JP3653366B2 - カートリッジ式給油タンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータ等の石油燃焼機器に使用され、内部に灯油等の石油燃料が収容されるカートリッジ式給油タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、この種のカートリッジ式給油タンクは、タンク本体に突出して設けた給油口筒の周壁にネジ部を設け、内部に開閉弁装置を備えた給油口キャップを給油口筒に着脱自在にネジ結合する構成としているため、給油時に、給油口キャップに付着している石油燃料が手に着き、手が汚れる問題があった。
【0003】
上述の問題点を解決したカートリッジ式給油タンクとしては、例えば、実開昭60−81455号公報に開示されたものが知られている。この実開昭60−81455号公報に開示されたカートリッジ式給油タンクは、給油口キャップのネジ部の末端にフランジ部を設け、このフランジ部に回動自在な操作ハンドルを設け、この操作ハンドルを利用して、給油口キャップを着脱操作することにより、給油時に石油燃料で手が汚れないようにしていた。
【0004】
しかしながら、上述した従来構成のものでは、給油口キャップと給油口筒とがネジ結合であるため、給油口キャップを着脱する際には、給油口キャップを一回転以上させる必要があり、給油口キャップの着脱が迅速に行えず、使い勝手が悪いものであった。
【0005】
そこで、発明者らは、タンク本体に係止部材を設け、この係止部材に回動操作で係合させる係合片を給油口キャップに設け、さらに、この給油口キャップに操作ハンドルを設けることにより、操作ハンドルを利用した給油口キャップの着脱操作で、給油時に石油燃料で手が汚れないようにしつつ、給油口キャップの着脱を操作ハンドルによる4分の1回転程度の僅かな回転操作で迅速に行えるようにしたカートリッジ式給油タンクを先に開発した。しかしながら、この先行技術によるカートリッジ式給油タンクでは、タンク本体の係止部材と給油口キャップの係合片との係脱回動角度が略90度と小さいため、操作ハンドルを持ってタンク本体を持ち運ぶ場合、係止部材と係合片との係着が緩み、給油口筒への給油口キャップの密接状態が損なわれたり、給油口キャップが給油口筒から外れたりする懸念があり、安全性を確保する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、給油時に手を汚すことなく、給油口キャップを簡単操作で迅速に着脱できるようにしつつ、安全性を確保し得るようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた 二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設けた構成である。
【0008】
請求項2に記載の本発明では、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、前記係止壁部の終端部位には係合片を介挿させるスリット溝を設けた構成である。
【0009】
請求項3に記載の本発明では、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成としている。
【0010】
請求項4に記載の本発明では、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成とし、さらに、前記給油口キャップを基部材に上下動可能に保持すると共に、前記係合片を係止部材の係止壁部側に弾付勢するスプリングを給油口キャップと基部材との間に設けた構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態例を図1ないし図11に基づき説明する。図において、1は石油ファンヒータ等の石油燃焼機器の外装体内に設置した油受けタンク(図示せず)上に倒立させて油受けタンク内に灯油等の石油燃料を補給するカートリッジ式給油タンク本体であり、このタンク本体1は縦長状に形成され、それの一端側壁面の略中央に給油口としての円筒状でネジ部の無い給油口筒2を突出して設けると共に、前記給油口筒2の基部外周に位置してリング状の係止部材3を設けており、この係止部材3は給油口筒2と一体成形されている。
【0012】
前記給油口筒2は、図2ないし図4に示すように、タンク本体1に基端部がカシメ結合された円筒状の固定筒4に外嵌めされ、両者間は接着性を有するシール剤(図示せず)でシールされると共に、内向きのダボ出し加工やスポット溶接等の適宜な固着手段により抜け止めされている。また、前記給油口筒2の基端部外周には係止部材3内に位置して第1環状パッキン5を配置している。
【0013】
6は前記給油口筒2に外嵌めされる給油口キャップであり、この給油口キャップ6は、図2及び図3に示すように、それの内部に配置した第2環状パッキン7を介して前記給油口筒2の先端部に密接されるものであり、この給油口キャップ6の内部には、給油口キャップ6先端の流出口6Aを開閉する開閉弁8と、この開閉弁8を常に弾付勢するスプリング9と、連通孔10を有する弁収容筒11とから構成された開閉弁装置12がカシメ結合によって取り付けられている。また、この給油口キャップ6の基端部には、前記第1環状パッキン5に圧接する環状フランジ部6Aが設けられている。
【0014】
13は絞り加工されたキャップ支持筒であり、このキャップ支持筒13は先端部に向かって階段状に縮径されており、取付フランジ13A、大径筒部13B、小径筒部13C及び環状支持壁13Dを基端部から先端部に向かってその順に形成してなると共に、前記大径筒部13Bには、図2ないし図4に示すように、前記タンク本体1側の係止部材3に係脱自在に係止される一対の係合片15、15が折曲加工により内向きに突出して設けられ、これら一対の係合片15、15は、前記給油口キャップ6の配設位置の外側に位置して給油口キャップ6と同心的に設けられると共に、互いに対向して設けられている。
【0015】
16は前記キャップ支持筒13の取付フランジ13Aの上面側にスポット溶接等にて固着してキャップ支持筒13と一体化した基板であり、この基板16と前記キャップ支持筒13とで、前記給油口キャップ6を略中央部に配置した基部材17を構成している。
【0016】
前記給油口キャップ6の基部材17への取り付けは、前記環状支持壁13D内に給油口キャップ6の先端部を挿通させた後、図2ないし図4に示すように、給油口キャップ6の周壁に環状の突起14を外向きに設ける。これにより、前記給油口キャップ6は、前記基部材17のキャップ支持筒13の環状支持壁13Dに抜け止めされた状態で上下摺動可能に保持される。
【0017】
前記基部材17の基板16には、持ち運び用の取っ手を兼ねると共に給油口キャップ6の着脱操作を行うための第1及び第2操作ハンドル18、19が、互いに前記給油口キャップ6側にのみ起伏するように起伏自在に設けられている。これら二つの操作ハンドル18、19は、断面円形の金属線材にて略コ字状に折曲加工されている。
【0018】
前記第1及び第2操作ハンドル18、19は、前記給油口キャップ6を略中心として基板16の外縁部の4箇所に基板16と一体成形にて立設した立片20、20、21、21に回動可能に保持され、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部18A、19Aが近接するとともに、転倒時には基板16の上面側に沿って互いに略水平状態となり、起伏いずれの状態でも給油口キャップ6とは非接触となされている。
【0019】
22は給油口キャップ6の下部外周に設けられた圧縮スプリングであり、この圧縮スプリング22は、図2ないし図4に示すように、一端が前記キャップ支持筒13の小径筒部13Cの肩部分に弾接される一方、他端が給油口キャップ6の環状フランジ部6Aに弾接されている。そのため、この圧縮スプリング22は、図2及び図3に示すように、給油口キャップ6が給油口筒2に装着された状態では、キャップ支持筒13の係合片15を係止部材3の係止壁部26A側に弾付勢すると共に、給油口キャップ6の環状フランジ部6Aを前記第1環状パッキン5側に弾付勢している。
【0020】
次に、前記した係止部材3について詳述する。係止部材3は給油口筒2の基端部に外向き水平に折り曲げられた環状水平壁23と、この環状水平壁23の外周縁から上向きに折り曲げられた環状立壁24と、この環状立壁24の上縁から外向き水平に折り曲げられた上面壁25と、この上面壁25の外周縁から下向き垂直に折り曲げられた垂下側壁26とを備えている。
【0021】
前記上面壁25には、前記キャップ支持筒13の係合片15、15を挿通させる一対の切欠27、27が対称位置に設けられ、また、前記垂下側壁26の対称位置には、前記切欠27に連続して垂下側壁26の一部を所定高さ及び所定幅にわたって除去することにより、前記係合片15を係止状態とするための係止壁部26Aが垂下側壁26の上部に設けられ、また、前記係止壁部26Aの終端部位には、前記係合片15の左端部を介挿させるための横向きのスリット溝28が設けられ、さらに、前記係止壁部26Aの終端部位と前記切欠27との間には、前記係合片15が切欠27方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段としてのロック用下向き突部29が設けられている。
【0022】
前記このロック用下向き突部29の左縁アは垂直となされ、また、ロック用下向き突部29とスリット溝28との間の係止壁部26Aの下縁イは、スリット溝28に向かって1〜3度の下り勾配となされ、切欠27とロック用下向き突部29との間の係止壁部26Aの下縁ウは、ロック用下向き突部29に向かって5〜15度の下り勾配となされている。
【0023】
図7に示すように、前記切欠27を通過して上面壁25の下側に押し込まれた係合片15は、切欠27の位置から時計方向に90〜95度回動すると、それの左端部が前記スリット溝28に入り込んで停止し、係止壁部26Aに確実に係止された状態となる。即ち、係止部材3と係合片15との係脱回動角度θは略90度に設定されている。
【0024】
図6中の30は、基板16に設けられた位置合わせ用の第1目印、31はタンク本体1に設けられた始端位置合わせ用の第2目印、32は同じくタンク本体1に設けられた終端位置合わせ用の第3目印である。
【0025】
上記構成において、タンク本体1に石油燃料を給油する給油時には、図1に示す状態のように、第1及び第2操作ハンドル18、19を起立させ、接近した状態の操作ハンドル18、19の先端把持部18A、19Aを片手で掴んで、図1で示す状態から反時計方向に回動させる。この時、基部材17は操作ハンドル18、19の回動に伴って反時計方向に回動し、基部材17側の係合片15が、係止部材3のスリット溝25に入り込んだ状態{図11の(B)を参照}から、係止部材3のロック用下向き突部29の左縁アに突き当たった状態{図11の(C)を参照}になる。そのため、基部材17はそれ以上の反時計方向の回動が阻止される。ここで、圧縮スプリング22の付勢力に抗して操作ハンドル18、19に押し下げ力を与えると、前記係合片15がロック用下向き突部29よりも下位置に押し下げられた状態{図11の(D)を参照}になり、ロック用下向き突部29による係合片15のロック状態が解除される。このロック解除状態で、前記操作ハンドル18、19をさらに反時計方向に回動させると、前記係合片15は、ロック用下向き突部29を乗り越え、切欠27に対向した状態{図11の(A)を参照}となる。ここで、操作ハンドル18、19を持ち上げると、係合片15が切欠27を通過し、基部材17及び給油口キャップ6がタンク本体1から離れ、図4及び図5に示すように、タンク本体1の給油口筒2が開口され、給油ポンプ等を用いて、給油口筒2から石油燃料を供給すれば良い。
【0026】
タンク本体1内への石油燃料の給油が終了したら、再び前記操作ハンドル18、19の先端把持部18A、19Aを掴んで、まず、給油口キャップ6をタンク本体1の給油口筒2に嵌合させる。その状態で、基板16側の第1目印30をタンク本体1側の第2目印31に合致させると、係合片15が切欠27に対応した状態になって切欠27を通過し、その後、操作ハンドル18、19を時計方向に略90度、回動させて第1目印30を第3目印32に合致させると、係合片15がロック用下向き突部29を越えて、スリット溝28に入り込んだ状態{図11の(B)を参照}となり、給油口キャップ6の給油口筒2への取り付けが終了する。この状態で、給油口キャップ6は、第2環状パッキン7を介して給油口筒2に密接し、さらに、給油口キャップ6の環状フランジ部6Aも第1環状パッキン5に圧接することになり、燃料漏れは二重に防止される。
【0027】
また、操作ハンドル18、19は、時計方向、反時計方向への約4分の1回転の回動操作で給油口キャップ6の着脱が行えるため、手を持ち替えずに済む。
【0028】
給油口キャップ6の取り付けが終了したら、操作ハンドル18、19を取っ手として利用し、操作ハンドル18、19を手で持って、タンク本体1を石油燃焼機器の所に持ち運ぶ。この時、操作ハンドル18、19を取っ手として利用すると、給油口キャップ6が上向きとなるため、持ち運び中に、給油口キャップ6に付着した石油燃料を床面等に滴下させないようにできる。
【0029】
持ち運ばれたタンク本体1は、給油口キャップ6が下向きになるように逆にして石油燃焼機器のタンク収容室(図示せず)に収容する。このタンク収容室への収容時には、図6に示すように、操作ハンドル18、19は、基板16に沿って互いに水平状態となるように転倒させれば良い。タンク収容室への収容状態時には、給油口キャップ6の先端のみが石油燃料に接触し、基部材17や操作ハンドル18、19には石油燃料が接触しない。また、操作ハンドル18、19は、それらの先端把持部18A、19Aを片手で握った状態で、手が給油口キャップ6に接触することのない高さ寸法となっている。そのため、給油口キャップ6に付着した石油燃料に手が触れることもない。
【0030】
本実施形態例によれば、給油口筒2を突出させたタンク本体1と、給油口筒2の基部外周に位置してタンク本体1に設けられたリング状の係止部材3と、内部に開閉弁装置12を有し、前記給油口筒2に第2環状パッキン7を介して密接させる給油口キャップ6と、この給油口キャップ6を略中央部に配設したキャップ支持筒13と基板16とにて構成された基部材17と、この基部材17のキャップ支持筒13に設けられ、回動によって前記係止部材3に係脱自在に係止される一対の係合片15、15と、基部材17の基板16に起伏自在に設けられた第1及び第2操作ハンドル18、19とを備えたカートリッジ式給油タンクであり、前記係止部材3は係合片15を挿通させる切欠27を設けた上面壁25と、この上面壁25の外周縁から垂下した垂下側壁26とを有し、この垂下側壁26に前記係合片15を係止状態とする係止壁部26Aを設け、この係止壁部26Aの終端部位と前記切欠27との間には前記係合片15が切欠27方向へ戻り回動するのをロックするロック用下向き突部29を設けた構成としている。
【0031】
そのため、前記第1及び第2操作ハンドル18、19を回動操作することで、給油時に、石油燃料で手を汚すことなく、給油口キャップ6の着脱操作が行えるとともに、基部材17側の係合片15を、タンク本体1側の係止部材3に係着、或るいは離脱させることにより、ネジ結合を用いずに、給油口キャップ6を着脱できるので、給油口キャップ6の着脱操作を迅速となせるばかりでなく、第1及び第2操作ハンドル18、19を持ってタンク本体1を持ち上げた状態では、係合片15が切欠27側に戻り回動しようとしても、ロック用下向き突部29によってその戻り回動がロックされるので、係止部材3と係合片15との係着が緩んで給油口筒2への給油口キャップ6の密接状態が損なわれたり、給油口キャップ6が給油口筒2から外れたりするのを確実に防止できる。
【0032】
また、前記係止部材3は、係止壁部26Aの終端部位に、前記係合片15の左端部を介挿させるスリット溝28を設けた構成としているので、スリット溝28に係合片15が介挿されることで、基部材17全体の上下方向のガタツキを防止できる。
【0033】
また、前記ロック用下向き突部29による係合片15のロック状態は、第1及び第2操作ハンドル18、19での基部材17の押し回し操作により解除される構成としているので、第1及び第2操作ハンドル18、19を持ってのタンク本体1の持ち運び時には、係合片15の戻り回動のロック状態が不用意に解除されことがなく、また、給油時には、操作ハンドル18、19の押し回し操作によって係合片15の戻り回動のロック状態を簡単に解除することが可能となり、安全性を維持しつつ、取り扱いを容易とすることができる。
【0034】
また、前記給油口キャップ6を基部材17のキャップ支持筒13に上下摺動可能に保持すると共に、前記係合片15を係止部材3の係止壁部26A側に弾付勢する圧縮スプリング22を給油口キャップ6の環状フランジ部6Aと基部材17のキャップ支持筒13との間に設けた構成としているので、基部材17の反時計方向への回動時に、係合片15をロック用下向き突部29の左縁アに確実に突き当てることが可能となり、ロック用下向き突部29によるロック作用の信頼性を高めることができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設けた構成であるから、
起立時に交差状態となる二つの操作ハンドルの先端把持部を片手で掴んで回動操作することにより、石油燃料で手を汚すことなく、給油口キャップを簡単操作で迅速に着脱できるのは勿論のこと、戻りロック手段によって係合片が切欠方向に戻り回動するのをロックできるため、タンクの持ち運び時には、係合片の戻りロック状態が不用意に解除されことがなく、給油口キャップの密接状態が損なわれたり、給油口キャップが給油口筒から外れたりするのを確実に防止でき、安全を確保できる。
【0036】
請求項2に記載の本発明によれば、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、前記係止壁部の終端部位には係合片を介挿させるスリット溝を設けた構成であるから、請求項1に記載の効果に加えて、基部材全体の上下方向のガタツキが防止され、タンク本体への基部材の装着状態を安定化させることができる。
【0037】
請求項3に記載の本発明によれば、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成としたものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、給油時には、戻りロック手段による係合片のロック状態を、簡単操作で解除することが可能となり、安全性を維持しつつ、取り扱いを容易とすることができる。
【0038】
請求項4に記載の本発明では、給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成とし、さらに、前記給油口キャップを基部材に上下動可能に保持すると共に、前記係合片を係止部材の係止壁部側に弾付勢するスプリングを給油口キャップと基部材との間に設けた構成であるから、請求項1及び3に記載の効果に加えて、基部材の戻り方向への回動時に、係合片を戻りロック手段に確実に突き当てることができ、戻りロック手段によるロック作用の信頼性が高められ、安全性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態例を示すカートリッジ式給油タンクの要部斜視図である。
【図2】 同じく要部の断面図である。
【図3】 同じく要部の拡大断面図である。
【図4】 同じくタンク本体から給油キャップを外した状態を示す要部断面図である。
【図5】 同じくタンク本体から給油キャップを外した状態を示す要部斜視図である。
【図6】 同じく操作ハンドルを倒した状態の要部正面図である。
【図7】 同じく給油口筒を含む係止部材の平面図である。
【図8】 同じく給油口筒を含む係止部材の側面図である。
【図9】 同じく給油口筒を含む係止部材の縦断面図である。
【図10】 同じく図7とは異なる側方から見た給油口筒を含む係止部材の側面図である。
【図11】 (A)〜(D)は係止部材に対する係合片の状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ式給油タンク本体
2 給油口筒
3 係止部材
6 給油口キャップ
12 開閉弁装置
15 係合片
17 基部材
18 第1操作ハンドル(操作ハンドル)
18A 先端把持部
19 第2操作ハンドル(操作ハンドル)
19A 先端把持部
22 圧縮スプリング
25 係止部材の上面壁
26 係止部材の垂下側壁
26A 係止壁部
27 切欠
28 スリット溝
29 ロック用下向き突部(戻りロック手段)

Claims (4)

  1. 給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、
    前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設けたことを特徴とするカートリッジ式給油タンク。
  2. 給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、
    前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、前記係止壁部の終端部位には係合片を介挿させるスリット溝を設けたことを特徴とするカートリッジ式給油タンク。
  3. 給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、
    前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成としたことを特徴とするカートリッジ式給油タンク。
  4. 給油口筒を突出させたタンク本体と、前記給油口筒の基部外周に位置して前記タンク本体に設けられたリング状の係止部材と、内部に開閉弁装置を有し、給油口筒に密接させる給油口キャップと、この給油口キャップを略中央部に位置させて上下摺動可能に保持した基部材と、この基部材に設けられ、回動によって係止部材に係脱自在に係止される係合片と、起立時に交差状態となされて互いの先端把持部が近接するとともに、転倒時には互いに略水平状態になるように基部材に起伏自在に設けられた二つの操作ハンドルとを備え、
    前記係止部材は係合片を挿通させる切欠を設けた上面壁と、この上面壁の外周部から垂下された垂下側壁とを有し、この垂下側壁に前記係合片を係止状態とする係止壁部を設け、この係止壁部の終端部位と前記切欠との間には前記係合片が切欠方向へ戻り回動するのをロックする戻りロック手段を設け、この戻りロック手段による係合片のロック状態は、前記基部材の押し回し操作により解除される構成とし、さらに、前記給油口キャップを基部材に上下動可能に保持すると共に、前記係合片を係止部材の係止壁部側に弾付勢するスプリングを給油口キャップと基部材との間に設けたことを特徴とするカートリッジ式給油タンク。
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