JP3635970B2 - 共同利用宅配受け取り装置及びその設置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンション等の集合住宅の共同玄関に設置される共同利用宅配受け取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図4に示すような、マンション等の集合住宅において、住戸の居住者の不在時においても、宅配便の配達物受け取りを可能とするための宅配ボックスが使用に供されている。すなわち、宅配ボックスの使用頻度がメールボックスAと異なってさほど多くないこと、また、各住戸に対応する宅配ボックスとしての箱体Cを設けたのでは、集合住宅の戸数が多いときに設置スペースを確保できないことがあり、集合住宅用の宅配ボックスとしては、このような共同利用宅配受け取り装置が設置される。
【0003】
具体的には、このものは、本出願人にて出願されて、特開平10−99184として開示されているもので、例えば集合住宅の共同玄関の外玄関に設けられる。そして、宅配ボックスの箱体Cと電気的に接続された、各住戸毎に対応するメールボックスAが設けられており、また、荷物の受け取り捺印用の捺印装置Bが各住戸毎に設けられたメールボックスAに各々設けられている。そして、一面開口の立方体状箱体である、宅配ボックスには、その箱体Cに納めた配達物の配達先である受取人住戸を特定するための住戸番号を入力する入力操作部Dと、入力操作部Dによって入力した住戸番号を表示する住戸表示部Eとが設けられ、箱体Cの前側に備えられた扉体Fに設けられた錠装置である電気錠の扉施錠部が、各住戸毎に予め設定された暗証番号を入力操作部Dで入力することにより解錠されるようになっている。
【0004】
また、本出願人は、特願平9−351822として、上記の宅配ボックスの箱体CをメールボックスAのようなものとは離して設置することのできる、図5に示すような共同利用宅配受け取り装置である、宅配ボックスシステムを提案している。
【0005】
すなわち、この場合、入力操作部Dと住戸表示部Eである番号表示部を備えた複数の宅配ボックスの箱体C、集中捺印装置ユニットH及び、一括故障診断や個人の暗証番号登録などを行うツールボックスIを備えたシステム本体と、このシステム本体とは離れた別体として設置される番号表示装置Jとを備えて構成されている。そして、各宅配ボックスの入力操作部D及び住戸表示部Eにて配達物の入庫、取り出しの入力操作及び配達先住戸番号の表示が行われ、番号表示部、捺印レバー、伝票挿入口の設けられている集中捺印装置ユニットHにて、集合住宅を特定する配達物受領印の捺印が行われ、また、番号表示装置Jと住戸表示部Eにて配達先である受取人住戸の住戸番号を表示する。
【0006】
上記の各宅配ボックスは、図6(a)に示すように、その扉体Fは、配達物が箱体C内に納められて閉められると自動的に施錠されるとともに、その内部に配達物が有って使用状態中の旨を知らせる状態表示部Gが点灯するようになっている。したがって、次に、配達人がこの状態表示部Gの未点灯の箱体Cを容易に選択して使用することができる。また、集合住宅の各住戸の居住者は、自らの住戸番号を番号表示装置Jあるいは住戸表示部Eにて確認し、暗証番号を入力操作部Dで入力することにより錠装置を解錠して、図6(b)に示すように配達物を箱体C内部から取り出すことが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、配達人は、予め、各住戸の居住者の不在を、共同玄関あるいは各住戸のインターホン等の通話手段を用いて確認したのち、上記の宅配ボックスの入力操作部Dに入力して配達物をその内部に入れる。そのため、宅配ボックス前側の住戸表示部Eには、その住戸の居住者が帰宅するまで、入力操作部Dによって入力された住居番号が表示されて、集合住宅の居住者以外の外部の不特定多数の第3者に、その住戸の居住者の不在の旨が容易に認識されることがあった。したがって、その集合住宅の居住者に限ってのみ住戸の居住者不在状態の認識を可能とさせる旨の改善が要望されることがあった。
【0008】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、集合住宅の居住者のみに配達人によって特定される配達物の受取人住戸を知らすことの可能な共同利用宅配受け取り装置及びその設置構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の共同利用宅配受け取り装置にあっては、マンション等の集合住宅の共同玄関に設置される共同利用宅配受け取り装置であって、その2つの側面部それぞれに開口部を有する箱体の各開口部に、その錠装置の施錠部をもった扉体をそれぞれ設け、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部を、一方の側面部は一方の扉体にて隠蔽される箱体の開口部内側、他方の側面部には箱体の開口部周辺にそれぞれ設け、箱体内部に配達物が有ってその箱体が使用状態中であることを知らせる状態表示部を、一方の側面部側から確認可能となるように設けてなることを特徴としている。
【0010】
この場合、箱体の一方の側面部の側からは、箱体内部に配達物が有ってその箱体が使用状態中であることを知らせる状態表示部が確認可能であって、その開口部内側に設けられた、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部が一方の扉体にて隠蔽されて確認不可能で、他方の側面部の側からは箱体の開口部周辺に設けられた配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部が他方の扉体にて隠蔽されず確認可能となる。
【0011】
そして、上記状態表示部を、箱体内部に配設するとともに、一方の扉体には該状態表示部を箱体外へ露出させる開口窓を設けることが好ましい。
【0012】
この場合、箱体の一方の側面部の側からは、箱体内部に配達物の有る使用状態中を、箱体内部に設けられて、箱体外へ扉体の開口窓を介して露出された状態表示部にて確認できる。
【0013】
また、上記の共同利用宅配受け取り装置は、共同玄関の外玄関と内玄関とを区分する、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉を有する区画壁等の区分手段の内外にわたって、一方の側面部を外玄関側、他方の側面部を内玄関側に向け配設するのが好ましい。
【0014】
この場合、共同利用宅配受け取り装置が、その一方の側面部を外玄関側、他方の側面部を内玄関側に向けて、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉を有する、共同玄関の外玄関と内玄関とを区分する区画壁等の区分手段の内外にわたって配設される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明の請求項1乃至3全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、本発明の一実施の形態の共同利用宅配受け取り装置の概略構成を示し、(a)、(b)は一方の側面部側から見た正面図、(c)、(d)は他方の側面部側からみた裏面図である。図2は、同共同利用宅配受け取り装置の入力操作部を示す説明図である。図3は、同共同利用宅配受け取り装置の設置構造の説明図である。
【0016】
この実施の形態の共同利用宅配受け取り装置1は、マンション等の集合住宅の共同玄関に設置される共同利用宅配受け取り装置であって、その2つの側面部2a、2bそれぞれに開口部21、22を有する箱体2の各開口部に、その錠装置の施錠部をもった扉体3、4をそれぞれ設け、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部6、7を、一方の側面部2aは一方の扉体3にて隠蔽される箱体2の開口部21内側、他方の側面部2bには箱体2の開口部22周辺にそれぞれ設け、箱体2内部に配達物が有ってその箱体が使用状態中であることを知らせる状態表示部10を、一方の側面部2a側から確認可能となるように設けてなる。
【0017】
又、該実施の形態の共同利用宅配受け取り装置1においては、状態表示部10を、箱体2内部に配設するとともに、一方の扉体3には該状態表示部10を箱体2外へ露出させる開口窓32を設けてもいる。
【0018】
又、該実施の形態の共同利用宅配受け取り装置の設置構造においては、上記の共同利用宅配受け取り装置1を、共同玄関の外玄関と内玄関とを区分する、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉12を有する区画壁11等の区分手段の内外にわたって、一方の側面部2aを外玄関13側、他方の側面部2bを内玄関14側に向け配設している。
【0019】
詳しくは、共同利用宅配受け取り装置1は、例えば、従来の技術の項にて、図5を用いて説明したもののように、複数のものが集合住宅の共同玄関に縦横に連設されて、前述のツールボックスや集中捺印装置ユニット等と通信線にて接続し使用することができる。そして、住戸の居住者の不在時において、宅配便の配達物受け取りを可能とする。この共同利用宅配受け取り装置1は、表裏の2方向の側面部に開口部21、22を有する箱体2と、扉体3、4と、表裏それぞれの住戸表示部6、7、及び入力操作部8、9を備えた制御部5とを有して構成され、この制御部5に設けられているマイクロコンピュータを介して、前述のツールボックスや、集中捺印装置ユニット等と連動するよう制御される。
【0020】
箱体2は、この場合、鋼板材料にて形成され、図3に示す如く、集合住宅の共同玄関の区画壁11の表裏にわたって設置し連設可能となるように、立方体状で、外玄関13側に面する表側となる一方の側面部2a側の略全面にわたって開口部21が、内玄関14側に面する裏側となる他方の側面部2b側の、後述する制御部5以外の略全部分にわたって開口部22がそれぞれ設けられている。
【0021】
扉体3、4は、上記開口部21、22をそれぞれ覆うもので、例えば鋼板材料にて形成され、箱体2の、表側である一方の側面部2a側に、後述する状態表示部10を露出させるための開口窓32を有する扉体3が、裏側である他方の側面部2b側の後述する住戸表示部7及び入力操作部9の下方に扉体4がそれぞれ開閉自在に配設される。この扉体3、4は、それぞれ錠装置として、各開閉ハンドル31、41の動きに連動するとともに制御部5にて制御される施錠部(図示せず)をもった電気錠を備えており、扉体3の電気錠がその裏面側に設けられている閉じこめ防止操作部33、扉体4の電気錠がその表面に設けられている逆マスターキー操作部42の操作にそれぞれ連動して開錠するようになっている。なお、逆マスターキーは、集合住宅の各住戸玄関に設けられているシリンダー錠を開錠する、異なる何れの鍵を差し込んでも開錠可能な電気錠操作部である。
【0022】
制御部5は、扉体3、4に設けられている上記電気錠の制御と配達物の配達先である受取人住戸の住戸番号表示の制御等を行うもので、箱体2の内部に一方の側面部2aと他方の側面部2bにわたって収容され設けられる。そして、上記のマイクロコンピュータを中心にして、一方の側面部2aの、受取人住戸の住戸番号を入力する入力操作部8及び、この入力された住戸番号を表示する住戸表示部6と、他方の側面部2bの、扉体4の電気錠を開錠するために各住戸毎に予め設定された暗証番号を入力する入力操作部9、集合住宅の居住者に配達物の配達先である受取人住戸の住戸番号を表示する住戸表示部7と、箱体2内部に配達物が有ってその箱体2が使用状態中であることを知らせる状態表示部10とを有して構成されている。
【0023】
この場合、入力操作部8、9はテンキーを有して形成され、具体的には、入力操作部8には、図2(a)に示すように、テンキー以外に宅配業者等の配達人が配達物を箱体2内へ置く際に使用する「配達」キー81が設けられ、入力操作部9には、図2(b)に示すように、テンキー以外に各住戸の居住者が箱体2内から配達物を取り出す際に使用する「受取」キー91が設けられている。住戸表示部6、7は、7セグLED素子を並設して形成されている。また、状態表示部10は、緑色及び赤色点灯の2色点灯可能な2色LED素子にて形成されている。
【0024】
上記の共同利用宅配受け取り装置1は、この場合、図3に示すように、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった自動扉にて形成された玄関扉12の設置された、集合住宅の共同玄関の、外玄関13と内玄関14とを区分する区分手段に相当する区画壁11の内外にわたって、箱体2の一方の側面部2aが外玄関13側、他方の側面部2bが内玄関14側に向くように設置されている。なお、この場合、外玄関13の壁面等には、集合住宅へ来訪した外来者が住戸の居住者と通話するための通話装置15が設けられ、また、内玄関14の適宜位置には、メールボックス16が設けられている。そして、来訪者は、通話装置15にて各住戸の居住者と通話した後、各住戸の居住者によって玄関扉12の施錠手段が開錠されて、内玄関14から例えばエレベータ17らを使用して各住戸に到達できるようになっている。また、郵便物や新聞等は、その配達人が、通話装置15を介して予め決められた暗証番号を入力し、玄関扉12の施錠手段が開錠されるようになっている。
【0025】
宅配業者などの配達人は、共同利用宅配受け取り装置1を使用する際に、まず、複数の箱体2のうちで緑色点灯している状態表示部10の箱体2の扉体3を開け、配達物を箱体2内へ載置し、入力操作部8の「配達」キー81を押す。なお、この複数の箱体2それぞれには、各箱体2を特定するための番号が設定されている。「配達」キー81が押されると、住戸表示部6の7セグLED素子が「0000」の点滅動作を開始し、テンキーの入力待ち状態であることを知らせる。そして、配達人が、配達先の住戸番号として例えば「101」とテンキー入力を行うと、住戸表示部6の表示が「101」の表示される。なお、このテンキーの入力待ち状態は、「配達」キー81が押されたのち、例えば1分間のみ継続するように設定されている。
【0026】
次いで、扉体3裏面に設けられている施錠レバー34を施錠側に設定する。このときに、状態表示部10のLED素子が緑色から赤色に点灯状態が変わり、箱体2内部に配達物が有ってその箱体2が使用状態中であることがわかる。その後、扉体3を閉鎖すると、集中捺印装置ユニットが連動制御されて、制御部5のマイクロコンピュータから集中捺印装置ユニットへ、通信線を介して配達先の住戸番号と扉体3の閉鎖状態である旨の情報とが伝達される。すると、集中捺印装置ユニットに設けられている住戸表示部に配達先の住戸番号の「0101」表示が点滅動作し、配達人による確認操作の入力待ち状態である旨を知らせる。
【0027】
そして、配達人にて集中捺印装置ユニットに設けられている「確認」キーを押すと、集中捺印装置ユニットの制御回路において配達先の住戸番号の検証がなされ、その住戸番号が正しいときに集中捺印装置ユニットに設けられている捺印レバーを操作し伝票挿入口に挿入された配達伝票に捺印可能な状態待ちとなって、配達先の住戸番号の「0101」表示が点灯動作に移行し、例えば3分間のみこの状態を継続するように設定されている。なお、この動作と並行して箱体2の制御部5へ向けて、上記の検証結果が伝達されて入力操作部9のテンキーにて暗証番号を入力し、配達先の住戸番号住戸の居住者が箱体2内から配達物を取り出すことの可能な旨を知らせるため、内玄関14側に向いている箱体2の他方の側面部2bの住戸表示部7に住戸番号の「0101」を表示する。
【0028】
また、集合住宅の居住者は、共同利用宅配受け取り装置1を使用して配達物を受け取る際に、まず、複数の箱体2のうちで住戸表示部7に自分の住戸番号を表示している箱体2を確認し、その箱体2の入力操作部9の「受取」キー91を押し、この操作と連動して入力操作可能となるテンキーを操作して、予め登録されている自分の暗証番号(例えば4桁の番号)を入力する。そして、テンキーによって暗証番号が入力されると、その暗証番号が正しいものであるかどうか、つまり配達先の住戸番号と正しく対応したものかどうかが検証され、間違った暗証番号が入力されたときにはエラー音を鳴動させて「受取」キー91が押される前の状態に戻る。正しい暗証番号であることが確認されると、箱体2の制御部5から扉体4に設けられている電気錠へ向けて開錠信号が出力されその電気錠の施錠部が開錠状態となり、また、状態表示部10のLED素子が赤色から緑色に点灯状態が変わる。そして、居住者は、開錠された扉体4を開けて箱体2内の配達物を取り出した後、再び、扉体4を閉める。以上のようにして、集合住宅の居住者は、共同利用宅配受け取り装置1を使用して配達物の受け取りを完了する。
【0029】
したがって、以上説明した共同利用宅配受け取り装置1及びその設置構造によると、箱体2の一方の側面部2aの側からは、箱体2内部に配達物が有ってその箱体2が使用状態中であることを知らせる状態表示部10が確認可能であって、その開口部21内側に設けられた、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部6が一方の扉体3にて隠蔽されて確認不可能で、他方の側面部2bの側からは箱体2の開口部22周辺に設けられた配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部7が他方の扉体4にて隠蔽されず確認可能となるので、集合住宅の居住者のみに配達人によって特定される配達物の受取人住戸を知らすことを可能とさせることが出来る。
【0030】
そして、箱体2の一方の側面部2aの側からは、箱体2内部に配達物の有る使用状態中を、箱体2内部に設けられて、箱体2外へ扉体3の開口窓32を介して露出された状態表示部10にて確認できるので、箱体2の内側に状態表示部10を設けてその箱体2に対応させ配達人に使用状態中か否かを確認させることができて使い勝手を向上でき、しかも、箱体2を容易に連設させ設置できる。
【0031】
また、共同利用宅配受け取り装置1が、その一方の側面部2aを外玄関13側、他方の側面部2bを内玄関14側に向けて、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉12を有する、共同玄関の外玄関13と内玄関14とを区分する区画壁11等の区分手段の内外にわたって配設されるので、より確実に集合住宅の居住者のみに、配達人によって特定される配達物の受取人住戸を知らすことが出来て、集合住宅の居住者以外の外部の不特定多数の第3者にてその受取人住戸が認識されることが少ない。
【0032】
【発明の効果】
本発明の共同利用宅配受け取り装置及びその設置構造は、上述の実施態様の如く実施されて、箱体の一方の側面部の側からは、箱体内部に配達物が有ってその箱体が使用状態中であることを知らせる状態表示部が確認可能であって、その開口部内側に設けられた、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部が一方の扉体にて隠蔽されて確認不可能で、他方の側面部の側からは箱体の開口部周辺に設けられた配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部が他方の扉体にて隠蔽されず確認可能となるので、集合住宅の居住者のみに配達人によって特定される配達物の受取人住戸を知らすことを可能とさせることが出来る。
【0033】
そして、箱体の一方の側面部の側からは、箱体内部に配達物の有る使用状態中を、箱体内部に設けられて、箱体外へ扉体の開口窓を介して露出された状態表示部にて確認できるので、箱体の内側に状態表示部を設けてその箱体に対応させ配達人に使用状態中か否かを確認させることができて使い勝手を向上でき、しかも、箱体を容易に連設させ設置できる。
【0034】
また、共同利用宅配受け取り装置が、その一方の側面部を外玄関側、他方の側面部を内玄関側に向けて、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉を有する、共同玄関の外玄関と内玄関とを区分する区画壁等の区分手段の内外にわたって配設されるので、より確実に集合住宅の居住者のみに、配達人によって特定される配達物の受取人住戸を知らすことが出来て、集合住宅の居住者以外の外部の不特定多数の第3者にてその受取人住戸が認識されることが少ない。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の共同利用宅配受け取り装置の概略構成を示し、(a)、(b)は一方の側面部側から見た正面図、(c)、(d)は他方の側面部側からみた裏面図である。
【図2】同共同利用宅配受け取り装置の入力操作部を示す説明図である。
【図3】同共同利用宅配受け取り装置の設置構造の説明図である。
【図4】本発明の従来例である共同利用宅配受け取り装置を示す正面図である。
【図5】本発明の他の従来例である共同利用宅配受け取り装置を示す正面図である。
【図6】同共同利用宅配受け取り装置の箱体を示す説明図である。
【符号の説明】
1 共同利用宅配受け取り装置
2 箱体
21、22 開口部
2a 側面部(一方の側面部)
2b 側面部(他方の側面部)
3 扉体(一方の扉体)
32 開口窓
4 扉体(他方の扉体)
6、7 住戸表示部
10 状態表示部
11 区画壁
12 玄関扉
13 外玄関
14 内玄関
Claims (3)
- マンション等の集合住宅の共同玄関に設置される共同利用宅配受け取り装置であって、
その2つの側面部それぞれに開口部を有する箱体の各開口部に、その錠装置の施錠部をもった扉体をそれぞれ設け、配達物の配達先である受取人住戸を特定する住戸表示部を、一方の側面部は一方の扉体にて隠蔽される箱体の開口部内側、他方の側面部には箱体の開口部周辺にそれぞれ設け、箱体内部に配達物が有ってその箱体が使用状態中であることを知らせる状態表示部を、一方の側面部側から確認可能となるように設けてなる共同利用宅配受け取り装置。 - 状態表示部を、箱体内部に配設するとともに、一方の扉体には該状態表示部を箱体外へ露出させる開口窓を設けたとを特徴とする請求項1記載の共同利用宅配受け取り装置。
- 請求項1又は2記載の共同利用宅配受け取り装置を、共同玄関の外玄関と内玄関とを区分する、集合住宅の居住者のみ開錠可能な電気錠等の施錠手段をもった玄関扉を有する区画壁等の区分手段の内外にわたって、一方の側面部を外玄関側、他方の側面部を内玄関側に向け配設したことを特徴とする共同利用宅配受け取り装置の設置構造。
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