JP3641025B2 - 電波吸収壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVゴースト防止等の建造物の電波反射防止策として、建造物の外壁面に用いられる建材用の電波吸収壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フェライトタイルを用いたTVゴースト防止用電波吸収壁として、図9のようにフェライトタイルを到来電波に対し磁界方向に連続に、電界方向に一定の間隔を設けて配置しコンクリートを打設したコンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルが知られている。すなわち、この電波吸収パネルは、金属反射メッシュ(電波反射体)をなす鉄筋2の前面にフェライトタイル1(例えば縦横寸法10cm×10cmの方形板)を磁界方向に連続に、電界方向に不連続となるように配置し、フェライトタイル1の落下防止のための特殊足付き外装タイル3をフェライトタイル1の前面に被せ、背面側にコンクリート4を打設した構造となっている。
【0003】
フェライトとコンクリート乃至モルタルとの相性は悪く、フェライトのコンクリート乃至モルタルに対する付着力は極めて悪い。従って、フェライトタイルの固定は、図9にその一例を示したように特殊足付き外装タイル3によって行われている。この特殊足付き外装タイル3は普通の外装タイルの両端部に背後に延長する足を一体に形成したもので、これらの足によりフェライトタイル1及び特殊足付き外装タイル自体をコンクリート4に固定している。
【0004】
また、本出願人提案の実開平6−86398号の電波吸収パネルでは、特殊足付き外装タイルの代わりに両端部にシヤーコネクタを取り付けた外装タイルを用いてフェライトタイルをコンクリート乃至モルタルに固定する構造が示されている。この電波吸収パネルは、図10及び図11に示すように、金属反射メッシュ(電波反射体)をなす鉄筋2の前面にフェライトタイル1(例えば縦横寸法10cm×10cmの方形板)を磁界方向に連続に、電界方向に不連続となるように配置し、フェライトタイル1の落下防止のためのシヤーコネクタ付き外装タイル5をフェライトタイル1の前面に被せ、背面側にコンクリート4を打設した構造となっている。この場合、外装タイル5の両端部のシヤーコネクタ6がフェライトタイル1の間隙を通じてコンクリート4中に埋設されることになり、フェライトタイル1及び外装タイル5を挟持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9の従来の電波吸収パネルは、特殊足付き外装タイルを用いるため、一般の外装部材に比較し大幅なコスト高となる問題がある。
【0006】
また、図10乃至図11に示す他の従来構造でも、シヤーコネクタ付き外装タイル5が両端部にシヤーコネクタ6を装着したものであり、加工コストが高くなる問題がある。
【0007】
本発明は、現状の電波吸収壁の最大課題であるコスト低減を目的に、その根本原因であるフェライトとコンクリート乃至モルタルとの相性の悪さから来る付着力の課題について、フェライトタイルそれ自体でコンクリート乃至モルタルとの間の付着力を持たせ、且つ外装部材として一般的な外装タイル等の利用を可能にすると共に要求に応じ塗料等の利用も可能にし、電波吸収壁のコスト低減と利用範囲の拡大を図るものである。
【0008】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の発明の実施の形態において明らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、フェライトとコンクリート乃至モルタルとの相性の悪さの解決のために、(1)従来技術のシヤーコネクタ等、すなわち外装部材の固定強化のためのコネクタ類は断面凸型乃至逆三角形状を有し、固定しようとする対象物に差し込まれて固定されるようになっていること、(2)電波吸収体としてのフェライトタイルは外装タイル等と比較して一般に厚みが大きく、約9mm乃至11mm程度であること、(3)従来の特殊足付き外装タイルのコンクリートとの付着強度等の実験により両足が7mm程度コンクリートに埋没されていれば十分建材としての強度確保が可能であること、(4)フェライトタイルを磁界方向に連続化するための図12の如き相じゃくり形状が一時検討されたこと(実公昭55−52717号)等を参考にフェライトタイル形状を工夫することでコンクリート乃至モルタルに対して付着強度を持たせることを検討し、フェライトタイルの製造方法をも考慮した。そして、従来の単純な角板形状に対し、フェライトタイルの相対する2組の側面のうちの一方の相対する側面に段差部を設け、他方は従来のように前後面に対し直角面とし、段差部のある側面側を到来電波の電界方向に間隙を設けて配置することで、到来電波の磁界方向にはフェライトタイルを相互に密着でき、フェライト電波吸収体の基本条件である磁界方向での連続化が図られること、付着強度もフェライトタイルが10mm程度コンクリート乃至モルタルに埋没することで建材として要求される強度も十分確保し得ることが確認された。
【0010】
従来、フェライトタイルは磁界連続化を実現することが最大の課題で、この対策のためにフェライトタイルの形状について多くの提案がなされている。しかし、現状では、磁界方向の接合面を前後面に対し直角面とした連続化が最も単純で且つ接合面も各フェライトタイル毎の動きを固定化することで、十分磁気特性が確保され、特に到来電波の偏波面が固定されているTV電波等では磁界方向も固定され、フェライトタイルの2組の相対する側面のうちの一方のみ直角面を有しておればよく、もう一方の相対する側面はどのような形状でも選択可能である。
【0011】
以上の点を踏まえ、本発明は、到来電波の磁界方向に連続、かつ電界方向に不連続にフェライトタイルを配置してコンクリート乃至モルタルに固定してなる電波吸収壁において、
前記フェライトタイルの電界方向の両端部のみに、電波到来方向よりみて前面より後退しかつ磁界方向に連続した段差面を持つ段差部をそれぞれ形成し、前記フェライトタイルが前記段差部に前記コンクリート乃至モルタルが入り込んだ状態で固着されるようにした構成としている。
【0012】
また、前記段差部を形成したフェライトタイルに外装部材を接着一体化して、前記コンクリート乃至モルタルを打設してもよい。
【0013】
さらに、前記コンクリート乃至モルタルに絶縁性の繊維強化材を混入した構成としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電波吸収壁の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1は本発明に係る電波吸収壁の第1の実施の形態であって、TVゴースト等の到来電波の偏波面固定の場合におけるコンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示し、図2は第1の実施の形態で使用するフェライトタイルの形状、図3は該フェライトタイルを磁界方向に連続化した状態を示す。
【0016】
これらの図において、各フェライトタイル11は、厚みが約9mm乃至11mm程度であり、到来電波の電界方向の両端部に、電波到来方向よりみて前面12より後退した段差面13aを持つ段差部13をそれぞれ形成し、電界方向断面を凸型形状としたものである。段差面13aは前面12と後面14との中間位置であり、前面12及び後面14と略平行な面である。また、フェライトタイル11のプレス成形が可能なように、前面12と段差面13aとを連絡している段差部側面13b及びフェライトタイル11の電界方向両端面15はフェライトタイル11の電界方向の横幅が前面12に向かって狭くなる向きに僅かに傾斜していることが望ましく、段差面13aと段差部側面13bとの接続部分は多少丸みを付けることが望ましい。なお、各フェライトタイル11の到来電波の磁界方向の両端面は、図2及び図3に示すように、前面12及び後面14に対する単純な直角面16となっている。
【0017】
また、陶磁器等の外装タイル20はフェライトタイル11の電界方向の横幅よりも大きい横幅を有する一般的な方形板のものであり、後面にコンクリートに対する付着性を良くするための凹凸21が形成されている(但し、フェライトタイル11に対接する部分は凹凸不要)。
【0018】
そして、金属反射メッシュ(電波反射体)をなす鉄筋2の前面に図2の如き段差部13付きのフェライトタイル11(例えば縦横寸法10cm×10cm)を図3のように磁界方向に連続に、電界方向に不連続となるように配置し、フェライトタイル11の前面に外装タイル20を被せ、背面側にコンクリート(又はモルタル)4を打設して鉄筋2、フェライトタイル11及び外装タイル20を一体化する。外装タイル20間の隙間(目地部分)には目地材22を充填して雨水の浸入を防止する。
【0019】
この場合、コンクリート4がフェライトタイル11の電界方向両端部の段差部13に入り込み、フェライトタイル11の脱落を確実に防止するとともに、外装タイル20の後面とコンクリート4との接触面積を増加させて外装タイル20の付着強度を十分なものとしている。
【0020】
この第1の実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0021】
(1) フェライトタイル11が到来電波の電界方向両端部に段差面13aを有する段差部13を形成したものであるため、コンクリート4を打設した際に、段差部13にコンクリート4が入り込み、コンクリート4に対しフェライトタイル11自体を確実に固着一体化できる。
【0022】
(2) フェライトタイル11自体がコンクリート4に確実に固定されるため、外装部材として特殊な形状なものは不要であり、一般的な外装タイル20を使用でき、電波吸収壁の原価低減を図ることができる。
【0023】
(3) 電界方向両端部に段差面13aを持つ段差部13を形成したフェライトタイル11の製造は、プレス成形で量産性良く実行でき、フェライトタイル11自体の製造コストも安価にできる。
【0024】
(4) コンクリート4の打設時に、フェライトタイル11の段差部13にコンクリート4が回り込むが、この段差部13に入ったコンクリート4は、外装タイル20の後面にも接して付着することになり、外装タイル20のコンクリート4への付着面積を増大させることができ、外装タイル20の固着も確実に実施できる。
【0025】
図4は本発明の第2の実施の形態を示す。この場合、陶磁器等の外装タイル30間の間隙である目地部分がフェライトタイル11の前面中間位置となるようにして、鉄筋2、フェライトタイル11及び外装タイル30を一体化するために打設されたコンクリート4に対する外装タイル30の付着面積を増大させている。なお、外装タイル30はフェライトタイル11の電界方向の横幅よりも大きい横幅を有する一般的な方形板のものであり、後面にコンクリートに対する付着性を良くするための凹凸31が形成されている(但し、フェライトタイル11に対接する部分は凹凸不要)。また、外装タイル30間の隙間(目地部分)には目地材22を充填して雨水の浸入を防止する。その他の構成、及び作用効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0026】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す。この場合、陶磁器等の外装タイル20とフェライトタイル11の前面12間に接着剤からなる接着層25を介在させて、コンクリート4の打設前に予め外装タイル20とフェライトタイル11とを接着剤からなる接着層25で相互に接着一体化している。前記外装タイル20の凹凸21はフェライトタイル11の前面12から外れた部分に設けるようにする。なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
【0027】
この第3の実施の形態によれば、外装タイル20はコンクリート4への付着に加えて、コンクリート4に一体化されたフェライトタイル11の前面12に接着層25で接着されるため、外装タイル20のコンクリート4側への固着強度をいっそう大きくすることができる。また、外装タイル20の前面12が接着層25で覆われているので、外装タイル20間の隙間から浸入する雨水によりフェライトタイル11が劣化(特に磁気特性の劣化)するのを防止できる。
【0028】
図6は本発明の第4の実施の形態を示す。この場合、陶磁器等の外装タイルとて中間部にシヤーコネクタ41を設けたシヤーコネクタ付き外装タイル40を用いている。そして、シヤーコネクタ付き外装タイル40間の間隙である目地部分がフェライトタイル11の前面中間位置となりかつシヤーコネクタ41がフェライトタイル11の電界方向間隙を通過するようにして、鉄筋2、フェライトタイル11及び外装タイル40をコンクリート4を打設することで一体化する。なお、シヤーコネクタ41の外装タイル40への装着は、図11の従来例の側断面図と同様に外装タイル40の上下端面の穴にシヤーコネクタ41の上下折り曲げ端部を差し込み、シヤーコネクタ41の弾性で外装タイル40を挟持することにより行うことができる。なお、外装タイル40の後面には凹凸43が形成され、外装タイル間に目地材42が設けられている。その他の構成は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0029】
この第4の実施の形態によれば、シヤーコネクタ付き外装タイル40の目地部分をフェライトタイル11の前面中間位置することでコンクリート4に対する外装タイル40の付着面積を増大させるとともに、外装タイル40の中間位置に一体化されたシヤーコネクタ41がフェライトタイル11の背後のコンクリート4中に深く埋没するため、外装タイル40のコンクリート4に対する固着強度をいっそう大きくすることができる。とくに、超高層ビル等の火災等の災害時における外装タイル落下防止に極めて有効である。また、フェライトタイル11自体の付着強度は十分確保されるため、外装タイル40自体の剥離、落下防止のみを考慮すればよく、シヤーコネクタ41を外装タイル40の電界方向横幅の中間位置に1個設ける構成とすることが可能で、従来の図10の外装タイル1個当たりシヤーコネクタ2個の構成に比べて加工工程が半分で済み、歩留まりも大幅に向上し、原価低減を図ることができる。
【0030】
図7は本発明の第5の実施の形態を示す。この場合、陶磁器等の外装タイルは使用せず、外装材として塗料を塗布してなる塗装層50を設けるとともに、コンクリートとしてガラス繊維、プラスチック繊維等の電気抵抗率の高い絶縁性繊維強化材(短繊維であっても繊維布であってもよい)を混入した繊維強化コンクリート54を使用している。すなわち、鉄筋2の前面に図2の段差部付きのフェライトタイル11を図3のように磁界方向に連続に、電界方向に不連続となるように配置し、フェライトタイル11の電界方向間隙部及びフェライトタイル11の背面側に繊維強化コンクリート54を打設して鉄筋2及びフェライトタイル11を一体化する。その後、防水性及び耐候性に優れた塗料を電波到来方向よりみて前面となるフェライトタイル11及び繊維強化コンクリート54の外面に塗布して外装材としての塗装層50を形成し、フェライトタイル11及び繊維強化コンクリート54の雨水による劣化を防止する。
【0031】
この第5の実施の形態によれば、外装タイルを使用しないので、安価かつ軽量の電波吸収パネルを作製することが可能であり、利用範囲の拡大を図ることができる。また、反射メッシュとしての鉄筋2と繊維強化コンクリート54の使用により十分な強度確保が可能であり、ビルの外壁のみならず鉄骨支柱、鉄塔等の外装壁としての利用も可能である。
【0032】
図8は本発明の各実施の形態で使用可能なフェライトタイル61で、厚みが約9mm乃至11mm程度であり、到来電波の電界方向の両端部に、電波到来方向よりみて前面62より後退した傾斜段差面63aを持つ段差部63をそれぞれ形成し、電界方向断面を凸型形状としたものである。傾斜段差面63aは前面62と後面64との中間位置であり、段差部63の形成により残った両端部の薄肉部67が両端に向けて肉厚が減じるように傾斜している。また、フェライトタイル61のプレス成形が可能なように、前面62と傾斜段差面63aとを連絡している段差部側面63b及びフェライトタイル61の電界方向両端面65はフェライトタイル61の電界方向の横幅が前面62に向かって狭くなる向きに僅かに傾斜していることが望ましい。なお、フェライトタイル61の到来電波の磁界方向の両端面は、前述したフェライトタイル11と同様に前面62及び後面64に対する単純な直角面となっている。
【0033】
図8のフェライトタイルの変形例の場合、傾斜段差面63aを持つ段差部63とすることで、薄肉部67が先細となっているため、段差部63の形成に起因するクラック発生を防止できる効果がある。また、コンクリートの段差部63への回り込みがいっそう良好となる。
【0034】
なお、第1乃至第4の実施の形態においても繊維強化コンクリートを使用して軽量化を図ることができる。
【0035】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電波吸収壁によれば、到来電波の磁界方向に連続、かつ電界方向に不連続にフェライトタイルを配置してコンクリート乃至モルタルに固定してなる構成において、前記フェライトタイルの電界方向の両端部に、電波到来方向よりみて前面より後退した段差面を持つ段差部をそれぞれ形成したので、コンクリート乃至モルタル打設時に段差部内にコンクリート乃至モルタルが入り込み、フェライトタイルのコンクリート乃至モルタルへの固着を強固に行うことができる。また、前記段差部内に入り込んだコンクリート乃至モルタルは外装タイル等の外装部材の後面に付着するので、外装タイル等の外装部材に対するコンクリート乃至モルタルの付着面積を増大させて外装タイル等の外装部材の固着強度を向上させることができる。このため、従来技術のように外装部材として特殊足付き外装タイルを採用する必要がなく、一般的な外装タイルを使用でき、原価低減が可能である。また、フェライトタイルの段差部の形成は、フェライトタイルをプレス成形する際に同時に形成できるので、段差部付きフェライトタイルを安価に作製できる。
【0037】
また、外装タイルを用いないで外装材として塗料を塗布した塗装層を設ける構成とすることも可能であり、軽量化や原価低減を図ることができるとともに、利用範囲の拡大を図る上でも有効である。
【0038】
さらに、プラスチック、ガラス等の高抵抗短繊維乃至繊維布等の繊維強化材をコンクリートに混入した繊維強化コンクリートを使用することもでき、軽量化及び利用範囲の拡大を図る上で有効である。
【0039】
このように、本発明に係る電波吸収壁は、今後200m以上の超高層ビルの災害対策を考慮した電波吸収パネルへの実用化につながる優れた作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波吸収壁の第1の実施の形態であって、コンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す平断面図である。
【図2】第1の実施の形態で用いるフェライトタイルの斜視図である。
【図3】第1の実施の形態においてフェライトタイルを磁界方向に連続化した状態の斜視図である。
【図4】本発明に係る電波吸収壁の第2の実施の形態であって、コンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す平断面図である。
【図5】本発明に係る電波吸収壁の第3の実施の形態であって、コンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す平断面図である。
【図6】本発明に係る電波吸収壁の第4の実施の形態であって、コンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す平断面図である。
【図7】本発明に係る電波吸収壁の第5の実施の形態であって、コンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す平断面図である。
【図8】各実施の形態で使用可能なフェライトタイルの変形例を示す平断面図である。
【図9】従来の電波吸収壁であって、特殊足付き外装タイルを用いたコンクリート一体型のプレキャスト・カーテンウォール構造の電波吸収パネルを示す斜視図である。
【図10】電波吸収壁としての電波吸収パネルの他の従来例を示す平断面図である。
【図11】同側断面図である。
【図12】磁界方向連続化のためのフェライトタイルの相じゃくり構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11,61 フェライトタイル
2 鉄筋
3,5,20,30,40 外装タイル
4 コンクリート
6,41 シヤーコネクタ
12,62 前面
13,63 段差部
13a,63a 段差面
14,64 後面
15,65 電界方向両端面
16 直角面
21,31,43 凹凸
22 目地材
25 接着層
50 塗装層
54 繊維強化コンクリート
67 薄肉部
Claims (3)
- 到来電波の磁界方向に連続、かつ電界方向に不連続にフェライトタイルを配置してコンクリート乃至モルタルに固定してなる電波吸収壁において、
前記フェライトタイルの電界方向の両端部のみに、電波到来方向よりみて前面より後退しかつ磁界方向に連続した段差面を持つ段差部をそれぞれ形成し、前記フェライトタイルが前記段差部に前記コンクリート乃至モルタルが入り込んだ状態で固着されていることを特徴とする電波吸収壁。 - 前記段差部を形成したフェライトタイルに外装部材を接着一体化して、前記コンクリート乃至モルタルを打設してなる請求項1記載の電波吸収壁。
- 前記コンクリート乃至モルタルに絶縁性の繊維強化材が混入されている請求項1又は2記載の電波吸収壁。
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JPH0921196A JPH0921196A (ja) | 1997-01-21 |
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