JP3613559B2 - 遊技機及び表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、図柄帯を回転周面に保持する回転体を回転させて、その図柄帯に形成された複数の図柄を可変表示する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットを備える遊技機及び表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、スロットマシンやパチンコ機などが知られている。これら遊技機は、「プラム」「ベル」「スイカ」「チェリー」「7」「BAR」などといった複数の図柄を所定の順序で可変表示する回転装置たるリールが複数並行配設されている。各リールは、複数の図柄が印刷された図柄帯たるリール帯をリール骨組の周面に保持しており、回転体たるこのリール骨組みを回転させることでこれら図柄を可変表示する。遊技機本体において、各リールのおおむね3〜4個分の図柄を表示することができる表示エリアでは、各リールの図柄がリールの回転上流側から下流側へと流れるように現れては消えていく。
【0003】
かかるリールが複数並行配設された可変表示ユニットたるリールユニットには、各リールを跨ぐようにして入賞ラインが設けられている。各リールの回転は、「大当たり」などといった入賞態様を抽選する抽選手段の抽選結果に応じた図柄組合せを、この入賞ライン上にできる限り成立させるようなタイミングで停止される。入賞ライン上に予め定められた図柄組合せが成立すると、入賞に極めて有利となるボーナスゲームが提供されるなどといった所定の特典が遊技者に付与される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者は、かかる構成の遊技機を試作し、その試運転を実施した。すると、入賞ライン上に「役」が成立しなかったにもかかわらず、入賞が発生してしまうという異常が起こってしまった。そこで、この異常の原因について調査したところ、リール帯の貼り間違いであることが判明した。
【0005】
具体的には、図20に示すように、遊技機に用いられるリール100は、回転体たるリール骨組101、リール駆動モータ28、バックライト装置102、リール帯106などを有している。リール骨組101には、5本のスポーク部や円形梯子状部分が形成されている。5本のスポーク部はリール駆動モータ28に接続される軸部分から放射状に延びており、その中の1本には検知板103が骨組の内側に受けて突出するように設けられている。リール骨組101の円形梯子状部分には、複数の図柄(図示せず)が印刷されたリール帯106が巻き付けられる。また、リール骨組101の内側には、バックライト装置102が、リール骨組101と連れ回らないように固定されている。これは、リール骨組101に巻き付けられたリール帯106の各図柄を内側から照らし出すためのものである。バックライト装置102の側面には、リール骨組101に設けられた上記検知板103を検知するリール位置センサ25が設けられている。このリール位置センサ25は、リール骨組101が所定の回転角度まで回転すると上記検知板103を検知する。図示しないリール停止制御部は、このリール位置センサ25による検知結果に基づいて駆動中のリール駆動モータ28を停止させることで、抽選結果に応じた図柄を図示しない入賞ライン上に停止させる。試作機では、かかるリールを左、中、右という位置関係で3つ並行配設して1つのリールユニットを構成した。
【0006】
上記リール帯106は、図21に示すように、樹脂ファイルムなどに複数の図柄が印刷されたもので、その下端には重ね代(しろ)106aが設けられており、これの上に先端側を重ねるようにして上記リール骨組(101)に巻き付けられる。重ね代106aには基準マーク107が印刷されている。これは、図20に示したリール骨組101に対するリール帯106の巻き付け基準位置を示している。一方、リール骨組101の円形梯子状部分には、図20に示したように微少な突起105が設けられており、リール帯106はこの突起105と基準マーク107とを合わせるように巻き付けられることでリール骨組101の正規位置に固定される。
【0007】
このように正規位置に固定されたリール帯106は、上記リール位置センサ25が検知板25を検知した瞬間に、例えば、最も先端側(図21の上側)に印刷された図柄を図示しない入賞ライン上に位置させるようになる。図21に示したリール帯106には「赤7」「青7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「プラム」という7種類の図柄が21個印刷されているが、このリール帯106は左リール専用のものである。他の中リール、右リールにも、それぞれ7種類の図柄が21個印刷された専用のリール帯106を用いるが、これらはその図柄配列が全く異なっている。
【0008】
上述のように、リール位置センサ25が検知板25を検知した瞬間には、例えば、リール帯106の最も先端側に印刷された図柄が入賞ライン上に位置することになる。リール帯106の各図柄はそれぞれ所定のピッチで印刷されているため、その瞬間からX[msec]ずつ経過すると、以降の図柄が入賞ライン上に順次位置することになる。ここで、左、中、右リール用のリール帯106において、それぞれ最も先端側から3、7、12番目に「ベル」が印刷されていると仮定する。すると、各リールの回転をそれぞれ上記瞬間から2X、7X、12X[msec]後に停止させれば、3つの「ベル」からなる「ベル役」を入賞ライン上に成立させることができる。ところが、誤って中リールに左リール用のリール帯106を貼り付けてしまったとする。すると、このリール帯106の最も先端側から7番目の図柄が例えば「プラム」であれば、「ベル、プラム、ベル」という「はずれ図柄組」を入賞ライン上に導出表示させてしまう。それにもかかわらず、入賞ライン上に「ベル役」が成立したものとみなして、例えば所定枚数のメダルを払い出させるなどといった入賞を発生させてしまうため、上述のような異常を引き起こしてしまうのである。
【0009】
このように、リール帯106を誤った種類のリールに用いてしまうことにより、異常を引き起こすわけである。なお、リール帯106を正規のリールに用いたとしても、例えば、左リールを右リールの位置に取り付けてしまうなど、リールの取付位置を間違えれば同様の異常を引き起こしてしまう。また、遊技機たるスロットマシンの例について説明したが、遊技を提供するといった機能を備えず、リールユニット等の可変表示ユニットによって図柄組合せを導出表示する機能だけを備える表示装置についても同様の異常が生じ得る。
【0010】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転体に誤った種類の図柄を固定して出荷してしまうか、あるいは、回転体を誤った位置に取り付けて出荷してしまうといった事態の少なくとも一方を抑えることができる遊技機及び表示装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する遊技機であって、各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を有し、各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が少なくとも2つの図柄帯間で回転体回転方向に異なっており、且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止するとその少なくとも2つの図柄帯に対応する回転体間における回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とするものである。
【0012】
この遊技機においては、各回転体を回転位置検知手段によって検知される回転位置で静止させると、各回転体で可変表示ユニットの所定位置にくる図柄が全て平行に並ばず、少なくとも2つの図柄が回転方向に微妙にシフトした位置関係になる。このように図柄の位置をシフトさせる少なくとも2つの回転体において、何れか1つに対して誤った種類の図柄帯を固定してしまうと、可変表示ユニットの上記所定位置における図柄のシフトパターンが変化する。各図柄帯で位置合わせ用目印の位置を回転方向に異ならせているため、誤った種類の図柄帯を固定するとその固定位置を回転方向に微妙にシフトさせてしまうからである。よって、例えば入賞ラインなどといった可変表示ユニットの所定位置における図柄のシフトパターンの変化に基づいて、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができる。
なお、これら少なくとも2つの回転体について基準目印をそれぞれ同じ位置に付していなくても、固定する図柄帯を間違えれば位置合わせ用目印の位置の違いによって上記シフトパターンは変化する。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の遊技機であって、各回転位置検知手段が、それぞれ対応する上記回転体に設けられた被検知部を検知することで上記所定の回転位置を検知し、少なくとも上記2つの図柄帯に対応する回転体間で、図柄帯上の各図柄と上記被検知部とのなす角がそれぞれ異なることで、回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とするものである。
【0014】
この遊技機においては、回転体に固定された図柄帯における各図柄と、その回転体に設けられた被検知部とのなす角が、それぞれ少なくとも2つの回転体間で異なることで、回転位置検知手段に検知される所定の回転位置でそれぞれ回転停止したこれら回転体間における各図柄位置が回転体回転方向にシフトする。かかる構成においては、これら2つの回転体について、それぞれ被検知部が回転体検知手段に検知される姿勢になるまで手動で回転させることで、それぞれ上記所定の回転位置で回転停止させることができる。よって、わざわざ停止制御手段を機能させてそれぞれ所定の回転位置で回転停止させるといった手間をかけなくても、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができる。
なお、これら少なくとも2つの回転体間において、上記相対位置を異ならせることだけによって各図柄位置を回転体回転方向にシフトさせるのではなく、上記相対位置を異ならせることに加えて、被検知部の位置も微妙に異ならせてもよい。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2の遊技機であって、全ての図柄帯間で上記相対位置が互いに回転体回転方向に異なっており、且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止すると各回転体間で回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とするものである。
【0016】
この遊技機においては、各回転体を回転位置検知手段によって検知される回転位置で静止させると、各回転体で可変表示ユニットの所定位置にくる図柄が平行に並ばず、それぞれ互いに回転方向に微妙にシフトした位置関係になる。例えば、左、中、右という位置関係で配設された3つの回転体を有する可変表示ユニットであれば、図1に示すように、入賞ライン等の所定位置における図柄の位置が1/3図柄分ずつ回転方向にシフトするといった具合である。仮に、図中右の回転体用の図柄帯を間違えて図中左の回転体に用いると、シフトパターンを図2に示すように変化させてしまうため、その間違いに容易に気付くことができる。また、右用の回転体を間違えて図中左に取り付けても、シフトパターンを変化させてしまうため、その間違いに容易に気付くことができる。よって、全ての回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項3の遊技機であって、全ての上記回転位置検知手段が互いに上記回転体の同じ回転位置を検知し、且つ、全ての上記回転体がこの回転位置で回転停止すると上記基準目印を互いに回転方向の同じ位置に停止させることを特徴とするものである。
【0018】
この遊技機においては、全ての回転体がそれぞれ回転位置検知手段によって同じ回転位置を検知され、しかも回転方向における同じ位置に基準目印を有している。かかる構成では、全ての回転装置について同じ回転体と回転位置検知手段との組合せを用いることが可能になり、可変表示ユニットの上記所定位置における図柄のシフトパターンが図柄帯の位置合わせ用目印の位置だけに依存するようになる。よって、既に図柄帯を固定してある回転体の遊技機本体に対する取付位置を間違えても、上記所定位置における図柄のシフトパターンが変化するようになり、その間違いに容易に気付くことができる。
但し、これまでの請求項1、2、3又は4の遊技機では、可変表示ユニットの所定位置で各回転体の図柄を平行に並べないので、該所定位置に導出表示された図柄組合わせを遊技者に認識させ難くするというデメリットがある。
【0019】
そこで、請求項5の発明は、請求項3又は4の遊技機であって、上記停止制御手段が、上記回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて決定する上記回転体の回転停止タイミングを各回転体間でずらすことで、上記可変表示ユニットの上記所定位置に各回転体の図柄を互いに平行に並ばせて導出表示させることを特徴とするものである。
【0020】
この遊技機においては、各回転体について図柄帯の位置合わせ用目印をシフトさせた分だけ、回転停止位置(回転停止角度)を逆方向にシフトさせることで、各回転体を、それぞれ図柄が可変表示ユニットの所定位置に平行に並ぶような回転角度で停止させることが可能になる。また、各回転体について1つでも、図柄帯の種類を間違えたり、取付位置を間違えたりすれば、可変表示ユニットの所定位置に各回転体の図柄が平行に並ばなくなるので、請求項2や3の遊技機と同様に、その間違えに容易に気付くことができる。しかも、所定位置の各図柄について平行に並んでいるか否かを確認する作業は、所定のシフトパターンであるか否かを確認するよりも容易であるので、請求項3や4の遊技機よりも容易に間違いに気付くことができる。
【0021】
請求項6の発明は、複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する遊技機であって、各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を回転方向の同じ位置に有し、各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が各図柄帯間で互いに回転体回転方向に異なっており、回転軌道上の各図柄位置が各回転体間で同じになるタイミングで各回転位置検知手段がそれぞれ対応する回転体における上記所定の回転位置を検知するように互いに回転体の異なる回転位置を検知することを特徴とするものである。
【0022】
この遊技機においては、各図柄帯間で位置合わせ用目印の位置が回転方向に異なっていることに起因して、各回転体が互いに同じ回転位置で停止すると可変表示ユニットの所定位置で各回転体の図柄が全て平行に並ばず、それぞれ回転方向に微妙にシフトした位置関係になる。但し、各回転装置の回転位置検知手段は互いに異なる回転位置を検知するようになっており、各回転体がそれぞれ対応する回転位置で回転停止すると、可変表示ユニットの所定位置で各回転体の図柄がそれぞれ平行に並ぶ。かかる構成においては、何れか1つの回転体に対して誤った種類の図柄帯を固定してしまうと、その位置合わせ用目印の位置の違いによってその図柄帯の図柄だけ可変表示ユニットの所定位置から回転方向に微妙にシフトさせるようになる。よって、全ての回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができる。また、可変表示ユニットの所定位置に停止した各回転体の図柄について、請求項1や2の遊技機のようにシフトパターンの変化を判断するのではなく、請求項5の遊技機と同様に平行に並んでいるか否かを判断すればよいので、請求項1、2及び3の遊技機よりも容易に固定種類違いに気付くことができる。更に、請求項5の遊技機のように各回転体についての回転停止タイミングをシフトさせるといった停止制御を実施しなくても、上記所定位置で図柄を平行に並ばせるように各回転体を停止させることが可能になる。
【0023】
請求項7の発明は、複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する表示装置であって、各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を有し、各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が少なくとも2つの図柄帯間で回転体回転方向に異なっており、且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止するとその少なくとも2つの図柄帯に対応する回転体間における回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とするものである。
【0024】
この表示装置においては、例えば表示窓などといった可変表示ユニットの所定位置における図柄のシフトパターンの変化に基づいて、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した遊技機として、スロットマシンの一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るスロットマシンの基本的な構成について説明する。図3は、本実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。このスロットマシン1は、箱型の筺体2、この筺体2の前面側に開閉自在に取り付けられた前面パネル3などを有する。前面パネル3には、可変表示ユニットたるリールユニットの一部を構成する表示窓4、メダル投入口5、スタートレバー6、停止ボタンユニット70、クレジット精算ボタン8、スピーカ9、メダル払出ロ10aを有するメダル受皿10、液晶表示部11、ライン表示部12、ゲーム状況表示部13、カウント表示部14、BET操作部15などが設けられている。停止ボタンユニット70は、それぞれ水平方向に等間隔で配設された停止ボタン70a、b、cから構成され、これらにはランプ機能付きのものが用いられている。
【0026】
図4は、スロットマシン1の内部構造を示す概略構成図である。筺体2の内部には、外周面上に複数の図柄が印刷された図示しないリール帯、これが巻き付けられたリール骨組などから構成される3個のリール100a、b、cが組み込まれている。また、CPUやROMその他種々の電子部品によって電子回路が形成されたメイン制御回路基板17、メダルを多数枚収容可能なメダルホッパ18aを持つメダル払出装置18、リセットスイッチ19aや段階設定キースイッチ19bを有する設定操作部19、内部スピーカ20なども組み込まれている。なお、リセットスイッチ19aや段階設定キースイッチ19bは、後述の抽選テーブルを、「大当たり」や「中当たり」の当選確率の高いものに設定したり、低いものに設定したりするためのものである。
【0027】
回転装置たる上記リール100a、b、c(以下、左リール、中リール、右リールともいう)は、それぞれ、ステッピングモータで構成された図示しないリール駆動モータによって回転駆動するようになっている。これらリールには、それぞれ図5(a)〜(g)に示す7種類の図柄が、所定の順序で21個印刷されている。なお、以下、これらの図柄をそれぞれ「青7」「赤7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「プラム」という。
【0028】
図6は、上記前面パネル3の一部を示す詳細正面図である。図において、上記リール100a、b、cの所定の回転位置における約3コマ分の図柄は、表示窓4を通して視認されるようになっている。この表示窓4には、リール100a、b、cを横断する5本の入賞ラインILが描かれており、それぞれ、上段横並び、中段横並び、下段横並び、右斜め上並び、右斜め下並びの図柄組合せを示している。これら入賞ライン上で予め定められた図柄組合せである「役」が成立すると、上記メダル受皿にメダルが払い出されたり、リプレイ(再遊技)が許可されたりといった特典が遊技者に付与される。なお、本実施形態にかかるスロットマシン1では、5本の入賞ラインを設けているが、入賞ライン数をこれより少なくあるいは多くしてもよい。
【0029】
上記ライン表示部12は、1MEDALランプ12a、2つの2MEDALSランプ12b、2つの3MEDALSランプ12c、スタートランプ12dなどを備えている。1MEDALランプ12aは、表示窓4における5本の入賞ラインのうち、中段横並びの入賞ラインの延長線上に配設されている。また、2つの2MEDALSランプ12bは、それぞれ、上段横並び、下段横並びの入賞ラインの延長線上に配設されている。また、2つの3MEDALSランプ12cは、それぞれ、右斜め上並び、右斜め下並びの入賞ラインの延長線上に配設されている。
【0030】
上記カウント表示部14は、クレジット表示器14a、ボーナスカウント表示器14b、配当表示器14cなどを備えている。また、上記BET操作部15は、1BETボタン15a、2BETボタン15b(図中で15aの奥側に位置している)、マックスBETボタン15cなどを備えている。また、上記ゲーム表示部13は、リプレイランプ13a、入賞ランプ13b、ゲームオーバーランプ13d、BB(ビックボーナス、以下同様)ランプ13e、RB(レギュラーボーナス、以下同様)ランプ13f、メダル投入ランプ13gなどを備えている。入賞ライン上で3つの「ベル」が揃うなどして「小当たり」が入賞した際には、入賞ランプ13bが灯される。また、「大当たり」や「中当たり」が入賞した際には、入賞ランプ13bとともに、上記BBランプ13eやRBランプ13fが灯される。また、ゲーム開始前の状態で、且つ後述のメダルクレジットが50枚未満の場合には、上記メダル投入ランプ13gが点滅し、メダルの投入が可能である旨を遊技者に報知する。
【0031】
遊技者によって図示しないメダルがメダル投入口5に投入されると、このメダルは図示しない通路を通って上記メダルホッパ18a(図2参照)に落ちる。この通路には、規定よりも小さいメダルを落とし込んで上記メダル払出ロ10a(図1参照)に戻すための落下口、メダルの通過を阻止してメダル払出ロ10aに戻したり、許可してメダルホッパに送り込んだりするためのメダルブロックソレノイド、通過したメダルを1枚ずつ検知するためのフォトセンサ等で構成されたメダル投入センサなどが設けられている。
【0032】
投入されたメダルが上記メダル投入センサに検知された後、上記メダルホッパ18aに落ちて正式に受け付けられると、上記1MEDALランプ12aが灯されるとともに、上記スタートランプ12dが点滅する。1MEDALランプ12aの点灯は、5本の入賞ラインのうち、中段横並びの1本の入賞ラインだけが有効になったことを示している。このように有効になった入賞ライン上で「役」が成立しないと、たとえ他の入賞ライン上で「役」が成立したとしても入賞とはならない。また、上記スタートランプ12dの点滅は、ゲームの開始が許可され得る状態になったことを示している。この状態で遊技者によって上記スタートレバー6(図1参照)が操作されると、リール100a、b、cの回転が開始する。但し、有効な入賞ラインの数が少ないほど、入賞の確率が低くなる。そこで、遊技者は、通常、スタートレバー6を操作する前に、入賞確率を高めるべく、更にメダルを投入する。すると、それに応じて上記2MEDALSランプ13bや、上記3MEDALSランプ13cが灯され、5本全ての入賞ラインが有効になる。
【0033】
遊技者によって上記スタートレバー6が操作されると、上記メイン制御回路基板17のCPUは、まず、上記スタートランプ12dの点滅を消すとともに、リール100a、b、cの回転駆動を開始させる。リール100a、b、cは、それぞれ所定の回転位置が図示しないリール位置センサによって検知される。図示しない乱数発生回路は、所定の周期で乱数を発生させて乱数信号として出力する。メイン制御回路基板17のCPUは、リール回転開始直後に送られてくる乱数信号のデータを、上記ROMに記憶されている抽選テーブルに照らし合わせる。この抽選テーブルは、各乱数と、入賞態様(「小当たり」「中当たり」「大当たり」)や「はずれ」とを関連付けるものである。このような関連付けにより、各種の入賞態様がそれぞれ所定の確率で内部当選したり、「はずれ」が所定確率で発生したりする。よって、これら乱数発生回路、ROM、CPUなどは、抽選手段を構成している。
【0034】
上記メイン回路基板17のCPUは、次に、各リール位置センサからの出力信号に基づいて、リール100a、b、cの回転速度を判断する。回転開始直後のリール100a、b、cは安定した速度で回転していないので、このときに停止ボタン70a、70b、70c(図1参照)が操作されても、リールの回転停止を正確に制御することができない。そこで、各リール(100a、b、c)の回転速度が所定速度で安定化するまで、停止ボタン70a、70b、70cからの出力信号を受け付けないようになっている。そして、安定化すると、停止ボタン70a、70b、70cのランプ(後述のLED)を点灯させて、これらボタンに対する押下操作を可能にする。
【0035】
停止ボタン70a、70b、70cが遊技者によって押下されると、その押下タイミングと、抽選結果とに基づいて、リール100a、b、cが適正に停止制御される。具体的には、内部当選した入賞態様に対応する図柄が停止ボタン70a、70b、70cの押下時に有効な入賞ライン上になくても、例えば図柄5コマ分を上限にリール回転を継続させることで、できる限りその図柄を入賞ライン上に引き込むような停止制御が行われる。また、何れの入賞態様も内部当選しなかった場合には、有効な入賞ライン上に入賞態様に対応する図柄組合せである「役」を成立させないように、各リールの1つで少なくとも異なる図柄を引き込むような停止制御が行われる。
【0036】
有効な入賞ライン上に何らかの入賞態様に対応する「役」が成立すると入賞となり、上記リプレイランプ13a、入賞ランプ13b、BBランプ13e、RBランプ13fのうち、その入賞態様に対応するものが灯される。また、「役」を成立させた入賞ラインの横に位置するメダルランプが点滅する。例えば、下段横並びの入賞ライン上で「ベル役」が成立した場合には、上記入賞ランプ13bが灯されるとともに、2つの2MEDALSランプ12bのうち、図中下側にあるものが点滅する。
【0037】
入賞が発生すると、上記カウント表示部14の配当表示器14cに、その入賞態様に対応するメダル払出枚数が表示されるとともに、上記クレジット表示器14aのメダルクレジットがその分だけ増加する。但し、増加中のメダルクレジットが50に達した場合には、それ以上メダルクレジットが増加しなくなる代わりに、残りの分のメダルが上記メダル払出装置18によって払い出される。
【0038】
メダルクレジットが1以上の状態で、遊技者によって上記1BETボタン15a、2BETボタン15b、マックスBETボタン15cが押下されると、それぞれ1、2、3枚のメダルを受付するときと同様の処理が行われるとともに、その枚数分の値がメダルクレジットから減じられる。但し、押下されたBETボタンに対応する枚数よりもメダルクレジットが小さい場合には、メダルクレジットの分だけの入賞ラインしか有効にならない。なお、スロットマシン1にカードユニットを付帯して設け、これにプリペイドカード等の有価媒体が挿入された際に、その対価に応じた枚数分だけメダルクレジットを加算させたり、メダル受皿にメダルを払い出させたりしてもよい。
【0039】
本スロットマシンにおいて発生する遊技状態は、通常時の一般遊技状態と、レギュラーボーナスと呼ばれる「中当たり」や、ビックボーナスと呼ばれる「大当たり」の入賞に基づいて切り替えられる特別遊技状態とに大別される。また、この特別遊技状態は、RBの入賞によって発生するRB状態と、BBの入賞によって発生するBB状態とに分類される。更に、このBB状態は、BB中非RB状態であるときと、BB中RB状態であるときとがある。
【0040】
一般遊技状態でRBが入賞すると、遊技状態がRB状態に切り替えられ、メダルのBETを1枚しか受け付けずに中段横並びの入賞ラインしか有効にしないジャックゲームと呼ばれるゲームが提供される。このジャックゲームにおいては、「当たり」という入賞態様と、「はずれ」としか定められておらず、「当たり」を極めて高確率で内部当選させる専用の上記抽選テーブルが用いられる。このため、「当たり」が極めて高確率で入賞(JAC入賞)して多量のメダルが払い出される。ジャックゲームで8回JAC入賞するか、12回のジャックゲームが消化されると、遊技状態が一般遊技状態に戻される。
【0041】
一般遊技状態でBBが入賞すると、遊技状態がまずBB中非RB状態に切り替えられる。このBB中非RB状態では、RBや各種の「小当たり」を極めて高確率で内部当選させる専用の上記抽選テーブルが用いられる。そして、RBが入賞すると、遊技状態が更にBB中RB状態に切り替えられて、上述のジャックゲームが提供される。BB中非RB状態における累積ゲーム実施回数(1回のBB内での累計)が30回に達するか、あるいは、3回目のBB中RB状態が消化されるかすると、遊技状態がBB状態から一般遊技状態に戻される。かかるBB状態では、1〜3回のRBが入賞することに加えて、BB中非RB状態のもとで「小当たり」が高確率で入賞するため、「中当たり」時のRB状態よりも多量のメダルが払い出される。
【0042】
次に示す表1は、スロットマシン1における遊技状態と、各種の「役」と、入賞態様と、払い出しメダル数との関係を示すものである。
【表1】
【0043】
表1に示すように、一般遊技状態においては、「チェリー−ANY−ANY」からなる「チェリー役」、「スイカ−スイカ−スイカ」からなる「スイカ役」、「ベル−ベル−ベル」からなる「ベル役」、のそれぞれに個別に対応する3種類の「小当たり」が定められている。また、「青7−青7−青7」からなる「青7役」や、「赤7−赤7−赤7」からなる「赤7役」に対応するBBが定められている。更に、「BAR−BAR−BAR」からなる「BAR役」に対応するRBや、「プラム−プラム−プラム」からなる「プラム役」に対応するリプレイなどの入賞態様が定められている。なお、上記「ANY」とは、どのような図柄であってもかまわないことを示している。また、表1に示したように、一般遊技状態での「リプレイ小当たり」に対応した「プラム役」は、RB状態(ジャックゲーム)、BB中非RB状態ではそれぞれ「当たり」、RBに対応している。
【0044】
図7は、スロットマシン1の電気回路の一部を示すブロック図である。図示のように、スロットマシン1は、上記メイン制御回路基板17の他に、サブ制御回路基板21を備えている。
【0045】
上記メイン制御回路基板17は、CPU17a、クロック発生回路17b、ROM17c、RAM17d、乱数発生回路17e、データ送出回路17f、送出タイミング制御回路17g、入力ポート17h、出力ポート17iなどを有している。上記クロック発生回路17bは、所定の周波数のクロック信号を上記CPU17aに出力する。また、ROM17cは、各種の制御プログラムや後述の抽選テーブルなどのデータを格納しており、これらを上記CPU17aに出力する。また、RAM17dは、上記CPU17aによって演算された変数データなどを一時的に格納する。また、上記乱数発生回路17eは、所定の周期毎に乱数を発生させてそのデータを上記CPU17aに出力する。
【0046】
上記CPU17aには、入力ポート17hを介して、上記1BETボタン15a、2BETボタン15b、マックスBETボタン15c、スタートレバー6、停止ボタン70a、70b、70c、クレジット精算ボタン8、段階設定キースイッチ19b、リセットスイッチ19a、メダル投入センサ22、リール位置センサ(左)25、リール位置センサ(中)26、及びリール位置センサ(右)27からの出力信号が入力されるようになっている。更に、メダル払出センサ23、メダル満杯センサ24からの出力信号も入力されるようになっている。上記メダル払出センサ23は、上記メダル払出装置18から払い出されるメダルを1枚ずつ検知し、検知信号をCPU17aに出力する。CPU17aは、メダル払出センサ23からの出力信号に基づいて後述のメダル払出モータの駆動を停止させることで、上記メダル払出装置18によるメダル払出枚数を調整する。メダル満杯センサ24は、メダルホッパ18a内のメダル収容レベルの上限を検知すると、満杯信号をCPU17aに出力する。CPU17aは、この満杯信号を受信すると、各種制御を一次中断し、上記液晶表示部11にメダル満杯エラーの情報を表示させる。
【0047】
上記CPU17aは、出力ポート17iを介して、上記リール駆動モータ28(左)、リール駆動モータ(中)29、リール駆動モータ30(右)、上記メダル払出装置18のメダル払出モータ18b、メダルブロックソレノイド31、1MEDALランプ12a、2MEDALSランプ12b、3MEDALSランプ12c、スタートランプ12d、リプレイランプ13a、入賞ランプ13b、ゲームオーバーランプ13d、BBランプ13e、RBランプ13f、メダル投入ランプ13g、クレジット表示部14a、ボーナスカウント表示部14b、配当表示部14c、停止ボタン70a、70b、70cに、それぞれ制御信号を出力するようになっている。また、ゲームの進行状況に応じて、上記データ送出回路17fに出力タイミング情報信号を出力するようになっている。データ送出回路17fに出力されたこの出力タイミング情報信号は、ここに一時的に蓄えられた後、上記送出タイミング制御回路17gからの出力信号に基づいて、上記サブ制御回路基板21のデータ入力回路21iに出力される。なお、CPU17aから停止ボタン70a、70b、70cへの制御信号は、それぞれ停止ボタン内のランプを点灯させるためのものである。
【0048】
上記サブ制御回路基板21は、上記前面パネル3の裏側に配設され、このデータ入力回路21iの他、CPU21a、クロック発生回路21b、画像用ROM21c、RAM21d、音声用ROM21e、音声LSI21f、表示回路21g、アンプ回路21h、制御用ROM21jなどを備えている。かかるサブ制御回路基板21において、上記データ入力回路21iに入力された上記出力タイミング情報信号はCPU21aに出力される。クロック発生回路21bは、所定の周波数のクロック信号を上記CPU21aに出力する。画像用ROM21cは、各種の制御プログラムや画像データを格納しており、必要に応じてこれらを上記CPU21aに出力する。上記RAM21dは、上記CPU21aによって演算された変数データなどを一時的に格納する。音声用ROM21eは、各種の音声データを格納しており、必要に応じてこれらを上記音声LSI21fに出力する。
【0049】
上記CPU21aは、上記データ入力回路21iから画像用受信した上記出力タイミング情報信号に対応する画像データを上記画像用ROM21cから読み込んで上記表示回路21gに出力する。更に、この出力タイミング情報信号に対応する音声出力命令信号を上記音声LSI21fに出力する。上記表示回路21gは、上記CPU21aから受信した上記画像データに所定の処理を施した後、上記液晶表示部11に出力する。この出力により、ゲームの進行状況に応じた演出画像や、内部当選した入賞態様に対応する図柄などが液晶表示部11に表示される。また、上記音声LSI21fは、上記CPU21aから受信した上記音声出力命令信号に対応する音声データを、上記音声用ROM21eから読み込んで上記アンプ回路21hに出力する。このアンプ回路21hは、音声LSI21fから受信した上記音声データに所定の処理を施した後、音量声調整基板32の音量調整回路32aを介してスピーカ9、内部スピーカ20に出力する。この出力により、ゲームの進行状況に応じた音声がスピーカ9や内部スピーカ20から出力される。
【0050】
図8は、上記リール100a、b、cの一部を示す分解斜視図である。なお、各リールの構造についてはそれぞれ同様であるので、ここでは便宜的に1つのリールのみを示している。図において、回転体たるリール骨組101a、b、cは、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン樹脂)等の透明部材によって5本のスポーク部や円形梯子状部分が成形されたもので、ハムスターやリスなどの飼育用具である「回し車」のような形になっている。5本のスポーク部はリール駆動モータ28、29、30に接続される軸部分から放射状に延びており、その中の1本には被検知部たる検知板103a、b、cが円形梯子状部分の内側に受けて突出するように設けられている。リール駆動モータ28、29、30が回転すると、これらリール骨組101a、b、cが回転する。リール骨組101a、b、cの内部には、その内周面に向けて光照射するバックライト装置102a、b、cが、リール骨組と連れ回らないように固定されている。リール骨組101a、b、cの外周面には、図柄帯としてのリール帯106が巻き付けられる。また、リール骨組102a、b、cの円形梯子状部分の一端付近には、このリール帯106に印刷された後述のマークに対応する微小な突起105が円の法線方向に突出するように設けられている。
【0051】
リール帯106は、光透過性の有機樹脂シートやファイルムなどといった光透過性材料からなる基材に対し、周知のスクリーン印刷法によってその裏面側から図示しない7種類の図柄(図5参照)が21個印刷されたものである。先に図21に示したように、リール帯106の後端側(図中下側)には、先端側に重ね合わされる重ね代106aが形成されている。この重ね代106a以外で、且つ図柄が印刷されていない部分には、背景部が形成されている。本実施形態では、背景部を形成するための印刷材として、青色のものが使用されている。重ね代106aは背景用の印刷が施されておらず、基本的には無垢の上記光透過性材料のままである。但し、重ね代106aの所定位置には、帯幅方向に真っ直ぐに延びるライン状のマーク107が形成されている。位置合わせ用目印であるこのマーク107は、図柄とともに印刷されたものである。
【0052】
図9は、上記リール骨組101a、b、cに巻き付けられる途中のリール帯106を部分的に示した正面図である。上述のように、リール骨組101a、b、cの円形梯子状部分の一端付近には、リール帯に106の重ね代106aに印刷されたマーク107に照準を合わせるための微小な突起105が図中手前側に突出するように設けられている。円形梯子状部分又はリール帯107の表面には予め両面テープ等の接着材料が付されており、リール帯106は円形梯子状部分に対してこの接着材料を介して、後端側の重ね代106aから先端側へと徐々に巻き付けられながら固定されていく。但し、この巻き付けに先立って、重ね代106a上に印刷されたマーク107が、図示のように、円形梯子状部分の基準目印たる上記突起105の側方に位置するように位置合わせされる。
【0053】
図10は、上記バックライト装置102a、b、cを正面側からみた斜視図である。図示のように、バックライト装置102a、b、cの内部は3つに区切られており、それぞれライト104が配設されている。このバックライト装置102a、b、cにより、図2に示した表示窓4の位置にある3つ分の図柄がリールの内側から光照射される。この光照射により、これら図柄を遊技者に対して明るく照らして視認させることができる。
【0054】
先に図8に示したように、バックライト装置102a、b、cの側壁には、透過型フォトセンサ等で構成されるリール位置センサ25、26、27が設けられている。これらリール位置センサ25、26、27は、リール骨組101a、b、cが所定の回転角度まで回転すると上記検知板103a、b、cを検知する。上記CPU(17a)は、この検知結果に基づいてリール駆動モータ28、29、30を停止制御する。本実施形態に係るスロットマシンでは、リール位置センサ25、26、27が、それぞれ検知板130a、b、cを検知した瞬間には、リール帯106の最も先端の図柄が、図6に示した下段横並びの入賞ライン上に位置するようになっている。リール位置センサと検知板との組合せによってリールの所定の回転位置を検知する回転位置検知手段が構成されているのである。なお、回転位置検知手段として、リール位置センサと検知板との組合せではなく、リール駆動モータ回転軸の所定の回転位置を検知するものを設けてもよい。リール駆動モータ回転軸の所定の回転位置を検知することは、リールの所定の回転位置を検知することと同じだからである。
【0055】
図11は、停止制御手段たる上記CPU(17a)によって実施されるリール停止制御のフローを示すフローチャートである。このリール停止制御では、まず、左、中、右リール(100a、b、c)について、上記RAM(17d)に予め記録されている複数の停止制御用データテーブルの中から、抽選乱数に応じたものがそれぞれ選択される(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。そして、図示しない回転開始制御によって回転が開始された各リールについてそれぞれタイミングカウントが開始される(S2)。このタイミングカウントとは、各リール位置センサ(25、26、27)がそれぞれ検知信号を発信した瞬間から、次の検知信号を発信するまでの時間カウント処理である。この処理に基づいて、左、中、右リール(100a、b、c)についてそれぞれ回転速度の安定化が判定される(S3)。そして、全てのリールの回転速度が安定すると(S4でY)、次に、上記左停止ボタン(70a)に対する押下操作の有無が判断され(S5)、有った場合には(S5でY)、ボタン押下操作タイミングと、先に選択された停止制御用データテーブル(左用)とに基づいて左リール(100a)の停止タイミングが決定される。残りの中リール、右リール(100b、c)についても同様の制御が行われると(S7〜S10)、左リール(100a)の停止タイミングについて到来したか否かが判断され(S11)、到来している場合には左リール用のリール駆動モータ(28)の駆動が停止される(S12)。そして、残りの中リール、右リールについても同様の制御が行われると(S13〜S16)、全リールについて回転停止の有無が判断される(S17)。ここで、何れかのリールが回転停止していない場合には(S17でN)、制御フローが先のS5にループせしめられて回転停止用の各判断が再び行われることになる。全リールが回転停止すると(S17でY)、リール停止制御が終了する。
【0056】
なお、本実施形態に係るスロットマシンでは、各リールを750[msec/1回転]の速度で回転させ、リール帯(106)には21個の図柄をそれぞれ所定のピッチで印刷しているため、図柄1コマ分あたりの移動時間は35.714[msec]となる。
【0057】
次に、本実施形態に係るスロットマシンの特徴的な構成を説明する前に、従来のスロットマシンにおけるリール停止制御について、もう少し詳しく説明しておく。
図22は、従来のスロットマシンの左リール停止制御に用いられる停止制御用データテーブル(以下、単にデータテーブルという)の一例である。このデータテーブルは、「プラム小当たり」が内部当選したときに、上記左リール(100a)の「プラム」を下段の入賞ライン上に引き込むためのものである。図において、位置番号は各図柄のリール帯先端からの位置を示しており、位置番号「1」の図柄がリール帯(106)の最も先端に位置する。よって、リール帯先端が位置番号「21」の図柄(図示の例ではベル)のすぐ後に続くように、リール帯(106)がエンドレス上に巻き付けされている。各リールは、その各図柄を図中上側から下側に移動させる方向で回転する。図中の「下段移動タイミング」は、図柄が下段横並びの入賞ラインにピッタリ位置するときの上記タイミングカウントの値を示している。タイミングカウントの値が「0」であるときには、位置番号「1」の図柄(図示の例では赤7)が下段の入賞ライン上にピッタリと位置する。上述のように、図柄1コマ分あたりの移動時間は35.714[msec]であるので、以降、この移動時間が経過する毎に位置番号「21〜「2」の図柄が下段の入賞ライン上に順次移動してくる。
【0058】
図中の「停止操作タイミング」は、遊技者によって停止ボタンが操作された時点の上記タイミングカウントの値を示している。図示のように、この値が0から70[msec]までであると、タイミングカウントの値が71.428[msec]になった時点で左リールの回転が停止せしめられるようになっている。この71.428[msec]は、位置番号「20」の「プラム」が下段の入賞ライン(以下、単に下段という)上に位置するタイミングである。つまり、タイミングカウントの値が0から70[msec]の範囲内のときに停止ボタンが操作されると、位置番号「21」の図柄(プラム)が下段に引き込まれるのである。同様にして、タイミングカウントの値が「70強〜210」、「210強〜320」、「320強〜460」、「460強〜640」、「640強〜次の70(概ね820)」の範囲内であると、それぞれ、位置番号「16」、「13」、「9」、「4」、「20」の図柄が下段に引き込まれる。なお、位置番号「16」の「BAR」が引き込まれると、「プラム小当たり」の入賞が取りこぼされることになる。
【0059】
図23は、従来のスロットマシンの中リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例である。このデータテーブルは、何れの入賞態様も内部当選しなかったときに、「はずれの図柄組合せ」を導出表示させるべく、位置番号「4」、「9」、「13」、「16」又は「20」の図柄を下段に引き込むためのものである。これら位置番号の組合せは、図22のデータテーブルで引き込まれる各図柄の位置番号の組合せと同じである。つまり、図22のデータテーブルと、図23のデータテーブルとでは、それぞれ下段に引き込む図柄の種類が異なるものの、何れも同じ位置番号の図柄を引き込ませるのである。よって、両図の比較からわかるように、両データテーブルで異なっている点は、図柄の配列だけであり、リール停止タイミングについてはそれぞれ同じである。
【0060】
図24は、従来のスロットマシンの右リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例である。このデータテーブルも、入賞態様が内部当選しなかったときに「はずれ」の図柄組合せを導出表示させるべく、位置番号「4」、「9」、「13」、「16」又は「20」の図柄を下段に引き込むためのものである。よって、図22〜図24の各データテーブルは、それぞれ図柄の配列だけが異なっている。
【0061】
次に、本実施形態に係るスロットマシンの特徴的な構成について説明する。
図12(a)、(b)、(c)は、それぞれ左、中、右リール用のリール帯106の後端付近を示した正面図である。それぞれのリール帯106は、重ね代106aに印刷されるマーク107がリール回転方向にずらされて印刷されている。具体的には、中リール用のリール帯106の重ね代106aに印刷されたマーク107は(図12b)、左リール用のものよりも1/3図柄分だけ後端側にシフトした位置に印刷されている。また、右リール用のリール帯106の重ね代106aに印刷されたマーク107は(図12c)、中リール用のものよりも更に1/3図柄分だけ後端側にシフトした位置に印刷されている。一方、上記リール骨組(101a、b、c)には、各リール帯について共通のものが用いられており、位置合わせ用の上記突起(105)の位置は変わらない。このため、左、中、右リール用のリール帯の貼り付け位置が、1/3図柄分ずつリール回転方向上流側にシフトすることになる。かかる構成で従来と同様のリール停止制御が行われると、図13に示すように、上記表示窓(4)において、左リールの図柄は本来の位置に停止するが、中、右リールの図柄はそれぞれ1/3図柄分ずつリール回転方向上流側にシフトする。
【0062】
本実施形態に係るスロットマシンの各リール帯における図柄配列は、図22〜図24の表に示したものと同じである。また、左リール停止制御に用いられるデータテーブルは、従来のものと同じである。よって、左リールの「プラム」を下段の入賞ライン上に引き込むためのデータテーブルは、図22と同じである。但し、中、右リールの停止制御に用いられるデータテーブルは従来のものと異なっている。
【0063】
図14は、位置番号「4」、「9」、「13」、「16」又は「20」の図柄を下段に引き込むため中リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例である。図の「下段移動タイミング」の欄に示すように、中リールにおいては、上記タイミングカウントの値が11.9[msec]になった時点で位置番号「1」の「赤7」が下段にピッタリと位置する。1/3図柄の移動に要する分だけタイミングがシフトしているのである(35.714/3=11.9)。そこで、先に示した図23と、図14との比較からわかるように、リール停止タイミングをそれぞれ11.9[msec]だけ遅らせる側にシフトさせている。
【0064】
図15は、位置番号「4」、「9」、「13」、「16」又は「20」の図柄を下段に引き込むため右リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例である。図の「下段移動タイミング」の欄に示すように、中リールにおいては、上記タイミングカウントの値が23.8[msec]になった時点で位置番号「1」の「赤7」が下段にピッタリと位置する。2/3図柄の移動に要する分だけタイミングがシフトしているのである(11.9×2=23.8)。そこで、先に示した図24と、図15との比較からわかるように、リール停止タイミングをそれぞれ23.8[msec]だけ遅らせる側にシフトさせている。
【0065】
以上のような各データテーブルに基づいて各リールの停止制御が行われると、表示窓(4)内で各リールの図柄が、図16に示すようにそれぞれ水平方向にきちんと並ぶことになる。ところが、例えば、左リール用のリール帯を間違えて中リールに貼り付けてしまうと、図17(a)に示すように、中リールの図柄が1/3図柄分だけ回転方向下流側にシフトする。また、間違えて右リールに貼り付けてしまうと、図17(b)に示すように、右リールの図柄が2/3図柄分だけ回転方向下流側にシフトする。また、中リール用のリール帯を間違えて左リールに貼り付けてしまうと、図18(a)に示すように、左リールの図柄が1/3図柄分だけ回転方向上流側にシフトする。また、間違えて右リールに貼り付けてしまうと、図18(b)に示すように、右リールの図柄が1/3図柄分だけ回転方向下流側にシフトする。また、右リール用のリール帯を間違えて左リールに貼り付けてしまうと、図19(a)に示すように、左リールの図柄が2/3図柄分だけ回転方向上流側にシフトする。また、間違えて中リールに貼り付けてしまうと、図19(b)に示すように、中リールの図柄が1/3図柄分だけ回転方向上流側にシフトする。なお、リール帯貼り付け後のリールのスロットマシン本体に対する取付位置を間違えても、同様のシフトが発生する。
【0066】
このように、リール帯を間違えて貼り付けたり、リールを間違えて取り付けたりすると、それに応じてそのリール帯の図柄停止位置が回転方向にシフトするので、その間違えに容易に気付くことができる。よって、リール骨組に誤った種類のリール帯を貼り付けたり、リールを誤った位置に組み付けたりしたままスロットマシンを出荷してしまうといった事態を抑えることができる。更に、貼り間違えたリール帯の種類や、組付間違えたリールの種類に応じてシフトのパターンが異なってくるので、どのリールにどのリール帯を貼り間違えたのかや、どの本体位置にどのリールを組付間違いしたのかを容易に知ることもできる。
【0067】
なお、これまで、理解を容易にするために、図22〜図24や、図14〜図16において時間(秒)を示したが、実際には、ステッピングモータを駆動させるためのパルス数を異ならせることで、それぞれの時間を制御していることは言うまでもない。
【0068】
また、各リールについてリール帯をそれぞれシフトさせて貼り付けする方法としては、リール帯の上記マーク107をそれぞれシフトさせて印刷する方法の他に、リール骨組の位置合わせ用の上記突起105をそれぞれシフトさせて形成する方法もある。それぞれ専用のリール骨組を用いるわけである。しかしながら、この方法では、その専用のリール骨組に誤った種類のリール帯を貼り付けても、図柄の停止位置は変化しない。よって、リールの取付位置間違いに気付くことができても、リール帯の貼り付け間違いに気付くことはできない。
【0069】
以上、リール停止制御のタイミングを各リールについてシフトさせることで、各リールの図柄を水平に並べて停止させる例について説明したが、リール停止制御のタイミングについては従来と同じにする代わりに、各リールにおけるリール位置センサをそれぞれ回転方向にシフトさせて配設することで、各リールの図柄を水平に並べて停止させるようにしてもよい。具体的には、各リール帯について上記マーク107の印刷位置をシフトさせた分だけ、図8に示したリール位置センサ26、27の配設位置をそれぞれマークシフト方向とは逆方向にシフトさせるのである。そうすれば、図14〜図16に示したようなリール停止タイミングをシフトさせるための特殊なデータテーブルを用いなくても、従来と同様のデータテーブル(図22〜図24)によって、入賞ライン上に各図柄を平行に並ばせるように各リールの回転を停止させることができる。また、上下方向に回転する各リールを水平方向に並行配設したスロットマシンについて説明したが、鉛直方向や斜め方向に配設してもよい。また、リールユニットを備えるスロットマシンについて説明したが、スロットマシンに限らず、同様のリールユニットを備えるパチンコ機等の遊技機についても本発明の提供が可能であることは言うまでもない。
【0070】
なお、リール帯の貼り間違えと、リールの取付位置間違えとの両方ではなく、後者だけに気付けばよいのであれば、各リールを次のように構成してもよい。即ち、各リール100a、b、cについて、被検知部たる上記検知板103a、b、cをそれぞれリール回転方向の異なる位置に設けたリール骨組を用いるのである。そうすると、リールの取付位置間違えが生ずると、そのリールが本来とは異なるタイミングで回転停止されて入賞ライン上でそのリールの図柄がずれて停止するので、取付間違えに容易に気付くことができるのである。かかる構成においても、各リールの図柄を入賞ライン上にきちんと水平に並べて停止させる方法としては、次の2通りのどちらを用いてもよい。即ち、各リールについて、各リール位置センサをそれぞれ回転方向にずらして配設し且つ停止タイミングをシフトさせないデータテーブルを用いるか、あるいは、各リール位置センサを同じ位置に配設し且つ停止タイミングをシフトさせるデータテーブルを用いるのである。
【0071】
また、可変表示ユニットたるリールユニットを備えるスロットマシンについて説明したが、遊技を提供するといった機能を備えず、リールユニットによって可変表示する機能だけを備える表示装置についても本発明の適用が可能である。
【0072】
【発明の効果】
請求項1、2、3、4又は5の遊技機の発明によれば、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができるので、回転体に誤った種類の図柄を固定して出荷してしまうといった事態を抑えることができるという優れた効果がある。
【0073】
請求項2の遊技機の発明によれば、わざわざ停止制御手段を機能させてそれぞれ所定の回転位置で回転停止させるといった手間をかけなくても、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができるという優れた効果がある。
【0074】
特に、請求項3、4又は5の遊技機の発明によれば、全ての回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができるので、回転体に誤った種類の図柄を固定して出荷してしまうといった事態をより確実に抑えることができるという優れた効果がある。
【0075】
また特に、請求項4又は5の遊技機の発明によれば、既に図柄帯を固定してある回転体の遊技機本体に対する取付位置を間違えても、その間違いに容易に気付くことができるので、回転体を誤った位置に取り付けて出荷してしまうといった事態も抑えることができるという優れた効果がある。
【0076】
また特に、請求項5の遊技機の発明によれば、各回転体の図柄をそれぞれ可変表示ユニットの所定位置に平行に並ばせることが可能になるので、平行に並ばせないことに起因する図柄組合わせの認識性の悪化を解消することができるという優れた効果がある。しかも、図柄帯の種類間違いや、回転体の取付位置間違いについて、請求項3や4の発明よりも容易に気付くことができるという優れた効果もある。
【0077】
請求項6の遊技機の発明によれば、全ての回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができるので、回転体に誤った種類の図柄を固定して出荷してしまうといった事態を請求項1の発明よりも確実に抑えることができるという優れた効果がある。しかも、請求項5の発明のように各回転体についての回転停止タイミングをシフトさせるといった停止制御を実施しなくても、請求項1、2及び3の発明よりも容易に図柄帯の固定種類違いに気付くことが可能になるという優れた効果がある。
【0078】
請求項7の表示装置の発明によれば、少なくとも2つの回転体における図柄帯の固定種類違いに容易に気付くことができるので、回転体に誤った種類の図柄を固定して出荷してしまうといった事態を抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機における図柄のシフトパターンの一例を示す模式図。
【図2】図柄帯の間違いによって変化した同シフトパターンの一例を示す模式図。
【図3】実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図。
【図4】同スロットマシンの内部構造を示す概略構成図。
【図5】(a)から(g)は、それぞれ同スロットマシンの各リールに付される図柄を示す模式図。
【図6】同スロットマシンの前面パネルの一部を示す詳細正面図。
【図7】同スロットマシンの電気回路の一部を示すブロック図。
【図8】同スロットマシンのリールの一部を示す分解斜視図。
【図9】同リールのリール骨組に巻き付けられるリール帯を部分的に示した正面図。
【図10】同リールのバックライト装置を正面側からみた斜視図。
【図11】同スロットマシンのリール停止制御のフローを示すフローチャート。
【図12】(a)〜(c)は、それぞれ左、中、右リール用のリール帯の後端付近を示した正面図。
【図13】同スロットマシンで従来と同様のリール停止制御を実施したときにおける図柄のシフトパターンを示す模式図。
【図14】中リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例を示す表。
【図15】右リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例を示す表。
【図16】これらデータテーブルを用いたリール停止制御を実施したときにおける図柄の停止状態を示す模式図。
【図17】(a)、(b)は、それぞれ左リール用のリール帯を中リール、右リールに間違えて貼り付けた場合の図柄のシフトパターンを示す模式図。
【図18】(a)、(b)は、それぞれ中リール用のリール帯を左リール、右リールに間違えて貼り付けた場合の図柄のシフトパターンを示す模式図。
【図19】(a)、(b)は、それぞれ右リール用のリール帯を左リール、中リールに間違えて貼り付けた場合の図柄のシフトパターンを示す模式図。
【図20】従来のスロットマシンにおけるリールの一部を示す分解斜視図。
【図21】同スロットマシンのリール帯の一例を示す正面図。
【図22】従来のスロットマシンの左リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例。
【図23】従来のスロットマシンの中リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例。
【図24】従来のスロットマシンの右リール停止制御に用いられるデータテーブルの一例。
【符号の説明】
1 スロットマシン(遊技機)
2 筺体
3 前面パネル
4 表示窓
5 メダル投入口
6 スタートレバー
8 クレジット精算ボタン
9 スピーカ
10 メダル受皿
10a メダル払出ロ
11 液晶表示部
12 ライン表示部
13 ゲーム状況表示部
14 カウント表示部
15 操作部
17 メイン制御回路基板
18a メダルホッパ
19 設定操作部
20 内部スピーカ
25、26、27 リール位置センサ
28、29、30 リール駆動モータ
70 停止ボタンユニット
70a、b、c 停止ボタン
100a、b、c リール(回転装置)
101a、b、c リール骨組(回転体)
103a、b、c 検知板(被検知部)
105 突起(基準目印)
106 リール帯(図柄帯)
106a 重ね代
107 マーク(位置合わせ用目印)
Claims (7)
- 複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、
各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、
各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する遊技機であって、
各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を有し、
各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、
上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が少なくとも2つの図柄帯間で回転体回転方向に異なっており、
且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止するとその少なくとも2つの図柄帯に対応する回転体間における回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とする遊技機。 - 請求項1の遊技機であって、
各回転位置検知手段が、それぞれ対応する上記回転体に設けられた被検知部を検知することで上記所定の回転位置を検知し、
少なくとも上記2つの図柄帯に対応する回転体間で、図柄帯上の各図柄と上記被検知部とのなす角がそれぞれ異なることで、回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2の遊技機であって、
全ての図柄帯間で上記相対位置が互いに回転体回転方向に異なっており、
且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止すると各回転体間で回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とする遊技機。 - 請求項3の遊技機であって、
全ての上記回転位置検知手段が互いに上記回転体の同じ回転位置を検知し、
且つ、全ての上記回転体がこの回転位置で回転停止すると上記基準目印を互いに回転方向の同じ位置に停止させることを特徴とする遊技機。 - 請求項3又は4の遊技機であって、
上記停止制御手段が、上記回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて決定する上記回転体の回転停止タイミングを各回転体間でずらすことで、上記可変表示ユニットの上記所定位置に各回転体の図柄を互いに平行に並ばせて導出表示させることを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、
各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、
各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する遊技機であって、
各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を回転方向の同じ位置に有し、
各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、
上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が各図柄帯間で互いに回転体回転方向に異なっており、
回転軌道上の各図柄位置が各回転体間で同じになるタイミングで各回転位置検知手段がそれぞれ対応する回転体における上記所定の回転位置を検知するように互いに回転体の異なる回転位置を検知することを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を保持する図柄帯が回転周面に固定された回転体と、該回転体を回転駆動する駆動手段と、該回転体の所定の回転位置を検知するための回転位置検知手段とを有する回転装置が複数並行配設された可変表示ユニットと、
各回転位置検知手段による検知タイミングに基づいて各回転体を停止制御する停止制御手段とを備え、
各回転装置における回転中の回転体を停止させて該可変表示ユニットの所定位置に図柄組合せを導出表示する表示装置であって、
各回転体がそれぞれ図柄帯の固定基準位置を示す基準目印を有し、
各図柄帯がそれぞれ該基準目印に位置合わせするための位置合わせ用目印を有し、
上記図柄帯上の各図柄に対する該位置合わせ用目印の相対位置が少なくとも2つの図柄帯間で回転体回転方向に異なっており、
且つ、各回転体がそれぞれ上記所定の回転位置で回転停止するとその少なくとも2つの図柄帯に対応する回転体間における回転軌道上の各図柄位置が回転体回転方向にずれることを特徴とする表示装置。
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