JP2003062909A - シール方法及びシール装置 - Google Patents

シール方法及びシール装置

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JP2003062909A JP2001258614A JP2001258614A JP2003062909A JP 2003062909 A JP2003062909 A JP 2003062909A JP 2001258614 A JP2001258614 A JP 2001258614A JP 2001258614 A JP2001258614 A JP 2001258614A JP 2003062909 A JP2003062909 A JP 2003062909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装袋の重なり部など、厚さの急変部で発生
しがちの不完全シールを防ぐ。 【解決手段】 ベルト4、5を介し、ヒーター14、1
5の押付け面14a、15a相互間に被シール材10を
挟ませ、その状態で、押付け面の前(図3右)方から後
(図3左)方に送りながら、所定部分を連続して熱融着
シールするシール装置で、上のヒーター14の後方の、
下のヒーター15の加熱された平坦面15dに、ローラ
ー21を押付けられるように配置しておく。被シール材
10の熱融着シールされた所定部分を、平坦面15dと
このローラー21との間を通過させることとし、ローラ
ー21による線当りによる圧着により、不完全シールを
防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋等の被シー
ル材の端縁などの重なり部のように、シールすべき部分
を加熱して押付ける(押圧する)ことで熱融着する、被
シール材のシール方法及びシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11、12は、この種のシール装置
(シール機)1の概略構成を示したものである。このも
のは、上下に配置され、左右に一定間隔をおいて設置さ
れた各プーリー3a、3bに無端(平)ベルト4、5が
かけられている。そして、駆動プーリー3aによる各送
り用のベルトの矢印方向への回転によって、両ベルト間
に、例えば樹脂(プラスチック)製のフイルム(シート
素材)からなる包装袋等をなす被シール材(以下、包装
袋ともいう)10を、その一側の端縁12寄り部位を挟
みつけるようにして、図示、右から左に送るように構成
されている。このシール装置1における、上の送り用の
ベルト4の環状の内側と、下の送り用のベルト5の環状
の内側には、それぞれ、略矩形板状をなすヒーター1
4、15が長手方向を水平にし、互いに押付け合うその
押付け面(側面)を、送り用のベルト4、5の環状内側
をなす水平面に対面する形で配置されている。そして、
この上下のヒーター14、15は、その両押付け面を、
両ベルト4、5を介して、例えばバネ18、19により
弾性的に押し付け合うように配置されている。
【0003】このようなシール装置1では、駆動用のプ
ーリー3aの矢印方向への回転により、かけられたベル
ト4、5に挟まれた包装袋10が右から左に送られる。
一方、上下のヒーター14、15を所定温度に加熱し、
その上下の押付け面で包装袋10のシールすべき、例え
ば端縁12寄り部位をベルト4、5を介して押付け合わ
せ、被シール材(包装袋)10を加熱して熱融着するこ
とで、連続して熱融着シールするように構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱融着シールにおいて、包装袋がいわゆる合掌袋やガゼ
ット袋では、例えば被シール材(プラスチックフイルム
同士又は普通紙とプラスチックフイルム)の端縁の辺に
沿って、例えば二重、又は四重に重ね合わされた部分が
できるが、その端縁12を熱融着シールする際には、次
のような問題があった。すなわち、このような包装袋1
0のシール部をなす端縁12には、包装袋の構造上、図
13に示したように、例えば、被シール材10の2枚重
ね部S2と4枚重ね部S4となる厚さが異なる箇所が発
生するため、その厚さの境界Kの近傍においては厚さが
急変することになる。一方、上記した従来のシール装置
1を用いたシールでは、左右に長いヒーター14、15
の平坦な押付け面(図示上のヒーター14では下の水平
な横辺、図示下のヒーター15では上の水平な横辺)に
て押付けるため、その境界Kの部位が加圧されにくく、
したがって、図13に示したように、同境界K部位が十
分に圧着されずに、シール不良ないし不完全シール(以
下、不完全シールともいう)が発生するといった問題が
あった。また、普通紙と樹脂(プラスチック)製のフイ
ルムとを重ねてシールする場合においては、シール部に
厚さの異同がなく、それが一定であっても熱融着しにく
く、そのため、不完全シールを招きやすいといった問題
があった。
【0005】こうした不完全シールは、被シール材の厚
さが厚くなるほど、また、被シール材相互の融着性が悪
いほど発生しやすい。加えて、こうした問題は、包装さ
れる対象物(食物、医療用品など)によっては重大な問
題を発生させることになる。一方、このような問題の解
決策としては、ヒーター相互が押し付け合う力(押圧
力)を大きくすることや、その加熱温度を高くすること
などが考えられる。しかし、ヒーターの押し付け力を大
きくすれば、送りをかけている被シール材(包装袋)の
流れ(送り状態)が悪くなるし、加熱温度を高くすれば
熱エネルギーを無駄に消費することになる。
【0006】本発明は、こうした問題点に鑑みてなされ
たもので、包装袋等の被シール材の端縁などの被シール
材の重なり部などにおける、厚さの急変部などにおいて
発生しがちの不完全シールの発生を防止することをその
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、押付け面が互いに押付け合
うように配置されたヒーターを加熱し、該押付け面相互
間に被シール材の所定部分を挟ませ、該被シール材を、
前記押付け面の前方から後方に送ることで、該被シール
材の前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シー
ル工程の後で、該連続シール工程で熱融着シールされた
前記所定部分を、ヒーターの加熱された平坦面と、該平
坦面に微小面積で押付けられるように配置された微小面
積押圧体との間を通過させることを特徴とするシール方
法である。
【0008】本発明では、該連続シール工程で熱融着シ
ールされた前記所定部分を、連続シール工程の後で、さ
らに、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に微小
面積で押付けられる。この押し付けでは、面圧を大きく
できるため、ここを通過するときに、前記所定部分のう
ち、不完全シールをなしている厚さ急変部があっても、
十分強く押付けられる。これにより、不完全シールが解
消される。かくして、ガゼット袋、合掌袋など、重なり
数の相違による厚さの異同がある場合であっても、シー
ル部における厚さ急変部(境界部分)の未接着が防止さ
れる。また、熱融着しにくい普通紙と樹脂製フイルムと
を単に重ねて熱融着シールする場合においても、十分強
い押付けが得られることから、不完全シールの発生を防
止できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記平坦面が、
押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒー
ターのうちの一方に一体的に形成されている請求項1に
記載のシール方法である。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記微小面積押
圧体を、前記所定部分が前記平坦面と前記微小面積押圧
体との間を通過させる際に加熱しておく請求項1又は2
のいずれかに記載のシール方法である。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記微小面積押
圧体を回転可能のローラーとし、該ローラーの外周面
が、前記平坦面に押付けられるようにした請求項1、2
又は3のいずれかに記載のシール方法である。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記被シール材
を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つのプ
ーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が対
面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベル
トの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を挟
んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルトを
互いに逆回転することによるものであり、しかも、前記
押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材の
所定部分を挟ませることとした請求項1、2、3又は4
のいずれかに記載のシール方法である。
【0013】請求項6に記載の発明は、押付け面が互い
に押付け合うように配置されたヒーターと、該押付け面
相互間に被シール材の所定部分を挟ませた状態で、該被
シール材を、前記押付け面の前方から後方に送る被シー
ル材送り手段とを備えており、該被シール材送り手段に
よって送られる前記被シール材を、前記押付け面相互間
の前方から後方に送りながら、前記所定部分を連続して
熱融着シールする連続シール手段を備えたシール装置に
おいて、該連続シール手段の後方に、ヒーターの加熱さ
れた平坦面と、該平坦面に微小面積で押付けられるよう
に配置された微小面積押圧体とを設けておき、連続して
熱融着シールされた前記所定部分を、該平坦面と該微小
面積押圧体との間を通過させる構成としてなることを特
徴とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、前記平坦面が、
押付け面が互いに押付け合うように配置された前記ヒー
ターのうちの一方に一体的に形成されている請求項6に
記載のシール装置である。
【0015】請求項8に記載の発明は、前記微小面積押
圧体を、加熱可能に設けた請求項6又は7のいずれかに
記載のシール装置である。
【0016】請求項9に記載の発明は、前記微小面積押
圧体を回転可能のローラーとし、該ローラーの外周面
が、前記平坦面に押付ける請求項6、7又は8のいずれ
かに記載のシール装置である。
【0017】請求項10に記載の発明は、前記被シール
材を前記押付け面の前方から後方に送る手段が、2つの
プーリーに掛けられたベルトの直線状に張られた部分が
対面するように配置された2組のベルト装置のうち、ベ
ルトの直線状に張られた部分相互間に前記被シール材を
挟んだ状態において、前記2組のベルト装置の各ベルト
を互いに逆回転することによるものであり、しかも、前
記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記被シール材
の所定部分を挟ませることとした請求項6、7、8又は
9のいずれかに記載のシール装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るシール方法につい
て、図1及び図2に示したシール装置101に基づいて
詳細に説明する。図中、101は、シール装置であり、
シールされる例えば包装袋(被シール材)10を送りな
がらその一側(方)の端縁12をシールするよう、次の
ように構成されている。
【0019】すなわち、被シール材送り手段は、上下に
配置された送り用のベルト(以下、グリップベルト又は
単にベルトともいう)4、5による機構とされ、次のよ
うに構成されている。すなわち、上下それぞれに配置さ
れた送り用のベルト4、5は無端(平)ベルトからな
り、左右に一定間隔で設置された各プーリー3a、3b
にかけられている。そして、上に配置された送り用のベ
ルト4の右回転と、下に配置された送り用のベルト5の
左回転によって、両ベルト4、5間に包装袋10の一側
の端縁12を挟ませ、図示、右から左に送るように、上
のベルト4の下側に位置する左流れ部の下面と、下のベ
ルト5の上側に位置する左流れ部の上面とが平行に対面
するように配置されている。なお、上下に配置された左
右のプーリー3a、3bは、平面視においてその幅方向
を一致させているが、上下両ベルト4、5による包装袋
10の挟み付けによる送りを確実にするため、本形態で
は、上に配置された左右のプーリー3a、3bは、その
軸を下に配置された左右のプーリー3a、3bの軸よ
り、左にずらして配置されている。
【0020】なお、上及び下の両ベルト4、5がかけら
れている一方のプーリー3aは、図示しないモーターで
駆動されるように構成されている。また本形態では次記
するように、この両ベルト4、5を介在させて、つまり
両ベルト4、5を間において、次記するヒーター14、
15で包装袋10の一側の端縁12を挟んで熱融着する
ように構成されているため、両ベルト4、5は例えばガ
ラス繊維を素材とする耐熱材から形成されている。な
お、シールされた包装袋は、図示左のプーリー3aから
左に送り出された後は、例えばそのシール部或いはその
近傍に、そのシール日の日付けなどの印刷のため、図示
しない印字(印刷)機構に送られるように構成されてい
る。
【0021】一方、上のベルト4の環状の内側と、下の
ベルト5の環状の内側には、それぞれ、一定厚さ(例え
ば10mm)で矩形板状をなすヒーター(金属板)1
4、15が長手方向を水平にし、その板厚面をなす押付
け面(側面)14a、15aが、送り用のベルト4、5
の水平面に対面する形で配置されている。すなわち、上
のベルト4の下側に位置する左流れ部の上面4aに、上
のヒーター14の下押付け面14aが対面し、下のベル
ト5の上側に位置する左流れ部の下面5aに、下のヒー
ター15の上押付け面15aが対面するように配置され
ている。ただし、下のヒーター15の上押付け面15a
と、上のヒーター14の下押付け面14aとが、両ベル
ト4、5を介して押し付け合うように、平面視におい
て、その押付け面(板厚面)14a、15aがその板厚
方向において一致するように配置されている。そして、
本形態では上下のヒーター14、15が押し付け合う方
向(図示上下方向)にそれぞれバネ18、19で付勢さ
れている。すなわち、図2、3に示したように、プーリ
ー3a、3b及びこれにかけられたベルト4、5で包装
袋10が送られるが、平面視において、そのベルトの幅
方向の間に、上下のヒーター14、15が位置するよう
に配置されており、右(押付け面の前方)から左(押付
け面の後方)へ送られる包装袋10の一側の端縁12
を、上下のヒーター14、15でベルト部位を介して押
付け、その押付け部、つまり上下のヒーター14、15
の押付け面14a、15aの部分で押付け合うと同時に
包装袋10の一側の端縁12を加熱溶融することで熱融
着してシールするように構成されている。
【0022】なお、本形態では、シール装置101の非
運転時には上下のヒーター14、15相互による押付け
がされないように、つまりヒーターがベルト面から分離
する方向に、上のヒーター14がカム(図示せず)によ
り上に所定量押し上げられ、下のヒーター15がカム
(図示せず)により下に所定量押し下げられるように構
成されている。また、このような各ヒーター14、15
は、例えば黄銅板から形成され、内部に、電熱式ヒータ
ーを内蔵したもので、通電することで押付け面(押付け
面)14a、15aが例えば120〜200℃に加熱さ
れるように設定されている。
【0023】なお、本形態では下のヒーター15の長さ
が200mmで、上のヒーター14の長さが170mm
とされ、図示したように、両ヒーター14、15の右端
部14b、15bが一致しており、下のヒーター15の
左端部15cが、上のヒーター14の左端部14cより
例えば30mm突出するように配置されている。そし
て、下のヒーター15のうち、上のヒーター14から突
出している突出部の上方には、ベルト4、5を介して包
装袋10の端縁12のシール部を押える、円柱状をなす
ローラー21が、軸22を図面に垂直にされ、回転自在
(フリー)に配置されている。ただし、このローラー2
1は、運転時(圧着時)には、バネ作用によりベルトを
介して下のヒーター15の上の押付け面15aに連なる
平坦面15dを押付けるように構成されているが、非運
転時にはカム(図示せず)によりベルトから離間するよ
うに設置されている。
【0024】なお、ローラー21の幅は、上下のヒータ
ー14、15の押付け面14a、15aの平面視におけ
る幅と同じとされている。ただし、その幅は、包装袋1
0の端縁12のシール部を確実に押えるため、そのシー
ル部の幅より大きくしてもよい。しかして、押付け面1
4a、15a相互間による押し付けにより、連続してシ
ールされて右から左に送られる包装袋の端縁は、ローラ
ー21により、平面視においてローラー21の軸方向を
線とする、いわゆる線当りで、ベルト4、5を介して集
中的に押え付けられるように設定されている。なお、ロ
ーラー21は、ベルトを介して包装袋10を微小面積で
集中的に押えるためからは、なるべく小径のものとする
のが好ましいが、本形態では円柱の外径(直径)が25
mmのものが使用されている。このように、本形態で
は、微小面積押圧体として、フリーのローラー21が設
けられている。
【0025】こうして、本形態のシール装置101にお
いては、その運転時に、上下の両ヒーター14、15が
バネ18、19によりベルト4、5を介して押し付け合
う。その状態の下で、駆動用のプーリー3aの回転によ
る駆動で、上下のベルト4、5にて端縁12を挟み付け
られた包装袋10は、図示において右から左に送られ
る。と同時に、両ヒーター14、15によるベルト4、
5を介した押し付けにより、挟み付けられた包装袋の端
縁は両ヒーター14、15の各押付け面14a、15a
で、右から左に送られる過程で順次、加熱溶融されて熱
融着(圧着)され、一応のシールがなされる。
【0026】こうして、一応のシールがなされた包装袋
10は、両ヒーター14、15の各押付け面14a、1
5aの間を前方(図示右)から後方(図示左)に流れ
て、上のヒーター14の左端14cを超えると、両ヒー
ター14、15による押付け合いはなくなる。そして、
包装袋10は、下のヒーター15の上の押付け面15a
に沿って、上下のベルト4、5間を左に送られるが、本
形態では、ローラー21がベルトを介して下のヒーター
15の上の押付け面15aに連なる平坦面15d側に押
付けられている。このため、包装袋10の端縁12は、
このローラー21を順次通過するが、その通過の際に、
ローラー21にて再度押えつけられる。このとき、包装
袋の端縁12は、下のヒーター15により加熱されてい
る。そして、図3に示したように、下のヒーター15の
上面の平坦面15dにおいて、ローラー21により局所
的に押えられるため、既に圧着されていた端縁12のシ
ール部は一層強く圧着されるため、2枚重ねと4枚重ね
と厚さの異なる境界Kの部位において残存していたシー
ル不良ないし不完全シールも解消される。
【0027】このように、本形態では、従来のように上
下のヒーター14、15による直線状の押付け面14
a、15aのみによる押付けだけでなく、それに加え
て、下のヒーター15の後端寄り部位における平坦面1
5dの上で、加熱状態を保持したままで、ローラー21
の軸22の軸線方向において、いわゆる線接触状態で、
順次、シール部の全長にわたって押えつけることができ
る。このため、不完シールとなりがちの部位も問題なく
シールできる。すなわち、本形態では、いわゆる合掌袋
タイプの包装袋のようにシールすべき部分に、厚さが二
重と四重のように相違があり、その境界Kにおける段差
に発生しがちな不完全シールを残すことなく熱融着する
ことができる。なお、図示はしないが、熱融着しにくい
普通紙と樹脂製フイルムとを単に重ねて熱融着シールす
る場合においても、同様の作用により、十分強い押付け
が得られることから、不完全シールを残すことなく熱融
着することができる。
【0028】前記形態における、微小面積押圧体をなす
ローラー21は、なるべく小径のものとするのが好まし
い。押え付け時におけるその接触面積を小さくできるた
め、単位面積当り、より大きい面圧が得られるためであ
る。
【0029】さて、次に本発明の別の実施の形態につい
て、図5を参照して説明する。ただし、このものは、上
記形態で、微小面積押圧体を1つのローラー21として
具体化したのに対し、これを複数(2個)配置した点の
みが相違するだけであり、上記形態と本質的相違はない
ことから、同一の部位には同一の符号を付すに止め、詳
細な説明は省略する。すなわち、本形態では、包装袋1
0が右から左に送られる過程で、両ヒーター14、15
の各押付け面14a、15aによるベルトを介した押付
けで、順次、包装袋10の端縁を熱融着した後、2個の
ローラー21、21にて2回押付けるようにしたもので
ある。したがって、より確実に不完全シールの発生を防
止できる。
【0030】さて、次に本発明の別の実施の形態につい
て、図6を参照して説明する。ただし、このものは、上
記形態に対し、上のヒーター14を左右において2つに
分割し、その相互に間隔を設けて、その間に、微小面積
押圧体としてローラー21を配置したものである。
【0031】しかして、このものでは、中間に設けられ
たローラー21による押付けにて、包装袋10のシール
部における不完全シールをなくした後で、さらに上下の
ヒーター14、15相互による各押付け面によるベルト
4、5を介した押付けをするようにしたため、シール部
の平坦化が図られる。なお、このように、微小面積押圧
体を中間に設ける場合においても、その微小面積押圧体
を複数配置してもよい。
【0032】上記において、ローラー21は、回転自在
(フリー)に設けたため、押圧時にはそれがベルトとの
摩擦によって回転する。しかし、強制的に回転(駆動)
させてもよい。強制的に回転させる場合には、ベルトの
送りと速度と周速が同じとなる回転数にするとよい。な
お、ローラー21は、平ローラーとしたが、面圧を高く
するため、軸線に対して外方に膨らむ円弧状ローラーを
用いてもよい。
【0033】なお、上記においては、シールすべき包装
袋を水平方向に送る装置において、微小面積押圧体(ロ
ーラー)を、下のヒーターの上に配置したもので具体化
したが、上のヒーターの下に配置したものでも具体化で
きるなど、その配置はヒーターの配置に応じて適宜に設
定すればよい。
【0034】また、微小面積押圧体は、回転するローラ
ーでなく、回転しない円柱状のもの(ローラー)で構成
してもよいし、三日月形のものとし、その凸となす円弧
部で押付けるようにしてもよい。
【0035】また、いずれの微小面積押圧体であって
も、それ自体を所定温度に加熱できるものとしておいて
もよい。このようにローラー21等の微小面積押圧体が
加熱されていれば、その分、押付けるシール部を加熱で
きるため、シールすべき包装袋等の端縁を効果的に熱融
着できるためである。
【0036】なお、上記各形態においては、ヒーター及
び微小面積押圧体によるシール部の押付けを、ベルトを
介して行う構成としたが、このような押付けをベルトを
介さず行うようにしたシール装置においても具体化でき
る。図7から図10は、そのような実施の形態を示した
ものであるが、ベルトを介することなく押付ける点を除
けば、上記形態と基本的に共通するものであるため、相
違点のみ説明し、同一部位には同一の符号を付すに止め
る。
【0037】図7及び図8は、ヒーター14、15及び
微小面積押圧体(ローラー)21による包装袋の端縁
(シール部)12の押付けを、包装袋10の送り用のベ
ルト4、5を介さず行うようにしたシール装置において
具体化した実施の形態を示したものである。すなわち、
図7に示したように、プーリー(図示せず)にかけられ
たベルト4、5は、同図面(平面図)上において、ヒー
ター14、15及び微小面積押圧体21より下方に配置
されている。すなわち、包装袋10の送りを、その一側
の端縁12より幾分引下った部位をベルト4、5で挟ま
せて図示左に送られるように構成されている。そして、
平面視において、そのベルト4、5の部位と重ならない
部位において、包装袋10の一側の端縁12をヒーター
14、15及び微小面積押圧体21で押えつけるように
している。
【0038】すなわち、図7においては、平面視、ベル
ト4、5で挟む部位と、ヒーター14、15の部位(シ
ール部位)とを異ならしめたものであり、上方にヒータ
ー14、15が左右に延びる形で配置され、包装袋の上
縁12をヒーター14、15の間に挟ませると同時に、
その挟み込み部位より下側を、送り用のベルト4、5の
間に挟ませるようになっている。こうして、送り用のベ
ルト4、5の動きにより、包装袋10を右から左へ送る
のと同時に、その包装袋の一側の端縁12をヒーター1
4、15間に挟ませて熱融着シールするものである。
【0039】本形態では、ベルト4、5を介することな
く、包装袋の一側の端縁12をヒーター14、15間に
て挟んでいるため、熱効率がよくなる。また、このよう
にベルトを介することなく、包装袋の一側の端縁をヒー
ター間にて挟んでシールする方法ないし装置としては、
図9及び図10に示した実施の形態のように具体化して
もよい。
【0040】図9に示したように、プーリー(図示せ
ず)にかけられたベルト4、5は、同図面上において、
ヒーター14、15及び微小面積押圧体21より上方に
配置されている。すなわち、このものは、包装袋10の
送りを、その一側の端縁12寄り部位をベルト4、5で
挟ませて図示左に送られるように構成されている。そし
て、平面視において、そのベルト4、5の部位と重なら
ない図9における下側において、包装袋10の一側の端
縁12寄り部位をヒーター14、15及び微小面積押圧
体21で押えつけるようにしている。
【0041】このように、ベルトを介することなく、包
装袋の一側の端縁をヒーター間にて挟む方法において
も、本発明は具体化できる。また、本発明は上記した各
形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々変更して具体化できる。例え
ば、図7と図9とにおける送り用のベルトを組合せて、
平面視、ヒーターの両側で送りをかけるようにしてもよ
い。すなわち、図7又は図9に示した送り用のベルトの
配置では、そのベルトによって送りをかける一方で、ヒ
ーターではその送りにブレーキをかける作用があるた
め、円滑な送りを阻害する危険性があるが、このように
ヒーターの両側で送りをかけるようにしておけば、円滑
な送りが期待される。なお、いずれにしても、送り用の
ベルトは、ヒーターのなるべく近くに配置するとよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、包装袋等の被シール材の端縁などの被シール材
の重なり部などにおける、厚さの急変部において発生し
がちの不完全シールの発生を有効に防止できる。また、
本発明によれば、シール部における厚さが一定であって
も、熱融着しにくく不完全シールを招きやすい、普通紙
と樹脂製フイルムとの熱融着シールにおいても、不完全
シールの発生を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール装置の実施の形態を説明する一
部省略概略構成正面図、及びその部分拡大図。
【図2】図1の拡大図の一部破断平面図。
【図3】図1中の部分拡大図の要部拡大図。
【図4】図3の平面図。
【図5】別形態の要部を説明する一部省略概略構成正面
図。
【図6】別形態の要部を説明する一部省略概略構成正面
図。
【図7】別形態の要部を説明する一部省略概略構成平面
図。
【図8】図7の正面図。
【図9】別形態の要部を説明する一部省略概略構成平面
図。
【図10】図9の正面図。
【図11】従来のシール装置を説明する一部省略概略構
成正面図、及びその部分拡大図。
【図12】図11の拡大図の一部破断平面図。
【図13】不完全シールを説明する部分拡大正面図。
【符号の説明】
3a、3b プーリー 4、5 ベルト 10 被シール材 14、15 ヒーター(連続シール手段) 14a、15a 押付け面 15d 連続シール手段の後方のヒーターの加熱された
平坦面 21 ローラー(微小面積押圧体) 101 シール装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 卓 愛知県一宮市大字春明字東張渕8−1 Fターム(参考) 3E094 AA12 CA10 DA08 FA05 GA11 HA01 HA08 4F211 AD05 AD08 AG07 AG28 AH54 TA01 TC09 TC14 TC17 TD11 TH02 TH06 TJ30 TN07 TQ03 TQ04 TQ06 TQ13 TW42

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押付け面が互いに押付け合うように配置
    されたヒーターを加熱し、該押付け面相互間に被シール
    材の所定部分を挟ませ、 該被シール材を、前記押付け面の前方から後方に送るこ
    とで、該被シール材の前記所定部分を連続して熱融着シ
    ールする連続シール工程の後で、 該連続シール工程で熱融着シールされた前記所定部分
    を、ヒーターの加熱された平坦面と、該平坦面に微小面
    積で押付けられるように配置された微小面積押圧体との
    間を通過させることを特徴とするシール方法。
  2. 【請求項2】 前記平坦面が、押付け面が互いに押付け
    合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体
    的に形成されている請求項1に記載のシール方法。
  3. 【請求項3】 前記微小面積押圧体を、前記所定部分が
    前記平坦面と前記微小面積押圧体との間を通過させる際
    に加熱しておく請求項1又は2のいずれかに記載のシー
    ル方法。
  4. 【請求項4】 前記微小面積押圧体を回転可能のローラ
    ーとし、該ローラーの外周面が、前記平坦面に押付けら
    れるようにした請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    シール方法。
  5. 【請求項5】 前記被シール材を前記押付け面の前方か
    ら後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベル
    トの直線状に張られた部分が対面するように配置された
    2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた部
    分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前記
    2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転することに
    よるものであり、 しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記
    被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項1、
    2、3又は4のいずれかに記載のシール方法。
  6. 【請求項6】 押付け面が互いに押付け合うように配置
    されたヒーターと、該押付け面相互間に被シール材の所
    定部分を挟ませた状態で、該被シール材を、前記押付け
    面の前方から後方に送る被シール材送り手段とを備えて
    おり、 該被シール材送り手段によって送られる前記被シール材
    を、前記押付け面相互間の前方から後方に送りながら、
    前記所定部分を連続して熱融着シールする連続シール手
    段を備えたシール装置において、 該連続シール手段の後方に、ヒーターの加熱された平坦
    面と、該平坦面に微小面積で押付けられるように配置さ
    れた微小面積押圧体とを設けておき、連続して熱融着シ
    ールされた前記所定部分を、該平坦面と該微小面積押圧
    体との間を通過させる構成としてなることを特徴とする
    シール装置。
  7. 【請求項7】 前記平坦面が、押付け面が互いに押付け
    合うように配置された前記ヒーターのうちの一方に一体
    的に形成されている請求項6に記載のシール装置。
  8. 【請求項8】 前記微小面積押圧体を、加熱可能に設け
    た請求項6又は7のいずれかに記載のシール装置。
  9. 【請求項9】 前記微小面積押圧体を回転可能のローラ
    ーとし、該ローラーの外周面が、前記平坦面に押付ける
    請求項6、7又は8のいずれかに記載のシール装置。
  10. 【請求項10】 前記被シール材を前記押付け面の前方
    から後方に送る手段が、2つのプーリーに掛けられたベ
    ルトの直線状に張られた部分が対面するように配置され
    た2組のベルト装置のうち、ベルトの直線状に張られた
    部分相互間に前記被シール材を挟んだ状態において、前
    記2組のベルト装置の各ベルトを互いに逆回転すること
    によるものであり、 しかも、前記押付け面相互間に、該ベルトを介して前記
    被シール材の所定部分を挟ませることとした請求項6、
    7、8又は9のいずれかに記載のシール装置。
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CN110937187A (zh) * 2019-12-12 2020-03-31 广州市泰沃医疗器械有限公司 一种新型封口机

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