JP3644805B2 - 基板洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)に対してノズルから洗浄液を吐出させて洗浄する基板洗浄装置に係り、特に、基板面内に供給される洗浄液の供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するようにノズルを移動させながら洗浄処理を施す技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の基板洗浄装置として、例えば、基板を回転自在に支持する回転支持機構と、洗浄液を一定圧の高圧噴流で吐出するジェット式のノズルと、供給される洗浄液の基板面内での供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を一定速度で移動するように前記ノズルを移動させる移動機構とを備えているものが挙げられる。このような装置では、基板を回転させつつ、基板面内に供給される洗浄液の供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように前記ノズルを移動させることによって基板の表面全体にわたって洗浄液を吐出させ、基板表面に付着しているパーティクルやゴミを離脱させて洗浄除去するようになっている。
【0003】
なお、洗浄液の吐出圧は洗浄効果に大きく影響する洗浄条件の一つであるので、パーティクルやゴミの付着度合いが異なる基板のロット毎、あるいは基板の種類や基板1枚ごとに変えたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、基板は回転している関係上、基板の中心部においてはノズルに対する相対移動速度が遅く、周縁部に向かうに従って速くなっているので、相対移動速度の遅い基板の中心部では洗浄液による過度の衝撃を受けることがある。そこで、洗浄条件の一つである洗浄液の吐出圧は、基板の中心部で最も適した洗浄度合いとなるように一般的に設定されているが、このように中心部にあわせて設定すると相対移動速度が速い基板の周縁部では十分に洗浄を行うことができず、洗浄ムラが生じて後の基板処理に悪影響を与えるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板面内を移動する洗浄液の供給位置に応じて洗浄条件を変えることにより、基板の全面にわたって均一に洗浄処理を施すことができる基板洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項に記載の基板洗浄装置は、回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、前記ノズルの吐出孔から吐出される洗浄液の吐出圧を調節する吐出圧調節手段と、前記洗浄液の吐出圧を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出圧調節手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、前記ノズルの吐出孔が位置する基板面に対する吐出高さを調節する吐出高さ調節手段と、前記吐出高さを基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出高さ調節手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、前記基板面に対する前記ノズルの吐出角度を調節する吐出角度調節手段であって、前記ノズルが基板中心に対向した位置にある状態で、前記ノズルの吐出角度を調節したときに、前記ノズルの吐出孔が常に基板中心に向いた状態で吐出角度を調節するものと、前記吐出角度を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出角度調節手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、前記ノズルから吐出される洗浄液の吐出流量を調節する吐出流量調節手段と、前記吐出流量を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出流量調節手段を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の基板洗浄装置において、基板面内を移動する洗浄液の供給位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御手段は前記位置検出手段が検出した位置に基づいて制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、請求項に記載の基板洗浄装置において、前記制御手段は、洗浄液の供給位置が基板の中心部側で洗浄液の吐出圧を低く、洗浄液の供給位置が基板の周縁部側に向かうにしたがって洗浄液の吐出圧を高くするように前記吐出圧調節手段を制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項に記載の基板洗浄装置は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の基板洗浄装置において、前記制御手段は、基板面内を移動する洗浄液の供給位置に応じて、前記移動手段によるノズルの移動速度を変えるようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
吐出圧を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、制御手段が吐出圧調節手段を制御する。これによって回転している基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定にすることができる。
【0016】
また、請求項に記載の発明によれば、吐出高さを基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、制御手段が吐出高さ調節手段を制御する。これによって回転している基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定にすることができる。
【0017】
また、請求項に記載の発明によれば、吐出角度を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、制御手段が吐出角度調節手段を制御する。これによって回転している基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定にすることができる。
【0018】
また、請求項に記載の発明によれば、吐出流量を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、制御手段が吐出流量調節手段を制御する。これによって回転している基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定にすることができる。
【0019】
また、請求項に記載の発明によれば、位置検出手段が検出した基板面内における洗浄液の供給位置に基づいて制御手段が制御することにより、正確に検出された洗浄液の供給位置に応じて洗浄条件を調節することができ、洗浄度合いをより一定化することができる。
【0020】
また、請求項に記載の発明によれば、中心部側の吐出圧を低くし、周縁部側に向かって高めてゆくことにより洗浄度合いを一定化できる。
【0021】
また、請求項に記載の発明によれば、移動手段によりノズルの移動速度を洗浄液の供給位置の移動速度を基板面内の位置に応じて変えることによっても洗浄度合いを一定化できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、実施例に係る基板洗浄装置の概略構成を示すブロック図であり、図2はその平面図である。
【0023】
円筒状に形成されてなる6個の支持ピン1aが立設された円板状のスピンチャック1は、底面に連結された回転軸3を介して電動モータ5で回転駆動されるようになっている。この回転駆動により、支持ピン1aで周縁部を当接支持された基板Wが回転中心Pa軸周りに水平面内で回転される。上記のスピンチャック1の周囲には、ノズル7から吐出された洗浄液Sが飛散することを防止するための飛散防止カップ9が配備されている。この飛散防止カップ9は、未洗浄の基板Wをスピンチャック1に載置したり、図示していない搬送手段が洗浄済の基板Wをスピンチャック1から受け取る際に図中に矢印で示すようにスピンチャック1に対して昇降するように構成されている。なお、上記のスピンチャック1と、回転軸3と、電動モータ5とが本発明における回転支持手段に相当する。
【0024】
ノズル7は、その吐出孔7aから高圧の洗浄液Sを基板Wの表面に一定の吐出角度θで供給するように構成されているとともに、昇降/移動機構11によってその供給位置が回転中心Paを通って揺動するようになっている。その後端部付近には支持アーム7bが取り付けられており、これを介して回転モータ11aの回転軸11bに連結されている。この回転モータ11aは回転中心Pb周りにノズル7を基板W上で揺動するためのものであり、その回転量がエンコーダ11cによって検出されて後述するコントローラ27にフィードバックされるようになっている。なお、これらの回転モータ11aと、回転軸11bと、エンコーダ11cとはノズル7を移動させるものであり、本発明の移動手段に相当する。また、エンコーダ11cは、本発明の位置検出手段にも相当するものであり、直接的にはノズル7の位置を検出することにより、基板面内を移動する洗浄液の供給位置を検出している。
【0025】
回転モータ11aとエンコーダ11cを搭載している昇降ベース11dは、立設されたガイド軸11eに摺動自在に嵌め付けられているとともに、ガイド軸11eに並設されているボールネジ11fに螺合されている。このボールネジ11fは、昇降モータ11gの回転軸に連動連結されており、その昇降量は回転量としてエンコーダ11hによって検出されて後述するコントローラ27にフィードバックされる。ノズル7が基板Wの上方にあたる洗浄位置にある際に昇降モータ11gを駆動するとノズル7が昇降されて、基板W面からの吐出孔7aの高さ(吐出高さH)が調節されるので、これらのガイド軸11eと、ボールネジ11fと、昇降モータ11gと、エンコーダ11hとが本発明の吐出高さ調節手段に相当する。
【0026】
なお、上述した昇降/移動機構11によりノズル7は昇降および移動されるが、基板Wに洗浄液Sを吐出していない状態では、図2中に点線で示す待機位置に移動され、飛散防止カップ9に隣接して配備された待機ポット13内にて待機するように構成されている。
【0027】
ノズル7に洗浄液を供給する配管15には、圧縮空気の圧力を、入力された電気信号に対応する圧力に変換するための電空変換弁17と、洗浄液供給源からの洗浄液の圧力を電空変換弁17からの圧力に応じて調節する高圧ユニット19と、複数の流路のそれぞれに配設されている電磁弁21aの開閉動作によって洗浄液の流量を調節するための流量調節ユニット21と、流量調節ユニット21から供給される洗浄液の圧力Pを検出する圧力センサ23と、洗浄液の流量Qを検出する流量センサ25とを介して洗浄液が供給される。電空変換弁17には、本発明の制御手段に相当するコントローラ27から電気信号が入力され、この電気信号に応じた圧力に空気圧が調整されるが、調整された圧力は電空変換弁17に配備された圧力センサによって検出されてコントローラ27にフィードバックされる。また、圧力センサ23と流量センサ25の検出信号P,Qもコントローラー27にフィードバックされ、その信号に応じて高圧ユニット19と流量調節ユニット21とが制御される。
【0028】
コントローラ27には、上述したように各種の信号が入力されるようになっているが、洗浄液Sの吐出圧Pを含む洗浄条件を所望するように指示して洗浄処理プログラム(レシピーとも呼ばれる)を作成したり、作成した複数の洗浄処理プログラムの中から所望のものを選択指示するため等に用いられる指示部31がさらに接続されている。また、作成された洗浄処理プログラムを格納するためのメモリ33もコントローラ27に接続されている。洗浄処理プログラムは、基板の種類ごとなどに作成されており、例えば、図3の模式図に示すように、洗浄処理中における基板Wの回転数、洗浄処理中におけるノズル7の移動速度、基板W上で揺動移動させるノズル7の移動範囲、洗浄液の吐出圧を示し、基板W面内の位置に応じた洗浄液の圧力である吐出圧データを含むものである。
【0029】
吐出圧データは、例えば、図4に示すように設定されている。このデータでは、基板Wとノズル7との相対移動速度が遅い基板Wの中央部側では吐出圧Pを低くし、相対移動速度が速い周辺部側に向かうにしたがって2段階で吐出圧Pを高くしてゆくように設定されている。
【0030】
したがって、洗浄のためにノズル7を揺動移動した際、エンコーダ11cでノズル7の位置を通じて検出される基板W面内の洗浄液の供給位置と、上記吐出データとに基づいてコントローラ27が電空変換弁17への電気信号を調整することにより、高圧ユニット19において洗浄液の圧力Pが図4に示した吐出圧データのように調節される。その結果、相対移動速度が遅い基板Wの中央部側と、相対移動速度が速い基板Wの周辺部側とにおいて、基板Wの表面が受ける洗浄度合いを基板W面内のどの位置においてもほぼ一定にすることができる。このように吐出圧Pを調節するだけで洗浄度合いをほぼ一定にできるので、比較的容易に基板の全面にわたって均一に洗浄を行うことができる。
【0031】
また、予め作成されてメモリ33に格納されている洗浄処理プログラムと吐出圧データとが関連付けられているので、指示部31から洗浄処理プログラムを指示するだけで基板に適した吐出圧による洗浄処理を施すことができるとともに、基板の全面にわたってほぼ均一に洗浄を行うことができる。
【0032】
なお、上記の説明では、基板W上におけるノズル7の位置、すなわち基板W面内の洗浄液の供給位置に応じて段階的に吐出圧Pを変えるようにしたが、図5中に実線で示すように基板W面内を移動する洗浄液の供給位置に応じて直線的に吐出圧Pを変えるようにしてもよい。また、上記の説明では、ノズル7と基板W面との相対移動速度だけに着目し、一定吐出圧であれば基板の周辺部ほど洗浄度合いが低下するとしている。しかしながら、パーティクルの種類や基板の表面状態によっては、一定吐出圧で洗浄すると中心部側ほど洗浄度合いが低下する事態も考えられる。このような場合には、図5中に点線で示すように、基板Wの周縁部に向かうにしたがって洗浄液の吐出圧Pを低下させるようにすればよい。
【0033】
さらに洗浄度合いを調節可能な洗浄条件としては、吐出孔7aの基板W面からの高さH、つまり吐出高さHがある。この場合には、昇降モータ11gを駆動して、図6に示すように基板W上におけるノズル7の位置、すなわち基板W面内の洗浄液供給位置に応じて吐出高さHを調節する。具体的には、例えば、図中に実線で示すように中央部側から周辺部側に向かって段階的に吐出高さHを低くしてゆく。これによって洗浄度合いを基板W面内の位置にかかわらずほぼ一定化できる。なお、昇降モータ11gによりノズル7を昇降して吐出高さHを変えると、基板W面内における洗浄液の供給位置が回転中心Paからずれることになるので、吐出高さHを変えるとともに後述する吐出角度調整機構(35)により、常に回転中心Paに洗浄液Sが供給されるように吐出角度θを調節することが好ましい。
【0034】
なお、吐出高さHを段階的に変えるのではなく、図6中に二点鎖線で示すように周縁部側に向かって直線的に吐出高さHを低くしてゆくようにしてもよく、中心部側ほど洗浄度合いが低下している場合には、点線で示すように中心に向かうにつれて吐出高さHが低くなるように調節すればよい。
【0035】
また、洗浄条件としてはノズル7から基板Wに吐出される吐出量Qもある。この吐出量Qを調節するには、流量調節ユニット21に配設されている複数個の電磁弁21aを開閉することによって行う。具体例としては、図7に示すように基板Wの周縁部側に向かうにしたがって吐出量Qを増加させて洗浄度合いの一定化を図る。この場合も上述した吐出圧Pや吐出高さHのように段階的に流量Qを変えたり、上述した理由により周縁部側に向かうにつれて吐出量Qを少なくするようにしてもよい。
【0036】
さらに図8に示すような吐出角度調節機構35(吐出角度調節手段)を採用することにより、上記の実施例装置では一定であったノズル7の基板W面に対する角度(吐出角度θ)を基板W面内を移動する洗浄液供給位置に応じて変えるようにしてもよい。
【0037】
すなわち、ノズル7は、回転軸Pcを横向き(紙面に向かう方向)にして配備された角度調節モータ35aを後端部付近に配備し、この角度調節モータ35aのギア35bが、ノズル7に突設されたガイド軸35cを摺動自在に嵌め込まれたガイド溝35dを有するガイド部材35eの固定ギア35fに咬合している。したがって、角度調節モータ35aを回転駆動することによって、ガイド軸35cがガイド溝35dを摺動し、吐出孔7aが常に回転中心Paに向いた状態で吐出角度θを調節することができる。
【0038】
このように吐出角度調節機構35を採用して吐出角度θを調節可能に構成した場合には、例えば、図9に示すように基板W面内を移動する洗浄液供給位置に応じて吐出角度θを可変すればよい。つまり、実線で示すように基板Wの周縁部側に向かうにつれて吐出角度θを大きくしたり、あるいは二点鎖線で示すように周縁部側に向かうにしたがって吐出角度θを小さくしてゆく。このように基板W面内を移動する洗浄液供給位置によってどのように吐出角度θを設定するかは、パーティクルやゴミの付着度合いや種類によって決定すればよい。
【0039】
なお、上記の説明では、洗浄条件である吐出圧,吐出高さH,吐出量Q,吐出角度θを個々に変える構成を例に採って説明したが、本発明は少なくとも一つの洗浄条件を基板W面内を移動する洗浄液供給位置に応じて変えれば良く、例えば、吐出圧と吐出高さHを組み合わせて変えたり、吐出角度θと吐出高さHを組み合わせて変えるようにしてもよい。
【0040】
また、上記の洗浄条件の他に、基板W面内における位置に応じてノズル7の移動速度を変えるようにしてもよい。具体的には、回転モータ11aの回転速度を基板W面内における位置に応じて変える。例えば、基板Wの中心部側では回転速度を速くし、周縁部側に向かうにつれて遅くする。このようにノズル7の移動速度を変えることによっても洗浄度合いをほぼ一定にすることができる。
【0041】
なお、基板W上を移動するノズル7の位置、すなわち基板W面内の洗浄液供給位置を位置検出手段であるエンコーダ11cによって検出し、これに基づいて吐出圧などの洗浄条件を変えるようにしたが、本発明の位置検出手段はこのような構成に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、ノズル7の移動速度と移動範囲が判れば移動開始時点からの経過時間を測定することによりノズル7の位置、すなわち洗浄液の供給位置を知ることができるので、これに基づいて吐出圧などの洗浄条件を調節するようにしてもよい。
【0042】
また、上述した実施例では、洗浄液を高圧噴流で供給するいわゆるジェット式のノズルを例に採って説明したが、本発明は洗浄液に超音波振動を加えて基板に吐出する超音波式のノズルであっても適用することが可能である。この場合には、例えば、位置検出手段としてCCDカメラを使い、ノズル7から基板W面内における実際の洗浄液の供給位置を検出し、これに基づいて超音波振動の出力PWや、周波数を変えるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項に記載の装置発明によれば、洗浄液の吐出圧を調節することで洗浄度合いを一定にすることができ、比較的容易に基板の全面にわたって均一に洗浄を行うことができる。
【0045】
また、請求項に記載の装置発明によれば、ノズルの吐出高さを調節することで基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定にすることができる。
【0046】
また、請求項に記載の装置発明によれば、ノズルの吐出角度を調節することにより洗浄度合いを一定にすることができる。
【0047】
また、請求項に記載の装置発明によれば、洗浄液の吐出流量を調節することによって基板面内のどの位置においても洗浄度合いを一定化できる。
【0048】
また、請求項に記載の装置発明によれば、正確に基板面内の洗浄液供給位置を検出することができるので、基板面内の位置に応じて正確に洗浄条件を調節することができて洗浄度合いを一定化できる。したがって、基板の全面にわたってより均一に洗浄を行うことができる。
【0049】
また、請求項に記載の装置発明によれば、中心部側の吐出圧を低くし、周縁部側に向かって高めてゆくことによって洗浄度合いを一定化でき、基板の全面にわたって均一に洗浄することができる。
【0050】
また、請求項に記載の装置発明によれば、ノズルの移動速度を基板上の位置に応じて変えることによっても洗浄度合いを一定化できる。ノズルの移動手段は通常装置に配備されているものであるので、容易に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る基板洗浄装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 基板洗浄装置の平面図である。
【図3】 メモリに格納された洗浄処理プログラムを示す模式図である。
【図4】 吐出圧データを示す模式図である。
【図5】 吐出圧データの他の例を示す模式図である。
【図6】 吐出高さデータを示す模式図である。
【図7】 吐出量データを示す模式図である。
【図8】 吐出角度調節機構を示す図である。
【図9】 吐出角度データを示す模式図である。
【符号の説明】
W … 基板
S … 洗浄液
1 … スピンチャック(回転支持手段)
3 … 回転軸(回転支持手段)
5 … 電動モータ(回転支持手段)
7 … ノズル
7a … 吐出孔
9 … 飛散防止カップ
11 … 昇降/移動機構
11a … 回転モータ(移動手段)
11c … エンコーダ(位置検出手段)
11g … 昇降モータ(吐出高さ調節手段)
11h … エンコーダ
13 … 待機ポット
17 … 電空変換弁(吐出圧調節手段)
19 … 高圧ユニット(吐出圧調節手段)
21 … 流量調節ユニット(吐出量調節手段)
27 … コントローラ(制御手段)
35 … 吐出角度調節機構(吐出角度調節手段)

Claims (7)

  1. 回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、
    前記ノズルの吐出孔から吐出される洗浄液の吐出圧を調節する吐出圧調節手段と、
    前記洗浄液の吐出圧を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出圧調節手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、
    前記ノズルの吐出孔が位置する基板面に対する吐出高さを調節する吐出高さ調節手段と、
    前記吐出高さを基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出高さ調節手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、
    前記基板面に対する前記ノズルの吐出角度を調節する吐出角度調節手段であって、
    前記ノズルが基板中心に対向した位置にある状態で、前記ノズルの吐出角度を調節したときに、前記ノズルの吐出孔が常に基板中心に向いた状態で吐出角度を調節するものと、
    前記吐出角度を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出角度調節手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 回転支持手段上で回転している基板に対してノズルの吐出孔から洗浄液を吐出させ、吐出された洗浄液の基板面内における供給位置が、少なくとも基板中心と基板周縁との間を移動するように移動手段によって前記ノズルを移動させて洗浄する基板洗浄装置において、
    前記ノズルから吐出される洗浄液の吐出流量を調節する吐出流量調節手段と、
    前記吐出流量を基板の中央部側と周縁部側とで段階的に、または直線的に変えるように、前記吐出流量調節手段を制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする基板洗浄装置。
  5. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の基板洗浄装置において、基板面内を移動する洗浄液の供給位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御手段は前記位置検出手段が検出した位置に基づいて制御するようにしたことを特徴とする基板洗浄装置。
  6. 請求項に記載の基板洗浄装置において、前記制御手段は、洗浄液の供給位置が基板の中心部側で洗浄液の吐出圧を低く、洗浄液の供給位置が基板の周縁部側に向かうにしたがって洗浄液の吐出圧を高くするように前記吐出圧調節手段を制御するようにしたことを特徴とする基板洗浄装置。
  7. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の基板洗浄装置において、前記制御手段は、基板面内を移動する洗浄液の供給位置に応じて、前記移動手段によるノズルの移動速度を変えるようにしたことを特徴とする基板洗浄装置。
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