JP3655711B2 - 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 - Google Patents
画像読取装置および画像読取装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3655711B2 JP3655711B2 JP28439796A JP28439796A JP3655711B2 JP 3655711 B2 JP3655711 B2 JP 3655711B2 JP 28439796 A JP28439796 A JP 28439796A JP 28439796 A JP28439796 A JP 28439796A JP 3655711 B2 JP3655711 B2 JP 3655711B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- special
- image
- microwave
- original
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
- Image Input (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像読取装置および画像読取装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年,画像処理技術・画像形成技術の向上によって,カラー複写機で複写したコピー紙幣と実際の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に画像形成を行うことが可能になっている。このため,紙幣・有価証券等の複製が禁止されている特殊原稿を判定し,特殊原稿の場合に違法複写を禁止するようにした装置が開発されており,複写機に特殊原稿を判定する機能を搭載した画像形成装置も提案されている。
【0003】
上記特殊原稿として,それ自身が特殊原稿であることを示すために金属繊維がすき込まれたものがある。このような特殊原稿を通常の原稿から判別するには,特殊原稿中にすき込まれた金属繊維を検出すれば良い。そのため,金属繊維がすき込まれた特殊原稿を判定するための画像形成装置として,原稿に対してマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の透過波または反射波を検出して,検出信号を出力するマイクロ波センサと,マイクロ波センサから出力された検出信号を入力し,この検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否か判定する信号判定部と,を備えたものが提案されている。
【0004】
上記画像形成装置においてマイクロ波センサは,一般に,撮像用のCCD等を備える画像読取ユニットに設けられ,原稿台に載置された原稿上を画像読取ユニットと共に往復運動し,その往路にて金属繊維を検出するためのマイクロ波の照射および反射波の検出を行う。そして,信号判定部が,マイクロ波センサから出力された反射波の検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否か判定し,原稿中に金属繊維がすき込まれていると判定された場合,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であると判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の技術においては,原稿が特殊原稿であるか否かを判定している際に,ユーザが誤って圧板を開けてしまうことがあった。このような場合は,マイクロ波がユーザに直接照射される可能性があるため,マイクロ波が人体へ直接照射されることがないようにする必要があった。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって,マイクロ波の照射中にユーザが圧板を開けた場合にマイクロ波の照射を中止し,ユーザに対する安全性を確保するとともに,マイクロ波の出力を中止したため,原稿が特殊原稿であるか否かを判定することができない場合であっても,金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため,請求項1の画像読取装置は,原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,前記圧板判定手段で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,前記特殊原稿判定手段により前記マイクロ波の照射が中止された場合に,前記原稿から画像データを読み取ることを中止し,前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取手段と,を備えるものである。
【0010】
また,請求項2の画像読取装置は,原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,前記圧板判定手段で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,前記原稿から画像データを読み取る読取手段と、前記特殊原稿判定手段により前記マイクロ波の照射が中止された後に,前記原稿から画像データが読み取られた場合に,前記読み取られた画像データが前記原稿の画像データと異なる画像となるように,前記画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と,を備えるものである。
【0014】
また,請求項3の画像読取装置は,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの色相を変更するものである。
【0015】
また,請求項4の画像読取装置は,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの画像濃度を変更するものである。
【0016】
また,請求項5の画像読取装置は,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの色再現範囲を変更するものである。
【0017】
また,請求項6の画像読取装置は,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの解像度を変更するものである。
【0018】
また,請求項7の画像読取装置は,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データにモザイク処理を施すものである。
【0021】
また,請求項8の画像読取装置の制御方法は,原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法において,前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,前記第1の工程で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,前記第2の工程により前記マイクロ波の照射が中止された場合に,前記原稿から画像データを読み取ることを中止し,前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取工程と,を含むものである。
【0022】
また,請求項9の画像読取装置の制御方法は,原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法において,前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,前記第1の工程で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,前記原稿から画像データを読み取る読取工程と,前記第2の工程により前記マイクロ波の照射が中止された後に,前記原稿から画像データが読み取られた場合に,前記読み取られた画像データが前記原稿の画像データと異なる画像となるように,前記画像データに対して画像処理を施す画像処理工程と,を含むものである。
【0026】
また,請求項10の画像読取装置の制御方法は,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,前記画像処理工程が,前記画像データの色相を変更する工程を含むものである。
【0027】
また,請求項11の画像読取装置の制御方法は,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,前記画像処理工程が,前記画像データの画像濃度を変更する工程を含むものである。
【0028】
また,請求項12の画像読取装置の制御方法は,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,前記画像処理工程が,前記画像データの色再現範囲を変更する工程を含むものである。
【0029】
また,請求項13の画像読取装置の制御方法は,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,前記画像処理工程が,前記画像データの解像度を変更する工程を含むものである。
【0030】
また,請求項14の画像読取装置の制御方法は,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,前記画像処理工程が,前記画像データにモザイク処理を施す工程を含むものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る特殊原稿判定機能を有する画像読取装置,特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法およびその制御方法を実行するプログラムを格納した,コンピュータが読取可能な記憶媒体について,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕,〔実施の形態6〕,〔実施の形態7〕,〔実施の形態8〕,〔実施の形態9〕,〔実施の形態10〕,〔実施の形態11〕,〔実施の形態12〕の順で,図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
〔実施の形態1〕
図1は,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。図1に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,原稿からRGBのカラー画像データを読み取るスキャナユニット110(請求項4記載の読取手段に該当する)と,スキャナユニット110からカラー画像データを入力し,γ補正処理,RGB/YMCK変換処理,階調処理等を行う画像処理ユニット120(請求項5記載の画像処理手段に該当する)と,レーザダイオード(LD)131を発光させて画像書込処理を実行する書込処理ユニット130と,LD131の書込光を用いて記録紙にカラー画像を記録するプリンタユニット140と,各種モードの入力およびメッセージの表示等を行うための操作ユニット150と,原稿にマイクロ波を照射し,照射したマイクロ波の反射波を用いて,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する原稿判別ユニット160(請求項1〜3記載の特殊原稿判定手段に該当する)と,原稿を原稿台に押圧する圧板が開放されたことを検知する圧板開放検知ユニット190(請求項1および3の圧板判定手段に該当する)と,上記各部の制御を行う制御ユニット180(請求項1〜3記載の特殊原稿判定手段および請求項1および3の圧板判定手段に該当する)とから構成される。
【0036】
図1において,スキャナユニット110は,カラー画像データを読み取るCCDセンサ等の読取センサ111と,読取センサ111から出力されたアナログ信号としてのカラー画像データをディジタル信号に変換する等の信号処理を施して,画像処理ユニット120に出力する読取信号処理部112とを備えている。
【0037】
図2は,スキャナユニット110のブロック構成図である。図2において,301Ra,301Rb,301Ga,301Gb,301Baおよび301Bbは,原稿からカラー画像データを読み取ることにより得られた偶数または奇数のRGB信号(ここでは,アナログ信号)を増幅する増幅器を示し,302Ra,302Rb,302Ga,302Gb,302Baおよび302Bbは,アナログのRGB信号をディジタルのRGB信号に変換するA/D変換回路を示し,303R,303Gおよび303Bは,偶数および奇数のRGB信号を合成する合成回路を示し,304R,304Gおよび304Bは,白基準信号および黒基準信号に基づいて,RGB信号に対してシェーディング補正を行うシェーディング補正回路を示し,305,306および307は,RGB信号の転送タイミングを調節するためのライン間補正メモリを示している。
【0038】
図3は,画像処理ユニット120のブロック構成図である。図3において,311は,入力したRGB信号にドット補正処理や,γ補正処理を施す補正処理部を示し,312〜314はディレイメモリを示し,315はACSを示し,316は文字/網点分離部を示し,317はRGBフィルタを用いて色変換処理を行う色変換部を示し,318は変倍処理部を示し,319はクリエイト処理部を示し,320はYMCKフィルタを用いてプリンタγ階調処理を行う階調処理部を示し,321はエリア処理部を示し,322は書込信号を生成する書込処理部を示している。
【0039】
図4は,図1に示す画像読取装置の書込処理ユニット130のブロック構成図である。図4において,331はディジタル処理部,332はアナログ処理部であり,書込信号を入力し,LD変調を行い,LD131を発光させる。
【0040】
プリンタユニット140は,図1に示すように,感光体ドラム,帯電器,現像器等の画像形成部(図示せず)並びにこれらを駆動するためのモータ,クラッチおよびソレノイド等を含む出力負荷部141と,感光体ドラムの表面電位やトナー濃度等を検出する各種センサ142と,所定の信号の入出力を制御するI/Oポート143とを備えている。
【0041】
また,原稿判別ユニット160は,図1に示すように,原稿に対してマイクロ波を照射し,その反射波を検出し,反射波のレベルに応じた検出信号を出力するマイクロ波センサ161と,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号に所定の信号処理を施して,原稿が金属繊維がすき込まれた紙幣,有価証券等の特殊原稿であるか否かを判定する信号処理部162とを備えている。
【0042】
さらに,図5は,図1に示す画像読取装置の原稿読取系の具体的な構成を示す構成図である。図5に示す原稿読取系は,原稿が載置されるコンタクトガラス201と,原稿をコンタクトガラス201上に押圧する圧板202と,露光照明ユニット(ハロゲンランプ)203,第1ミラー204およびマイクロ波センサ161で一体構成された第1スキャナ205と,第2ミラー206および第3ミラー207で一体構成された第2スキャナ208と,フィルタ209,レンズ210およびCCD212で一体構成された画像読取部213と,CCD212から出力された画像信号を入力し,所定の信号処理を施すための各種回路,即ち読取信号処理部112や,画像処理ユニット120,信号処理部162等が実装されたスキャナ基板214とが,筐体内に収容されて構成されている。
【0043】
なお,図5において,215はシェーディング板(白基準板),216および217は冷却ファン,218は結露防止ヒータ,219は原稿サイズ検知器,220はバーコード板をそれぞれ示している。
【0044】
次に,上記構成の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の動作を,(特殊原稿判定処理時の動作),(画像読取時の動作)の順で説明する。
【0045】
(特殊原稿判定処理時の動作)
実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態1では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0046】
図6は,実施の形態1の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S601)。
【0047】
ステップS601において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S604)。
【0048】
一方,ステップS601において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,圧板202の開閉状態を判定する(S602)。圧板202の開閉状態は,圧板開放検知ユニット190から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,圧板開放検知ユニット190は,圧板202の開閉状態を常に監視しており,圧板202が開放された場合は,圧板開放を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,圧板202が開放されているか否かを知ることができる。
【0049】
ステップS602において,圧板202が開状態である判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S604)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を中止させる。
【0050】
一方,ステップS602において,圧板202が閉状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S603)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0051】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0052】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS601〜ステップS604のマイクロ波出力制御処理を実行する(S601:請求項13の第1の工程に該当,S602:請求項13の第1の工程に該当,S603:請求項13の第3の工程に該当,S604:請求項13の第2の工程に該当)。その結果,ステップS602で圧板202が開状態であると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,マイクロ波の出力を停止する(S604)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット180による特殊原稿判定処理を途中で中止する。
【0053】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180がステップS601において,特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,例えば,判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る等の処理を実行する。
【0054】
(画像読取時の動作)
プリスキャンを行った後,言い換えれば特殊原稿の判定処理を行った後,実際の画像読取動作に入る。原稿からカラー画像データを読み取るには,第1スキャナ205を往復運動させ,その往路において露光照明ユニット203で原稿を照明する。原稿で反射された反射光は第1ミラー204で反射され,第2スキャナ208に入射される。第2スキャナ208に入射された反射光は,第2ミラー206,第3ミラー207で反射され,画像読取部213に入射される。画像読取部213に入射された反射光は,フィルタ209およびレンズ210を通過した後,CCD212に入射される。CCD212において,反射光は電気信号としてのカラー画像データに変換され,読取信号処理部112に入力される。
【0055】
カラー画像データは,読取信号処理部112および画像処理ユニット120において所定の処理が施され,書込処理ユニット130からレーザ光として出力される。プリンタユニット140は,書込処理ユニット130から出力されたレーザ光を用いてカラー画像を形成し,形成したカラー画像を記録紙上に転写する。
【0056】
このように,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,特殊原稿判定処理中において,圧板202が開状態であると判定された場合にマイクロ波の出力を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0057】
〔実施の形態2〕
図7は,実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。なお,図7に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同一の部分については同一の符号を付し,その部分の説明は省略する。
【0058】
実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態1の画像読取装置における圧板検知ユニット190に代えて,画像読取装置の近傍に人間が存在することを検知する人体検知ユニット710(請求項2および3の人体判定手段に該当する)を備えている。
【0059】
次に,上記構成の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の動作を説明する。実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態2では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0060】
図8は,実施の形態2の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S801)。
【0061】
ステップS801において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S804)。
【0062】
一方,ステップS801において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを判定する(S802)。画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かは,人体検知ユニット710から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,人体検知ユニット710は,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを常に監視しており,人体を検知した場合は,人体検知を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを知ることができる。
【0063】
ステップS802において,画像読取装置の近傍に人間が存在すると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S804)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を中止させる。
【0064】
一方,ステップS802において,画像読取装置の近傍に人間が存在しないと判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S803)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0065】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0066】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS801〜ステップS804のマイクロ波出力制御処理を実行する(S801:請求項14の第1の工程に該当,S802:請求項14の第1の工程に該当,S803:請求項14の第3の工程に該当,S804:請求項14の第2の工程に該当)。その結果,ステップS802で画像読取装置の近傍に人間が存在すると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,マイクロ波の出力を停止する(S804)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿判定処理を途中で中止させる。
【0067】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180が,ステップS801において特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,例えば,判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る等の処理を実行する。
【0068】
このように,実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,画像読取装置の近傍に人間が存在することを検知した場合にマイクロ波の出力を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0069】
〔実施の形態3〕
図9は,実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。なお,図9に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,実施の形態1および実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同一の部分については同一の符号を付し,その部分の説明は省略する。
【0070】
実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,原稿をコンタクトガラス201に押圧する圧板202が開けられたことを検知する圧板開放検知ユニット190(請求項1および3の圧板判定手段に該当する)と,画像読取装置の近傍に人間が存在することを検知する人体検知ユニット710(請求項2および3の人体判定手段に該当する)と,を備えている。
【0071】
次に,上記構成の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の動作を説明する。実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態3では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0072】
図10は,実施の形態3の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S1001)。
【0073】
ステップS1001において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S1005)。
【0074】
一方,ステップS1001において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,圧板202の開閉状態を判定する(S1002)。圧板202の開閉状態は,圧板開放検知ユニット190から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,圧板開放検知ユニット190は,圧板202の開閉状態を常に監視しており,圧板202が開放された場合は,圧板開放を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,圧板202が開放されているか否かを知ることができる。
【0075】
ステップS1002において,圧板202が閉状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S1003)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0076】
一方,ステップS1002において,圧板202が開状態であると判定された場合,制御ユニット180は,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを判定する(S1004)。画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かは,人体検知ユニット710から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,人体検知ユニット710は,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを常に監視しており,人体を検知した場合は,人体検知を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,画像読取装置の近傍に人間が存在するか否かを知ることができる。
【0077】
ステップS1004において,画像読取装置の近傍に人間が存在すると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S1005)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を中止させる。
【0078】
一方,ステップS1004において,画像読取装置の近傍に人間が存在しないと判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S1003)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0079】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0080】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS1001〜ステップS1005のマイクロ波出力制御処理を実行する(S1001:請求項15の第1の工程に該当,S1002:請求項15の第1の工程に該当,S1003:請求項15の第2の工程に該当,S1004:請求項15の第3の工程に該当,S1005:請求項15の第4の工程に該当)。その結果,ステップS1002で圧板202が開状態と判定された場合で,かつ,ステップS1004で画像読取装置の近傍に人間が存在すると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,マイクロ波の出力を停止する(S1005)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿判定処理を中止させる。
【0081】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180が,ステップS1001において特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,例えば,判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る等の処理を実行する。
【0082】
このように,実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,圧板202が開放されたことを検知すると共に,画像読取装置の近傍に人間が存在することを検知した場合にマイクロ波の出力を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0083】
〔実施の形態4〕
実施の形態4の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,マイクロ波の照射が中止された場合,即ち特殊原稿判定処理を中止した場合には,原稿から画像データを読み取ることを中止するというものである。なお,実施の形態4の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同様であるため,その説明を省略するが,以下では,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成に従ってその動作を説明する。
【0084】
実施の形態4の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態4では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0085】
図11は,実施の形態4の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S1101)。
【0086】
ステップS1101において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S1105)。
【0087】
一方,ステップS1101において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,圧板202の開閉状態を判定する(S1102)。圧板202の開閉状態は,圧板開放検知ユニット190から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,圧板開放検知ユニット190は,圧板202の開閉状態を常に監視しており,圧板202が開放された場合は,圧板開放を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,圧板202が開放されているか否かを知ることができる。
【0088】
ステップS1102において,圧板202が開状態であると判定された場合,制御ユニット180は,スキャナユニット110に対し,プリスキャン終了後に原稿からカラー画像データを読み取ることを中止させる(S1104:請求項16の読取中止工程に該当する)。制御ユニット180は,カラー画像データの読み取りを中止させた後,続いてマイクロ波センサ161にマイクロ波の出力をさせないで次の処理に進む(S1105)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を中止させる。
【0089】
一方,ステップS1102において,圧板202が閉状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S1103)。すなわち,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0090】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0091】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS1101〜ステップS1105のマイクロ波出力制御処理を実行する。その結果,ステップS1102で圧板202が開状態であると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,原稿からカラー画像データを読み取ることを中止させ(S1104),かつ,マイクロ波の出力を停止させる(S1105)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿判定処理を中止させる。
【0092】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180がステップS1101において,特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,例えば,判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る等の処理を実行する。
【0093】
このように,実施の形態4の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,マイクロ波の照射を停止したことにより,特殊原稿の判定処理を実行することができなくなった場合であっても,画像データの読み取り動作を中止して画像形成処理を行うことを不可能にするため,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。また,マイクロ波の照射を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0094】
〔実施の形態5〕
実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,マイクロ波の照射が中止された後,原稿から画像データが読み取られた場合に,読み取られた画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように,画像データに対して画像処理を施すというものである。なお,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同様であるため,その説明を省略するが,以下では,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成に従ってその動作を説明する。
【0095】
実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態5では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0096】
図12は,実施の形態5の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S1201)。
【0097】
ステップS1201において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S1205)。
【0098】
一方,ステップS1201において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,圧板202の開閉状態を判定する(S1202)。圧板202の開閉状態は,圧板開放検知ユニット190から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,圧板開放検知ユニット190は,圧板202の開閉状態を常に監視しており,圧板202が開放された場合は,圧板開放を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,圧板202が開放されているか否かを知ることができる。
【0099】
ステップS1202において,圧板202が開状態であると判定された場合,制御ユニット180は,プリスキャン終了後に原稿から読み取られるカラー画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように,カラー画像データに対して画像処理を施すための画像処理の変更サブルーチンを実行する(S1204:請求項17の画像処理工程に該当する)。すなわち,制御ユニット180は,画像処理ユニット120の画像処理に関するパラメータを変更する。
【0100】
続いて,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力をさせないで次の処理に進む(S1205)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を中止させる。
【0101】
一方,ステップS1202において,圧板202が閉状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S1203)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0102】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0103】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS1201〜ステップS1205のマイクロ波出力制御処理を実行する。その結果,ステップS1202で圧板202が開状態であると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,画像処理の変更サブルーチンを実行し(S1204),かつ,マイクロ波の出力を停止させる(S1205)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿判定処理を中止させる。
【0104】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180がステップS1201において,特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,スキャナユニット110に判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る処理を行わせる。そして,読み取られたカラー画像データは,画像処理ユニット120において,読み取られた画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように,画像処理が施される。すなわち,画像処理ユニット120は,画像処理の変更サブルーチン1204で変更された画像処理のパラメータに従って,画像処理を実行する。
【0105】
このように,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,マイクロ波の照射を停止して特殊原稿の判定処理を実行することができなくなった後に読み取られた画像データに対し,読み取られた画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように画像処理を施すことにしたため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。また,マイクロ波の照射を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0106】
〔実施の形態6〕
実施の形態6の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理が中止された後に読み取られた画像データに対する画像処理として,画像処理ユニット120が画像データの色相を変更する処理を行うというものである。
【0107】
図13は,実施の形態6の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。図12に示すステップS1204で,制御ユニット180が画像処理の変更サブルーチンに入った場合は,まず,画像処理パラメータを変更することを操作部ユニット150に表示する(S1301)。
【0108】
続いて制御ユニット180は,読み取ったカラー画像データの色相を変化させることができるように,画像処理ユニット120の色変換パラメータを変更し(S1302),画像処理の変更処理を終了する。
【0109】
このように,実施の形態6の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定処理を中止した原稿から読み取られた画像データの色相を変化させるため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0110】
〔実施の形態7〕
実施の形態7の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理が中止された後に読み取られた画像データに対する画像処理として,画像処理ユニット120が画像データの濃度を変更する処理を行うというものである。
【0111】
図14は,実施の形態7の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。図12に示すステップS1204で,制御ユニット180が画像処理の変更サブルーチンに入った場合は,まず,画像処理パラメータを変更することを操作部ユニット150に表示する(S1401)。
【0112】
続いて制御ユニット180は,読み取ったカラー画像データの濃度が濃くまたは薄くなるように,画像処理ユニット120の濃度パラメータを変更し(S1402),画像処理の変更処理を終了する。
【0113】
このように,実施の形態7の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定処理を中止した原稿から読み取られた画像データの濃度を変化させるため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0114】
〔実施の形態8〕
実施の形態8の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理が中止された後に読み取られた画像データに対する画像処理として,画像処理ユニット120が画像データの色再現範囲を限定する処理を行うというものである。
【0115】
図15は,実施の形態8の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。図12に示すステップS1204で,制御ユニット180が画像処理の変更サブルーチンに入った場合は,まず,画像処理パラメータを変更することを操作部ユニット150に表示する(S1501)。
【0116】
続いて制御ユニット180は,読み取ったカラー画像データの色再現範囲を限定できるように,画像処理ユニット120の色再現パラメータを変更し(S1502),画像処理の変更処理を終了する。
【0117】
このように,実施の形態8の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定処理を中止した原稿から読み取られた画像データの色再現範囲を限定するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0118】
〔実施の形態9〕
実施の形態9の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理が中止された後に読み取られた画像データに対する画像処理として,画像処理ユニット120が画像データの解像度を変更する処理を行うというものである。
【0119】
図16は,実施の形態9の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。図12に示すステップS1204で,制御ユニット180が画像処理の変更サブルーチンに入った場合は,まず,画像処理パラメータを変更することを操作部ユニット150に表示する(S1601)。
【0120】
続いて制御ユニット180は,読み取ったカラー画像データの解像度を変更(例えば解像度を1/4にする)できるように,画像処理ユニット120の解像度パラメータを変更し(S1602),画像処理の変更処理を終了する。
【0121】
このように,実施の形態9の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定処理を中止した原稿から読み取られた画像データの解像度を変更するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0122】
〔実施の形態10〕
実施の形態10の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理が中止された後に読み取られた画像データに対する画像処理として,画像処理ユニット120が画像データに対してモザイク処理を施すというものである。
【0123】
図17は,実施の形態10の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。図12に示すステップS1204で,制御ユニット180が画像処理の変更サブルーチンに入った場合は,まず,画像処理パラメータを変更することを操作部ユニット150に表示する(S1701)。
【0124】
続いて制御ユニット180は,読み取ったカラー画像データに対し,モザイク処理を施すことができるように,画像処理ユニット120のパラメータを変更し(S1702),画像処理の変更処理を終了する。
【0125】
このように,実施の形態10の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定処理を中止した原稿から読み取られた画像データに対してモザイク処理を施すため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0126】
〔実施の形態11〕
実施の形態11の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,原稿判別ユニット160が,マイクロ波の照射を中止した場合,マイクロ波を用いる方式以外の方式で,原稿が特殊原稿であるか否かを判定するというものである。なお,実施の形態11の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成は,実施の形態1〜3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同様であるため,その説明を省略するが,以下では,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の構成に従ってその動作を説明する。
【0127】
実施の形態11の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態11では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0128】
図18は,実施の形態11の画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S1801)。
【0129】
ステップS1801において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,マイクロ波センサ161からマイクロ波を出力させないで次の処理に進む(S1805)。
【0130】
一方,ステップS1801において,現在特殊原稿の判定処理中であると判定された場合は,圧板202の開閉状態を判定する(S1802)。圧板202の開閉状態は,圧板開放検知ユニット190から出力される検知信号により確認することができる。すなわち,圧板開放検知ユニット190は,圧板202の開閉状態を常に監視しており,圧板202が開放された場合は,圧板開放を知らせる検知信号を制御ユニット180に対して出力する。制御ユニット180は,この検知信号を入力することにより,圧板202が開放されているか否かを知ることができる。
【0131】
ステップS1802において,圧板202が開状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波を用いた特殊原稿判定処理からマイクロ波を用いない特殊原稿判定処理に,特殊原稿判定処理を切り換えるための処理を実行する(S1804:請求項23の特殊原稿判定工程に該当する)。制御ユニット180は,特殊原稿判定処理の切り換え処理を実行した後,続いてマイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させる(S1805)。すなわち,制御ユニット180は,マイクロ波を用いた特殊原稿の判定処理を中止させ,原稿判別ユニット160に他の特殊原稿判定処理を実行させ,原稿が特殊原稿であるか否かを判定する。
【0132】
一方,ステップS1802において,圧板202が閉状態であると判定された場合,制御ユニット180は,マイクロ波センサ161にマイクロ波を出力させる(S1803)。すなわち,制御ユニット180は,原稿判別ユニット160による特殊原稿の判定処理を続行させる。
【0133】
そして,マイクロ波センサ161は,判定対象の原稿に対してマイクロ波を照射して走査し,照射したマイクロ波の反射波を検出して,反射波の検出信号を出力する。信号処理部162は,マイクロ波センサ161から出力された検出信号を入力し,入力した検出信号を用いて,原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する。そして,金属繊維がすき込まれていると判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する。一方,信号処理部162で金属繊維がすき込まれていないと判定された場合は,その結果が制御ユニット180に報告され,制御ユニット180は,原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿ではなく,一般の原稿であると判定する。
【0134】
上記マイクロ波センサ161が,原稿に対してマイクロ波を照射して走査している最中においても,制御ユニット180は,所定のタイミングで繰り返しマイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,ステップS1801〜ステップS1805のマイクロ波出力制御処理を実行する。その結果,ステップS1802で圧板202が開状態であると判定された場合は,特殊原稿判定処理の途中であったとしても,他の方法により特殊原稿判定処理を実行させ,(S1804),かつ,マイクロ波の出力を停止させる(S1805)。
【0135】
特殊原稿判定処理が終了した場合は,制御ユニット180がステップS1801において,特殊原稿判定処理中でないと判定し,マイクロ波センサ161にマイクロ波の出力を停止させ,例えば,判定対象となった原稿からカラー画像データを読み取る等の処理を実行する。
【0136】
このように,実施の形態11の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,マイクロ波の照射を停止して特殊原稿の判定処理を実行することができなくなった場合であっても,他の特殊原稿判定処理を実行するため,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。また,マイクロ波の照射を停止するため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0137】
〔実施の形態12〕
図19は,実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。なお,図19に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置と同一の部分については同一の符号を付し,その部分の説明は省略する。
【0138】
実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置は,特殊原稿判定ユニット110が原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定する際に,原稿をコンタクトガラス201に押圧する圧板202を開放できないようにロックする圧板ロック機構1910(請求項12のロック手段に該当する)を備えている。
【0139】
次に,上記構成の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の動作を説明する。実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,特殊原稿判定処理は,原稿からカラー画像データを読み取る際に行われる。実施の形態12では,原稿のサイズや濃度を検知するためのプリスキャン時に特殊原稿判定処理を実行することにする。ただし,特殊原稿判定処理を行うタイミングをプリスキャン時に限定するものではない。
【0140】
図20は,実施の形態12の画像読取装置の特殊原稿判定処理時における圧板ロック処理手順を示すフローチャートである。カラー画像データの読み取りが指示されると,プリスキャンが実行されると共に,特殊原稿判定処理が実行される。この際,制御ユニット180は,マイクロ波出力制御処理のためのサブルーチンを読み出し,現在特殊原稿の判定処理中であるか否かを判定する(S2001)。
【0141】
ステップS2001において,特殊原稿の判定処理中でないと判定された場合は,圧板ロック機構1910に圧板202のロックを解除させ,次の処理に進む(S2003)。
【0142】
一方,ステップS2001において,現在特殊原稿の判定処理中である場合は,圧板ロック機構1910を動作させ,圧板202を開放することができないようにロックさせる(S2002)。そして,制御ユニット180は,圧板202をロックした状態で,原稿判別ユニット160に特殊原稿判定処理を実行させる。
【0143】
また,特殊原稿の判定処理が終了した場合は,制御ユニット180が,ステップS2001において特殊原稿判定処理中でないと判定し,圧板ロック機構1910を動作させ,圧板202のロックを解除する(S2003)。
【0144】
このように,実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置によれば,特殊原稿の判定処理中において,圧板ロック機構1910に圧板を開放できないようにロックさせるため,特殊原稿の判定処理中に誤って圧板202を開放するということを防止できる。その結果,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。
【0145】
なお,以上の実施の形態1〜12において説明した特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法をプログラム化し,これをフロッピーディスク,ハードディスク,CD−ROM,DVD等のコンピュータが読取可能な記憶媒体に記憶することができる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明に係る画像読取装置(請求項1)によれば,原稿にマイクロ波を照射して走査している際に,原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,圧板判定手段で圧板が開状態であると判定された場合に,マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,を備えるため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。また,マイクロ波の照射が中止された場合に,原稿から画像データを読み取ることを中止し、前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取手段を備えるため,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0147】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項2)によれば,原稿にマイクロ波を照射して走査している際に,原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,圧板判定手段で圧板が開状態であると判定された場合に,マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,を備えるため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。また,マイクロ波の照射が中止された後に,原稿から画像データが読み取られた場合に,読み取られた画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように,画像データに対して画像処理を施す画像処理手段を備えるため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0151】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項3)によれば,請求項2記載の画像読取装置において,画像処理手段が,画像データの色相を変更するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0152】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項4)によれば,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの画像濃度を変更するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0153】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項5)によれば,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの色再現範囲を変更するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0154】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項6)によれば,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データの解像度を変更するため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0155】
また,本発明に係る画像読取装置(請求項7)によれば,請求項2記載の画像読取装置において,前記画像処理手段が,前記画像データにモザイク処理を施すため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0158】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項8)によれば,原稿にマイクロ波を照射して走査している際に,原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,第1の工程で圧板が開状態であると判定された場合に,マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,を含むため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。また,マイクロ波の照射が中止された場合に,原稿から画像データを読み取ることを中止し、前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取工程を含むため,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0159】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項9)によれば,原稿にマイクロ波を照射して走査している際に,原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,第1の工程で圧板が開状態であると判定された場合に,マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,を含むため,マイクロ波が人体に直接照射されることを防止することができる。また,マイクロ波の照射が中止された後に,原稿から画像データが読み取られた場合に,読み取られた画像データが原稿の画像データと異なる画像となるように,画像データに対して画像処理を施す画像処理工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0163】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項10)によれば,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,画像処理工程が,画像データの色相を変更する工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0164】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項11)によれば,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,画像処理工程が,画像データの画像濃度を変更する工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0165】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項12)によれば,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,画像処理工程が,画像データの色再現範囲を変更する工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0166】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項13)によれば,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,画像処理工程が,画像データの解像度を変更する工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【0167】
また,本発明に係る画像読取装置の制御方法(請求項14)によれば,請求項9記載の画像読取装置の制御方法において,画像処理工程が,画像データにモザイク処理を施す工程を含むため,特殊原稿か否かを判定せずに原稿から画像データを読み取った場合であっても,紙幣,有価証券等の特殊原稿の違法複写を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。
【図2】図1に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のスキャナユニットのブロック構成図である。
【図3】図1に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の画像処理ユニットのブロック構成図である。
【図4】図1に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の書込処理ユニットのブロック構成図である。
【図5】図1に示す特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の原稿読取系の具体的構成を示す構成図である。
【図6】実施の形態1の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。
【図8】実施の形態2の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。
【図10】実施の形態3の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態4の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態5の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態6の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態7の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態8の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態9の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態10の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置における画像処理の変更手順を示すフローチャートである。
【図18】実施の形態11の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時に実行されるマイクロ波出力制御手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置のブロック構成図である。
【図20】実施の形態12の特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の特殊原稿判定処理時における圧板ロック処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 スキャナユニット
111 読取センサ
112 読取信号処理部
120 画像処理ユニット
130 書込処理ユニット
140 プリンタユニット
150 操作ユニット
160 原稿判別ユニット
161 マイクロ波センサ
162 信号処理部
180 制御ユニット
190 圧板開放検知ユニット
201 コンタクトガラス
202 圧板
710 人体検知ユニット
1910 圧板ロック機構
Claims (14)
- 原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,
前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,
前記圧板判定手段で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,
前記特殊原稿判定手段により前記マイクロ波の照射が中止された場合に,前記原稿から画像データを読み取ることを中止し,前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取手段と,
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置において,
前記特殊原稿判定を行なっている際に,前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する圧板判定手段と,
前記圧板判定手段で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する特殊原稿判定手段と,
前記原稿から画像データを読み取る読取手段と,
前記特殊原稿判定手段により前記マイクロ波の照射が中止された後に,前記原稿から画像データが読み取られた場合に,前記読み取られた画像データが前記原稿の画像データと異なる画像となるように,前記画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と,
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像処理手段が,前記画像データの色相を変更することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記画像処理手段が,前記画像データの画像濃度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記画像処理手段が,前記画像データの色再現範囲を変更することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記画像処理手段が,前記画像データの解像度を変更することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記画像処理手段が,前記画像データにモザイク処理を施すことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法において,
前記特殊原稿判定を行なっている際に、前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,
前記第1の工程で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,
前記第2の工程により前記マイクロ波の照射が中止された場合に,前記原稿から画像データを読み取ることを中止し,前記特殊原稿判定を行なっていなければ画像データの読み取りを継続する読取工程と,
を含むことを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 原稿から画像データを光学的に読み取る際に,前記原稿にマイクロ波を照射して走査し,前記照射したマイクロ波の反射波を検出して,前記原稿中に金属繊維がすき込まれているか否かを判定し,金属繊維がすき込まれていると判定された場合に,前記原稿が金属繊維のすき込まれた紙幣・有価証券等の特殊原稿であると判定する特殊原稿判定機能を有する画像読取装置の制御方法において,
前記特殊原稿判定を行なっている際に,前記原稿を原稿台に押圧する圧板の開閉状態を判定する第1の工程と,
前記第1の工程で前記圧板が開状態であると判定された場合に,前記マイクロ波の照射を中止する第2の工程と,
前記原稿から画像データを読み取る読取工程と,
前記第2の工程により前記マイクロ波の照射が中止された後に,前記原稿から画像データが読み取られた場合に,前記読み取られた画像データが前記原稿の画像データと異なる画像となるように,前記画像データに対して画像処理を施す画像処理工程と,
を含むことを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 前記画像処理工程が,前記画像データの色相を変更する工程を含むことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
- 前記画像処理工程が,前記画像データの画像濃度を変更する工程を含むことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
- 前記画像処理工程が,前記画像データの色再現範囲を変更する工程を含むことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
- 前記画像処理工程が,前記画像データの解像度を変更する工程を含むことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
- 前記画像処理工程が,前記画像データにモザイク処理を施す工程を含むことを特徴とする請求項9記載の画像読取装置の制御方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28439796A JP3655711B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 |
DE19747095A DE19747095B4 (de) | 1996-10-25 | 1997-10-24 | Bestimmungsvorrichtung für ein spezifisches Dokument und Bildleseapparat mit einer solchen Bestimmungseinrichtung |
US08/957,737 US6025603A (en) | 1996-10-25 | 1997-10-24 | Specific document determining apparatus, image reading apparatus, specific document determining method, and a computer-readable recording medium with a program for execution of the method stored therein image reading apparatus having a specific document |
DE19758810A DE19758810B4 (de) | 1996-10-25 | 1997-10-24 | Bilderzeugungsvorrichtung mit einer Bestimmungsvorrichtung für kopiergeschützte Dokumente |
DE19758615A DE19758615B4 (de) | 1996-10-25 | 1997-10-24 | Bildlesevorrichtung mit einer Bestimmungseinrichtung nebst Verfahren zum Steuern der Bildlesevorrichtung mit einer Bestimmungseinrichtung sowie computerlesbares Aufzeichnungsmedium mit einem Speicher |
US09/408,127 US6696696B1 (en) | 1996-10-25 | 1999-09-29 | Image forming apparatus with specific document module having a microwave sensor |
US10/640,021 US7038228B2 (en) | 1996-10-25 | 2003-08-14 | Image forming apparatus with specific document determining module and abnormality detection means |
US10/681,129 US6949757B2 (en) | 1996-10-25 | 2003-10-09 | Specific document determining apparatus including a microwave sensor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28439796A JP3655711B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132760A JPH10132760A (ja) | 1998-05-22 |
JP3655711B2 true JP3655711B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=17678050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28439796A Expired - Fee Related JP3655711B2 (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3655711B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP28439796A patent/JP3655711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10132760A (ja) | 1998-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5973797A (en) | Image reading apparatus | |
EP0366399B1 (en) | Image processing apparatus and method therefor | |
JPH0650901B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH06326865A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3655711B2 (ja) | 画像読取装置および画像読取装置の制御方法 | |
JP3253113B2 (ja) | カラー画像処理装置及びカラー画像処理方法 | |
US6025603A (en) | Specific document determining apparatus, image reading apparatus, specific document determining method, and a computer-readable recording medium with a program for execution of the method stored therein image reading apparatus having a specific document | |
JP4024737B2 (ja) | 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラム | |
JP2744360B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002084409A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3490852B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07336503A (ja) | デジタル複写機 | |
JP3771695B2 (ja) | 特殊原稿判定装置 | |
JP3655712B2 (ja) | 特殊原稿判定方法および特殊原稿判定装置 | |
JPH0255378A (ja) | 特定原稿の入出力判定装置 | |
JP3655710B2 (ja) | 特殊原稿判定方法,特殊原稿判定装置,および画像読取装置 | |
JP3292392B2 (ja) | 複写装置 | |
JP3197018B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPS59225669A (ja) | 原稿検知装置 | |
JPH05344314A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3003138B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP3530691B2 (ja) | 特殊原稿判定機能を有する複写機 | |
JPH10198782A (ja) | 特殊原稿判定機能を有する画像読取装置,画像読取方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体 | |
JPH09331426A (ja) | 画像読取装置 | |
JP3028490B2 (ja) | 複写装置及び画像処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |