JP2010096813A - 非線形光学顕微鏡及びその調整方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、光の検出効率を確実に高く維持することのできる非線形光学顕微鏡及びその調整方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明を例示する非線形光学顕微鏡の一態様は、対物レンズ(17)が形成する照明光のスポットで物体上を走査する走査手段(16)と、前記照明光との強度関係が非線形な信号光を前記物体上のスポットから検出する検出手段(200)とを備え、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度にピークを与える特定値の近傍に設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二光子励起蛍光顕微鏡、第二高調波発生顕微鏡(SHG:Second-Harmonic Generation)・第三高調波発生顕微鏡(THG:Third-Harmonic Generation)・コヒーレントアンチストークスラマン散乱顕微鏡(CARS:Coherent anti-Stokes Raman scattering)などの非線形光学顕微鏡及びその調整方法に関する。
近年、バイオ産業の勢いはとどまるところを知らず、とりわけ生体試料をターゲットとした三次元分解顕微鏡の需要は高まる一方である。その中でも共焦点蛍光顕微鏡は古くから現在に至るまで広く使われている。
通常の共焦点蛍光顕微鏡は、物体に照射する光(照明光)の強度と、物体で発生する光(信号光)の強度との関係が線形となる線形光学顕微鏡であるが、近年はその関係が非線形となる非線形光学顕微鏡の研究開発が盛んに行われている。
例えば、二光子励起蛍光顕微鏡(非特許文献1等を参照)は、長い波長の励起光(近赤外線)で蛍光物質を励起するので、被観察物の深部を観察することが可能である。また、明るさを確保するために共焦点絞りを開放しても奥行き方向の分解能が損なわれないという利点もある。
Winfried Denk et al. "Two-Photon Laser Scanning Fluorescence Microscopy", Science, New Series, Vol. 248, No. 4951(April 6, 1990), pp. 73-76
しかしながら非線型光学顕微鏡では、照明光と対物レンズとの関係により、信号光の検出効率が著しく悪化する可能性のあることがわかった。
そこで本発明は、信号光を確実に高い効率で検出することのできる非線形光学顕微鏡及びその調整方法を提供することを目的とする。
本発明を例示する非線形光学顕微鏡の一態様は、対物レンズが形成する照明光のスポットで物体上を走査する走査手段と、前記照明光との強度関係が非線形な信号光を前記物体上のスポットから検出する検出手段とを備え、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度にピークを与える特定値の近傍に設定されていることを特徴とする。
また、本発明を例示する非線形光学顕微鏡の調整方法の一態様は、対物レンズが形成する照明光のスポットで物体上を走査する走査手段と、前記照明光との強度関係が非線形な信号光を前記物体上のスポットから検出する検出手段とを備えた非線形光学顕微鏡の調整方法であって、前記照明光のパワーが一定という条件下で、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φと、前記信号光の強度との関係を、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で調べる計算手順と、前記計算手順で調べた関係に基づき、前記規格化ビーム径φの設定を行う設定手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、信号光を確実に高い効率で検出することのできる非線形光学顕微鏡及びその調整方法が実現する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態として二光子励起蛍光顕微鏡装置を説明する。
図1は、本装置の構成図である。図1に示すとおり本装置にはフェムト秒パルスレーザ光源12と、ビームエキスパンダ13と、ダイクロイックミラー15と、1対のガルバノミラー(X走査鏡、Y走査鏡)を互いの回転軸が直交するように配置したスキャナ16と、リレー光学系14と、絞り17Aと、対物レンズ17と、検出部200と、ステージ11と、コントロールユニット30とが備えられる。なお、絞り17Aの開口サイズは、対物レンズ17の瞳と同等のサイズ、又は瞳より若干大きいサイズであって、この絞り17Aによって後述する照明光(ここでは励起光)が蹴られることはないものとする。
ステージ11には標本10Aが載置される。標本10Aは、蛍光色素により標識された細胞試料である。その蛍光色素の励起波長(一光子励起により励起する波長)は405nm、蛍光波長は450nmである。また、フェムト秒パルスレーザ光源12は照明光として、中心波長が810nmのフェムト秒パルスレーザ光を例えば1kHzの周波数で射出する。
フェムト秒パルスレーザ光源12から射出した照明光(810nmの近傍)は、ビームエキスパンダ13により径の太い光束に変換され、ダイクロイックミラー15へ入射する。ダイクロイックミラー15の特性は、波長が810nmの近傍である光を反射し、波長が450nmの近傍である光を透過する特性に設定されている。よって、レーザユニット12から射出した照明光はダイクロイックミラー15を反射し、スキャナ16、リレー光学系14、絞り17A、対物レンズ17を順に介した後、標本10Aに向けて集光する。標本10Aにおける照明光の照射領域(レーザスポット)の中央では、蛍光分子が二光子励起され、信号光である蛍光(二光子励起蛍光)を発生させる。なお、レーザスポットのサイズは、対物レンズ17のNAに依存し、そのNAが大きいほどレーザスポットのサイズは小さくなるので本装置の空間解像度は高まる。
レーザスポットで発生した二光子励起蛍光(450nmの近傍)は、そのレーザスポットを形成した照明光の光路を逆向きに辿り、対物レンズ17、絞り17A、リレー光学系14、スキャナ16を順に介した後、ダイクロイックミラー15を透過し、検出部200へ入射する。なお、検出部200には、結像レンズ18と、絞り19と、レンズ20と、バンドパスフィルタ211と、光電子増倍管(PMT)201とが備えられる。
検出部200へ入射した二光子励起蛍光は、結像レンズ18、絞り19、レンズ20、バンドパスフィルタ211を順に介してPMT201へ入射する。なお、バンドパスフィルタ211の特性は、波長が450nmの近傍である光を透過し、他の波長の光を除去する特性に設定されている。よって、その二光子励起蛍光はバンドパスフィルタ211を透過し、PMT201にて電気信号(蛍光量を示す蛍光信号)に変換される。
スキャナ16が駆動されると、レーザスポットが標本10A上の観察領域内(対物レンズ17の視野内)を二次元状に走査する。コントロールユニット30は、レーザスポットが各位置にあるときにPMT201から蛍光信号を読み出し、各位置について読み出された各蛍光信号に基づき観察領域の蛍光画像を作成する(イメージング)。なお、コントロールユニット30がステージ11を光軸方向へ上下動させながらイメージングを繰り返せば、標本10Aの三次元画像を得ることができる。
ここで、図2に示すとおり、対物レンズ17に投光される照明光の光束径をφとおき、対物レンズ17の瞳径をφとおき、瞳径φを基準とした光束径φのサイズ(φ/φ)を、規格化ビーム径φとおく。
但し、対物レンズ17へ向かう照明光の光束径φは、図3に示すとおり、対物レンズ17へ投光される照明光のうち、光軸上強度Iのe−2倍以上の強度を有した部分の径である。
以下、規格化ビーム径φが満たすべき条件を説明する。
図4には、規格化ビーム径φと、信号光の強度I(ここでは二光子励起蛍光の強度)との関係を示す特性カーブCを示した。この特性カーブCは、本装置の光学設計データに基づくシミュレーションにより得たものであり、シミュレーションの条件は以下のとおりである。
・対物レンズ17へ向かう照明光の断面強度分布をガウス分布と仮定する。
・対物レンズ17へ向かう照明光のパワー(レーザ光源のパワー)は一定とする。
・信号光の強度は、対物レンズ17の焦点位置における照明光の点像振幅分布関数(ASF)の4乗に比例すると仮定する(二光子励起蛍光顕微鏡の原理)。
この特性カーブCから明かなとおり、規格化ビーム径φは、特定値φ(≒0.8)であるときに信号光の強度Iに対してピークを与える。よって、特定値φと同じ値に規格化ビーム径φを設定すれば、本装置における信号光の検出効率を最大にすることができる。なお、このようなピークは、線形光学顕微鏡では発生しない。
図4には、規格化ビーム径φと、光軸に垂直な方向の最小分解距離Δhとの関係を示す特性カーブCも示した。また、図4には、規格化ビーム径φと、光軸方向の最小分解距離Δzとの関係を示す特性カーブCも示した。これらの特性カーブC、Cも、本装置の光学設計データに基づくシミュレーションにより得たものであり、そのシミュレーションの条件も、前述した条件と同じである。
特性カーブC、Cから明かなとおり、最小分解距離Δh、Δzの各々は、規格化ビーム径φの単調減少関数となる。図4からは、規格化ビーム径φをφ(≒1.0)より大きく設定すれば、最小分解距離Δh、Δzの各々が十分に小さくなる(すなわち空間分解能が十分に高くなる)ことがわかる。
そこで、本装置の製造者(又はオペレータ)は、規格化ビーム径φを、特定値φのプラス側の値域であって、しかも信号光の強度Iをピーク強度の8割以上に維持できる値域φ〜φの上限値φ(≒1.2)と同じ値に設定する。この上限値φは、本装置の空間分解能を十分に高くすることのできる値域の下限値φより、若干大きい程度である。
したがって、本装置では、空間分解能を十分に高くしつつ、信号光の検出効率を確実に高く(信号光の強度をピーク強度の8割以上に)することができる。
なお、前述したとおり規格化ビーム径φは、対物レンズ17の瞳径φを基準とした照明光の光束径φのことなので、規格化ビーム径φの調整は、照明光の光束径φの調整、すなわちビームエキスパンダ13のビーム拡大比の調整によって行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態としてハイブリッド型の非線形光学顕微鏡装置を説明する。ここでは第1実施形態との相違点のみ説明する。
図5は、本装置の顕微鏡部分の構成図である。
図5に示すとおり本実施形態の顕微鏡は、二光子励起に加えて、第二高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱の各検出原理が適用されている。
本実施形態の顕微鏡には、2つのレーザ光源121、122が備えられる。一方のレーザ光源121は、二光子励起観察と、第二高調波発生観察と、コヒーレントアンチストークスラマン散乱観察とに兼用されるフェムト秒パルスレーザ光源であり、他方のレーザ光源122は、コヒーレントアンチストークスラマン散乱観察に使用されるレーザ光源である。なお、コヒーレントアンチストークスラマン散乱観察時、レーザ光源121はアンチストークス光の光源として使用され、レーザ光源122はポンプ光の光源として使用される。
また、本実施形態の顕微鏡には、2つの検出部200、300が備えられる。一方の検出部200は、二光子励起観察と第二高調波発生観察とに兼用される検出部であって、第1実施形態におけるそれと同様の構成をしている。但し、検出部200内のバンドパスフィルタ211は二光子励起観察用のフィルタなので、第二高調波発生観察時には別のバンドパスフィルタ211’に交換される。そのバンドパスフィルタ211’には、第二高調波を透過し、それ以外の光をカットする機能がある。
また、他方の検出部300は、コヒーレントアンチストークスラマン散乱観察に使用される検出部である。検出部300には、レンズ24と、ミラー25と、分光素子26と、レンズ27と、遮光部材28と、レンズ29と、検出器30とが配置されている。なお、遮光部材28には、コヒーレントストークスラマン散乱光を通過させ、それ以外の光を遮光する機能がある。
また、ダイクロイックミラー15と検出部200との間にはダイクロイックミラー15’が配置される。ダイクロイックミラー15’は、標本10Aで発生したコヒーレントストークスラマン散乱光を反射して検出部300へ導光し、かつ標本10Aで発生した二光子励起蛍光及び第二高調波を透過して検出部200へ導光する。
本実施形態の顕微鏡において、レーザ光源121、122の双方が駆動されると、ポンプ光とアンチストークス光とが標本10Aに照射される。このとき標本10Aで発生したコヒーレントストークスラマン散乱光は、検出部300によって検出される。また、標本10Aで発生した第二高調波、二光子励起蛍光は、検出部200へ入射する。このとき、検出部200の光路に挿入されるバンドパスフィルタをバンドパスフィルタ211の方に設定すれば、検出部200により二光子励起蛍光を検出することができ、そのバンドパスフィルタをバンドパスフィルタ211’の方に設定すれば、検出部200により第二高調波を検出することができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様、対物レンズ17の瞳径φと照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φは、信号光の強度(ここでは、コヒーレントストークスラマン散乱光、第二高調波、二光子励起蛍光の強度)がピークとなる特定値φの近傍(値域φ〜φに属する何れかの値、例えばφ)に設定される。
したがって、本実施形態では、コヒーレントストークスラマン散乱光、第二高調波、二光子励起蛍光の各々の検出効率を確実に高くすることができる。
なお、規格化ビーム径φと信号光の強度との関係が、コヒーレントストークスラマン散乱光と、第二高調波と、二光子励起蛍光との間で異なる場合は、ビームエキスパンダ13としてビーム拡大比が可変の可変ビームエキスパンダを使用し、そのビーム拡大比をオペレータが観察方法に応じて変更すればよい。
[実施形態への補足]
なお、上述した各実施形態では、規格化ビーム径φの値を、信号光の強度Iをピーク強度の8割以上に維持できるような値域の上限値に設定したが、信号光の強度Iをピーク強度の9割以上に維持できるような値域の上限値に設定してもよい。さらに言えば、空間分解能と信号光の検出効率とのうち、信号光の検出効率を優先させたい場合には、その割合を大きく想定すればよく、空間分解能を優先させたい場合には、その割合を小さく想定すればよい。但し、その割合が小さすぎると信号光の検出効率が悪化するので、その割合は8割〜10割の範囲に収まっていることが望ましい。
また、上述した第2実施形態の顕微鏡には、二光子励起、第二高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱の各検出原理が適用されたが、二光子励起、第二高調波発生、コヒーレントストークスラマン散乱の各検出原理が適用された顕微鏡にも本発明は適用可能である。さらに言えば、本発明は、二光子励起、第二高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱、コヒーレントトークスラマン散乱の少なくとも1つの検出原理が適用された顕微鏡に適用可能である。
また、上述した各実施形態では、落射型の光学顕微鏡を説明したが、透過型の光学顕微鏡にも本発明は適用可能である。
また、上述した各実施形態では、二次の非線形光学顕微鏡を説明したが、本発明は、三次以上の次数の非線形光学顕微鏡にも適用可能である。
[前述した一態様への補足]
なお、前述した非線形光学顕微鏡の一態様において、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度にピークを与える特定値の近傍、かつその特定値より大きい値に設定されてもよい。
また、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度をピーク強度の8割以上にする値に設定されてもよい。
また、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、0.8≦φ≦1.2の式を満たし、前記光束径φは、前記照明光のうち光軸上強度のe−2倍以上の強度を有した部分の径であってもよい。
また、前記信号光の検出原理は、二光子励起、第二高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱、コヒーレントストークスラマン散乱の少なくとも1つであってもよい。
第1実施形態の装置の構成図である。 照明光の光束径φ、対物レンズ17の瞳径φの関係を示す図である。 照明光の断面強度分布を示す模式図である。 信号光の強度I、光軸と垂直な方向の最小分解距離Δh、光軸方向の最小分解距離Δzと、規格化ビーム径φとの関係を示す特性カーブである。 第2実施形態の装置の顕微鏡部分の構成図である。
符号の説明
12…フェムト秒パルスレーザ光源、14…リレー光学系、15…ダイクロイックミラー、16…スキャナ、17…対物レンズ、17A…絞り、18…結像レンズ、19…絞り、20…レンズ、211…バンドパスフィルタ、201…光電子増倍管(PMT)、11…ステージ、30…コントロールユニット

Claims (6)

  1. 対物レンズが形成する照明光のスポットで物体上を走査する走査手段と、
    前記照明光との強度関係が非線形な信号光を前記物体上のスポットから検出する検出手段とを備え、
    前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、
    前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度にピークを与える特定値の近傍に設定されている
    ことを特徴とする非線形光学顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の非線形光学顕微鏡において、
    前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、
    前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度にピークを与える特定値の近傍、かつその特定値より大きい値に設定されている
    ことを特徴とする非線形光学顕微鏡。
  3. 請求項2に記載の非線形光学顕微鏡において、
    前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、
    前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で前記信号光の強度をピーク強度の8割以上にする値に設定されている
    ことを特徴とする非線形光学顕微鏡。
  4. 請求項3に記載の非線形光学顕微鏡において、
    前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φは、
    0.8≦φ≦1.2の式を満たす。
    但し、前記光束径φは、前記照明光のうち光軸上強度のe−2倍以上の強度を有した部分の径である
    ことを特徴とする非線形光学顕微鏡。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の非線形光学顕微鏡において、
    前記信号光の検出原理は、
    二光子励起、第二高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱、コヒーレントストークスラマン散乱
    の少なくとも1つであることを特徴とする非線形光学顕微鏡。
  6. 対物レンズが形成する照明光のスポットで物体上を走査する走査手段と、
    前記照明光との強度関係が非線形な信号光を前記物体上のスポットから検出する検出手段とを備えた非線形光学顕微鏡の調整方法であって、
    前記照明光のパワーが一定という条件下で、前記対物レンズの瞳径φと前記対物レンズへ投光される照明光の光束径φとの比である規格化ビーム径φ=φ/φと、前記信号光の強度との関係を、前記対物レンズへ向かう照明光のパワーが一定という条件下で調べる計算手順と、
    前記計算手順で調べた関係に基づき、前記規格化ビーム径φの設定を行う設定手順と、
    を含むことを特徴とする非線形光学顕微鏡の調整方法。
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