JP2884294B2 - オリフィス式スチ―ムトラップ - Google Patents
オリフィス式スチ―ムトラップInfo
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- JP2884294B2 JP2884294B2 JP5014893A JP5014893A JP2884294B2 JP 2884294 B2 JP2884294 B2 JP 2884294B2 JP 5014893 A JP5014893 A JP 5014893A JP 5014893 A JP5014893 A JP 5014893A JP 2884294 B2 JP2884294 B2 JP 2884294B2
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- pressure
- pressure chamber
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気配管系に発生する
復水を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特
に、２つのオリフィス間に形成された圧力室の圧力変動
に基づいて変位する圧力応動部材によって弁体を駆動
し、入口と出口を連通する弁口を開閉するようにしたオ
リフィス式スチ―ムトラップに関する。
復水を自動的に排出するスチ―ムトラップに関し、特
に、２つのオリフィス間に形成された圧力室の圧力変動
に基づいて変位する圧力応動部材によって弁体を駆動
し、入口と出口を連通する弁口を開閉するようにしたオ
リフィス式スチ―ムトラップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のオリフィス式スチ―ムトラップを
実開昭４８−９１５３８号公報を参照して説明する。こ
れは、入口と出口を連通する弁口を開閉する弁体と、弁
体を駆動する圧力応動部材と、圧力応動部材の一側に形
成される圧力室と、圧力室を入口側に連通する第１オリ
フィスと、圧力室を出口側に連通する第２オリフィスと
から成り、圧力応動部材の他側に形成される室を入口に
連通せしめたものである。低温復水が第１オリフィスを
通して圧力室に流入する場合、圧力室での再蒸発量が少
ないので圧力室は低圧であり、圧力応動部材が弁体を開
弁方向に駆動して弁口を開けている。高温復水が第１オ
リフィスを通して圧力室に流入すると、再蒸発量が多く
なり著しく容積が増大するので圧力室が高圧域と成り、
圧力応動部材が弁体を閉弁方向に駆動して弁口を塞ぐ。
実開昭４８−９１５３８号公報を参照して説明する。こ
れは、入口と出口を連通する弁口を開閉する弁体と、弁
体を駆動する圧力応動部材と、圧力応動部材の一側に形
成される圧力室と、圧力室を入口側に連通する第１オリ
フィスと、圧力室を出口側に連通する第２オリフィスと
から成り、圧力応動部材の他側に形成される室を入口に
連通せしめたものである。低温復水が第１オリフィスを
通して圧力室に流入する場合、圧力室での再蒸発量が少
ないので圧力室は低圧であり、圧力応動部材が弁体を開
弁方向に駆動して弁口を開けている。高温復水が第１オ
リフィスを通して圧力室に流入すると、再蒸発量が多く
なり著しく容積が増大するので圧力室が高圧域と成り、
圧力応動部材が弁体を閉弁方向に駆動して弁口を塞ぐ。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のものでは、入口
側での復水の発生量が少なく、第１オリフィスを通して
蒸気が連続的に圧力室に流入すると、蒸気は圧力室で再
蒸発しないので圧力室の圧力が圧力応動部材を閉弁方向
に変位せしめるだけの高圧域に達せず、圧力応動部材が
弁体を開弁方向に駆動して弁口を開いてしまい、蒸気を
吹きっ放してしまう問題があった。
側での復水の発生量が少なく、第１オリフィスを通して
蒸気が連続的に圧力室に流入すると、蒸気は圧力室で再
蒸発しないので圧力室の圧力が圧力応動部材を閉弁方向
に変位せしめるだけの高圧域に達せず、圧力応動部材が
弁体を開弁方向に駆動して弁口を開いてしまい、蒸気を
吹きっ放してしまう問題があった。
【０００４】従って、本発明の技術的課題は、蒸気が連
続的に圧力室に流入しても閉弁できるオリフィス式スチ
―ムトラップを得ることである。
続的に圧力室に流入しても閉弁できるオリフィス式スチ
―ムトラップを得ることである。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を連
通する弁口を開閉する弁体と、弁体を駆動する圧力応動
部材と、圧力応動部材の一側に形成される圧力室と、圧
力室を入口側に連通する第１オリフィスと、圧力室を出
口側に連通する第２オリフィスとから成るものにおい
て、第１オリフィスの開度を低温時には大きく高温時に
は小さくする温度応動部材を設け、圧力応動部材の他側
に形成される室を出口に連通せしめたことを特徴とする
ものである。
るために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を連
通する弁口を開閉する弁体と、弁体を駆動する圧力応動
部材と、圧力応動部材の一側に形成される圧力室と、圧
力室を入口側に連通する第１オリフィスと、圧力室を出
口側に連通する第２オリフィスとから成るものにおい
て、第１オリフィスの開度を低温時には大きく高温時に
は小さくする温度応動部材を設け、圧力応動部材の他側
に形成される室を出口に連通せしめたことを特徴とする
ものである。
【０００６】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
入口側から低温復水が流入する場合、温度応動部材は第
１オリフィスの開度を大きくしている。多量の復水が第
１オリフィスを通して圧力室に流入するので、圧力室で
の再蒸発量による容積の増大によって圧力室が高圧域と
なり、圧力応動部材が弁体を開弁方向に駆動して弁口を
開ける。入口側から高温復水が流入する場合、温度応動
部材によって第１オリフィスの開度が小さくなるが、高
温復水は再蒸発によって著しく容積が増大するので圧力
室は高圧域となり、圧力応動部材が弁体を開弁方向に駆
動して弁口を開ける。入口側での復水の発生量が少な
く、第１オリフィスを通して蒸気が連続的に圧力室に流
入する場合、蒸気は圧力室で再蒸発しないので圧力室の
圧力が圧力応動部材を閉弁方向に変位せしめるだけの高
圧域に達せず、圧力応動部材が弁体を閉弁方向に駆動し
て弁口を塞ぐ。
入口側から低温復水が流入する場合、温度応動部材は第
１オリフィスの開度を大きくしている。多量の復水が第
１オリフィスを通して圧力室に流入するので、圧力室で
の再蒸発量による容積の増大によって圧力室が高圧域と
なり、圧力応動部材が弁体を開弁方向に駆動して弁口を
開ける。入口側から高温復水が流入する場合、温度応動
部材によって第１オリフィスの開度が小さくなるが、高
温復水は再蒸発によって著しく容積が増大するので圧力
室は高圧域となり、圧力応動部材が弁体を開弁方向に駆
動して弁口を開ける。入口側での復水の発生量が少な
く、第１オリフィスを通して蒸気が連続的に圧力室に流
入する場合、蒸気は圧力室で再蒸発しないので圧力室の
圧力が圧力応動部材を閉弁方向に変位せしめるだけの高
圧域に達せず、圧力応動部材が弁体を閉弁方向に駆動し
て弁口を塞ぐ。
【０００７】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す第１実施例
を説明する（図１参照）。本体１に蓋部材２をボルト
（図示せず）で締結してトラップケ―シングを形成す
る。本体１には同一軸上に入口３と出口４を形成する。
入口３と出口４は仕切壁５で隔てられ、弁座部材６に開
けた流体通過窓７及び弁口８によって連通する。弁口８
に対面して入口３側から開閉する弁体９を配置する。弁
体９は弁座部材６下端の隔壁１０を貫通する弁棒部１１
を有し、圧力応動部材としてのピストン１２がナット１
３で固定される。ピストン１２はシリンダ１４内を摺動
し、両者の間はシ―ルリング１５によって気密を保たれ
る。ピストン１２によってその下面側に圧力室１６が形
成される。圧力室１６と反対側の室は弁座部材６の隔壁
１０に開けた連通路１７によって出口４側に連通する。
圧力室１６はそれを貫通する第２オリフィス１８によっ
て反対側の室に連通し、連通路１７を介して出口４側に
連通すると共に、弁体９に開けた第１オリフィス１９に
よって入口３側に連通する。
を説明する（図１参照）。本体１に蓋部材２をボルト
（図示せず）で締結してトラップケ―シングを形成す
る。本体１には同一軸上に入口３と出口４を形成する。
入口３と出口４は仕切壁５で隔てられ、弁座部材６に開
けた流体通過窓７及び弁口８によって連通する。弁口８
に対面して入口３側から開閉する弁体９を配置する。弁
体９は弁座部材６下端の隔壁１０を貫通する弁棒部１１
を有し、圧力応動部材としてのピストン１２がナット１
３で固定される。ピストン１２はシリンダ１４内を摺動
し、両者の間はシ―ルリング１５によって気密を保たれ
る。ピストン１２によってその下面側に圧力室１６が形
成される。圧力室１６と反対側の室は弁座部材６の隔壁
１０に開けた連通路１７によって出口４側に連通する。
圧力室１６はそれを貫通する第２オリフィス１８によっ
て反対側の室に連通し、連通路１７を介して出口４側に
連通すると共に、弁体９に開けた第１オリフィス１９に
よって入口３側に連通する。
【０００８】第１オリフィス１９に対面して入口３側に
バイメタル２０と温度応動弁体２１とから成る温度応動
部材を配置する。温度応動弁体２１は第１オリフィス１
９よりも小径の貫通孔２２を中央に有する。バイメタル
２０は周囲温度に従って反転し、高温時に図示のように
下に凸状になり、低温時に上に凸状になる。下に凸状に
成ると、外周上面がスナップリング２３に当接し、温度
応動弁体２１を第１オリフィス１９に着座せしめて、第
１オリフィス１９の開度を小さくする。上に凸状になる
と外周下面が弁体９の数個の段部２４に当接し、温度応
動弁体２１を第１オリフィス１９から離座せしめて、第
１オリフィス１９の開度を大きくする。
バイメタル２０と温度応動弁体２１とから成る温度応動
部材を配置する。温度応動弁体２１は第１オリフィス１
９よりも小径の貫通孔２２を中央に有する。バイメタル
２０は周囲温度に従って反転し、高温時に図示のように
下に凸状になり、低温時に上に凸状になる。下に凸状に
成ると、外周上面がスナップリング２３に当接し、温度
応動弁体２１を第１オリフィス１９に着座せしめて、第
１オリフィス１９の開度を小さくする。上に凸状になる
と外周下面が弁体９の数個の段部２４に当接し、温度応
動弁体２１を第１オリフィス１９から離座せしめて、第
１オリフィス１９の開度を大きくする。
【０００９】上記実施例の作動は下記の通りである。入
口３側から低温復水が流入する場合、バイメタル２０は
上に凸状になり、温度応動弁体２１を第１オリフィス１
９から離座せしめて、第１オリフィス１９の開度を大き
くする。多量の復水が第１オリフィス１９を通して圧力
室１６に流入するので、圧力室１６での再蒸発量による
容積の増大によって圧力室１６が高圧域となり、ピスト
ン１２が弁体９を持上げて弁口８を開ける。入口３側か
ら高温復水が流入する場合、バイメタル２０は下に凸状
になり、温度応動弁体２１を第１オリフィス１９に着座
せしめて、第１オリフィス１９の開度を小さくするが、
高温復水は再蒸発によって著しく容積が増大するので圧
力室１６が高圧域となり、ピストン１２が弁体９を持上
げて弁口８を開ける。入口３側での復水の発生量が少な
く、第１オリフィス１９を通して蒸気が連続的に圧力室
１６に流入する場合、蒸気は圧力室１６で再蒸発しない
ので圧力室１６の圧力がピストン１２を持上げるだけの
高圧域に達せず、弁体９が入口３側の流体圧力によって
降下して弁口８を塞ぐ。
口３側から低温復水が流入する場合、バイメタル２０は
上に凸状になり、温度応動弁体２１を第１オリフィス１
９から離座せしめて、第１オリフィス１９の開度を大き
くする。多量の復水が第１オリフィス１９を通して圧力
室１６に流入するので、圧力室１６での再蒸発量による
容積の増大によって圧力室１６が高圧域となり、ピスト
ン１２が弁体９を持上げて弁口８を開ける。入口３側か
ら高温復水が流入する場合、バイメタル２０は下に凸状
になり、温度応動弁体２１を第１オリフィス１９に着座
せしめて、第１オリフィス１９の開度を小さくするが、
高温復水は再蒸発によって著しく容積が増大するので圧
力室１６が高圧域となり、ピストン１２が弁体９を持上
げて弁口８を開ける。入口３側での復水の発生量が少な
く、第１オリフィス１９を通して蒸気が連続的に圧力室
１６に流入する場合、蒸気は圧力室１６で再蒸発しない
ので圧力室１６の圧力がピストン１２を持上げるだけの
高圧域に達せず、弁体９が入口３側の流体圧力によって
降下して弁口８を塞ぐ。
【００１０】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、蒸気が連続的に圧力室に流
入してきた場合に閉弁できるので、蒸気を吹きっ放して
しまうことがなくなる。
記のように本発明によれば、蒸気が連続的に圧力室に流
入してきた場合に閉弁できるので、蒸気を吹きっ放して
しまうことがなくなる。
【図１】本発明の実施例のオリフィス式スチ―ムトラッ
プの断面図である。
プの断面図である。
３ 入口 ４ 出口 ８ 弁口 ９ 弁体 １２ ピストン １６ 圧力室 １８ 第２オリフィス １９ 第１オリフィス ２０ バイメタル ２１ 温度応動弁体 ２２ 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項１】 入口と出口を連通する弁口を開閉する弁
体と、弁体を駆動する圧力応動部材と、圧力応動部材の
一側に形成される圧力室と、圧力室を入口側に連通する
第１オリフィスと、圧力室を出口側に連通する第２オリ
フィスとから成るものにおいて、第１オリフィスの開度
を低温時には大きく高温時には小さくする温度応動部材
を設け、圧力応動部材の他側に形成される室を出口に連
通せしめたことを特徴とするオリフィス式スチ―ムトラ
ップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5014893A JP2884294B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | オリフィス式スチ―ムトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5014893A JP2884294B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | オリフィス式スチ―ムトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06241393A JPH06241393A (ja) | 1994-08-30 |
| JP2884294B2 true JP2884294B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=12851100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5014893A Expired - Fee Related JP2884294B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | オリフィス式スチ―ムトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2884294B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5549804B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2014-07-16 | 栗田工業株式会社 | 蒸気質モニタリング装置 |
| CN105299435B (zh) * | 2015-11-30 | 2018-02-23 | 上海奉洪阀门有限公司 | 一种温控先导活塞式蒸汽疏水阀 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5014893A patent/JP2884294B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06241393A (ja) | 1994-08-30 |
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