JP3650268B2 - リブ編みを含む両面編地の編成方法およびその編地 - Google Patents

リブ編みを含む両面編地の編成方法およびその編地 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は前後少なくとも一対のニードルベッドと給糸口とを備えた横編機によるミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地の編成方法およびその編地に関し、特に編地の側縁の美観と生産性を向上させることに関する。
【0002】
【従来の技術】
リブ編みを含む両面編地の一つとしてミラノリブがある。ミラノリブは後天竺、前天竺、ゴムの3つのコース編成により基本編成が構成される。この基本編成を繰り返すことでゴム編みだけによる場合の横方向の伸縮性の過大を天竺編みにより防ぎ形態安定性を備えた編地を得ることができ、衿やニットスーツの素材として利用される。
【0003】
ミラノリブの従来の編成ステップを図6に示す。この例では、キャリッジの1回の往動または復動の際に色糸が1ケ使用され、1コースのみが編成されるいわゆるシングル編成で、キャリッジの3回の移動によりミラノリブの基本編成を完成させる。図に示すようにステップ1では、色糸(給糸口)を編地の右外側まで移動させて後ベッドの針a〜nに給糸を行いミラノリブの最初の後天竺コース101の編成を行う。ステップ2では、キャリッジを反転させ、色糸を編地の左外側まで移動させて前ベッドの針M〜Aに給糸を行い続く前天竺コース102の編成を行う。ステップ3では、再度キャリッジを反転して色糸を編地の右外側まで移動させて前ベッド針A〜Mおよび後ベッドの針a〜nに編糸をジグザグ状に供給してゴム編みコース103の編成を行う。このステップ1〜3に示す編成を繰り返すことでコース104,105,106,…、と各コースが編成されミラノリブを編み組織とする編地を得る。従来の方法では編地の側縁に対して特別な処理は行われていない。
【0004】
このようにして編成されるミラノリブの編目ループの組織図を横編機のニードルベッド上方から見た図を図7に示す。
ゴム編みコース103に続いて行われる後天竺コース104の編み始めの針は後ベッドの針nであり、ゴム編みコース103で最後に使用された針と一致する。そのためゴム編みの最終に形成された編目ループ103nから同じウエールの次に形成される編目ループ104nに渡って渡り糸110が延びることとなる。同じような現象は続くゴム編みコース106とそれに続く後天竺コース107との間でも渡り糸111として起こる。ミラノリブに限らずリブ編みを含む両面編地を編成する場合には上記のように連続するコース編成で同じ針が続けて編成に導入されることは避けられない。渡り糸は、編地の側縁で外側に膨らみ、編地側縁の美観を損ねる原因となる。また、シングル編成による編成のため生産性が著しく低くなる。
【0005】
生産性を高めるために上記したシングル編成に代えて2ケないし3ケの色糸を使用するダブル編成ないしトリプル編成によりミラノリブを編成することも可能であるが、この場合には、上記した渡り糸の発生に加え、各色糸の編糸同士が編地側端において交絡する現象も合わさり編地の美観は更に劣化してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地の側端の美観と生産性を向上させるための編成方法とその編地を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、少なくとも一対の互いに対向するニードルベッドと、ニードルベッド上に設けた糸道レールの各トラックに配置され、ニードルベッド上を移動しニードルベッドの針に給糸するための複数の給糸口とを有する横編機を用いて、ミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地をダブルシステム以上で編成する方法において、編地側端部の少なくとも一方に以下の工程によりパイピングを形成するようにした;
a)前後ベッドの各1針以上の適宜数の針を導入し、コース編成の編み終わり側の側端部を一方のベッドの針で編み終わり、これに続くコース編成の編み始めを他方のベッドの針で編み始める工程、
b)側端部の編み終わりが後ベッドの針の場合には、手前側に位置するトラックの給糸口から順番にコース編成を行い、側端部の編み終わりが前ベッドの針の場合には、後方側のトラックの給糸口から順番にコース編成を行う工程。
【0008】
また、編地の上端部に側端部に形成したパイピングに続く第2のパイピング部が伏せ目処理により形成した。
【0009】
また、複数の異なる編糸によりダブル編成以上で編まれたミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地の編地側端部を前ニットまたは後ニットの一方で編み終わり、これに続くコース編成の編み始めを前ニットまたは後ニットの他方で編み始めることで編地側端部に中空のパイピングを形成し、且つ編地の端で各編糸同士が互いに交絡することなく、且つそれぞれがコース方向に連続するように形成した編地とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の編成方法とその編地について以下図面と共に説明する。
<実施例1>
本発明の編成方法を衿に適用した例であり、リブ編みを含む両面編み組織としてミラノリブが採用される。
図1は、編成される衿編地1を示し、図2は衿編地1の編成ステップを示した図である。実施例の編成に使用される横編機は、少なくとも一対の互いに対向するニードルベッドと、ニードルベッド上に設けた糸道レールの各トラックに配置され、ニードルベッド上を移動しニードルベッドの針に給糸するための複数の給糸口とトリプル編成可能な3基のカムシステムを搭載したキャリッジを備える。これによりキャリッジの1回の往動または復動でゴム、前天竺、後天竺の3コースからなるミラノリブの基本編成を完成する。
【0011】
図2に示すアルファベットA〜Mは、前後に対向配置したニードルベッドのうち前ベッドFBの針を、アルファベッドa〜nは、後ベッドBBの針をそれぞれ示す。図において左に示す1st、2nd、3rdはキャリッジの進行方向の先行側からのカムシステムを示す。図の右に示した矢印はキャリッジの進行方向を示し、また括弧内の数字1,2,3は、ニードルベッド上に設けた糸道レール(不図示)上を往復動する色糸(給糸口)のトラックナンバーを示す。このトラックナンバーは、編機の手前側を1とし、大きい数字は後方側の色糸を示す。図に示す○は、衿編地の本体部分3のニットループを示し、◎は、衿編地1の本体部分3の両端に設けた側端部5r,5lのニットループを示す。この側端部5は、後述するが中空のパイピングとして形成される。尚、衿の編成に使用される針数は説明の便宜上、実際の針数よりも少なくした。
【0012】
次に衿の編地の編成について説明する。先ずステップ1は、キャリッジが右行きのコースで、編地の左側から編み始められる。先行(1st)のカムシステムでは、色糸1を使用して編成が行われる。このコースはミラノリブの後天竺コースで、前ベッドの針A〜Cに編糸を供給して編地の左側端部分5lを前ニットした後、後ベッドの針d〜nに編糸を供給して本体部分3と右側端部5rを後ニットする。中行(2nd)のカムシステムでは、色糸2を使用して編成が行われる。このコースは本体部分3を前天竺とするコースで、前ベッドの針A〜Jに編糸を供給して編地の左側端部5lと本体部分3を前ニットした後、後ベッドの針l〜nに編糸を供給して右側端部5rを後ニットする。後行(3rd)のカムシステムでは、色糸3を使用して編成が行われる。このコースは本体部分3をゴム編みとするコースで、前ベッドの針A〜Cに編糸を供給して編地の左側端部5lを前ニットとした後、後ベッドの針d〜k、前ベッドの針D〜Jに編糸を供給して本体部分3をゴム編みした後、後ベッドの針l〜nに編糸を供給して右側端部5rを後ニットする。上記の編成により本体部分3にミラノリブからなる編み組織を得るとともに編地の左側端部5lにおいて前ニットによる連続した編目コースを、編地の右側端部5rにおいて後ニットによる連続した編目コースを得る。
【0013】
次のステップ2は、キャリッジが左行きのコースで、衿編地1の右側から編み始められる。このステップ2においてもカムシステムと色糸および衿編地1の本体部分3であるミラノリブの編み組織の関係はステップ1と同じで、先行が色糸1で後天竺、中行が色糸2で前天竺、後行が色糸3でゴム編みとする。
先行(1st)のカムシステムでは、前ベッドの針M〜Kに編糸を供給して編地の右側端部5rを前ニットした後、後ベッドの針k〜dに編糸を供給して本体部分3を編成した後、後ベッドの針c〜aに編糸を供給して左側端部5lを後ニットする。中行(2nd)のカムシステムでは、前ベッドの針M〜Dに編糸を供給して編地の右側端部5rと本体部分3を前ニットした後、後ベッドの針c〜aに編糸を供給して左側端部5lを後ニットする。後行(3rd)のカムシステムでは、前ベッドの針M〜Kに編糸を供給して編地の右側端部5rを前ニットとした後、後ベッドの針k〜d、前ベッドの針J〜Dに編糸を供給して本体部分3をゴム編みした後、後ベッドの針c〜aに編糸を供給して左側端部5lを後ニットする。上記の編成により編地のミラノリブからなる本体部分3を得ると共に、編地の左側端部5lに後ニット、編地の右側端部5rに前ニット、による連続した編目コースを得る。
【0014】
そして上記ステップ1とステップ2の編成を繰り返し行うことで、ミラノリブからなる編地本体部分3の両側端側に中空のパイピング部分を形成する。本実施例では、パイピングは編地の左右の各側端からの前3針、後3針の計6針により形成されるが、少なくとも前後1針以上であればよい。また、必要に応じ本体部分3の風合いにマッチするように側端部5の編目ループの大きさを調整してバランスをとることが望ましい。このパイピングは、左側端部5lにおいてはコースの編み終わりとなる後ベッドの針c〜a、とこれに続くコースの編み始めとなる前ベッドの針A〜CによりC字の如くコース方向に連続した編目列として、色糸1、色糸2、色糸3により各コースが順番に形成されるため編地の端で編糸同士が交絡することなく仕上がりの美しい編地となる。同様に右側端部5rにおいては後ベッドの針l〜nと、この針nに続いて前ベッドの針M〜Kにより連続したコースとして形成されるため編地の端が美しい。なお、前ベッドの針を編み終わりとし、右側端5rを針K〜M、n〜lの順に、左側端5lを針C〜A、a〜cの順で給糸してパイピングを形成する場合には、色糸1を後行、色糸2を中行、色糸3を先行のカムシステムに割り当てるようにして編糸同士の交絡を防ぐ。
【0015】
<応用例>
次に本発明の編成方法をニットスーツ11の編成に適用した例について以下説明する。図3は、ニットスーツ11の右側の半身を示す。図3−aは、編み上がった状態を示し、図3−bは、図3−aの破線で示す折り返し線13に沿って衿部17を折り曲げた実際の着用状態を示す。前右身頃15は、別に編まれた不図示の後身頃や袖部と縫合され、完成品となるために編地の左側端を含むこの縫合を行う部分(肩ライン19、アームホール21、脇ライン23)は、完成品となった時点では製品の裏側に隠れるのでパイピングの形成は行わない。これに対し、前右身頃15の衿部17を含くむ身開き側(右側端)25は、それ自体が最終製品として仕上がるため端部処理としてのパイピングが形成される。
【0016】
上記のように編まれる前右身頃15の編成ステップについて、図4および図5を使って説明する。図4の編成ステップ1および2は、編地の左側端部における端部処理(パイピング)を省略したことを除いては先の実施例1における図2のステップ1,2と同じである。この編成を繰り返し行うことで身頃を脇下部24まで編成する。脇下部24以降において編み幅を減少させるステップを上記ステップ1,2の編成の間に挿入してアームホール21を形成するとともに衿上端17aの折り返し部の手前までのコース編成を行う。続くステップ3で右行きにコース編成を行い、各色糸1〜3を編地15の右側に停止させる。
【0017】
次にステップ4〜9は、衿上端部17aのコース編成とこの衿上端部17aのコースの解れ止めとしての伏せ目処理の編成のステップを示す。先ずステップ4にて、先行、中行のシステムにより色糸1,2を連れてコース編成を行い、色糸1,2を編地の左側に移動させる。同時に後行のシステムで色糸3を使って前ベッドの針M〜Kに前ニットを行う。
【0018】
伏せ目処理は、トリプル編成からシングル編成に切り換えて色糸3を使って行われる。ここの伏せ目処理では、先に形成された前右身頃15の右側端部に形成したパイピング25aに連続する第2のパイピング25bを衿上端部17aに形成することで衿の縁の全体に端部処理を施す。ステップ5では、後ベッドの針l〜nに給糸して後ニットを行う。続くステップ6では、ステップ4にて前ニットされた前ベッドの針K,L,Mに係止される編目ループを編地の内側に位置する前ベッドの針J,K,Lへ移し替える。ステップ7は、移し替えられた編目ループに続く編目ループを形成するために前ベッドの針L〜Jに給糸する。ステップ8は、ステップ5にて後ニットされた後ベッドの針l,m,nに係止される編目ループを編地の内側に位置する後ベッドの針k,l,mへ移し替える。
【0019】
この伏せ目処理の間の編目ループの移し替えを行うには、一旦編目ループを不図示のトランスファージャックベッドに預けた後、同ベッドをラッキングして元のニードルベッドの隣の針へと移し戻す工程が挿入されるが、図にはその説明を省略した。トランスファージャックベッドは、ニードルベッドの上に設けられた目移し用のトランスファージャックを列設させた補助ベッドのことで、例えば島精機製コンピュータ横編機SES−122RT(製品名)に搭載されている。また、本実施例のように前後一対のニードルベッドしか備えないような横編機の場合には、例えば前ベッドの奇数番目の針で前ニットを、後ベッドの偶数番目の針で後ニットを行うようにして、前後ベッドのそれぞれ1本置きの針を使用して編地を編成するようにすれば対向するベッド上に目移し用の空針を確保でき、これを使って編目ループの移し替えを行うようにする。
【0020】
上記の編成により衿上端部17aのウエール数(針立て数)が前後それぞれ1ウエールずつ減少したことになる。この上記したステップ5〜8と同様の編成を衿上端部17aのウエールが全て伏せ目処理されるまで続く針に対して繰り返し行い衿上端部17aの伏せ目編成を終了する。その後、図示しないが、色糸3でステップ4の先行、中行に続くミラノリブのゴム編みコースを左向きに行い、色糸1,2,3の全てを編地の左側の揃えた後、再度トリプルニットを行いながら肩ライン19までの編成を行うことで前右身頃15編み終える。
【0021】
上記は、角度Pを90度とする衿パターンの場合の伏せ目処理で、シングル編成によりパイピングが1コース形成される毎に伏せ目処理が行われる。これに対し、図3に衿上端部が破線Qで示すような衿パターンの場合には、衿上端部の長さは17aよりも長くなる。このような場合には衿が破線Qで示す外形を得るように身頃部15と衿部17のコース編成を行う間に、衿側端側の針から順次不作動とする”引き返し編成”を行う。その後この引き返し編成に続いて伏せ目処理を行うのであるが、前述のように衿の上端部の長さが長くなるのでその分パイピング部の編目のループ長を大きめに調整して形成するようにする。編目ループ長の調整だけでは不十分な場合には、衿角部の角度や衿上端部の長さに応じてパイピング部が2コースまたは3コース形成される毎に伏せ目処理を行うようにする。この場合は、シングル編成に代えてダブル編成あるいはトリプル編成により、且つ上記第1のパイピング形成の場合と同じように端で色糸の各編糸同士が交差しないような条件でパイピングを形成するようにすればよい。
【0022】
なお、上記の実施例、応用例について両面編地としてミラノリブをトリプル編成を行い、1回のキャリッジの往動または復動によりミラノリブの基本編成を完了する例について説明したが、本発明の編成方法は上記ミラノリブに限られるものではなく、例えば2つ以上のコースの集合で基本編成を構成するようなハーフミラノリブ、ピケ、ポンチローマなど他のリブ編みに対しても適用可能であり、また総針によるゴム編みをダブル編成、トリプル編成する場合にも適用できる。
【0023】
【発明の効果】
上記したように本発明によればリブ編みを含む両面編地の側端部において渡り糸の発生がないだけでなく複数の色糸を同時に使用しても各色糸の編糸同士が交絡することが起こらないので編地の美観と生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の衿編地を示す。
【図2】衿編地の編成ステップを示した図である。
【図3】本発明の編成方法をニットスーツの編成に適用させた応用例を示し、図3−aは、編み上がった状態のニットスーツの右側の半身を示し、図3−bは、図3−aの破線部を折り曲げて衿とした実際の使用状態を示す。
【図4】上記応用例の編成ステップの前半部分を示した図である。
【図5】上記応用例の編成ステップの後半部分を示した図である。
【図6】従来の方法によるミラノリブの編成ステップを示した図である。
【図7】従来のミラノリブの編目ループの組織図を横編機のニードルベッド上方から見た図を図7に示す。
【符号の説明】
1…衿、3…本体部分、5,5r,5l…側端部(パイピング)、15…前右身頃、17…衿部、19…肩ライン、21…アームホール、23…脇ライン、24…脇下部、25…側端部、25a,25b…第2パイピング、101,104,107…後天竺コース、102,105…前天竺コース、103,106…ゴム編みコース

Claims (3)

  1. 少なくとも一対の互いに対向するニードルベッドと、ニードルベッド上に設けた糸道レールの各トラックに配置され、ニードルベッド上を移動しニードルベッドの針に給糸するための複数の給糸口とを有する横編機を用いて、ミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地をダブルシステム以上で編成する方法において、編地側端部の少なくとも一方に以下の工程によりパイピングを形成するようにした;
    a)前後ベッドの各1針以上の適宜数の針を導入し、コース編成の編み終わり側の側端部を一方のベッドの針で編み終わり、これに続くコース編成の編み始めを他方のベッドの針で編み始める工程、
    b)側端部の編み終わりが後ベッドの針の場合には、手前側に位置するトラックの給糸口から順番にコース編成を行い、側端部の編み終わりが前ベッドの針の場合には、後方側のトラックの給糸口から順番にコース編成を行う工程。
  2. 編地の上端部に側端部に形成したパイピングに続く第2のパイピング部を伏せ目処理により形成した請求項1に記載のリブ編みを含む両面編地の編成方法。
  3. 複数の異なる編糸によりダブル編成以上で編まれたミラノリブなどのリブ編みを含む両面編地の編地側端部を前ニットまたは後ニットの一方で編み終わり、これに続くコース編成の編み始めを前ニットまたは後ニットの他方で編み始めることで編地側端部に中空のパイピングを形成し、且つ編地の端で各編糸同士が互いに交絡することなく、且つそれぞれがコース方向に連続するように形成した編地。
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