JP3642988B2 - ディスク選択式ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク選択式のディスク装置に係り、特にディスク設置部内の複数のトレイまたはディスクが、駆動ユニット側へ飛び出すのを防止できるようにしたディスク選択式ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用などのディスク選択式ディスク装置では、筐体内のディスク設置部にマガジンが装填される。このマガジン内にはそれぞれがディスクを載置した複数のトレイが引き出し自在に収納され、またはトレイを設けることなく複数のディスクが取り出し自在に収納される。
【0003】
前記ディスク設置部に対向する駆動ユニットには、回転駆動部とヘッドとが搭載されている。この駆動ユニットが前記ディスク設置部内のディスクの並び方向へ移動することにより、マガジン内のトレイまたはディスクが選択される。この選択されたトレイまたはディスクが駆動ユニット内に引き込まれ、ディスクが前記回転駆動部に設置されて回転駆動され、ヘッドによってディスクに記録された信号が読み取られ、あるいはヘッドによってディスクに信号が記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ディスク選択式ディスク装置に装填されるマガジンは一側面に開口部が形成された箱形状であるため、マガジンがディスク装置のディスク設置部内に装填された状態で、前記開口部からトレイまたはディスクが不用意に駆動ユニットの方向へ突出しやすいという問題がある。
【0005】
例えば、トレイが収納されたマガジンがディスク設置部に装填されたままの状態で、ディスク装置が梱包され出荷される場合に、梱包体に与えられる振動や衝撃によりマガジンM内のトレイが駆動ユニット内へ飛び出ることがある。
【0006】
またディスク選択式ディスク装置が自動車に搭載されている状態で、車体振動が与えられたときに、ディスク設置部に設置されているマガジン内のトレイやディスクが駆動ユニット内に不用意に飛び出ることがある。
【0007】
また、マガジンが開口部を挿入方向前方に向けて装填されるものでは、マガジンをディスク設置部に装填したときの衝撃で、挿入方向前方に開口する開口部からトレイやディスクが飛び出しやすい。
【0008】
このように、ディスク設置部内のトレイやディスクが不用意に駆動ユニット内に突出すると、装置を分解しない限り駆動ユニット内へ突出したトレイやディスクを取り出すことができなくなり重大な故障となる。また、駆動ユニット内の部品がトレイやディスクの突出衝撃で破壊されて故障の原因になったり、またはトレイが損傷するおそれがある。また自動車などに実装された状態で、トレイやディスクが駆動ユニット内へ不用意に突出すると、ディスクを選択するために、駆動ユニットを動かしたときに、トレイやディスクが駆動ユニットに噛み込んで故障の原因になる。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ディスク設置部に位置している複数のトレイやマガジンが駆動ユニット内に不用意に突出するのを防止したディスク選択式ディスク装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トレイと共にまたはトレイを伴なうことなく引き出し自在な複数のディスクが設置されるディスク設置部と、ディスクの回転駆動部とディスクに対向するヘッドとを有する駆動ユニットと、前記駆動ユニットまたは前記ディスク設置部を前記ディスク設置部でのディスクの並び方向へ移動させて前記ディスク設置部内の選択されたディスク前記駆動ユニット対向させる選択駆動手段と、選択されたディスクを前記駆動ユニット内に引き込む引き込み部材とが設けられたディスク選択式ディスク装置において、
前記引き込み部材にこの引き込み部材と共に移動する可動規制壁が設けられており、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが所定の位置関係で対向したときに、前記可動規制壁で、前記ディスク設置部内の全てのディスクの突出規制されることを特徴とするものである。
あるいは、本発明は、トレイと共にまたはトレイを伴なうことなく引き出し自在な複数のディスクが設置されるディスク設置部と、ディスクの回転駆動部とディスクに対向するヘッドとを有する駆動ユニットと、前記駆動ユニットまたは前記ディスク設置部を前記ディスク設置部でのディスクの並び方向へ移動させて前記ディスク設置部内の選択されたディスクに前記駆動ユニットを対向させる選択駆動手段と、選択されたディスクを前記駆動ユニット内に引き込む引き込み部材とが設けられたディスク選択式ディスク装置において、
前記駆動ユニットに規制壁が設けられ、前記引き込み部材にこの引き込み部材と共に移動する可動規制壁が設けられており、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが所定の位置関係で対向したときに、前記規制壁と前記可動規制壁とで、前記ディスク設置部内の全てのディスクの突出が規制されることを特徴とするものである。
【0011】
例えば駆動ユニットとディスク設置部とが初期位置(ホームポジション)で対向しているときに、駆動ユニット側の規制壁がディスク設置部内の全てのトレイまたはディスクに対向する。よって、衝撃などでディスク設置部内のトレイやディスクが駆動ユニット内へ突出するのを防止できる。
【0012】
前記ディスク設置部には、トレイを収納したマガジン、またはトレイを有しないマガジンが装填されるものであってもよいし、あるいはマガジンを用いることなく、筐体内のディスク設置部へ、筐体外からディスクやディスクを収納したカートリッジを1枚ずつ複数個装填するものであってもよい。または筐体内のディスク設置部に複数のトレイが設けられ、筐体の外部から各トレイ上にディスクを挿入するものであってもよい。
【0013】
また、トレイまたはディスクの選択動作は、駆動ユニットがディスクの並び方向へ移動する方式でもよいし、駆動ユニットが停止しておりマガジンなどを有するディスク設置部がディスクの並び方向へ移動するものであってもよい。
【0014】
例えば、前記ディスク設置部には、ディスクと共に引き出されるトレイが設けられ、前記駆動ユニットには、前記ディスク設置部から選択されたトレイを前記駆動ユニット内に引き込む引き込み部材が設けられており、前記引き込み部材に前記規制壁が設けられて、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが前記の所定の位置関係で対向するときに、前記引き込み部材が前記ディスク設置部側に位置して前記規制壁が前記ディスク設置部内のトレイに対向する。
【0015】
また、前記ドライブベースと前記クランプベースのいずれか一方に前記引き込み部材が設けられており
前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが前記の所定の位置関係で対向したときに、前記ドライブベースと前記クランプベースとが所定間隔で対向して、前記可動規制壁が前記ドライブベースと前記クランプベースとの間隔内に位置しており、
前記引き込み部材で前記ディスクが駆動ユニット内に引き込まれて前記ドライブベースと前記クランプベースとがディスクをクランプできる距離に接近したときに、前記可動規制壁が前記ドライブベースと前記クランプベースのいずれかに形成された退避空間内に介入するものが好ましい。
【0016】
上記構造では、駆動ユニットとディスク設置部とがホームポジションなどで対向しているときに、駆動ユニット内のドライブベースとクランプベースが離れていても、その間に位置する規制壁で複数のトレイやディスクの突出を防止できる。またドライブベースとクランプベースとの間の規制壁のディスク並び方向の長さを大きくでき、この規制壁で多数のトレイやディスクの突出を防止できる。
【0017】
また、本発明は、前記駆動ユニットには、前記回転駆動部および前記ヘッドを有するドライブベースと、前記回転駆動部にディスクをクランプするクランパが支持されたクランプベースが設けられており、前記ドライブベースとクランプベースの少なくとも一方に、ディスク設置部に対向する前記規制壁が設けられているものであってもよい。
【0019】
なお、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが前記の所定の位置関係で対向し、前記規制壁でディスク設置部内の全てのトレイまたはディスクが規制されている状態で、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部との相対位置をロックするロック手段が設けられていることが好ましい。
【0020】
上記ロック手段を設けると、例えばホームポジションで対向する駆動ユニットとディスク設置部の相対位置が衝撃などで変化することがなく、前記規制壁をディスク設置部内のトレイやディスクに対向させた状態を維持でき、規制壁がトレイやディスクから外れることがない。
【0021】
例えば、前記選択駆動手段は、直線的に往復移動する切換え板と、この切換え板に形成されて前記駆動ユニットを前記ディスクの並び方向へ移動させる選択穴とを有しており、前記選択穴は、前記切換え板の移動方向と前記駆動ユニットの移動方向の双方に対して傾斜する傾斜長穴と、この傾斜長穴の途中または終端に設けられた段差部とを有し、この段差部が、前記駆動ユニットを安定させる前記ロック手段とされているものとして構成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク選択式ディスク装置の一例を示す斜視図、図2は駆動ユニットがホームポジションに位置する状態を示す部分側面図、図3はマガジン内の選択されたトレイを引き出した状態を示す部分側面図、図4は選択されたトレイ上のディスクがクランプされた状態を示す部分側面図である。
【0023】
図1に示す筐体1は天井板を外した状態を示している。筐体1内のほぼ半分の領域がディスク設置部Iであり、残りのほぼ半分の領域がディスク選択駆動領域IIである。
【0024】
前記ディスク設置部Iでは、筐体1の前側の側板1aに装填口2が開口している。この装填口2から前記ディスク設置部I内へマガジンMが装填可能である。前記マガジンMは合成樹脂材料で箱形状に形成されたものであり、前記装填口2への装填方向と直交する方向に開口部M1が形成されている。すなわち、マガジンMはディスク設置部I内へX方向に向けて装填されるが、前記マガジンMでは前記X方向と直交するY2方向に開口部M1が向けられている。
【0025】
前記マガジンM内には複数枚のトレイTが重ねられて収納されており、個々のトレイTは、前記Y2方向に向けて引き出し自在である。トレイTの上面には円形状の窪みが形成されており、この窪み内にCDやDVDなどのディスクDが載置される。また各トレイTのX側の一側部には引き出しのための掛止部T1が一体に形成されている。
【0026】
前記ディスク選択駆動領域IIでは、駆動ユニット10が上下動自在に設けられている。この駆動ユニット10では、ドライブベース11とクランプベース12とがほぼ平行に対面して設けられている。前記ドライブベース11の前後の側板には、図示下方へ折り曲げられた折り曲げ部が形成されており、この折り曲げ部にぞれぞれガイド軸13,13が取付けられている。前記筐体1の前側と後側の両側板1aと1bには、縦方向に延びるガイドスリットが形成されており、前記ガイド軸13,13が各ガイドスリットに摺動自在に挿入されている。その結果、前記ドライブベース11が上下動自在に支持されている。また、図2と図3に示すように、ドライブベース11とクランプベース12は、間隔H1を保った状態で互いに連結可能であり、またその連結を解除することもできる。
【0027】
筐体1の側板1aと1bには、切換え板14と15が設けられている。切換え板14には一対の長穴14a,14aが形成されて、前記側板1aに固定された支持軸16,16が前記長穴14a,14aに挿通されており、切換え板14が前記支持軸16,16によってY方向へ摺動自在に支持されている。前記側板1bにも同様に支持軸が設けられて、前記切換え板15が同じくY方向へ摺動自在に支持されている。
【0028】
筐体1の底板1cの下面には連結アーム17が軸21により回動自在に支持されている。この連結アーム17の両端が連結ピン18,19により、前記切換え板14と15に連結されている。一方の切換え板15にはラック部材25が固定されている。前記底板1cの下面には、切換えモータ26およびこの切換えモータ26により駆動される減速歯車列27が設けられており、この減速歯車列27の最終段のピニオン歯車27aが前記ラック部材25に噛み合っている。前記切換えモータ26の動力により、前記切換え板14と切換え板15は、側板1aと側板1bの外側において、互いに逆の方向へ駆動される。
【0029】
前記切換え板14には、選択穴22,22が形成されて、前記ドライブベース11に設けられたガイド軸13,13が前記選択穴22,22内に挿入されている。前記選択穴22,22は、傾斜長穴22b,22bを有しており、この傾斜長穴22b,22bは、前記切換え板14の摺動方向(Y方向)と、前記駆動ユニット10の移動方向(上下方向)の双方に対して傾斜して形成されている。よって、切換え板14がY1側へ移動すると、駆動ユニット10が持ち上げられ、切換え板14がY2方向へ移動すると、駆動ユニット10が下降させられる。
【0030】
前記切換え板14の移動により、ディスク設置部Iに装填されたマガジンM内の複数のトレイTの並び方向(上下方向)へ駆動ユニット10が移動する。この移動によりマガジンM内のいずれかのトレイTが選択され、駆動ユニット10が選択されたトレイTに対向した状態で、切換え板14が停止させられる。
【0031】
なお、この実施の形態では、駆動ユニット10が上昇して、所定の位置(ホームポジション)に至ったときに、前記ガイド軸13,13が、選択穴22,22の段差部22a,22aに位置する。ガイド軸13,13が前記段差部22a,22aに位置することにより、外部振動などが与えられたときに、ホームポジションに位置する駆動ユニット10が不用意に動くのを防止できる。なお、ここでいうホームポジションとは、例えばマガジンM内の一番上段のトレイTを選択する位置である。ただし、最下段のトレイTを選択する位置が駆動ユニット10のホームポジションであっても良いし、またはいずれのトレイも選択していない位置がホームポジションであってもよい。
【0032】
なお、前記切換え板15には、切換え板14に設けられた選択穴22,22と逆の傾斜向きの選択穴22,22が設けられている。前記駆動ユニット10は、両切換え板14と15とで構成される選択駆動部によって昇降駆動され、いずれかのトレイTを選択できる位置で停止するようになっている。
【0033】
なお、前述のように、前記ガイド軸13,13は前記駆動ユニット10のドライブベース11に設けられている。よって前記切換え板14と15の選択穴22,22によって前記ドライブベース11の高さが決められ、さらにドライブベース11上に間隔H1を開けて連結されているクランプベース12の高さも決められる。ただし、前記筐体1の側板1aと1bには、位置決め溝1d,1dがそれぞれ6段に形成されており、また前記クランプベース12には、前記位置決め溝1d,1dのいずれかに嵌合する位置決め嵌合部28が設けられている。
【0034】
前記切換え板14,15によりドライブベース11の高さが変えられて、いずれかのトレイTを選択する高さとなると、その時点で、前記位置決め嵌合部28が位置決め溝1d,1dに嵌合してクランプベース12の高さ位置が決められる。
【0035】
ここで、トレイT上のディスクDを駆動ユニット10内でクランプするときには、位置決め嵌合部28が前記いずれかの位置決め溝1d,1dに嵌合してクランプベース12の高さ位置が決められた状態で、ドライブベース11とクランプベース12との連結が解除される。そして、さらに切換え板14と15とでドライブベース11が持ち上げられて、ドライブベース11とクランプベース12との距離がH2に接近して、トレイT上のディスクDのクランプが可能となる(図4参照)。
【0036】
図2は駆動ユニット10がホームポジション(例えば最上段のトレイTの選択位置)に位置する状態、図3は駆動ユニット10が移動して、マガジンM内のいずれかのトレイ(例えば上から3段目のトレイ)Tが選択された状態を示している。この図2および図3の状態では、位置決め溝1d,1dによってクランプベース12の高さ位置が決められ、しかもドライブベース11はクランプベース12からやや離れており、ドライブベース11とクランプベース12との対向間隔はH1である。図4は、選択されたトレイT上のディスクDがクランプされた状態を示しているが、この状態では、クランプベース12がいずれかの位置決め溝1d,1dに位置決めされた状態で、切換え板14と15とでドライブベース11が持ち上げられ、ドライブベース11とクランプベース12と対向間隔はH2に縮められる。
【0037】
図2以下の各図に示すように、前記ドライブベース11には、上面側に回転テーブル31が回転自在に設けられ、下面側に前記回転テーブル31を回転駆動するスピンドルモータ32が設けられて、ディスクの回転駆動部が形成されている。また、ドライブベース11には、ディスクDに対向する光ヘッド(図示せず)が設けられている。
【0038】
そして、前記ドライブベース11の、ディスク設置部I側の先部(Y1側の先部)には、下側に一体に折り曲げられた規制壁11aが一体に形成されている。図2に示すように、駆動ユニット10がホームポジションに位置しているときに、前記規制壁11aは、マガジンMの開口部M1に露出しているトレイTのうちの下側の4段のトレイに対向する。
【0039】
また、前記クランプベース12の下面には、クランパ33が回転自在に支持されている。図1に示すように、クランプベース12にはY方向に延びる案内溝12aが形成されており、この案内溝12aに引き込み部材35が摺動自在に支持されている。クランプベース12の上面には引き込みアーム36が設けられている。この引き込みアーム36は、クランプベース12上で軸37により回動自在に支持されている。引き込みアーム36の先部には長穴36aが形成されており、前記引き込み部材36の上面に一体に形成された連結ピン38がこの長穴36a内に挿入されている。
【0040】
また引き込みアーム36にはカム穴36bが形成されている。クランプベース12の上面には回転板39が回転自在に支持されていると共に、クランプベース12またはドライブベース11に設けられたモータにより前記回転板39が回転駆動される。そしてこの回転板39上に駆動ピン41が固定され、前記駆動ピン41が前記カム穴36b内に挿入されている。よって、前記モータにより回転板39が回転駆動されると、引き込みアーム36が回動して、引き込み部材35がY1−Y2方向へ駆動される。
【0041】
図2以下の各図に示すように、前記引き込み部材35には各トレイTの掛止部T1に掛止されるフック35aと、ドライブベース11の方向へ延びる規制壁35bとが一体に形成されている。図2に示すように、駆動ユニット10がホームポジションに位置し、引き込み部材35がY1側に移動しているとき、マガジンM内の最上段から次の段までの2枚のトレイに前記規制壁35bが対向する。
【0042】
なお、駆動ユニット10のドライブベース11とクランプベース12との対向間隔がH1に広げられている状態で、前記規制壁35bの下端35b1とドライブベース11との間の間隔は、トレイTの厚さ寸法未満となる。
【0043】
さらに、図3と図4に示すように、ドライブベース11の引き込み側(Y2側)には切り欠きまたは穴の退避空間11bが形成されている。図4に示すように、引き込み部材35がY2側に移動し、引き込み部材35のフック35aでトレイTがY2方向へ引き込まれ、さらにドライブベース11が上昇して、ドライブベース11とクランプベース12との対向間隔がH2となり、ディスクDがクランプされた状態で、前記引き込み部材35の規制壁35bは、前記退避空間11bに入り込めるようになっている。
【0044】
次に、上記ディスク選択式ディスク装置の動作を説明する。
【0045】
マガジンMは、筐体1の装填口2からディスク設置部Iに装填される。このときマガジンMの開口部M1は、駆動ユニット10側に向けられている。そしてディスク設置部I内のマガジンMでは、6枚の全てのトレイTが、前記開口部M1から引き出し自在に現れている。
【0046】
ディスク選択駆動領域IIでは、ディスク選択動作やディスク駆動を行っていない状態で、駆動ユニット10がホームポジションに設定される。この実施の形態でのホームポジションは、マガジンM内の最上段のトレイTを選択できる位置と同じである。
【0047】
このとき、ドライブベース11に設けられたガイド軸13,13は、切換え板14の選択穴22,22の段差部22aに位置しており、この段差部22aにガイド軸13,13が支えられてドライブベース11が不用意に動かないようになっている。すなわち、この実施の形態では、前記選択穴22,22の段差部22aとガイド軸13とで、駆動ユニット10を所定の位置(ホームポジション)にロックするロック手段が構成されている。またこのロック手段によるロック状態では、図2に示すように、ドライブベース11とクランプベース12とは、対向間隔が互いに離れたH1に設定されて互いに連結されている。
【0048】
図2に示すように、前記ホームポジションでは、ドライブベース11に折り曲げられた規制壁11aが、マガジンMの開口部M1に現れている下から4段目までの4枚のトレイTに対向し、また引き込み部材35に形成されている規制壁35bが、マガジンMの開口部M1に現れている最上段から2段目までの2枚のトレイTに対向している。したがって、全てのトレイTは、不用意に駆動ユニット10側へ突出できないようになっている。さらに規制壁35bの下端35b1とドライブベース11の上面との間隙がトレイTの厚さ寸法未満であるため、トレイTが、規制壁35bとドライブベース11との間隙内に入り込むこともない。
【0049】
したがって、トレイの選択やディスクの駆動を行っていないときに、駆動ユニット10をホームポジションに位置させておけば、車体振動が筐体1に衝撃的に作用したような場合でも、マガジンM内のトレイTが不用意に駆動ユニット10側へ突出するのを防止できる。
【0050】
また、このディスク装置の出荷時に、マガジンMがディスク設置部Iに装填されたままの状態で梱包された場合に、前記駆動ユニット10をホームポジションに位置させておけば、荷積みやその他の衝撃が作用したときに、トレイTが不用意に駆動ユニット10内に突出するのを防止できる。しかも、切換え板14,15の選択穴22の段差部22aとガイド軸13とで構成されるロック手段で、駆動ユニット10が位置決めロックされているため、荷積みの衝撃などで、駆動ユニット10が前記ホームポジションから動くこともない。
【0051】
次に、トレイの選択動作では、モータ26によって切換え板14と切換え板15が駆動されて、選択穴22,22により駆動ユニット10が昇降されて、マガジンM内のいずれかのトレイTが選択される。駆動ユニット10が選択されたトレイTの前方に対向すると、位置決め嵌合部28がいずれかの位置決め溝1d,1dに嵌合してクランプベース12が位置決めされる。
【0052】
図3は、例えば上から3番目のトレイTを選択する位置で駆動ユニット10が停止している状態を示しているが、この時点では、ドライブベース11とクランプベース12とは間隔がH1に設定されて連結されている。
【0053】
選択動作が完了し、前記のようにクランプベース12が位置決め溝1d,1dに位置決めされると、図3に示すように、クランプベース12上の回転板39が回転し、引き込みアーム36が時計方向へ回動し、引き込み部材35がY2方向へ移動する。よって引き込み部材35のフック35aにより掛止部T1が掛止されて、トレイTがドライブベース11とクランプベース12との間でY2方向へ引き込まれる。
【0054】
引き込みが完了すると、位置決め溝1d,1dによって高さが決められているクランプベース12とドライブベース11との連結が解除される。そして切換え板14がY1方向へ、切換え板15がY2方向へさらに駆動されて、ドライブベース11が上昇し、図4に示すように、トレイT上のディスクDが回転テーブル31により持ち上げられ、ディスクDが回転テーブル31とクランパ33とでクランプされる。このクランプ状態では、ドライブベース11とクランプベース12との対向間隔がH2に縮められるが、このとき、引き込み部材35に形成された規制壁35bの下端35b1が、ドライブベース11のY2側の退避空間11b内に入り込む。
【0055】
ディスクの駆動が完了すると、ドライブベース11が下降して、ドライブベース11とクランプベース12との間隔がH1に広げられ、引き込み部材35がY1方向へ移動して、ディスクDを載置したトレイTがマガジンM内に戻される。
【0056】
さらに他のディスクDを選択して駆動するときには、駆動ユニット10が上下に移動して、新たなトレイを選択し、前記と同様のディスククランプ動作に移行する。ただし、ディスクの選択駆動指令が出されない場合には、再び駆動ユニット10が図2に示すホームポジションに移行する。
【0057】
なお、前記実施の形態では、引き込み部材35が、クランプベース12側に設けられているが、引き込み部材35がドライブベース11側に設けられて、この引き込み部材35と一体の規制壁35bが前記クランプベース12側へ延びていてもよい。この場合には、クランプベース12側に前記退避空間11bが形成される。
【0058】
また、前記ホームポジションのときに、引き込み部材35に形成された規制壁35bのみが、マガジンM内の全てのトレイTに対向するように構成してもよい。
【0059】
さらに、本発明では、図1に示す筐体1のY1側の側板1eに装填口2が形成され、この装填口2からマガジンMがY2方向へ装填されるものであってもよい。この場合、マガジンMは開口部M1を挿入方向(Y2方向)へ向けながらディスク設置部Iに装填されることになる。このとき駆動ユニット10を前記ホームポジションに設定しておけば、Y2方向へマガジンMを装填するときの衝撃で、開口部M1からトレイTが突出しようとしたときに、前記規制壁11aと規制壁35bとで、前記トレイTの突出を防止できる。
【0060】
また前記マガジン内にトレイが設けられておらず、マガジン内にディスクが直接に引き出し自在に挿入され、駆動ユニットなどに設けられた引き出し手段によりマガジン内のディスクが駆動ユニット内に引き出されるものであってもよい。この場合、前記規制壁11aで、前記マガジンM内のディスクの突出が規制されるように構成できるし、またディスクを引き出す引き出し部材に規制壁を設けるようにすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、ディスク設置部に設置されたトレイやディスクが不用意に駆動ユニット内へ突出するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク選択式ディスク装置の構造を示す斜視図、
【図2】駆動ユニットがホームポジションに位置している状態を示す部分側面図、
【図3】駆動ユニットの引き込み部材により選択されたディスクが引き出された状態を示す部分側面図、
【図4】選択されて引き出されたトレイT上のディスクがクランプされた状態を示す部分側面図、
【符号の説明】
1 筐体
1d 位置決め溝
2 装填口
10 駆動ユニット
11 ドライブベース
11a 規制壁
12 ドライブベース
13 ガイド軸
14,15 切換え板
22 選択穴
22a 段差部
22b 傾斜長穴
35 引き込み部材
35a フック
35b 規制壁
36 引き込みアーム
D ディスク
M マガジン
M1 開口部
T トレイ
T1 掛止部

Claims (6)

  1. トレイと共にまたはトレイを伴なうことなく引き出し自在な複数のディスクが設置されるディスク設置部と、ディスクの回転駆動部とディスクに対向するヘッドとを有する駆動ユニットと、前記駆動ユニットまたは前記ディスク設置部を前記ディスク設置部でのディスクの並び方向へ移動させて前記ディスク設置部内の選択されたディスク前記駆動ユニット対向させる選択駆動手段と、選択されたディスクを前記駆動ユニット内に引き込む引き込み部材とが設けられたディスク選択式ディスク装置において、
    前記引き込み部材にこの引き込み部材と共に移動する可動規制壁が設けられており、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが所定の位置関係で対向したときに、前記可動規制壁で、前記ディスク設置部内の全てのディスクの突出規制されることを特徴とするディスク選択式ディスク装置。
  2. トレイと共にまたはトレイを伴なうことなく引き出し自在な複数のディスクが設置されるディスク設置部と、ディスクの回転駆動部とディスクに対向するヘッドとを有する駆動ユニットと、前記駆動ユニットまたは前記ディスク設置部を前記ディスク設置部でのディスクの並び方向へ移動させて前記ディスク設置部内の選択されたディスクに前記駆動ユニットを対向させる選択駆動手段と、選択されたディスクを前記駆動ユニット内に引き込む引き込み部材とが設けられたディスク選択式ディスク装置において、
    前記駆動ユニットに規制壁が設けられ、前記引き込み部材にこの引き込み部材と共に移動する可動規制壁が設けられており、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが所定の位置関係で対向したときに、前記規制壁と前記可動規制壁とで、前記ディスク設置部内の全てのディスクの突出が規制されることを特徴とするディスク選択式ディスク装置。
  3. 前記駆動ユニットには、前記回転駆動部および前記ヘッドを有するドライブベースと、前記回転駆動部にディスクをクランプするクランパが支持されたクランプベースが設けられており、前記ドライブベースとクランプベースの少なくとも一方に、前記規制壁が設けられている請求項記載のディスク選択式ディスク装置。
  4. 前記ドライブベースと前記クランプベースのいずれか一方に前記引き込み部材が設けられており
    前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが前記の所定の位置関係で対向したときに、前記ドライブベースと前記クランプベースとが所定間隔で対向して、前記可動規制壁が前記ドライブベースと前記クランプベースとの間隔内に位置しており、
    前記引き込み部材で前記ディスクが駆動ユニット内に引き込まれて前記ドライブベースと前記クランプベースとがディスクをクランプできる距離に接近したときに、前記可動規制壁が前記ドライブベースと前記クランプベースのいずれかに形成された退避空間内に介入する請求項記載のディスク選択式ディスク装置。
  5. 前記駆動ユニットと前記ディスク設置部とが前記の所定の位置関係で対向しているときに、前記駆動ユニットと前記ディスク設置部との相対位置をロックするロック手段が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク選択式ディスク装置。
  6. 前記選択駆動手段は、直線的に往復移動する切換え板と、この切換え板に形成されて前記駆動ユニットを前記ディスクの並び方向へ移動させる選択穴とを有しており、前記選択穴は、前記切換え板の移動方向と前記駆動ユニットの移動方向の双方に対して傾斜する傾斜長穴と、この傾斜長穴の途中または終端に設けられた段差部とを有し、この段差部が、前記駆動ユニットを安定させる前記ロック手段となる請求項5記載のディスク選択式ディスク装置。
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