JP3641875B2 - クロック・データ・リカバリ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリアルデータに同期して一定周期のクロックを生成し、このクロックによってシリアルデータのタイミングを正しく設定し直すクロック・データ・リカバリ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クロック・データ・リカバリ回路は、図6に示すように、シリアルデータを一方の入力とする位相比較器(PD)61と、この位相比較器61の比較出力から交流成分を除去するローパスフィルタ(LPF)62と、このローパスフィルタ62の直流出力電圧を制御電圧とし、その発振出力を抽出クロックとするとともに、この抽出クロックを位相比較器61の他方の入力とする電圧制御発振器(VCO)63と、上記抽出クロックをクロック入力としかつシリアルデータをデータ(D)入力とするD‐フリップフロップ64とから構成されている。
【0003】
上記構成のクロック・データ・リカバリ回路において、位相比較器61、ローパスフィルタ62および電圧制御発振器63が、シリアルデータに基づいて一定周期のクロックを生成し、このクロックを抽出クロックとするPLL(Phase Locked Loop) 回路構成のクロック抽出回路65を構成し、D‐フリップフロップ64がクロック抽出回路65からの抽出クロックによってシリアルデータのタイミングを正しく設定し直し(リタイミング)、リタイミングデータとして出力するリタイミング回路66を構成している。
【0004】
ところで、上述したクロック・データ・リカバリ回路をIC化した場合において、その動作試験を行う際は、図7に示すように、検査の対象となるクロック・データ・リカバリIC、即ち被検査IC71の前後に2つの検査装置72,73を配置し、前段の検査装置72からは被検査IC71に対して、当該IC71に本来入力されるであろうシリアルデータに相当するシリアルデータを入力する一方、後段の検査装置73では被検査IC71から出力される抽出クロックおよびリタイミングデータを取り込み、元のシリアルデータと比較することによって正しく抽出されたクロックおよび正しく再現されたデータであるかを検査するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、被検査IC71の前後に検査装置72,73を配置した従来の検査システムでは、被検査IC71を半田付けにて検査装置72,73と直接接続することはできなく、ソケット等の接続器具を用いて接続せざるを得ないため、被検査IC71が1GHzや2GHz等の超高速のクロック・データ・リカバリICの場合には、超高速の信号をそのまま正確に伝達することは難しい。したがって、かかる不具合を解消しつつ動作試験を行うためには、高価で低スループットの検査装置を使用せざるを得なく、結果として、動作試験にコストがかかり、低スループットでかつ不安定な動作試験となっていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストにて、高スループットおよび高安定度の動作試験が可能なクロック・データ・リカバリ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるクロック・データ・リカバリ回路は、通常動作モード時には外部から与えられるシリアルデータを選択し、テストモード時には回路内部で生成される擬似ランダムシリアルデータを選択して出力するセレクタと、このセレクタで選択されたシリアルデータに基づいて一定周期のクロックを生成して抽出クロックとするクロック抽出回路と、この抽出クロックに基づいてシリアルデータをラッチしてリタイミングデータを生成するリタイミング回路と、擬似ランダムシリアルデータを生成する擬似ランダムシリアルデータ発生器と、前記リタイミングデータのビットエラーを検出するビットエラー検出器とを備え、前記擬似ランダムシリアルデータ発生器が、所定の論理パターンのシード信号に基づいて前記擬似ランダムシリアルデータを発生するスクランブラ回路を有し、前記ビットエラー検出器が、前記リタイミングデータに基づいてシード信号を再生するデスクランブラ回路と、前記デスクランブラ回路で再生された再生シード信号と前記スクランブラ回路に入力される元の前記シード信号との不一致を検出する不一致検出回路とを有する構成となっている。
【0008】
上記構成のクロック・データ・リカバリ回路において、セレクタは、外部から与えられるシリアルデータと、擬似ランダムシリアルデータ発生器で生成される擬似ランダムシリアルデータとを2入力とし、通常動作モード時には外部からのシリアルデータを選択し、テストモード時には擬似ランダムシリアルデータを選択する。擬似ランダムシリアルデータ発生器ではスクランブラ回路が、ある特定の論理パターンのシード信号が入力されると、ある規則にしたがって暗号化してランダムなパターンのシリアルデータを生成する。クロック抽出回路は、外部からのシリアルデータ又は擬似ランダムシリアルデータに基づいて一定周期のクロックを生成し、これを抽出クロックする。リタイミング回路は、この抽出クロックに基づいてシリアルデータをラッチしてリタイミングデータを生成する。そして、このリタイミングデータは、ビットエラー検出器に供給され、ビットエラー検出が行われる。具体的には、ビットエラー検出器において、デスクランブラ回路がリタイミングデータを元のシード信号として再生し、不一致検出回路が再生された再生シード信号が、元のシード信号と異なっていればその不一致を検出する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【0010】
図1において、外部から与えられるシリアルデータは、2入力セレクタ1の一方の入力となる。このセレクタ1は、後述する擬似ランダムシリアルデータを他方の入力とし、外部から与えられるテストモード信号(1/0)に基づいて2入力の一方を選択する。セレクタ1から出力されるシリアルデータは、クロック抽出回路2に供給される。このクロック抽出回路2は、図6に示したクロック抽出回路65と同様の回路構成となっている。
【0011】
すなわち、クロック抽出回路2は、シリアルデータを一方の入力とする位相比較器(PD)21と、この位相比較器21の比較出力から交流成分を除去するローパスフィルタ(LPF)22と、このローパスフィルタ22の直流出力電圧を制御電圧とし、その発振出力を抽出クロックとするとともに、この抽出クロックを位相比較器21の他方の入力とする電圧制御発振器(VCO)23とからなるPLL回路構成となっている。
【0012】
このクロック抽出回路2で生成されたクロックは、抽出クロックとして外部へ出力されるとともに、リタイミング回路3を構成する例えばD‐フリップフロップ31のクロック入力となる。D‐フリップフロップ31は、セレクタ1からのシリアルデータをデータ(D)入力とし、クロック抽出回路2からの抽出クロックによってシリアルデータをリタイミング、リタイミングデータとして外部へ出力する。
【0013】
このクロック抽出回路2およびリタイミング回路3に加え、先述した擬似ランダムシリアルデータを発生するための擬似ランダムシリアルデータ発生器4およびリタイミングデータのビットエラーを検出するためのビットエラー検出器5がそれぞれ設けられている。擬似ランダムシリアルデータ発生器4は図7の前段の検査装置72に相当するものであり、外部から与えられるシード(seed)信号を入力とするスクランブラ回路41と、このスクランブラ回路41のクロック入力となるクロックを発生する発振器42とから構成されている。
【0014】
一方、ビットエラー検出器5は、図7の後段の検査装置73に相当するものであり、リタイミング回路3から供給されるリタイミングデータを入力とするデスクランブラ回路51と、このデスクランブラ回路51の出力とシード信号との不一致を検出する排他的論理和(EX‐OR)回路52と、この排他的論理和回路52の出力をS(セット)入力とし、外部から与えられるフラグリセット信号をR(リセット)入力とするR/Sフリップフロップ53とから構成されている。そして、R/Sフリップフロップ53のQ出力が、ビットエラーの発生を検出したことを示すフラグ信号として外部に出力される。
【0015】
擬似ランダムシリアルデータ発生器4において、スクランブラ回路41は、ある特定の論理パターンのシード信号が入力されると、ある規則にしたがって暗号化してランダムなパターンのシリアルデータを出力する回路である。このスクランブラ回路41の回路構成の一例を図2に示す。同図から明らかなように、本スクランブラ回路41は、例えば7個のD‐フリップフロップ411〜417と、2個の排他的論理和回路418,419とを備えた回路構成となっている。
【0016】
7個のD‐フリップフロップ411〜417のうち、5個のフリップフロップ411〜415が相互に縦続接続され、残り2個のフリップフロップ416,417が相互に縦続接続され、図1の発振器42の発振出力が各フリップフロップ411〜417の各クロック入力となっている。そして、4段目のフリップフロップ414のQ出力と5段目のフリップフロップ415のQ出力とが排他的論理和回路419の2入力となっている。
【0017】
この排他的論理和回路419の出力は6段目のフリップフロップ416のD入力となっている。また、シード信号および7段目のフリップフロップ417のQ出力が排他的論理和回路418の2入力となり、その出力が1段目のフリップフロップ411のD入力となっている。擬似ランダムシリアルデータは5段目のフリップフロップ415のQ出力から導出される。以上の構成からなるスクランブラ回路41においては、7段のD‐フリップフロップ411〜417にて構成されていることから、“1”又は“0”が連続する最大数が7個の擬似ランダムシリアルデータが生成される。
【0018】
ビットエラー検出器5において、デスクランブラ回路51は、スクランブラ回路41からセレクタ1を介してクロック抽出回路2およびリタイミング回路3に与えられる擬似ランダムシリアルデータを、元のシード信号に戻すための回路である。このデスクランブラ回路51の回路構成の一例を図3に示す。同図から明らかなように、本デスクランブラ回路51は、スクランブラ回路41と相補的な回路構成となっており、7個のD‐フリップフロップ511〜517と、2個の排他的論理和回路518,519とを備えている。
【0019】
7個のD‐フリップフロップ511〜517のうち、5個のフリップフロップ511〜515が相互に縦続接続され、残り2個のフリップフロップ516,517が相互に縦続接続され、図1のクロック抽出回路2からの抽出クロックが各フリップフロップ511〜517の各クロック入力となり、図1のリタイミング回路3からのリタイミングデータが1段目のフリップフロップ511のD入力となっている。
【0020】
そして、4段目のフリップフロップ514のQ出力と5段目のフリップフロップ515のQ出力とが排他的論理和回路518の2入力となっている。この排他的論理和回路518の出力は、6段目のフリップフロップ516のD入力となっている。さらに、7段目のフリップフロップ417のQ出力および図1のリタイミング回路3からのリタイミングデータが排他的論理和回路519の2入力となり、その出力が図1のスクランブラ回路41に入力された元のシード信号として再生される。
【0021】
ビットエラー検出器5において、デスクランブラ回路51によって再生されたシード信号(以下、再生シード信号と称する)が元のシード信号と全く同じであれば、排他的論理和回路52からは出力が発生されない。一方、再生シード信号が元のシード信号と異なっていれば、その不一致を検出する排他的論理和回路52から出力が発生される。そして、その検出出力によってR/Sフリップフロップ53がセットされ、そのQ出力として論理“1”(“H”レベル)のフラグ信号が出力される。
【0022】
次に、上記構成の本実施形態に係るクロック・データ・リカバリ回路の回路動作について説明する。本クロック・データ・リカバリ回路は、上述したことから明らかなように、回路動作の動作試験を行うためのテスト回路を内蔵したものであり、外部から与えられるテストモード信号によって通常動作モードとテストモードとに切り替え可能となっている。
【0023】
通常動作モード時には、テストモード信号が“0”となる。これにより、セレクタ1は外部から与えられるシリアルデータを選択し、クロック抽出回路2およびリタイミング回路3に供給する。ここで、クロック抽出回路2およびリタイミング回路3の回路動作について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4において、Tはシリアルデータ(a)および抽出クロック(b)の各周期である。
【0024】
先ず、クロック抽出回路2において、位相比較器21はシリアルデータ(a)と電圧制御発振器23の発振出力である抽出クロック(b)との位相を比較し、その位相差に応じた出力を発生する。この位相差出力は、ローパスフィルタ22で交流成分が除去されることにより、電圧制御発振器23にその直流制御電圧として与えられる。電圧制御発振器23は、直流制御電圧がゼロのときは回路定数で定まる自走発振周波数で発振し、また直流制御電圧が与えられたときにはその極性およびレベルに応じて発振周波数が変化する。
【0025】
その結果、クロック抽出回路2からは、シリアルデータ(a)に同期してその周期Tと同じ周期の抽出クロック(b)が出力される。そして、リタイミング回路3では、D‐フリップフロップ31によってシリアルデータ(a)を抽出クロック(b)に同期してラッチすることにより、シリアルデータ(a)に対するリタイミング処理が行われ、D‐フリップフロップ31のQ出力がリタイミングデータ(c)として出力される。
【0026】
テストモード時には、テストモード信号が“1”となる。このテストモード時の回路動作について、図5のタイミングチャートを用いて説明する。先ず、擬似ランダムシリアルデータ発生器4に外部から与えるシード信号を少なくとも一度反転する。シード信号の立上がりタイミングがこれに対応する。スクランブラ回路41は、稀にオール“0”又は“1”で停止していることがあるが、シード信号の反転により、擬似ランダムシリアルデータの発生を開始する。
【0027】
セレクタ1は、テストモード信号が“1”のとき、擬似ランダムシリアルデータ発生器4で発生される擬似ランダムシリアルデータを選択し、クロック抽出回路2およびリタイミング回路3に供給する。そして、クロック抽出回路2のPLLがロックした後に、ビットエラー検出器5に与えていたフラグリセット信号を“L”レベルとし、R/Sフリップフロップ53をセット可能な状態にする。
【0028】
このR/Sフリップフロップ53のリセットリリースのタイミングT0からシード信号が“0”に反転する直前のタイミングT1までの期間において、本クロック・データ・リカバリ回路が持つ本来の機能であるクロック抽出回路2およびリタイミング回路3の回路動作の動作試験が可能となる。
【0029】
この動作試験において、回路上何ら欠陥がなく、デスクランブラ回路51の出力である再生シード信号が元のシード信号と一致していれば、その不一致を検出する排他的論理和(EX‐OR)回路52の出力(EX‐OR出力)が“L”レベルにあり、R/Sフリップフロップ53はセットされない。したがって、時刻T1でR/Sフリップフロップ53のQ出力であるフラグ信号を調べれば、フラグ信号が“L”レベルであり、リタイミングデータが正確であったこと、即ちクロック抽出回路2およびリタイミング回路3に回路上の欠陥がなく、回路動作が正常であったことを知ることができる。
【0030】
一方、クロック抽出回路2またはリタイミング回路3に回路不良などの欠陥があり、これに伴ってリタイミングデータに誤りがあると、本来継続して“H”レベルにある筈の再生シード信号が、誤り箇所で図5に破線で示す如く“L”レベルとなり、元のシード信号と異なるデータとなる。すると、排他的論理和回路52がこの不一致を検出し、そのEX‐OR出力が図5に破線で示す如く“H”レベルとなってR/Sフリップフロップ53をセットする。これにより、フラグ信号が“H”レベルとなる。したがって、時刻T1でフラグ信号を調べれば、クロック抽出回路2またはリタイミング回路3に回路不良などの欠陥があることを知ることができる。
【0031】
ところで、ビットエラー検出器5の例えば排他的論理和回路52やR/Sフリップフロップ53に回路不良があった場合には、クロック抽出回路2またはリタイミング回路3に回路不良などの欠陥があっても、フラグ信号が“H”レベルにならない場合があるため、“L”レベルのフラグ信号が本当にクロック抽出回路2やリタイミング回路3に回路不良などの欠陥がないことを示すものなのか、ビットエラー検出器5の回路不良によるものなのかを識別できない懸念がある。
【0032】
そこで、論理“1”が連続するパターンのシード信号に基づいて擬似ランダムシリアルデータを生成し、これに基づいてビットエラー検出を行った後、シード信号を再度論理“0”に反転する。図5のタイミングチャートにおいて、シード信号の立下がりタイミングがこの論理の反転に対応する。これにより、ビットエラー検出器5に回路不良がない場合には、スクランブラ回路41、セレクタ1、クロック抽出回路2、リタイミング回路3およびデスクランブラ回路51の系での遅延の期間において、元のシード信号と再生シード信号とが不一致となり、排他的論理和回路52がこの不一致を検出し、R/Sフリップフロップ53をセットする。これにより、フラグ信号が“H”レベルとなる。
【0033】
したがって、図5のタイミングチャートにおける時刻T2でフラグ信号を調べれば、ビットエラー検出器5の回路動作が正常であることがわかり、時刻T1でフラグ信号が“L”レベルであったのが、ビットエラー検出器5の回路不良によるものでないことが証明できる。さらに、図5のタイミングチャートに示すように、時刻T2の後にフラグリセット信号を“H”レベルにして、R.Sフリップフロップ53を再度リセットしてから、時刻T3までの期間においてフラグ信号を再度調べるようにしても良く、これによりクロック抽出回路2やリタイミング回路3の回路不良などの欠陥の有無をより正確に検出できる。
【0034】
上述したように、擬似ランダムシリアルデータ発生器4およびビットエラー検出器5を内蔵したクロック・データ・リカバリ回路においては、外部から与えられるシード信号とフラグリセット信号はクロック抽出回路2およびリタイミング回路3と同期する必要のない信号であるため、低速でも良い。また、ビットエラー検出器5のR/Sフリップフロップ53から出力されるフラグ信号を、あるタイミングにおいて1/0判別するだけで、試験結果を知ることができる。その結果、クロック抽出/データリタイミングを超高速で試験する場合であっても、低速の信号供給と測定だけで動作試験を実現できるため、低コストにて高スループットおよび高安定度の動作試験が可能となる。
【0035】
なお、上記実施形態に係る回路構成は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。すなわち、クロック抽出回路2として、PLL回路構成のものを用いたが、例えば、通過帯域の境界が鮮明なSAW(Surface Acoustic Wave;弾性表面波)フィルタを用いて構成することも可能である。
【0036】
また、スクランブラ回路41を用いて擬似ランダムシリアルデータを発生する回路構成としたが、メモリを用いてこのメモリに“1”と“0”の任意のパターンを記憶しておき、これを順次読み出すようにしても擬似ランダムシリアルデータを発生することが可能である。ただし、IC化を考えた場合には、スクランブラ回路41を用いた方が、回路構成を簡略化し、低コスト化を図る上で有利である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、擬似ランダムシリアルデータ発生器およびビットエラー検出器を内蔵し、外部から超高速の信号を与えなくても、超高速の動作試験を行い得る構成としたので、低コストにて高スループットおよび高安定度の動作試験が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】スクランブラ回路の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図3】デスクランブラ回路の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】クロック抽出およびデータリタイミングの動作説明のためのタイミングチャートである。
【図5】テストモード時の動作説明のためのタイミングチャートである。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【図7】従来の検査システムの構成図である。
【符号の説明】
1 セレクタ 2 クロック抽出回路 3 リタイミング回路
4 擬似ランダムシリアルデータ発生器 5 ビットエラー検出器
21 位相比較器 22 ローパスフィルタ 23 電圧制御発振器
31 D‐フリップフロップ 41 スクランブラ回路 42 発振器
51 デスクランブラ回路 52 排他的論理和回路
53 R/Sフリップフロップ
Claims (2)
- 通常動作モード時には外部から与えられるシリアルデータを選択し、テストモード時には回路内部で生成される擬似ランダムシリアルデータを選択して出力するセレクタと、
前記セレクタで選択されたシリアルデータに基づいて一定周期のクロックを生成して抽出クロックとするクロック抽出回路と、
前記抽出クロックに基づいて前記シリアルデータをラッチしてリタイミングデータを生成するリタイミング回路と、
前記擬似ランダムシリアルデータを生成する擬似ランダムシリアルデータ発生器と、
前記リタイミングデータのビットエラーを検出するビットエラー検出器とを備え、
前記擬似ランダムシリアルデータ発生器は、所定の論理パターンのシード信号に基づいて前記擬似ランダムシリアルデータを発生するスクランブラ回路を有し、
前記ビットエラー検出器は、前記リタイミングデータに基づいてシード信号を再生するデスクランブラ回路と、前記デスクランブラ回路で再生された再生シード信号と前記スクランブラ回路に入力される元の前記シード信号との不一致を検出する不一致検出回路とを有する
ことを特徴とするクロック・データ・リカバリ回路。 - 前記シード信号は、所定の論理レベルが一定期間に亘って連続するパターン信号であり、前記不一致検出回路による不一致検出後に前記論理レベルが反転される
ことを特徴とする請求項1記載のクロック・データ・リカバリ回路。
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