JP4792230B2 - 蛍光顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を標本に照射し、この標本が発する蛍光をもとに標本内の蛍光画像を取得する蛍光顕微鏡装置に関するものである。
従来から、蛍光顕微鏡装置は、レーザ光を標本に照射し、この標本が発する蛍光をもとに標本内の蛍光画像を取得することができる。ここで、標本が生体細胞である場合、多数の細胞である細胞集団の蛍光画像を取得し、標本の定性分析を行う蛍光観察と、標本の定量分析を行う蛍光測定との双方を行う場合が多い。蛍光観察の場合、標本に照射するレーザ光の開口数(NA)を大きくした上で標本上に走査し、レーザ光の焦点と蛍光の焦点とが共通する共焦点ピンホールを用いた共焦点レーザ走査型顕微鏡装置(CLSM:Conforcal Laser Scanning Microscope)が多用される。一方、蛍光測定の場合、レーザ光の光束を絞りNAを小さくした上で標本上を走査し、標本から発する蛍光の光量を大きくするレーザ走査型サイトメータ(LSC:Laser Scanning Cytometer)が多用される。
ここで、蛍光観察の直後に蛍光測定を行うことも要求されていることから、1つの蛍光顕微鏡装置で上述したCLSM機能およびLSC機能を実現する方法が開示されている(特許文献1参照)。この蛍光顕微鏡装置は、レーザ光が標本を照射する照射光路にレーザ光の光束径を絞る光束絞りを設けた光学系と、標本が発した蛍光を受光する蛍光光路に共焦点ピンホールを設けた光学系と備え、各光学系を排他的に光路切替するようにしている。
特開2000−97857号公報
しかしながら、従来の蛍光顕微鏡装置は、光学系を切り替えるようにしているため、各光学系は、複数のレンズや複数のミラーなどの光学部品を多数必要として装置が複雑化するとともに、空間的に広がる光学系を必要とするために、装置が大型化するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易かつ大型化を抑えた構成で、CLSM機能およびLSC機能の双方を実現することできる蛍光顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を標本上に走査する走査手段と、前記レーザ光を前記標本上に集束する対物レンズと、前記標本が発した蛍光を受光する受光手段と、前記レーザ光源および前記標本を結ぶ照射光光路と前記標本および前記受光手段を結ぶ蛍光光路とが共通する共通光路外の前記照射光光路に配置され、前記レーザ光の光束径を所定値に絞り、前記照射光光路に対して挿脱可能な光束絞りと、前記共通光路外の前記蛍光光路に配置され、該蛍光光路に対して挿脱可能であり、前記光束絞りが前記照射光光路から外された場合、前記蛍光光路に挿入される共焦点ピンホールと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記光束絞りの挿脱動作と前記共焦点ピンホールの挿脱動作とを排他的に制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を標本上に走査する走査手段と、前記レーザ光を前記標本上に集束する対物レンズと、前記標本が発した蛍光を受光する受光手段と、前記レーザ光源および前記標本を結ぶ照射光光路と前記標本および前記受光手段を結ぶ蛍光光路とが共通する共通光路外の前記照射光光路に配置され、前記レーザ光の最大光束径を超える第1の絞り径と前記最大光束径未満の第2の絞り径とを可変に形成する光束絞りと、前記共通光路外の前記蛍光光路に配置され、該蛍光光路に対して挿脱可能であり、前記光束絞りが前記第1の絞り径である場合、前記蛍光光路に挿入される共焦点ピンホールと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記光束絞りの絞り径は、前記第1の絞り径と前記第2の絞り径の範囲内で連続的または段階的に変化できることを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記第1の絞り径と前記第2の絞り径との可変動作と前記共焦点ピンホールの挿脱動作とを排他的に制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記標本を光軸と交わる向きに移動する標本移動手段と、前記レーザ光を前記標本上で走査する光偏向手段とを備え、前記走査手段は、前記光偏向手段により前記レーザ光を偏向して前記走査を行う第1の走査方法と、前記レーザ光が光学系のおよその軸上光となるように前記光偏向手段を制御した上で前記標本移動手段を駆動して前記走査を行う第2の走査方法とを切り換えておこなうことを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記走査手段は、前記光束絞りが前記照射光光路から外れているか又は前記第1の絞り径である場合に前記第1の走査方法を実行し、前記光束絞りが前記照射光光路に挿入されているか又は前記第2の絞り径である場合に前記第2の走査方法を実行することを特徴とする。
また、本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、上記の発明において、前記第2の走査方法による走査範囲は、前記第1の走査方法による走査範囲よりも広いことを特徴とする。
本発明にかかる蛍光顕微鏡装置は、LSC機能を実現させる光束絞りとCLSM機能を実現させる共焦点ピンホールという光学部品そのものの挿脱を排他的に行うようにしてCLSM機能とLSC機能とを1つの装置で実現するようにしているので、簡易かつ大型化を抑えることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる蛍光顕微鏡装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1および図2は、この発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡装置1の概要構成を示すブロック図である。図1は、この蛍光顕微鏡装置1が走査型サイトメータ(LSC)として機能する場合を示し、図2は、この蛍光顕微鏡装置1が共焦点レーザ走査型顕微鏡(CLSM)として機能する場合を示している。
図1に示すように、この蛍光顕微鏡装置1は、レーザ光を出射するレーザ光源2、出射されたレーザ光を集光する集光レンズ3、集光されたレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズ4、平行光に変換されたレーザ光の光束径を絞る光束絞り5、光束径が絞られたレーザ光を反射し、標本10で励起された蛍光を透過するダイクロイックミラー6、反射されたレーザ光を標本10上に走査させるガルバノミラー7、ガルバノミラー7で偏向されたレーザ光を集光する瞳投影レンズ8、集光されたレーザ光を標本10上に集束する対物レンズ9、標本10を載置するXYステージ11、標本10から発した蛍光を集光する結像レンズ12、集光された蛍光共焦点出するための共焦点ピンホール13、蛍光波長の違いによって蛍光光路を分岐するダイクロイックミラー14、所定の波長以外の蛍光を遮断するバリアフィルタ15a,15b、バリアフィルタ15a,15bを透過した蛍光を電気信号に変換する光電変換器(PMT)16a,16b、光束絞り5と共焦点ピンホール13との挿脱動作を行う駆動部17、および駆動部17の挿脱動作やガルバノミラー7の動作を制御する制御部18を有する。
図1において、制御部18は、LSC機能に切り替える場合、駆動部17を介して光束絞り5を、コリメータレンズ4とダイクロイックミラー6との間の照射光光路に挿入させるとともに、共焦点ピンホール13を、結像レンズ12とダイクロイックミラー13との間の蛍光光路から外す制御を行う。光束絞り5は、所定の形状の孔を有し、この孔径以下の光束径のレーザ光のみを通過させる。このため、光束絞り5が挿入されると、コリメータレンズ4によって平行光に変換されたレーザ光の光束径は、所定の光束径に絞られることになる。光束絞り5によって光束径が絞られたレーザ光の開口数(NA)は、小さくなり、結果的に対物レンズ9から出射するレーザ光のNAも小さくなり、標本10上において、集光されるビーム10aは、大きな径となる。
走査型サイトメータ(LSC)は、標本10に照射し2次元走査するレーザのスポットサイズを「細胞サイズと同等(同じ桁の大きさ以内)」としている。これは、高速走査のためでもあり、各細胞の蛍光励起ができるだけ同じ条件で、厚み方向も含めた細胞全体に浸透し、発光、測定される蛍光量が正確なものになることを期するためでもある。このビームで励起された蛍光は、標本10を照射したレーザ光と同じ光路をダイクロイックミラー6まで逆行し、ダイクロイックミラー6を透過する。
ダイクロイックミラー6を透過した蛍光は、結像レンズ12を介してダイクロイックミラー14に入射し、蛍光波長の違いによって透過と反射とに分岐され、バリアフィルタ15a,15bを介してPMT16a,16bに入射する。この場合、共焦点ピンホール13が蛍光光路から外されているため、標本10が発した大光量の蛍光は、ほぼ全てPMT16a,16bに入射する。PMT16a,16bは、入射した光量に対応して電流を発生するため、PMT16a,16bは、共焦点ピンホール13が挿入され、蛍光が絞られた場合に比して大きな電流を出力する。
ここで、ガルバノミラー7によってレーザ光を標本10上に走査させると、大光量の蛍光によってS/N比の良い蛍光画像が取得できる。この蛍光画像は、共焦点ピンホール13を介した画像ではないため、分解能は低く、標本10をZ方向をも含めた細胞全体を捉えたものとなるが、蛍光測定を行う上でS/N比の良い蛍光画像は、LSC機能を十分満たす。つまり、光束絞り5を挿入し、共焦点ピンホール13を外すことによって、この蛍光顕微鏡装置1は、LSCとして機能する。
つぎに、この蛍光顕微鏡装置1がCLSMとして機能する場合について説明する。図2に示すように、制御部18は、CLSM機能に切り替える場合、駆動部17を介して光束絞り5を照射光光路から外し、共焦点ピンホール13を蛍光光路に挿入させる制御を行う。光束絞り5が外されると、レーザ光の光束径は絞られず、コリメータレンズ4によって平行光に変換されたレーザ光がそのままダイクロイックミラー6に入射し、結果的に対物レンズ9から出射するレーザ光のNAが大きくなり、標本10上においてレーザ光は十分に集束され、ビーム10aは、小さな径となる。
標本10が発した蛍光は、ダイクロイックミラー6までレーザ光を同じ光路を逆行し、ダイクロイックミラー6を透過し、結像レンズ12を介して共焦点ピンホール13を通過する。この共焦点ピンホール13は、対物レンズ9の焦点面から発した蛍光のみを通過させる機能を持ち、他の部位から発した蛍光等を遮断する。
このため、標本10上に集束された小さな径のレーザ光によって照射された部位から発した蛍光のみがPMT16a,16bに入射する。PMT16a,16bには、微細な部位の蛍光が入射され、この蛍光の光量に対応した電流を出力する。
ここで、ガルバノミラー7によってレーザ光を標本10上に走査させると、微細な部位で発した蛍光による高分解能の蛍光画像が取得できる。共焦点ピンホール13は、薄い標本10の厚みの中の部位も識別できるため、結果的に立体的な蛍光画像も取得でき、蛍光観察を行うCLSM機能を十分満たすことができる。つまり、光束絞り5を外し、共焦点ピンホール13を挿入することによって、この蛍光顕微鏡装置1は、CLSMとして機能する。
この実施の形態1では、制御部18が駆動部17を介して光束絞り5と共焦点ピンホール13との挿脱を排他的に行い、CLSM機能とLSC機能との切り替えを簡易な構成で行うことができる。
なお、この実施の形態1では、制御部18がCLSM機能とLSC機能との切り替えを手動で行うようにしてもよい。
(変形例1)
つぎに、この実施の形態1の変形例1について説明する。実施の形態1では、光束絞り5の挿脱と共焦点ピンホールの挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えを行っていたが、この変形例1では、絞り径が可変する光束絞りの可変と共焦点ピンホールの挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えを行っている。
図3は、この実施の形態1の変形例1にかかる蛍光顕微鏡装置20の概要構成を示すブロック図である。図3に示すように、この蛍光顕微鏡装置20は、実施の形態1で示した光束絞り5と駆動部17に代えて可変光束絞り5Aと駆動部17Aとを有する。駆動部17Aは、可変光束絞り5Aの絞り径を可変させ、可変光束絞り5Aは、コリメートレンズ4とダイクロイックミラー6との間の照射光光路に配置されている。なお、その他の構成は、実施の形態1で示した蛍光顕微鏡装置1と同一であり、同一の構成部分には同一の符号を付している。
可変光束絞り5Aは、孔を形成する部材の構成位置を変位させて孔径を可変することができる。したがって、可変光束絞り5Aの絞り径を可変することによって、この可変光束絞り5Aを通過させることによってレーザ光を試料細胞の大きさに応じて所望NAに設定することができる。
制御部18は、LSC機能に切り替える場合、駆動部17Aを介して可変光束絞り5Aの孔径を可変させ、所定の孔径に設定するとともに、共焦点ピンホール13を蛍光光路から外す。レーザ光の光束径は、この可変光束絞り5Aによって光束が絞られ、結果的にLSCとして機能する。
また、制御部18は、CLSM機能に切り替える場合、駆動部17Aを介して可変光束絞り5Aの孔径を可変させ、コリメータレンズ4を出射したレーザ光の光束径以上に設定するとともに、共焦点ピンホール13を蛍光光路に挿入する。レーザ光の光束径は、この可変光束絞り5Aによって絞られず、結果的にCLSMとして機能する。つまり、可変光束絞り5Aの絞り径の可変と共焦点ピンホール13の挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えが行える。
この変形例1では、可変光束絞り5Aの絞り径を可変することによってLSC機能とCLSM機能との切替えを行うようにしていた。このようにすると、様々な大きさ、形状の細胞に応じて最適な測定を行う上で所望のNAのレーザ光を標本10に照射できる。なお、この変形例1では、可変光束絞り5Aが照射光光路に対して挿脱しなかったが、挿脱するようにしてもよい。
(変形例2)
つぎに、この実施の形態1の変形例2について説明する。変形例1では、可変光束絞り5Aの絞り径の可変と共焦点ピンホール13の挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えを行っていたが、この変形例2では、絞りの孔径が異なる複数の光束絞りの切替えと共焦点ピンホールの挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えを行っている。
図4は、この実施の形態1の変形例2にかかる蛍光顕微鏡装置30の概要構成を示すブロック図である。図4に示すように、この蛍光顕微鏡装置30は、変形例1で示した可変光束絞り5Aと駆動部17Aに代えて可変光束絞り5Bと駆動部17Bとを有する。駆動部17Bは、可変光束絞り5Bの絞り径を可変させ、この可変光束絞り5Bは、コリメートレンズ4とダイクロイックミラー6との間の照射光光路に配置される。なお、その他の構成は、実施の形態1で示した蛍光顕微鏡装置1と同一であり、同一の構成部分には同一の符号を付している。
可変光束絞り5Bは、レボルバ等によって実現され、絞りの孔径が異なる複数の光束絞りを収納する。駆動部17Bは、制御部18の制御のもと、この可変絞り5Bを駆動して所望の光束絞りを照射光光路上に配置する。制御部18は、可変光束絞り5Bを駆動することによって、レーザ光を所望のNAに設定することができる。
制御部18は、LSC機能に切り替える場合、駆動部17Bを介して可変光束絞り5Bを駆動して所定の孔径の光束絞りを選択配置するとともに、共焦点ピンホール13を蛍光光路から外す。レーザ光の光束径は、この可変光束絞り5Bによって光束が絞られ、結果的にLSCとして機能する。
また、制御部18は、CLSM機能に切り替える場合、駆動部17Bを介して可変光束絞り5Bを駆動してレーザ光の光束径を絞らない光束絞りを選択配置するとともに、共焦点ピンホール13を蛍光光路に挿入する。レーザ光の光束径は、この可変光束絞り5Bによって絞られず、結果的にCLSMとして機能する。つまり、可変光束絞り5Bの光束絞りの選択と共焦点ピンホール13の挿脱とによってCLSM機能とLSC機能との切替えが行える。
この変形例2では、可変光束絞り5Bが収納する光束絞りを選択配置することによってLSC機能とCLSM機能との切替えを行うようにしていた。このようにすると、可変光束絞り5Bを簡易な構成にすることができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる蛍光顕微鏡装置について説明する。実施の形態1では、ガルバノミラー7を走査させて蛍光画像を取得するようにしていたが、この実施の形態2では、標本を載置するXYステージを移動させて蛍光画像を取得するようにしている。
図5は、この発明の実施の形態2にかかる蛍光顕微鏡装置40の概要構成を示すブロック図である。図5に示すように、この蛍光顕微鏡装置40は、実施の形態1で示したXYステージ11と制御部18に代えてXYステージ11Aと制御部18Aとを有し、さらにXYステージ11Aを移動する駆動部19を有する。XYステージ11Aは、駆動部19によってレーザ光の光軸に対して垂直面内を移動する。なお、その他の構成は、実施の形態1で説明した蛍光顕微鏡装置1と同一であり、同一の構成部分には同一の符号を付している。
制御部18Aは、ガルバノミラー7と駆動部19を介してXYステージ11Aを制御する。制御部18Aは、LSC機能に切り替える場合、駆動部17を介して光束絞り5を挿入するとともに共焦点ピンホール13を外し、ガルバノミラー7を制御してレーザ光の光軸を対物レンズ9の軸上に固定させる。さらに、駆動部19を介してXYステージ11Aを移動する。
一般にレンズ系の軸上性能は、軸外に較べて球面収差、コマ収差等が小さい為、画像周辺部に比して光の集束性能が高い。集束性能が異なると、それに対応して照射光量も不均一になるため、この照射によって取得された蛍光画像も正確性を欠く。ガルバノミラー7によってレーザ光を走査するとレーザ光は光学系の軸外を通ることになるので、標本10に対して不均一な照射が行われる。その結果、図6の模式図に示すように、標本10においては、視野の中心か周辺かに応じた異なる集束性能のビーム10aによって照射されることになる。図6のビーム10aではコマ収差が強調されている。
一方、レーザ光を光学系の軸上に固定し、XYステージ11Aを移動すると、図7の模式図に示すように、標本10は、集束性能が高く、かつ均一なビーム10aによって照射され、均一な照射光量による蛍光画像が取得される。
LSC機能においては、各細胞の蛍光量を正確に測定しなければならず、高い集束性能つまり、収差の少ない励起光束でかつ均一なレーザ光の照射による蛍光画像が要求されるため、この実施の形態2のようにレーザ光をレンズ系の軸上に固定し、XYステージ11Aを移動すると、高精度の蛍光測定が可能となる。
この実施の形態2では、標本10に照射するレーザ光をレンズ系の軸上に固定し、標本10を載置するXYステージ11Aを駆動することによって、標本10に対して高集束性能でかつ均一なレーザ光を照射するようにしていた。
なお、収差が少なく均一な集光ビームを生成できる範囲であれば、光学系のおよその軸上に固定するようにしてもよい。また、XYステージ11Aをガルバノミラー7が走査する範囲よりも広い範囲を走査するように駆動してもよい。なお、CLSM動作の際には、従来通りガルバノミラーのような高速光偏向手段による走査を行う方が望ましい。なぜなら、LSCに比較してCLSMは、測定精度よりもより高速性が要求されるからである。
また、この実施の形態2では、光束絞り5を用いていたが、光束絞り5に代えて実施の形態1の変形例1,2に示した可変光束絞り5A,5Bを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、共焦点ピンホール13を挿脱させることによって、CLSM機能とLSC機能とを切替えるようにしていたが、図8および図9に示す蛍光顕微鏡装置50のように、実施の形態1に示した共焦点ピンホール13の挿脱に代えて、ダイクロイックミラー6,14間の蛍光光路に反射ミラー53,54を挿脱して蛍光光路を変更し、CLSM機能とLSC機能とを切替えるようにしてもよい。制御部51は、駆動部52を介して光束絞り5の挿脱と反射ミラー53,54の挿脱とを制御する。その他の構成は、実施の形態1に示した蛍光顕微鏡装置1と同一であり、同一の構成部分には同一の符号を付している。
CLSM機能に切替える場合、図9のように反射ミラー53,54を蛍光光路に挿入すると、標本10で発した蛍光は、反射ミラー53,55、集光レンズ56、共焦点ピンホール57、共コリメートレンズ58、反射ミラー59,54を順次介してダイクロイックミラー14に入射する。
この場合、標本10から発した蛍光は、共焦点ピンホール57を通過することによって、共焦点が検出される。集光レンズ56とコリメートレンズ58とによって形成されるビームエキスパンダは、蛍光光路の光路長を延長することができるため、共焦点ピンホール57をこの光路中に容易に配置することができる。なお、このような光路変更光学系を光束絞り5に代えて照射光光路に組込むようにしてもよい。
この発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の変形例1にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の変形例2にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 ガルバノミラーを走査した場合の標本上のレーザ光のビームを示す模式図である。 XYステージを駆動した場合の標本上のレーザ光のビームを示す模式図である。 この発明の実施の形態1,2にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1,2にかかる蛍光顕微鏡装置の概要構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,20,30,40,50 蛍光顕微鏡装置
2 レーザ光源
3,56 集光レンズ
4,58 コリメータレンズ
5 光束絞り
5A,5B 可変光束絞り
6,13 ダイクロイックミラー
7 ガルバノミラー
8 瞳投影レンズ
9 対物レンズ
10 標本
10a ビーム
11,11A XYステージ
12 結像レンズ
13,57 共焦点ピンホール
15a,15b バリアフィルタ
16a,16b PMT
17,17A,17B,19,52 駆動部
18,18A,51 制御部
53,54,55,59 反射ミラー

Claims (8)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を平行光に変換するコリメータレンズと、
    前記平行光に変換された前記レーザ光の光束径を所定値に絞る光束絞りと、
    前記レーザ光を標本上に走査する走査手段と、
    前記レーザ光を前記標本上に集束する対物レンズと、
    前記標本が発した蛍光を受光する受光手段と、
    前記蛍光を共焦点検出するための共焦点ピンホールと、
    を備え、
    前記光束絞りは、前記レーザ光源および前記標本を結ぶ照射光光路と前記標本および前記受光手段を結ぶ蛍光光路とが共通する共通光路外の前記照射光光路に配置され、前記照射光光路に対して挿脱可能であり、
    前記共焦点ピンホールは、前記共通光路外の前記蛍光光路に配置され、該蛍光光路に対して挿脱可能であり、前記光束絞りが前記照射光光路から外された場合、前記蛍光光路に挿入されることを特徴とする蛍光顕微鏡装置。
  2. 前記光束絞りの挿脱動作と前記共焦点ピンホールの挿脱動作とを排他的に制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の蛍光顕微鏡装置。
  3. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を平行光に変換するコリメータレンズと、
    前記平行光に変換された前記レーザ光の光束径として、最大光束径を超える第1の絞り径と前記最大光束径未満の第2の絞り径とを可変に設定する光束絞りと、
    前記レーザ光を標本上に走査する走査手段と、
    前記レーザ光を前記標本上に集束する対物レンズと、
    前記標本が発した蛍光を受光する受光手段と、
    前記蛍光を共焦点検出するための共焦点ピンホールと、
    を備え、
    前記光束絞りは、前記レーザ光源および前記標本を結ぶ照射光光路と前記標本および前記受光手段を結ぶ蛍光光路とが共通する共通光路外の前記照射光光路に配置され、
    前記共焦点ピンホールは、前記共通光路外の前記蛍光光路に配置され、該蛍光光路に対して挿脱可能であり、前記光束絞りが前記第1の絞り径である場合、前記蛍光光路に挿入されることを特徴とする蛍光顕微鏡装置。
  4. 前記光束絞りの絞り径は、前記第1の絞り径と前記第2の絞り径の範囲内で連続的または段階的に変化できることを特徴とする請求項3に記載の蛍光顕微鏡装置。
  5. 前記第1の絞り径と前記第2の絞り径との可変動作と前記共焦点ピンホールの挿脱動作とを排他的に制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3または4に記載の蛍光顕微鏡装置。
  6. 前記標本を光軸と交わる向きに移動する標本移動手段と、
    前記走査手段により前記レーザ光を偏向して前記走査を行う第1の走査方法と、前記走査手段による走査位置を前記レーザ光軸上に固定した上で前記標本移動手段を駆動して前記レーザ光の走査を行う第2の走査方法とを切り換える制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1、3または4に記載の蛍光顕微鏡装置。
  7. 前記走査手段は、前記光束絞りが前記照射光光路から外れているか又は前記第1の絞り径である場合に前記第1の走査方法を実行し、前記光束絞りが前記照射光光路に挿入されているか又は前記第2の絞り径である場合に前記第2の走査方法を実行することを特徴とする請求項6に記載の蛍光顕微鏡装置。
  8. 前記第2の走査方法による走査範囲は、前記第1の走査方法による走査範囲よりも広いことを特徴とする請求項6または7に記載の蛍光顕微鏡装置。
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