JP5286790B2 - シール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2枚の合成樹脂シートをシールするシール装置に関する。
合成樹脂シートのシールには、インパルスシールやヒートシールなどが用いられており、これらの熱溶融シール方法では合成樹脂シートを溶融した際に発生するカスがシールバーに付着し、部分的なシール不良が発生することがある。このため、定期的にシールバーのシール部を清掃する必要があり、生産性が低下するという問題がある。
このような問題に対し、本出願人は、2つのシール部を組み合わせたシールバーを反転させることで2つのシール部を交互に用い、一方のシール部でシールを行っている際に他方のシール部にスクレイパーを圧接してカスを掻き除くシール装置を提案している(特許文献1参照)。
特開2004−284597号公報
しかしながら、上記特許文献1のシール装置では、スクレイパーによりシール部からカスを剥がし取るのみであり、カスを完全に除去することができないという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、2つのシール部が組み合わされたシールバーを反転させて交互に用いるシール装置において、シール時に発生するカスを確実に除去することを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のシール装置は、重ね合わせられた2枚の合成樹脂シート(10)を熱融着してシールするための2つのシール部(43)が回転軸(42)を挟んで配置され、前記回転軸(42)を中心にして前記2つのシール部(43)が交互に前記合成樹脂シート(10)のシート面に対向するように移動可能に構成されたヒートシールバー(40)と、前記合成樹脂シート(10)を介して前記ヒートシールバー(40)と対向して配置され、前記ヒートシールバー(40)が前記2枚の合成樹脂シート(10)をシールする際に前記ヒートシールバー(40)とで前記2枚の合成樹脂シート(10)を挟むシール受け台(41)と、前記2つのシール部(43)のうち前記シート面から遠い側に位置するシール部(43)に接触しながら移動して、前記合成樹脂シート(10)を熱融着する際に前記シール部(43)に付着したカスを剥離するとともに、剥離されたカスを吸引して除去するカス除去部(44)とを備え
前記2つのシール部(43)のそれぞれには、線状の発熱体が前記シール部(43)の長手方向に沿って設けられており、
前記カス除去部(44)は、前記シール部(43)に対向する面に、前記線状の発熱体に対応した形状の凹部が設けられており、前記カス除去部(44)が前記シール部(43)の長手方向に沿って移動することで、前記凹部のエッジ部分が前記線状の発熱体に付着したカスを掻き除くようになっており、
さらに、前記ガス除去部(44)は、カスを吸引して除去するための吸引管(47)が、前記凹部に連通した状態で設けられていることを特徴としている。
これにより、熱融着によりカスが付着したシール部(43)は、カス除去部(44)によりカスが剥離されるとともに、剥離されたカスが吸引除去される。このため、剥離されたカスがシール部(43)に残留することなく、シール部(43)からカスを確実に除去することができる。
また、前記2つのシール部(43)の一方で前記2枚の合成樹脂シート(10)をシールしながら、前記2つのシール部(43)の他方で前記カス除去部(44)によりカスを除去する際に、前記2つのシール部(43)の前記他方を、前記合成樹脂シート(10)の融点より低い温度に昇温させることで、シール部(43)に付着しているカスが軟化するため、カス除去部(44)により容易にカスを剥離させることができる。
また、前記ヒートシールバー(40)のシール部(43)は、インパルスシールを行うように構成されている場合には、熱融着によるカスが発生しやすいので、カス除去部(44)によりカスを除去することは特に効果がある。
また、本発明は、前記シール受け台(41)における前記ヒートシールバー(40)に対向する部位にシート面の一部が位置するように設けられたフッ素樹脂シート(50)と、前記ヒートシールバー(40)によるシールが行われる毎に、前記シール受け台(41)における前記ヒートシールバー(40)に対向する部位に位置する前記フッ素樹脂シート(50)のシート面を移動させるシート移動手段(54〜56)とを備えることを第2の特徴としている。このように、シール受け台(41)におけるヒートシールバー(40)に対向する部位にフッ素樹脂シート(50)を設けることでシール受け台(41)にカスが付着することを防止でき、さらにシールを行う毎にフッ素樹脂シート(50)を移動させることで、フッ素樹脂シート(50)に対する熱的な影響を極力抑えることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明のシール装置を製袋機に適用した第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本第1実施形態の製袋機の主要な構成要素を示す斜視図である。図1に示すように、製袋機は合成樹脂シート(原反シート)10から袋体15を製造するものであり、三角板20と一対の送りロール30、31とヒートシールバー40、シール受け台41とを備えている。本実施形態の製袋機で製造される袋体15は、折り曲げられた底辺部15aの両端に位置する側辺部15b、15cが融着してシールされており、底辺部15aに対向する辺が開口部15dとなっている。
製袋機には、合成樹脂シート10がロール状に巻かれた原反供給部14から合成樹脂シート10が供給される。三角板20は、原反供給部14から供給された合成樹脂シート10の幅方向における中央付近に折り目10aを形成するものである。
図2に示すように、本実施形態の合成樹脂シート10は、多数の凹凸状突起部が形成された凹凸状シート(キャップフィルム)11と、平坦状の平坦状シート(バックフィルム)12とから構成される2層構造の気泡シートとなっている。凹凸状シート11には、多数の円柱状突起部がエンボス加工されており、凹凸状シート11の突起部開口側に平坦状シート12が接合されている。これにより、凹凸状シート11と平坦状シート12との間には、空気が密閉された気泡部(密閉突起部)13が形成される。本実施形態では、合成樹脂シート10を構成する合成樹脂として、ポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレフィン系樹脂を用いている。
図1に戻り、送りロール30、31は、原反供給部14から合成樹脂シート10を引き出すとともに、下流側のヒートシールバー40とシール受け台41に合成樹脂シート10を供給するものである。送りロール30、31は、三角板20の下流側に設けられており、平行に配置された円柱状の一対のロールから構成されている。
本実施形態の送りロール30、31は、金属あるいは樹脂からなる芯材の表面に摩擦係数が高い材料(例えばゴム)からなるシートが表面に貼り付けられたニップロールとして構成されている。一対の送りロール30、31は、合成樹脂シート10を挟み込んだ状態で互いに反対方向に同期回転するように構成されている。
ヒートシールバー40とシール受け台41は、二つ折りされた合成樹脂シート10を溶融して切断するとともに切断部を熱融着してシールするものである。ヒートシールバー40とシール受け台41は、送りロール30、31の下流側に設けられており、合成樹脂シート10を挟んで対向する位置に配置されている。
ヒートシールバー40は合成樹脂シート10のシート面に垂直な方向に移動可能となっている。ヒートシールバー40が合成樹脂シート10のシート面から遠ざかる方向に移動した状態では、シール受け台41との間で二つ折りされた合成樹脂シート10が充分通過可能な間隔を形成するとともに、ヒートシールバー40が合成樹脂シート10のシート面側に移動した状態では、シール受け台41との間で二つ折りされた合成樹脂シート10を挟み込む。
図3(a)はヒートシールバー40の側面図であり、図3(b)はヒートシールバー40の正面図である。図3(a)では紙面左右方向がシート流れ方向となっており、図3(b)では紙面垂直方向がシート流れ方向となっている。本実施形態のヒートシールバー40は、2つのヒートシールバーを組み合わせて構成されており、回転軸42を中心として2つのシール部43が平行に配置されている。回転軸42およびシール部43は、それぞれ合成樹脂シート10のシート流れ方向に対して垂直かつシート面に対して平行に配置されている。本実施形態のヒートシールバー40は、一枚の板状部材の中心を貫くように回転軸42が設けられ、回転軸42と平行な対向する一対の辺がシール部43として構成されている。
ヒートシールバー40は、回転軸42を中心として図3(a)の時計方向と反時計方向に回転可能に構成されており、2つのシール部43が交互に合成樹脂シート10のシート面に対向できる。ヒートシールバー40は、回転駆動手段としての図示しないモータにより回転駆動される。ヒートシールバー40は360°回転可能とすると配線が複雑になるため、ヒートシールバー40の回転範囲は180°としている。
ヒートシールバー40のシール部43には、通電により発熱する線状の通電発熱体が長手方向に沿って設けられている。通電発熱体は、合成樹脂シート10を加熱してシール(熱融着)を行ってさらに合成樹脂シート10を切断するためのものであり、合成樹脂シート10の融点以上の温度まで昇温することができる。本実施形態では、通電発熱体としてニクロム線を用いており、合成樹脂シート10をシールする際にニクロム線に瞬間的に通電して昇温させるインパルスシールを採用している。このようなインパルスシールは、融着させる部位に強い熱エネルギーをごく短時間加え、直ちに冷却することでシールを行うため、ヒートシールに比べて、シール時にカスが発生しやすいという特性を有している。
ヒートシールバー40における合成樹脂シート10から遠い側に位置するシール部43には、カス除去部44が設けられている。カス除去部44は、シール部43で合成樹脂シート10をシールする際に発生してシール部43に付着しているカス(合成樹脂シート10由来の残渣)を除去するためのものである。図3(a)に示すように、カス除去部44におけるシール部43に対向する面は、シール部43の凹凸形状に応じた凹凸形状となっている。つまり、シール部43では通電発熱体が凸状になっており、カス除去部44におけるシール部43に対向する面は通電発熱体に対応した凹状になっている。
ヒートシールバー40における合成樹脂シート10から遠い側に位置するシール部43の近傍には、シール部43と平行に案内レール45が設けられている。カス除去部44は、連結部46により案内レール45に接続されている。連結部46は図示しないモータなどにより案内レール45に対して相対移動するように構成され、カス除去部44は連結部46とともにシール部43の長手方向に沿って移動することができる。なお、案内レール45は軸方向回りに回動することができるように構成されており、ヒートシールバー40が回転する際にはカス除去部44はシール部43から遠ざかるようになっている。
カス除去部44は、シール部43に接触しながらシール部43の長手方向に沿って移動することで、エッジ部分でシール部43に付着したカスを掻き除くことができる。このとき、カス除去部44はシール部43に対応した形状となっているので、シール部43に付着したカスを残すことなく剥離することができる。
カス除去部44には、シール部43から剥離したカスを吸引するための吸引管47が設けられている。吸引管47は、カス除去部44におけるシール部43に対向する面に形成された凹部に連通しており、他端側には図示しない真空ポンプが接続されている。
以下、本実施形態の製袋機の作動を図4に基づいて説明する。図4は、製袋機の主要部を示す側面図であり、(a)〜(c)は製袋機による袋体15の製造工程を示している。なお、図4は、図中の左側がシート流れ方向の上流側であり右側がシート流れ方向の下流側となっている。
まず、図4(a)に示す送り出し工程を行う。一対の送りロール30、31を作動させ、合成樹脂シート10を所定長さだけ下流側に送り出す。このとき、合成樹脂シート10の最下流側の端部10bは、前回のシール工程でヒートシールバー40によってシールされている。送りロール30、31による合成樹脂シート10の送り出し量は、製造される袋体15の底辺部15aおよび開口部15dの長さとなっている。送りロール30、31で合成樹脂シート10が送り出される際には、ヒートシールバー40は上方に移動している。
次に、図4(b)に示すシール工程を行う。ヒートシールバー40を下方に移動させ、シール受け台41を受け台として合成樹脂シート10を押さえつける。このとき、シール部43の通電発熱体に通電し、通電発熱体を合成樹脂シート10の融点以上に昇温させる。本実施形態では、通電発熱体に200V程度の電圧を印加している。そして、シール部43の通電発熱体が合成樹脂シート10に接触することで、二つ折りされた合成樹脂シート10が融着し、シールと切断が同時に行われる。これにより、合成樹脂シート10は、ヒートシールバール40およびシール受け台41の下流側と上流側に切断され、切断された端部10b、15cが融着されシールされる。
次に、図4(c)に示す排出工程を行う。ヒートシールバー40が上方に移動し、シール部43の通電発熱体が合成樹脂シート10から離れる。ヒートシールバール40およびシール受け台41より下流側の合成樹脂シート10は、袋体15として合成樹脂シート10から分離され排出される。以上の工程で製造された袋体15は、側辺部15b、15cがシールされた状態となっている。そして、合成樹脂シート10の最下流側の端部10bもシールされており、次回のシール工程を経て袋体15の下流側の側辺部15bとなる。
上述のシール工程を行うことで、シール部43には溶融した合成樹脂シート10のカスが付着し、シール工程を繰り返すことでカスの付着量が増加してシール不良が発生する。このため、本実施形態の製袋機では、上述のシール工程を所定回数行った後、ヒートシールバー40を180°回転(上下反転)させる。これにより、合成樹脂シート10に近い側に位置するシール部43と合成樹脂シート10から遠い側に位置するシール部43とが入れ替わる。そして、シール工程に用いられ、カスが付着したシール部43と、シール工程に用いられず、カスが付着していないシール部43とが入れ替わるので、カスが付着していないシール部43でシール工程を行うことができ、シール不良の発生を防止できる。
そして、シール工程に用いられカスが付着したシール部43は、上述のカス除去部44によりカスが除去される。本実施形態のカス除去部44は、シール部43からカスを剥離し、さらに剥離されたカスを吸引管47により吸引除去するため、剥離されたカスがシール部43に残留することなく、シール部43からカスを確実に除去することができる。これにより、一方のシール部43でシール工程を継続しながら、他方のシール部43でシール工程によって生じたカスを除去することができる。さらに、本実施形態のようにインパルスシールによりシールを行う場合には、シール工程でカスが発生しやすいので、カス除去部44によりカスを除去することは特に効果がある。
ところで、シール工程でシール部43に付着したカスは、シール工程の直後は溶融状態であるが、その後固化する。カス除去部44によりカスをシール部43から除去する際、カスが溶融状態であるとシール部43から剥離することが困難であり、カスが固化していてもシール部43にこびりついて剥離することが困難である。
このため、本実施形態では、カス除去が行われるシール部43の通電発熱体にも通電し、通電発熱体を昇温させている。本実施形態では、カス除去が行われるシール部43の通電発熱体には60V程度の電圧を印加し、通電発熱体を常温より高く合成樹脂シート10の融点より低い温度まで昇温している。これにより、シール部43に付着しているカスが軟化するため、カス除去部44により容易にカスを剥離させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本第2実施形態の製袋機の主要部の側面図である。図5に示すように、本第2実施形態では、シール受け台41におけるヒートシールバー40に対向する部位にゴム部48が設けられている。シール受け台41には、補助受け台49がシート流れ方向の下流側に向かって突出するように設けられている。補助受け台49は、後述するシート引取コンベア54〜56の受け台として用いられる。
シール受け台41のゴム部48上面には、摩擦係数が小さいフッ素樹脂シート50が配置される。フッ素樹脂シート50は、環状のエンドレスベルトとして構成されており、シート面の一部がシール受け台41におけるヒートシールバー40に対向する部位に位置している。フッ素樹脂シート50の内側には複数のロール51〜53が設けられており、ロール51〜53が回転してフッ素樹脂シート50が回転移動可能となっている。本実施形態では、シール受け台41のシート流れ方向上流側に2つのロール51、52が設けられ、シール受け台41のシート流れ方向下流側に1つのロール53が設けられている。
フッ素樹脂シート50の上方には、シート引取コンベア54〜56が設けられている。シート引取コンベア54〜56は、環状のベルト54と可動ローラ55と固定ローラ56とから構成されている。2つのローラ55、56の少なくとも一方が図示しないモータにより回転駆動され、図5における反時計方向にベルト54が回転移動するように構成されている。固定ロータ56は位置が固定されており、固定ロータ56を中心として可動ローラ55が上下方向に移動可能となっている。可動ローラ55が下方に移動したときに、フッ素樹脂シート50の近傍まで移動することができる。なお、シート引取コンベア54〜56が本発明のシート移動手段に相当している。
以下、本第2実施形態の製袋機の作動を図6に基づいて説明する。図6は、製袋機の主要部を示す側面図であり、(a)〜(c)は製袋機による袋体15の製造工程を示している。なお、図6は、図中の左側がシート流れ方向の上流側であり右側がシート流れ方向の下流側となっている。
まず、図6(a)に示す送り出し工程を行う。このとき、ヒートシールバー40およびシート引取コンベア54〜56は上方に移動している。
次に、図6(b)に示すシール工程を行う。ヒートシールバー40を下方に移動させ、シール受け台41を受け台として合成樹脂シート10を押さえつける。これにより、合成樹脂シート10は、ヒートシールバール40およびシール受け台41の下流側と上流側に切断され、切断された端部が融着されシールされる。このとき、ヒートシールバー40は、ゴム部48の上面に位置するフッ素樹脂シート50に接触し、フッ素樹脂シート50上で合成樹脂シート10のシールが行われる。フッ素樹脂シート50は、摩擦係数が小さいので、シールによって発生するカスが付着しにくい。
次に、図6(c)に示す排出工程を行う。ヒートシールバー40が上方に移動する。そして、シート引取コンベア54〜56が下方に移動し、袋体15に接触する。このとき、ベルト54が図中の反時計方向に回転しているので、袋体15がシート流れ下流側に移動するとともに、フッ素樹脂シート50が図中の時計方向に回転移動する。これにより、1回のシール動作毎に、シール受け台41の上面に位置するフッ素樹脂シート50がずれることとなり、フッ素樹脂シート50の同一箇所にヒートシールバー40のシール部43が繰り返し接触することを防止できる。このため、フッ素樹脂シート50に対する熱的な影響を極力抑えることができる。
以上の本第2実施形態の構成により、シール受け台41におけるシール時に発生するカスの付着を防止できる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態の製袋機では、ヒートシートバー40によるシールとしてニクロム線で瞬間的に通電加熱するインパルスシールを用いたが、これに限らず、例えば通電発熱体として棒状の鉄材に常時通電して発熱させておき、ヒートシールを行うように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、合成樹脂シート10として凹凸状シート11と平坦状シート12とからなる2層品の気泡シートを用いたが、これに限らず、凹凸状シートの両側に2枚の平坦状シートを接合した3層品の気泡シートを用いることもできる。
また、上記各実施形態では、合成樹脂シート10として気泡部13を有する気泡シートを用いたが、これに限らず、本発明は押出発泡成形により成形される発泡シートや気泡部13を有しない合成樹脂シートにも適用可能である。
また、上記各実施形態では、本発明のシール装置を2つ折りされた合成樹脂シート10をシールして製造する袋体15を製造する製袋機に適用した例について説明したが、製袋機に限らず、本発明のシール装置は2枚の重ね合わせた合成樹脂シートをシールする装置であれば適用可能である。
また、上記第2実施形態では、フッ素樹脂シート50を移動させるシート移動手段としてシート引取コンベア54〜56を用いたが、これに限らず、フッ素樹脂シート50の内側に設けられたロータ51〜53の少なくともいずれかをモータなどにより回転駆動することでフッ素樹脂シート50を移動させるようにし、ロータ51〜53をシート移動手段としてもよい。
また、上記第2実施形態の構成において、フッ素樹脂シート50の表面から不純物を除去するための除去部材を設けてもよい。除去部材として、スクレーパ(へら)やブラシ等を用いることができる。除去部材は、フッ素樹脂シート50の外表面に接触するように配置し、フッ素樹脂シート50が回転移動することで、フッ素樹脂シート50の表面に付着した不純物を除去するようにする。
また、上記第2実施形態では、フッ素樹脂シート50を環状のエンドレスベルトとして構成したが、必ずしもフッ素樹脂シート50自身で環状のエンドレスベルトを構成する必要はない。例えば環状のエンドレスベルトとして構成されたゴムベルトの表面にフッ素樹脂シート50を接着するように構成してもよい。このような構成により、シールを繰り返すことによりフッ素樹脂シート50が劣化した場合に、表面のフッ素樹脂シート50のみを取り替えればよく、作業性を向上させることができる。
さらに、ゴムベルトの表面に設けるフッ素樹脂シート50をゴムベルトの回転方向に沿って複数に分割することで、劣化した部分のフッ素樹脂シート50のみを取り替えればよくなり、より作業性を向上させることができる。なお、フッ素樹脂シート50を分割して用いる場合には、隣り合うフッ素樹脂シート50同士の重なりを設けることが好ましい。この場合、フッ素樹脂シート50の外表面に接触する除去部材を設けた場合に、フッ素樹脂シート50の重なり部分が除去部材に引っ掛からないように、ゴムベルトの回転方向において上流側に位置するフッ素樹脂シート50の下流側端部が下流側に位置するフッ素樹脂シート50の上流側端部の上方に重なるように配置することが望ましい。
第1実施形態の製袋機の斜視図である。 第1実施形態の合成樹脂シートの斜視図である。 (a)はヒートシールバーの側面図、(b)はヒートシールバーの正面図である。 第1実施形態の製袋機による袋体の製造工程を示す工程図である。 第2実施形態の製袋機の主要部を示す側面図である。 第2実施形態の製袋機による袋体の製造工程を示す工程図である。
符号の説明
10…合成樹脂シート、20…三角板、30、31…送りロール、40…ヒートシールバー、41…シール受け台、42…回転軸、43…シール部、44…カス除去部、47…吸引管、50…フッ素樹脂シート。

Claims (4)

  1. 重ね合わせられた2枚の合成樹脂シート(10)を熱融着してシールするための2つのシール部(43)が回転軸(42)を挟んで配置され、前記回転軸(42)を中心にして前記2つのシール部(43)が交互に前記合成樹脂シート(10)のシート面に対向するように移動可能に構成されたヒートシールバー(40)と、
    前記合成樹脂シート(10)を介して前記ヒートシールバー(40)と対向して配置され、前記ヒートシールバー(40)が前記2枚の合成樹脂シート(10)をシールする際に前記ヒートシールバー(40)とで前記2枚の合成樹脂シート(10)を挟むシール受け台(41)と、
    前記2つのシール部(43)のうち前記シート面から遠い側に位置するシール部(43)に接触しながら移動して、前記合成樹脂シート(10)を熱融着する際に前記シール部(43)に付着したカスを剥離するとともに、剥離されたカスを吸引して除去するカス除去部(44)とを備え
    前記2つのシール部(43)のそれぞれには、線状の発熱体が前記シール部(43)の長手方向に沿って設けられており、
    前記カス除去部(44)は、前記シール部(43)に対向する面に、前記線状の発熱体に対応した形状の凹部が設けられており、前記カス除去部(44)が前記シール部(43)の長手方向に沿って移動することで、前記凹部のエッジ部分が前記線状の発熱体に付着したカスを掻き除くようになっており、
    さらに、前記ガス除去部(44)は、カスを吸引して除去するための吸引管(47)が、前記凹部に連通した状態で設けられていることを特徴とするシール装置。
  2. 前記2つのシール部(43)の一方で前記2枚の合成樹脂シート(10)をシールしながら、前記2つのシール部(43)の他方で前記カス除去部(44)によりカスを除去する際に、前記2つのシール部(43)の前記他方は、前記シール部(43)に付着したカスを軟化させるために、前記合成樹脂シート(10)の融点より低い温度に昇温されていることを特徴とする請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記ヒートシールバー(40)のシール部(43)は、インパルスシールを行うように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシール装置。
  4. 前記シール受け台(41)における前記ヒートシールバー(40)に対向する部位にシート面の少なくとも一部が位置するように設けられた環状のフッ素樹脂シート(50)と、
    前記ヒートシールバー(40)によるシールが行われる毎に、前記シール受け台(41)における前記ヒートシールバー(40)に対向する部位に位置する前記フッ素樹脂シート(50)のシート面を移動させるシート移動手段(54〜56)とを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のシール装置。
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