JP3642586B2 - 通信端末のダイヤルイン回線接続装置 - Google Patents

通信端末のダイヤルイン回線接続装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、PSTN(Public Switched TelephoneNetwork)のダイヤルイン・サービスを利用し、着信時に交換局側から受ける内線指定に従って、データ通信の動作、または電話機の応答動作を実行する通信端末装置のダイヤルイン回線接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
PSTNには、ダイヤルインというサービスがある。このダイヤルイン・サービスを利用すると、1つの電話回線に複数台の端末装置を接続して、各端末に別々の電話番号を付与することができる。これにより、それぞれの電話番号の着信に対して、対応した端末装置が別々に応答して通信することができる。
【0003】
特開平5−145682号公報には、このようなダイヤルイン・サービスを利用するファクシミリ装置が開示されている。このファクシミリ装置の場合、内蔵電話機に1つの電話番号、ファクシミリ装置として別の電話番号を付与するようにしている。
【0004】
これにより、上記ファクシミリ装置が、1つの電話番号で着信した場合、ユーザが電話機で応答して通話することができ、別の電話番号で着信した場合、ファクシミリ装置が自動応答して所定のファクシミリ通信を実行するようになる。
【0005】
ところで、ダイヤルイン・サービスを利用する場合、着信時には、まず応答して電話局側から送信される内線指定の番号情報を受信して、一旦回線切断する。そして、再度応答して所定の通信を開始するというように、通常とは異なる回線制御が必要である。
【0006】
上記提案のファクシミリ装置では、このような回線制御をCPUの監視制御のもとで実行している。このため、CPUに、常時動作電源を供給していた。
【0007】
このような動作電源には、通常100Vの商用電源を使用する。ところが、商用電源は、事故などにより停電することがある。電源が停電すると、CPUが動作不能になる。
【0008】
従って、上記提案のファクシミリ装置は、停電時に着信した場合、CPUによる所定の回線制御が実行できなくなっていた。このため、例えば、電話機への着信時でも、ユーザが通常どおり電話機をオフフックしただけでは、相手先と通話できなかった。
【0009】
この場合、ユーザが、電話機をオフフックしたあと一旦オンフックし、再度オフフックするというように、手動操作で上記回線制御を実行すれば、通話することができる。しかし、そのような操作を実行するためには、ユーザは、停電中であることを認識したり、予め回線制御の操作手順を憶えておかなくてはならない。従って、操作が難しくなるという不都合がある。
【0010】
ところで、停電時でも上記所定の回線制御を実行するために、CPUの動作電源をバッテリーによりバックアップする方法が考えられる。しかし、その場合、停電期間中継続してCPUに電源供給しなければならず、大容量のバッテリーが必要になる。このため、装置コストが高くなり、装置も大形化してしまうという不都合が起こる。
【0011】
以上のような不都合は、ファクシミリ装置に限らず、他の通信端末装置でダイヤルインサービスを利用する場合でも同様に発生していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の通信端末装置は、ダイヤルイン・サービスを利用する場合、停電時には電話着信の応答でさえ操作が難しくなっていた。また、操作を簡単にしようとすると、装置コストの上昇や装置の大形化という別の問題が発生していた。
【0013】
本発明の目的は、停電中でも電話着信に容易に応答できるようにすると共に、装置コストの上昇や装置の大形化を防止することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、着信時に、制御部を有する通信端末装置と複数の電話機へのダイヤルイン・サービスの回線制御を実行して、交換局側から受ける内線指定に従って前記通信端末装置のデータ通信動作を起動、または前記電話機への着信を報知して備え付けの電話機のオフフックにより通話状態に制御する通信端末のダイヤルイン回線接続装置において、商用電源の停電を検出する停電検出回路と、前記停電検出回路による停電検出時の着信時にダイヤルイン・サービスの回線制御を実行するダイヤラCPUと、電話回線から受信する呼び出し信号の交流電源を整流し平滑化した直流電源を前記ダイヤラCPUに供給する平滑回路と、前記停電検出回路による停電検出時に前記ダイヤラCPUからの指令に基づきに前記ダイヤラCPUにのみ電源を供給するバッテリーとを備え、前記ダイヤラCPUは、電話回線から前記平滑回路を介して供給される直流電源により動作して、前記停電検出回路が商用電源の停電を検出すると、前記バッテリーより電源の供給を受けて、前記通信端末装置を除く複数の電話機へのダイヤルイン・サービスの回線制御を実行し、電話機のオフフックにより、前記バッテリーからの電源の供給を停止することを特徴とする。
【0016】
請求項2では、停電時、前記ダイヤラCPUが着信を検知して動作を開始する前に前記電話機がオフフックされた場合でも、前記ダイヤラCPUは、前記ダイヤルイン・サービスの回線制御を実行して前記電話機を通話状態に制御することを特徴とする。
【0017】
請求項3では、停電時、ダイヤルイン・サービスの内線指定が通信端末装置であった場合、代行動作として電話着信を報知して備え付けの電話機のオフフックにより通話状態に制御することを特徴とする。
【0018】
請求項4では、前記代行動作を実行するかしないかを予め設定する手段を備え、前記代行動作を実行しない場合には、着信に応答しないことを特徴とする。
【0019】
請求項5では、前記停電期間中の着信の報知は、前記バッテリーにて小さい電力で動作するブザーを鳴動させることにより実行することを特徴とする。
【0020】
【作用】
請求項1に係る発明に依れば、停電時、ダイヤラCPUが電話回線から前記平滑回路を介して供給される直流電源により動作することにより、平常時におけるバッテリーの消耗がない。また、前記停電検出回路が商用電源の検出を検出すると、前記バッテリーより電源の供給を受けて、消費電力の少ないダイヤラCPUが前記通信端末装置を除く複数の電話機へのダイヤルイン・サービスの回線制御を実行するので、バッテリーの消耗を少なく押さえることが出来る。さらに、電話機のオフフックによりバッテリーからの電源の供給を停止するので、バッテリーの電力消費時間をより少なくし、バッテリーを小容量化することができ、装置コストの上昇や装置の大形化を防止することができるすることが出来る。
【0022】
請求項2に係る発明に依れば、着信時に、装置が着信を検知して動作を開始する前に、ユーザが電話機をオフフックしてしまった場合でも、所定の回線制御が自動的に実行されるので、ユーザの応答操作が容易になる。
【0023】
請求項3に係る発明に依れば、停電期間中に着信して、内線指定が通信端末装置であった場合、代行動作として、電話機で応答することができるので、発呼側ユーザが、手動操作で発信していたり、着呼側の応答をモニタ音として聞いていたりする場合、着呼側ユーザが、発呼側ユーザにデータ通信できない旨を音声で通知することができる。
【0024】
請求項4に係る発明に依れば、上記代行動作を必要に応じて任意に実行することができ、実行しない場合には、着信に応答しないので、相手先に通信料金が課金されなくなる。
【0025】
請求項5に係る発明に依れば、上記電話着信の報知には、小さい電力で動作するブザーを使用するようにしたので、停電時のバッテリーの電力消費を低減することができる。
【0026】
【実施例】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブロック構成図を示したものである。図において、電話回線1は、ファクシミリ装置2に接続され、そのファクシミリ装置2には、外付電話機3と、ブザー4とが接続されている。電話回線1は、通信事業者との所定の契約により、ダイヤル・インサービスを受ける回線である。
【0028】
ファクシミリ装置2は、図示せぬ100Vの商用電源を使用するものである。外付電話機3は、通常の電話機である。従って、着信を報知するベルを内蔵しているが、ブザー4は、その内蔵ベルとは別に、停電時の着信報知用に配設されている。外付電話機3とブザー4は、ファクシミリ装置2から離れた同一場所に配設されている。
【0029】
ファクシミリ装置2内おいて、切換回路S1〜S3、スイッチS4、およびフックスイッチS5は、装置内で電話回線1のラインを開閉あるいは切換接続するものである。直流検出回路201は、この装置内のいずれかの回路が電話回線1に対して直流ループを形成しているかどうか、すなわちフック状態を検出するものである。モデム202は、電話回線1を介して画情報を送受信するものである。このモデム202は、DTMF(Dual Tone Multi−Frequency)を受信する機能も有している。
【0030】
極性反転検出回路203は、電話回線1の2線間の直流電圧の極性反転を検出するものである。スキャナ204は、原稿画像を読み取るものである。プロッタ205は、画像を記録紙に記録するものである。操作表示部206は、ユーザが各種操作を実行する一方、装置が動作状態などを表示するものである。メモリ207は、画情報を一時格納するものである。
【0031】
リンギング検出回路208は、電話回線1から受信する呼出信号を検出するものである。直流供給回路209は、外付電話機3に直流電圧を印加するものである。電話機駆動回路210は、外付電話機3に内蔵されているベルを鳴動させるものである。直流検出回路211は、電話機駆動回路210から外付電話機3への直流電圧の印加中に、外付電話機3のフック状態を検出するものである。
【0032】
通話回路212と送受話器213は、ファクシミリ装置2の内蔵電話機を構成してている。通話回路212はその信号回路、送受話器213はユーザが手に持つ送話器と受話器である。直流検出回路214は、上記内蔵電話機のフック状態を検出するものである。平滑回路215は、電話回線1から受信する呼出信号の交流電圧を整流し平滑化した直流電力を出力するものである。
【0033】
DTMF検出回路216は、DTMF信号を受信するものである。直流検出回路217は、電話回線1に対する外付電話機3のフック状態を検出するものである。直流ループ閉結回路218は、電話回線1に対して直流ループを形成して、オフフック状態にするものである。リンギング検出回路219は、電話回線1から受信する呼出信号を検出するものである。
【0034】
バッテリー220は、商用電源の停電時に装置動作用の電源として使用するものである。停電検出回路221は、商用電源の停電を検出するものである。操作部222は、停電時の電話回線1の動作条件を予め登録したり、発信時にダイヤル番号を入力したりするものである。ブザー223は、停電時に着信を報知するものである。
【0035】
システム制御部224は、以上の各回路あるいは各装置の内、ファクシミリ通信に関係するものを制御するものである。ダイヤラCPU225は、本来、発信時の回線制御やダイヤル信号の送出用に配設されているものであるが、本実施例では、それらの制御のほか、停電中の着信時にダイヤルイン・サービスの回線制御などを実行するものである。
【0036】
スイッチS6は、停電中の一定期間、バッテリー220からダイヤラCPU225に電源供給するものである。なお、ブザー223およびブザー4は、外付電話機3に内蔵のベルに比べて、低電圧・少電流の直流電源で鳴動するものである。
【0037】
以上の構成で、本実施例のファクシミリ装置2内には、上記ハードウェアにより、図2に示すように、ファクシミリ通信手段2aと内蔵電話機2bとダイヤルイン回線制御手段2cとが構成されている。ダイヤルイン回線制御手段2cは、ダイヤルイン・サービスに対応した着信動作を実行するものである。
【0038】
ここで、ダイヤルイン・サービスとその着信動作の概要を説明する。
【0039】
本実施例では、電話回線1のダイヤルイン契約で、3つの電話番号X,Y,Zを付与してもらう。ユーザは、ファクシミリ装置2内のファクシミリ通信手段2aと内蔵電話機2bと外付電話機3との3つの通信手段のそれぞれに、3つの電話番号X,Y,Zを割り付ける。
【0040】
よそから、このファクシミリ装置2に発呼する場合、発呼側は、電話番号X,YまたはZをダイヤルする。これにより交換局からファクシミリ装置2が呼出されて、ファクシミリ装置2が応答する。このとき、ダイヤルイン回線制御手段2cが、所定の回線制御を実行し、応答すべき1つの通信手段が応答して所定の通信を実行するようになる。
【0041】
なお、本実施例では、商用電源の停電中には、内蔵電話機2bまたは外付電話機3の通信のみ可能とし、ファクシミリ通信手段2aは通信しないことにしている。
【0042】
次に、ファクシミリ装置2を使用する前に予め実行する登録処理を説明する。
【0043】
本実施例では、ユーザは、ファクシミリ装置2に、まずダイヤルイン・サービスを利用するかしないかを登録する。利用する場合には、次に、ファクシミリ装置2のファクシミリ通信手段2aと内蔵電話機2bと外付電話機3との3つの通信手段のそれぞれに対して、ダイヤルイン契約で付与された3つの電話番号X,Y,Zを登録する。また、停電中にファクシミリ通信の着信があった場合に、電話機で代行応答するのかしないのかを登録する。さらに代行応答する場合には、その代行応答を内蔵電話機2bで実行するのか、外付電話機3で代行応答するのかを登録する。これらの登録処理は、操作部222の所定操作で実行する。
【0044】
次に、商用電源が正常な場合のファクシミリ装置2の着信動作を説明する。
【0045】
ファクシミリ装置2は、通信相手先の電話機またはファクシミリ装置から発呼され、PSTNの交換局を介して着呼する。このとき、図3に示すように、まず、電話回線1の2本のラインL1,L2の電圧極性が反転し、その後、交換局から呼出信号が送出される。
【0046】
ファクシミリ装置2の初期状態には、切換回路S1〜S5は、いずれも一方の接点a側に接続されている。上記呼出信号は、電話回線1から切換回路S1,S2,S4,フックスイッチS5および切換回路S3を順次経由して外付電話機3に入力される。このとき、リンギング検出回路208が呼出信号を検知する。この呼出信号の検知により、システム制御部224は着信を判定して、切換回路S1を他方の接点b側に切り換える。これにより、電話回線1の直流ループが形成され、着呼に対する応答が実行される。この応答は、ダイヤルインの回線制御の一次応答である。
【0047】
この後、交換局から、DTMF信号により内線指定の番号情報、すなわち前記番号情報X,YまたはZが送出される。
【0048】
本実施例では、モデム202がその番号情報を受信する。システム制御部224は、受信した番号情報を読み取った後、切換回路S1を接点a側に戻す。これにより、電話回線1の直流ループが切断され、交換局に対して、上記番号情報の受信完了が通知される。
【0049】
次いで、システム制御部224は、受信した上記番号情報により、ファクシミリ通信手段2aへの着信か、内蔵電話機2bへの着信か、外付電話機3への着信かを判別する。
【0050】
ファクシミリ通信手段2aへの着信であった場合、切換回路S1を再度接点b側に切り換える。そして、ファクシミリの所定の通信動作を実行する。切換回路S1を接点b側に切り換えることにより、電話回線1に対して再度直流ループが形成される。これにより、交換局に対して、ダイヤルインの回線制御の二次応答が実行される。この二次応答の後、交換局により電話回線1の電圧極性が復極される。
【0051】
そして、ファクシミリ通信手段2aによるファクシミリ通信が開始する。この場合、例えば、モデム202が伝送制御を実行しながら、画情報を受信し、システム制御部224が受信した画情報をプロッタ205で記録出力する。
【0052】
一方、内蔵電話機2bへの着信であった場合、システム制御部224はダイヤラCPU225に所定の制御情報を送出し、ダイヤラCPU225は、ブザー223を鳴動させる。ユーザは、ブザー音を聞いて送受話器213を持ち上げる。フックスイッチS5は、送受話器213に連動するフックスイッチであり、上記操作により、接点b側に切り換わる。これにより、通話回路212が動作して、ユーザが送受話器213で相手先と通話可能になる。
【0053】
また、外付電話機3への着信であった場合、ダイヤラCPU225は、ブザー4を鳴動させる。ユーザは、ブザー音を聞いて外付電話機3をオフフックする。このとき、外付電話機3は電話回線1に接続されているので、相手先と通話可能になる。
【0054】
上記それぞれの通信が終了すると、切換回路S1,S2,S4,フックスイッチS5および切換回路S3が初期状態に戻されて、通信動作を終了する。
【0055】
次に、商用電源停電中のファクシミリ装置2の着信動作を説明する。
【0056】
図4および図5は、この場合の着信動作を示している。すなわち、ファクシミリ装置2に、着信した場合、平滑回路215は交流信号である呼出信号を整流・平滑して直流電力を出力する。ダイヤラCPU225は、その直流電力により起動し(処理1001)、停電中かどうか判別する(処理1002)。商用電源の停電は、停電検出回路221により検出される。
【0057】
ダイヤラCPU225は、停電中であることを判定すると(処理1002のY)、スイッチS6を閉じて、バッテリー220から電源供給を受ける(処理1003)。この後、呼出信号がまだ継続して受信しているかどうか判別する(処理1004)。通常、呼出信号は、着呼側が応答するまで継続して受信する。
【0058】
呼出信号を継続して受信している場合には(処理1004のY)、ダイヤルインの回線制御が必要かどうか判別する(処理1005)。すなわち、前記登録処理で、ダイヤルイン・サービスを利用する旨が登録されている場合、回線制御が必要と判別する。この場合(処理1005のY)、外付電話機3のフック状態を判別する(処理1006)。外付電話機3のフック状態は、直流検出回路217により検出される。
【0059】
ここで、外付電話機3のフック状態を判別するのは、受信した呼出信号により外付電話機3か鳴動するので、外付電話機3が、ユーザによってオフフックされていないかどうかを判別するためである。
【0060】
外付電話機3がオフフックされておらず、オンフック状態にある場合(処理1006のY)、図3で説明した回線制御を実行する。すなわち、直流ループ閉結回路218により電話回線1に対して直流ループを形成し、交換局に対して一次応答する(処理1007)。次いで、DTMF検出回路216により交換局から内線指定の番号情報を受信する(処理1008)。そして、スイッチS4を開いて直流ループを切断し、受信完了を通知する(処理1009)。
【0061】
次に、受信した番号情報により、ファクシミリ通信手段2aへの着信か、内蔵電話機2bへの着信か、外付電話機3への着信かを判別する(処理1010)。
【0062】
内蔵電話機2bへの着信であった場合(処理1010の「内蔵電話」)、ブザー223を鳴動し(処理1011)、送受話器213のオフフックと時間経過を監視する(処理1012、処理1012のNより処理1013、処理1013のNより処理1012へ)。送受話器213のフック状態は、直流検出回路214で検出される。
【0063】
ユーザは、そのブザー音を聞いて送受話器213をオフフックする。これにより、フックスイッチS5が切り換わり相手先との通話が可能になる。
【0064】
このように、送受話器213がオフフックされると(処理1012のY)、ブザー223の鳴動を停止する(処理1014)。また、予め設定された一定時間経過しても、送受話器213がオフフックされない場合(処理1013のY)、同様にブザー223の鳴動を停止する(処理1014)。
【0065】
そして、スイッチS6を開いてバッテリー220からダイヤラCPU225への電源供給を停止する(処理1015)。この後、通話が終って、送受話器213がオンフックされると、ファクシミリ装置2が初期状態に復帰する。
【0066】
一方、外付電話機3への着信であった場合(処理1010の「外付電話」)、ブザー4を鳴動し(処理1011)、外付電話機3のオフフックと時間経過を監視する(処理1017、処理1017のNより処理1018、処理1018のNより処理1017へ)。外付電話機3のフック状態は、直流検出回路217で検出される。
【0067】
ユーザは、そのブザー音を聞いて外付電話機3をオフフックする。これにより、相手先との通話が可能になる。
【0068】
このように、外付電話機3がオフフックされると(処理1017のY)、ブザー4の鳴動を停止する(処理1019)。また、予め設定された一定時間経過しても、外付電話機3がオフフックされない場合(処理1018のY)、同様にブザー4の鳴動を停止する(処理1019)。
【0069】
そして、上記と同様に、バッテリー220の電源供給を停止する(処理1015)。この後、通話が終って、外付電話機3がオンフックされると、ファクシミリ装置2が初期状態に復帰する。
【0070】
一方、ファクシミリ通信手段2aへの着信であった場合(処理1010の「FAX」)、登録情報により代行応答の要否を判別する(処理1016)。すなわち、前記登録処理で、電話機で代行応答する旨が登録されている場合(処理1016のY)、それが内蔵電話機2bであるか外付電話機3であるか判別する(処理1021)。
【0071】
ここで、内蔵電話機2bが指定されている場合(処理1021の「内蔵電話」)、上記処理1011以降を同様に実行する。また、外付電話機3が指定されている場合(処理1021の「外付電話」)、上記処理1016以降を同様に処理する。
【0072】
これにより、ファクシミリ装置からの発呼に対して、ユーザは電話で応答することができる。普通、ファクシミリ装置には、発呼の際に受信音をスピーカから出力するモニタ機能が備えられている。従って、着呼側ユーザの送話音声は、発呼側ファクシミリ装置のスピーカから出力され、発呼側ユーザにメッセージを伝えることができる。また、発呼側ユーザが電話機で手動発信している場合にも、その相手先にメッセージを伝えることができる。
【0073】
一方、代行応答しない旨が登録されている場合(処理1016のN)、応答しないでそのまま終了する(処理1015へ)。
【0074】
ところで、呼出信号の受信開始後、ダイヤラCPU225の制御によって一次応答するまでの短い時間、外付電話機3が鳴動する。これにより、ユーーザが外付電話機3をオフフックしてしまうことがある。
【0075】
この場合(処理1006のN)、前記一次応答なしに、内線指定の番号情報を受信する(処理1022)。そして、スイッチS4を開いて直流ループを切断し、受信完了を通知する(処理1023)。この後、予め設定した一定時間おいて(処理1024)、再度スイッチS4を閉じて直流ループを形成する(処理1025)。これにより、ダイヤルインの回線制御の二次応答が実行され、外付電話機3で相手先との通話が可能になる。
【0076】
この場合、直ちにバッテリー220の電源供給を停止して制御動作を終了する(処理1015へ)。
【0077】
ところで、以上の動作は、ダイヤルイン・サービスを受ける場合の動作である。本実施例のファクシミリ装置2は、ダイヤルイン・サービスを受けない通常の電話回線でも使用することができる。
【0078】
通常の電話回線で使用する場合には、最初の登録処理で、ユーザは、ダイヤルイン・サービスを利用しない旨を登録しておく。
【0079】
停電中の着信時に、ダイヤルイン・サービスを利用しない旨が登録されている場合(処理1005のN)、ブザー223を鳴動し(処理1026)、呼出信号が停止するまで待つ(処理1027のNのループ)。このときの呼出信号は、リンギング検出回路219により検出される。
【0080】
ユーザは、ブザー音を聞いて、送受話器213をオフフックする。これにより、相手先と通話可能になる。
【0081】
送受話器213がオフフックされると、呼出信号が停止する。呼出信号が停止すると(処理1027のY)、ブザー223の鳴動を停止し(処理1028)、上記と同様に動作を終了する(処理1015へ)。
【0082】
なお、上記最初の動作で、停電中でなかった場合(処理1002のN)、そのまま動作を終了する。すなわち、この場合、前述したシステム制御部224側の制御動作が実行されることになる。
【0083】
以上のように、本実施例では、商用電源が正常か停電中かという電源状態に拘らず、着信時には、所定のダイヤルイン・サービスの回線制御を実行し、交換局から受ける内線指定が、内蔵電話機2bや外付電話機3の場合には、電話着信を報知して、該当する電話機のオフフックにより通話状態に制御するようにしている。これにより、停電中でも、ユーザは、電話機への着信に容易に応答して通話することができるようになる。
【0084】
また、本実施例では、上記回線制御を実行するダイヤラCPU225に動作電源を供給するバッテリー220を備えているが、そのバッテリー220は、商用電源の正常時および停電期間中の着信待機時には使用せず、着信時にダイヤルイン・サービスの回線制御を実行する一定期間中だけ使用するようにしている。また、停電中には、ファクシミリ通信手段2aで通信しないようにしている。
【0085】
従って、停電期間中にバッテリー220から継続的に電源供給しなくてもよい。また、ファクシミリ通信手段2aに必要な大電力が不要になる。これにより、バッテリー220は小容量のもので済み、装置コストを低減する共に、装置を小形化することができる。
【0086】
また、内蔵電話機2bと外付電話機3とを備え付け、交換局から受ける内線指定に従って、それら2台を個々に接続するようにしたので、装置をより便利に使用することができる。
【0087】
さらに、着信時に、ダイヤラCPU225の制御動作が開始する前に、ユーザが外付電話機3をオフフックしてしまった場合でも、所定のダイヤルイン・サービスの回線制御を実行して、外付電話機3を通話状態に制御するようにしている。これにより、ユーザは、手動操作で回線制御を実行しなくてもよいため、応答操作が容易になる。
【0088】
さらには、停電期間中にファクシミリ通信手段2aに着信した場合、内蔵電話機2bあるいは外付電話機3で代行応答できるようにしたので、着呼側ユーザが、発呼側ユーザにメッセージを伝えることができる。
【0089】
また、上記代行応答を実行するかしないかを予め設定しておく手段を備え、代行応答しない場合には、着信に応答しないようにしている。これにより、メッセージを伝える必要がない場合や、相手先ファクシミリ装置に受信音声をモニタする機能がない場合、着信に応答しないことにより、相手先に通信料金が課金されなくなる。
【0090】
さらに、電話着信を報知するブザー223やブザー4は、外付電話機3内蔵のベルと比べて小さい電力で動作するものを使用している。これにより、停電時のバッテリー220の電力消費を低減することができる。
【0091】
なお、以上の実施例では、停電期間中に、ファクシミリ通信手段2aに着信してもファクシミリ通信手段2aで通信しないようにしたが、バッテリー220の容量に余裕があれば、バッテリー220からファクシミリ通信手段2aのハードウェアに電源供給し、平常時と同様に、ファクシミリ通信手段2aでも通信することができる。
【0092】
また、1回線でファクシミリ通信手段2aと内蔵電話機2bと外付電話機3という3種類の通信手段を使い分けるようにしたが、ファクシミリ通信手段を2つ以上、電話機を3つ以上備えて、それらを使い分けるようにしてもよい。
【0093】
さらに、以上の実施例では、ファクシミリ装置を例にとって説明したが、本発明は、ファクシミリ装置に限らず、電話機を備えた各種データ通信端末装置に同様に適用することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本願発明によれば、動作電源を供給するバッテリーとダイヤラーCPUを備え、そのバッテリーからダイヤラーCPUには、外部から供給される電源の正常時、および停電期間中の着信待機時には電源供給せず、停電期間中の着信時にダイヤルイン・サービスの回線制御を実行する際の一定期間中だけ電源供給するようにしたので、停電中でも、ダイヤルイン・サービスの回線制御が実行され、ユーザは、電話着信に容易に応答して通話することができるようになると共に、バッテリーから通信端末装置には電力を供給することなく、ダイヤラーCPUに着信時の回線制御を実行する期間中だけ電源供給するようにしたので、備えるバッテリーは小容量のもので済み、装置コストの上昇や装置の大形化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置の回路構成図である。
【図2】上記ファクシミリ装置の機能ブロック構成図である。
【図3】着信時のファクシミリ装置と交換局間の通信手順の説明図である。
【図4】上記ファクシミリ装置の着信動作の一部分を示すフローチャートである。
【図5】上記ファクシミリ装置の着信動作の他の部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電話回線
2 ファクシミリ装置
2a ファクシミリ通信手段
2b 内蔵電話機
2c ダイヤルイン回線制御手段
3 外付電話機
4,223 ブザー
201,211,214,217 直流検出回路
202 モデム
203 極性反転検出回路
204 スキャナ
205 プロッタ
206 操作表示部
207 メモリ
208,219 リンギング検出回路
209 直流供給回路
210 電話機駆動回路
212 通話回路
213 送受話器
215 平滑回路
216 DTMF検出回路
218 直流ループ閉結回路
220 バッテリー
221 停電検出回路
222 操作部
224 システム制御部
225 ダイヤラCPU
S1,S2 切換回路
S4,S6 スイッチ
S5 フックスイッチ

Claims (5)

  1. 着信時に、制御部を有する通信端末装置と複数の電話機へのダイヤルイン・サービスの回線制御を実行して、交換局側から受ける内線指定に従って前記通信端末装置のデータ通信動作を起動、または前記電話機への着信を報知して備え付けの電話機のオフフックにより通話状態に制御する通信端末のダイヤルイン回線接続装置において、
    商用電源の停電を検出する停電検出回路と、
    前記停電検出回路による停電検出時の着信時にダイヤルイン・サービスの回線制御を実行するダイヤラCPUと、
    電話回線から受信する呼び出し信号の交流電源を整流し平滑化した直流電源を前記ダイヤラCPUに供給する平滑回路と、
    前記停電検出回路による停電検出時に前記ダイヤラCPUからの指令に基づきに前記ダイヤラCPUにのみ電源を供給するバッテリーとを備え、
    前記ダイヤラCPUは、電話回線から前記平滑回路を介して供給される直流電源により動作して、前記停電検出回路が商用電源の停電を検出すると、前記バッテリーより電源の供給を受けて、前記通信端末装置を除く複数の電話機へのダイヤルイン・サービスの回線制御を実行し、電話機のオフフックにより、前記バッテリーからの電源の供給を停止することを特徴とする通信端末のダイヤルイン回線接続装置。
  2. 停電時、前記ダイヤラCPUが着信を検知して動作を開始する前に前記電話機がオフフックされた場合でも、前記ダイヤラCPUは、前記ダイヤルイン・サービスの回線制御を実行して前記電話機を通話状態に制御することを特徴とする請求項1記載の通信端末のダイヤルイン回線接続装置。
  3. 停電時、ダイヤルイン・サービスの内線指定が前記通信端末装置であった場合、代行動作として電話着信を報知して備え付けの電話機のオフフックにより通話状態に制御することを特徴とする請求項1記載の通信端末のダイヤルイン回線接続装置。
  4. 前記代行動作を実行するかしないかを予め設定する手段を備え、前記代行動作を実行しない場合には、着信に応答しないことを特徴とする請求項4記載の通信端末のダイヤルイン回線接続装置。
  5. 前記停電期間中の着信の報知は、前記バッテリーにて小さい電力で動作するブザーを鳴動させることにより実行することを特徴とする請求項1記載の通信端末のダイヤルイン回線接続装置。
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