JP3648422B2 - 図柄表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の技術分野に属し、詳しくは遊技機に装備される図柄表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の図柄が描かれている無端の図柄ベルト、この図柄ベルトの内面に接して回転することで図柄ベルトを回動させる駆動回転体及び駆動回転体を回転駆動するステッピングモータを備える図柄表示装置があり、例えばパチンコ機などの弾球遊技機やスロットマシン(回胴式遊技機)に装備されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この駆動回転体によって図柄ベルトを回動させる形式の図柄表示装置では、例えば加減速に際して駆動回転体と図柄ベルトとの間にスリップが発生することがある。
【0004】
しかし、従来の図柄表示装置には図柄ベルトとスリップを検出する手段がなく、またスリップが発生した際に対処する手段もなく、そのために図柄の表示位置の精密な制御が難しかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するための請求項1記載の図柄表示装置は、複数の図柄が描かれている無端の図柄ベルトと、該図柄ベルトの内面に接して回転することで該図柄ベルトを回動させる駆動回転体と、該駆動回転体を回転駆動するステッピングモータとを備える図柄表示装置において、均等なピッチで配されるスリップマークと該スリップマークとは区別可能な基準マークとを前記図柄ベルトに設け、前記図柄ベルトの回動経路付近に固定されて前記スリップマークを検出するスリップマーク検出手段と、前記図柄ベルトの回動経路付近に固定されて前記基準マークを検出する基準マーク検出手段と、該基準マーク検出手段によって前記基準マークが検出されたときを基準として前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント手段であって、前記基準マークが検出される毎に前記ステップ数のカウント値をリセットするカウント手段と、前記スリップマークの検出が予定された検出刻限よりも早い場合には該検出をノイズと判断するノイズ判定手段と、前記スリップマークの検出が予定された検出刻限よりも遅れた場合に、該遅れに相当する前記ステッピングモータのステップ数を前記カウント手段によるカウント値から減算するカウント補正手段と、前記カウント手段による前記ステップ数のカウント値に基づいて前記図柄ベルトの回動位置を算出する位置算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
図柄ベルトには基準マークを設けてあるので、図柄ベルトの回動経路付近に固定された基準マーク検出手段にて基準マークを検出することにより、図柄ベルトの特定の場所(例えば基準マーク、特定の図柄)が特定の位置にあることが判る。
【0007】
駆動源となるモータとしてステッピングモータを用いているので、基準マークが基準マーク検出手段で検出されたときを基準として、カウント手段にてステッピングモータのステップ数をカウントすれば、位置算出手段は、そのカウント値に基づいて図柄ベルトの回動位置を算出できる。
【0008】
ただし、図柄ベルトのスリップがあれば、ステップ数と図柄ベルトの回動位置との関係にずれができるから、単にステップ数に基づいたのでは算出された図柄ベルトの回動位置が正確ではなくなる。
そのため、図柄ベルトにスリップマークを設け、そのスリップマークを検出するスリップマーク検出手段とカウント補正手段を備えている。
【0009】
図柄ベルトに均等なピッチでスリップマークを設けてあるので、駆動回転体と図柄ベルトとの間にスリップがなければ、スリップマーク検出手段が、例えばステッピングモータの回転数に基づいて予定された検出刻限にスリップマークを検出するはずである。
【0010】
ところが、駆動回転体と図柄ベルトとの間にスリップが発生した場合にはその分だけ図柄ベルトの回動が遅れるから、スリップマーク検出手段によるスリップマークの検出が予定された検出刻限よりも遅れる。
カウント補正手段は、スリップマーク検出手段によるスリップマークの検出が予定されている検出刻限よりも遅れた場合に、その遅れに相当するステッピングモータのステップ数をカウント手段によるカウント値から減算する構成としている。
【0011】
例えばステッピングモータの駆動周波数を600PPSとしてスリップマークの検出遅れが0.1秒であるとすれば、スリップ量はステッピングモータの60ステップ分に相当する。すなわち駆動回転体の60ステップ分の回転量は図柄ベルトの回動に使用されなかったのと同じである。
【0012】
したがって、スリップマークの検出遅れに相当するステップ数(この例では60ステップ)をカウント手段によるカウント値から減算し、その減算後のカウント値に基づいて演算すれば図柄ベルトの回動位置(すなわちどの図柄がどの位置になっているか)を正確に算出できる。
【0013】
これにより、図柄ベルトの回動位置の制御すなわち図柄の表示位置の制御をきわめて精密に行うことができる。
スリップマーク及び基準マークは、それぞれの検出手段に応じた材質や形態とされればよく、特に限定はない。例えばホトカプラのような光を利用するセンサ類を検出手段として使用する場合なら、光を遮断する材質あるいは良好に反射する材質とすればよい。
【0014】
また、磁気センサを使用する場合には、磁性材(例えば磁性インクによる印刷)でマークを設ければよい。
なお、スリップマークを均等ピッチで配するとは、例えばスリップマークの一方の端間(例えば図柄ベルトの回転先側になる端間)の距離を均等にすることである。
【0015】
基準マークをスリップマークと区別可能とするには、両者の材質、サイズ、位置等を変えればよい。例えば一方を光で検出される材質、他方を磁気で検出される材質というように材質としてを変えてもよいし、一方を短く他方を長くする等とマークのサイズを変えてもよいし、一方を図柄ベルトの縁沿いに配し他方をそれよりも内側に配するというように設ける場所を異ならせてもよい。
なお、スリップマークと基準マークを相互に区別できさえすればよいのでこれらの例以外でも構わない。また、基準マークをスリップマークとして兼用することも可能である。
【0016】
ところで、スリップマーク検出手段としてホトカプラのような光を利用するセンサ類を使用した場合には図柄ベルトに付着した汚れなどをスリップマークとして誤検出するおそれがある。
誤検出される汚れは必ずスリップマーク同士の間にあるから、それによる誤検出のタイミングは、先行して検出されたスリップマークに続いて次のスリップマークが検出される前になる。つまり、汚れによる誤検出のタイミングは、スリップの場合とは逆に予定された検出刻限よりも早くなる。
【0017】
したがって、前記スリップマークの検出が予定された検出刻限よりも早い場合には該検出をノイズと判断するノイズ判定手段を備えることで、汚れによる誤検出を回避できる。もちろん汚れ以外の原因による誤検出も回避できる。
【0018】
上述した通りにスリップの発生を検出するので、スリップマークのピッチが短いほどスリップの検出を精密に行える。
したがって、スリップマークのピッチは、請求項2記載のように、隣り合う図柄の中心距離よりも短いことが好ましい。こうすることで、例えば図柄とマークとを一対一に対応させる場合や図柄の数よりもマークの数を少なくする場合と比べれば、より精密にスリップを検出できる。
【0019】
特に、スリップマークのピッチを隣り合う図柄の中心距離の1/2以下とすれば、1つの図柄の中心(停止の際に目標になる場所)がスリップマーク検出手段の位置を通過してから次の図柄の中心が通過するまでに2個以上のスリップマークを検出できるので、例えば図柄ベルトの停止寸前までスリップの有無を検出可能となり、一層精密な制御が可能になる。
【0020】
このように、図柄ベルトのスリップを検出できれば図柄の位置を精密に制御できる。また、図柄ベルトを停止させようとするときに、基準マークの検出からステッピングモータのステップ数をカウントし、そのカウント値が目標値(例えば表示すべき図柄を正確に正面中央に位置させる値)になるまでの間にスリップが検出されなければそこでステッピングモータ(すなわち図柄ベルト)を停止させ、その間にスリップが検出された場合には図柄ベルトの回動を継続させ、次に検出された基準マークからあらためてステップ数をカウントし、スリップが検出されなければ図柄ベルトを停止させるといった制御も可能になる。つまり、スリップの有無を検出できればさまざまな制御が可能になる。
【0021】
ところで、スリップマークの検出遅れに相当するステップ数が常に整数値になるとは限らない。むしろ整数値にならない方が普通であるともいえる。従って、検出遅れに相当するステップ数が整数値にならないときには、小数部分を切り上げたり切り捨てたりして、これを整数値にすることになる。この場合、切り上げ(又は切り捨て)分の誤差が生じてしまう。
しかしながら、カウント手段は、基準マークが検出される毎にステッピングモータのステップ数のカウント値をリセットするので、そのような誤差が累積されるおそれはなく、図柄の位置を一層精密に制御できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施例を説明することにより発明の実施の形態を説明する。
【0023】
【実施例】
図1に示すように、本実施例の図柄表示装置10は3本の図柄ベルト12を並置した形態で、本例ではスロットマシン50の表示装置として使用されている。スロットマシン50の前面の上半部は、図柄表示装置10の正面部分を臨ませる透明な表示窓52を有する前面カバー54にて覆われている。
【0024】
前面カバー54の下方には、遊技媒体としてスロットマシン50内に供給するための遊技球(パチンコ球)を貯留する上皿56を備える皿扉58が、スロットマシン50の本体側に対して扉状に開閉可能に取り付けられている。皿扉58の右端部には、1回のゲームに投入する遊技球の個数を選択するためのベットスイッチ60a、60b、60cが取り付けられており、ベットスイッチ60aをオン操作すると3単位(本例では1単位は5個)の遊技球が、ベットスイッチ60bをオン操作すると1単位の遊技球が、ベットスイッチ60cをオン操作すると2単位の遊技球が、それぞれ賭球としてスロットマシン50に取り込まれる。また、遊技球をクレジットとしてスロットマシン50に取り込ませてからゲームを行うことも可能で、その場合にはベットスイッチ60a、60b、60cのオン操作に応じて3単位、1単位あるいは2単位のクレジットが減算される。また、ベットスイッチ60a〜60cに応じて有効な判定ラインが決まる。本例では、ベットスイッチ60b(1単位)なら図柄表示装置10の中央を横切るライン(図1でB、E、Hのライン)が有効とされ、ベットスイッチ60c(2単位)ならその上下2つのライン(A、D、GとC、F、J)も合わせて3ラインが有効とされ、ベットスイッチ60a(3単位)ならさらに斜めの2ライン(A、E、JとC、E、G)も合わせて5ラインが有効とされる。
【0025】
上皿56の手前側の縁部には、ゲーム開始(すなわち図柄表示装置10の各図柄ベルト12の回動の開始)を指示するためのスタートスイッチ62と図柄表示装置10の各図柄ベルト12を停止させるためのストップスイッチ64a、64b、64cが取り付けられている。
【0026】
遊技者が、上皿56に遊技球を投入してから、あるいはクレジットとして取り込ませてからベットスイッチ60a〜60cのいずれかをオン操作し、スタートスイッチ62をオン操作すると図柄表示装置10の3本の図柄ベルト12が回動を開始する。そして、遊技者がストップスイッチ64aを押すと左の図柄ベルト12が停止し、ストップスイッチ64bを押すと中央の図柄ベルト12が停止し、ストップスイッチ64cを押すと右の図柄ベルト12が停止する。3本の図柄ベルト12が停止したときに、操作されたベットスイッチ60a〜60cに応じて有効とされた判定ラインのいずれかに沿った図柄の組み合わせが予め設定されている賞組み合わせ(複数種類ある)のいずれかになれば、成立した賞組み合わせに応じた個数の遊技球が賞球として払い出される。払い出された賞球は上皿56またはその下側に取り付けられている下皿66に放出される。
【0027】
図柄表示装置10は、図2及び図3に示される構造のベルトユニット14を3つ並べて構成されている。
ベルトユニット14は、図柄ベルト12が卷回される3つのプーリすなわち駆動プーリ20、従動プーリ22及びテンションプーリ24を備えている。
【0028】
駆動プーリ20の中心部にはステッピングモータ18の出力軸18aが連結されており、駆動プーリ20はステッピングモータ18によって回転駆動される。なおステッピングモータ18は支持板16に取り付けられている。
従動プーリ22は、軸ピン22aを介して支持板16に取り付けられており、軸ピン22aを中心にして回転自在である。
【0029】
テンションプーリ24は、揺動体26を介して支持板16に取り付けられている。揺動体26の基部は支持板16に取り付けられた揺動軸26aによって揺動可能に保持され、テンションプーリ24は、揺動体26の先端部に設けられているプーリ軸26bにより回転自在に保持されている。また、揺動体26は図示省略するバネによって図2における時計回り方向に付勢されている。
【0030】
図柄ベルト12は、これら駆動プーリ20、従動プーリ22及びテンションプーリ24に卷回されており、テンションプーリ24の働きによって弛みを防止されている。そして、ステッピングモータ18により駆動プーリ20を回転駆動することで図柄ベルト12を回動させることができる。つまり、駆動プーリ20は駆動回転体に該当している。
【0031】
図4に示すように、図柄ベルト12には複数の図柄13(本例では21図柄)が印刷されており、片方の縁部には多数のスリップマーク30とスリップマーク30の約2倍の長さの基準マーク32が1個設けられている。各スリップマーク30のピッチPは等しく、また基準マーク32の一端(図では下端)とその上下のスリップマーク30の下端との距離もピッチPに等しい。基準マーク32は長さの違いによってスリップマーク30と区別されるが、基準マーク32もスリップマークとして使用されるので(詳細は後述)、スリップマーク30が均等なピッチで配されていることになる。なお、本実施例の場合、図柄13のピッチはスリップマーク30のピッチPの3倍である。
【0032】
本実施例の場合、図柄13の下地部分31はほぼ白色で光を透過させる。一方、スリップマーク30及び基準マーク32は、図柄ベルト12の内面にアルミニウムを蒸着して設けられており、光を透過させない。なお、下地部分31はスリップマーク30及び基準マーク32の前面側をも覆っており、スリップマーク30及び基準マーク32は表側(遊技者側)からはほとんど見えない。
【0033】
そして、図2及び図3に示すように、図柄ベルト12の縁部を挟むようにして光センサ34、36が配されている。光センサ34、36は発光素子(本例ではLED)と受光素子(本例ではホトトランジスタ)を対にしたホトカプラであり、発光素子と受光素子との間を図柄ベルト12が縦断している。
【0034】
スリップマーク30の長さは光センサ34、36の検出光を同時に遮らない長さであり、基準マーク32の長さは光センサ34、36の検出光を同時に遮ることが可能な長さである。したがって、光センサ34、36の検出信号を見れば、スリップマーク30と基準マーク32を区別して検出できる。
【0035】
具体的には、図5に示すように光センサ34及び光センサ36の検出信号は、アンド回路40に入力され、アンド回路40の出力は基準マーク信号として制御装置70に入力される。また、光センサ34の検出信号はアンド回路40を経ずにスリップマーク信号として制御装置70に入力される。
【0036】
光センサ34と光センサ36の検出信号が同時に検出レベル(本例ではローレベル)になったときに限って基準マーク信号がローレベルとなるので、制御装置70は基準マーク32が検出されたと認識でき、光センサ34の検出信号がローレベルになったときにはスリップマーク信号が検出レベル(本例ではローレベル)になるから、制御装置70はスリップマーク30(基準マーク32もスリップマークの一つである)が検出されたと認識できる。
【0037】
制御装置70は周知のCPU、ROM、RAM、入出力ポートなどを備えるマイクロコンピュータであり、ステップ数カウンタ71を備えている。このステップ数カウンタ71は、制御装置70が図柄ベルト12の回動位置(具体的には図柄ベルト12のどの図柄13がどの位置にあるか)を認識するために使用される。また、制御装置70には、ステッピングモータ18にパルス電力を供給する駆動回路72が接続されており、制御装置70は駆動回路72を介して、ステッピングモータ18の回転(加減速を含む)と停止を制御できる。
【0038】
さらに、制御装置70には、ベットスイッチ60a〜60c、スタートスイッチ62、ストップスイッチ64a〜64cや他のスイッチやセンサ類からの信号も入力される。
なお、光センサ34、36、アンド回路40、ステッピングモータ18及び駆動回路72はベルトユニット14に各1つずつあり、本例ではこれらの組が3組あるが、図5には1組(1つのベルトユニット14分)だけ示して他の2組は省略している。また、ステップ数カウンタ71も各ステッピングモータ18に対応して3つ備わっているが、図5には1つのみ図示してある。
【0039】
次に制御装置70によるステッピングモータ18の制御について説明する。なお、その制御は3つのベルトユニット14のそれぞれに対して行われるが、例えばどの図柄13をどの位置に表示するか(図1においてB、E、Hで示される位置にどの図柄13を位置させるか)などの違いはあるものの、制御の本質は同じであるので、1つのベルトユニット14で代表させて説明する。
【0040】
まず図柄表示装置10(スロットマシン50)が起動されると、制御装置70は初期設定処理の一部として原点検出処理を実行する。
図6に示すように、原点検出処理では、制御装置70は駆動回路72からステッピングモータ18へのパルス電力の供給を開始させることで、図柄ベルト12の回動を開始させる(S101)。この際、いわゆる台形制御が行われ、ステッピングモータ18は徐々に加速する。設定された回転速度までステッピングモータ18が加速されたところで、ステッピングモータ18を定速回転させる(S102)。制御装置70は、ステッピングモータ18を定速回転にさせた後、アンド回路40から基準マーク信号が入力されるのを待ち(S103)、これが入力されたならステップ数カウンタ71のカウント値を0にリセットする(S104)。
【0041】
なお、ステップ数カウンタ71には、駆動回路72からステッピングモータ18へ出力されているパルス電力と同期したパルス信号が入力され、そのパルス信号の入力毎にカウント値を1ずつインクリメントする構成であり、このカウント値はステッピングモータ18のステップ数を数えていることになる。
【0042】
次に、制御装置70は、ステッピングモータ18を減速させて停止させる(S105)。これにより図柄表示装置10についてはゲーム開始の準備が整ったことになる。なお減速時にも台形制御が行われる。
また、制御装置70は、上述のS104を実行した以後、少なくとも図柄ベルト12の回動中には図7に示されるカウント補正処理を繰り返して実行する。したがって、上記S104〜S105の間もカウント補正処理が行われている。また、後述するゲームの実行に際しても行われる。
【0043】
図7に示すように、カウント補正処理では、制御装置70はアンド回路40からスリップマーク信号または基準マーク信号が入力されたか否かを判断し(S201)、いずれも入力されていなければ、この処理からリターンする。
どちらかのマーク信号が入力されていれば、それが例えば図柄ベルト12に付着した汚れによって光センサ34が反応した等の、ノイズか否かを判断する(S202)。
【0044】
つまり、スリップマーク30(基準マーク32も含めて)は均等なピッチで配されているから、ステッピングモータ18が定速回転している場合には、図9(a)に例示するように周期SのタイミングT0 、T1 、T2 ・・・で周期的にスリップマーク信号が入力される(ローレベルになる)はずである。
【0045】
しかし、図柄ベルト12に汚れが付着していてこれが光センサ34の光を遮って検出信号が出力された場合、その汚れは必ずスリップマーク30(基準マーク32も含む)同士の間にあるから、それによる検出信号(誤信号)が入力されるタイミングは、先行して検出されたスリップマーク30と次のスリップマーク30との間になる。つまり、汚れによる誤信号のタイミングは、予定された検出タイミングよりも早くなる。
【0046】
したがって、図9(c)に例示するように、スリップマーク30(基準マーク32も含む)の検出信号が、予定された検出タイミングT1 よりも早いタイミングTQ で入力された場合には、その検出信号をノイズと判断できる。これにより汚れによる誤検出を回避できるし、汚れ以外の原因による誤検出も回避できる。
【0047】
なお予定される検出タイミングは、ステッピングモータ18の回転速度を変更した場合にも演算によって求めることができるから、定速回転時以外でもノイズを排除できる。
制御装置70は、ノイズと判断した場合には(S202:YES)この処理からリターンするが、ノイズでなければ(S202:NO)、そのマーク信号が基準マーク信号か否かを判断する(S203)。そして、基準マーク信号なら、制御装置70は、ステップ数カウンタ71のカウント値を0にリセットして(S204)この処理からリターンする。
【0048】
一方、基準マーク信号ではないとき、すなわちスリップマーク信号のときには(S203:NO)、制御装置70は図柄ベルト12と駆動プーリ20とのスリップが発生したか否かを判断する(S205)。
図柄ベルト12がスリップせずに駆動プーリ20(すなわちステッピングモータ18)に追従して回動している場合には、例えば図9(a)に示すように、予定されたタイミング毎にスリップマーク信号が入力されるはずである。
【0049】
しかし、図柄ベルト12がスリップした場合には、図柄ベルト12の回動がステッピングモータ18の回転から遅れるから、図9(b)に例示するようにスリップマーク信号が入力されるタイミングTR は、上述の汚れによる誤信号とは逆に予定された検出タイミングT1 よりも遅れ時間Rだけ遅くなる。したがって、スリップマーク信号の入力が予定された検出タイミングよりも遅い場合には、図柄ベルト12がスリップしたと判断できる。なお予定される検出タイミングは、ステッピングモータ18の回転速度を変更した場合にも演算によって求めることができるから、定速回転時以外でもスリップ発生の有無を判断できる。
【0050】
制御装置70は、スリップ発生と判断した場合には(S205:YES)、その遅れ時間Rに相当するステッピングモータ18のステップ数(補正ステップ数)を算出し(S206)、その補正ステップ数に相当するだけステップ数カウンタ71のカウント値を減数する(S207)。
【0051】
なお、スリップマーク30の検出遅れ(遅れ時間R)に基づいて算出される補正ステップ数が常に整数値になるとは限らない。むしろ整数値にならない方が普通であるともいえる。そのため、本実施例では、算出した補正ステップ数が整数値にならないときには、0.5を境にして小数部分を切り上げ(0.5以上)または切り捨て(0.5未満)して、補正ステップ数を整数値にしている。したがって、最大0.5ステップ分の誤差が生じる可能性があるが、図柄13のサイズから見れば無視できる誤差だから、実用上問題はない。また、基準マーク32が検出される毎にステップ数カウンタ71をリセットしているので、そのような誤差が累積されるおそれもない。
【0052】
このように、図柄ベルト12のスリップを検出して、ステップ数カウンタ71のカウント値を補正しているので、制御装置70は、ステップ数カウンタ71のカウント値に基づいて図柄ベルト12の回動位置(どの図柄13がどこにあるか)を正確に認識できる。したがって、次に説明するゲームの実行に際して、図柄ベルト12をきわめて精密に停止させることができる。
【0053】
スロットマシン50は、制御装置70による初期設定処理等が済むとゲームを実行可能になる。
ゲームの実行に際して制御装置70が実行するゲーム処理は図8に示すとおりであり、制御装置70はベットスイッチ60a〜60cのいずれかがオン操作させるのを待ち(S301)、いずれかがオン操作されると、操作されたベットスイッチ60a〜60cに応じた単位数の遊技球を取込装置(図示は省略)に取り込ませる(S302)。または、予めクレジットとして遊技球が取り込まれている場合には、クレジットを減算する。また、このときに操作されたベットスイッチ60a〜60cに応じて有効な判定ラインの設定も行う。
【0054】
そして、スタートスイッチ62がオン操作されると(S303:YES)、制御装置70はステッピングモータ18を稼働させて図柄ベルト12を回動させる(S304)。前述したとおり、図柄ベルト12の回動中はカウント補正処理が実行されている。
【0055】
図柄ベルト12の回動開始後にストップスイッチ64a〜64cのいずれかがオン操作されると(S305)、制御装置70は操作されたストップスイッチ64a〜64cに対応する図柄ベルト12を停止させる(S306)。このとき、制御装置70は、ステップ数カウンタ71のカウント値を参照しながらステッピングモータ18を停止させることで、図柄13が正確に判定ラインに合うように停止させることができる。また、停止時のステップ数カウンタ71のカウント値に基づいて、どの図柄がどの位置にあるかを認識できる。
【0056】
この図柄ベルト12を停止させる処理を3回繰り返し、3本の図柄ベルト12が停止したなら(S307:YES)、制御装置70は有効な判定ラインに沿った3つの図柄13により賞組み合わせが成立しているか否かを判断し(S308)、賞組み合わせが成立していれば、払出装置(図示は省略)に指示して成立した賞組み合わせに応じた個数の遊技球を賞球として排出させる(S309)。
【0057】
S309の後または賞組み合わせが成立していないときには(S308:NO)、制御装置70はS301に回帰する。
以上のように、本実施例の図柄表示装置10は、スリップマーク30(基準マーク32も含む)の検出が予定された検出タイミングよりも遅れた場合に、図柄ベルト12がスリップしたと判断し、その遅れに相当するステッピングモータ18のステップ数(補正ステップ数)をステップ数カウンタ71のカウント値から減数するので、ステップ数カウンタ71のカウント値に基づいて図柄ベルト12の回動位置を正確に算出できる。これにより、図柄ベルト12の回動位置の制御すなわち図柄13の表示位置の制御をきわめて精密に行うことができる。
【0058】
一方、スリップマーク30(基準マーク32も含む)の検出が予定された検出タイミングよりも早い場合には、例えば汚れを誤検出した等によるノイズと判断するから、汚れや汚れ以外の原因による光センサ34、36の誤検出を回避でき、それにより図柄ベルト12の回動位置の制御すなわち図柄13の表示位置の制御をさらに精密に行うことができる。
【0059】
特に、スリップマーク30(基準マーク32も含む)のピッチPを隣り合う図柄13の中心距離の1/2以下(本例では1/3)としているので、1つの図柄13の中心(停止の際に目標になる場所)が光センサ34の位置を通過してから次の図柄13の中心が通過するまでに2個以上のスリップマーク30を検出できるから、例えば図柄ベルト12の停止寸前までスリップの有無を検出可能となり、一層精密な制御が可能になる。
【0060】
また、図柄ベルト12のスリップを検出できれるので、実施例で説明した制御に限らず、さまざまな制御が可能になる。すなわち、スリップ検出方法の応用範囲は広い。
なお上記の実施例では、駆動プーリ20が駆動回転体に、光センサ34がスリップマーク検出手段に、光センサ34、36が共同して基準マーク検出手段に、制御装置70のステップ数カウンタ71がカウント手段に、それぞれ該当し、制御装置70はカウント補正手段、位置算出手段及びノイズ判定手段として機能している。
【0061】
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば実施例では図柄表示装置をスロットマシンに適用しているが、パチンコ機等の弾球遊技機に用いてもよい。
【0062】
また、実施例では基準マークの検出毎にステップ数カウンタをリセットしているが、基準マークの検出毎にではなくて、例えば1回の回動動作(回動開始から停止までの間)に1回だけリセットする構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の図柄表示装置が装備されているスロットマシンの正面図である。
【図2】 実施例の図柄表示装置のベルトユニットの側面図である。
【図3】 実施例の図柄表示装置のベルトユニットの正面図である。
【図4】 実施例の図柄表示装置の図柄ベルトに設けられている図柄、スリップマーク及び基準マークの配置の説明図である。
【図5】 実施例の図柄表示装置の制御系を説明するブロック図である。
【図6】 実施例の図柄表示装置の制御装置が実行する原点検出処理のフローチャートである。
【図7】 実施例の図柄表示装置の制御装置が実行するカウント補正処理のフローチャートである。
【図8】 実施例の図柄表示装置の制御装置が実行するゲーム処理のフローチャートである。
【図9】 実施例の図柄表示装置におけるスリップマーク信号の入力タイミングを説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…図柄表示装置、12…図柄ベルト、13…図柄、18…ステッピングモータ、20…駆動プーリ(駆動回転体)、30…スリップマーク、32…基準マーク、34…光センサ(スリップマーク検出手段、基準マーク検出手段)、36…光センサ(基準マーク検出手段)、50…スロットマシン(遊技機)、52…表示窓、70…制御装置(カウント補正手段、位置算出手段、ノイズ判定手段)、71…ステップ数カウンタ(カウント手段)

Claims (2)

  1. 複数の図柄が描かれている無端の図柄ベルトと、該図柄ベルトの内面に接して回転することで該図柄ベルトを回動させる駆動回転体と、該駆動回転体を回転駆動するステッピングモータとを備える図柄表示装置において、
    均等なピッチで配されるスリップマークと該スリップマークとは区別可能な基準マークとを前記図柄ベルトに設け、
    前記図柄ベルトの回動経路付近に固定されて前記スリップマークを検出するスリップマーク検出手段と、
    前記図柄ベルトの回動経路付近に固定されて前記基準マークを検出する基準マーク検出手段と、
    該基準マーク検出手段によって前記基準マークが検出されたときを基準として前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント手段であって、前記基準マークが検出される毎に前記ステップ数のカウント値をリセットするカウント手段と、
    前記スリップマークの検出が予定された検出刻限よりも早い場合には該検出をノイズと判断するノイズ判定手段と、
    前記スリップマークの検出が予定された検出刻限よりも遅れた場合に、該遅れに相当する前記ステッピングモータのステップ数を前記カウント手段によるカウント値から減算するカウント補正手段と、
    前記カウント手段による前記ステップ数のカウント値に基づいて前記図柄ベルトの回動位置を算出する位置算出手段と
    を備えたことを特徴とする図柄表示装置。
  2. 請求項1記載の図柄表示装置において、
    前記スリップマークのピッチは隣り合う前記図柄の中心距離よりも短いことを特徴とする図柄表示装置。
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