JP3643800B2 - シール方法及びシール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装袋等の被シール材の端縁などの重なり部のように、シールすべき部分を加熱して押付ける(押圧する)ことで熱融着する、被シール材のシール方法及びシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11、12は、この種のシール装置(シール機)1の概略構成を示したものである。このものは、上下に配置され、左右に一定間隔をおいて設置された各プーリー3a、3bに無端(平)ベルト4、5がかけられている。そして、駆動プーリー3aによる各送り用のベルトの矢印方向への回転によって、両ベルト間に、例えば樹脂(プラスチック)製のフイルム(シート素材)からなる包装袋等をなす被シール材(以下、包装袋ともいう)10を、その一側の端縁12寄り部位を挟みつけるようにして、図示、右から左に送るように構成されている。このシール装置1における、上の送り用のベルト4の環状の内側と、下の送り用のベルト5の環状の内側には、それぞれ、略矩形板状をなすヒーター14、15が長手方向を水平にし、互いに押付け合うその押付け面(側面)を、送り用のベルト4、5の環状内側をなす水平面に対面する形で配置されている。そして、この上下のヒーター14、15は、その両押付け面を、両ベルト4、5を介して、例えばバネ18、19により弾性的に押し付け合うように配置されている。
【0003】
このようなシール装置1では、駆動用のプーリー3aの矢印方向への回転により、かけられたベルト4、5に挟まれた包装袋10が右から左に送られる。一方、上下のヒーター14、15を所定温度に加熱し、その上下の押付け面で包装袋10のシールすべき、例えば端縁12寄り部位をベルト4、5を介して押付け合わせ、被シール材(包装袋)10を加熱して熱融着することで、連続して熱融着シールするように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような熱融着シールにおいて、包装袋がいわゆる合掌袋やガゼット袋では、例えば被シール材(プラスチックフイルム同士又は普通紙とプラスチックフイルム)の端縁の辺に沿って、例えば二重、又は四重に重ね合わされた部分ができるが、その端縁12を熱融着シールする際には、次のような問題があった。すなわち、このような包装袋10のシール部をなす端縁12には、包装袋の構造上、図13に示したように、例えば、被シール材10の2枚重ね部S2と4枚重ね部S4となる厚さが異なる箇所が発生するため、その厚さの境界Kの近傍においては厚さが急変することになる。一方、上記した従来のシール装置1を用いたシールでは、左右に長いヒーター14、15の平坦な押付け面(図示上のヒーター14では下の水平な横辺、図示下のヒーター15では上の水平な横辺)にて押付けるため、その境界Kの部位が加圧されにくく、したがって、図13に示したように、同境界K部位が十分に圧着されずに、シール不良ないし不完全シール(以下、不完全シールともいう)が発生するといった問題があった。また、普通紙と樹脂(プラスチック)製のフイルムとを重ねてシールする場合においては、シール部に厚さの異同がなく、それが一定であっても熱融着しにくく、そのため、不完全シールを招きやすいといった問題があった。
【0005】
こうした不完全シールは、被シール材の厚さが厚くなるほど、また、被シール材相互の融着性が悪いほど発生しやすい。加えて、こうした問題は、包装される対象物(食物、医療用品など)によっては重大な問題を発生させることになる。一方、このような問題の解決策としては、ヒーター相互が押し付け合う力(押圧力)を大きくすることや、その加熱温度を高くすることなどが考えられる。しかし、ヒーターの押し付け力を大きくすれば、送りをかけている被シール材(包装袋)の流れ(送り状態)が悪くなるし、加熱温度を高くすれば熱エネルギーを無駄に消費することになる。
【0006】
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、包装袋等の被シール材の端縁などの被シール材の重なり部などにおける、厚さの急変部などにおいて発生しがちの不完全シールの発生を防止することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、押付け面が互いに押付け合うように配置されたヒーターを加熱し、該押付け面相互間に被シール材の所定部分を挟ませ、
該被シール材を、前記押付け面の前方から後方に送ることで、該被シール材の前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シール工程の後で、
該連続シール工程で熱融着シールされた前記所定部分を、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に押付けられるように配置された回転可能のローラーとの間を通過させることを特徴とするシール方法である。
【0008】
本発明では、該連続シール工程で熱融着シールされた前記所定部分を、連続シール工程の後で、さらに、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に押付けられるように配置された回転可能のローラーとの間で押付けられる。この押し付けでは、面圧を大きくできるため、ここを通過するときに、前記所定部分のうち、不完全シールをなしている厚さ急変部があっても、十分強く押付けられる。これにより、不完全シールが解消される。かくして、ガゼット袋、合掌袋など、重なり数の相違による厚さの異同がある場合であっても、シール部における厚さ急変部(境界部分)の未接着が防止される。また、熱融着しにくい普通紙と樹脂製フイルムとを単に重ねて熱融着シールする場合においても、十分強い押付けが得られることから、不完全シールの発生を防止できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記平坦面が、押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体的に形成されている請求項1に記載のシール方法である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記ローラーを、前記所定部分が前記平坦面と前記ローラーとの間を通過させる際に加熱しておく請求項1又は2のいずれかに記載のシール方法である。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記ローラーの外周面が、前記平坦面に押付けられるようにした請求項1、2又は3のいずれかに記載のシール方法である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、前記被シール材を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が対面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転することによるものであり、
しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項1、2、3又は4のいずれかに記載のシール方法である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、押付け面が互いに押付け合うように配置されたヒーターと、該押付け面相互間に被シール材の所定部分を挟ませた状態で、該被シール材を、前記押付け面の前方から後方に送る被シール材送り手段とを備えており、
該被シール材送り手段によって送られる前記被シール材を、前記押付け面相互間の前方から後方に送りながら、前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シール手段を備えたシール装置において、
該連続シール手段の後方に、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に押付けられるように配置された回転可能のローラーとを設けておき、連続して熱融着シールされた前記所定部分を、該平坦面と該ローラーとの間を通過させる構成としてなることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、前記平坦面が、押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体的に形成されている請求項6に記載のシール装置である。
【0015】
請求項8に記載の発明は、前記ローラーを、加熱可能に設けた請求項6又は7のいずれかに記載のシール装置である。
【0016】
請求項9に記載の発明は、前記ローラーの外周面が、前記平坦面に押付ける請求項6、7又は8のいずれかに記載のシール装置である。
【0017】
請求項10に記載の発明は、前記被シール材を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が対面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転することによるものであり、
しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項6、7、8又は9のいずれかに記載のシール装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシール方法について、図1及び図2に示したシール装置101に基づいて詳細に説明する。図中、101は、シール装置であり、シールされる例えば包装袋(被シール材)10を送りながらその一側(方)の端縁12をシールするよう、次のように構成されている。
【0019】
すなわち、被シール材送り手段は、上下に配置された送り用のベルト(以下、グリップベルト又は単にベルトともいう)4、5による機構とされ、次のように構成されている。すなわち、上下それぞれに配置された送り用のベルト4、5は無端(平)ベルトからなり、左右に一定間隔で設置された各プーリー3a、3bにかけられている。そして、上に配置された送り用のベルト4の右回転と、下に配置された送り用のベルト5の左回転によって、両ベルト4、5間に包装袋10の一側の端縁12を挟ませ、図示、右から左に送るように、上のベルト4の下側に位置する左流れ部の下面と、下のベルト5の上側に位置する左流れ部の上面とが平行に対面するように配置されている。なお、上下に配置された左右のプーリー3a、3bは、平面視においてその幅方向を一致させているが、上下両ベルト4、5による包装袋10の挟み付けによる送りを確実にするため、本形態では、上に配置された左右のプーリー3a、3bは、その軸を下に配置された左右のプーリー3a、3bの軸より、左にずらして配置されている。
【0020】
なお、上及び下の両ベルト4、5がかけられている一方のプーリー3aは、図示しないモーターで駆動されるように構成されている。また本形態では次記するように、この両ベルト4、5を介在させて、つまり両ベルト4、5を間において、次記するヒーター14、15で包装袋10の一側の端縁12を挟んで熱融着するように構成されているため、両ベルト4、5は例えばガラス繊維を素材とする耐熱材から形成されている。なお、シールされた包装袋は、図示左のプーリー3aから左に送り出された後は、例えばそのシール部或いはその近傍に、そのシール日の日付けなどの印刷のため、図示しない印字(印刷)機構に送られるように構成されている。
【0021】
一方、上のベルト4の環状の内側と、下のベルト5の環状の内側には、それぞれ、一定厚さ(例えば10mm)で矩形板状をなすヒーター(金属板)14、15が長手方向を水平にし、その板厚面をなす押付け面(側面)14a、15aが、送り用のベルト4、5の水平面に対面する形で配置されている。すなわち、上のベルト4の下側に位置する左流れ部の上面4aに、上のヒーター14の下押付け面14aが対面し、下のベルト5の上側に位置する左流れ部の下面5aに、下のヒーター15の上押付け面15aが対面するように配置されている。ただし、下のヒーター15の上押付け面15aと、上のヒーター14の下押付け面14aとが、両ベルト4、5を介して押し付け合うように、平面視において、その押付け面(板厚面)14a、15aがその板厚方向において一致するように配置されている。そして、本形態では上下のヒーター14、15が押し付け合う方向(図示上下方向)にそれぞれバネ18、19で付勢されている。すなわち、図2、3に示したように、プーリー3a、3b及びこれにかけられたベルト4、5で包装袋10が送られるが、平面視において、そのベルトの幅方向の間に、上下のヒーター14、15が位置するように配置されており、右(押付け面の前方)から左(押付け面の後方)へ送られる包装袋10の一側の端縁12を、上下のヒーター14、15でベルト部位を介して押付け、その押付け部、つまり上下のヒーター14、15の押付け面14a、15aの部分で押付け合うと同時に包装袋10の一側の端縁12を加熱溶融することで熱融着してシールするように構成されている。
【0022】
なお、本形態では、シール装置101の非運転時には上下のヒーター14、15相互による押付けがされないように、つまりヒーターがベルト面から分離する方向に、上のヒーター14がカム(図示せず)により上に所定量押し上げられ、下のヒーター15がカム(図示せず)により下に所定量押し下げられるように構成されている。また、このような各ヒーター14、15は、例えば黄銅板から形成され、内部に、電熱式ヒーターを内蔵したもので、通電することで押付け面(押付け面)14a、15aが例えば120〜200℃に加熱されるように設定されている。
【0023】
なお、本形態では下のヒーター15の長さが200mmで、上のヒーター14の長さが170mmとされ、図示したように、両ヒーター14、15の右端部14b、15bが一致しており、下のヒーター15の左端部15cが、上のヒーター14の左端部14cより例えば30mm突出するように配置されている。そして、下のヒーター15のうち、上のヒーター14から突出している突出部の上方には、ベルト4、5を介して包装袋10の端縁12のシール部を押える、円柱状をなすローラー21が、軸22を図面に垂直にされ、回転自在(フリー)に配置されている。ただし、このローラー21は、運転時(圧着時)には、バネ作用によりベルトを介して下のヒーター15の上の押付け面15aに連なる平坦面15dを押付けるように構成されているが、非運転時にはカム(図示せず)によりベルトから離間するように設置されている。
【0024】
なお、ローラー21の幅は、上下のヒーター14、15の押付け面14a、15aの平面視における幅と同じとされている。ただし、その幅は、包装袋10の端縁12のシール部を確実に押えるため、そのシール部の幅より大きくしてもよい。しかして、押付け面14a、15a相互間による押し付けにより、連続してシールされて右から左に送られる包装袋の端縁は、ローラー21により、平面視においてローラー21の軸方向を線とする、いわゆる線当りで、ベルト4、5を介して集中的に押え付けられるように設定されている。なお、ローラー21は、ベルトを介して包装袋10を微小面積で集中的に押えるためからは、なるべく小径のものとするのが好ましいが、本形態では円柱の外径(直径)が25mmのものが使用されている。
【0025】
こうして、本形態のシール装置101においては、その運転時に、上下の両ヒーター14、15がバネ18、19によりベルト4、5を介して押し付け合う。その状態の下で、駆動用のプーリー3aの回転による駆動で、上下のベルト4、5にて端縁12を挟み付けられた包装袋10は、図示において右から左に送られる。と同時に、両ヒーター14、15によるベルト4、5を介した押し付けにより、挟み付けられた包装袋の端縁は両ヒーター14、15の各押付け面14a、15aで、右から左に送られる過程で順次、加熱溶融されて熱融着(圧着)され、一応のシールがなされる。
【0026】
こうして、一応のシールがなされた包装袋10は、両ヒーター14、15の各押付け面14a、15aの間を前方(図示右)から後方(図示左)に流れて、上のヒーター14の左端14cを超えると、両ヒーター14、15による押付け合いはなくなる。そして、包装袋10は、下のヒーター15の上の押付け面15aに沿って、上下のベルト4、5間を左に送られるが、本形態では、ローラー21がベルトを介して下のヒーター15の上の押付け面15aに連なる平坦面15d側に押付けられている。このため、包装袋10の端縁12は、このローラー21を順次通過するが、その通過の際に、ローラー21にて再度押えつけられる。このとき、包装袋の端縁12は、下のヒーター15により加熱されている。そして、図3に示したように、下のヒーター15の上面の平坦面15dにおいて、ローラー21により局所的に押えられるため、既に圧着されていた端縁12のシール部は一層強く圧着されるため、2枚重ねと4枚重ねと厚さの異なる境界Kの部位において残存していたシール不良ないし不完全シールも解消される。
【0027】
このように、本形態では、従来のように上下のヒーター14、15による直線状の押付け面14a、15aのみによる押付けだけでなく、それに加えて、下のヒーター15の後端寄り部位における平坦面15dの上で、加熱状態を保持したままで、ローラー21の軸22の軸線方向において、いわゆる線接触状態で、順次、シール部の全長にわたって押えつけることができる。このため、不完シールとなりがちの部位も問題なくシールできる。すなわち、本形態では、いわゆる合掌袋タイプの包装袋のようにシールすべき部分に、厚さが二重と四重のように相違があり、その境界Kにおける段差に発生しがちな不完全シールを残すことなく熱融着することができる。なお、図示はしないが、熱融着しにくい普通紙と樹脂製フイルムとを単に重ねて熱融着シールする場合においても、同様の作用により、十分強い押付けが得られることから、不完全シールを残すことなく熱融着することができる。
【0028】
前記形態における、ローラー21は、なるべく小径のものとするのが好ましい。押え付け時におけるその接触面積を小さくできるため、単位面積当り、より大きい面圧が得られるためである。
【0029】
さて、次に本発明の別の実施の形態について、図5を参照して説明する。ただし、このものは、上記形態で、ローラー21を1つのものとして具体化したのに対し、これを複数(2個)配置した点のみが相違するだけであり、上記形態と本質的相違はないことから、同一の部位には同一の符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。すなわち、本形態では、包装袋10が右から左に送られる過程で、両ヒーター14、15の各押付け面14a、15aによるベルトを介した押付けで、順次、包装袋10の端縁を熱融着した後、2個のローラー21、21にて2回押付けるようにしたものである。したがって、より確実に不完全シールの発生を防止できる。
【0030】
さて、次に本発明の別の実施の形態について、図6を参照して説明する。ただし、このものは、上記形態に対し、上のヒーター14を左右において2つに分割し、その相互に間隔を設けて、その間に、ローラー21を配置したものである。
【0031】
しかして、このものでは、中間に設けられたローラー21による押付けにて、包装袋10のシール部における不完全シールをなくした後で、さらに上下のヒーター14、15相互による各押付け面によるベルト4、5を介した押付けをするようにしたため、シール部の平坦化が図られる。なお、このように、ローラー21を中間に設ける場合においても、そのローラー21を複数配置してもよい。
【0032】
上記において、ローラー21は、回転自在(フリー)に設けたため、押圧時にはそれがベルトとの摩擦によって回転する。しかし、強制的に回転(駆動)させてもよい。強制的に回転させる場合には、ベルトの送りと速度と周速が同じとなる回転数にするとよい。なお、ローラー21は、平ローラーとしたが、面圧を高くするため、軸線に対して外方に膨らむ円弧状ローラーを用いてもよい。
【0033】
なお、上記においては、シールすべき包装袋を水平方向に送る装置において、ローラーを、下のヒーターの上に配置したもので具体化したが、上のヒーターの下に配置したものでも具体化できるなど、その配置はヒーターの配置に応じて適宜に設定すればよい。
【0034】
また、いずれのローラーであっても、それ自体を所定温度に加熱できるものとしておいてもよい。このようにローラーが加熱されていれば、その分、押付けるシール部を加熱できるため、シールすべき包装袋等の端縁を効果的に熱融着できるためである。
【0035】
なお、上記各形態においては、ヒーター及びローラーによるシール部の押付けを、ベルトを介して行う構成としたが、このような押付けをベルトを介さず行うようにしたシール装置においても具体化できる。図7から図10は、そのような実施の形態を示したものであるが、ベルトを介することなく押付ける点を除けば、上記形態と基本的に共通するものであるため、相違点のみ説明し、同一部位には同一の符号を付すに止める。
【0036】
図7及び図8は、ヒーター14、15及びローラー21による包装袋の端縁(シール部)12の押付けを、包装袋10の送り用のベルト4、5を介さず行うようにしたシール装置において具体化した実施の形態を示したものである。すなわち、図7に示したように、プーリー(図示せず)にかけられたベルト4、5は、同図面(平面図)上において、ヒーター14、15及びローラー21より下方に配置されている。すなわち、包装袋10の送りを、その一側の端縁12より幾分引下った部位をベルト4、5で挟ませて図示左に送られるように構成されている。そして、平面視において、そのベルト4、5の部位と重ならない部位において、包装袋10の一側の端縁12をヒーター14、15及びローラー21で押えつけるようにしている。
【0037】
すなわち、図7においては、平面視、ベルト4、5で挟む部位と、ヒーター14、15の部位(シール部位)とを異ならしめたものであり、上方にヒーター14、15が左右に延びる形で配置され、包装袋の上縁12をヒーター14、15の間に挟ませると同時に、その挟み込み部位より下側を、送り用のベルト4、5の間に挟ませるようになっている。こうして、送り用のベルト4、5の動きにより、包装袋10を右から左へ送るのと同時に、その包装袋の一側の端縁12をヒーター14、15間に挟ませて熱融着シールするものである。
【0038】
本形態では、ベルト4、5を介することなく、包装袋の一側の端縁12をヒーター14、15間にて挟んでいるため、熱効率がよくなる。また、このようにベルトを介することなく、包装袋の一側の端縁をヒーター間にて挟んでシールする方法ないし装置としては、図9及び図10に示した実施の形態のように具体化してもよい。
【0039】
図9に示したように、プーリー(図示せず)にかけられたベルト4、5は、同図面上において、ヒーター14、15及びローラー21より上方に配置されている。すなわち、このものは、包装袋10の送りを、その一側の端縁12寄り部位をベルト4、5で挟ませて図示左に送られるように構成されている。そして、平面視において、そのベルト4、5の部位と重ならない図9における下側において、包装袋10の一側の端縁12寄り部位をヒーター14、15及びローラー21で押えつけるようにしている。
【0040】
このように、ベルトを介することなく、包装袋の一側の端縁をヒーター間にて挟む方法においても、本発明は具体化できる。また、本発明は上記した各形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更して具体化できる。例えば、図7と図9とにおける送り用のベルトを組合せて、平面視、ヒーターの両側で送りをかけるようにしてもよい。すなわち、図7又は図9に示した送り用のベルトの配置では、そのベルトによって送りをかける一方で、ヒーターではその送りにブレーキをかける作用があるため、円滑な送りを阻害する危険性があるが、このようにヒーターの両側で送りをかけるようにしておけば、円滑な送りが期待される。なお、いずれにしても、送り用のベルトは、ヒーターのなるべく近くに配置するとよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、包装袋等の被シール材の端縁などの被シール材の重なり部などにおける、厚さの急変部において発生しがちの不完全シールの発生を有効に防止できる。また、本発明によれば、シール部における厚さが一定であっても、熱融着しにくく不完全シールを招きやすい、普通紙と樹脂製フイルムとの熱融着シールにおいても、不完全シールの発生を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシール装置の実施の形態を説明する一部省略概略構成正面図、及びその部分拡大図。
【図2】 図1の拡大図の一部破断平面図。
【図3】 図1中の部分拡大図の要部拡大図。
【図4】 図3の平面図。
【図5】 別形態の要部を説明する一部省略概略構成正面図。
【図6】 別形態の要部を説明する一部省略概略構成正面図。
【図7】 別形態の要部を説明する一部省略概略構成平面図。
【図8】 図7の正面図。
【図9】 別形態の要部を説明する一部省略概略構成平面図。
【図10】 図9の正面図。
【図11】 従来のシール装置を説明する一部省略概略構成正面図、及びその部分拡大図。
【図12】 図11の拡大図の一部破断平面図。
【図13】 不完全シールを説明する部分拡大正面図。
【符号の説明】
3a、3b プーリー
4、5 ベルト
10 被シール材
14、15 ヒーター(連続シール手段)
14a、15a 押付け面
15d 連続シール手段の後方のヒーターの加熱された平坦面
21 ローラー
101 シール装置

Claims (10)

  1. 押付け面が互いに押付け合うように配置されたヒーターを加熱し、該押付け面相互間に被シール材の所定部分を挟ませ、
    該被シール材を、前記押付け面の前方から後方に送ることで、該被シール材の前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シール工程の後で、
    該連続シール工程で熱融着シールされた前記所定部分を、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に押付けられるように配置された回転可能のローラーとの間を通過させることを特徴とするシール方法。
  2. 前記平坦面が、押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体的に形成されている請求項1に記載のシール方法。
  3. 前記ローラーを、前記所定部分が前記平坦面と前記ローラーとの間を通過させる際に加熱しておく請求項1又は2のいずれかに記載のシール方法。
  4. 前記ローラーの外周面が、前記平坦面に押付けられるようにした請求項1、2又は3のいずれかに記載のシール方法。
  5. 前記被シール材を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が対面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転することによるものであり、
    しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項1、2、3又は4のいずれかに記載のシール方法。
  6. 押付け面が互いに押付け合うように配置されたヒーターと、該押付け面相互間に被シール材の所定部分を挟ませた状態で、該被シール材を、前記押付け面の前方から後方に送る被シール材送り手段とを備えており、
    該被シール材送り手段によって送られる前記被シール材を、前記押付け面相互間の前方から後方に送りながら、前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シール手段を備えたシール装置において、
    該連続シール手段の後方に、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に押付けられるように配置された回転可能のローラーとを設けておき、連続して熱融着シールされた前記所定部分を、該平坦面と該ローラーとの間を通過させる構成としてなることを特徴とするシール装置。
  7. 前記平坦面が、押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体的に形成されている請求項6に記載のシール装置。
  8. 前記ローラーを、加熱可能に設けた請求項6又は7のいずれかに記載のシール装置。
  9. 前記ローラーの外周面が、前記平坦面に押付ける請求項6、7又は8のいずれかに記載のシール装置。
  10. 前記被シール材を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が対面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転することによるものであり、
    しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項6、7、8又は9のいずれかに記載のシール装置。
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