JP3974340B2 - 基板洗浄方法および基板洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)基板、あるいは、磁気ディスク用のガラス基板やセラミック基板などのような各種の基板に洗浄処理を施すための基板洗浄方法および基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程には、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に成膜やエッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形成していく工程が含まれる。微細加工のためにはウエハ表面、特に半導体素子(デバイス)形成のための薄膜が形成されるデバイス領域が含まれるウエハの一方面(薄膜形成面)を清浄に保つ必要があるから、必要に応じてウエハの洗浄処理が行われる。たとえば、ウエハの薄膜形成面上に形成された薄膜を研磨剤を用いて化学的及び物理的に研磨処理(以下、CMP処理という)した後には、研磨剤(スラリー)がウエハ両面に残留しているから、このスラリーを除去する必要がある。
【0003】
上述のような従来のウエハの洗浄を行うウエハ洗浄装置は、たとえば、ウエハを回転させながらその両面に洗浄液を供給しつつウエハの両面をブラシでスクラブ洗浄する両面洗浄装置と、ウエハを回転させながらその両面に洗浄液を供給しつつウエハの薄膜形成面をスクラブ洗浄および超音波洗浄する片面洗浄装置と、ウエハを回転させながらその両面に純水を供給して水洗し、次いで純水の供給を停止させてウエハを高速回転させることでウエハ表面の水分を振り切り乾燥させる水洗・乾燥装置とからなっている。
【0004】
ここで特に、上述の片面洗浄装置には、主にウエハ表面に固着したパーティクルを除去するために、ウエハの表面をスポンジブラシによってスクラブ洗浄するブラシ洗浄機構と、主にウエハ表面に残留する微細なパーティクルを除去するために、ウエハの表面に向けて超音波が付与された洗浄液を供給する超音波洗浄機構とが備えられ、これらの機構によって、ウエハ表面に付着しているゴミやスラリーなどの微細なパーティクルを除去できるようになっている。
【0005】
そして、上記超音波洗浄機構は、超音波発振器からのパルスを受けて超音波振動する振動板からの一定の出力エネルギーによって、洗浄液に一定の超音波振動を付与し、この超音波振動が付与された洗浄液をウエハ表面に向けて吐出する超音波ノズルを備えており、この洗浄液の持つ超音波振動によって、微細なパーティクルがウエハ表面から離脱されて除去できるようになっている。なお、上記「出力エネルギー」とは、超音波振動の振幅にほぼ比例して出力される仕事量のことで、たとえば、「出力何W(ワット)」というように表されるものであり、単に「出力」ともいう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のウエハ洗浄装置においては、ウエハの外周端部の特にウエハ端面に上述のスラリー等の不要物が付着したままで良好に除去されないという問題があった。すなわち、ウエハの両面、正確には、ウエハの両面のうちの外周端部を除くウエハの中央領域においては、上述のウエハ洗浄装置において良好に不要物が除去されるものの、ウエハの外周端部、特にそのうちのウエハ端面部においては不要物が付着したままとなってしまうという問題があった。
【0007】
なぜなら、上述のブラシによる洗浄では、ブラシがウエハの外周端部の特にウエハ端面にブラシが回り込めず、ウエハの外周端部を十分に洗浄できないからである。また、超音波洗浄機構による洗浄では、中央領域内のデバイスの損傷を防ぐために、超音波ノズルでの出力をそれ以上あげることができず、洗浄能力に限界があるため、ウエハの外周端部を十分に洗浄できないからである。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、基板の中央領域内のデバイスの損傷を防ぐとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる基板洗浄方法および基板洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の技術的課題を解決するための、請求項1に係る発明は、基板の中心を通り基板に垂直な回転軸を中心として回転する基板に向けて、超音波振動が付与された洗浄液をノズルから供給して基板を洗浄する基板洗浄方法において、上記ノズルを基板の中央領域と外周端部との間で移動させるノズル移動工程と、基板の中央領域であるデバイス領域に向けて上記超音波振動が付与された洗浄液を上記ノズルから供給し、基板のデバイス領域を洗浄する中央洗浄工程と、基板の外周端部の領域であり上記デバイス領域の外側の領域である非デバイス領域に向けて上記超音波振動が付与された洗浄液を上記ノズルから供給し、基板の非デバイス領域を洗浄する端部洗浄工程と、を備え、上記中央洗浄工程でのデバイス領域に対する洗浄力よりも上記端部洗浄工程での非デバイス領域に対する洗浄力の方が高くなるように、洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが上記中央洗浄工程と上記端部洗浄工程とで互いに異なっており、上記ノズル移動工程による上記ノズルの移動に伴って洗浄液の供給位置が上記デバイス領域および上記非デバイス領域の間で移動するときに、上記洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが上記デバイス領域と上記非デバイス領域との境界で切り替えられ、上記洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが、上記デバイス領域内および上記非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とされることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0010】
この請求項1に係る発明の基板洗浄方法によると、洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを基板のデバイス領域と非デバイス領域とで変化させ、基板の中央領域に対する洗浄力よりも基板の外周端部に対する洗浄力が高くなるように基板が洗浄される。言い換えれば、基板のデバイス領域に対しては比較的低い洗浄力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的高い洗浄力で洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の低い洗浄力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの高い洗浄力で洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
また、基板の中央領域と外周端部との間でノズルを移動させつつ基板を洗浄できる。したがって、少なくとも1つのノズルで基板を洗浄できる。そして、ノズルの移動に応じて、洗浄液供給位置がデバイス領域と非デバイス領域との間で移動するときに、それらの領域の境界で洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが切り替えられ、当該洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータがデバイス領域内および非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とされることにより、基板のデバイス領域と非デバイス領域のそれぞれで最適な基板の洗浄を行うことができる。
なお、ここで、「ノズルの移動」とは、円弧等の曲線に沿う移動であってもよいし、直線に沿う移動であってもよい。また、中央領域と外周端部領域との間での、往復移動であってもよいし、一方向のみの移動であってもよい。
【0011】
たとえば、中央洗浄工程と端部洗浄工程とが交互に繰り返して行われてもよい。また、中央洗浄工程は、基板のデバイス領域および非デバイス領域を超音波で洗浄するものであってもよく、端部洗浄工程は、基板のデバイス領域以外の、外周端部を含む非デバイス領域を超音波で洗浄するものであってもよい。
【0012】
また、ここでいう「洗浄液」は、純水および薬液(たとえば、フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸、燐酸、酢酸、アンモニアまたはこれらの過酸化水素水溶液、および有機アルカリや有機酸などを含む液体)のいずれであってもよく、基板表面を洗浄できる液体であればなんでもよい。
【0013】
また、ここでいう「ノズル」は、洗浄液の吐出口を有するものであれば何でもよく、吐出口が1つあるいは複数であってもよく、その吐出口の形状も問わず、丸孔、スリット状の細長孔などであってもよい。また、ノズル自体の数が1つであっても複数であってもよい。
【0014】
また、「デバイス領域」は、基板の中央部のほぼ円形状の領域であって、これと対比して用いている「非デバイス領域」は、具体的には、基板のデバイス領域以外の少なくとも基板の端面を含む基板の外周近傍のほぼドーナツ状の領域である。
【0015】
またさらに、ここでいう「パラメータ」とは、基板に対する洗浄力を左右する状態変数の事であり、たとえば、請求項2〜7に記載の、洗浄液に付与された超音波振動の出力エネルギー、洗浄液の流量、洗浄液の圧力、基板表面とノズルとの間の距離、基板の回転速度、およびノズルの移動速度のうちの少なくともいずれか1つを含むものである。
【0016】
なお、ここでいう基板の「回転」は、基板の一方面を吸着保持しつつ基板の回転軸を中心に回転する吸着式のスピンチャックによるものであってもよく、基板の周縁部をその下方および端面でピン保持しつつ基板の回転軸を中心に回転するピン保持式のスピンチャックによるものであってもよい。あるいは、基板の周縁部の端面に当接しつつ基板の回転軸に平行な軸を中心に回転する少なくとも3つのローラピンのようなものであってもよい。すなわち、基板に垂直な回転軸を中心として所定の回転方向に基板を回転させるものであってもよい。
【0017】
次に、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、上記洗浄液に付与された超音波振動の出力エネルギーを含むものであって、上記中央洗浄工程における超音波振動の出力エネルギーよりも、上記端部洗浄工程における超音波振動の出力エネルギーの方が大きくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0018】
この請求項2に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしての超音波振動の出力エネルギー(以下、単に超音波出力という)を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的小さい超音波出力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的大きい超音波出力で洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の小さい超音波出力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの大きい超音波出力で洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
【0019】
なお、ここでいう「超音波振動の出力エネルギー」とは、ノズルにおける超音波振動の振幅にほぼ比例して出力される仕事量を含み、たとえば、「出力何W(ワット)」というように表されるものである。なお、この出力を大きくすれば、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな超音波振動エネルギーを与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。ここで、たとえば超音波ノズルにおける周波数が1〜3MHzの場合、基板のデバイス領域に対しては65W未満の出力で、基板の非デバイス領域に対しては65W以上の出力で超音波洗浄するのが好ましく、さらに好ましくは、基板のデバイス領域に対しては60Wの出力で、基板の非デバイス領域に対しては80Wの出力で超音波洗浄するのがよい。
【0020】
次に、請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、上記洗浄液の流量を含むものであって、上記中央洗浄工程における洗浄液の流量よりも、上記端部洗浄工程における洗浄液の流量の方が大きくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0021】
この請求項3に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしての洗浄液の流量を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的小さい流量の洗浄液で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的大きい流量の洗浄液で洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の小さい流量の洗浄液で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの大きい流量の洗浄液で洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
【0022】
なお、ここでいう「洗浄液の流量」とは、ノズルの吐出口から供給される洗浄液の単位時間当たりの供給量を含む。なお、この流量を大きくすれば、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな速度エネルギーおよび超音波振動エネルギーを与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0023】
次に、請求項4に係る発明は、請求項1から3までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、上記洗浄液の圧力を含むものであって、上記中央洗浄工程における洗浄液の圧力よりも、上記端部洗浄工程における洗浄液の圧力の方が大きくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0024】
この請求項4に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしての洗浄液の圧力を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的小さい圧力の洗浄液で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的大きい圧力の洗浄液で洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の小さい圧力の洗浄液で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの大きい圧力の洗浄液で洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
【0025】
なお、ここでいう「洗浄液の圧力」とは、ノズルの吐出口から供給される洗浄液の圧力を含む。なお、この圧力を大きくすれば、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな圧力エネルギーを与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0026】
次に、請求項5に係る発明は、請求項1から4までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、基板表面とノズルとの間の距離を含むものであって、上記中央洗浄工程における上記距離よりも、上記端部洗浄工程における上記距離の方が小さくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0027】
この請求項5に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしての基板表面とノズルとの間の距離を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的遠い距離までノズルを離して洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的近い距離にノズルを近づけて洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の距離までノズルを離して洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの距離にノズルを近づけて洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
【0028】
なお、ここでいう「基板表面とノズルとの間の距離」とは、ノズルの吐出口から基板表面における洗浄液の供給位置(地点)までの距離を含む。なお、この距離を小さくすれば、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな圧力エネルギーおよび超音波振動エネルギーを与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0029】
次に、請求項6に係る発明は、請求項1から5までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、基板の回転速度を含むものであって、上記中央洗浄工程における基板の回転速度よりも、上記端部洗浄工程における基板の回転速度の方が大きくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0030】
この請求項6に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしての基板の回転速度を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的遅い回転速度で基板を回転させて洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的速い回転速度で基板を回転させて洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の遅い回転速度で基板を回転させつつ洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの速い回転速度で基板を回転させつつ洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できる。
【0031】
なお、ここでいう「基板の回転速度」とは、基板の単位時間当たりの回転数や基板の角速度を含む。なお、この回転速度を大きくすれば、基板の遠心力が増して基板上での洗浄液の排出速度が大きくなるとともに、基板と洗浄液との相対速度が大きくなるため、基板に付着する微細な不要物に対して、より大きな速度エネルギーを与えつつ洗浄液の排出効率が向上するので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0035】
次に、請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の基板洗浄方法において、上記パラメータとは、上記ノズル移動工程におけるノズルの移動速度を含むものであって、上記中央洗浄工程におけるノズルの移動速度よりも、上記端部洗浄工程におけるノズルの移動速度の方が小さくなっていることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0036】
この請求項7に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしてのノズルの移動速度を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては比較的速い移動速度でノズルを移動させて洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的遅い移動速度でノズルを移動させて洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の速い移動速度でノズルを移動させつつ洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの遅い移動速度でノズルを移動させつつ洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物をさらに良好に除去できる。
【0037】
なお、ノズルの移動速度を遅くすれば、実質的に基板に対する洗浄液の供給量(流量)が大きくなるため、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな超音波振動エネルギーが与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0038】
次に、請求項8に係る発明は、請求項7に記載の基板洗浄方法において、上記端部洗浄工程におけるノズルの移動速度は、少なくとも一時的にゼロであることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0039】
この請求項8に係る発明の基板洗浄方法によると、パラメータとしてのノズルの移動速度を中央洗浄工程と端部洗浄工程とで変化させ、基板のデバイス領域に対しては所定の移動速度でノズルを移動させて洗浄し、基板の非デバイス領域に対してはノズルを一時的に所定時間だけ停止させて洗浄する。より具体的には、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の所定の移動速度でノズルを移動させつつ洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるまでノズルを所定時間だけ停止させて洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物をさらに良好に除去できる。
【0040】
なお、ノズルの移動を停止させれば、実質的に基板に対する洗浄液の供給量(流量)が大きくなるため、基板に付着する微細な不要物に対してより大きな超音波振動エネルギーが与えられるので、基板に対する洗浄力が高くなる。
【0044】
次に、請求項9に係る発明は、請求項1から8までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法において、上記洗浄される基板はCMP処理された後の基板であることを特徴とする基板洗浄方法である。
【0045】
この請求項9に係る発明の基板洗浄方法によると、洗浄される基板は、CMP処理(研磨剤を用いた化学的物理的研磨処理の略称)された基板であるので、基板の表面、特に基板の端面を含む外周端部に大量の研磨剤(スラリー)が付着しているが、その大量のスラリーでさえ良好に除去できる。
【0048】
次に、請求項10に係る発明は、基板(W)の中心を通り基板に垂直な回転軸を中心として回転する基板に向けて、超音波振動が付与された洗浄液を供給して基板を洗浄する基板洗浄装置において、基板表面に上記超音波振動が付与された洗浄液を供給して基板表面を洗浄するノズル(7)と、このノズルを基板の中央領域と外周端部との間で移動させるノズル移動手段(11)と、このノズル移動手段によるノズルの移動位置に基づいて、基板の中央領域であるデバイス領域(S1)に対する洗浄力よりも、基板の外周端部の領域であり上記デバイス領域の外側の領域である非デバイス領域(S2)に対する洗浄力の方が高くなるように、上記ノズル移動手段による上記ノズルの移動に伴って洗浄液の供給位置が上記デバイス領域および上記非デバイス領域の間で移動するときに、上記ノズルによる洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを上記デバイス領域と上記非デバイス領域との境界(SS)で切り替え、当該洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを、上記デバイス領域内および上記非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とするパラメータ変更手段(20)と、を備えていることを特徴とする基板洗浄装置である。
【0049】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項のみにおいて同じである。
【0050】
請求項10に係る発明の基板洗浄装置によると、基板のデバイス領域に対しては比較的低い洗浄力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては比較的高い洗浄力で洗浄するように、ノズル移動手段によるノズルの移動位置に基づいてパラメータを変更するとともに、当該洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを、デバイス領域内および非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とする。すなわち、基板のデバイス領域に対してはデバイス領域内のデバイスを損傷しない程度の低い洗浄力で洗浄し、基板の非デバイス領域に対しては外周端部に付着する不要物を十分に除去できるくらいの高い洗浄力で洗浄する。したがって、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去でき、さらに、ノズルの移動に応じて基板のデバイス領域と非デバイス領域との間の境界で洗浄力が切り替えられるので、基板のデバイス領域と非デバイス領域のそれぞれで最適な基板の洗浄を行うことができる。
【0051】
なお、ここで、「ノズル移動手段」は、円弧等の曲線に沿ってノズルを移動させるものであってもよいし、直線に沿ってノズルを移動させるものであってもよい。また、中央領域と外周端部領域との間で、ノズルを往復移動させるものであってもよいし、一方向にのみ移動させるものであってもよい。
【0052】
また、ここで、「パラメータ変更手段」は、洗浄液に付与される超音波振動の出力を発生する発信器、洗浄液の流量を調整する流量調整弁、洗浄液の圧力を調整する圧力調整弁、基板表面とノズルとの間の距離を可変するノズル昇降駆動源、基板を回転させる基板回転駆動源、およびノズルを移動させるノズル移動用駆動源のうちの少なくともいずれか1つに対して制御信号を出力して、その動作を制御するコンピュータなどの制御機器を含む。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下に、上述の技術的課題を解決するための本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の概略構成を簡略的に示すブロック図であり、図2はその主要部の平面図である。なお、この基板洗浄装置は、CMP処理後のほぼ円形のウエハWの両面をスクラブ洗浄して、比較的大きなパーティクルを除去した後に、ウエハWの上面Wa(薄膜形成面)をブラシ洗浄機構によりスクラブ洗浄し、超音波が付与された洗浄液で超音波洗浄して比較的微細なパーティクルを除去する装置である。また、この基板洗浄装置に対するウエハの搬出または搬入は、ウエハWの下面Wb(薄膜形成面とは反対側の面)を吸着保持するハンド(図示せず)を有する基板搬送ロボット等によって適宜行われている。
【0058】
なお、ウエハWの上面Waの中央領域は、半導体素子が形成されるデバイス領域S1となっており、その周囲はウエハWの端面Eを含む非デバイス領域S2となっている。なお、この非デバイス領域S2は、通常、ウエハWの端面Eから3〜5mm内側までの領域である。また、図2においては、1点鎖線SSよりも内側の円形領域が、デバイス領域S1であり、SSよりも外側でウエハWの外周よりも内側のドーナツ状領域が非デバイス領域S2である。すなわち、1点鎖線SSは、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界を表す。
【0059】
図1において、符号1は放射状の6本のアーム1bを有するスピンチャックであり、このスピンチャック1のそれぞれのアーム1bの先端には、支持ピン1aが立設されている。図1に示すように、スピンチャック1は、その底面に連結された回転軸3にを介して電動モータ5で回転されるようになっている。この回転駆動により、支持ピン1aで周縁部を当接支持されたウエハWが回転中心Pa周りに水平面内で回転される。スピンチャック1の周囲には、超音波ノズル7から吐出された洗浄液が飛散するのを防止するための飛散防止カップ9が配備されている。この飛散防止カップ9は、未洗浄のウエハWをスピンチャック1に載置したり、図示していない搬送手段が洗浄済のウエハWをスピンチャック1から受け取る際に図中に矢印で示すようにスピンチャック1に対して昇降するように構成されている。
【0060】
超音波ノズル7は、図1に示すように、胴部7bに支持アーム8の先端が連接されており、吐出口7aがウエハW上面Waに向かう姿勢で支持されている。一方、支持アーム8の回転中心Pbは、回転モータ11aの回転軸11bに連結されており、支持アーム8の基端部が昇降・移動機構11に連接されている。この昇降・移動機構11によって、図2に示すように、超音波ノズル7が回転中心Pbを中心に旋回して移動され、超音波ノズル7からの洗浄液の供給位置Pが、ウエハ上面Waにおいて供給開始位置Kから回転中心Paを通って供給終了位置Fに向かうようになっている。これにより、超音波ノズル7からの洗浄液は、ウエハ上面Wa全面に渡って供給される。
【0061】
なお、超音波ノズル7の移動用駆動源としての回転モータ11aの下部には、回転軸11bの回転によるパルス数をカウントしてそのパルスカウントを出力するエンコーダ11aeが設けられている。そして、このエンコーダ11aeから出力されたパルスカウントはコントローラ20に入力されるようになっている。
【0062】
また、超音波ノズル7は、胴部7bの先端に丸孔状の1つの洗浄液の吐出口7aを有している。なお、これに限らず、吐出口7aは複数であってもよく、また、吐出口7aの形状も、スリット状の細長孔などであってもよい。さらに、超音波ノズル7には、純水を導入する配管15が接続されており、この配管15によって導入された純水に超音波振動を付与する振動板16が上記胴部7bの内部に設けられている。さらに、振動板16は、配線16aによって、振動パルスの出力を可変可能に発信する出力可変発信器17に接続されている。なお、この出力可変発信器17は、1〜3MHz、たとえば1.5MHzの周波数の超音波振動を、30〜100Wの範囲で出力可変できるようになっている。
【0063】
さらに、上述の昇降・移動機構11によって、超音波ノズル7が上下方向にも移動できるように構成されている。すなわち、超音波ノズル7先端の吐出口7aからウエハ上面Waにおける洗浄液の供給位置Pまでの距離Hを変更できるようになっている。また、上記回転モータ11aから超音波ノズル7までを含む上側の部分は、ブラケット11cに固定されており、さらに、ブラケット11cはボールネジ機構11dおよび回転モータ11eによって上下方向に移動可能に設けられている。すなわち、昇降・移動機構11は、回転中心Pbの周りに超音波ノズル7をウエハW上方で揺動させるとともに、超音波ノズル7をウエハWに対して昇降させることができる。
【0064】
また、配管15には、配管15を流通する純水の圧力をコントローラ20から入力された制御信号に対応する圧力に調整する電空レギュレータ18aと、配管15を流通する純水の圧力を検出する圧力センサ18bと、配管15を流通する純水の流量をコントローラ20から入力された制御信号に対応する流量に調整する流量調整バルブ19aと、配管15を流通する純水の流量を検出する流量センサ19bとがそれぞれ介装されている。なお、使用される液体は純水に限らず、超純水などであってもよい。また、薬液、たとえば、フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸、燐酸、酢酸、アンモニアまたはこれらの過酸化水素水溶液、および有機アルカリや有機酸など、のいずれであってもよい。
【0065】
電空レギュレータ18aには、コントローラ20から制御信号が入力され、この制御信号に応じて配管15を流通する純水の圧力が調整される。また、流量調整バルブ19aには、コントローラ20から制御信号が入力され、この制御信号に応じて配管15を流通する純水の流量が調整されている。一方、圧力センサ18bや流量センサ19bのそれぞれから逐次検出された検出結果がコントローラ20にフィードバックされる。
【0066】
コントローラ20には、電動モータ5と、回転モータ11aと、エンコーダ11aeと、回転モータ11eと、出力可変発信器17と、電空レギュレータ18aと、圧力センサ18bと、流量調整バルブ19aと、流量センサ19bと、のそれぞれが電気信号的に接続されている。そして、ウエハWに応じた洗浄条件が、洗浄プログラム(レシピーとも呼ばれる)として予めコントローラ20に格納されており、各ウエハWごとの洗浄プログラムに準じて前記各部が制御されている。このコントローラ20が本発明のパラメータ変更手段に相当する。なお、コントローラ20には、さらに洗浄プログラムの作成・変更や、複数の洗浄プログラムの中から所望のものを選択するために用いる指示部30が接続されている。
【0067】
次に、以上の構成を有する基板洗浄装置による洗浄動作について説明する。先ず、所定のウエハWに応じた洗浄プログラムを指示部30から選択して実行する。そうすると、飛散防止カップ9をスピンチャック1に対して下降させ、超音波ノズル7が待機位置に位置している状態で、図示しない基板搬送ロボットのハンドによって、ウエハWが基板洗浄装置内に搬入され、スピンチャック1の上面に載置されて保持される。そして、飛散防止カップ9を上昇させ、ウエハWを保持したスピンチャック1が回転されて、ウエハWが回転中心Paを中心に回転方向に回転される。
【0068】
次に、ウエハWをたとえば、10rpmから1000rpm程度の一定速度で回転させつつ、図示しない薬液ノズルから所定の薬液(たとえば、フッ酸、硫酸、塩酸、硝酸、燐酸、酢酸、アンモニアまたはこれらの過酸化水素水溶液、および有機アルカリや有機酸などを含む液体)をウエハWの両面Wa,Wbの中央に向けて供給しつつ、図示しないブラシ洗浄機構によりウエハWの上面Waをスクラブ洗浄する(ブラシ洗浄工程)。
【0069】
引き続きウエハWを回転させながら、図示しない純水ノズルからウエハWの両面Wa,Wbの中央に向けて乾燥防止用の純水を供給しつつ、超音波ノズル7からウエハWの上面Waに洗浄液を供給して超音波洗浄する(超音波洗浄工程)。
【0070】
そしてさらに、図示しない純水ノズルからウエハWの両面Wa,Wbの中央に向けて純水等のリンス液を供給してウエハWをリンス処理し(リンス処理工程)、最後にウエハWを高速な回転速度で回転させてウエハW両面Wa,Wbの水分を振り切って乾燥させる(乾燥工程)。
【0071】
なお、上記ブラシ洗浄工程において供給される薬液についても、超音波洗浄工程における超音波ノズル7と同様のノズルから供給するようにしてもよい。このようにすれば、さらにウエハWの洗浄力を向上させることができる。
【0072】
さらに、ここで、本実施形態の特徴的動作である上記超音波洗浄工程における超音波ノズル7による洗浄処理動作について詳細に説明する。図2に示すように、上記超音波洗浄工程において、超音波ノズル7は、まず、図2の2点鎖線で示す位置、すなわち洗浄液の供給位置Pが供給開始位置Kに一致する位置へ移動する。そして、この供給位置Pが、洗浄液の供給開始位置Kから回転中心Paを通り、供給終了位置Fまでの間を往復移動するように、超音波ノズルが移動される。すなわち、供給位置Pは、ウエハWの非デバイス領域S2に含まれる供給開始位置Kを始点として、非デバイス領域S2を通過し、さらに回転中心Paを含むデバイス領域S1を通過して、再び非デバイス領域S2を通過し、供給終了位置Fに到達する。
【0073】
つまり、この超音波洗浄工程は、ウエハW中央のデバイス領域S1を洗浄する中央洗浄工程と、ウエハW端部の非デバイス領域S2を洗浄する端部洗浄工程とを含んでおり、この実施形態においては、中央洗浄工程と端部洗浄工程とは、別タイミングで行われている。
【0074】
ここで、中央洗浄工程においては、洗浄液は遠心力によってウエハ上面Waの全面に広げられ、ウエハWの端面Eにも到達することになるので、ウエハW中央のデバイス領域S1のみならず、非デバイス領域S2をも少なからず洗浄していることになる。一方、端部洗浄工程においては、ウエハW中央のデバイス領域S1に洗浄液が侵入しないようにして、非デバイス領域S2のみが洗浄されている。
【0075】
なお、超音波ノズル7の移動は、その後もウエハW上の不要物を除去するのに十分な回数だけ継続され、中央洗浄工程と端部洗浄工程とが交互に繰り返して行われる。なお、別の実施形態としては、洗浄液の供給位置Pを、供給開始位置Kと回転中心Paとの間でのみ往復動作させ、供給開始位置Kと供給終了位置Fとが同一となるようにしても構わない。
【0076】
そして、出力可変発信器17および超音波ノズル7によって洗浄液に付与される超音波振動の出力は、超音波ノズル7による洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、コントローラ20によって制御されている。
【0077】
具体的には、図3に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から出力可変発信器17に制御信号が送られ、洗浄液に付与される超音波振動の出力が調整され、洗浄液に比較的小さい出力(たとえば60W)が付与されている。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から出力可変発信器17に制御信号が送られ、洗浄液に付与される超音波振動の出力が調整され、洗浄液に比較的大きい出力(たとえば80W)が付与されている。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)において超音波振動の出力が切り替えられる。
【0078】
なお、洗浄液の供給位置Pがどの位置にあるかは、コントローラ20が、回転モータ11a下部のエンコーダ11aeから出力されたパルスカウントを読み取ることできるようになっている。すなわち、コントローラ20は、エンコーダ11aeから出力されたパルスカウントに基づいて、超音波ノズル7による供給位置Pの位置を判断できる。
【0079】
以上の本実施形態によれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の低い出力の洗浄液で洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの高い出力の洗浄液で洗浄できる。したがってウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0080】
<他の実施形態>
【0081】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
【0082】
(1)上述の一実施形態では、コントローラ20によって制御されているパラメータが、洗浄液に付与された出力となっているが、洗浄液の流量であってもよい。すなわち、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、洗浄液の流量がコントローラ20によって制御されてもよい。
【0083】
具体的には、図4に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から流量調整バルブ19aに制御信号が送られて流量調整バルブ19aのバルブの開度が調整され、洗浄液が比較的小さい流量(たとえば10L/min)で供給される。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から流量調整バルブ19aに制御信号が送られて流量調整バルブ19aのバルブの開度が調整され、洗浄液が比較的大きい流量(たとえば40L/min)で供給される。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)において流量が切り替えられる。なお、流量センサ19bによってフィードバックされた流量値に基づき、コントローラ20がさらに、流量調整バルブ19aの開度を調整して洗浄液の流量を安定させることができる。
【0084】
これによれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の小さい流量の洗浄液で洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの大きな流量の洗浄液で洗浄できる。したがってウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0085】
(2)また、コントローラ20によって制御されているパラメータは、「洗浄液の圧力」であってもよい。すなわち、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、洗浄液の圧力がコントローラ20によって制御されてもよい。
【0086】
具体的には、図5に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から電空レギュレータ18aに制御信号が送られて電空レギュレータ18aのバルブの開度が調整され、洗浄液が比較的小さい圧力(たとえば3kgf/cm2)で供給される。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から電空レギュレータ18aに制御信号が送られて電空レギュレータ18aのバルブの開度が調整され、洗浄液が比較的大きい圧力(たとえば8kgf/cm2)で供給される。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)において洗浄液の圧力が切り替えられる。なお、圧力センサ18bによってフィードバックされた圧力値に基づき、コントローラ20がさらに、電空レギュレータ18aの開度を調整して洗浄液の圧力を安定させることができる。
【0087】
これによれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の小さい圧力の洗浄液で洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの大きな圧力の洗浄液で洗浄できる。したがってウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0088】
(3)また、コントローラ20によって制御されているパラメータは、「超音波ノズル7の吐出口7aとウエハ上面Waにおける洗浄液の供給位置Pとの間の距離H(図1参照)」であってもよい。すなわち、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、上記距離Hがコントローラ20によって制御されてもよい。
【0089】
具体的には、図6に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から回転モータ11eに制御信号が送られて回転モータ11eが回転し、上記距離Hが比較的大きい距離(たとえば20mm)となる。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から回転モータ11eに制御信号が送られて回転モータ11eが回転し、上記距離Hが比較的小さい距離(たとえば5mm)となる。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)において距離Hが切り替えられる。
【0090】
これによれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の遠い距離で超音波洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの近い距離で超音波洗浄できる。したがってウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0091】
(4)また、コントローラ20によって制御されているパラメータは、「ウエハWの回転速度」であってもよい。すなわち、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、ウエハWの回転速度がコントローラ20によって制御されてもよい。
【0092】
具体的には、図7に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から電動モータ5に制御信号が送られて電動モータ5が回転し、ウエハWの回転速度が比較的低い回転速度(たとえば100rpm)となる。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から電動モータ5に制御信号が送られて電動モータ5が回転し、ウエハWの回転速度が比較的高い回転速度(たとえば500rpm)となる。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)においてウエハWの回転速度が切り替えられる。
【0093】
これによれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の遅いウエハWの回転速度で超音波洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの速いウエハWの回転速度で超音波洗浄できる。したがってウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0094】
(5)また、コントローラ20によって制御されているパラメータは、「超音波ノズル7の移動速度」であってもよい。すなわち、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときよりも、非デバイス領域S2にあるときの方が高くなるように、超音波ノズル7の移動速度がコントローラ20によって制御されてもよい。
【0095】
具体的には、図8に示すように、洗浄液の供給位置Pがデバイス領域S1にあるときは、コントローラ20から回転モータ11aに制御信号が送られて回転モータ11aが回転し、超音波ノズル7の移動速度が比較的大きい角速度(たとえばπrad/s)となる。一方、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときは、コントローラ20から回転モータ11aに制御信号が送られて回転モータ11aが回転し、超音波ノズル7の移動速度が比較的遅い移動速度(たとえばπ/4rad/s)となる。したがって、洗浄液の供給位置Pの移動に伴って、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との境界(SS)において超音波ノズル7の移動速度が切り替えられる。
【0096】
これによれば、ウエハWのデバイス領域S1に対してはデバイス領域S1内のデバイスを損傷しない程度の速い超音波ノズル7の移動速度で超音波洗浄し、ウエハWの非デバイス領域S2に対してはウエハWの非デバイス領域S2(特に端面E)に付着する不要物を十分に除去できるくらいの遅い超音波ノズル7の移動速度で超音波洗浄できる。したがって、ウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる。
【0097】
なお、さらに、洗浄液の供給位置Pが非デバイス領域S2にあるときには、コントローラ20から回転モータ11aへの制御信号によって回転モータ11aを所定時間だけ停止させ、超音波ノズル7の移動を所定時間だけ停止(移動速度がゼロ)させてもよい。この場合、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物をさらに良好に除去できる。
【0098】
(6)なお、上述の、一実施形態および(1)〜(5)に例示したパラメータのうちの少なくとも2つを任意に組合わせれば、ウエハWのデバイス領域S1内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、ウエハWの非デバイス領域S2、特にウエハWの端面Eに付着する不要物を良好に除去できる、という効果をさらに向上させることができる。
【0099】
また、上述の、一実施形態および(1)〜(5)に例示したパラメータは、一例であり、デバイス領域S1内および非デバイス領域S2内のそれぞれにおいて、常に一定となっていればよい。すなわち、デバイス領域S1内においてはデバイスを損傷しない範囲内でパラメータを設定すればよく、一方、非デバイス領域S2内においてはウエハの端面Eに付着した不要物を十分に除去できる範囲内でパラメータを設定すればよい。
【0103】
(7)また、上述した一実施形態においては、洗浄されるウエハWはCMP処理後のスラリーが多く付着したウエハWであるが、これに限らず、広く、ウエハWを含む基板表面の種々の不要物を除去する洗浄に適用できる。
【0104】
(8)また、上述した一実施形態においては、スピンチャック1は、ウエハWの周縁部をその下方および端面でピン保持しつつウエハWを回転させるピン保持式のスピンチャックとしていたが、ウエハWの下面を吸着して保持する吸引式のスピンチャックであってもよい。あるいは、スピンチャック1は、ウエハWの周縁部の端面に当接しつつウエハWの回転中心Paに平行な軸を中心に回転する少なくとも3つのローラピンのようなものであってもよい。このローラピンを用いたスピンチャックは、特に、ウエハWの両面を洗浄する場合に有効であり、超音波ノズル7をウエハWを挟む位置に配置すれば、ウエハ両面Wa,Wbの全域を良好に洗浄できる。
【0105】
(9)また、上述した一実施形態においては、超音波ノズル7は、昇降・移動機構11によって円弧状の曲線に沿う方向に移動しているが、直線に沿う移動であってもよい。また、デバイス領域S1と非デバイス領域S2との間での、往復移動(揺動)であってもよいし、一方向のみの1回または複数回の移動であってもよい。
【0106】
(10)また、上述した一実施形態においては、ウエハWとして半導体ウエハを洗浄する場合について説明しているが、本発明は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)基板、あるいは、光または磁気ディスク用のガラス基板やセラミック基板などのような他の各種の基板の洗浄に対して広く適用することができる。
【0107】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1に係る発明の基板洗浄方法によると、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去できるという効果を奏する。また、少なくとも1つのノズルで基板を洗浄できるとともに、ノズルの移動に応じて基板のデバイス領域と非デバイス領域での洗浄力を容易に変更することができ、基板のデバイス領域と非デバイス領域のそれぞれで最適な基板の洗浄を行うことができるという効果を奏する。
【0109】
請求項2〜7に係る発明の基板洗浄方法によると、請求項1と同様の効果を奏するとともに、基板の洗浄力に関するパラメータを容易に変更できる。
【0112】
請求項8に係る発明の基板洗浄方法によると、請求項7の発明の効果をさらに向上できる。
【0114】
請求項9に係る発明の基板洗浄方法によると、基板の表面、特に基板の端面を含む外周端部の大量のスラリーを良好に除去できるという効果を奏する。
【0116】
請求項10に係る発明の基板洗浄装置によると、基板のデバイス領域内のデバイスが損傷することを良好に防止するとともに、基板の外周端部、特に基板端面に付着する不要物を良好に除去でき、さらに、ノズルの移動に応じて基板のデバイス領域と非デバイス領域での洗浄力を容易に変更することができ、基板のデバイス領域と非デバイス領域のそれぞれで最適な基板の洗浄を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の概略構成を簡略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の主要部の平面図である。
【図3】洗浄液の供給位置Pと超音波出力との関係を示すグラフ図である。
【図4】洗浄液の供給位置Pと流量との関係を示すグラフ図である。
【図5】洗浄液の供給位置Pと圧力との関係を示すグラフ図である。
【図6】洗浄液の供給位置Pと距離Hとの関係を示すグラフ図である。
【図7】洗浄液の供給位置PとウエハWの回転速度との関係を示すグラフ図である。
【図8】洗浄液の供給位置Pと超音波ノズル7の移動速度との関係を示すグラフ図である
【符号の説明】
1 スピンチャック
5 電動モータ
7 超音波ノズル
7a 吐出口
7b 胴部
11 昇降・移動機構
11a,11e 回転モータ
15 配管
16 振動板
16a 配線
17 出力可変発信器
18a 電空レギュレータ
18b 圧力センサ
19a 流量調整バルブ
19b 流量センサ
20 コントローラ
E ウエハWの端面
F 供給終了位置
K 供給開始位置
P 供給位置
Pa ウエハWの回転中心
S1 デバイス領域
S2 非デバイス領域
W ウエハ
Wa ウエハ上面
Wb ウエハ下面
Claims (10)
- 基板の中心を通り基板に垂直な回転軸を中心として回転する基板に向けて、超音波振動が付与された洗浄液をノズルから供給して基板を洗浄する基板洗浄方法において、
上記ノズルを基板の中央領域と外周端部との間で移動させるノズル移動工程と、
基板の中央領域であるデバイス領域に向けて上記超音波振動が付与された洗浄液を上記ノズルから供給し、基板のデバイス領域を洗浄する中央洗浄工程と、
基板の外周端部の領域であり上記デバイス領域の外側の領域である非デバイス領域に向けて上記超音波振動が付与された洗浄液を上記ノズルから供給し、基板の非デバイス領域を洗浄する端部洗浄工程と、
を備え、
上記中央洗浄工程でのデバイス領域に対する洗浄力よりも上記端部洗浄工程での非デバイス領域に対する洗浄力の方が高くなるように、洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが上記中央洗浄工程と上記端部洗浄工程とで互いに異なっており、上記ノズル移動工程による上記ノズルの移動に伴って洗浄液の供給位置が上記デバイス領域および上記非デバイス領域の間で移動するときに、上記洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが上記デバイス領域と上記非デバイス領域との境界で切り替えられ、上記洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータが、上記デバイス領域内および上記非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とされることを特徴とする基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、上記洗浄液に付与された超音波振動の出力エネルギーを含むものであって、
上記中央洗浄工程における超音波振動の出力エネルギーよりも、上記端部洗浄工程における超音波振動の出力エネルギーの方が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、上記洗浄液の流量を含むものであって、
上記中央洗浄工程における洗浄液の流量よりも、上記端部洗浄工程における洗浄液の流量の方が大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、上記洗浄液の圧力を含むものであって、
上記中央洗浄工程における洗浄液の圧力よりも、上記端部洗浄工程における洗浄液の圧力の方が大きくなっていることを特徴とする請求項1から3までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、基板表面とノズルとの間の距離を含むものであって、
上記中央洗浄工程における上記距離よりも、上記端部洗浄工程における上記距離の方が小さくなっていることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、基板の回転速度を含むものであって、
上記中央洗浄工程における基板の回転速度よりも、上記端部洗浄工程における基板の回転速度の方が大きくなっていることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法。 - 上記パラメータとは、上記ノズル移動工程におけるノズルの移動速度を含むものであって、
上記中央洗浄工程におけるノズルの移動速度よりも、上記端部洗浄工程におけるノズルの移動速度の方が小さくなっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板洗浄方法。 - 上記端部洗浄工程におけるノズルの移動速度は、少なくとも一時的にゼロであることを特徴とする請求項7に記載の基板洗浄方法。
- 上記洗浄される基板はCMP処理された後の基板であることを特徴とする請求項1から8までのうちのいずれかに記載の基板洗浄方法。
- 基板の中心を通り基板に垂直な回転軸を中心として回転する基板に向けて、超音波振動が付与された洗浄液を供給して基板を洗浄する基板洗浄装置において、
基板表面に上記超音波振動が付与された洗浄液を供給して基板表面を洗浄するノズルと、
このノズルを基板の中央領域と外周端部との間で移動させるノズル移動手段と、
このノズル移動手段によるノズルの移動位置に基づいて、基板の中央領域であるデバイス領域に対する洗浄力よりも、基板の外周端部の領域であり上記デバイス領域の外側の領域である非デバイス領域に対する洗浄力の方が高くなるように、上記ノズル移動手段による上記ノズルの移動に伴って洗浄液の供給位置が上記デバイス領域および上記非デバイス領域の間で移動するときに、上記ノズルによる洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを上記デバイス領域と上記非デバイス領域との境界で切り替え、当該洗浄力に関する少なくとも1つのパラメータを、上記デバイス領域内および上記非デバイス領域内のそれぞれにおいて一定とするパラメータ変更手段と、
を備えていることを特徴とする基板洗浄装置。
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