JP3641047B2 - スチ―ムトラップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気配管や蒸気使用装置に取り付けられて蒸気の凝縮水としての復水だけを自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特に、多量の復水を素早く排出できると共に、故障して閉弁あるいは開弁不能に陥ってしまってもスチ―ムトラップとしての機能を維持できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスチ―ムトラップとしては、例えば特公平1−31080号公報に示されているようなものが用いられていた。これは、ダイヤフラムに弁体を取り付けると共に、ダイヤフラムの周囲に揮発性流体を密封して配置することにより、トラップ内に流入してくる復水の温度が低温の場合は、揮発性流体が揮発することなく従ってダイヤフラムが膨脹することがなく、弁体が弁口を開弁して低温復水を排出し、低温復水に変って高温の復水が流入してくると揮発性流体が揮発してダイヤフラムが膨脹することによって弁体が変位し弁口を閉弁して蒸気の排出を防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、弁体で開閉可能な弁口面積が限られているので、蒸気使用装置の初期立上がり時のように多量の復水が発生する場合には、復水排出に時間が掛かる問題があった。
【0004】
また、上記従来のものでは、ダイヤフラムが破損して揮発性流体が流出した場合に、弁体が作用する圧力差によって弁口を閉弁してしまい、復水を排出することができなくなり、トラップの入口側に復水を滞留して蒸気使用装置にも復水を滞留してしまい、蒸気使用装置での生産性の低下あるいは蒸気使用装置の損傷を来たす問題があった。
【0005】
蒸気使用装置によっては、その被加熱物が僅かの温度低下によって変化したり損傷する場合があり、このような場合に復水を滞留してしまうのは蒸気使用装置の温度低下につながることとなり極力避けなければならないのである。
また、上記とは逆に故障時に開弁してしまうトラップにおいては、高価なエネルギ―を浪費してしまうこととなる。
【0006】
従って本発明の技術的課題は、多量の復水を素早く排出できると共に、故障して開弁あるいは閉弁不能に陥ってしまっても尚トラップ機能を維持できるスチ―ムトラップを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を有する弁ケ―シング内に入口と連通する弁室を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座部材を弁ケ―シングに取り付け、弁口を開閉する弁手段を弁室内に配置したものにおいて、弁ケ―シング内に入口と弁室の間から分岐して入口と連通する第2弁室を形成し、第2弁室と出口を連通する第2弁口を開けた第2弁座部材を弁ケ―シングに取り付け、第2弁口を開閉する第2弁手段を第2弁室内に配置し、入口と弁室の間の分岐部に入口を弁室あるいは第2弁室に切換えてあるいは弁室と第2弁室の両方に連通せしめる弁部材を回動自在に配置したものである。
【0008】
【発明の実態の形態】
本発明は、入口と弁室の間から分岐して第2弁室を形成し、第2弁室を出口に連通する第2弁口を開閉する第2弁手段を第2弁室内に配置し、入口と弁室の間の分岐部に弁部材を回動自在に配置して入口を弁室あるいは第2弁室に切換えてあるいは弁室と第2弁室の両方に連通せしめるようにしたものである。
【0009】
蒸気使用装置の初期立上がり時のように多量の復水が発生する場合には、弁部材を回動して、入口を弁室と第2弁室の両方に連通させることにより、弁口と第2弁口の両方から復水を排出でき、多量の復水を素早く排出することが可能となる。多量の復水の排出が終了すると、弁部材を回動して入口と弁室を連通し入口と第2弁室を遮断する。そして、弁手段が故障して開弁あるいは閉弁不能に陥った場合には、弁部材を回動して入口と弁室を遮断し入口と第2弁室を連通することにより、第2弁手段で第2弁口を開閉でき、蒸気を漏洩することなく復水を排出することが可能となり、トラップ機能を維持できる。
【0010】
【実施例】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する。
入口1と出口2を有する本体3に蓋4,5を締結して弁ケ―シングを形成し、本体3と蓋4の内部に弁室6を、本体3と蓋5の内部に第2弁室7を形成する。弁室6と入口1は流入通路8を介して連通し、第2弁室7と入口1は流入通路8から分岐した第2流入通路9を介して連通する。また弁室6と出口2及び第2弁室7と出口2は流出通路10を介して連通する。
【0011】
弁室6内に弁手段としての感温部材11を配置する。感温部材11は、上壁部材12とダイヤフラム13の間に密封した揮発性流体14と、ダイヤフラム13に固着した平板状弁体15と、下壁部材16と、ガイド部材17と、ばね18とで構成する。平板状弁体15の下方に弁口19を開けた弁座部材20を取り付ける。第2弁室7内に第2弁手段としての第2感温部材21を配置する。第2感温部材21は感温部材11と同様に、上壁部材22とダイヤフラム23の間に密封した揮発性流体24と、ダイヤフラム23に固着した平板状弁体25と、下壁部材26と、ガイド部材27と、ばね28とで構成する。平板状弁体25の上方に第2弁口29を開けた第2弁座部材30を取り付ける。
【0012】
流入通路8から第2流入通路9への分岐部に球形の弁部材としてのボ―ル弁31を配置する。ボ―ル弁31は、図示しないが図面の手前側に設けたハンドルにより時計方向あるいは反時計方向へ回動自在に配置し、内部にT字状の連通路32を有するものである。
【0013】
次に作用を説明する。多量の復水を素早く排出する場合は、図1に示すように入口1と弁室6及び入口1と第2弁室7を連通する位置に弁ボ―ル31を回動して使用する。弁室6内に入口1から復水が流入してくるので、揮発性流体14は揮発することがなく、ダイヤフラム13は図1に示すように上方に位置して平板状弁体15が弁座部材20から離座して弁口19を開弁している。同様に、第2弁室7内にも入口1から復水が流入してくるので、平板状弁体25が第2弁座部材30から離座して第2弁口19を開弁している。これにより、多量の復水を素早く出口2に排出する。
【0014】
多量の復水の排出が終了すると、弁ボ―ル31を図1に示す状態から90度だけ時計回り方向へ回転し、入口1と弁室6を連通し入口1と第2弁室7を遮断する。弁室6内に入口1から復水が流入する場合は、平板状弁体15が弁口19を開弁して復水を出口2に排出する。復水が排出されて蒸気が弁室6内へ流入してくると、揮発性流体14が揮発して容積が増大することによりダイヤフラム13が下方へ変位して平板状弁体15が弁口19を閉弁することにより、蒸気の排出を防止する。弁室6内の復水の温度が低下すると揮発性流体14の揮発分も凝縮して容積が小さくなり再度弁口19が開弁される。
【0015】
ダイヤフラム13が破損して内部の揮発性流体14が流失すると、入口1側と出口2側の圧力差により平板状弁体15は弁座部材20に着座して弁口19を閉弁してしまう。弁口19が閉弁すると入口1側には復水が滞留し、ひいては図示しない蒸気使用装置へまで滞留が及ぶ。
【0016】
そこで弁口19が閉弁状態となった場合、ボ―ル弁31を図1に示す状態から90度だけ反時計方向へ回転してやることにより、入口1と弁室6を遮断し入口1と第2弁室7を連通する。第2弁室7内に入口1から復水が流入する場合は、平板状弁体25が第2弁口29を開弁して復水を出口2に排出する。復水が排出されて蒸気が第2弁室7内へ流入してくると、平板状弁体25が第2弁口29を閉弁することにより、蒸気の排出を防止する。第2弁室7内の復水の温度が低下すると再度第2弁口29が開弁される。これにより、蒸気を漏洩することなく復水を排出することが可能となり、トラップ機能を維持できる。
【0017】
本実施例においては、揮発性流体とダイヤフラムを用いた温度応動式のトラップを用いた例を示したが、本発明はこの様なトラップに限定されるものではなく、例えばディスク式トラップ等、従来から用いられているトラップに適用することができるものである。
【0018】
【発明の効果】
上記の様に本発明によれば、弁口と第2弁口の両方を開弁して復水を排出することにより、多量の復水を素早く排出できる。また、弁手段が故障して開弁あるいは閉弁不能に陥ってしまっても第2弁手段で第2弁口を開閉することにより、トラップ機能を維持して蒸気使用装置での復水の滞留を防止できると共に蒸気損失を生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスチ―ムトラップの実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 入口
2 出口
3 本体
6 弁室
7 第2弁室
11 感温部材
13,23 ダイヤフラム
14,24 揮発性流体
15,25 平板状弁体
19 弁口
20 弁座部材
21 第2感温部材
29 第2弁口
30 第2弁座部材
31 ボ―ル弁
32 連通路
Claims (1)
- 入口と出口を有する弁ケ―シング内に入口と連通する弁室を形成し、弁室と出口を連通する弁口を開けた弁座部材を弁ケ―シングに取り付け、弁口を開閉する弁手段を弁室内に配置したものにおいて、弁ケ―シング内に入口と弁室の間から分岐して入口と連通する第2弁室を形成し、第2弁室と出口を連通する第2弁口を開けた第2弁座部材を弁ケ―シングに取り付け、第2弁口を開閉する第2弁手段を第2弁室内に配置し、入口と弁室の間の分岐部に入口を弁室あるいは第2弁室に切換えてあるいは弁室と第2弁室の両方に連通せしめる弁部材を回動自在に配置したことを特徴とするスチ―ムトラップ。
Priority Applications (1)
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JP34800195A JP3641047B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | スチ―ムトラップ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34800195A JP3641047B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | スチ―ムトラップ |
Publications (2)
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JPH09166288A JPH09166288A (ja) | 1997-06-24 |
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Family Applications (1)
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JP34800195A Expired - Fee Related JP3641047B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | スチ―ムトラップ |
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-
1995
- 1995-12-15 JP JP34800195A patent/JP3641047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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