JP3647106B2 - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スポット光で標本を走査することにより標本像を得る走査型光学顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の走査型光学顕微鏡においては、標本の蛍光観察像のコントラストを最適なものとするために、励起波長の選択フィルタや吸収フィルタ、ダイクロイックミラーなどを標本に応じて適当に選択する必要がある。
【0003】
このフィルタ等の設定条件を見つける場合、モニターで観察標本画像を確認してコントラストの良くなる条件を決めるよりも、肉眼視によって蛍光の明るさと色とを確認しながら設定条件を決定する方が容易、かつ迅速である。
【0004】
このような理由から、従来の走査型光学顕微鏡は、肉眼視での蛍光観察が可能となっていた。しかし、このためにレーザによる励起光学系とは別の肉眼観察用の蛍光照明系が必要であり、また励起光と観察光とでは異なる分光特性を持っているために、肉眼では正確に蛍光観察像を認識することができないという欠点があった。
【0005】
このような問題を解決するためのものとして、特開平6−27386公報には、スポット走査に使用する光源をそのまま肉眼観察に使用することのできる走査型光学顕微鏡が開示されている。
【0006】
図6は、従来の走査型光学顕微鏡の構成を示す図である。
同図に示すように、この走査型光学顕微鏡は、レーザ光源1から出射したレーザビームのビーム径を所定径に拡大するビームエクスパンダー2を備えており、このビームエクスパンダー2により所定径に拡大されたレーザビームは、コレクタレンズ3により平行光束に変換される。
【0007】
コレクタレンズ3は、光路に対して着脱自在に設けられた第1のスライダー4に保持されている。この第1のスライダー4には、コレクタレンズ3により平行光束とされたレーザビームを第1の光路側へ反射させる反射ミラー5が固定されている。
【0008】
また、スキャナー6に近接する光源側の光路上には、第2のスライダー7が光路に対して着脱自在に設けられている。この第2のスライダー7には、反射ミラー8が固定されている。
【0009】
この反射ミラー8は、第2のスライダー7が光路に配置された状態のときに、第1のスライダー4からのレーザビームをスキャナー6側へ反射させるとともに、スキャナー6からの光を第1の光路側へ反射させている。すなわち、上記第1のスライダー4及び第2のスライダー7により光路選択手段が構成される。
【0010】
そして、光路上に配置された第1のスライダー4と第2のスライダー7とからのレーザビームを、第1の光路上に配置された固定ミラー9、10により光学的に結合する。また、固定ミラー9、10間の光路上には、ダイクロイックミラー11が配置されており、第2のスライダー7から入射する蛍光を取り出している。
【0011】
一方、レーザ光源1とスキャナー6との間の光路上であって、第1のスライダー挿入位置から所定距離だけ離れたところに、ビーム径が大きく拡大されたレーザビームを平行光束に変換するコレクタレンズ12が配置されている。
【0012】
このコレクタレンズ12は、第1のスライダー4が光路上に挿入されていないときに、上記ビームエクスパンダー2よりも倍率の大きなビームエクスパンダー2′の一部を構成している。
【0013】
また、コレクタレンズ12と同じ大きさの開口を有するコレクタレンズ13が同一光路上のスキャナー側に配置されており、コレクタレンズ13により大きなビーム径に拡大されたレーザビームをスキャナー6上に集光させている。
【0014】
さらに、瞳投影レンズ14と対物レンズ15との間の光路には、観察光路プリズム16が挿脱可能になっており、この観察光路プリズム16の反射面は、ダイクロイック面となっている。なお、この観察光路プリズム16の反射面は、第1の光路に配置されたダイクロイックミラー11と同一特性のものとする。
【0015】
観察光路プリズム16で分離された蛍光は、吸収フィルタ17を介して、蛍光観察像として取り出されるようになっている。この吸収フィルタ17は、光電子倍増管18の手前に配置された吸収フィルタ19と同一特性を有するものとなっている。
【0016】
標本を光走査して蛍光観察像を得る場合は、第1、第2のスライダー4、7を光路上に挿入するとともに、観察光路プリズム16を光路から脱して図7に示すような光学系とする。
【0017】
この場合、レーザ光源1から出射したレーザ光は、ビームエクスパンダー2を通り、励起フィルタ20、コレクタレンズ3によって、任意径ならびに任意波長の平行光束となる。
【0018】
そして、ミラー5、8、9、10によって、平行光束を保ちながら、スキャナー6に導光され、瞳レンズ4、及び対物レンズ15により走査用のスポット光となる。
【0019】
この走査用のスポット光により得られた蛍光像は、この光路を逆に進みダイクロイックミラー11から、スポット投影レンズ21、標本面上の走査スポットと共役な位置に設定されたピンホール22、吸収フィルタ19を介して、光電子像倍管9に出力され電気信号に変換された後に、画像として出力される。
【0020】
一方、蛍光観察像の最適なコントラストを得るための設定条件を見つけるために肉眼観察をする場合には、第1、第2のスライダー4、7を光路から脱し、観察光路プリズム16を光路内に挿入し、図8に示すような光学系とする。
【0021】
第1のスライダー4を光路から脱することにより、ビームエクスパンダー2′が構成される。このビームエクスパンダー2′は、第1の光路を選択した場合に比べて、拡大率が大きくなっている。
【0022】
したがって、レーザ光源1からのレーザビームは、太いビーム径に変換される。このレーザビームは、コレクタレンズ13によってスキャナー6の光軸上に集光してスポットを形成する。
【0023】
そして、スキャナー6で反射したレーザビームが、瞳投影レンズ14により、観察光路プリズム16のダイクロイック面を通った後、対物レンズ15の瞳面に収束する。
【0024】
対物レンズ15の瞳面に収束したレーザビームは、対物レンズ15で平行光束にされて標本Oに入射する。その結果、標本Oは観察視野の光束径に応じた領域が照明される。
【0025】
そして、標本Oが発する蛍光は、観察光路プリズム16のダイクロイックとなっている反射面によって分離され、吸収フィルタ17を透過した蛍光像が肉眼観察される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構成の走査型光学顕微鏡においては、スポット走査に使用するレーザ光源1を、そのまま肉眼観察にも利用するために、第1、第2のスライダー4、7、観察光路プリズム16を光路から挿脱することが必要である。そのため、光路選択時の操作箇所が多く、その操作が複雑になってしまうという問題があった。
【0027】
また、複数の光学機器を操作するために、光学機器の取付位置がずれる場合があり、精度上の問題が生ずる場合があった。さらに、第1、第2のスライダー4、7を光路上に挿脱し、且つ異なる光路を構成することから走査型光学顕微鏡の構成が複雑となりコストが高くなってしまうという問題もあった。
【0028】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、スポット光及び肉眼観察用の観察光を同一の光源により併用することができ、且つ特別な光路を設けることなく操作箇所を少なくした走査型光学顕微鏡を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
従って、まず、上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、レーザー光源から出射した光を光路上に配置された対物レンズを含む複数の光学素子によりスポットにし、このスポットを標本上で走査することにより標本を観察する走査型光学顕微鏡において、前記レーザー光源と前記対物レンズとを結ぶ1つの光路上に、前記レーザー光源からの光を前記対物レンズの瞳面に集光することにより前記標本を広い光束径で照射する光束拡幅レンズを挿脱可能に設け、前記光束拡幅レンズを前記光路に挿脱することにより、スポット光を標本面上で走査して行う観察と標本面上を広い光束径で照射して行う観察を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0030】
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の走査型光学顕微鏡において、前記スポット光を標本上で走査するためのスキャナを備えており、前記光束拡幅レンズは、前記レーザー光源からの平行ビームを前記スキャナ上に集光させることを特徴とする。
【0031】
さらに、請求項3に係る発明は、請求項1記載の走査型光学顕微鏡において、前記スポット光を標本上で走査するためのスキャナを備えており、前記光束拡幅レンズは、前記スキャナで反射された前記レーザー光源からの平行ビームを拡散光にして瞳投影レンズに入射させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、レーザー光源から出射した光を光路上に配置された対物レンズを含む複数の光学素子により走査用のスポット光にして、このスポット光をスキャナにより標本上で走査して標本を観察する走査型光学顕微鏡において、前記レーザー光源からの光を前記対物レンズの瞳面に集光することにより標本面上を広い光束径で照射する光束拡幅レンズと、前記スキャナと前記対物レンズの間の光路に配置された瞳投影レンズのどちらか一方を選択的に光路に挿入することにより、スポット光を標本面上で走査して行う観察と、標本面上を広い光束径で照射して行う観察を切り換えるようにしたことを特徴とする。
【0032】
請求項1に係る発明は、レーザー光源と標本とを結ぶ1つの光路上に設けられた光束拡幅レンズにより、標本上で走査されるスポット光線の光束の幅を標本が肉眼観察することができるよう拡幅するので、特別な光路を設けずに肉眼観察を行なうことができる。
【0033】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の走査型光学顕微鏡の光束拡幅レンズが、前記レーザー光源からの平行ビームをスキャナ上に集光させることによって、標本の肉眼観察を可能にする
【0034】
請求項3に係る発明は、請求項1記載の走査型光学顕微鏡の光束拡幅レンズが、スキャナで反射されたレーザー光源からの平行ビームを拡散光にしてから瞳投影レンズに入射させることにより、標本の肉眼観察を可能にする。
請求項4に係る発明は、
レーザー光源からの光を対物レンズの瞳面に集光することにより標本面上を広い光束径で照射する光束拡幅レンズと、スキャナと対物レンズの間の光路に配置された瞳投影レンズのどちらか一方を選択的に光路に挿入することにより、スポット光を標本面上で走査して行う観察と、標本面上を広い光束径で照射して行う観察を切り換えるようにしたので、特別な光路を設けずに肉眼観察を行なうことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系の構成を示す図である。また、図2は、同実施の形態における走査型光学顕微鏡のスポット光による標本面上走査時の光学系を示し、図3は、同実施の形態における走査型光学顕微鏡の肉眼観察時における光学系を示している。
【0036】
同図に示すように、レーザ光源31から出射するレーザビームのビーム光路上には、レーザビームのビーム径を所定径に拡大するビームエクスパンダー32が配置されている。このビームエクスパンダ32は、コレクタレンズ32a,32b、ピンホール32c、励起フィルタ32dを備えている。
【0037】
コレクタレンズ32aは、レーザ光源1から出射したレーザビームを集光する。
ピンホール32cは、コレクタレンズ32aにより集光されたレーザビームのうち、所定の位置のレーザビームを通過させる。
【0038】
励起フィルタ32dは、ピンホール32cを通過したレーザビームのうち、任意の励起波長のレーザビームのみを通過させる。コレクタレンズ32bは、励起フィルタ32dを通過した任意の波長のレーザビームを平行光束に変換する。
【0039】
ビームエクスパンダ32により所定の径に拡大されたレーザビームのビーム光路上には、ダイクロイックミラー33及び標本O面上でスポット光を走査するスキャナー34が配置されている。
【0040】
ダイクロイックミラー33とスキャナー34との間のA部には、光路に対して挿脱可能に配置された集光系のレンズ35が設けられる。このレンズ35を光路に対して挿脱させる方法は、例えば、スライダーにレンズ35を取り付けることにより行なわれる。
【0041】
そして、スキャナー34から照射されるレーザビームのビーム光路上には、レーザビームを集光する瞳投影レンズ36、対物レンズ37が配置されている。また、瞳投影レンズ36と対物レンズ37との間には、光路に対して挿脱可能に配置された観察光路プリズム38が配置されている。
【0042】
この観察光路プリズム38の反射面は、ダイクロイック面になっており、標本Oからの蛍光は、そのまま観察光路に導光される。この観察光路上には、吸収フィルタ39が配置されており、この吸収フィルタ39通過後の蛍光により肉眼観察が可能となる。
【0043】
一方、ダイクロイックミラー33の反射光路上には、集光系のコレクタレンズ40、ピンホール41、特定の波長を通過させる吸収フィルタ42が配置されており、この吸収フィルタ42を通過したレーザ光を光電子倍増管43により検出する構成となっている。
【0044】
次に、上述の如く構成された走査型光学顕微鏡の動作を説明する。
まず、レーザ光源1から出射したレーザ光は、レーザ光源1の出射端に配置されたビームエクスパンダ32のコレクタレンズ32aによりビーム径が所定の径にまで拡大され、励起フィルタ32dにより任意の励起波長が選択された後、コレクタレンズ32bにより平行光束に変換される。
【0045】
ダイクロイックミラー33とスキャナー34との間の光路上にレンズ35が配置されていない場合、図2に示すように、レーザ光は、平行光束を保ったままスキャナー34に照射され、瞳投影レンズ36で収束された後、対物レンズ37に入射する。
【0046】
対物レンズ37は、この瞳投影レンズ36から入射した光を集光し、スポット光として標本O面上で走査する。この標本O面上でのスポット光の走査は、スキャナー34を駆動することにより行なわれる。
【0047】
スポット光を走査することにより、標本Oから得られる蛍光発光は、対物レンズ37ならびに瞳投影レンズ36を通過した後、スキャナー34まで戻り、偏向が打ち消された後、光路上に配置されたダイクロイックミラー33によって光路が分離される。
【0048】
そして、コレクタレンズ40、ピンホール41、吸収フィルタ42を通過して、光電子倍増管43に導光された後に電気信号に変換される。この光電子倍増管4により電気信号に変換された電気信号は、スキャナー34の動作に同期して画像メモリに蓄積され、ビデオ信号に同期させて読み出すことにより、画像モニタ上での蛍光像が得られることになる。
【0049】
次に、肉眼観察を行なう場合について説明する。この場合、図3に示すように、ダイクロイックミラー33とスキャナー34との間のA部に集光系のレンズ35を挿入する。
【0050】
レーザ光源1から出射したレーザ光は、レーザ光源1の出射端に配置されたビームエクスパンダ32のコレクタレンズ32aによりビーム径が所定の径にまで拡大され、励起フィルタ32dにより任意の励起波長が選択された後、コレクタレンズ32bにより平行光束に変換される。
【0051】
そして、ダイクロイックミラー33、光路上に挿入された集光系のレンズ35を通過した後、スキャナー34の光軸上に集光してスポットを形成する。スキャナー34で反射したレーザ光は、瞳投影レンズ36によって対物レンズ37の瞳面に集光し、その後、対物レンズ37で平行光束に変換され標本O面上を観察視野に応じた広い光束径で照明する。
【0052】
得られた標本Oの蛍光は、対物レンズ37を通り、光路上に挿入された観察光路プリズム38に入射する。この観察光路プリズ38の反射面は、ダイクロイック面となっていることから、標本Oからの蛍光は、そのまま観察光路へと導光され、吸収フィルタ39を通り、蛍光像の肉眼観察が可能になる。
【0053】
なお、上述の説明においては、ダイクロイックミラー33とスキャナー34との間のA部にレンズ35を挿入することにより標本上に走査される光束の幅を変化させたが、レンズ35を挿入する位置は、この位置に限られるものではない。
【0054】
また、光路上に挿入する光学素子は、必ずしもレンズである必要はなく、回折格子、AOD(光偏向器)等であってもよい。
さらに、光束を変化させるための手段は、光路上に光学素子を挿脱する方法に限らず、走査型光学顕微鏡のレーザ光源1から標本Oまでの光路上において用いられている光学素子の位置をずらすことにより光束の幅を変化させてもよい。
【0055】
さらに、レーザ光源1から標本Oまでの光路上において用いられている各光学素子に代えて異なる特性を有する光学素子を光路上に挿入することによっても光束の幅を変化させることができる。
【0056】
図4は、瞳投影レンズ36に代えて、異なる特性を有する瞳投影レンズ51を光路上に挿入した場合を示す図である。同図に示すように、瞳投影レンズ51を挿入することにより、標本O上に照射されるレーザ光が観察視野に応じた広い光束径で照明され、肉眼観察を行なうことができる。
【0057】
したがって、本実施の形態に係る走査型光学顕微鏡によれば、スポット走査と同一の分光特性のもとでの肉眼による蛍光観察が可能となり、蛍光の明るさや色を肉眼視によって正確に認識することができる。
【0058】
また、肉眼観察用の光路を特別に設ける必要がないことから、走査型光学顕微鏡の構成自体を小型化することができ、その結果、コストを低減することができる。
<第2の実施の形態>
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系の構成を示す図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0059】
上述の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成と第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の構成と異なる点は、光路上に挿入されるレンズの位置にある。
【0060】
すなわち、本実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の特徴は、上述の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡において述べたように、ダイクロイックミラー33とスキャナー34との間のA部に集光系レンズ36を挿入する代わりに、スキャナー34と観察光路プリズム38との間の光路上のB部に拡大光学系のレンズ55を挿脱可能に設けることにある。
【0061】
このような構成を採用することにより、B部に拡大光学系のレンズ55を挿入した場合、スキャナー34からの平行光束は、レンズ55により、その光束が拡大された後に、集光系レンズ36に入射する、そして、この集光系レンズ36により、拡大された光束が集光される。
【0062】
このとき、レンズ55を挿入したことにより、レンズ55を挿入しない場合に比べて異なる位置に集光位置が定まり、その結果、標本O上に観察視野に応じた広い光束径で照明が行なわれることになる。
【0063】
従って、このような構成を採用しても、上述の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡と同様に、スポット走査と同一の分光特性のもとでの肉眼による蛍光観察が可能となり、蛍光の明るさや色を肉眼視によって正確に認識することができる。
【0064】
また、肉眼観察用の光路を特別に設ける必要がないことから、走査型光学顕微鏡の構成自体を小型化することができ、その結果、コストを低減することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、スポット光及び肉眼観察用の観察光を同一の光源により併用することができ、且つ特別な光路を設けることなく操作箇所を少なくした走査型光学顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
【図2】同実施の形態における走査型光学顕微鏡のスポット光による標本面上走査時の光学系を示す図である。
【図3】同実施の形態における走査型光学顕微鏡の肉眼観察時における光学系を示す図である。
【図4】同実施の形態における走査型光学顕微鏡における光学系の変形例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系の構成を示す図である
【図6】従来の走査型光学顕微鏡の構成を示す図である。
【図7】従来の走査型光学顕微鏡における観察画像を得るための光路を説明するための図である。
【図8】従来の走査型光学顕微鏡における肉眼観察を行なう場合の光路を説明するための図である。
【符号の説明】
31…レーザ光源、32…ビームエクスパンダー、32a,32b…コレクタレンズ、32c…ピンホール、32d…励起フィルタ、33…ダイクロイックミラー、34…スキャナー、35…集光系のレンズ、36…瞳投影レンズ、37…対物レンズ、38…観察光路プリズム、39…吸収フィルタ、40…集光系のコレクタレンズ、41…ピンホール、42…吸収フィルタ、43…光電子倍増管、51…瞳投影レンズ、55…拡大光学系のレンズ。

Claims (4)

  1. レーザー光源から出射した光を光路上に配置された対物レンズを含む複数の光学素子によりスポットにし、このスポットを標本上で走査することにより標本を観察する走査型光学顕微鏡において、
    前記レーザー光源と前記対物レンズとを結ぶ1つの光路上に、前記レーザー光源からの光を前記対物レンズの瞳面に集光することにより前記標本を広い光束径で照射する光束拡幅レンズを挿脱可能に設け、
    前記光束拡幅レンズを前記光路に挿脱することにより、スポット光を標本面上で走査して行う観察と標本面上を広い光束径で照射して行う観察を切り換えるようにしたことを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  2. 前記スポット光を標本上で走査するためのスキャナを備えており、
    前記光束拡幅レンズは、前記レーザー光源からの平行ビームを前記スキャナ上に集光させることを特徴とする請求項1記載の走査型光学顕微鏡。
  3. 前記スポット光を標本上で走査するためのスキャナを備えており、
    前記光束拡幅レンズは、前記スキャナで反射された前記レーザー光源からの平行ビームを拡散光にして瞳投影レンズに入射させることを特徴とする請求項1記載の走査型光学顕微鏡。
  4. レーザー光源から出射した光を光路上に配置された対物レンズを含む複数の光学素子により走査用のスポット光にして、このスポット光をスキャナにより標本上で走査して標本を観察する走査型光学顕微鏡において、
    前記レーザー光源からの光を前記対物レンズの瞳面に集光することにより標本面上を広い光束径で照射する光束拡幅レンズと、前記スキャナと前記対物レンズの間の光路に配置された瞳投影レンズのどちらか一方を選択的に光路に挿入することにより、スポット光を標本面上で走査して行う観察と、標本面上を広い光束径で照射して行う観察を切り換えるようにしたことを特徴とする走査型光学顕微 鏡。
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