本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの実施例1について図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、互いに識別可能な複数種類の図柄(例えば、「7」「BAR」、「スイカ」、「チェリー」「ベル」、「リプレイ」等)が所定の順序で、それぞれ20個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
尚、本実施例のリール2L、2C、2Rは、リールモータ32L、32C、32Rを用いて、外周面に複数の図柄が配置されたリール2L、2C、2Rを回転させることで、遊技者から視認可能な複数の図柄を移動させる変動表示を行うことが可能な構成であるが、複数の図柄を移動させる変動表示を行う手段は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで変動表示を行うことが可能な構成等であっても良い。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
また、リールセンサ33L、33C、33Rは、各リール2L、2C、2Rについて図柄番号1の図柄の領域の下端が各リールにおける所定位置を通過するときに、検出信号を出力するように配置されており、各リールについて図柄番号1の図柄の領域の下端がリール基準位置となる。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いられる演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効であるか否かを報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられており、演出用スイッチ56の内部には、演出用スイッチ56の操作が有効であるか否かを報知する演出用LED56a(図4参照)が設けられている。
前面扉1bの内側には、図2に示すように、所定のキー操作により前面扉1bを開放することなく後述するエラー状態及び打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、所定の契機に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1aの内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31、投入メダルセンサ31の上流側で異物の挿入を検出する投入口センサ26を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1aの内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aからあふれたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留されたメダルが満タン状態となったことを検出する満タンセンサ35a(図4参照)が設けられている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
尚、電源ボックス100は、筐体1aの内部に設けられており、さらに前面扉1bは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス100の前面に設けられた設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチ23も同様である。特に、設定キースイッチ37は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、さらにキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ37の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4(LM1は、左中右リールの各上段にわたるラインであり、LM2は、左中右リールの各中段にわたるラインであり、LM3は、左中右リールの各下段にわたるラインであり、LM4は、左リールの下段、中リールの中段、右リールの上段にわたるラインである。)を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(例えば、ベル‐ベル‐ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。
本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
また、本実施例では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せ(例えば、「ベル‐スイカ‐チェリー」)が揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せ(例えば、「スイカ‐スイカ‐スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃う図柄の組合せを、指標となる図柄の組合せと呼び、指標となる図柄の組合せを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が行われたときから、対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×20(1リール当たりの図柄コマ数)=1600コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合は、当該基準とした図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの入賞ライン上に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
以下では、特に区別する必要がない場合にはリール2L、2C、2Rを単にリールという場合がある。また、リール2Lを左リール、リール2Cを中リール、リール2Rを右リールという場合がある。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によりリール2L、2C、2Rを停止させる操作を停止操作という場合がある。
図3に示すように、遊技を進行させるために操作されるスイッチ類のうちスタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rは、垂直方向からスロットマシン1の後方側へ傾斜する第1面A上に配置されている。また、遊技を進行させるために操作されるスイッチ類のうちMAXBETスイッチ6は、第1面Aよりもさらにスロットマシン1の後方側へ傾斜する第2面B上に配置されている。また、演出に関連して操作される演出用スイッチ56は、第2面Bの下方側の第3面C上に配置されている。第1面A、第2面B、第3面Cは、互いに異なる面であり、遊技を進行させるために操作されるスタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、MAXBETスイッチ6は、演出に関連して操作される演出用スイッチ56と異なる面上に配置されている。
また、遊技を進行させるために操作されるスイッチ類のうちスタートスイッチ7は、レバー型のスイッチであり(図1、図3参照)、ストップスイッチ8L、8C、8Rは、正面視で略円形状のスイッチである(図1参照)。また、遊技を進行させるために操作されるスイッチ類のうちMAXBETスイッチ6は、正面視で五角形状のスイッチである(図1参照)。また、演出に関連して操作される演出用スイッチ56は、正面視でMAXBETスイッチ6とは異なる五角形状のスイッチである(図1参照)。このように、本実施例のスタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、MAXBETスイッチ6、演出用スイッチ56は、互いに異なる形状で構成されている。
また、ストップスイッチ8L、8C、8Rには、図形や文字等の遊技者が視認可能な模様が付されておらず、MEAXBETスイッチ6には、遊技者が視認可能であり、MEAXBETスイッチ6であることを識別可能な模様(本実施例では、「MAXBET」の文字)が付されており、演出用スイッチ56には、遊技者が視認可能であり、演出用スイッチ56であることを識別可能な模様(本実施例では、「CHANCE」の文字)が付されている。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われ、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び演出制御基板90に供給されるようになっている。また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータにより構成されて、内部抽選用の乱数を生成する乱数回路等を備えており、遊技の進行に関する処理を行うとともに遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御するメイン制御部41と、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送するスイッチ検出回路44と、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ32L、32C、32Rに伝送するモータ駆動回路45と、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送するソレノイド駆動回路46と、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送するLED駆動回路47と、スロットマシン1に供給される電源の電圧を監視して電圧の低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48と、電源投入時または電源遮断時等の電力供給が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49と、が搭載されている。
メイン制御部41は、サブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
メイン制御部41は、メイン処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、メイン処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、演出用スイッチ56が接続されており、この演出用スイッチ56の検出信号が入力されるようになっている。また、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90は、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにより構成されて演出の制御を行うサブ制御部91と、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92と、演出効果LED52と、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93と、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94と、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95と、演出制御基板90に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96と、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97と、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98と、その他の回路等、が搭載されている。
サブ制御部91は、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、本実施例では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に入賞ラインLNが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインLNを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、スタートスイッチ7の検出時)に乱数を用いて決定するものである。尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、当選番号及びROM41bに格納されているテーブルインデックス、テーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。また、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行っても良い。
また、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御を行う。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになる。
尚、本実施例では、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルを用いてリールの停止制御を行う構成であるが、停止可能な位置を特定可能な停止位置テーブルから停止位置を特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに、停止操作がされたタイミングで停止可能な停止位置を検索・特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルを用いた停止制御、停止位置テーブルを用いた停止制御、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに停止可能な停止位置を検索・特定することによる停止制御を併用する構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを一部変更して停止制御を行う構成としても良い。
次に、リールモータ32L、32C、32Rの構成及び当該リールモータを励磁する際の制御方法について、図5及び図6に基づいて説明する。
図5は、リールモータ32L、32C、32Rの構成を示す図である。リールモータ32L、32C、32Rは、ハイブリッド型ステッピングモータであり、ステータ32bと、これに対向するロータ32aとで構成されている。尚、ロータ32aは、図示しない多数の歯車状突極を有し、これに回転軸と同方向に磁化された永久磁石が組み込まれている。これらリールモータ32L、32C、32Rでは、メイン制御部41の制御に基づきモータ駆動回路45から出力されるパルス信号を受け、ステータ32bの各励磁相φ1〜φ4が所定の手順に従って励磁されることにより、1パルスを受信する度に所定の角度(1ステップ)ずつロータ32aが回転する。
図6(a)は、リールモータ32L、32C、32Rの始動時の制御方法を示すタイミングチャートである。図において、φ1〜φ4は、各励磁相を示し、「ON」は励磁状態を、「OFF」は消磁状態を、各々示す。メイン制御部41は、リールモータ32L、32C、32Rの始動時において、停止相のみが励磁された状態から停止相を始点として後述する1−2相励磁方式にて回転方向に励磁を開始する。詳しくは、例えば停止相が(φ3、φ4)の場合には、(φ3、φ4)が励磁された状態から、(φ4)、(φ4、φ1)、(φ1)・・・の順で、φ1〜φ4を1相、2相、1相と交互に励磁する。
仮に停止相とは異なる相を始点として励磁を開始した場合には、急激にロータ32aの永久磁石が励磁相に吸引されることとなり、回転の開始時にリールが振動してしまうこととなるが、本実施例では、停止相を始点として励磁を開始するので、ロータ32aと一体的に結合されているリールが滑らかに始動するようになる。
図6(b)は、リールモータ32L、32C、32Rの回転中及び停止時の制御方法を示すタイミングチャートである。
まず、回転中、すなわちリールを停止させる条件が成立するまでの間は、1−2相励磁方式でリールモータを駆動して各リール2L、2C、2Rを回転させる。例えば、φ1〜φ4を励磁する旨を示すパルス信号を図6(b)に示すタイミングでON/OFFし、ロータ32aの回転方向に沿って、(φ4、φ1)、(φ1)、(φ1、φ2)、(φ2)、(φ2、φ3)、(φ3)、(φ3、φ4)、(φ4)、(φ4、φ1)・・・の順で、2相、1相、2相、1相、2相と1ステップ毎に交互にφ1〜φ4を励磁して、ロータ32aを回転させることにより、リール2L、2C、2Rを回転させる。
次に、回転中のリールを停止させる条件が成立した場合、リールの停止制御に移行する。例えば、リールを停止させる条件が、停止条件成立ステップとして図6(b)に示す期間に成立した場合には、1−2相励磁方式での2相が励磁される状態に移行する時点Taまで待って、停止制御に移行する。
リールの停止制御は、図6(b)に示されるように、全相励磁停止制御で行われる。全相励磁停止制御では、1−2相励磁方式でリールモータが駆動されている場合において、1相を励磁した状態から2相を励磁する状態に移行する時点Taから開始され、全相励磁の状態を所定のホールド時間(T1+T2)だけ保持する制御である。例えば、図6(b)に示すように、(φ1)を励磁した状態から(φ1、φ2)を励磁する状態に移行する時点から、(φ1、φ2、φ3、φ4)を励磁した状態をホールド時間T1+T2だけ保持する。これにより、高速回転していた各リールモータのロータ32aは急制動がかけられる。その後、リールモータのロータ32aは、慣性力により数ステップ分(本実施例では、4ステップである。)回転して停止する。そして、全相励磁の状態が維持されることで、ロータ32aが所定の停止位置で安定化して、リールモータの停止状態が安定化することとなる。尚、リールモータのロータ32aが停止するまでに要するステップ数は、リールやリールモータの特性(重さや大きさ、電気機械的な性質)によって変化するので、リールの停止制御においては、当該特性に応じたステップ数で、全相励磁停止制御を行うことが好ましい。
全相励磁停止制御がT1+T2の間実行された後(Tc)、φ1、φ2を消磁し、停止相φ3、φ4の励磁状態を維持したまま、リールモータに印加する電圧を通常値(High状態)よりも低下させる(Low状態)。ロータ32aの停止後も、停止相φ3、φ4の励磁状態を通常値よりもLow状態の電圧で維持するのは、ホールディングトルクとディテントトルクとの位相差や摩擦の影響によるずれによって、ロータ32aが停止相φ3、φ4のホールディングトルク安定点から外れることを防止するためである。これにより、リールが一旦停止した後に微動すること、及び、次回リールモータを始動させる時のロータ32aの角度位置が、停止時の角度位置からずれてしまうことを防止できる。
ロータ32aの停止後も維持されている停止相φ3、φ4の励磁状態は、次ゲームの開始操作が行われることなく所定時間(本実施例では30秒であり、待機状態(デモ演出)へ移行するのと同じタイミング)が経過した場合(Td)に解除される。すなわち、ロータ32aの停止後、次ゲームの開始操作が行われることなく所定時間が経過した場合には、φ1〜φ4が全て消磁されることになる。このため、例えば、励磁相が長時間継続して励磁されることによる発熱に伴って、ステッピングモータを構成する部品等に負担がかかることがないので、これら部品の劣化を防止することができる。また、本実施例では、次ゲームの開始操作が行われない状態が所定時間継続して待機状態(デモ演出)へ移行するタイミングで励磁状態が解除されるので、遊技客が遊技している間は、リールに配置された図柄がずれにくい状態を保つことができる一方、遊技客が遊技している可能性の低い状態では、ステッピングモータの構成部品にかかる負荷を軽減できるようになる。
次に、メイン制御部41が基本処理として実行するメイン処理について、図7に基づいて説明する。尚、メイン処理は一単位の遊技毎に繰り返し実行される。そして、メイン処理の一周期が遊技の一単位に相当している。
図7に示すように、メイン処理では、遊技が開始されるまで待機する遊技開始待ち処理(Sa1)、遊技が開始されることに伴って内部抽選を行う内部抽選処理(Sa2)、リール2L、2C、2Rを回転及び停止させる制御を行うリール制御処理(Sa3)、全てのリール2L、2C、2Rが停止されて遊技が終了される際に各種設定等を行う遊技終了時設定処理(Sa4)が、順次繰り返し実行される。
次いで、メイン制御部41がメイン処理において実行するリール制御処理について、図8に基づいて説明する。
メイン制御部41のRAM41cには、各リール2L、2C、2Rの回転制御に用いる回転制御用ワーク(後述する要求データ、速度状態フラグ、停止制御テーブル、ROM41bの特定の領域のアドレス、リールモータの駆動信号として出力させる励磁パターン等)が格納される回転制御用ワーク領域が、リール2L、2C、2Rの種類毎に個別に設けられている。また、回転制御用ワーク領域は、RAM41cにおける連続するアドレスの領域にわたり設けられており、後述する初期化処理において当該領域の開始アドレスと領域の容量または終了アドレスを指定することで容易に初期化できるようになっている。尚、本実施例では、回転制御用ワーク領域は、連続するアドレスの領域にわたり設けられる構成であるが、回転制御用ワーク領域を、RAM41cにおける不連続な複数の領域に設ける構成でも良い。
メイン制御部41は、メイン処理において内部抽選処理の後に、リール制御処理を実行する。リール制御処理は、各リール2L、2C、2Rの回転を開始させるリール回転開始処理と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作に応答して該当するリール2L、2C、2Rの回転を停止させるリール回転停止処理を含み、リール回転開始処理、リール回転停止処理では、ゲームの進行状況等に応じて各リールについて加速制御、定速回転制御、停止制御する旨の要求を示す要求データを回転制御用ワーク領域の所定領域に設定する。
また、メイン制御部41は、所定のタイミングでタイマ割込処理(メイン)を実行し、当該タイマ割込処理(メイン)において、各リール2L、2C、2Rについて、RAM41cの所定領域に設定されている要求データを参照して、当該要求データに基づいて特定されるROM41bの特定の領域のアドレスを回転制御用ワーク領域の所定領域に設定する。ROM41bの特定の領域のアドレスには、リールの制御態様(加速、定速回転、減速、停止等)に応じてリールモータの励磁相(φ1、φ2、φ3、φ4)を順次励磁するための励磁パターン及び励磁パターンの更新タイミングが記憶されている。そして、タイマ割込処理が実行される毎に、各リール2L、2C、2Rについて、ROM41bの励磁パターンを回転制御用ワーク領域に設定されているアドレスから順次参照して、励磁パターンを回転制御用ワーク領域の所定領域に設定し、設定された励磁パターンにて該当するリールに対応するリールモータを駆動させる駆動信号を出力させる。メイン処理において設定された要求データに基づいて、タイマ割込処理(メイン)により各リールモータ32L、32C、32Rの駆動信号を出力させることにより、各リール2L、2C、2Rの回転を制御するようになっている。
具体的には、図8に示すように、リール制御処理では、まず、RAM41cにおいてリール2L、2C、2R毎に回転制御に用いる回転制御用ワークが個別に設定されている回転制御用ワーク領域を全て初期化する(Sb1)。その後、リール回転開始処理を実行し(Sb2)、リール2L、2C、2Rの回転を開始させてSb3のステップに進む。
リール回転開始処理では、前回のゲームでのリール回転開始時点からウェイトタイム(本実施例では、約4.1秒)が経過したか否かを判定し、所定のウェイトタイムが経過していない場合には、当該ウェイトタイムが経過するまで待機し、当該ウェイトタイムが経過したときに、全てのリールモータ32L、32C、32Rを始動させて所定の定速回転まで加速させるためのリールモータの励磁パターンを設定させる旨を示す要求データ(加速要求)をRAM41cの回転制御用ワーク領域の所定領域に設定する。当該リール制御回転開始処理を含む各種処理において要求データを設定することで、その後のタイマ割込処理(メイン)において当該要求データに応じた励磁パターンで各リールモータ32L、32C、32Rの各励磁相の励磁状態が順次更新されて、当該要求データに応じた態様で回転及び停止の制御等が行われることとなり、例えば、加速要求が設定された場合には、リールが停止している状態から定速回転まで加速された後、定速状態で回転され、停止要求が設定された場合には、定速状態で回転しているリールが減速され、後述するリール回転停止処理において設定された停止位置で停止され、所定時間にわたり全相励磁の制御が行われることとなる。
また、リール回転開始処理では、加速要求を設定した後、全てのリール2L、2C、2Rについて停止制御テーブル設定処理を実行して、各リール2L、2C、2Rについて停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルをRAM41cの回転制御用ワーク領域の所定領域に設定する。これにより、タイマ割込処理(メイン)による各リール2L、2C、2Rの加速制御中に、各リール2L、2C、2Rの停止制御テーブルが設定されることとなる。そして、停止制御テーブル設定処理を行った後は、スタートスイッチ7が操作されたことに基づいてリールの回転を開始した旨を特定可能な回転開始フラグを回転制御用ワーク領域の所定領域に設定して、リール回転開始処理を終了してリール制御処理に戻る。
Sb2のステップにおいてリール回転開始処理を行った後は、タイマ割込待ち処理を実行する(Sb3)。タイマ割込待ち処理では、タイマ割込を許可に設定して、タイマ割込処理(メイン)が1回行われるまで待機する。
Sb3のステップのタイマ割込待ち処理が終了した後は、各種異常が発生しているか否かを検出するエラーチェック処理を実行する(Sb4)。
エラーチェック処理では、後述する投入払出エラーチェック処理、ドア開放チェック処理、回転エラーチェック処理等の各種チェック処理を行う。投入払出エラーチェック処理は、投入メダルセンサ31の出力等に基づいてメダルセレクタの異常(以下、投入エラーという)が生じているか否か、及び払出センサ34cの出力等に基づいてホッパーユニット34の異常(以下、払出エラーという)が生じているか否かを判定して、投入エラー、払出エラーの少なくとも一方が検出された場合には、投入エラー、払出エラーが生じていることを特定可能な投入払出エラーフラグをRAM41cの所定領域に設定する。
また、ドア開放チェック処理では、ドア開放検出スイッチ25の出力状態に変化が生じたか否かを判定して、ドア開放検出スイッチ25の出力状態が変化していると判定した場合には、ドア開放検出スイッチ25の出力状態を特定可能なドアコマンドをRAM41cのコマンドキューに設定する。尚、Sb9のステップにおいて設定されたドアコマンドは、次回のタイマ割込処理(メイン)にて実行される通常時コマンド送信処理により、サブ制御部91に対して送信されることとなり、サブ制御部91は、受信したドアコマンドに基づいて前面扉1bの開放状態が特定される場合には、その旨を各種の演出装置を用いて報知することが可能である。
また、回転エラーチェック処理では、タイマ割込処理(メイン)において更新され、リールの基準位置からのステップ数を計数するリールステップ数カウンタ(各リール2L、2C、2Rについて、そのタイマ割込時点でのリール基準位置からのステップ数を計数するカウンタであり、本実施例では、0〜400ステップを計数可能であり、リールが1周するために要する336ステップよりも大きな値に設定されている。タイマ割込処理(メイン)により更新される)の値や当該処理において回転異常フラグが設定されているか否か等に基づいて、回転制御中のリールについて回転に関する異常が生じているか否かを判定する。そして、停止操作が済んでいない回転制御中のリールのうち、リール基準位置が検出されることなく回転開始または前回リール基準位置が検出されてからのリールステップ数が所定ステップ数(本実施例では、400ステップであり、リールが1周するために要する336ステップよりも大きな値に設定されている。)を超えたリールがある場合、リールセンサ33L、33C、33Rによりリール基準位置が検出されたときに、リールステップ数カウンタの値がリールが1周するために要するステップ数(本実施例では、336ステップ)に達していない場合等に、リール回転の異常(以下、回転エラーという)が発生していると判定して、異常が生じていると判定した場合には、当該異常が生じているリールを特定可能な回転異常フラグをRAM41cの所定領域に設定する。
Sb4のステップにおいてエラーチェック処理が終了した後は、回転異常フラグに基づいて回転制御中のいずれかのリールに回転エラーが生じているか否かを判定する(Sb5)。そして、Sb5のステップにおいて回転エラーが生じていると判定した場合には、回転制御中のリールの停止操作を無効に設定し(Sb6)、RAM41cの所定領域に設定されている回転異常フラグを消去し(Sb7)、RAM41cの所定領域に設定されているエラーカウンタに1加算して(Sb8)、当該エラーカウンタの値が所定値(本実施例では、3)未満であるか否かを判定する(Sb9)。そして、エラーカウンタの値が所定値未満でないと判定した場合、すなわちリールが正常に回転されずに、所定回数(本実施例では、3回)連続して回転エラーが検出されている場合には、エラー処理を実行する(Sb10)。エラー処理では、回転制御中の全てのリールの回転を停止させて、当該エラー処理により回転を停止させたリールを特定可能なように、RAM41cの所定領域に回転エラーフラグを設定するとともに、ゲームを進行させないように不能化するエラー状態に制御して待機する。その後、リセット操作により当該エラー状態が解除されることで、エラー処理を終了し、エラーカウンタを初期化して0に設定する(Sb11)。
Sb9のステップにおいて、エラーカウンタの値が所定値未満であると判定した後、またはSb11のステップにおいてエラーカウンタを初期化した後には、再度加速処理を実行して(Sb12)、回転エラーフラグに基づいて回転エラーが生じているリールを特定するとともに回転エラーフラグを解除し、特定されたリールの励磁パターンを一旦クリアしてリール始動時のパターンを新たに設定してリールモータを励磁させることで、回転制御を再度初めから行って、定速回転まで再度加速させる。その後、該当するリールを再度加速させたことを特定可能なリール再加速コマンドをRAM41cの所定領域に設定して(Sb13)、Sb3のステップに戻る。その後、再始動されたリールが正常に回転された場合には、Sb4のステップにおけるエラーチェック処理内で行われる回転エラーチェック処理において回転エラーが検出されることがなく、Sb5のステップにおいて、回転エラーが生じていないと判定されることとなる。
また、Sb4のステップにおけるエラーチェック処理内で行われる回転エラーチェック処理において、回転異常フラグが設定されることがなく、Sb5のステップにおいて回転制御中の全てのリールについて回転エラーが生じていると判定されない場合には、タイマ割込を禁止に設定し(Sb14)、その後、タイマ割込処理(メイン)により更新されてRAM41cの所定領域に設定される各リールのリール速度状態フラグを取得して(Sb15)、当該リール速度状態フラグに基づいて、停止操作が済んでいない回転制御中のリールの回転状態が定速状態であるか否かをリール毎に特定し、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されているか否かを判定する(Sb16)。
そして、Sb16のステップにおいて、少なくともいずれか1つのリールが定速回転で回転しておらず、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されている状況でないと判定した場合には、Sb3のステップに戻り、Sb3〜Sb16のステップを繰り返し実行して、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されている状況となるまで待機する。尚、リール速度状態フラグは、タイマ割込処理(メイン)において更新され、タイマ割込処理(メイン)が行われた時点での、回転制御中の各リールモータが定速状態で回転しているか否かを特定可能な情報である。
Sb3のステップに戻り、Sb3〜Sb16のステップを繰り返し実行して待機した後、Sb3のステップのタイマ割込待ち処理において実行されるタイマ割込処理(メイン)により、回転制御中の全てのリールについて回転状態が定速状態であることを特定可能にリール速度状態フラグが更新されることで、その後に実行されるSb16のステップにおいて、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されていると判定されることとなる。
一方、Sb16のステップにおいて、停止操作が済んでいない回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されていると判定した場合には、Sb1のステップにおけるリール回転開始処理にて設定される回転開始フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否かに基づいて、全てのリールが定速回転となったと判定されたことが1回目であるか否かを判定して(Sb17)、回転開始フラグが設定されており、全てのリールが定速回転となったと判定されたことが1回目であると判定した場合には、全てのリールについて定速回転に加速させる制御が完了したことを特定可能な加速完了コマンドをRAM41cのコマンドキューに設定し(Sb17)、回転開始フラグをRAM41cの所定領域から消去する(Sb19)。尚、Sb19のステップにおいて回転開始フラグが消去されることより、その後、回転エラー等が発生してSb12のステップの当該リール再加速処理が行われて再び定速回転となった場合や、回転エラー等が発生することなく定速回転のまま維持されている場合には、Sb18のステップが行われることがなく、再び加速完了コマンドを送信してしまうことがないようになっている。
Sb17のステップにおいて、回転制御中の全てのリールが定速回転となったと判定されたことが1回目でないと判定した場合すなわち回転制御中のリールが定速回転に一旦達したものの、Sb5のステップにおいて回転エラーが検出されてSb12のステップにより再度加速させられたことで、再度定速回転に達した場合、またはSb17のステップにおいて回転制御中の全てのリールが定速回転となったと判定されたことが1回目であると判定した場合であって、回転開始フラグを消去した後、要するに停止操作が済んでいない回転制御中の全てのリールが定速回転である場合には、回転制御を行っている全てのリールについて停止操作の受け付けを有効に設定する(Sb22)。尚、当該回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けが既に有効に設定されている場合には、有効な状態を維持する。
そして、Sb22のステップにおいて停止操作の受け付けを有効に設定した後は、回転制御中のリールについて、停止操作の受け付けが有効な状態でストップスイッチが操作されて、当該ストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したか否かを判定する(Sb23)。すなわち連続する所定回数(本実施例では、2回)のタイマ割込処理(メイン)においてストップスイッチのポート入力データが同じ状態である場合にRAM41cの所定領域に設定され、今回と前回の入力データが同じ状態であることを示す確定データの履歴を参照して、回転制御中のストップスイッチのうち確定データがoffの状態からon状態に変化したものがある場合に、確定データがoffの状態からon状態に変化したストップスイッチについて、有効な停止操作が検出されたと判定する。これにより、ストップスイッチのon状態が一定期間(最低でも2回のタイマ割込処理が行われるために要する約2.24ms)以上継続して検知されたことを条件に、当該ストップスイッチについて有効な操作が検出されるようになっており、静電気などのノイズによってon状態が誤って検出されてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けが有効な状態で、ストップスイッチの確定データがoff状態からon状態に変化したことが検出されること、すなわち連続する所定回数のタイマ割込処理(メイン)においてポート入力データのon状態が検出されることで、回転制御中のリールについて有効な停止操作が検出されたと判定する構成であるが、1回のタイマ割込処理(メイン)においてストップスイッチのポート入力データのon状態が検出されることで、有効な停止操作が検出されたと判定する構成であっても良い。
Sb23のステップにおいて、有効な停止操作が検出されていないと判定した場合には、Sb3のステップに戻り、Sb3〜Sb23のステップを繰り返し実行して、有効な停止操作が検出されるまで待機する。その後、Sb23のステップにおいて有効な停止操作が検出された場合には、Sb14のステップによりタイマ割込が禁止された状態で、停止操作関連処理を実行した後(Sb24)、タイマ割込を許可に設定する(Sb25)。停止操作関連処理では、Sb23のステップにて検出された停止操作がいずれのリールに対応するものであるかを特定して、特定されたリールに対応するリールモータについて、タイマ割込処理(メイン)により更新される所定の情報に基づいて、その時点でのリール基準位置からのステップ数(停止操作位置となるステップ数)を特定する処理等を行う。尚、Sb25のステップにおいてタイマ割込が許可に設定されることで、Sb14〜Sb25のステップにわたってタイマ割込が禁止に設定されている状態の期間内に、本来のタイマ割込のタイミングが含まれていた場合には、Sb25のステップにおいてタイマ割込が許可に設定されたときに、当該タイマ割込処理(メイン)を実行する一方、当該期間内に本来のタイマ割込のタイミングが含まれていない場合には、その後、タイマ割込のタイミングにおいてタイマ割込処理(メイン)を実行することとなる。
そして、Sb25のステップにおいてタイマ割込を許可に設定した後は、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを無効に設定した後(Sb26)、リール回転停止処理を実行する(Sb27)。リール回転停止処理では、Sb23のステップにおいて検出された有効な停止操作に対応するリールについて、当該停止操作が行われたタイミングに応じてリールを停止させる際の滑りコマ数をRAM41cの回転制御用ワーク領域の所定領域に設定するとともに、当該滑りコマ数に基づいて特定されるタイミングでリールモータの全相励磁を開始させてリールを停止させる旨を示す要求データ(停止要求)をRAM41cの回転制御用ワーク領域の所定領域に設定した後、残りの回転制御中のリールについて停止制御テーブルを設定する停止制御テーブル設定処理を実行する。
Sb27のステップにおいてリール回転停止処理を実行した後は、Sb23のステップにおいて停止操作が検出されたリールが停止したか否かを、タイマ割込処理(メイン)により設定される速度状態フラグに基づいて判定し(Sb28)、当該リールが停止していないと判定した場合には、当該リールが停止するまで待機し(Sb28)、当該リールが停止していると判定した場合には、該当停止リールが第3停止リールであるか否かを判定し(Sb29)、該当停止リールが第3停止リールではなく、第1停止リールまたは第2停止リールである場合には、Sb3のステップに戻り、停止していない残りのリールについてSb3〜Sb29のステップの制御を実行する。
そして、全てのリール2L、2C、2Rについて有効な停止操作が行われ、Sb29のステップにおいて停止リールが第3停止リールであると判定した場合、すなわち全てのリール2L、2C、2Rが停止したと判定した場合には、タイマ割込待ち処理を実行した後(Sb30)、タイマ割込処理(メイン)より設定される後述の待機時間経過フラグに基づいて所定の待機時間が経過したか否かを判定する(Sb31)。そして、待機時間が経過していないと判定した場合には、待機時間が経過するまで待機する。待機時間が経過した後は、投入払出エラーチェック処理を実行する(Sb32)。
タイマ割込処理(メイン)では、後述するリール回転停止処理において要求データとして停止操作が行われたリールについて回転を停止させる旨を示す要求データ(停止要求)が回転制御用ワーク領域の所定領域に設定されることで、前述のように、当該リール回転停止処理において設定された停止位置で該当するリールを停止させるタイミングで、該当するリールモータの励磁パターンを全ての励磁相を励磁させる全相励磁の状態に変化させて、当該リールモータを停止位置で停止させるとともに、当該リールについて停止状態を示す速度状態フラグを回転制御用ワーク領域の所定領域に設定する。その後、当該リールモータが位相差や摩擦の影響により停止位置からずれることがないように停止状態を安定化させるために、全相励磁の状態を所定時間にわたり維持する制御を行うようになっている(図6(b)参照)。この際、全相励磁の状態を維持する制御を開始させたときに、タイマによる計時を開始する。そして、当該タイマに基づいて、全相励磁の状態を維持することによりリールモータの停止状態を安定化させるために要する所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)が経過したことが特定されたときに、全相励磁の状態を維持する制御を終了させる。また、当該タイマに基づいて、全相励磁の状態を継続させる所定時間以上の長さに設定される所定の待機時間(本実施例では、201.04ミリ秒)が経過したことが特定されたときに、当該待機時間が経過した旨を示す待機時間経過フラグをRAM41cの所定領域に設定する。これに対して、メイン処理では、タイマ割込処理(メイン)により待機時間経過フラグが設定されていることに基づいてその後の各種処理を実行することで、停止操作が行われたリールのリールモータが全相励磁の状態に維持されることより安定化されているときに各種処理を実行して、全相励磁の制御に影響を与えてしまうことを防止できるようになっている。
尚、実施例では、タイマ割込処理(メイン)では、全相励磁の状態を維持する制御を開始させたときに、タイマによる計時を開始し、当該タイマに基づいて所定時間の経過が特定されるときに、全相励磁の状態を維持する制御を終了させ、その後、当該タイマに基づいて所定の待機時間の経過が特定されるときに、待機時間経過フラグをRAM41cの所定領域に設定する構成であるが、所定時間と待機時間とを各々別個のタイマで計時する構成でも良い。
所定の待機時間が経過した後にSb32のステップにおいて実行される投入払出エラーチェック処理では、Sb4のステップのエラーチェック処理内で行われる投入払出エラーチェック処理と同様に、投入エラー、払出エラーを検出する。そして、Sb32のステップでの投入払出エラーチェック処理において投入エラー、払出エラーの少なくとも一方が検出された場合、またはSb4のステップにおいて投入払出エラーフラグが設定されている場合には、投入払出エラーが生じていると判定して(Sb33)、エラー処理を実行する(Sb34)。エラー処理では、ゲームを進行させないように不能化するエラー状態に制御して待機する。その後、リセット操作により当該エラー状態が解除されることで、エラー処理を終了させる。
尚、本実施例では、Sb4のステップにおいて投入払出エラーフラグが設定され、Sb33のステップにおいて投入払出エラーが生じていると判定した場合に、Sb34のステップにおいてエラー処理を実行する構成、すなわちリール2L、2C、2Rの回転制御中に投入払出エラーが検出された場合には、全てのリール2L、2C、2Rが停止された後に、当該投入払出エラーが検出されたことに基づくエラー処理を実行する構成であるが、メイン制御部41は、投入払出エラーチェック処理により投入払出エラーが検出されたときにエラー処理を実行する構成であっても良い。また、投入払出エラー以外のエラーについて、エラーが検出されたときにエラー処理を行う構成であっても良いし、リールの回転制御が終了した後に、エラー処理を行う構成であっても良い。
Sb33のステップにおいて投入払出エラーが生じていないと判定した後、またはSb34のステップのエラー処理が終了した後は、第3停止のストップスイッチが操作中であるか否、すなわち第3停止のストップスイッチの押下が終了されて当該ストップスイッチが離されて、当該ストップスイッチの確定データがoff状態に変化した旨を示すoffエッジデータがRAM41cの所定領域に設定されているか否かを判定し(Sb35)、当該ストップスイッチが操作中である場合には、当該操作が終了されるまで待機する。そして、当該ストップスイッチのoffエッジデータが設定されて、当該ストップスイッチが操作中でないと判定した後に、全てのリール2L、2C、2Rの停止が完了して、遊技が終了する旨を特定可能な遊技終了コマンドをコマンドキューに設定する(Sb36)。
尚、Sb36のステップにおいて設定された遊技終了コマンドは、次回のタイマ割込処理(メイン)にて実行される通常時コマンド送信処理により、サブ制御部91に対して送信されることとなる。また、本実施例では、第3停止のストップスイッチのoffエッジデータが設定されていること、すなわち連続する所定回数のタイマ割込処理(メイン)において検出されていたポート入力データのon状態が、連続する所定回数にわたりoff状態に変化したことで、第3停止のストップスイッチが操作中でないと判定する構成であるが、1回のタイマ割込処理(メイン)においてストップスイッチのポート入力データのoff状態が検出されることで、当該ストップスイッチの操作が終了されたと判定する構成、連続する所定回数のタイマ割込処理(メイン)においてoff状態が検出されること、すなわちoff状態の確定データが検出されることで、当該ストップスイッチの操作が終了されたと判定する構成であっても良い。
Sb36のステップにおいて遊技終了コマンドを設定した後には、Sb1のステップと同様に、回転制御用ワーク領域を全て初期化して(Sb37)、リール制御処理を終了させ、メイン処理に戻る。
メイン処理に戻った後は、遊技終了時設定処理が行われ(Sa4)、入賞ラインLNに停止している図柄の組合せに基づいて入賞が発生しているか否かが判定され、いずれかの入賞が発生している場合には、当該入賞の種類に応じたメダルの払い出し、再遊技の付与等の処理が行われることとなる。
このように、本実施例のメイン制御部41がゲームの開始後に行うリール制御処理では、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されるまで待機し、停止操作の受け付けが有効な状態で停止操作が検出されることで、該当するリールの回転を所定の停止位置で停止させる制御を、全てのリールの回転を停止させるまで繰り返し行うとともに、少なくとも1つ以上のリールを回転制御している状態で、異常が生じた可能性のある特定事象が生じた否かを判定するようになっている。
また、リール制御処理では、回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けが有効な状態で停止操作が検出された際に、当該停止操作が行われたリールが第3停止リールであるか否かを判定し、第3停止リールであり、未だ定速回転での回転制御を行っているリールがない場合には、待機時間経過フラグが設定されるまで待機して、当該フラグが設定された後に、その後の遊技の進行に係わる各種処理(例えば、リール制御処理における投入払出エラーチェック処理、エラー処理や、遊技終了時設定処理における入賞判定処理等)を実行する。一方、停止操作が行われたリールが第3停止リールであるか否かを判定した際に、当該停止操作が行われたリールが第3停止リールでなく、第1停止リールまたは第2停止リールであり、未だ定速回転での回転制御を行っているリールがある場合には、待機時間経過フラグが設定されるまで待機することなく、その後の遊技の進行に係わる各種処理(例えば、異常が生じた可能性のある特定事象が生じた否かを判定する処理(投入払出エラーチェック処理、回転エラーチェック処理等)や、回転制御を行っている他のリールについて停止操作の受け付けを有効化し、停止操作が検出されたか否かを判定する処理等)を実行するようになっている。
また、タイマ割込処理(メイン)では、有効な停止操作が行われたリールのリールモータの停止状態を安定化させるために、全相励磁の状態を所定時間にわたり維持する制御を行うとともに、当該全相励磁を維持する制御を開始させた際に、所定の待機時間が経過するのを待って待機時間経過フラグをRAM41cの所定領域に設定するようになっており、当該待機時間経過フラグが設定されるまでの待機時間は、全相励磁の制御が行われる所定時間よりも長く設定されている。
また、メイン制御部41のRAM41cには、各リール2L、2C、2Rの回転制御に用いる回転制御用ワークを格納する回転制御用ワーク領域がリール2L、2C、2R毎に個別に設けられており、リール2L、2C、2R毎に回転制御用ワークを設定して、該当するリールの回転及び停止の制御を行うようになっている。
また、リール制御処理は、一のゲーム毎にゲームの進行に応じた処理を繰り返し行うメイン処理において行われ、当該リール制御処理の開始及び終了時に回転制御用ワーク領域の全ての領域を初期化するようになっており、一のゲームの所定の契機(本実施例では、リール制御処理の開始及び終了時)において、回転制御用ワーク領域の全ての領域を初期化するようになっている。
また、リール制御処理では、第3停止リールについて、停止操作の受け付けが有効な状態で停止操作が検出された際に、タイマ割込処理(メイン)により待機時間経過フラグが設定されるまで待機し、当該待機時間経過フラグが設定された後に、その後の各種処理として、投入払出エラーが生じている場合には、エラー処理を行いエラー状態に移行するようになっており、待機時間経過フラグが設定されるまで待機している期間においては、エラー状態に移行することがないようになっている。
以上のリール制御処理によって、回転制御を行っているリールについて、停止操作の受け付けが有効な状態で停止操作が検出された際に、当該停止操作が行われたリールが第3停止リールであるか否かを判定し、第3停止リールである場合には、待機時間経過フラグが設定されるまで待機して、当該フラグが設定された後に、その後の遊技の進行に係わる各種処理(例えば、リール制御処理における投入払出エラーチェック処理、エラー処理や、遊技終了時設定処理における入賞判定処理等)を実行する。一方、停止操作が行われたリールが第3停止リールであるか否かを判定した際に、当該停止操作が行われたリールが第3停止リールでない場合には、待機時間経過フラグが設定されるまで待機することなく、その後の遊技の進行に係わる各種処理(例えば、異常が生じた可能性のある特定事象が生じた否かを判定する処理(投入払出エラーチェック処理、回転エラーチェック処理等)や、回転制御を行っている他のリールについて有効な停止操作が検出されたか否かを判定する処理等)を実行するようになっている。
図9に示すように、メイン制御部41は、規定数の賭数が設定されている状態でスタートスイッチ7が操作されることで、すべてのリール2L、2C、2Rを定速回転まで加速させる加速制御を行う。そして、すべてのリール2L、2C、2Rが定速回転となると、停止操作の受け付けを有効化して第1停止操作を受け付ける処理を行い、第1停止操作が行われることで、全てのリールの停止操作の受け付けを無効化して、当該第1停止操作に応じた第1停止リールを停止させる停止制御を行う。この際、当該第1停止操作が行われてから190ミリ秒以内に停止操作に応じた停止位置で第1停止リールを停止させた後、当該リールに対応するリールモータの励磁パターンを全相励磁に維持する全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行うことで、当該リールの停止状態を安定化させるが、当該全相励磁制御の終了まで待機することなく、第1停止リールを停止させた後、回転中のリールについて停止操作の受け付けを有効化して第2停止操作を受け付ける処理を行う。その後、第2停止操作が行われた場合にも、第1停止操作が行われた場合と同様に、第2停止リールを停止させた後、全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行う一方、当該全相励磁制御の終了まで待機することなく、回転中のリールについて停止操作の受け付けを有効化して第3停止操作を受け付ける処理を行う。
このように、第1停止リール及び第2停止リールを停止させる際、すなわち停止操作に応じたリールを停止させた後に未だ回転中のリールがある場合には、当該停止操作が行われたリールを停止させた後、当該リールの停止状態を安定化させるために全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行うが、当該全相励磁制御の終了まで待機することなく、遊技の進行に係わる所定処理として、未だ回転中のリールについて停止操作を受け付ける処理を速やかに行うようになっている。また、第1停止リール及び第2停止リールを停止させる際には、回転を停止させる制御を開始してから所定の滑りコマ数で停止させるまでに要する最大190ミリ秒の遅延のみで、遊技の進行に係わる処理が行われることとなる。
また、第1停止リール及び第2停止リールを停止させた後には、回転中のリールを停止させるための停止操作の受け付けを有効化し、停止操作を検出することで、該当するリールを停止させ、すべてのリールを停止させることで、遊技の結果が決定して遊技が終了することとなる。すなわち、第1停止リール及び第2停止リールが停止したときには、未だ回転中のリールがあり、遊技結果が決定されておらず、その後の所定処理が遊技の結果に影響することがある。そして、第1停止リール及び第2停止リールが停止された後に、停止操作の受け付けを有効化する処理が速やかに行われないと、遊技者の意図するタイミングでリールを停止させることができず、遊技者にとって不利益が生じてしまう虞がある。これに対して、本実施例でのメイン制御部41は、第1停止リール及び第2停止リールが停止したときは、当該リールの停止状態を安定化させるために全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行うが、当該全相励磁制御の終了まで待機することなく、未だ回転中のリールについて停止操作を受け付ける処理を速やかに行うことで、遊技者の意図するタイミングでリールを停止させる停止操作を検出できるようになっている。
また、図9に示すように、第2停止リールが停止されて第3停止操作の受け付ける処理が開始された後には、第3停止操作が行われることで、全てのリールの停止操作の受け付けを無効化して、当該第3停止操作に応じた第3停止リールを停止させる停止制御を行う。この際、第1停止操作及び第2停止操作が行われた場合と同様に、当該第3停止操作が行われてから190ミリ秒以内に停止操作に応じた停止位置で第3停止リールを停止させた後、全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行うことで、当該リールの停止状態を安定化させる。そして、第3停止リールを停止してから所定の待機時間が経過するまで待機し、当該待機時間が経過した後に、リール2L、2C、2Rに停止している図柄の組合せに基づいて入賞が発生しているか否かを判定する入賞判定処理を行う。
このように、第3停止リールを停止させる際、すなわち停止操作に応じたリールを停止させた後に未だ回転中のリールがない場合には、当該停止操作が行われたリールを停止させた後、当該リールの停止状態を安定化させるために全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行いつつ、所定の待機時間が経過するまで待機した後、遊技の進行に係わる所定処理として、入賞判定処理を行うようになっている。これにより、第3停止リールを停止させた後の待機期間において、遊技の進行に係わる所定処理が行われることがないので、第3停止リールを停止させる際には、回転を停止させる制御を開始してから所定の滑りコマ数で停止させるまでに要する最大190ミリ秒及び全相励磁制御が継続される所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたる遅延が生じた後に、遊技の進行に係わる処理が行われることとなる一方で、リールの停止状態を安定化させるために全相励磁制御に影響を与えることがないようになっている。
また、第3停止リールを停止させたときには、すべてのリールが停止されて遊技の結果が決定して遊技が終了することとなる。すなわち、第3停止リールが停止したときには、遊技結果が決定しており、その後の処理が遊技の結果に影響することがない。これに対して、本実施例でのメイン制御部41は、第3停止リールが停止したときは、第1停止リール及び第2停止リールが停止したときと同様に、当該リールの停止状態を安定化させるために全相励磁制御を所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して行って、当該全相励磁制御が行われる所定期間の経過を待って遊技の進行に応じた次の処理として入賞判定処理等を行うようになっており、他のリールを停止させる必要のない状況では、遊技の進行に応じた処理がリールモータの励磁状態の制御に影響を与えることがないようになっている。
本実施例のメイン制御部41は、回転させることで変動表示可能な変動表示部としてリール2L、2C、2Rと、当該リール2L、2C、2Rを回転させるリールモータ32L、32C、32Rを備え、リール2L、2C、2Rを停止させることで表示結果を導出することが可能であり、リール2L、2C、2Rを停止させる制御において、ストップスイッチ8L、8C、8Rにより停止操作が行われたリールを所定の停止位置で停止させた後、さらに所定期間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり所定の励磁状態として全相励磁の状態に継続して制御することで、停止させたリールを所定の停止位置で安定化させるように制御する構成である。
このような構成では、リールを停止させた後、当該リールの停止状態を安定化させる励磁状態に継続して制御しているときに、遊技の進行に係わる他の制御の処理を行うようにすると、リール停止状態を安定化させる制御に影響が生ずる虞がある一方で、リールの停止状態を安定化させる制御を継続しているときには、当該制御の終了まで待機し、その後、他の制御の処理を行うようにすると、遊技の進行に影響が生ずる虞がある。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報として配列された複数の表示帯としてリール2L、2C、2Rと、リール2L、2C、2Rを回転させるステッピングモータであるリールモータ32L、32C、32Rと、を備え、遊技の進行に応じた処理を段階的に行うメイン処理と、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に所定の処理を行うタイマ割込処理(メイン)と、を行うことが可能であり、タイマ割込処理では、所定の処理として、各リールモータについて所定の励磁パターンで駆動信号を出力させることで、各リールモータを駆動させる処理を含み、当該リールモータを駆動させる処理において、リールの回転を停止させたときに、当該リールの停止状態を安定化させるために当該リールのリールモータの全ての励磁相を励磁する全相励磁の状態に所定期間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり継続して制御し、メイン処理では、一のリールが停止したときに、他のリールが未だ回転している場合には、全相励磁の状態に制御される所定期間の経過を待つことなく遊技の進行に応じた次の処理(例えば、第2停止操作を受け付ける処理、第3停止操作を受け付ける処理等)を実行するので、一のリールが停止したときに、未だリールが回転している状態、すなわち第1停止操作、第2停止操作が行われたときには、次のリールを停止させるべく遊技の進行に応じた次の処理を速やかに実行することができる一方で、一のリールが停止したときに、他のリールも既に停止している場合には、全相励磁の状態に制御される所定期間の経過を待って遊技の進行に応じた次の処理(例えば、入賞判定処理等)を実行するので、他のリールを停止させる必要のない状況では、遊技の進行に応じた処理がリールモータの励磁状態の制御に影響することを防止できる。
本実施例のメイン制御部41のRAM41cには、各リール2L、2C、2Rに対応するリールモータ32L、32C、32Rを駆動させるための制御に用いる回転制御用ワーク(後述する要求データ、速度状態フラグ、停止制御テーブル、ROM41bの特定の領域のアドレス、リールモータの駆動信号として出力させる励磁パターン等)が格納される回転制御用ワーク領域が、リール2L、2C、2Rの種類毎に個別に設けられているので、各リール2L、2C、2Rについて回転制御用ワークを個別に設定することにより、リール2L、2C、2R毎にリールモータ32L、32C、32Rを回転及び停止させるための処理を行うことができる。
本実施例のメイン制御部41は、RAM41cの回転制御用ワーク領域を初期化することが可能であり、単位遊技(1ゲーム)において予め定められた所定契機(本実施例では、ゲーム開始時、ゲーム終了時)に、各リール2L、2C、2Rについて回転制御用ワーク領域に個別に設定されている回転制御用ワークをまとめて初期化するので、当該所定契機までに設定された回転制御用ワークにより遊技中に各リールにて意図しない回転及び停止の処理が行われることを抑止できる。また、各リール2L、2C、2Rの回転制御用ワークをまとめて初期化することにより、リール2L、2C、2R毎に個別に設定される回転制御用ワークを初期化するための負荷を軽減することができる。
尚、本実施例のスロットマシン1において、単位遊技とは、前回の遊技の終了に伴う全ての制御が完了したときから、当該遊技の終了に伴う全ての制御が完了したときまでである。
また、本実施例では、メイン制御部41は、単位遊技において回転制御用ワークを初期化する所定契機として、リール制御処理の開始時及び終了時、すなわち一の遊技が開始される際及び一の遊技が終了される際に、回転制御用ワーク領域のすべての領域を初期化することで回転制御用ワークをまとめて初期化する構成であるが、回転制御用ワーク領域を初期化する所定契機として、一の遊技の期間において所定の一の契機を適用する構成でも良く、例えば、一の遊技が開始される際または終了される際のいずれか一方でも良い。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が有効化されているときに、有効な停止操作が行われたことが検出されることで、当該停止操作に対応するリールを停止させるリール回転停止処理を行うことが可能であり、一のリールが停止されたときに、他のリールが未だ回転中である場合(第1停止リール、第2停止リールの場合)には、遊技の進行に係わる所定処理として、未だ回転中のリール(第2停止リール、第3停止リール)について停止操作の受け付けを有効化して停止操作を検出する処理を行うので、第1停止リール及び第2停止リールが停止された後、全相励磁の状態が維持される待機期間の経過を待つことなく、回転中のリールについて停止操作を検出する処理が行われることとなり、回転中のリールを停止させるための停止操作が速やかに受け付けられる。
また、本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1遊技が終了し、リール2L、2C、2Rに停止した図柄の組合せに応じて入賞が発生可能であり、メイン制御部41は、一のリールが停止したときに、他のリールも既に停止している場合(第3停止リールの場合)には、所定期間の経過を待って行う遊技の進行に応じた次の処理として、リール2L、2C、2Rに停止した図柄組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定処理を行うので、一のリールが指定した後、全相励磁の状態に制御される所定期間が経過するまでは入賞判定処理が実行されないことにより、遊技の進行に応じた処理が励磁状態の制御に影響することを防止できる。
また、本実施例のメイン制御部41は、一のリールが停止したときに、他のリールが既に停止している場合(第3停止リールの場合)において遊技の進行に応じた次の処理を行うまでに所定の待機時間(本実施例では、201.04ミリ秒)にわたり待機するとともに、当該リールが停止したときに、当該リールの停止状態を安定化させるために所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)にわたり当該リールに対応するリールモータの励磁パターンを全相励磁の状態に維持する制御を行う構成であり、リールが停止したときに、次の処理を行うまでに待機する待機時間は、リールが停止したときに全相励磁の状態を維持する制御を行う所定時間に比較して長い時間に設定されているので、全相励磁の状態を維持する制御が確実に完了した後に所定処理を行うことができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、一のリールが停止したときに、他のリールが既に停止している場合(第3停止リールの場合)には、当該リールの停止状態を安定化させるために全相励磁の状態を維持する制御を行う所定時間(本実施例では、200.48ミリ秒)に比較して長い所定の待機時間(本実施例では、201.04ミリ秒)にわたり待機した後、次の処理を行う構成であるが、待機時間は、全相励磁の状態を維持する制御が終了を行う所定時間と待機時間とが一致する構成でも良く、このような構成でも全相励磁の状態を維持する制御が確実に完了した後に次の処理を行うことができる。
また、本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、投入メダルセンサ31の出力に基づいてメダル投入部4からのメダルの投入に関する異常が生じた可能性があるか否かを判定する投入払出エラーチェック処理を行い、異常が判定された場合に、ゲームを進行させないように不能化するエラー状態に制御するエラー処理を行うことが可能な構成であり、一のリールが停止したときに、他のリールも既に停止している場合(第3停止リールの場合)であって、当該リールが停止された後、全相励磁の状態を維持する制御が行われる所定時間の経過を待っているときには、エラー処理を行わないので、エラー処理が行われることによって全相励磁の状態を維持する制御に影響することを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、ゲームの開始後にリール制御処理を実行して、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されるまで待機し、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されることで、該当するリールの回転を所定の停止位置で停止させる制御を、全てのリールの回転を停止させるまで繰り返し行うとともに、少なくとも1つ以上のリールを回転制御している状態で、異常が生じた可能性のある特定事象が生じた否かを判定する構成である。
このような構成では、リールの回転中において停止操作が行われた後、リールの回転を停止させる停止制御を行っている期間において、異常に関連する事象が生じたか否かの判定を行うと、停止制御を行っている期間に余計な処理を行うこととなり、停止制御の対象リールが意図しない停止位置で停止してしまう虞がある。
これに対して、本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させるリール回転開始処理を行った後、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機し、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されることで、該当するリールの回転を停止させるリール回転停止処理を行う構成であって、リール回転開始処理の後に有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間では、異常が生じた可能性のある特定事象が生じた否かを判定する異常判定処理を実行するので、リールの回転中の大半を占める状態では、特定事象を判定できる一方で、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された後からリール回転停止処理によりリールの回転が停止されるまでの期間では、異常判定処理を実行しないので、リールの停止に関する処理中の負荷が軽減されるため、リールの停止制御中に余計な処理が行われることにより停止制御の対象リールが意図しない位置でリールが停止してしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール回転開始処理の後に有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間に、異常判定処理の一つとして投入払出エラーチェック処理を実行することで、投入メダルセンサ31の出力に基づいてメダル投入部4からのメダルの投入に関する異常が生じた可能性があるか否かを判定するので、リールの回転中の大半を占める状態では、特定事象としてメダルの投入に関する異常を判定できる一方で、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された後からリール回転停止処理によりリールの回転が停止されるまでの期間では、投入払出エラーチェック処理を実行しないので、リールの停止に関する処理中の負荷が軽減されるため、リールの停止制御中に余計な処理が行われることにより停止制御の対象リールが意図しない位置でリールが停止してしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール回転開始処理の後に有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間に、異常判定処理の一つとして投入払出エラーチェック処理を実行することで、払出センサ34cの出力に基づいてホッパーユニット34によるメダルの払い出しに関する異常が生じた可能性があるか否かを判定するので、リールの回転中の大半を占める状態では、特定事象としてメダルの払い出しに関する異常を判定できる一方で、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された後からリール回転停止処理によりリールの回転が停止されるまでの期間では、投入払出エラーチェック処理を実行しないので、リールの停止に関する処理中の負荷が軽減されるため、リールの停止制御中に余計な処理が行われることにより停止制御の対象リールが意図しない位置でリールが停止してしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール回転開始処理の後に有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間に、異常判定処理の一つとして回転エラーチェック処理を実行することで、リールセンサ33L、33C、33Rの出力に基づいてリールの回転に関する異常が生じた可能性があるか否かを判定するので、リールの回転中の大半を占める状態では、特定事象としてリールの回転に関する異常を判定できる一方で、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された後からリール回転停止処理によりリールの回転が停止されるまでの期間では、回転エラーチェック処理を実行しないので、リールの停止に関する処理中の負荷が軽減されるため、リールの停止制御中に余計な処理が行われることにより停止制御の対象リールが意図しない位置でリールが停止してしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール回転開始処理の後に有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間に、異常判定処理の一つとしてドア開放チェック処理を実行することで、ドア開放検出スイッチ25の出力状態に変化が生じたか否かを判定するので、リールの回転中の大半を占める状態では、特定事象としてドア開放検出スイッチ25の出力状態に変化が生じたか否かを判定できる一方で、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された後からリール回転停止処理によりリールの回転が停止されるまでの期間では、ドア開放チェック処理を実行しないので、リールの停止に関する処理中の負荷が軽減されるため、リールの停止制御中に余計な処理が行われることにより停止制御の対象リールが意図しない位置でリールが停止してしまうことを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、メイン処理においてリール制御処理を実行する一方で、メイン処理の実行中の定期的に割り込んでタイマ割込処理(メイン)を実行し、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させるリール回転開始処理を行った後、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間に、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に、異常判定処理を実行して特定事象が発生したか否かを判定するので、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで待機している期間において異常判定処理を常時実行せずに済むため、処理負荷を軽減できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させるリール回転開始処理を行った後に、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されることで、該当するリールの回転を停止させるリール回転停止処理を行ってリールを停止させる制御を、全てのリールの回転を停止させるまで繰り返し行う構成であって、リール回転停止処理を行ってリールを停止された後、未だ回転中のリールがある場合に、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されるまでの期間において、異常判定処理を実行するので、リールの停止制御中の負荷を軽減しつつ、特定事象を判定できる。
また、本実施例のメイン制御部41は、異常判定処理として投入払出エラーチェック処理、回転エラー処理、ドア開放チェック処理を実行する構成であり、リール回転停止処理を行ってリールを停止された後、未だ回転中のリールがある場合に、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作が検出されるまでの期間において、異常判定処理を実行するので、リールの停止制御中の負荷を軽減しつつ、特定事象としてメダルの投入に関する異常、メダルの払い出しに関する異常、リールの回転に関する異常、ドア開放検出スイッチ25の出力状態に変化が生じたか否かを判定できる。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、有効な停止操作が検出されることで、該当するリールの回転を停止させた後、未だ回転制御を行っているリールが残っている場合には、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に異常判定処理を実行しつつ、先の停止操作が検出されてから所定時間が経過するまで、停止操作が行われたか否か判定することなく待機し、当該所定時間が経過した後には、次の停止操作の受け付けを有効に設定して、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に異常判定処理及び停止操作が行われたか否かの判定を実行しつつ待機し、有効な停止操作が検出されることで、該当するリールを停止させる制御を、全てのリールの回転を停止させるまで繰り返し行う構成であって、有効な停止操作が検出された後から次の停止操作の受け付けが有効化されるまでの期間であって、停止操作が行われたか否かの判定を行わない期間においても、異常判定処理を実行するので、当該期間においても特定事象を判定できる。
特に、リール制御処理において、次の停止操作の受け付けを有効化する際に、有効化タイマに基づいて、有効な停止操作が検出された後から次の停止操作の受け付けが有効化されるまでの所定期間が経過したか否かを判定し、所定期間が経過している場合に、次の停止操作の受け付けを有効化するようになっているので、有効な停止操作が検出されてリールが停止されるまでの時間が、停止時の滑りコマ数(本実施例では、0〜4)によって異なることとなるものの、滑りコマ数に関わらず、有効な停止操作が検出された後から次の停止操作の受け付けを有効化するまでの期間を一定にすることができる。そして、メイン制御部41は、当該有効な停止操作が検出された後から次の停止操作の受け付けを有効化するまでの期間においても、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に異常判定処理を実行するので、当該期間においても特定事象を判定できる。
また、本実施例のメイン制御部41は、異常判定処理として投入払出エラーチェック処理、回転エラー処理、ドア開放チェック処理を実行する構成であり、停止操作が行われたか否かの判定を行わない期間においても、異常判定処理を実行するので、当該期間においても特定事象としてメダルの投入に関する異常、メダルの払い出しに関する異常、リールの回転に関する異常、ドア開放検出スイッチ25の出力状態に変化が生じたか否かを判定できる。
本実施例のメイン制御部41は、メイン処理においてリール制御処理を実行する一方で、メイン処理の実行中の定期的に割り込んでタイマ割込処理(メイン)を実行し、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させるリール回転開始処理を行った後、有効な停止操作が検出されるまで待機している期間に、タイマ割込処理(メイン)が実行される毎に、停止操作が検出されたか否かを判定するので、有効な停止操作が検出されるまで待機している期間において、停止操作が検出されたか否かを常時判定せずに済むため、処理負荷を軽減できる。
本実施例のメイン制御部41は、メイン処理においてリール制御処理を実行する一方で、メイン処理の実行中の定期的に割り込んでタイマ割込処理(メイン)を実行する構成であり、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、タイマ割込を禁止に設定してタイマ割込を禁止した状態で、タイマ割込処理(メイン)により更新される所定の情報に基づいて、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転しているか否かを判定し、全てのリールが定速回転で回転されている判定した場合に、停止操作を有効化する処理を実行し、有効な停止操作が検出されたか否かを判定し、有効な停止操作が検出された場合に、当該停止操作がいずれのリールに対応するものであるかを特定して、特定されたリールに対応するリールモータについて、タイマ割込処理(メイン)により更新される所定の情報に基づいて、その時点でのリール基準位置からのステップ数(停止操作位置となるステップ数)を特定する処理等を行う停止操作関連処理を実行するので、これらの処理が、タイマ割込が禁止されており、タイマ割込処理(メイン)により所定の情報が更新されることがない一連の禁止状態において実行されることとなり、一連の禁止状態において実行される各処理中において基準となるタイマ割込処理(メイン)を一致させることができる。
また、本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、リール2L、2C、2Rの回転を開始させた後、有効な停止操作が検出された場合に、タイマ割込を禁止に設定してタイマ割込を禁止した状態で、タイマ割込処理(メイン)により更新される現時点でのリールモータのステップ数と、停止操作が行われたときに特定されたリールの停止操作位置のステップ数とに基づいて、停止制御テーブルから滑りコマ数を特定して、当該滑りコマ数に基づいて該当するリールを停止させるリール回転停止処理を実行し、その後、回転制御中のリールが残っている場合に、それらのリールについて停止制御テーブルを設定する停止制御テーブル設定処理を実行するので、これらの処理の実行中に、タイマ割込処理(メイン)が実行されて、これらの処理における制御が意図せず中断されてしまうことを回避することができるので、これらの処理が複雑化してしまうことがない。
尚、本実施例において、メイン制御部41が、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されていると判定するときから、有効な停止操作が検出した後に停止操作関連処理を終了するまでの期間、及び、メイン制御部41がリール回転停止処理を実行する期間、一の停止制御テーブルを設定する処理を実行する期間は、タイマ割込処理(メイン)が実行される時間間隔未満の期間であり、当該期間においてタイマ割込処理(メイン)を禁止状態に設定しても、タイマ割込処理(メイン)により行われている制御、例えば、リールモータの励磁の制御等に影響することはないようになっている。
また、本実施例では、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を禁止に設定した後、回転制御中の全てのリールが定速回転で回転されているか否かを判定し、リールが定速回転で回転されている状態で、停止操作を有効化して、有効な停止操作が検出した後に、停止操作関連処理を実行し、停止操作関連処理の終了後に、タイマ割込処理(メイン)の禁止を解除する構成、すなわち、リールの定速回転を判定する処理から停止操作を有効化する処理及び有効な停止操作を検出する処理を経て、停止操作関連処理を実行するまでの制御を一連のタイマ割込の禁止状態において実行する構成であるが、例えば、有効な停止操作が検出されたときに、一旦タイマ割込の禁止状態を解除し、その後、停止操作関連処理を実行する際に再びタイマ割込を禁止に設定するようにすることで、当該一連のタイマ割込の禁止状態を複数に分割する構成であっても良い。このような構成とすることで、これらの処理が行われる合間にタイマ割込処理(メイン)を実行可能となるので、タイマ割込処理(メイン)の実行が必要以上に制限されることがない。
このように、当該一連のタイマ割込の禁止状態を複数に分割する構成においては、例えば、禁止状態を第1の禁止状態と第2の禁止状態とに分割して、リールが定速回転中であるか否かを判定する処理、及びリールが定速回転中であることに基づいて停止操作を有効化する処理を、第1の禁止状態において実行し、有効な停止操作が検出されているか否かを判定する処理及び停止操作関連処理を、第2の禁止状態において実行するようにすることで、第1の禁止状態では、当該第1の禁止状態の直前に行われたタイマ割込処理(メイン)により更新された回転状態情報に基づいてリールが回転状態であると判定されるときに、停止操作を有効化することができる一方で、第2の禁止状態においては、当該第2の禁止状態の直前に行われたタイマ割込処理(メイン)により更新されたストップスイッチ8L、8C、8Rの操作の検出に関する情報や、リール基準位置からのステップ数等に基づいて停止操作位置を特定することができるので、一連の処理中において基準となるタイマ割込処理(メイン)を一致させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、上述のリール制御処理において、回転制御を行っている全てのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、当該回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けを有効化して、停止操作が有効化されているいずれかのリールについてストップスイッチによる停止操作が検出されることで、全てのリールについて停止操作の受け付けを無効化し、停止操作が検出されたリールについて停止制御を行う。
また、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を制御することが可能であり、ストップスイッチによる停止操作が有効化されているときには、当該ストップスイッチに対応する停止有効LEDの点灯態様を、停止操作が有効である旨を示す有効点灯態様に制御し、停止操作が無効化されているときには、当該ストップスイッチに対応する停止有効LEDの点灯態様を、停止操作が無効である旨を示す無効点灯態様に制御することで、いずれのリールについてリール制御処理により停止操作が有効化されているか無効化されているかを点灯態様により視認可能に報知する。
具体的には、例えば、図10に示すように、メイン制御部41は、ゲームが開始された後、回転制御を行っている全てのリールの回転状態が定速状態となり、停止操作の有効化条件が成立することで、全てのリールについて停止操作の受け付けを有効化し、その後、いずれかのリールについて停止操作が行われるまで、停止操作が有効な状態を継続させる。また、停止操作の有効化条件が成立して、停止操作の受け付けを有効化した際に、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を、無効点灯態様から有効点灯態様に制御し、その後、停止操作の受け付けが有効な状態である期間にわたり、有効点灯態様に維持する。
この状態で、第1停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときに、全てのリールについて停止操作の受け付けを無効化して、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御し、その後、停止操作の受け付けが有効化されるまで無効点灯態様を維持する。
その後、第1停止リールの停止制御期間が経過して当該リールが停止した際に、回転制御中のリールの回転状態が定速状態であることにより、再び停止操作の有効化条件が成立することで、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化し、その後、回転制御中のいずれかのリールについて停止操作が行われるまで、停止操作が有効な状態を継続させる。また、再び停止操作の受け付けが有効化されたときに、回転制御中のリールに対応する停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に制御し、その後、停止操作の受け付けが有効な状態である期間にわたり、有効点灯態様を維持する一方、停止されているリールすなわち第1停止リールに対応する停止有効LEDの点灯態様は、有効点灯態様に制御することなく無効点灯態様を維持する。
この状態で、第2停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときに、第1停止操作が検出された際と同様に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化して、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御し、その後、停止操作の受け付けが有効化されるまで、無効点灯態様を維持する。
その後、第2停止リールの停止制御期間が経過して当該リールが停止した際に、回転制御中の他のリールの回転状態が定速状態であることにより、再び停止操作の有効化条件が成立することで、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化して、その後、回転制御中のリールについて停止操作が行われるまで、停止操作が有効な状態を継続させる。また、再び停止操作の受け付けを有効化した際に、回転制御中のリールに対応する停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に制御し、その後、停止操作の受け付けが有効な状態である期間にわたり、有効点灯態様を維持する一方、停止されているリールすなわち第1停止リール及び第2停止リールに対応する停止有効LEDの点灯態様は、有効点灯態様に制御することなく無効点灯態様を維持する。
この状態で、第3停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときには、第1停止操作及び第2停止操作が検出された際と同様に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化して、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御する。そして、第3停止リールが停止されることでゲームが終了されることとなる。
このように、本実施例のメイン制御部41は、ゲームが開始され、全てのリールの回転制御を開始させた際には、回転制御中の全てのリールの回転状態が定速状態となったときに有効化条件が成立して、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化する。そして、回転制御中のリールの停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールの停止操作が行われたことが検出されたときに、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化して、当該停止操作が検出されたリールについて回転を停止させる制御を行う。
実施例のメイン制御部41は、停止制御を行っているリールがある場合には、当該停止制御が終了した際に、回転制御中の全てのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する。これにより、停止操作が行われたときから、当該停止操作の行われたリールの回転を停止させる停止制御が終了するまでの期間にわたり、停止操作の受け付けを無効な状態に制御することで、停止操作が検出されたリールの停止制御を行っているときには、停止操作を有効に受け付けないようになっている。
本実施例のメイン制御部41は、ゲームが開始され、全てのリールの回転制御を開始させた際に、回転制御中の全てのリールの回転状態が定速状態であり、有効化条件が成立した際には、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチの操作が検出されているか否かにかかわらず、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化するようになっている。また、ゲームが開始され、停止操作の受け付けが有効な状態で回転制御中のリールについて停止操作が行われて、停止操作の受け付けを無効化した場合であっても、回転制御中の全てのリールの回転状態が定速状態であり、かつ停止操作の行われたリールが停止されており、有効化条件が成立した際には、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチの操作が検出されているか否かにかかわらず、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化する。尚、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチとして、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6、回転制御が行われておらず、停止操作の受け付けが有効化されていないリールに対応するストップスイッチ、停止制御が行われるリールに対応するストップスイッチ等が該当する。
例えば、図10に示すように、回転制御中のリールについて停止操作が行われて、停止操作の受け付けを無効化した後は、当該停止操作が行われたリールが停止されたときに、回転制御中の残りのリールが定速状態であることを条件に有効化条件が成立することとなる。この際、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチ(例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6、回転制御が行われていないリールのストップスイッチ等)が操作されているか否かにかかわらず、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する。
また、例えば、図10に示すように、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールのストップスイッチを押下する押下操作(第2停止操作)が行われて、停止操作が検出され、停止操作の受け付けを無効化した後、当該停止操作が行われたストップスイッチが離されずに押下操作が継続されるような場合において、停止操作が検出された後の当該押下操作は、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチの操作に該当する。有効化条件が成立するか否かは、当該スイッチの操作状況に影響を受けないので、停止操作が検出された後、当該停止操作が行われたストップスイッチの操作が継続されるような場合であっても、当該停止操作(例えば、第2停止操作)が検出された後は、当該停止操作が完了されるまで待機することなく、回転制御中の残りのリールが定速状態であることを条件に、当該停止操作が行われたリールが停止された際に、回転制御中の残りのリールの停止操作の受け付けを有効化する。
本実施例のメイン制御部41は、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチが操作された場合には、有効化されている停止操作の受け付けを無効化することなく、有効化されている状態で維持するようになっている。尚、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチとして、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6、回転制御が行われておらず、停止操作の受け付けが有効化されていないストップスイッチ、停止制御が行われるリールに対応するストップスイッチ等が該当する。
例えば、図10に示すように、停止操作(第3停止操作)の受け付けが有効な状態において、回転制御が行われていないリールに対応するストップスイッチの操作(第2停止操作)が検出されるような場合には、当該ストップスイッチの操作は、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチの操作に該当するので、有効化されている停止操作の受け付けを無効化することなく、有効化されている状態で維持する。
また、例えば、図10に示すように、停止操作が有効化されている状態で、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチ、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等が操作されていることが検出されるような場合には、有効化されている停止操作の受け付けを無効化することなく、有効化されている状態で維持する。
本実施例のメイン制御部41は、上述のリール制御処理により、回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けが有効化されているときには、当該停止操作の受け付けが有効化されているリールに対応するストップスイッチの停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に制御して、当該ストップスイッチによる停止操作の受け付けが有効である旨を報知し、停止操作の受け付けが有効化されていないときには、停止有効LEDの点灯態様を無効点灯態様に制御して、ストップスイッチによる停止操作の受け付けが無効である旨を報知するようになっている。
以上のように、本実施例のメイン制御部41は、上述のリール制御処理において、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールについて停止操作が検出された際に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを一旦無効化するが、その後、リールが停止されたこと及び他の回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化するので、停止操作が検出されたリールのストップスイッチが押下された状態で操作が継続されており、当該操作が完了していない場合や、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等の他のスイッチ類が操作されている場合であっても、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを再び有効化して、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
また、本実施例のイン制御部41は、上述のリール制御処理において、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチが操作された場合には、有効化されている停止操作の受け付けを無効化することなく、有効化されている状態で維持するので、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等の他のスイッチ類が操作されている場合であっても、回転制御中のリールについて停止操作を有効に受け付けて、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
次に、本実施例のサブ制御部91が行う操作演出について、図11に基づいて説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41側において遊技者にとって有利な状況に制御される可能性がある場合に、演出用スイッチ56の操作を伴う演出を行う操作演出を行うことが可能である。操作演出では、演出用スイッチ56の操作の受け付けを有効化するとともに、当該演出用スイッチ56の内部に設けられている演出用LED56aを所定の点灯態様に制御し、演出用スイッチ56の操作の受け付けが有効である旨を報知する。また、演出用スイッチ56の操作を促す操作促進画像を液晶表示器51に表示させて待機する。
そして、当該演出用スイッチ56の操作の受け付けが有効な状態で、当該演出用スイッチ56の操作が検出されることで、操作演出の制御を進行させて、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する有利示唆演出(例えば、特別役が当選した可能性を示唆する演出、ATに制御される可能性を示唆する演出等)を行う。以下、また、演出用スイッチ56の操作により操作演出の制御を進行させる操作を演出操作という場合がある。
具体的には、サブ制御部91は、ゲームが開始された後、メイン制御部41から受信する各種コマンドに基づいて内部抽選結果が所定の抽選結果であることが特定される場合(例えば、特別役と重複して当選することがある重複当選役が当選したこと、ATに制御される権利が付随することがある役が当選したこと、払い出しを伴う小役が当選したこと、再遊技の付与を伴う再遊技役が当選したこと等、遊技者にとって有利な状況である可能性がある場合等)に、操作演出を行うか否かを決定する抽選を行い、当該抽選で操作演出を行う旨が決定された場合に操作演出の制御を開始する。
図11(a)〜(c)に示すように、操作演出では、演出用スイッチ56の操作を促す操作促進画像(本実施例では、操作対象である演出用スイッチの画像及び、操作を促す文字「押せ!」の画像)を液晶表示器51に表示させるとともに、演出用スイッチ56の操作の受け付けを有効化して、演出用スイッチ56が遊技者等により操作されるまで待機する。また、図11(c)に示すように、操作演出では、スロットマシン1において演出用スイッチ56が配置されている位置を示唆する位置示唆画像(本実施例では、演出用スイッチ56の位置に向かう矢印の画像)を液晶表示器51に表示させる。
この状態で、演出操作が行われることにより演出用スイッチ56の操作が検出された際に、操作演出の制御を進行させて、有利示唆演出を開始させる。有利示唆演出では、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する画像を液晶表示器51に表示させたり、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する音声をスピーカ53、54より出力させたりすることで(図示略)、遊技者にとって有利な状況である可能性を示唆する。
このように、本実施例のサブ制御部91は、操作演出を行って操作促進画像を液晶表示器51に表示させることで、遊技者等による演出用スイッチ56の操作を促すようになっている。
また、本実施例のサブ制御部91は、操作演出を行う際に、演出用スイッチ56の操作の受け付けを有効化し、当該演出用スイッチ56の操作の受け付けが有効化されている状態で、演出操作が行われることで、操作演出の制御を進行させるようになっている。
また、本実施例のサブ制御部91は、操作演出において位置示唆画像を液晶表示器51に表示させることで、当該操作演出により演出操作が行われるように促されている演出用スイッチ56について、スロットマシン1における演出用スイッチ56の位置を示唆するようになっている。
次に、本実施例のメイン制御部41が行うストップスイッチ8L、8C、8Rの発光制御、及びサブ制御部91が行う演出用スイッチ56の発光制御について、図12に基づいて説明する。
メイン制御部41は、上述のようにストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられている停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を所定態様に制御することが可能である。具体的には、RAM41cの所定領域に停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様データが設定されることで、当該点灯態様データに応じて停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を制御するストップスイッチ8L、8C、8Rが所定の色彩に見える視認態様に制御する発光制御を行う。発光制御により制御される視認態様により、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作の受け付けが有効であるか無効であるかを報知する。
一方、サブ制御部91は、上述のように演出用スイッチ56の内部に設けられている演出用LED56aの点灯態様を所定態様に制御することが可能である。具体的には、RAM91cの所定領域に演出用LED56aの点灯態様データが設定されることで、当該点灯態様データに応じて演出用LED56aの点灯態様を制御することで、演出用スイッチ56が所定の色彩に見える視認態様に制御する発光制御を行う。発光制御により制御される視認態様により、演出用スイッチ56の操作の受け付けが有効であるか無効であるかを報知する。
図12(a)に示すように、メイン制御部41は、発光制御において、上述のリール制御処理により停止操作の受け付けが有効化されているときには、受け付けが有効なストップスイッチに対応する停止有効LEDについて、有効点灯態様の点灯態様データをRAM41cの所定領域に設定することで、当該停止有効LEDを赤色に発光させて、受け付けが有効なストップスイッチの色彩が赤色に発光しているように見える第1視認態様に制御する。
また、図12(b)に示すように、メイン制御部41は、発光制御において、上述のリール制御処理により停止操作の受け付けが有効化されておらず、無効であるときには、受け付けが無効なストップスイッチに対応する停止有効LEDについて、無効点灯態様の点灯態様データをRAM41cの所定領域に設定することで、当該停止有効LEDを白色に発光させて、受け付けが無効なストップスイッチの色彩が白色に発光しているように見える第2視認態様に制御する。
一方、図12(c)に示すように、サブ制御部91は、発光制御において、上述の操作演出の制御により演出操作の受け付けが有効化されているときには、演出用スイッチ56の演出用LED56aについて、有効点灯態様の点灯態様データをRAM91cの所定領域に設定することで、当該演出用LED56aを赤色に発光させて、演出用スイッチ56の色彩が赤色に発光しているように見える第3視認態様に制御する。
また、図12(d)に示すように、サブ制御部91は、発光制御において、上述の操作演出の制御により演出操作の受け付けが有効化されておらず、無効であるときには、演出用スイッチ56の演出用LED56aについて、無効点灯態様の点灯態様データをRAM91cの所定領域に設定することで、当該演出用LED56aを白色に発光させて、演出用スイッチ56の色彩が白色に発光しているように見える第4視認態様に制御する。
このように、本実施例のメイン制御部41は、発光制御において、停止操作の受け付けが有効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第1視認態様に制御する一方で、停止操作の受け付けが無効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第2視認態様に制御するようになっており、停止操作の受け付けが有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様と停止操作の受け付けが無効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様とが、異なる色彩の視認態様に制御されるようになっている。
尚、本実施例において、色彩とは、色、色取り、明度、彩度、模様、柄などのうちの少なくとも1つを含む概念であり、色彩が異なるとは、色、色取り、明度、彩度、模様、柄などのうち少なくとも1つが異なるものである。
また、本実施例のサブ制御部91は、発光制御において、演出用スイッチ56による演出操作の受け付けが有効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第3視認態様に制御する一方で、演出用スイッチ56による演出操作の受け付けが無効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第4視認態様に制御するようになっており、演出操作の受け付けが有効な演出用スイッチ56の視認態様と演出操作の受け付けが無効な演出用スイッチ56の視認態様とが、異なる色彩の視認態様に制御されるようになっている。
また、本実施例のメイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第1視認態様に制御する一方で、サブ制御部91は、演出操作の受け付けが有効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第3視認態様に制御するようになっており、停止操作の受け付けが有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様と演出操作の受け付けが有効な演出用スイッチ56の視認態様とが、共通の色彩の視認態様に制御されるようになっている。
また、本実施例のメイン制御部41は、停止操作の受け付けが無効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第2視認態様に制御する一方で、サブ制御部91は、演出操作の受け付けが無効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第4視認態様に制御するようになっており、停止操作の受け付けが無効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様と演出操作の受け付けが無効な演出用スイッチ56の視認態様とが、共通の色彩の視認態様に制御されるようになっている。
また、本実施例のメイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第1視認態様に制御する一方で、サブ制御部91は、演出操作の受け付けが無効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第4視認態様に制御するようになっており、停止操作の受け付けが有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様と、演出操作の受け付けが無効な演出用スイッチ56の視認態様とが、異なる色彩の視認態様に制御されるようになっている。
また、本実施例のメイン制御部41は、停止操作の受け付けが無効である場合には、該当するストップスイッチの視認態様を色彩が白色に発光しているように見える第2視認態様に制御する一方で、サブ制御部91は、演出操作の受け付けが有効である場合には、演出用スイッチ56の視認態様を色彩が赤色に発光しているように見える第3視認態様に制御するようになっており、停止操作の受け付けが無効なストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様と、演出操作の受け付けが有効な演出用スイッチ56の視認態様とが、異なる色彩の視認態様に制御されるようになっている。
また、本実施例のメイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rを赤色に発光させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第1視認態様に制御し、停止有効LED22L、22C、22Rを白色に発光させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第2視認態様に制御する、すなわち、停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第1視認態様及び第2視認態様に制御するようになっている。
また、本実施例のサブ制御部91は、演出用スイッチ56の内部に設けられた演出用LED56aを赤色に発光させることで、演出用スイッチ56を第3視認態様に制御し、演出用LED56aを白色に発光させることで、演出用スイッチ56を第4視認態様に制御する、すなわち、演出用LED56aの発光色を変化させることにより、演出用スイッチ56を第3視認態様及び第4視認態様に制御するようになっている。
次に、本実施例のメイン制御部41が実行するリール制御処理の変形例1〜3について、図13〜図16に基づいて説明する。尚、変形例1〜3のリール制御処理の構成は、前述した実施例のリール制御処理と同一の構成を含むため、ここでは異なる点について主に説明する。
まず、リール制御処理の変形例1について図13に基づいて説明する。本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化されている状態で、回転制御中の一のリールについての停止操作を検出した際に、回転制御中の全てのリールについて停止操作の受け付けを無効化し、停止操作を検出したリールについて回転が停止されるまで待機した後、有効化条件が成立している場合に、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であるのに対して、変形例1におけるリール制御処理では、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールについて停止操作を検出した際に、回転制御中の全てのリールについて停止操作の受け付けを無効化することなく、当該停止操作を検出したリールについて停止操作の受け付けのみ無効化して、回転制御中の他のリールについては有効な状態を維持する。また、停止操作を検出したリールについて回転が停止されるまで待機することなく、回転制御中の残りのリールついて停止操作が検出されたか否かを判定し、停止操作を検出することで、当該停止操作を有効に受け付ける構成である。
具体的には、上述した実施例のリール制御処理において(図8参照)、Sb23のステップにおいて有効な停止操作が検出された後に、停止操作が検出されたリールについて停止操作の受け付けを無効化に設定するとともに、回転制御中の残りのリールの停止操作の受け付けを有効な状態で維持するように処理する(Sb26’)。また、Sb27のステップにおいてリール回転停止処理を実行した後に、当該停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機する処理(Sb28)を行わない。
本変形例1のリール制御処理では、Sb22のステップにおいて停止操作の受け付けを有効に設定した後は、回転制御中のリールについてストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したか否かを判定する(Sb23)。そして、ストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したと判定し、有効な停止操作が検出された場合には、Sb14のステップによりタイマ割込が禁止された状態で、停止操作関連処理を実行した後(Sb24)、タイマ割込を許可に設定する(Sb25)。その後、停止操作が検出されたリールについて停止操作の受け付けを無効化するとともに、回転制御中の残りのリールの停止操作の受け付けを有効な状態で維持する(Sb26’)。そして、リール回転停止処理を実行して停止操作を検出したリールを停止させる停止制御を開始させる(Sb27)。その後、停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機するような処理を行うことなく、該当停止制御を開始させたリールが第3停止リールであるか否かを判定し(Sb29)、停止制御を開始させたリールが第3停止リールである場合には、Sb30のステップにおけるタイマ割込待ち処理以降の処理を行う(Sb30〜Sb37)。一方、停止制御を開始させたリールが第3停止リールではなく、第1停止リールまたは第2停止リールである場合には、Sb3のステップに戻り、停止していない回転制御中の残りのリールについてSb3〜Sb29のステップの制御を実行する。
Sb3のステップに戻った後の処理では、回転制御中のリールについて回転状態が定速状態であることを条件に(Sb16)、停止操作の受け付けが有効な状態が維持されて(Sb22)、この状態で停止操作が検出されることにより、残りのリールについて停止制御が行われることとなる。
このようなリール制御処理によれば、図13に示すように、メイン制御部41は、例えば、ゲームが開始された後、回転制御を行っている全てのリールについて停止操作の受け付けを有効に制御している状態で、第1停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出される場合は、当該第1停止操作が行われた第1停止リールについては、停止操作の受け付けを無効化するとともに、第1停止リールに対応する停止有効LEDの点灯態様を無効点灯態様に制御する一方で、第1停止リール以外の回転制御中のリールについては、停止操作の受け付けが有効な状態に継続して制御するとともに、回転制御中のリールに対応する停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に継続して制御する。
この状態で、第2停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときには、第1停止操作が検出された際と同様に、停止操作が検出された第2停止リールについては、停止操作の受け付けを無効化するとともに、第2停止リールに対応する停止有効LEDの点灯態様を無効点灯態様に制御する一方で、第2停止リール以外の回転制御中のリール(第3停止リール)については、停止操作の受け付けが有効な状態に継続して制御するとともに、回転制御中のリールに対応する停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に継続して制御する。
さらにこの状態で、第3停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときには、停止操作が検出された第3停止リールについて、停止操作の受け付けを無効化するとともに、第3停止リールに対応する停止有効LEDの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、全てのリール2L、2C、2Rについて停止操作の受け付けを無効化するとともに、左・中・右停止有効LED22、22C、22Rを無効点灯態様に制御する。
また、例えば、図13において第3停止操作として示すように、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中の一のリールについて停止操作を検出した後、当該停止操作が行われたリールの停止制御が終了されるまでの期間において、回転制御中の他のリールについて停止操作を検出した場合には、当該停止操作を有効に受け付けて、当該停止操作が行われたリールについて停止制御を行う。
また、図13に示すように、回転制御中のリールについて停止操作が有効化されている状態で、回転制御中のリールに対応するストップスイッチ以外のスイッチ、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等が操作されていることが検出されるような場合には、有効化されている停止操作の受け付けを無効化することなく、有効化されている状態で維持する。
このように、メイン制御部41は、変形例1のリール制御処理において、回転制御を行っている全てのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、当該回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けを有効化して、停止操作が有効化されているいずれかのリールについてストップスイッチによる停止操作が検出されることで、当該停止操作が検出されたリールについて停止操作の受け付けを無効化する一方で回転制御中の他のリールについて停止操作の受け付けが有効な状態を維持して、停止操作が検出されたリールについて停止制御を行う。そして、回転制御中のリールについて回転状態が定速状態であることを条件に停止操作の受け付けが有効な状態が維持されて、この状態で回転制御中の残りのリールについて停止操作が検出されることにより、当該停止操作を有効に受け付ける構成である。
このような構成では、回転制御中のリールについて停止操作を検出した際に、回転制御中の他のリールについて停止操作の受け付けを無効化することなく有効な状態を維持する構成では、一のストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作により回転制御中のリールについて停止操作の受け付けが無効化されずに有効な状態が維持されるので、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
また、このような構成では、一のストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作により回転制御中のリールについて停止操作の受け付けが無効化されずに有効な状態が維持されるので、ストップスイッチ8L、8C、8R、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6のいずれかが操作されており、当該操作が完了していない場合であっても、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けが有効となることにより、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
次に、リール制御処理の変形例2について図14に基づいて説明する。メイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化する構成であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化されている状態で、回転制御中のリールについての停止操作を検出した際に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化した後、有効化条件が成立することで、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であるのに対して、変形例2におけるリール制御処理では、回転制御中のリールの回転状態が定速状態であることを有効化条件とする構成、すなわち停止操作の受け付けが有効化された状態で、回転制御中のリールについて停止操作が検出された後、当該停止操作が検出されたリールが停止されたか否かにかかわらず、有効化条件が成立して、その後の回転制御中のリールについての停止操作を有効に受け付ける構成である。
具体的には、上述した実施例のリール制御処理において(図8参照)、Sb23のステップにおいて有効な停止操作が検出されたことに応じて、停止操作が検出されたリールを含む全てのリールについて停止操作の受け付けを無効化した後に(Sb26)、当該停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機する処理(Sb28)を行わない。
本変形例2のリール制御処理では、Sb22のステップにおいて停止操作の受け付けを有効に設定した後は、回転制御中のリールについてストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したか否かを判定する(Sb23)。そして、回転制御中のリールのストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したと判定し、有効な停止操作が検出された場合には、Sb14のステップによりタイマ割込が禁止された状態で、停止操作関連処理を実行した後(Sb24)、タイマ割込を許可に設定する(Sb25)。その後、停止操作が検出されたリールを含む全てのリール2L、2C、2Rについて停止操作の受け付けを無効に設定し(Sb26)、リール回転停止処理を実行して停止操作を検出したリールを停止させる停止制御等を開始させる(Sb27)。その後、停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機するような処理を行うことなく、該当停止制御を開始させたリールが第3停止リールであるか否かを判定し(Sb29)、停止制御を開始させたリールが第3停止リールである場合には、Sb30のステップにおけるタイマ割込待ち処理以降の処理を行う(Sb30〜Sb37)。一方、停止制御を開始させたリールが第3停止リールではなく、第1停止リールまたは第2停止リールである場合には、Sb3のステップに戻り、停止していない回転制御中の残りのリールについてSb3〜Sb29のステップの制御を実行する。
Sb3のステップに戻った後の処理では、回転制御中のリールについて回転状態が定速状態であることを条件に(Sb16)、停止操作の受け付けが有効な状態が維持されて(Sb22)、この状態で停止操作が検出されることにより、残りのリールについて停止制御が行われることとなる。
このようなリール制御処理によれば、図14に示すように、メイン制御部41は、例えば、ゲームが開始された後、回転制御を行っている全てのリールについて停止操作の受け付けを有効に制御している状態で、第1停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出される場合は、当該第1停止操作が行われた第1停止リールを含む全てのリール2L、2C、2Rについ停止操作の受け付けを一旦無効化するとともに、全てのリールに対応する停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を一旦無効点灯態様に制御する。その後、当該停止操作が検出されたリールが停止されたか否かに関わらず、回転制御中の残りのリールについて、回転状態が定速状態であることを条件に、停止操作の受け付けを有効化するとともに、該当するリールの停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に制御する。
この状態で、第2停止操作のストップスイッチがoff状態からon状態に変化したことが検出されたときには、第1停止操作が検出された際と同様に、全てのリール2L、2C、2Rについ停止操作の受け付けを一旦無効化するとともに、全てのリールに対応する停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を一旦無効点灯態様に制御し、その後、当該停止操作が検出されたリールが停止されたか否かに関わらず、回転制御中の残りのリールについて、回転状態が定速状態であることを条件に、停止操作の受け付けを有効化するとともに、該当するリールの停止有効LEDの点灯態様を有効点灯態様に制御する。
このように、メイン制御部41は、変形例2のリール制御処理において、回転制御を行っている全てのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、当該回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であり、停止操作が有効化されているリールについてストップスイッチによる停止操作が検出されることで、全てのリール2L、2C、2Rについて停止操作の受け付けを一旦無効化する。その後、当該停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機することなく、すなわち当該リールが停止されたか否かにかかわらず、回転制御中の残りのリールの回転状態が定速状態であることを条件として、残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する。
また、メイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールについての停止操作を検出した際には、全てのリールについて停止操作の受け付けを一旦無効化して、停止操作が検出されたリールの停止制御を開始させる処理及び回転されている残りのリールの停止制御テーブルを設定する処理を行うリール回転停止処理を行った後、回転制御中の残りのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する。これにより、停止操作が行われたことに応じて、当該停止操作が行われたリールの停止制御を開始させる処理を行っているときや、回転制御中の残りのリールについて停止制御テーブルを設定する処理を行っているときには、停止操作を有効に受け付けないようになっている。
また、メイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールについての停止操作を検出した際には、全てのリールについて停止操作の受け付けを一旦無効化してリール回転停止処理を行った後には、当該停止操作が行われたリールが停止したか否かにかかわらず、回転制御中の残りのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化するので、停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機されることがなく、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
また、メイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効な状態で、停止操作が検出され、回転制御中のリールについての停止操作の受け付けを一旦無効化し、その後、回転制御中のリールの停止操作に関わらないストップスイッチ、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等のスイッチ類の操作状況にかかわらず、回転制御を行っている残りのリールの回転状態が定速状態であることを条件に、当該回転制御を行っているリールについて停止操作の受け付けを有効化するので、当該スイッチ類の操作が完了されていない場合に、当該操作が完了されるまで待機することなく、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
また、メイン制御部41は、停止操作の受け付けが有効な状態で、停止操作が検出され、回転制御中のリールについての停止操作の受け付けを一旦無効化し、その後、回転制御中のリールの停止操作に関わらないストップスイッチ、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等のスイッチ類の操作状況にかかわらず、回転制御を行っている残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であり、回転制御中のリールの停止操作に関わらないストップスイッチの操作状況にかかわらず、停止操作の受け付けを有効化するので、例えば、停止操作の受け付けが有効な状態で、回転制御中のリールのストップスイッチを押下する押下操作が行われた後、当該ストップスイッチが離されずに押下操作が継続されるような場合であっても、当該押下操作が完了されるまで待機することなく、回転制御中の残りのリールの停止操作の受け付けを有効化でき、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
次に、リール制御処理の変形例3について図15及び図16に基づいて説明する。本実施例では、メイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化する構成であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作の受け付けが有効化されている状態で、回転制御中のリールについての停止操作を検出した際に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化した後、有効化条件が成立することで、回転制御中の残りのリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であるのに対して、変形例3におけるリール制御処理では、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること、かつ、遊技者が遊技を進行させるために操作される全てのスイッチがoff状態であることを有効化条件とする構成である。
具体的には、図15に示すように、リール制御処理において、Sb22のステップにおいて停止操作の受け付けを有効に設定する前に、メイン制御部41が検出可能な操作手段であり、遊技者が遊技を進行させるために操作するスイッチ(本実施例では、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R等であり、これらをまとめて、第1操作手段と呼ぶ場合がある。)の全てスイッチの検出状態がoff状態であるか否かを各スイッチの確定データに基づいて判定する(Sb20)。
Sb20のステップにおいて、少なくともいずれか一のスイッチがoff状態でないと判定した場合には、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化して(Sb21)、Sb3のステップに戻り、Sb3〜Sb21のステップを繰り返して、回転制御中の全てのリールの回転状態が定速状態であり、かつ全てのスイッチの検出状態がoff状態である状態、すなわち遊技者が遊技を進行させるために操作されるスイッチがいずれも操作されていない状態であると判定されるまで、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを無効化した状態で待機する。
Sb20のステップにおいて、遊技者が遊技を進行させるために操作される全てのスイッチがoff状態であると判定した場合には、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化する(Sb22)。その後、回転制御中のリールの回転状態が定速状態であり、かつ、遊技者が遊技を進行させるために操作される全てのスイッチがoff状態であり、停止操作の受け付けが有効に制御されている状態で、回転制御中のリールのストップスイッチの確定データがoffの状態からon状態に変化したと判定し、有効な停止操作が検出された場合には、Sb14のステップによりタイマ割込が禁止された状態で、停止操作関連処理を実行した後(Sb24)、タイマ割込を許可に設定する(Sb25)。
その後、停止操作が検出されたリールを含む全てのリール2L、2C、2Rについて停止操作の受け付けを無効に設定し(Sb26)、リール回転停止処理を実行して、停止操作が検出されたリールの停止制御を開始させる(Sb27)。そして、当該停止操作が検出されたリールが停止されるまで待機した後(Sb28)、該当停止制御を開始させたリールが第3停止リールであるか否かを判定し(Sb29)、停止制御を開始させたリールが第3停止リールである場合には、Sb30のステップにおけるタイマ割込待ち処理以降の処理を行う(Sb30〜Sb37)。一方、停止制御を開始させたリールが第3停止リールではなく、第1停止リールまたは第2停止リールである場合には、Sb3のステップに戻り、停止していない回転制御中の残りのリールについてSb3〜Sb29のステップの制御を実行する。
停止操作が行われたリールが停止して(Sb28)、Sb3のステップに戻った後には、回転制御中のリールについて回転状態が定速状態であること(Sb16)、かつ、遊技者が遊技を進行させるために操作されるスイッチがいずれも操作されていない状態であること(Sb20)、を条件に回転制御中のリールの停止操作が有効化されて(Sb22)、この状態で停止操作が検出されることにより(Sb23)、残りのリールについて停止制御が行われることとなる。
このようなリール制御処理によれば、図16に示すように、メイン制御部41は、遊技者が遊技を進行させるために操作されるスイッチが操作されている場合(例えば、図16では、回転制御中のリール以外のスイッチが操作されておりon状態である場合、第2停止操作が行われ、当該操作が継続されている場合等)には、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化することなく無効な状態に制御する。
また、メイン制御部41は、停止操作の受け付けの有効化条件が成立して、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化した後に、遊技者が遊技を進行させるために操作されるスイッチであり、回転制御中のリールのストップスイッチ以外のスイッチの検出状態がon状態であることが検出された場合には、停止操作の受け付けを一旦無効に制御して、遊技者が遊技を進行させるために操作される全てのスイッチの検出状態がoff状態となった際、すなわち当該全てのスイッチの操作が完了された際に、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化する。
このように、メイン制御部41は、変形例3のリール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること、かつ、遊技者が遊技を進行させるために操作される全てのスイッチがoff状態であることを、停止操作の受け付けの有効化条件とする構成であり、遊技者が遊技を進行させるために操作されるスイッチが操作されおり、当該操作が完了されていない状況では、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化することがなく、当該操作が完了された後に停止操作の受け付けを有効化する構成である。
このような構成では、遊技者が遊技を進行させるために操作する第1操作手段、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8R、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等が操作されており、当該操作が完了していない場合には、回転制御中のリールについて停止操作を受け付ける有効化条件が成立しないので、第1操作手段が操作されているときに、他の第1操作手段が誤って操作されることを防止できる。
また、このような構成では、停止操作の受け付けが有効な状態で、停止操作が検出された際に、当該停止操作のストップスイッチの押下操作が継続されるような場合には、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを無効化した後、当該停止操作が検出されたストップスイッチの操作が完了されるまで、停止操作を受け付ける有効化条件が成立しないので、一のストップスイッチの操作されているときに、他のストップスイッチが誤って操作されることを防止できる。
従来の遊技機には、遊技を進行させるために操作されるストップスイッチについて、操作の受け付けが有効化されたことに伴い、当該ストップスイッチに内蔵されたランプの発光色を変化させることで、ストップスイッチの操作が有効化されているときと、有効化されていないときとで、ストップスイッチの発光態様を異ならせる構成のものがある。
このような構成では、ストップスイッチ等の遊技を進行させるための遊技用の操作手段の視認態様を、当該操作手段が有効であるときと無効であるときとで異ならせることができるが、遊技用の操作手段の他に演出用の操作手段を設けて、当該演出用の操作手段についても、当該操作手段が有効であるときと無効であるときとで視認態様を異ならせる構成とすると、遊技用の操作手段が有効である旨を示す視認態様と演出用の操作手段が無効である旨を示す視認態様とが誤認されたり、遊技用の操作手段が無効である旨を示す視認態様と演出用の操作手段が有効である旨を示す視認態様とが誤認される虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技者等により操作される操作手段が有効であるか無効であるかが誤認されることがない遊技機を提供することを目的とする。
これに対して、本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する演出用スイッチ56と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を制御可能なメイン制御部41と、演出用スイッチ56の視認態様を制御可能なサブ制御部91と、を備え、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を赤色に発光する第1色彩に見える第1視認態様に制御し、停止操作の有効化条件が成立していないときには、停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩と異なる白色に発光する第2色彩に見える第2視認態様に制御する。一方、サブ制御部91は、演出用スイッチ56による演出操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、演出用スイッチ56の内部に設けられた演出用LED56aの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を赤色に発光する第3色彩に見える第3視認態様に制御し、演出操作の有効化条件が成立していないときには、演出用LED56aの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩と異なる白色に発光する第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成である。このような構成では、赤色に発光する第1色彩と、白色に発光する第4色彩とは、異なる色彩であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効に受け付けられるときの当該ストップスイッチ8L、8C、8Rの第1視認態様と、演出用スイッチ56の操作が有効に受け付けられないときの当該演出用スイッチ56の第4視認態様とを、異なる色彩に見えるように制御するので、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rと無効な演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
本実施例の遊技機であるスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する演出用スイッチ56と、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を制御可能なメイン制御部41と、演出用スイッチ56の視認態様を制御可能なサブ制御部91と、を備え、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を赤色に発光する第1色彩に見える第1視認態様に制御し、停止操作の有効化条件が成立していないときには、停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩と異なる白色に発光する第2色彩に見える第2視認態様に制御する。一方、サブ制御部91は、演出用スイッチ56による演出操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、演出用スイッチ56の内部に設けられた演出用LED56aの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を赤色に発光する第3色彩に見える第3視認態様に制御し、演出操作の有効化条件が成立していないときには、演出用LED56aの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩と異なる白色に発光する第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成である。このような構成では、白色に発光する第2色彩と、赤色に発光する第3色彩とは、異なる色彩であり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効に受け付けられないときの当該ストップスイッチ8L、8C、8Rの第2視認態様と、演出用スイッチ56の操作が有効に受け付けられるときの当該演出用スイッチ56の第3視認態様とを、異なる色彩に見えるように制御するので、無効なストップスイッチ8L、8C、8Rと有効な演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
尚、本実施例では、遊技者が遊技を進行させるために操作する第1操作手段としてストップスイッチ8L、8C、8Rを適用し、遊技者が演出に関連して操作する第2操作手段として演出用スイッチ56を適用して、有効な第1操作手段の第1視認態様と無効な第1操作手段の第2視認態様とを異ならせるとともに、有効な第2操作手段の第3視認態様と無効な第2操作手段の第4視認態様とを異ならせる構成であるが、第1操作手段としてストップスイッチ8L、8C、8R以外の遊技を進行させるために操作されるスイッチ類、例えば、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等を適用しても良いし、第2操作手段として演出用スイッチ56以外に演出に関連して操作されるスイッチ類、例えば、遊技者等により操作可能なタッチパネルや構造物等の演出用操作手段を適用する構成でも良い。このような構成においても、第1操作手段の操作が有効に受け付けられるときの当該第1操作手段の第1視認態様と、第2操作手段の操作が有効に受け付けられないときの当該第2操作手段の第4視認態様とを、異なる色彩に見えるように制御することで、有効な第1操作手段と無効な第2操作手段とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。また、第1操作手段の操作が有効に受け付けられないときの当該第1操作手段の第2視認態様と、第2操作手段の操作が有効に受け付けられるときの当該第2操作手段の第3視認態様とを、異なる色彩に見えるように制御することで、無効な第1操作手段と有効な第2操作手段とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩に見える視認態様、第1色彩と異なる第2色彩に見える視認態様に制御する構成であるが、色彩が異なるとは、色が異なるものだけでなく、色取りが異なるもの、同色でも明暗が異なるもの、彩度が異なるもの、鮮やかさが異なるもの、模様や柄が異なるものを含む。
また、本実施例では、サブ制御部91は、演出用LED56aの発光色を変化させることで、演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩に見える視認態様、第3色彩と異なる第4色彩に見える視認態様に制御する構成であるが、色彩が異なるとは、色が異なるものだけでなく、色取りが異なるもの、同色でも明暗が異なるもの、彩度が異なるもの、鮮やかさが異なるもの、模様や柄が異なるものを含む。
スイッチの有効状態と無効状態とで色彩が異なるものとしては、スイッチが複数の領域を含むものにおいて、複数の領域の少なくとも一部の領域の色が、当該スイッチの有効状態と無効状態とで異なるものを含む。例えば、有効状態では、スイッチの第1領域が第1色であり、第2領域が第2色である場合に、無効状態では、スイッチの第1領域が第1色と異なる色となり、第2領域が第2色と異なる色となるもの、有効状態では、スイッチの第1領域が第1色であり、第2領域が第2色である場合に、無効状態では、スイッチの第1領域が第1色よりも暗い色となり、第2領域が第2色よりも暗い色となるもの、有効状態では、スイッチの第1領域が第1色であり、第2領域が第2色である場合に、無効状態では、スイッチの第1領域が第2色となり、第2領域が第1色となるもの等であっても良い。
本実施例のスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する演出用スイッチ56と、を備え、ストップスイッチ8L、8C、8Rは、第1面A上に配置され、演出用スイッチ56は、第1面Aと異なる第3面C上に配置されており、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56は、互いに異なる面上に配置されるので、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
尚、本実施例では、遊技者が遊技を進行させるために操作する第1操作手段であるストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する第2操作手段である演出用スイッチ56が、互いに異なる面上に配置される構成であるが、少なくとも同時に操作の受け付けが有効化されることがある第1操作手段と第2操作手段が、同一面上に配置されない構成であれば、本実施例と同様に、第1操作手段と第2操作手段を遊技者等に混同させずに認識させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する演出用スイッチ56と、を備え、ストップスイッチ8L、8C、8Rは、略円形状のスイッチであり、演出用スイッチ56は、五角形状のスイッチであり、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56は、互いに異なる形状であるので、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
本実施例のスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作するストップスイッチ8L、8C、8Rと、遊技者が演出に関連して操作する演出用スイッチ56と、を備え、ストップスイッチ8L、8C、8Rには、図形や文字等の遊技者が視認可能な模様が付されておらず、演出用スイッチ56には、遊技者が視認可能であり、演出用スイッチ56であることを識別可能な模様(本実施例では、「CHANCE」の文字)が付されているので、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rには、図形や文字等の遊技者が視認可能な模様が付されておらず、演出用スイッチ56には、識別可能な模様が付されている構成であるが、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに、演出用スイッチ56とは異なる模様であり、遊技者が視認可能な図形や文字等の模様(例えば、スロットマシン1の機種名等を示す文字やロゴ等)が付される構成すなわちストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とに、互いに異なる模様が付される構成でも良い。ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とに、互いに異なる模様を付す構成では、ストップスイッチ8L、8C、8Rに付された模様と演出用スイッチ56に付された模様とが異なるので、ストップスイッチ8L、8C、8Rと演出用スイッチ56とを遊技者等に混同させずに認識させることができる。
本実施例のサブ制御部91は、演出に関する表示を行うことが可能な液晶表示器51を備え、操作演出を実行して演出用スイッチ56による演出操作が有効に受け付けられるときに、当該演出用スイッチ56の操作を促す操作促進画像を液晶表示器51に表示させるので、演出用スイッチ56による演出操作が有効に受け付けられるタイミングであることを認識させることができる。
本実施例のメイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rを赤色に発光させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第1視認態様に制御し、停止有効LED22L、22C、22Rを白色に発光させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第2視認態様に制御する構成であり、停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rを第1視認態様及び第2視認態様に制御するので、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を赤色に発光する第1色彩、白色に発光する第2色彩に制御することができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、発光手段である停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、第1色彩に見える第1視認態様、及び第1色彩とは異なる第2色彩に見える第2視認態様に制御する構成であるが、メイン制御部41は、発光手段の発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、停止有効LED22L、22C、22Rの発光の有無によりストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩、第2色彩に制御することができる。
例えば、図17(a)に示すように、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられる停止有効LED22L、22C、22Rを、単一の所定色彩(例えば、赤色)に発光可能な構成とするとともに、各ストップスイッチ8L、8C、8Rにおいてストップスイッチの表面を成し、停止有効LEDを被覆する部材を、操作有効LEDの発する光が透過可能であり、かつ操作有効LEDが発光されない場合には所定色彩(例えば、白色)に見えるように構成する構成とすることで、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を発光に制御することにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様が、当該ストップスイッチの部材自体の所定色彩(例えば、白色)と停止有効LED22L、22C、22Rの発光色(例えば、赤色)とが合わさって明るい所定色彩(例えば、明るい赤色)に見える視認態様に制御することが可能である一方で、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を非発光に制御することにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様が、当該ストップスイッチの部材自体の所定色彩(例えば、白色)に見える視認態様に制御することが可能な構成として、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、停止有効LED22L、22C、22Rの発光の有無によりストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩(例えば、明るい赤色)、第2色彩(例えば、白色)に制御することができる。
また、例えば、図17(b)に示すように、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられる停止有効LED22L、22C、22Rを、単一の所定色彩(例えば、白色)に発光可能な構成とするとともに、各ストップスイッチ8L、8C、8Rにおいてストップスイッチの表面を成し、停止有効LEDを被覆する部材を、操作有効LEDの発する光が透過可能であり、かつ操作有効LEDが発光しない場合には所定色彩(例えば、暗い赤色)に見えるように構成する構成とすることで、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を発光に制御することにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様が、当該ストップスイッチの部材自体の所定色彩(例えば、赤色)と停止有効LED22L、22C、22Rの発光色(例えば、白色)とが合わさって明るい所定色彩(例えば、明るい赤色)に見える視認態様に制御することが可能である一方で、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を非発光に制御することにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様が、当該ストップスイッチの部材自体の所定色彩(例えば、暗い赤色)に見える視認態様に制御することが可能な構成として、停止有効LED22L、22C、22Rの発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、停止有効LED22L、22C、22Rの発光の有無によりストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩(例えば、明るい赤色)、第2色彩(例えば、暗い赤色)に制御することができる。
また、本実施例では、メイン制御部41は、発光手段である停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、第1色彩に見える第1視認態様、及び第1色彩とは異なる第2色彩に見える第2視認態様に制御する構成であるが、スロットマシン1は、各ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に、ストップスイッチの視認態様が第1色彩に見える第1状態と、ストップスイッチの視認態様が第2色彩に見える第2状態とに動作可能な動作機構を備え、メイン制御部41は、動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御する構成でも良い。
動作機構として、例えば、各ストップスイッチの内部に、遊技者側から表面を視認可能な第1状態と、遊技者側から裏面を視認可能な第2状態とに動作可能なシャッター部材を設け、当該シャッター部材の表面を第1色彩とし、当該シャッター部材の裏面を第2色彩として構成することで、当該動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えること、すなわち遊技者側から視認可能なシャッター部材の表裏を切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御することが可能である。また、例えば、各ストップスイッチの内部に第1状態と第2状態とに動作可能なシャッター部材を設け、第1状態は、遊技者側から当該シャッター部材の表面を視認可能な状態とし、第2状態は、遊技者側から当該シャッター部材の後方の部材を視認可能な状態とし構成するとともに、当該シャッター部材の表面を第1色彩とし、当該シャッター部材の後方の部材を第2色彩として構成することで、当該動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御することが可能である。また、例えば、スイッチ自体が第1色彩に見える第1状態と第2色彩に見える第2状態とに動作可能なスイッチスイッチを備え、メイン制御部41は、当該スイッチスイッチを第1状態と第2状態とに切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御することが可能な構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた発光手段である停止有効LED22L、22C、22Rの発光色を変化させることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、第1色彩に見える第1視認態様、及び第1色彩とは異なる第2色彩に見える第2視認態様に制御する構成であるが、ストップスイッチ8L、8C、8Rの外部に、各ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様が第1色彩に見える第1照射態様で照射可能であるとともに、視認態様が第2色彩に見える第2照射態様で照射可能な照射手段を設けて、メイン制御部41は、当該照射手段を第1照射態様と第2照射態様とに切り替えることにより、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる第1視認態様及び第2視認態様に制御する構成でも良い。
また、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rに液晶表示器等の画像表示器を内蔵したり、ストップスイッチ8L、8C、8Rの後方に配置された画像表示器の表示内容を透過可能な構造とし、画像表示器の表示色などを変化させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、互いに色彩の異なる視認態様に制御する構成でも良い。
また、メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rに、発光色の異なる2つの発光手段を内蔵するとともに、第1色の発光手段の発光時に第1表示内容が表示され第2表示内容が表示されず、第2色の発光手段の発光時に第2表示内容が表示され第1表示内容が表示されない導光部材を内蔵し、第1色の発光手段を発光させるか、第2色の発光手段を発光させるか、を変化させることで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を、異なる視認態様(第1表示内容、第2表示内容)に制御する構成でも良い。
本実施例のサブ制御部91は、演出用スイッチ56の内部に設けられた演出用LED56aを赤色に発光させることで、演出用スイッチ56を第3視認態様に制御し、演出用LED56aを白色に発光させることで、演出用スイッチ56を第4視認態様に制御する構成であり、演出用LED56aの発光色を変化させることにより、演出用スイッチ56を第3視認態様及び第4視認態様に制御するので、演出用スイッチ56の視認態様を赤色に発光する第3色彩、白色に発光する第4色彩に制御することができる。
尚、本実施例では、サブ制御部91は、発光手段である演出用LED56aの発光色を変化させることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、第3色彩に見える第3視認態様、及び第3色彩とは異なる第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成であるが、サブ制御部91は、発光手段の発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、演出用LED56aの発光の有無により演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩、第4色彩に制御することができる。
例えば、図18(a)に示すように、演出用スイッチ56の内部に設けられる演出用LED56aを、単一の所定色彩(例えば、赤色)に発光可能な構成とするとともに、演出用スイッチ56の表面を成し、演出用LED56aを被覆する部材を、演出用LED56aの発する光が透過可能であり、かつ当該演出用LED56aが発光しない場合には所定色彩(例えば、白色)に見えるように構成する構成とすることで、演出用LED56aの発光状態を発光に制御することにより、演出用スイッチ56の視認態様が、当該演出用スイッチ56の部材自体の所定色彩(例えば、白色)と演出用LED56aの発光色(例えば、赤色)とが合わさって明るい所定色彩(例えば、明るい赤色)に見える視認態様に制御することが可能である一方で、演出用LED56aの発光状態を非発光に制御することにより、演出用スイッチ56の視認態様が、当該演出用スイッチ56の部材自体の所定色彩(例えば、白色)に見える視認態様に制御することが可能な構成として演出用LED56aの発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、演出用LED56aの発光の有無により演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩(例えば、明るい赤色)、第4色彩(例えば、白色)に制御することができる。
また、例えば、図18(b)に示すように、演出用スイッチ56の内部に設けられる演出用LED56aを、単一の所定色彩(例えば、白色)に発光可能な構成とするとともに、演出用スイッチ56の表面を成し、演出用LED56aを被覆する部材を、演出用LED56aの発する光が透過可能であり、かつ演出用LED56aが発光しない場合には所定色彩(例えば、暗い赤色)に見えるように構成する構成とすることで、演出用LED56aの発光状態を発光に制御することにより、演出用スイッチ56の視認態様が、当該演出用スイッチ56の部材自体の所定色彩(例えば、赤色)と演出用LED56aの発光色(例えば、白色)とが合わさって明るい所定色彩(例えば、明るい赤色)に見える視認態様に制御することが可能である一方で、演出用LED56aの発光状態を非発光に制御することにより、演出用スイッチ56の視認態様が、当該演出用スイッチ56の部材自体の所定色彩(例えば、暗い赤色)に見える視認態様に制御することが可能な構成として、演出用LED56aの発光状態を発光及び非発光に切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御する構成でも良い。このような構成では、演出用LED56aの発光の有無により演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩(例えば、明るい赤色)、第4色彩(例えば、暗い赤色)に制御することができる。
また、本実施例では、サブ制御部91は、発光手段である演出用LED56aの発光色を変化させることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、第3色彩に見える第3視認態様、及び第3色彩とは異なる第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成であるが、スロットマシン1は、演出用スイッチ56に、演出用スイッチ56の視認態様が第3色彩に見える第1状態と、演出用スイッチ56の視認態様が第4色彩に見える第2状態とに動作可能な動作機構を備え、サブ制御部91は、動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御する構成でも良い。動作機構として、例えば、演出用スイッチ56の内部に、遊技者側から表面を視認可能な第1状態と、遊技者側から裏面を視認可能な第2状態とに動作可能なシャッター部材を設け、当該シャッター部材の表面を第1色彩とし、当該シャッター部材の裏面を第2色彩として構成することで、当該動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えること、すなわち遊技者側から視認可能なシャッター部材の表裏を切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御することが可能である。また、例えば、演出用スイッチ56の内部に第1状態と第2状態とに動作可能なシャッター部材を設け、第1状態は、遊技者側から当該シャッター部材の表面を視認可能な状態とし、第2状態は、遊技者側から当該シャッター部材の後方の部材を視認可能な状態とし構成するとともに、当該シャッター部材の表面を第1色彩とし、当該シャッター部材の後方の部材を第2色彩として構成することで、当該動作機構を第1状態と第2状態とに切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御することが可能である。また、例えば、スイッチ自体が第3色彩に見える第1状態と第4色彩に見える第2状態とに動作可能な演出用スイッチを備え、サブ制御部91は、当該演出用を第1状態と第2状態とに切り替えることにより、演出用スイッチの視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御することが可能な構成でも良い。
また、本実施例では、メイン制御部41は、演出用スイッチ56の内部に設けられた発光手段である演出用LED56aの発光色を変化させることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、第3色彩に見える第3視認態様、及び第3色彩とは異なる第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成であるが、演出用スイッチ56の外部に、演出用スイッチ56の視認態様が第3色彩に見える第1照射態様と、視認態様が第4色彩に見える第2照射態様で照射可能な照射手段を設けて、サブ制御部91は、当該照射手段を第1照射態様と第2照射態様とに切り替えることにより、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる第3視認態様及び第4視認態様に制御する構成でも良い。
また、サブ制御部91は、演出用スイッチ56に液晶表示器等の画像表示器を内蔵したり、演出用スイッチ56の後方に配置された画像表示器の表示内容を透過可能な構造とし、画像表示器の表示色などを変化させることで、演出用スイッチ56の視認態様を、互いに色彩の異なる視認態様に制御する構成でも良い。
また、サブ制御部91は、演出用スイッチ56に、発光色の異なる2つの発光手段を内蔵するとともに、第1色の発光手段の発光時に第1表示内容が表示され第2表示内容が表示されず、第2色の発光手段の発光時に第2表示内容が表示され第1表示内容が表示されない導光部材を内蔵し、第1色の発光手段を発光させるか、第2色の発光手段を発光させるか、を変化させることで、演出用スイッチ56の視認態様を、異なる視認態様(第1表示内容、第2表示内容)に制御する構成でも良い。
本実施例のメイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び他の回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化する構成であり、停止操作の受け付けが有効化されている状態で、停止操作を検出した際に、回転制御中のリールについて停止操作を無効化し、その後、有効化条件が成立することで、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化するようになっており、例えば、停止操作が検出されたリールのストップスイッチが押下された状態で操作が継続されており、当該操作が完了していない場合や、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等の他のスイッチ類が操作されている場合であっても、回転制御中のリールについて停止操作を受け付ける有効化条件が成立するので、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
また、本実施例のスロットマシン1は、遊技者が遊技を進行させるために操作する第1操作手段として、ストップスイッチ8L、8C、8R、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6、を備え、メイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び他の回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化するので、第1操作手段のいずれかが操作されており、当該操作が完了していない場合であっても、回転制御中のリールについてストップスイッチによる停止操作を受け付ける有効化条件が成立するので、複数のストップスイッチ8L、8C、8Rを連続してスムーズに操作させることができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、リール制御処理において、停止操作が検出されたリールが停止されたこと及び他の回転制御中のリールの回転状態が定速状態であること有効化条件として、当該有効化条件が成立した際に、回転制御中のリールの停止操作の受け付けを有効化する構成であり、停止操作の受け付けが有効化されている状態で、停止操作を検出した際に、回転制御中のリールについて停止操作を無効化し、その後、有効化条件が成立することで、回転制御中のリールについて停止操作の受け付けを有効化する構成であるが、停止操作の受け付けの有効化条件として、遊技者が遊技を進行させるために操作される全ての第1操作手段がoff状態であることを条件に含む構成でも良く、このような構成では、例えば、停止操作が検出されたリールのストップスイッチが押下された状態で操作が継続されており、当該操作が完了していない場合や、スタートスイッチ7、MAXBETスイッチ6等の他のスイッチ類が操作されている場合には、回転制御中のリールについて停止操作を受け付ける有効化条件が成立しないので、一の第1操作手段が操作されているときに、回転制御中のリールのストップスイッチが誤って操作されることを防止できる。
本実施例のメイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を赤色に発光する第1色彩に見える第1視認態様に制御し、停止操作の有効化条件が成立していないときには、停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を第1色彩と異なる白色に発光する第2色彩に見える第2視認態様に制御する。一方、サブ制御部91は、演出用スイッチ56による演出操作を有効に受け付ける有効化条件が成立しているときには、演出用スイッチ56の内部に設けられた演出用LED56aの点灯態様を有効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を赤色に発光する第3色彩に見える第3視認態様に制御し、演出操作の有効化条件が成立していないときには、演出用LED56aの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩と異なる白色に発光する第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成である。このような構成では、第1色彩と第3色彩とは、共通の赤色に発光する色彩であり、ストップスイッチ8L、8C、8R及び演出用スイッチ56が、有効に受け付けられるときに共通の色彩に見えるので、ストップスイッチ8L、8C、8R及び演出用スイッチ56について操作の受け付けが有効であることを遊技者等に認識させ易くすることができる。
また、本実施例のメイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rによる停止操作を有効に受け付ける有効化条件が成立していないときには、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部に設けられた停止有効LED22L、22C、22Rの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、ストップスイッチ8L、8C、8Rの視認態様を白色に発光する第2色彩に見える第2視認態様に制御し、サブ制御部91は、演出操作の有効化条件が成立していないときには、演出用LED56aの点灯態様を無効点灯態様に制御することで、演出用スイッチ56の視認態様を第3色彩と異なる白色に発光する第4色彩に見える第4視認態様に制御する構成である。このような構成では、第2色彩と第4色彩とは、共通の白色に発光する色彩であり、ストップスイッチ8L、8C、8R及び演出用スイッチ56が、有効に受け付けられないときに共通の色彩に見えるので、ストップスイッチ8L、8C、8R及び演出用スイッチ56について操作の受け付けが有効でなく無効であることを遊技者等に認識させ易くすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明が遊技機の一例であるスロットマシン1に適用された例が示されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の他の一例であり、遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機であって、遊技者が遊技を進行させるために操作する第1操作手段、及び遊技者が演出に関連して操作する第2操作手段を備える遊技機等においても適用可能である。