JP3648077B2 - 工具マガジン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、マシニングセンタ等の工作機械に内蔵または付設され、工作機械に対して工具を供給し、工作機械から取り外された工具を収納する工具マガジン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動工具交換装置における複数の工具をストックする工具マガジン装置としては、たとえば、工具を着脱自在に保持する複数の工具ポットが所定の回転軸を中心として回転する回転体の周方向に等間隔に固定された構成のものが知られている。
このタイプの工具マガジン装置と工作機械の主軸装置との間での工具の交換動作は、たとえば、工具マガジン装置と工作機械の主軸装置との間に工具交換アームを設け、指定された工具を保持する工具ポットを工具交換アームの把持可能な工具交換位置まで移動させ、指定された工具を工具交換アームの一方の把持部で把持し、工具交換アームを直動および旋回させて主軸装置に指定された工具を運ぶ。この動作と重複して、主軸装置に装着されていた工具は工具交換アームの他方の把持部で把持され上記の工具交換位置に運ばれ、工具ポットに装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の工具マガジン装置では、主軸装置に装着された工具を新たに交換される工具を保持していた工具ポットに直接入れ替えるため、各工具がいずれの工具ポットに収納されているかを加工シーケンスにしたがって電気的に記憶管理する必要があり、管理が複雑となり、主軸装置へ装着する工具を間違える等のミスが発生しやすいとういう不利益がある。
上記のような不利益を解消するためには、常に各工具ポットに特定の工具を収納する固定番地方式とよばれる構成とする必要がある。
【0004】
従来においては、工具マガジン装置を各工具ポットに特定の工具を収納する固定番地方式とするためには、たとえば、複数の工具ポットの外周位置に工具を取り出すための中間ポットを設け、この中間ポットに工具ポットから工具を取り出し、工具交換アームによって把持して主軸装置に装着する構成とする必要がある。
すなわち、交換位置まで移動された指定された工具を保持する工具ポットと中間ポットとの間で移し替え、中間ポットに保持された工具と主軸装置に装着された工具を工具交換アームによって交換し、この交換動作中に主軸装置に装着されていた工具を収納すべき空きの工具ポットを交換位置に移動し、中間ポットに保持された主軸装置に装着されていた工具を上記の空きの工具ポットに移し替えることにより、常に工具ポットに特定の工具を収納することができる。
しかしながら、上記構成の工具マガジン装置では、工具ポットと中間ポットとの間に工具交換装置を設けなければならず、装置が高価になるという不利益が存在し、また、工具ポットと中間ポットとの間の工具の移し替え作業に時間がかかり、工具マガジン装置と主軸装置との間での工具交換時間を短縮するのが難しいという不利益が存在する。
さらに、上記構成の工具マガジン装置では、工具交換の際に、複数の工具ポットが固定された回転体を回転させるため、発生する振動が大きく、この振動が主軸装置に装着された工具によるワークの加工に悪影響を及ぼすことがあるという不利益も存在した。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、工具交換時間を短縮化でき、かつ振動が抑制された工具マガジン装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】
本発明は、工作機械の主軸装置に装着される複数の工具を保持し、前記主軸装置との間で工具交換アームを介して前記工具の供給および収納を行なう工具マガジン装置であって、前記工具を着脱自在に保持する把持爪を有し、所定の円周上に配置される複数の工具保持部と、前記複数の工具保持部と同一円周上にあって、端末の前記工具保持部と隔離して配置されるとともに、所定の軸を中心として設けられた円板状のプレートの切り抜き部を通じて背面側から前記工具を装着可能とし、前記工具保持部と同一構成を有す手動交換用工具保持部と、前記工具を着脱自在に保持する移動用工具ポットを前記円周の半径方向に進退可能に保持し、所定の前記工具保持部に移動して工具移し替え動作を可能とし、前記工具把持後前記移動用工具ポットを工具交換位置に移動させ、前記工具保持部の非配置領域であって前記主軸装置との間に設ける回転自在な前記工具交換アームの把持部との間で工具移し替え動作を行なう工具選択装置とを有する。
【0011】
本発明では、複数の工具保持部は固定されており、工具保持部に保持された工具を移動用工具ポットの所定の工具移し替え動作により移動用工具ポットに移し替え、この移動用工具ポットを工具交換アームによる工具交換位置に移動する。
したがって、移動用工具ポットの動作のみで工具保持部と工具交換アームとの間の工具の受け渡しを行うことができ、工具交換動作に要する時間を短縮でき、かつ、複数の工具保持部を移動させる必要がないので、工具マガジン装置からの振動の発生を最小限に抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る工具マガジン装置が適用された工作機械であるマシニングセンタの自動工具交換装置の構成の一例を示す正面図である。
図1において、自動工具交換装置は、工具マガジン装置1と、マシニングセンタの主軸装置501と工具マガジン装置1との間に設けられている工具交換アーム201とを有している。
【0013】
工具交換アーム201は、マシニングセンタの主軸装置501と工具マガジン装置1との間の工具マガジン装置1の工具交換位置PT に移動された工具Tを把持可能な位置に設けられている。
工具交換アーム201の両端部は、工具Tを把持するための半円状の把持部205aおよび205bをそれぞれ具備しており、把持部205aおよび205bには、工具Tと係合するバネで付勢された係止部206aおよび206bがそれぞれ設けられている。
工具交換アーム201は、工具交換アーム201の背後に設けられた工具交換アーム201を駆動する駆動部208に内蔵された所定の旋回動作および直動動作からなる工具交換動作を規定するカム機構によって、回転軸209を中心とする旋回動作および回転軸209に沿った直動動作をする。
また、駆動部208は、工具マガジン装置1側に設けられた駆動モータ207によって駆動される。
主軸装置501は、工具Tが先端から水平方向に着脱自在に装着され、工具交換の際には、工具交換アーム201の把持部203が把持可能な図1に示す工具交換位置 Tに移動することによって、工具交換がなされる。
【0014】
工具マガジン装置1は、所定の軸Oを中心とする円弧形状のフレーム5に円周方向に沿って配設された複数の工具保持部3と、フレーム5の一端側の工具保持部3の配設された円周上に工具Tを手動交換するための手動交換用工具保持部4と、軸Oを中心に回動自在に設けられた工具選択装置21とを有する。
【0015】
工具保持部3は、工具Tの把持部を把持するための開閉自在に設けられた2つの把持爪3aおよび3bを具備しており、これら把持爪3aおよび3bが閉じることによって工具Tを軸Oに沿った方向に挟持する。
手動交換用工具保持部4は、工具保持部3と同一の構成であり、工具マガジン装置1に軸を中心として設けられた円板状のプレート2の切り抜き部2aを通じて背面側から工具Tを装着可能となっている。
【0016】
図2は、工具マガジン装置1の上面図であり、図3は工具マガジン装置1に設けられた工具選択装置21の軸Oに沿った方向の断面図であり、図4は工具選択装置21の軸Oに直交する方向の断面図であり、図5は工具選択装置21の軸Oに直交する方向から見た側面図である。
図2〜図5において、工具選択装置21は、シリンダ部41と、カム機構部61と、駆動機構部111とを有する。
【0017】
駆動機構部111は、図2に示すように、工具マガジン装置1のフレームに固定された駆動モータ112と、駆動モータ112の出力軸にカップリング113を介して連結されたスプロケット部材114と、スプロケット部材114とシリンダ部41に設けられたスプロケット部材47とに巻回されるチェーン部材115とを有する。
【0018】
シリンダ部41は、シリンダ部材42と、ピストンロッド43と、シリンダ保持部材45とを有している。
シリンダ部材42は、内部に貫通孔42aが形成された円筒状の部材から構成され、貫通孔42aが軸Oと同心となるようにシリンダ保持部材45に両端部に2つの軸受BR1およびBR2を介して保持されている。
シリンダ部材42の貫通孔42aには、ピストンロッド43が挿入されているとともに、貫通孔42aの両端部からシリンダ部材42内にシリンダ室を形成するためのシール部材48および49が嵌合挿入されている。シール部材48および49には貫通孔がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔にピストンロッド43の軸部が嵌合挿入されている。
シリンダ部材42とシール部材48および49の外周との間、および、ピストンロッド43とシール部材48および49の貫通孔との間は、シール部材によってシーリングされている。
また、シリンダ部材42には、シリンダ部材42内に形成されるシリンダ室内に油圧を供給する供給路42aおよび42bが形成されている。
【0019】
ピストンロッド43は、シール部材48および49によって矢印A1およびA2方向に移動自在に保持されているとともに、ピストン部43aがシリンダ部材42の貫通孔42aに嵌合している。ピストンロッド43のストローク量Sは、上記したシール部材48および49によって規定されている。
ピストンロッド43の先端部には後述するピニオン部材72と噛合する複数の歯が形成されたラック部43bが設けられている。
ピストンロッド43の後端側には、ピストンロッド43に嵌入固着された嵌入部材53を介して当接部材51が連結されており、当接部材51がピストンロッド43の外周に設けられた近接スイッチ52に近接することにより、ピストンロッド43の回転位置が検出可能になっている。
さらに、ピストンロッド43の後端には、2つの当接部材57および58が軸方向に並設されており、ピストンロッド43の軸方向に沿って並設された2つの近接スイッチ55および56にそれぞれ近接可能となっている。
これによって、ピストンロッド43の軸方向の移動位置を検出可能となっている。
【0020】
シリンダ保持部材45は、円筒状の部材からなり、工具マガジン装置1のフレームFLに固定されている。また、シリンダ保持部材45の外周には、油圧の供給口45aおよび45bが形成されており、供給口45aおよび45bにそれぞれ連通する連通路45cおよび45dは、上記したシリンダ部材42の供給路42aおよび42bにそれぞれ連通している。
【0021】
シール部材48の外周には、外周にチェーンが噛合する複数の歯47aが形成されたスプロケット部材47が嵌合されており、スプロケット部材47はシリンダ部材42の一端面にボルトによって固着されている。
これによりシール部材48は、シリンダ部材42に対して固定される。
また、シリンダ部材42の他端面は板状部材である連結部材62にボルトによって固定されている。
【0022】
カム機構部61は、連結部材62に軸受73を介して回転自在に保持された回転軸71に嵌合固着されピストンロッド43に形成されたラック部43bに噛合する歯車72と、回転軸71に嵌合固着された歯車72と、連結部材62に軸受77および78を介して回転自在に保持された回転軸75に嵌合固着された歯車76と、回転軸75に嵌合固着された平溝カム部材79とを有する。
【0023】
また、カム機構部61は、平溝カム部材79の両側面に形成されたカム溝79aおよび79bにそれぞれ従動する従動アーム65および67と、従動アーム65の一端に回動自在に連結された直動ロッド85と、軸Oに沿う方向に移動自在に保持された移動部材96と、軸Oに直交する方向に移動自在に保持された2本のロッド部材80と、2本のロッド部材80の先端に連結された連結板100と、連結板100に固定された移動用工具ポット101とを有する。
【0024】
従動アーム65は、連結部材62の固定された支持部材63に一端が連結軸63aを介して回動自在に連結されている。
平溝カム部材79は、円板状の部材から形成されており、両側面に移動用工具ポット101の軸Oを中心とする半径方向(前進および後退方向)の動作を規定するカム溝79bおよび移動用工具ポット101の軸Oに沿った方向(工具ポットの進入および離脱方向)の動作を規定するカム溝79aが形成されている。
平溝カム部材79の一側面に形成されたカム溝79bには、従動アーム65の連結部65aに回動自在に設けられた従動ローラ66aが嵌合している。
従動アーム65は、一端部が支持部材63に連結軸63aによって回動自在に連結されており、他端部に形成された球状の連結部65bが直動ロッド85の一端部に固定された連結部材86に回動自在に連結されている。
【0025】
直動ロッド85は、図5に示すように、保持部材87に移動自在に保持されており、保持部材87と直動ロッド85との間には、直動ロッド85の直動をガイドする支持部材Bが介在されている。なお、保持部材87は、連結部材62に対して一端部が固定された支持部材97に固定されている。
直動ロッド85の他端部には、ローラ部材85aが85aが回動自在に設けられている。
【0026】
移動用工具ポット101は、図4に示すように、連結板100に連結保持されており、この連結板100には、2本の支持ロッド80の一端がそれぞれ連結固定されている。支持ロッド80は移動用工具ポット101の前進および後退方向に移動自在に保持部材81に保持されている。
さらに、連結板100には、軸Oに沿った向きに連結部材95が固定されており、この連結部材95には、一端から所定の範囲で係合溝部95aが形成されている。
上記の直動ロッド85の他端部に設けられたローラ部材85aは、連結部材95の係合溝部95aに移動自在に嵌合している。
【0027】
従動アーム67は、連結部材62に固定された支持部材64に一端が連結軸64aを介して回動自在に保持されており、また、従動アーム67には、従動アーム67と略直交する向きに伸びる連結部67aが一体に形成されている。
連結部67aには、従動ローラ68が回動自在に設けられており、この従動ローラ68は、平溝カム部材79の側面に形成されたカム溝79aに嵌合している。
【0028】
上記した支持部材97の他端部には、連結板89が連結部材62に平行になるように固定されており、この連結板89と連結部材62との間には、2本の連結ロッド92が固定されている。
連結ロッド92は、それぞれ支持機構91が固定されている。支持機構91はは、内部に連結ロッド92に沿った方向に移動自在に保持された図示しない可動部材を有している。この可動部材に上記した支持ロッド80を移動自在に保持する保持部材81がそれぞれ連結されており、保持部材81は連結ロッド92に沿う方向(工具ポット進入および離脱方向)に移動自在に支持されている。
また、一方の支持機構91の図示しない可動部材には、係合部材96が連結されており、係合部材96は連結ロッド92に沿う方向(工具ポット進入および離脱方向)に移動自在に支持されている。
この係合部材96には、係合溝部96aが形成されており、係合溝部96aに上記した従動アーム67のローラ部材69が移動自在に嵌合している。
【0029】
移動用工具ポット101は、工具Tを保持するための保持孔101aを有しており、保持孔101aに工具Tの後端部が挿入される。
また、移動用工具ポット101の側面には、上記した工具保持部3の把持爪3aおよび3bを開くための係合部材102が固定されている。
【0030】
上記構成の工具選択装置21では、駆動機構部111の駆動モータ112を駆動すると、スプロケット部材114が回転し、チェーン部材115を介してシリンダ部41に設けられたスプロケット部材47が回転する。
スプロケット部材47が回転すると、スプロケット部材47が固定されたシリンダ部材42が回転する。
シリンダ部材42の回転に伴って、シリンダ保持部材45以外のシリンダ部41およびカム機構部61は、軸Oを中心に回転する。
したがって、移動用工具ポット101は、軸Oを中心に旋回することになり、駆動112の回転位置を制御することにより、移動用工具ポット101を任意の回動位置に移動することができる。
【0031】
また、シリンダ部41のシリンダ保持部材45の供給口45aから油圧を供給すると、ピストンロッド43は、図3に示す矢印A2の向きに移動する。
ピストンロッド43が矢印A2の向きに移動すると、平溝カム部材79は矢印B2の向きに回転する。平溝カム部材79が矢印B2の向きに回転すると、従動アーム65は、平溝カム部材79に形成されたカム溝79bにしたがって、矢印C2の向きに旋回する。従動アーム65が矢印C2の向きに旋回すると、直動ロッド85は矢印D2の向きに直動する。
直動ロッド85が矢印D2の向きに直動すると、直動ロッド85のローラ部材85aは、連結部材95の係合溝部95aに係合しているため、図6に示すように、移動用工具ポット101は、前進方向、すなわち、工具保持部3が設けられた半径方向に移動する。このとき、支持機構91に支持された保持部材81に保持された支持ロッド80も矢印D2の向きに伸びる。
平溝カム部材79のカム溝79bは、移動用工具ポット101が所定の位置まで前進すると、移動用工具ポット101が停止するように形成されている。
【0032】
図6に示す状態からさらに、平溝カム部材79が矢印B2の向きに回転すると、平溝カム部材79に形成されたカム溝79aにしたがって、従動アーム67が図6に示す矢印E2の向きに旋回を始める。
従動アーム67が旋回すると、従動アーム67に設けられたローラ部材69が係合部材96の係合溝部69aに係合して、係合部材96は図6に示す矢印F2の向きに移動する。これによって、係合部材96に支持機構91の可動部材を介して連結されている保持部材81も矢印F2の向きに移動するとともに、支持ロッド80が移動する。
支持ロッド80には、連結板100を介して移動用工具ポット101が連結されているため、移動用工具ポット101も支持ロッド80とともに移動する。
一方、直動ロッド85のローラ部材85aは、連結部材95の係合溝部95aに移動自在に嵌合しており、移動用工具ポット101が矢印F2の向きに移動しても、直動ロッド85は移動しない。
これによって、移動用工具ポット101は、図7に示すように、所定のポット進入位置まで移動する。更にピストンロッド43がA2側にストロークすると工具ポット101は後退動作を行う。
【0033】
上記した移動用工具ポット101の前進動作、進入動作及び後退動作と同様に、駆動シリンダ部41を反対に駆動することにより、移動用工具ポット101の前進動作、離脱動作及び後退動作が行われる。
【0034】
図8は、上記構成の工具マガジン装置1の工具交換動作の一例を示す動作図である。
図8において、工具マガジン装置1の位置Pxに位置する工具保持部3に保持されていた工具Tが現在主軸装置501に装着されており、位置Pyに位置する工具保持部3に主軸装置501に新たに装着すべき工具Tが保持されているものとする。
【0035】
まず、工具選択装置21の移動用工具ポット101を位置Pyに対応する旋回位置PB に移動させる。
次いで、図9に示すように、旋回位置PB から、工具選択装置21のシリンダ部41を駆動して移動用工具ポット101を位置Pyの工具保持部3の把持爪3aおよび3bによって保持された工具Tの後方の所定の位置まで前進させる。
この状態から、移動用工具ポット101を工具Tに対して進入させると、移動用工具ポット101の挿入孔101aに工具Tの後端部が挿入される。
この動作と同時に、移動用工具ポット101の側面に設けられた先端がテーパ状に形成された係合部材102が工具保持部3に対して設けられた被係合部材301に当接する。
被係合部材301は、連結軸301aによって工具マガジン装置1のフレームに回動自在に取付られており、通常はバネの付勢力によって把持爪3aおよび3bに係合して把持爪3aおよび3bを閉じた状態にしている。
被係合部材301に形成された突起上の当接部301bに係合部材102が当接して、被係合部材301が矢印方向に傾斜すると、被係合部材301と把持爪3aおよび3bとの係合が解除され、把持爪3aおよび3bが開状態になる。
【0036】
工具Tは、把持爪3aおよび3bによる把持が開放され、移動用工具ポット101の挿入孔101aに装着された状態になる。
この状態から、移動用工具ポット101を半径方向に後退させ、その後に工具交換位置PT に対応する旋回位置に移動用工具ポット101を旋回させ、工具交換位置PT まで前進させる。
工具交換位置PT では、移動用工具ポット101に保持された工具Tが移動用工具ポット101から工具交換アーム201の一方の把持部205aによって抜き取られ、代わりに、工具交換アーム201の他方の把持部205bに把持された主軸装置501に装着されていた工具Tが移動用工具ポット101に装着される。
【0037】
移動用工具ポット101は、半径方向に後退し、次いで、位置Pxの位置にある工具保持部3に対応する旋回位置に旋回移動する。
移動用工具ポット101は、位置Pxの位置にある工具保持部3に対して前進する。移動用工具ポット101が位置Pxの位置にある工具保持部3に対して前進すると、図10に示すように、移動用工具ポット101の係合部材102がテーパ状に形成された先端から被係合部材301の当接部301bに当接し、被係合部材301が傾斜して把持爪3aおよび3bが開状態になり、移動用工具ポット101に装着された工具Tは、把持爪3aおよび3bによって挟まれた状態となる。
【0038】
この状態から、移動用工具ポット101を離脱方向に移動すると、被係合部材301と移動用工具ポット101の係合部材102との当接状態が解除されて、工具Tは把持爪3aおよび3bによって把持される。
同時に、把持爪3aおよび3bによって把持された工具Tは移動用工具ポット101の離脱方向への移動により、移動用工具ポット101の挿入孔101aから抜き出される。
移動用工具ポット101は後退して、次の交換すべき工具Tを保持する工具保持部3に対応する位置に旋回する。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る工具マガジン装置では、移動用工具ポット101を複数の工具保持部3に対して、旋回、前進および後退、進入および離脱動作させて、工具Tを工具保持部3と移動用工具ポット101との間で移し替え、かつ、移動用工具ポット101を工具交換位置PT に移動する。
このため、移動用工具ポット101のみを移動させるだけなので、移動用工具ポット101を高速に動作せることができ、工具交換時間を短縮化することができる。
また、本実施形態によれば、移動用工具ポット101の移動によって工具Tを工具保持部3と移動用工具ポット101との間で移し替えることができ、かつ、移動用工具ポット101に装着された工具Tを直接工具交換アーム201によって交換できるので、装置構成が簡素化され、コストを低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、移動用工具ポット101のみを旋回させ、複数の工具保持部3を同時に回転させる必要がないので、振動の発生を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、移動用工具ポット101の前進および後退、進入および離脱動作をカム機構部61によって連携させて行うため、移動用工具ポット101の動作をスムーズにかつ高速化させるこができる。
さらに、平溝カム部材79のカム溝79aおよび79bを移動用工具ポット101の前進および後退動作と、進入および離脱動作とが一部重複するように形成すれば、工具交換時間をさらに短縮化することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、工具マガジン装置と主軸装置との間で工具交換時間を短縮化することができる。
また、本発明によれば、工具マガジン装置に発生する振動を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る工具マガジン装置の構成を示す正面図である。
【図2】図1の工具マガジン装置の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る工具選択装置21の軸Oに沿った方向の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る工具選択装置21の軸Oに直交する方向の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る工具選択装置21の軸Oに直交する方向から見た側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る工具選択装置21の動作を説明するための図であって、工具ポットを半径方向に前進させた状態を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る工具選択装置21の動作を説明するための図であって、工具ポットを進入方向に移動させた状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る工具マガジン装置の工具交換動作の一例を示す動作図である。
【図9】工具保持部に保持された工具を工具選択装置21の移動用工具ポットに移し替える動作を説明するための図である。
【図10】工具選択装置21の移動用工具ポットから工具保持部に工具Tを移し替える動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…工具マガジン装置
3…工具保持部
21…工具選択装置
41…シリンダ部
61…カム機構部
101…移動用工具ポット
111…駆動機構部
201…工具交換アーム
501…主軸装置

Claims (1)

  1. 工作機械の主軸装置に装着される複数の工具を保持し、前記主軸装置との間で工具交換アームを介して前記工具の供給および収納を行なう工具マガジン装置であって、
    前記工具を着脱自在に保持する把持爪を有し、所定の円周上に配置される複数の工具保持部と、
    前記複数の工具保持部と同一円周上にあって、端末の前記工具保持部と隔離して配置されるとともに、所定の軸を中心として設けられた円板状のプレートの切り抜き部を通じて背面側から前記工具を装着可能とし、前記工具保持部と同一構成を有す手動交換用工具保持部と、
    前記工具を着脱自在に保持する移動用工具ポットを前記円周の半径方向に進退可能に保持し、所定の前記工具保持部に移動して工具移し替え動作を可能とし、前記工具把持後前記移動用工具ポットを工具交換位置に移動させ、前記工具保持部の非配置領域であって前記主軸装置との間に設ける回転自在な前記工具交換アームの把持部との間で工具移し替え動作を行なう工具選択装置と
    を有する工具マガジン装置。
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