JP3646496B2 - 宅配ボックスシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、宅配ボックスシステムに関するものである。さらに詳しくは、この発明は、マンション等のオートロック近辺などのように住居人の目につきやすい場所に、配達先部屋番号の一括表示を行うことができ、荷物の配達確認がより容易となる、新しい宅配ボックスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンション等の集合住宅においては、メールや宅配便の配達の利便性、そして住居域への不審者の侵入の排除等の安全性の観点から、電気的な施錠と解錠の手段を組み込んだメールボックスと宅配ボックスとの複合化システムの採用が検討されてきている。
【0003】
特にこのシステムでは、居住者が不在な場合でも、宅配ボックスに荷物を保管し、配達先の居住者のみがそれを取り出すことのできる点が注目されている。
これまでに検討されてきているシステムとしては、たとえば図3に例示したようなものがある。
図3に例示した従来のシステムは、複数のメールボックス(ア)と宅配ボックス(イ)とツールボックス(ウ)とが配線接続されて組み合わされており、メールボックス(ア)には光表示部(エ)および捺印レバー(オ)が配設され、宅配ボックス(イ)には番号表示部(カ)、入力操作部(キ)および投函表示部(ク)が配設され、またツールボックス(ウ)には、メールボックス(ア)および宅配ボックス(イ)の接続と動作、並びに部屋番号設定の各々、または全てを確認するための、回路部とその操作部(図示していない)とが配設されている。
【0004】
このような従来システムでは、宅配ボックス(イ)への荷物の入庫が、宅配ボックス(イ)の入力操作部(キ)での入力により宅配先の住居のメールボックス(ア)の光表示部(エ)に表示され、宅配ボックス(イ)の番号表示部(カ)には住居番号が表示されて施錠され、また、暗証番号の入力操作部(キ)での入力により投函表示部(ク)が点灯している宅配ボックス(イ)が解錠されて荷物の取り出しが可能となる。なお、荷物の入庫時に受領印が必要である場合には、宅配先住居のメールボックス(ア)の捺印レバー(オ)を動作させて捺印を受けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の図3に例示した従来のシステムには実用上解決すべき問題があった。
すなわち、この従来システムは、メールボックス(ア)と宅配ボックス(イ)とが組み合わされて併設されているので、マンション等の各集合住宅がそれぞれ有する設置環境や使用状況によっては、たとえば他の一般のポストをそのまま使いたい場合やメールボックスと宅配ボックスとを離して使いたい場合などに対応できず、設置・使用が不可能であるといった問題が生じることがあった。
【0006】
そこで、たとえば図4および図5に例示したような、メールボックスとは別体である宅配ボックスシステムが開発されてきている。
図4の宅配ボックスシステムは、複数の宅配ボックス(イ)と、入力操作部(キ)、捺印装置部(サ)および表示部(シ)を備えた集中コントロールボックス(ケ)と、配達一括表示装置部(コ)とが組み合わされて構成されてなるものであり、入力操作および入力表示、さらには受領捺印は一括して集中コントロールボックス(ケ)にて行われ、また、荷物が入庫された住居番号は一括して表示部(シ)に表示されるとともに、配達表示装置部(コ)にも一覧表示される。
【0007】
図5に例示した宅配ボックスシステムは、複数の宅配ボックス(イ)のみから構成され、各宅配ボックス(イ)それぞれに入力操作部(キ)および表示部(シ)が配設されており、空いている宅配ボックス(イ)に荷物を入庫して、その入力操作部(キ)にて配達先部屋番号を入力して表示部(シ)に表示させ、住居人は表示部(シ)を確認して自分の部屋番号が表示されている宅配ボックス(イ)を解錠させるシステムとなっている。
【0008】
しかしながら、これらの図4および図5に示すことのできる従来の宅配ボックスシステムそれぞれは、メールボックスやポストとは別体であるので、前述したような設置環境や使用状況に係わる問題を解消することができるものの、以下のような解決すべき課題があるのが実情である。
まず、図4の宅配ボックスシステムでは、各宅配ボックス(イ)が一括に制御されているために、捺印装置部(サ)による入庫時の集中自動捺印や表示部(シ)や配達表示装置部(コ)による配達先番号の一括表示が可能ではあるものの、配達時および受取時の入力、たとえば利用する宅配ボックス番号や配達先部屋番号、暗証番号等、を入力操作部(キ)で一括して行わなければならず、入力操作が煩雑となり分かりにくいといった問題があった。このような配達・受取入力操作は、通常、利用する宅配ボックス(イ)毎にて行うようにするほうが容易であり、好ましい。
【0009】
さらに、配達表示装置部(コ)は、システム本体と一体化されてしまっているので、システム本体と離して、たとえばマンション等のオートロック装置の近くなどのような住居人の目に付く場所に設置することが不可能であり、住居人は宅配ボックスシステムまで行かないと自分の部屋に荷物が配達されているかどうかが確認できないと言った煩わしさも改良点として残っている。
【0010】
図5の宅配ボックスシステムは、各宅配ボックス(イ)に入力操作部(キ)と表示部(シ)が配設されて、各宅配ボックス(イ)が個別に制御されてはいるものの、各宅配ボックス(イ)の入力等と連動した集中捺印装置が設けられておらず受領印が必要である場合には使い勝手が悪いといった問題や、集中して容易に各個人専用の暗証番号が登録できず、配達の都度、宅配業者が暗証番号を設定して配達し、その暗証番号と配達物を入れた宅配ボックス番号をメモして、住居人のポストに入れなければならないといった不便さもあり、さらには、配達先部屋番号の一括表示およびスシステムの一括故障診断を行うことができないといった問題もある。
【0011】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の宅配ボックスシステムの欠点を解消し、各宅配ボックスを個別制御並びに連動制御して、各宅配ボックス毎に荷物の配達入庫時および受取時の入力操作および番号表示、また集中捺印、各住居人の暗証番号登録および一括故障診断を行うことができ、さらには、配達先部屋番号の表示を、各宅配ボックス毎に行うとともに、宅配ボックスから離れた場所においても一括して行うことができる、ポストやメールボックスとは別体として離して設置可能な、新しい宅配ボックスシステムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、入力操作部と番号表示部を備えた複数の宅配ボックス、集中捺印装置ユニットおよびツールボックスを備えたシステム本体と、このシステム本体とは離れた別体として設置された番号表示装置とを有し、各宅配ボックスの入力操作部および番号表示部にて荷物の入庫・取出しの入力操作および配達先住居番号の表示が行われ、集中捺印装置ユニットにて荷物の受領の捺印が行われ、ツールボックスにて一括故障診断および個人の暗証番号登録が行われ、番号表示装置にて配達先部屋番号の一括表示が行われる宅配ボックスシステムであって、 各宅配ボックス、集中捺印装置ユニット、ツールボックス、および番号表示装置は、それぞれ、制御回路を備え、各々の制御回路によって個別に動作制御されているとともに、各制御回路が配線接続され、各々の情報が各制御回路にて送受信されて、連動制御されていることを特徴とする宅配ボックスシステムを提供する。
【0013】
また、この出願の発明は、上記の宅配ボックスシステムにおいて、制御回路が、マイコンを備えた電子回路である宅配ボックスシステムも提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に沿って実施例を示し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
【0015】
【実施例】
図1および図2は、各々、この発明の一実施例である宅配ボックスシステムの要部構成および回路構成を例示したものである。
この図1に例示したように、この発明の宅配ボックスシステムは、複数の宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)およびツールボックス(4)とを備えたシステム本体(100)と、番号表示装置(3)とから構成されている。
【0016】
各宅配ボックス(1)には入力操作部(12)および番号表示部(11)が配設されており、入力操作部(12)において荷物の入庫時および取出し時の入力操作、たとえば配達先部屋番号や取出し用暗証番号等の入力の操作が行われ、また番号表示部(11)において配達先部屋番号の表示が行われる。
さらに、各宅配ボックス(1)には、たとえば、LEDなどの使用中表示ランプ(13)が備えられ、この使用中表示ランプ(13)の点灯によってその宅配ボックス(1)が使用中である、つまり荷物が入庫されていることが示されるようになっていても良い。なお、本実施例では、入力操作部(12)は「配達」ボタン、「受取」ボタン、テンキーおよび扉トリガーを有し、番号表示部(11)は4桁番号表示であり、使用中表示ランプ(13)は、宅配ボックス(1)が未使用状態で青色、使用中状態で赤色に点灯するようになっている。
【0017】
集中捺印装置ユニット(2)には、たとえば、番号表示部(21)、捺印レバー(22)、伝票挿入口(23)、確認ボタン(24)および取消ボタン(25)が備えられている。番号表示部(21)には配達先部屋番号が表示される。捺印レバー(22)は、伝票挿入口(23)に入れられた伝票に捺印するときに用いられる。捺印は、たとえばこの宅配ボックスシステムが設置されているマンション等の集合住宅の捺印を用いることができる。
【0018】
ツールボックス(4)においては、各個人の暗証番号登録および一括故障診断が行われる。
そして、各宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)およびツールボックス(4)は、それぞれ、図2に例示したように、制御回路(5)を備えており、各々の制御回路(5)によって個別に動作制御されている。さらに、各制御回路(5)が、たとえばDC12Vの2心VCTFである制御回路用電源ライン(61)、2心MVVSのツイストペアである通信ライン(62)およびDC24Vの2心VCTFである電気錠用電源ライン(63)を介して、配線接続されており、各々の情報が通信ライン(62)を介して各制御回路(5)にて送受信されて、各ボックスおよびユニットは、連動制御もされている。なお、本実施例では、各制御回路(5)は、マイコン(51)を備えた電子回路となっている。
【0019】
一方、番号表示装置(3)は、システム本体(100)とは離れた場所において、別体として設置されて、配達先部屋番号の一括一覧表示を行う。この番号表示装置(3)も、図2に例示したように、制御回路(5)を備えており、各宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)およびツールボックス(4)の制御回路(5)と、制御回路用電源ライン(61)および通信ライン(62)を介して配線接続されて、各制御回路(5)が各々の情報を相互に処理制御するので、システム本体(100)の宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)およびツールボックス(4)と連動制御されている。
【0020】
また、番号表示装置(3)とシステム本体との配線接続が、上述のように制御回路用電源ライン(61)および通信ライン(62)のみであるため、その配線および施工は簡単に行うことができ、
よって、このような番号表示装置(3)が、システム本体(100)とは離れた、たとえばマンション等のオートロックの近くなど、住居人の目に付きやすい場所に設置されるので、マンション等の各集合住宅がそれぞれ有する様々な設置環境や使用状況に対応でき、住居人はわざわざシステム本体(100)の所まで行って宅配荷物の有無の確認をする必要がなくなり、また宅配荷物が届いていることに気がつかずに宅配荷物を長期滞留させてしまうといった可能性の減少を図ることもできる。
【0021】
以下に、このようなこの発明の宅配ボックスシステムにおける荷物の配達入庫および受取の動作および操作の一例について説明する。
<A>宅配業者等が荷物を持ってきた場合
まず、宅配業者等が、青色点灯している使用中表示ランプ(13)を有する宅配ボックス(1)の扉を開け、荷物を宅配ボックス(1)内へ入れ、入力操作部(12)の「配達」ボタンを押す。なお、各宅配ボックス(1)それぞれにはボックス番号が設定されている。
【0022】
この「配達」ボタンが押されると、番号表示部(11)が「0000」点滅を開始し、テンキーが入力可能状態となる。このテンキーで、配達先部屋番号、たとえば「101」を入力すると、配達先部屋番号が番号表示部(11)に「0101」と表示される。「配達」ボタンが押された後は、たとえば1分間だけテンキー入力が可能となるような制御が予め設定されてもいる。テンキーも4桁までしか入力できないようになっている。これら点灯、入力、表示動作は宅配ボックス(1)の制御回路(5)により宅配ボックス(1)毎に個別に制御される。
【0023】
次いで、扉に備えられている施錠レバーをセットする。ここで、宅配ボックス(1)の使用中表示ランプ(13)が青色から赤色点灯に切り換わり、宅配ボックス(1)に荷物が入庫されて使用中状態であることが示されるようになる。また、扉トリガーは扉を閉めたのと同じ動作をする。
そして、扉を閉めると、宅配ボックス(1)と集中捺印装置ユニット(2)とが連動制御されて、入力された配達先部屋番号および扉閉の情報が宅配ボックス(1)の制御回路(5)から通信ライン(62)を介して集中捺印装置ユニット(2)の制御回路(5)に送られ、集中捺印装置ユニット(2)の番号表示部(21)に配達先部屋番号「0101」が点滅し、確認ボタン(24)および取消ボタン(25)が動作可能状態となる。この動作可能状態も、たとえば一分間でタイムアウトして自動的に動作停止されるように制御される。
【0024】
集中捺印装置ユニット(2)の制御回路(5)によって、受信した入力配達先住居番号が実際に存在するか否かについて調べられ、存在すれば、宅配ボックス(1)の制御回路(5)にその存在確認情報が送信されて、たとえば「ピッピー」という確認音が鳴り扉が施錠される。存在しない場合には、入力配達先住居番号が間違っているということでエラー音が鳴り扉が解錠される。なお、宅配ボックス(1)の入力操作部(12)は入力操作が不可能となる。また、集中捺印装置ユニット(2)の取消ボタン(25)を押すことによっても、扉を解錠することができ、最初から入庫をやり直すことができる。
【0025】
次いで、集中捺印装置ユニット(2)の確認ボタン(24)を、上述した動作可能時間内に押す。
この時に、集中捺印装置ユニット(2)と番号表示装置(3)と宅配ボックス(1)とが連動制御されて、集中捺印装置ユニット(2)の制御回路(5)から通信ライン(62)を介して離れた場所に設置されている番号表示装置(3)の制御回路(5)に配達先部屋番号が送られ、この配達先部屋番号は、番号表示装置(3)において、利用される宅配ボックス(1)のボックス番号と同じ番号の欄に表示される。宅配ボックス(1)の制御回路(5)にも確認ボタン(24)押し済情報が送られて、その入力操作部(12)の受取キーが、後に荷物の受取時に必要となる暗証番号の入力の受付け開始状態となる。
【0026】
また、集中捺印装置ユニット(2)は個別動作制御されて、その番号表示部(21)の配達先住居番号「0101」の点滅が安定点灯に切り換わり、その捺印レバー(22)が動作可能なフリー状態となる。伝票等に受領印が必要である場合には、伝票等を伝票挿入口(23)に入れて、捺印レバー(22)を押し下げることにより、捺印を受けることができる。但し、捺印レバー(22)がフリー状態となっている時間を、たとえば3分間と、予め任意に制御回路(5)にて設定しておくことが好ましく、これによって捺印レバー(22)の動作停止が自動的に行われて、捺印がいたずらに行われてしまうことなどを防ぐことができる。捺印レバー(22)の自動動作停止とともに、番号表示部(21)の番号表示も消灯するようになっていてもよい。
【0027】
以上のようにして、荷物の配達入庫が完了する。
<B>居住者が荷物を受取る場合
まず、住居人は、たとえばオートロック等の隣もしくは近辺に設置されている番号表示装置(3)の表示一覧を見て、あるいはシステム本体(100)まで行って各宅配ボックス(1)の番号表示部(11)を見て、自分の部屋番号を確認し、対応する宅配ボックス(1)の入力操作部(12)における「受取」ボタンを押して、これと連動して入力動作可能となるテンキーを使って自分の予め登録されている暗証番号(たとえば、4桁の番号)を入力する。但し、テンキーは、たとえば、「受取」ボタンが押された後1分間でタイムアウトして入力不可となるように制御回路(5)によって制御されている。
【0028】
そして、テンキーで暗証番号が入力されると、その暗証番号が正しいものであるかどうか、つまり配達先部屋番号と正しく対応したものであるかどうかが調べられ、間違った暗証番号が入力された場合には、たとえば「ピピピピ・・・」とエラー音が鳴り、「受取」ボタンが押される前の制御状態に戻る。
正しい暗証番号であると確認されると、宅配ボックス(1)の制御回路(5)および番号表示装置(3)の制御回路(5)間を暗証番号確認情報が送受信されて、宅配ボックス(1)と番号表示装置(3)とが連動制御され、宅配ボックス(1)では、たとえば「ピッピー」と確認音が鳴り、扉が解錠されるとともに、使用中表示ランプ(13)が赤色から青色に変わって未使用であることを示すようになり、入力操作部(12)の「受取」ボタンが動作不可状態となり、代りに「配達」ボタンが動作可能状態となる。番号表示装置(3)では、表示されていた配達先部屋番号が消灯する。
【0029】
そして、解錠された扉を開けて、宅配ボックス(1)内の荷物を取り出し、扉を閉める。
以上のようにして、荷物の取り出しが完了する。
この発明の宅配ボックスシステムでは、さらに、各宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)および番号表示装置(3)の配線接続確認および動作確認によるシステムの一括故障診断、さらには住居人個々の暗証番号登録がツールボックス(4)によって一括して行われる。これは、各宅配ボックス(1)、集中捺印装置ユニット(2)および番号表示装置(3)とツールボックス(4)とが通信ケーブル(62)および制御回路(5)を介して配線接続されて、制御回路(5)によって各々の情報を一括処理制御できるようになっているためである。
【0030】
以下に、より具体的にツールボックス(4)の操作とそれによるシステムの各種確認動作の一例について説明する。
<I>集中捺印装置ユニット(2)と番号表示装置(3)との配線接続確認
まず、ツールボックス(4)で、チェックモード01を実行させる。
集中捺印装置ユニット(2)の番号表示部(21)に「8888」が点灯していることを確認し、点灯していなければ、集中捺印装置ユニット(2)への配線接続が正しく行われていないので、正しく接続し直す。
【0031】
番号表示装置(3)に「8888」が点灯していることを確認し、点灯していなければ、番号表示装置(3)への配線接続が正しく行われていないので、正しく接続し直す。
次いで、「チェックスタート」ボタンを押すと、各「8888」表示が消灯して、集中捺印装置ユニット(2)と番号表示装置(3)との配線接続の確認が完了する。
【0032】
<II>宅配ボックス(1)の番号設定確認および配線接続確認
ツールボックス(4)でチェックモード02を実行させる。
各宅配ボックス(1)自体に割り当てられている番号とディップスイッチの設定値が一致していることを確認し、一致していなければ、ディップスイッチの設定値を正しく設定し直す。ディップスイッチの設定値は番号表示部(12)に表示されている。
【0033】
全ての宅配ボックス(1)の番号表示部(11)に番号が表示されていることを確認し、表示されていなければ、その宅配ボックス(1)への配線接続が正しく行われていないため、正しく接続し直す。
次いで、「チェックスタート」ボタンを押すと、番号表示が消灯し、宅配ボックス(1)の番号設定の確認および配線接続の確認が完了する。
【0034】
<III> 集中捺印装置ユニット(2)の動作確認
ツールボックス(4)でチェックモード04を実行させる。
集中捺印装置ユニット(2)の番号表示部(21)に「8888」が点滅していることを確認し、点滅していなければ、集中捺印装置ユニット(2)が故障しているか、集中捺印装置ユニット(2)への配線接続が正しく行われていない。
【0035】
次いで、「確認」ボタン(24)を押す。
集中捺印装置ユニット(2)の番号表示部(21)に「8888」が点灯しており、捺印レバーが動作可能なフリー状態となっていることを確認する。点灯およびフリー状態でなければ、集中捺印装置ユニット(2)が故障している。
「8888」が点灯して、捺印レバー(22)がフリー状態となっている場合は、さらに、10秒間待ち、番号表示部(21)の「8888」表示が消灯し、捺印レバーが動作不可のロック状態となっていることを確認する。消灯およびロック状態でなければ、集中捺印装置ユニット(2)が故障していることになる。
【0036】
これ以外の症状の場合には、集中捺印装置ユニット(2)への配線接続が正しく行われていないことになる。
このようにして、集中捺印装置ユニット(2)の動作確認が完了する。
<IV>宅配ボックス(1)の動作確認
ツールボックス(4)でチェックモード05を実行させる。
【0037】
宅配ボックス(1)の番号表示部(11)に「8888」が点滅していることを確認し、点滅していなければ宅配ボックス(1)が故障しているか、宅配ボックス(1)への配線接続が正しく行われていない。
次いで、宅配ボックス(1)の扉を開け、入力操作部(12)の「配達」ボタンを押す。
【0038】
番号表示部(11)に「0000」が点滅していることを確認し、点滅していなければ宅配ボックス(1)が故障している。
入力操作部(12)のテンキーで「9999」と入力した後、施錠レバーをセットして、扉を閉める
番号表示部(11)に「9999」が点灯していること、および扉が施錠されていることを確認する。点灯および施錠がなされてない場合には、宅配ボックス(1)が故障していることになる。
【0039】
その後、入力操作部(12)の「受取」ボタンを押して、テンキーで「9999」と入力する。
番号表示部(11)の「9999」が消灯していること、および扉が解錠されていることを確認する。
以上の確認動作を各宅配ボックス(1)に対して行って、宅配ボックス(1)の動作確認が完了する。
【0040】
もちろん、このようなシステムの一括故障診断機能を持つツールボックスは、通常の使用時はその扉に鍵が掛かっており、管理者等以外のものが操作できないようになっている。
この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この発明によって、各宅配ボックスを個別制御並びに連動制御して、利用する各宅配ボックスにて荷物の配達入庫時および受取時の入力操作および番号表示を行い、また受領書等への集中捺印、各住居人の荷物受取用の暗証番号登録およびシステムの一括故障診断を行うことができ、さらには、配達先部屋番号の表示を、各宅配ボックス毎に行うとともに、システム本体からから離れた場所においても一括して行うことができる、ポストやメールボックスとは別体として離して設置可能な、新しい宅配ボックスシステムを提供することを目的としている。また、従来のメールボックスと宅配ボックスとの一体型システムよりも安価であることは明らかであり、また、このような従来の一体型システムにおける制御回路と同型のものを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である宅配ボックスシステムを例示した要部構成図である。
【図2】図1の宅配ボックスシステムの回路構成を例示した図である。
【図3】従来のメール・宅配ボックスシステムを例示した要部構成図である。
【図4】従来の宅配ボックスシステムを例示した要部構成図である。
【図5】従来の他の宅配ボックスシステムを例示した要部構成図である。
【符号の説明】
1 宅配ボックス
11 番号表示部
12 入力操作部
13 使用中表示ランプ
2 集中捺印装置ユニット
21 番号表示部
22 捺印レバー
23 伝票挿入口
24 確認ボタン
25 取消ボタン
3 番号表示装置
4 ツールボックス
5 制御回路
51 マイコン
61 制御回路用電源ライン
62 通信ライン
63 電気錠用電源ライン
100 システム本体
Claims (2)
- 入力操作部と番号表示部を備えた複数の宅配ボックス、集中捺印装置ユニットおよびツールボックスを備えたシステム本体と、このシステム本体とは離れた別体として設置された番号表示装置とを有し、各宅配ボックスの入力操作部および番号表示部にて荷物の入庫・取出しの入力操作および配達先住居番号の表示が行われ、集中捺印装置ユニットにて荷物の受領の捺印が行われ、ツールボックスにて一括故障診断および個人の暗証番号登録が行われ、番号表示装置にて配達先部屋番号の一括表示が行われる宅配ボックスシステムであって、各宅配ボックス、集中捺印装置ユニット、ツールボックス、および番号表示装置は、それぞれ、制御回路を備え、各々の制御回路によって個別に動作制御されているとともに、各制御回路が配線接続され、各々の情報が各制御回路にて送受信されて、連動制御されていることを特徴とする宅配ボックスシステム。
- 制御回路が、マイコンを備えた電子回路である請求項1の宅配ボックスシステム。
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