される。なお,原稿判別ユニット160と制
御ユニット180とにより,特殊原稿判定装置が構成さ
れる。
【0016】図1において,スキャナユニット110
は,カラー画像データを読み取るCCDセンサ等の読取
センサ111と,読取センサ111から出力されたアナ
ログ信号としてのカラー画像データをディジタル信号に
変換する等の信号処理を施して,画像処理ユニット12
0に出力する読取信号処理部112とを備えている。
【0017】図2は,スキャナユニット110のブロッ
ク構成図である。図2において,301Ra,301R
b,301Ga,301Gb,301Baおよび301
Bbは,原稿からカラー画像データを読み取ることによ
り得られた偶数または奇数のRGB信号(ここでは,ア
ナログ信号)を増幅する増幅器を示し,302Ra,3
02Rb,302Ga,302Gb,302Baおよび
302Bbは,アナログのRGB信号をディジタルのR
GB信号に変換するA/D変換回路を示し,303R,
303Gおよび303Bは,偶数および奇数のRGB信
号を合成する合成回路を示し,304R,304Gおよ
び304Bは,白基準信号および黒基準信号に基づい
て,RGB信号に対してシェーディング補正を行うシェ
ーディング補正回路を示し,305,306および30
7は,RGB信号の転送タイミングを調節するためのラ
イン間補正メモリを示している。
【0018】図3は,画像処理ユニット120のブロッ
ク構成図である。図3において,311は,入力したR
GB信号にドット補正処理や,γ補正処理を施す補正処
理部を示し,312〜314はディレイメモリを示し,
315はACSを示し,316は文字/網点分離部を示
し,317はRGBフィルタを用いて色変換処理を行う
色変換部を示し,318は変倍処理部を示し,319は
クリエイト処理部を示し,320はYMCKフィルタを
用いてプリンタγ階調処理を行う階調処理部を示し,3
21はエリア処理部を示し,322は書込信号を生成す
る書込処理部を示している。
【0019】図4は,図1に示す画像読取装置の書込処
理ユニット130のブロック構成図である。図4におい
て,331はディジタル処理部,332はアナログ処理
部であり,書込信号を入力し,LD変調を行い,LD1
31を発光させる。
【0020】プリンタユニット140は,図1に示すよ
うに,感光体ドラム,帯電器,現像器等の画像形成部
(図示せず)並びにこれらを駆動するためのモータ,ク
ラッチおよびソレノイド等を含む出力負荷部141と,
感光体ドラムの表面電位やトナー濃度等を検出する各種
センサ142と,所定の信号の入出力を制御するI/O
ポート143とを備えている。
【0021】また,原稿判別ユニット160は,図1に
示すように,原稿に対してマイクロ波を照射し,その反
射波を検出し,反射波のレベルに応じた検出信号を出力
するマイクロ波センサ161と,マイクロ波センサ16
1から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号
に所定の信号処理を施して,原稿が金属繊維がすき込ま
れた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定す
る信号処理部162とを備えている。
【0022】さらに,図5は,図1に示す画像形成装置
の原稿読取系の具体的な構成を示す構成図である。図5
に示す原稿読取系は,原稿が載置されるコンタクトガラ
ス201と,原稿をコンタクトガラス201上に押圧す
る圧板202と,露光照明ユニット(ハロゲンランプ)
203,第1ミラー204およびマイクロ波センサ16
1で一体構成された第1スキャナ205と,第2ミラー
206および第3ミラー207で一体構成された第2ス
キャナ208と,フィルタ209,レンズ210および
CCD212で一体構成された画像読取部213と,C
CD212から出力された画像信号を入力し,所定の信
号処理を施すための各種回路,即ち読取信号処理部11
2や,画像処理ユニット120,信号処理部162等が
実装されたスキャナ基板214とが,筐体内に収容され
て構成されている。
【0023】なお,図5において,215はシェーディ
ング板(白基準板),216および217は冷却ファ
ン,218は結露防止ヒータ,219は原稿サイズ検知
器,220はバーコード板をそれぞれ示している。
【0024】また,実施の形態1の画像形成装置は,圧
板202等を利用して,マイクロ波センサ161が正常
に動作しているか否かを判定することができるように構
成されている。マイクロ波センサ161が正常に動作し
ているか否かを判定する際には,制御ユニット180
が,マイクロ波センサ161を制御して,金属部材(例
えば金属圧板202,白基準板215,バーコード板2
20等)および非金属部材に対してマイクロ波を照射し
て走査させる。信号処理部162は,マイクロ波センサ
161から出力された金属部材での出力信号と非金属部
材での出力信号とを入力し,金属部材での出力信号と非
金属部材での出力信号とを比較する。そして,制御ユニ
ット180は,信号処理部162の比較結果に基づい
て,マイクロ波センサ161が正常に動作しているか否
かを判定する。なお,マイクロ波センサ161が正常に
動作していない場合とは,例えば,マイクロ波センサ1
61が故障している場合や,マイクロ波センサ161が
取り外されている場合,信号ラインが遮断されている場
合等のことである。
【0025】マイクロ波センサ161が正常に動作して
いないと判定された場合には,原稿が特殊原稿であるか
否かの判定処理を正常に行うことができないため,制御
ユニット180は,例えばフルカラーコピーの動作を禁
止する等,画像形成装置が有する機能を限定して特殊原
稿の違法複写を防止しつつ,コピー動作を継続できるよ
うに制御する。
【0026】以下に,実施の形態1の画像形成装置の動
作について,マイクロ波センサの動作確認処理,マ
イクロ波センサに異常が発生した場合の処理,特殊原
稿判定処理,コピー動作,の順で詳細に説明する。
【0027】 マイクロ波センサの動作確認処理 図6は,実施の形態1の画像形成装置のマイクロ波セン
サ161の動作確認処理を示すフローチャートである。
ここで,マイクロ波センサ161の動作確認処理を説明
するにあたり,画像形成装置の圧板202は金属部材を
有するものであるとし(ミラー圧板等),圧板202の
周囲に非金属性部材が設けられているものとする。
【0028】マイクロ波センサ161の動作確認処理
は,例えば画像形成装置に電源が投入されたときや,特
殊原稿判定処理を実行する前に実行される。なお,実施
の形態1においては,電源が投入されたときにマイクロ
波センサ161の動作確認処理を行うことを前提とす
る。
【0029】図6において,まず,制御ユニット180
は,マイクロ波センサ161を非金属部材の近傍に移動
させ(S601),マイクロ波センサ161の動作確認
処理を行う(S602)。具体的には,マイクロ波セン
サ161が非金属部材にマイクロ波を照射して走査し,
照射したマイクロ波の反射波を検出する。信号処理部1
62は,マイクロ波センサ161の出力信号を入力し,
非金属部材での出力信号に異常がないか否かを判定する
(例えばマイクロ波センサ161から出力がない等)。
【0030】信号処理部162がマイクロ波センサ16
1の出力信号に異常があると判定した場合(S60
3),制御ユニット180は,マイクロ波センサ161
が正常に動作していないと判定する。一方,信号処理部
162がマイクロ波センサ161の出力信号に異常がな
いと判定した場合(S603),制御ユニット180
は,マイクロ波センサ161を金属部材の近傍に移動さ
せ(S604),マイクロ波センサ161の動作確認処
理を続行する(S605)。なお,マイクロ波センサ1
61の動作確認処理を続行する場合,信号処理部162
は,ステップS602で判定処理に用いた非金属部材で
の出力信号を記憶しておく。
【0031】ステップS605において,マイクロ波セ
ンサ161は,金属部材にマイクロ波を照射して走査
し,照射したマイクロ波の反射波を検出する。続いて,
信号処理部162は,マイクロ波センサ161の出力信
号を入力し,金属部材での出力信号に異常がないか否か
を判定する。
【0032】信号処理部162がマイクロ波センサ16
1の出力信号に異常があると判定した場合(S60
6),制御ユニット180は,マイクロ波センサ161
が正常に動作していないと判定する。一方,信号処理部
162がマイクロ波センサ161の出力信号に異常がな
いと判定した場合(S606),制御ユニット180
は,信号処理部162に対し,非金属部材での出力信号
と金属部材での出力信号とを比較させる(S607)。
【0033】ここで,図7および図8に基づいて,信号
処理部162による非金属部材での出力信号と金属部材
での出力信号との比較処理を説明する。図7は,マイク
ロ波センサ161が正常に動作している場合の出力信号
を示す説明図であり,図8は,マイクロ波センサ161
に異常がある場合の出力信号を示す説明図である。
【0034】図7に示す出力Aを見ると,非金属部材で
の出力信号のレベルに比べて,金属部材での出力信号の
レベルが高く,非金属部材と金属部材とをそれぞれ区別
することが可能であることがわかる。ところが,図8に
示す出力Bおよび出力Cを見ると,出力信号のレベルは
ほぼ一定であり,この出力信号では非金属部材と金属部
材とを区別することはできないことがわかる。
【0035】そこで,信号処理部162は,ステップS
608において,非金属部材での出力信号のレベルを基
準とし,金属部材での出力信号のレベルが非金属部材で
の出力信号のレベルを超えているか否かを判定する。
【0036】ステップS608において,信号処理部1
62が,金属部材での出力信号のレベルが非金属部材で
の出力信号のレベルを超えていると判定した場合,制御
ユニット180は,マイクロ波センサ161が正常に動
作していると判定する。一方,ステップS608におい
て,信号処理部162が,金属部材での出力信号のレベ
ルが非金属部材での出力信号のレベルを超えていないと
判定した場合,制御ユニット180は,マイクロ波セン
サ161に異常があると判定する。
【0037】このように,実施の形態1の画像形成装置
によれば,金属部材での出力信号のレベルと非金属部材
での出力信号のレベルとを比較するため,マイクロ波セ
ンサ161が正常に動作しているか否かを確実に判定す
ることができる。その結果,マイクロ波センサ161が
正常に動作していない状態で,特殊原稿の判定処理を行
ってしまうことを防止でき,特殊原稿の判定精度の向上
を図ることができる。
【0038】なお,上述した実施の形態1の画像形成装
置においては,信号処理部162がマイクロ波センサ1
61の出力信号に異常があるか否かを判定し,制御ユニ
ット180が信号処理部162の判定結果に基づいて,
マイクロ波センサ161に異常があるか否かを判定する
ことにしたが,信号処理部162が一括して判定処理を
行うことにしても良い。
【0039】 マイクロ波センサに異常が発生した場
合の処理 次に,上述したマイクロ波センサ161の動作確認処理
において,マイクロ波センサ161に異常があると判定
された場合の処理を説明する。
【0040】図9は,実施の形態1の画像形成装置のマ
イクロ波センサ161(特殊原稿判定装置)の異常時に
おける処理を示すフローチャートである。マイクロ波セ
ンサ161の動作確認処理において,マイクロ波センサ
161が異常であると判定された場合(S901),制
御ユニット180は,フルカラーでのコピー動作を禁止
させるフルカラーモード禁止処理のサブルーチンを読み
出す(S902)。
【0041】一方,マイクロ波センサ161が正常に動
作していると判定された場合(S901),制御ユニッ
ト180は,コピー指示を待って,原稿が金属繊維のす
き込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを
判定する処理を実行する。なお,特殊原稿の判定処理に
ついては,後に説明する。
【0042】図10は,フルカラーモード禁止処理を示
すフローチャートである。制御ユニット180は,ま
ず,現在フルカラーモードが設定されいるか否かを判定
する(S1001)。ステップS1001において,フ
ルカラーモードが設定されていないと判定した場合,制
御ユニット180は,操作ユニット150からフルカラ
ーモードの選択指示の入力があるか否かを判定する(S
1002)。
【0043】ステップS1002において,フルカラー
モードの選択指示の入力があった場合,制御ユニット1
80は,フルカラー選択不可という警告を操作ユニット
150に表示させ(S1003),フルカラーモードの
選択を禁止する(S1004)。すなわち,フルカラー
モードへの変更を禁止する。
【0044】一方,ステップS1001において,フル
カラーモードが設定されていると判定した場合,制御ユ
ニット180は,フルカラーモードからモノクロモード
に設定を変更し(S1005),フルカラー選択不可と
いう警告を操作ユニット150に表示させる(S100
6)。
【0045】また,ステップS1002において,フル
カラーモードの選択指示の入力がない場合,制御ユニッ
ト180は,フルカラーモード禁止処理を終了する。な
お,この場合,制御ユニット180は,フルカラーモー
ドの選択指示の入力を待って,上述したステップS10
03とS1004の処理を実行する。
【0046】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,フルカラーコピーであるかモノクロコピーである
かに拘わらず,全てのコピー動作を禁止していた。とこ
ろが,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラ
ーコピーで行われることが一般的であるため,フルカラ
ーコピーの動作を禁止すれば,特殊原稿の違法複写を防
止することができる。したがって,実施の形態1の画像
形成装置によれば,フルカラーコピーの動作のみを禁止
し,モノクロコピーの動作は行うことができるようにす
るため,紙幣,有価証券等の違法複写を防止できると共
に,一般原稿についてはコピーを取ることを可能とする
ことができる。よって,従来の画像形成装置のように,
コピー動作を全て禁止しないため,画像形成装置のダウ
ンタイムを最小にすることができる。
【0047】 特殊原稿判定処理 上述した特殊原稿判定装置の動作確認処理において,特
殊原稿判定装置が正常に動作していると判定された場
合,以下のようにして原稿が金属繊維のすき込まれた紙
幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する。
【0048】制御ユニット180は,操作ユニット15
0から入力された画像の読取指示を検知すると,マイク
ロ波センサ161および信号処理部162を制御して,
画像の読取動作に先立って,画像が読み取られる原稿が
金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿で
あるか否かを判定する。
【0049】すなわち,マイクロ波センサ161が,原
稿にマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波
の反射波を検出して,反射波のレベルに応じた検出信号
を出力する。続いて信号処理部162が,マイクロ波セ
ンサ161から出力された検出信号を入力し,検出信号
のレベルと予め設定された閾値とを比較する。検出信号
のレベルと閾値とを比較した結果,信号処理部162
は,検出信号のレベルが閾値を超えている場合に原稿中
に金属繊維がすき込まれていると判定し,検出信号のレ
ベルが閾値を超えていない場合に原稿中に金属繊維がす
き込まれていないと判定する。そして,信号処理部16
2による判定結果は制御ユニット180に報告される。
制御ユニット180は,原稿中に金属繊維がすき込まれ
ているとの判定結果の場合に,原稿が金属繊維のすき込
まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定し,原
稿中に金属繊維がすき込まれていないとの判定結果の場
合に,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等
の特殊原稿でないと判定する。
【0050】一方,原稿が特殊原稿であると判定された
場合には,予め設定された処理方法に従い,例えば原稿
から画像データを読み取ることを中止したり,読み取っ
た画像データに特殊な画像処理を施す等の処理を実行す
ることにより,紙幣,有価証券等の違法複写を防止する
処理を実行する。
【0051】原稿が特殊原稿であるか否かを判定した結
果,原稿が特殊原稿でないと判定された場合には,以下
に説明するように,コピー動作を実行する。
【0052】 コピー動作 特殊原稿判定処理において,原稿が特殊原稿でないと判
定された場合,コピー動作を実行する。まず,原稿から
画像データを読み取るには,第1スキャナ205を往復
運動させ,その往路において露光照明ユニット203で
原稿を照明する。原稿で反射された反射光は第1ミラー
204で反射され,第2スキャナ208に入射される。
第2スキャナ208に入射された反射光は,第2ミラー
206,第3ミラー207で反射され,画像読取部21
3に入射される。画像読取部213に入射された反射光
は,フィルタ209およびレンズ210を通過した後,
CCD212に入射される。CCD212において,反
射光は電気信号としてのカラー画像データに変換され,
読取信号処理部112に入力される。
【0053】カラー画像データは,読取信号処理部11
2および画像処理ユニット120において所定の処理が
施され,書込処理ユニット130からレーザ光として出
力される。プリンタユニット140は,書込処理ユニッ
ト130から出力されたレーザ光を用いてカラー画像を
形成し,形成したカラー画像を記録紙上に転写する。
【0054】なお,実施の形態1の画像形成装置におい
て,特殊原稿判定装置としてマイクロ波センサ161を
用いたものを説明したが,特殊原稿判定装置をマイクロ
波センサを用いるものに限定するものではない。また,
図6に基づいて,マイクロ波センサ161の異常判定処
理を説明したが,異常判定処理を図6に示したものに限
定するものではない。さらに,図9および図10に基づ
いて,マイクロ波センサに異常が発生した場合の処理を
説明したが,マイクロ波センサに関する異常に限定する
ものではなく,特殊原稿判定装置を備える画像形成装置
において,あらゆる種類の特殊原稿判定装置の異常に図
9および図10の処理を適用できることはいうまでもな
い。
【0055】〔実施の形態2〕実施の形態2の画像形成
装置は,図1〜図5に示す構成の画像形成装置におい
て,特殊原稿判定装置の異常を検知した場合に,原稿か
ら読み取られた画像データによって形成される画像が原
稿の画像と異なる画像となるように,画像データに対す
る画像処理方法を変更してコピー動作を実行させる制御
ユニット180と,原稿から読み取られた画像データを
入力し,制御ユニット180によって変更された画像処
理方法を用いて,入力した画像データに画像処理を施す
画像処理ユニット120と,を備えている。なお,実施
の形態2の画像形成装置の構成の説明については,上述
した実施の形態1の画像形成装置の構成の説明と同様で
あるため,ここではその説明を省略する。
【0056】以下に,実施の形態2の画像形成装置の動
作を説明する。なお,マイクロ波センサの動作確認処
理,特殊原稿判定処理およびコピー動作については,実
施の形態1で既に説明したため,ここではマイクロ波セ
ンサに異常が発生した場合の処理のみを説明する。
【0057】図11は,実施の形態2の画像形成装置の
マイクロ波センサの異常時における処理を示すフローチ
ャートである。
【0058】マイクロ波センサ161が異常であると判
定した場合(S1101),制御ユニット180は,画
像処理の変更処理のサブルーチンを読み出す(S110
2)。
【0059】一方,マイクロ波センサ161が正常に動
作していると判定した場合(S1101),制御ユニッ
ト180は,コピー動作の指示を待って,原稿が金属繊
維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか
否かを判定する処理を実行する。
【0060】図12は,実施の形態2の画像形成装置の
画像処理の変更処理を示すフローチャートである。実施
の形態2の画像形成装置においては,原稿から読み取ら
れた画像データによって形成される画像が原稿の画像と
異なる画像となるように,画像データの色相を変化させ
る。したがって,ここではフルカラーのコピー動作が行
われるものとする。
【0061】制御ユニット180は,画像処理の変更処
理に入り,画像処理パラメータを変更することを操作ユ
ニット150に表示する(S1201)。
【0062】続いて制御ユニット180は,読み取った
カラー画像データの色相を変化させることができるよう
に,画像処理ユニット120の色変換パラメータを変更
し(S1202),画像処理の変更処理を終了する。
【0063】そして,画像処理ユニット120は,原稿
から読み取られたカラー画像データを入力し,このカラ
ー画像データの色相を変化させる。その結果,このカラ
ー画像データから形成される画像は,原稿の画像と色合
いの異なる画像となる。
【0064】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,全てのコピー動作を禁止していた。ところが,紙
幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラーコピー
で行われることが一般的であるため,原稿から読み取ら
れたカラー画像データの画像処理を変更し,原稿の画像
と異なる画像を形成するようにすれば,全てのコピー動
作を禁止せずに,特殊原稿の違法複写を防止することが
できる。したがって,実施の形態2の画像形成装置によ
れば,原稿から読み取ったカラー画像データの色相を変
化させることにしたため,紙幣,有価証券等の違法複写
を防止でき,また,モノクロのコピー動作は通常通り行
うことができるため,モノクロの一般原稿については通
常通りコピーを取ることができる。よって,従来の画像
形成装置のように,コピー動作を全て禁止しないため,
画像形成装置のダウンタイムを最小にすることができ
る。
【0065】なお,実施の形態2の画像形成装置におい
て,特殊原稿判定装置としてマイクロ波センサ161を
用いたものを説明したが,特殊原稿判定装置をマイクロ
波センサを用いるものに限定するものではない。また,
図11および図12に基づいて,マイクロ波センサに異
常が発生した場合の処理を説明したが,マイクロ波セン
サに関する異常に限定するものではなく,特殊原稿判定
装置を備える画像形成装置において,あらゆる種類の特
殊原稿判定装置の異常に図11および図12の処理を適
用できることはいうまでもない。
【0066】〔実施の形態3〕実施の形態3の画像形成
装置は,実施の形態2の画像形成装置において,特殊原
稿判定装置の異常を検知した場合に,原稿から読み取ら
れた画像データによって形成される画像が原稿の画像と
異なる画像となるように,制御ユニット180が,画像
処理ユニット120の濃度パラメータを変更することに
より,画像処理方法を変更するというものである。
【0067】図13は,実施の形態3の画像形成装置の
画像処理の変更処理を示すフローチャートである。制御
ユニット180は,画像処理の変更処理に入り,画像処
理パラメータを変更することを操作ユニット150に表
示する(S1301)。
【0068】続いて制御ユニット180は,読み取った
カラー画像データの濃度を濃くまたは薄く変化させるこ
とができるように,画像処理ユニット120の濃度パラ
メータを変更し(S1302),画像処理の変更処理を
終了する。
【0069】そして,画像処理ユニット120は,原稿
から読み取られたカラー画像データを入力し,このカラ
ー画像データの濃度を変化させる。その結果,このカラ
ー画像データから形成される画像は,原稿の画像と濃度
バランスの異なる画像となる。
【0070】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,全てのコピー動作を禁止していた。ところが,紙
幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラーコピー
で行われることが一般的であるため,原稿から読み取ら
れたカラー画像データの画像処理を変更し,原稿の画像
と異なる画像を形成するようにすれば,全てのコピー動
作を禁止せずに,特殊原稿の違法複写を防止することが
できる。したがって,実施の形態3の画像形成装置によ
れば,原稿から読み取ったカラー画像データの濃度を変
化させることにしたため,紙幣,有価証券等の違法複写
を防止でき,また,モノクロのコピー動作は通常通り行
うことができるため,モノクロの一般原稿については通
常通りコピーを取ることができる。よって,従来の画像
形成装置のように,コピー動作を全て禁止しないため,
画像形成装置のダウンタイムを最小にすることができ
る。
【0071】〔実施の形態4〕実施の形態4の画像形成
装置は,実施の形態2の画像形成装置において,特殊原
稿判定装置の異常を検知した場合に,原稿から読み取ら
れた画像データによって形成される画像が原稿の画像と
異なる画像となるように,制御ユニット180が,画像
処理ユニット120の色変換パラメータを変更すること
により,画像処理方法を変更するというものである。
【0072】図14は,実施の形態4の画像形成装置の
画像処理の変更処理を示すフローチャートである。制御
ユニット180は,画像処理の変更処理に入り,画像処
理パラメータを変更することを操作ユニット150に表
示する(S1401)。
【0073】続いて制御ユニット180は,読み取った
カラー画像データの色再現範囲を限定することができる
ように,画像処理ユニット120の色変換パラメータを
変更し(S1402),画像処理の変更処理を終了す
る。
【0074】そして,画像処理ユニット120は,原稿
から読み取られたカラー画像データを入力し,このカラ
ー画像データの色再現範囲を限定させる処理を行う。そ
の結果,このカラー画像データから形成される画像は,
原稿の画像と色再現(色合い)の異なる画像となる。
【0075】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,全てのコピー動作を禁止していた。ところが,紙
幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラーコピー
で行われることが一般的であるため,原稿から読み取ら
れたカラー画像データの画像処理を変更し,原稿の画像
と異なる画像を形成するようにすれば,全てのコピー動
作を禁止せずに,特殊原稿の違法複写を防止することが
できる。したがって,実施の形態4の画像形成装置によ
れば,原稿から読み取ったカラー画像データの色再現範
囲を限定することにしたため,紙幣,有価証券等の違法
複写を防止でき,また,モノクロのコピー動作は通常通
り行うことができるため,モノクロの一般原稿について
は通常通りコピーを取ることができる。よって,従来の
画像形成装置のように,コピー動作を全て禁止しないた
め,画像形成装置のダウンタイムを最小にすることがで
きる。
【0076】〔実施の形態5〕実施の形態5の画像形成
装置は,実施の形態2の画像形成装置において,特殊原
稿判定装置の異常を検知した場合に,原稿から読み取ら
れた画像データによって形成される画像が原稿の画像と
異なる画像となるように,制御ユニット180が,画像
処理ユニット120の解像度パラメータを変更すること
により,画像処理方法を変更するというものである。
【0077】図15は,実施の形態5の画像形成装置の
画像処理の変更処理を示すフローチャートである。制御
ユニット180は,画像処理の変更処理に入ると,画像
処理パラメータを変更することを操作ユニット150に
表示する(S1501)。
【0078】続いて制御ユニット180は,読み取った
カラー画像データの濃度を例えば1/4に低下させるよ
うに,画像処理ユニット120の解像度パラメータを変
更し(S1502),画像処理の変更処理を終了する。
【0079】そして,画像処理ユニット120は,原稿
から読み取られたカラー画像データを入力し,このカラ
ー画像データの解像度を1/4に低下させる。その結
果,このカラー画像データから形成される画像は,原稿
の画像と異なる画像となる。
【0080】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,全てのコピー動作を禁止していた。ところが,紙
幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラーコピー
で行われることが一般的であるため,原稿から読み取ら
れたカラー画像データの画像処理を変更し,原稿の画像
と異なる画像を形成するようにすれば,全てのコピー動
作を禁止せずに,特殊原稿の違法複写を防止することが
できる。したがって,実施の形態5の画像形成装置によ
れば,原稿から読み取ったカラー画像データの解像度を
低下させることにしたため,紙幣,有価証券等の違法複
写を防止でき,また,モノクロのコピー動作は通常通り
行うことができるため,モノクロの一般原稿については
通常通りコピーを取ることができる。よって,従来の画
像形成装置のように,コピー動作を全て禁止しないた
め,画像形成装置のダウンタイムを最小にすることがで
きる。
【0081】〔実施の形態6〕実施の形態6の画像形成
装置は,実施の形態2の画像形成装置において,特殊原
稿判定装置の異常を検知した場合に,原稿から読み取ら
れた画像データによって形成される画像が原稿の画像と
異なる画像となるように,制御ユニット180が,画像
処理ユニット120にモザイク処理を実行させることに
より,画像処理方法を変更するというものである。
【0082】図16は,実施の形態6の画像形成装置の
画像処理の変更処理を示すフローチャートである。制御
ユニット180は,画像処理の変更処理に入ると,画像
処理パラメータを変更することを操作ユニット150に
表示する(S1601)。
【0083】続いて制御ユニット180は,読み取った
カラー画像データにモザイク処理を施すことができるよ
うに,画像処理ユニット120のパラメータを変更し
(S1602),画像処理の変更処理を終了する。
【0084】そして,画像処理ユニット120は,原稿
から読み取られたカラー画像データを入力し,このカラ
ー画像データにモザイク処理を施す。その結果,このカ
ラー画像データから形成される画像は,原稿の画像と異
なる画像となる。
【0085】従来では,特殊原稿判定装置に異常が発生
して特殊原稿の判定処理を実行できない状態になった場
合に,全てのコピー動作を禁止していた。ところが,紙
幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写は,カラーコピー
で行われることが一般的であるため,原稿から読み取ら
れたカラー画像データの画像処理を変更し,原稿の画像
と異なる画像を形成するようにすれば,全てのコピー動
作を禁止せずに,特殊原稿の違法複写を防止することが
できる。したがって,実施の形態6の画像形成装置によ
れば,原稿から読み取ったカラー画像データにモザイク
処理を施すことにしたため,紙幣,有価証券等の違法複
写を防止でき,また,モノクロのコピー動作は通常通り
行うことができるため,モノクロの一般原稿については
通常通りコピーを取ることができる。よって,従来の画
像形成装置のように,コピー動作を全て禁止しないた
め,画像形成装置のダウンタイムを最小にすることがで
きる。
【0086】なお,上述した実施の形態2〜6におい
て,画像処理を変更する際に,原稿から読み取ったカラ
ー画像データの色相や濃度のみを変更するのみならず,
例えばカラー画像データの色相と濃度を変更する等,こ
れらを組み合わせることによって,画像処理を変更する
ことにしても良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
形成装置(請求項1)によれば,特殊原稿判定装置の異
常を検知した場合に,画像形成装置が有する機能を限定
した状態でコピー動作を実行させる制御手段を備えるた
め,特殊原稿の判定を行うことができない場合であって
も,一部の機能を使用したコピー動作のみを禁止して紙
幣,一般にはフルカラー印刷がなされている有価証券等
の特殊原稿の違法複写を防止すると共に,その一部の機
能を使用しないコピー動作を実行可能とし,コピー動作
を継続可能とすることができる。また,制御手段が,フ
ルカラーコピーの動作を禁止することにより,画像形成
装置が有する機能を限定するため,特殊原稿の判定を行
うことができない場合であっても,一般にはフルカラー
印刷がなされている紙幣,有価証券等の違法複写を防止
できると共に,例えばモノクロの一般原稿についてはコ
ピーを取ることを可能とすることができる。よって,コ
ピー動作を全て禁止しないため,画像形成装置のダウン
タイムを最小にすることができる。
【0088】 また,本発明に係る画像形成装置(請求
項2)によれば,請求項1記載の画像形成装置におい
て,制御手段が,フルカラーコピーの動作を禁止してモ
ノクロコピー動作を許可することにより,画像形成装置
が有する機能を限定するため,特殊原稿の判定を行うこ
とができない場合であっても,一般にはフルカラー印刷
がなされている紙幣,有価証券等の違法複写を防止でき
ると共に,モノクロの一般原稿についてはコピーを取る
ことを可能とすることができる。よって,コピー動作を
全て禁止しないため,画像形成装置のダウンタイムを最
小にすることができる。
【0089】 また,本発明に係る画像形成装置(請求
項3)によれば,請求項1または2記載の画像形成装置
において,制御手段がフルカラーコピーの動作を禁止し
た場合に,フルカラーコピーの動作が禁止されたことを
表示する表示手段を備えるため,特殊原稿判定装置に異
常があり,そのためにフルカラーコピーを行うことがで
きないことをユーザーに理解させることができる。
【0090】 また,本発明に係る画像形成装置(請求
項4)によれば,特殊原稿判定装置の異常を検知した場
合に,原稿から読み取られた画像データによって形成さ
れる画像が原稿の画像と異なる画像となるように,画像
データに対する画像処理方法を変更してコピー動作を実
行させる制御手段と,原稿から読み取られた画像データ
を入力し,制御手段によって変更された画像処理方法を
用いて,入力した画像データに画像処理を施す画像処理
手段と,を備えるため,特殊原稿の判定を行うことがで
きない場合であっても,原稿の画像と異なる画像のコピ
ーを出力することができ,紙幣,有価証券等の違法複写
を防止することができる。また,コピー動作を全て禁止
しないため,画像形成装置のダウンタイムを最小にする
ことができる。また,制御手段が,色相の変更,濃度の
変更,色再現範囲の限定,解像度の低下およびモザイク
処理の少なくとも1つを画像処理手段に対して指定する
ことにより,画像処理方法を変更するため,原稿の画像
と異なる画像のコピーを出力することができ,紙幣,有
価証券等の違法複写を防止することができる。
【0091】 また,本発明に係る画像形成装置(請求
)によれば,請求項4記載の画像形成装置におい
て,制御手段が画像処理方法を変更した場合に,画像処
理方法が変更されたことを表示する表示手段を備えるた
め,原稿と異なる画像のコピーが出力された場合であっ
ても,その理由をユーザに理解させることができる。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置のブロック構成図
である。
【図2】図1に示す画像形成装置のスキャナユニットの
ブロック構成図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の画像処理ユニットの
ブロック構成図である。
【図4】図1に示す画像形成装置の書込処理ユニットの
ブロック構成図である。
【図5】図1に示す画像形成装置の原稿読取系の具体的
構成を示す構成図である。
【図6】実施の形態1の画像形成装置のマイクロ波セン
サの動作確認処理を示すフローチャートである。
【図7】マイクロ波センサが正常に動作している場合の
出力信号を示す説明図である。
【図8】マイクロ波センサに異常がある場合の出力信号
を示す説明図である。
【図9】実施の形態1の画像形成装置のマイクロ波セン
サの異常時における処理を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態1の画像形成装置のフルカラーモ
ード禁止処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2の画像形成装置のマイクロ波セ
ンサの異常時における処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施の形態2の画像形成装置の画像処理の変
更処理を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態3の画像形成装置の画像処理の変
更処理を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態4の画像形成装置の画像処理の変
更処理を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態5の画像形成装置の画像処理の変
更処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態6の画像形成装置の画像処理の変
更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 スキャナユニット 111 読取センサ 112 読取信号処理部 120 画像処理ユニット 130 書込処理ユニット 140 プリンタユニット 150 操作ユニット 160 原稿判別ユニット 161 マイクロ波センサ 162 信号処理部 180 制御ユニット 202 圧板 215 シェーディング板(白基準板) 220 バーコード板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−322062(JP,A) 実開 平7−42588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/00 550 - 562 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/01 - 15/01 117 G07D 7/00 - 7/20 H04N 1/38 - 1/398

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像データを光学的に読み取る
    前に,前記原稿が紙幣・有価証券等の特殊原稿であるか
    否かを判定する特殊原稿判定装置と,前記特殊原稿判定
    装置の異常を検知した場合に,前記画像形成装置が有す
    る機能を限定した状態でコピー動作を実行させる制御手
    とを備え,前記特殊原稿であると判定された原稿の違
    法複写を防止する機能を有した画像形成装置において, 前記制御手段が,フルカラーコピーの動作を禁止するこ
    とにより,前記画像形成装置が有する機能を限定するも
    のである ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が,フルカラーコピーの動
    作を禁止し,モノクロコピーの動作を許可するものであ
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 記制御手段が前記フルカラーコピーの
    動作を禁止した場合に,前記フルカラーコピーの動作が
    禁止されたことを表示する表示手段を,さらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 原稿から画像データを光学的に読み取る
    前に,前記原稿が紙幣・有価証券等の特殊原稿であるか
    否かを判定する特殊原稿判定装置と,前記特殊原稿判定
    装置の異常を検知した場合に,前記原稿から読み取られ
    た画像データによって形成される画像が前記原稿の画像
    と異なる画像となるように,前記画像データに対する画
    像処理方法を変更してコピー動作を実行させる制御手段
    と,前記原稿から読み取られた画像データを入力し,前
    記制御手段によって変更された画像処理方法を用いて,
    前記入力した画像データに画像処理を施す画像処理手段
    と,を備え,前記特殊原稿であると判定された原稿の違
    法複写を防止する機能を有した画像形成装置において, 前記制御手段が,色相の変更,濃度の変更,色再現範囲
    の限定,解像度の低下およびモザイク処理の少なくとも
    1つを前記画像処理手段に対して指定することにより,
    前記画像処理方法を変更するものであ ることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】 記制御手段が前記画像処理方法を変更
    した場合に,前記画像処理方法が変更されたことを表示
    する表示手段を,さらに備えることを特徴とする請求項
    4記載の画像形成装置。
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