JP3651056B2 - サージ吸収器および電源装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、雷サージ等に代表されるピーク電圧値の大きいノイズを吸収するためのサージ吸収器および電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、サージ吸収素子としての酸化バリスターがある。この素子は、バリスター電圧をオーバーするサージ電圧が印加されると、バリスター電圧にてサージ電圧がクリップされ、それ以上の電圧を吸収する。しかしこの酸化バリスターには、数多くのサージ電圧吸収によって破壊され、しかも破壊されると両極端子ショート状態になるという欠点がある。このような破壊時に両極端子ショート状態になるものを常時交流電圧が印加されている電気機器の一次側に使用する場合は非常に危険である。
【0003】
他の方法として、数mm間隔の並列に並べられたピンの両端にて放電させることによりサージ電圧を吸収する方法もあるが、この構成ではピン間隔の安定性がない為、放電開始電圧が異なり、安定したサージ吸収が望めない。
【0004】
本発明に近い例として、プリント基板上に先端の鋭い1組の銅箔間にサージ電圧を吸収する方法もあるが、プリント基板のエッチング時のさまざまな要因により必ずしも先端部は鋭くならず、また銅箔にリード線を半田付けする際に、エッチング状況によっては双方の銅箔の先端間に半田によって糸状のショートが生じる場合があり、活電部に使用する場合には非常な危険性も考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
サージ吸収器を交流一次側両電極に直付で使用する場合、酸化バリスターでは最終破壊の状態がショートであるため安全性にかけ、また並列のピンでは安定した状態にて放電開始しないのでサージ吸収に関してきわめて不安定である。また一対の対向した先端を有する銅箔では、エッチングにより銅箔部を形成する際にエッチングミスによるショートが生じ、安全性にも問題がある。
【0006】
本発明は、安定したサージ吸収特性を有するサージ吸収器および電源装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プリント基板に一対の銅箔部を形成するとともにそれぞれの銅箔部には互いに対向する部分に鋸波状部を形成し、プリント基板の一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成した。さらに銅箔部にリード線の一端を半田付けし、電源コンセントに挿入される電極を保持するホルダーの中央に形成された突起を前記切り欠き部に係合し、リード線の他端を電極の根元部に半田付けした。
【0008】
また電源装置において、電源コンセントに挿入される一対の電極を保持するホルダーと、一対の銅箔部を形成するとともにそれぞれの銅箔部には互いに対向する部分に複数のエッジを備えた鋸波状部を有し、前記一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成して成るプリント基板を備え、プリント基板上の銅箔部にリード線の一端を半田付けし、前記ホルダーの中央に形成された突起を前記切り欠き部に係合し、前記リード線の他端を電極の根元部に半田付けした。
【0009】
【作用】
このように突起部が複数あるため、どれか1つの突起部の鋭角が、エッチングミスにより、なまったとしても、放電特性が安定している。又突起部の対向部に切欠を設けているため、結露等が発生した場合でも放電特性が安定し、またエッチングにより銅箔部を形成する際にエッチングミスによるショートが生じても、その後で一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成するので、ショートを解消し、絶縁性を向上させる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本発明のサージ吸収器の構成を示す図である。図1において、1はプリント基板、2はベークライト部であり、プリント基板1はベークライト部2の表面に銅箔を被着した構成である。3aおよび3bは銅箔部であり、銅箔部3a,3bには互いに対向する部分に鋸波状部が形成されている。6aおよび6bは銅箔部3a,3bの鋸波状部エッジである。一方の鋸波状部エッジ6aと他方の鋸波状部エッジ6bは同一位置になる様に並列に並んでいる。
【0012】
4は銅箔部3a,3bに半田付けされたリード線である。5はベークライト部2に形成された切り欠き部であり、銅箔部3a,3bに挟まれた部分に形成されている。図2は図1に示すサージ吸収器の線A−A断面図である。
【0013】
以上のようにサージ吸収器7のベークライト部2にU字状の切り欠き部5を設け、この切り欠き部の両側に複数の突起を有する鋸波状部を形成する。双方の鋸波状部エッジ列は互いに平行で、一方の鋸波状部エッジ6aと他方の鋸波状部エッジ6bとの間隔は数mmであり、この間隔を変更すれば吸収するサージの設定電圧を変えることができる。そして、銅箔部3a,3bの一部にリード線4を半田付けし、例えば図3に示すようにACアダプターなどの電源装置の一次側に接続する。
【0014】
ここで、銅箔部3a,3bには複数の鋸波状部エッジ6a,6bが設けられているので、たとえエッチング時のばらつきなどによりいくつかのエッジがなまったりした場合でも、他のエッジから放電を行うことで、安定した放電特性を得る事ができる。また、鋸波状部エッジ6a,6bが切り欠き部を介して対向しているので、ベークライト部2の湿度などによる放電特性の変化を防止する事ができる。
【0015】
図3は本発明の一実施例におけるサージ吸収器をACアダプターに使用した場合の回路図である。図3において、7は本実施例のサージ吸収器であり、ACアダプターの一対の1次側端子8a,8bの間に接続されている。9は電源トランス、10は整流器、11は平滑コンデンサ、12aおよび12bは2次側の出力端子である。
【0016】
このように接続されたサージ吸収器7は、通常の100Vの商用のAC電源では放電しない。ACアダプターは、電源トランス9、整流器10、コンデンサ11により交流電圧を直流電圧に変換する。例えば雷などにより数kVのサージ電圧が入力された場合は、サージ吸収器7の銅箔部3a,3bの鋸波状部エッジ6a,6bから放電することとなる。
【0017】
図4は本発明のサージ吸収器をACアダプターへ使用する場合の取付構造を示す。図4において、13は本発明の他の実施例におけるサージ吸収器、14aおよび14bはサージ吸収器13に設けられた銅箔部である。15は電源コンセントに挿入される電極、16は電極15を保持するホルダーである。ホルダー16に突起17が形成されてあり、この突起17がサージ吸収器13の切り欠き部18に係合してサージ吸収器13が位置決めされる。サージ吸収器13のリード線19a,19bは電極15の根元部15a,15bに半田付けされる。
【0018】
【発明の効果】
以上のよう本発明は、プリント基板に一対の銅箔部を形成するとともにそれぞれの銅箔部には互いに対向する部分に鋸波状部を形成し、プリント基板の前記一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成したことにより、どれか1つの突起部の鋭角が、エッチングミスによりなまったとしても放電特性を安定させることが出来る。
【0019】
また銅箔部の間に切り欠き部を設けているため、結露等が発生した場合でも放電特性が安定し、しかもエッチングにより銅箔部を形成する際にエッチングミスによるショートが生じても、その後で一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成するので、ショートを解消し、絶縁性を向上させ、安全性に対しても信頼性を向上させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるサージ吸収器の構成を示す図
【図2】本発明の一実施例におけるサージ吸収器のA−A断面図
【図3】本発明の一実施例におけるサージ吸収器をACアダプターに使用した回路図
【図4】本発明のサージ吸収器をACアダプターへ使用する場合の取付構造図
【符号の説明】
1 プリント基板
2 ベークライト部
3a,3b 銅箔部
4 リード線
5 切り欠き部
6a,6b 鋸波状部エッジ
7 サージ吸収器
8a,8b 一次側端子
9 電源トランス
10 整流器
11 平滑コンデンサ
12a,12b 出力端子
Claims (2)
- プリント基板に一対の銅箔部を形成するとともにそれぞれの銅箔部には互いに対向する部分に複数のエッジを備えた鋸波状部を形成し、前記プリント基板の前記一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成し、前記銅箔部にリード線の一端を半田付けし、電源コンセントに挿入される電極を保持するホルダーの中央に形成された突起を前記切り欠き部に係合し、リード線の他端を電極の根元部に半田付けした事を特徴とするサージ吸収器。
- 電源トランスと、整流器と、コンデンサと、電源コンセントに挿入される一対の電極と、前記電極を保持するホルダーとを備え、
一対の銅箔部を形成するとともにそれぞれの銅箔部には互いに対向する部分に複数のエッジを備えた鋸波状部を有し、前記一対の銅箔部に挟まれた部分に切り欠き部を形成して成るプリント基板を備え、
前記プリント基板上の銅箔部にリード線の一端を半田付けし、
前記ホルダーの中央に形成された突起を前記切り欠き部に係合し、
前記リード線の他端を電極の根元部に半田付けした
事を特徴とする電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11815995A JP3651056B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | サージ吸収器および電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11815995A JP3651056B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | サージ吸収器および電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08315953A JPH08315953A (ja) | 1996-11-29 |
JP3651056B2 true JP3651056B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=14729571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11815995A Expired - Lifetime JP3651056B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | サージ吸収器および電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3651056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11204231A (ja) * | 1997-11-12 | 1999-07-30 | Funai Electric Co Ltd | 放電ギャップ装置及びその取付け構造 |
-
1995
- 1995-05-17 JP JP11815995A patent/JP3651056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08315953A (ja) | 1996-11-29 |
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