JP3640834B2 - ブラケットのカバー部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り物、家屋などの壁部材に固定されたブラケットを覆う化粧用のカバー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のブラケットのカバー部材として、例えば、実開平6ー013932号公報に示すように、フロアパネルなど車体構成部材としての壁部材に固定されたブラケットの両端部の断面略L字状部に係合される係合部を有し、前記ブラケットをカバー部材で覆って、該ブラケットの断面略L字状部にカバー部材の係合部が係合支持されてなるタイプのものがある。この係合部の係合力は、前記壁部材に配設されたカーペットなどの反発力により生じさせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる構成によれば、カーペットなどの反発力を生じさせる部材の板厚が薄い場合はカーペットなどを弱く抑えられる場合があり、かかる場合には、ブラケットの両端部の断面略L字状部とカバー部材の係合部との間で、両者が干渉することによって生じる「がた音」が発生するおそれがある。
【0004】
また、逆にカーペットなどの反発力を生じさせる部材の板厚が厚すぎる場合は、反発力が大きすぎてブラケットにカバー部材を取り付けられない場合があり、改善が求められている。
【0005】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、カーペットなどの反発力を生じさせる部材の板厚がどうであれ、確実にブラケットに支持が可能なるブラケットのカバー部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、壁部材に固定されたブラケットの両端部の断面略L字状部に係合される係合部を有し、前記ブラケットを覆った状態で支持されてなるブラケットのカバー部材であって、前記係合部は、前記ブラケットの断面略L字状部を一方向のみから支持してなる第1爪と、該第1爪から離間した位置で且つ前記一方向とは逆側の方向のみから前記ブラケットの断面略L字状部を支持してなる第2爪とよりなり、前記係合部には、第1爪に対向した位置に、前記ブラケットの断面略L字状部に当接可能な段差をしたことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、カバー部材の第1爪がブラケットの断面略L字状部に係止されると共に第1爪と逆方向から第2爪がブラケットの断面略L字状部に係止されるので、第1爪と第2爪とより断面略L字状部を挟持することで、ブラケットに対するカバー部材の係止が確実となり、カーペットなどの反発力を生じさせる部材の板厚に影響を受けないことになる。
【0009】
また、予定した位置より壁部材から離れる方向にブラケットの断面略L字状部が位置しても、段差に当接することで所定以上の位置に第1爪が移動されないので、該ブラケットの断面略L字状部に係止される第2爪が折損することがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1乃至図8は、本発明の一実施の形態を示し、図1は座席の側面図、図2は図1のカバー部材の側面図、図3は図2の矢視Aにかかる上面図、図4及び図5はそれぞれ図3のSB−SB,SC−SC線に沿った断面図、図6及び図7は図4及び図5のD部、E部の拡大断面図、図8は図1のSF−SF線に沿った断面図である。
【0014】
本発明の座席1は、シートバック2とシートクッション3とよりなる。前記シートクッション3は、スライド装置4により前後FR,RRに移動自在である。該スライド装置4は、「壁部材」であるフロアパネル5に支持された固定レール6と、該固定レール6に摺動自在な可動レール7とより構成され、前記固定レール6の底面に支持された「ブラケット」であるスライドアンカ8が前記フロアパネル5のセカンドクロスメンバ5aにボルト9により支持されている。
【0015】
スライドアンカ8の両端部の断面略L字状部8a,8bには、合成樹脂製で板厚2ミリのカバー部材10が支持されている。該カバー部材10は、図2に示すように、前記固定レール6に沿った水平の脚部10aと、該脚部10aの前側に配されて水平線に対して30度下がった傾斜状に形成される前部10bとより形成されてなり、前記スライドアンカ8全体を覆った状態で支持されてなる。
【0016】
前記脚部10aは、前記固定レール6を避けた幅28ミリの切り欠き部10cが形成されてなると共に、前記スライドアンカ8の両端部の断面略L字状部8a,8bの上面に当接する位置決め部10dが形成されている。前記前部10bは、断面がハット状に形成され、前記したように水平線に対して30度下がった傾斜状をなすので、その傾斜に直角、つまり水平線に対して角度Θが70度となる方向が成形型の型抜き方向である。かかる型抜き方向に沿って、前記断面略L字状部8a,8bに係合される係合部11を有する。
【0017】
前記係合部11は、前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bを一方向、つまりフロアパネル5のセカンドクロスメンバ5a側のみから支持してなる第1爪12と、該第1爪12の両サイドから2ミリずつそれぞれ離間した位置で且つ前記一方向とは逆側の方向のみから断面略L字状部8a,8bを支持してなる第2爪13、13とよりなる。
【0018】
前記第1爪12は、図4及び図6に示すように、カバー部材10の内側に突設された突起部14に形成され、図8に示す断面位置では、前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bに係合している。この時、第1爪12を形成した突起部14で、カーペット15の上面に厚さ2ミリの毛16を上から押している。この第1爪12の縦壁12aは、前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bのこば面に対して0.625ミリの隙間を設定している。
【0019】
前記第1爪12に対向した突起部14の位置、即ち図6の符号12bの位置には、段差17が形成され、該段差17の面側には、ストッパ17a,17bが形成されていて、前記スライドアンカ8の端部である断面略L字状部8a,8bに当接することが可能である。
【0020】
前記第2爪13は、図5及び図7に示すように、カバー部材10の内側に突設された突起部14に形成され且つ上側から45度の角度で、図8に示す断面位置では、前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bの上面から1.2ミリ食い込む関係で係合している。この時、カバー部材10の端部10aで、カーペット15の上面に厚さ2ミリの毛16を上から押している。この時、前記段差17が形成されているので、カーペット15の板厚が、設計値よりも薄くても、該段差17のストッパ17a以上には、カバー部材10は押し下げられないので、前記第2爪13は折損されずに済むことになる。また、カーペット15の板厚が設計値よりも厚くても、前記段差17のストッパ17b以上にはカバー部材10は持ち上げられないので、カバー部材10が外れてしまうことがない。
【0021】
従って、本実施態様によれば、かかる構成よりなるから、前記カバー部材10をスライドアンカ8の前側から後側にスライドさせると、前記カバー部材10の第1爪12が、前記スライドアンカ8の端部である断面略L字状部8a,8bに係止されると共に第1爪12と逆方向から第2爪13が前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bに係止されるので、第1爪12と第2爪13とより断面略L字状部8a,8bを挟持することで、スライドアンカ8に対するカバー部材10の係止が確実となり、カーペット15などの反発力を生じさせる部材の板厚に影響を受けないことになる。
【0022】
また、予定した位置よりフロアパネル5から離れる方向に前記スライドアンカ8の端部である断面略L字状部8a,8bの位置がきても、段差17に当接することで所定以上の位置に第1爪12が支持されないので、前記スライドアンカ8の断面略L字状部8a,8bに係止される第2爪13が折損することがない。
【0023】
前記実施形態は、「壁部材」が、車体構成部材であるフロアパネル5に限定して説明したが、「壁部材」は、かかるフロアパネル5に限定される訳ではなく、自動車のドアインナパネル、センタピラインナパネルなどでも良いし、家屋の室内壁でも良い。要は、カバー部材がブラケットの端部に係止される関係にあるものであれば、この発明の重要な要素をなすものといえる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、カバー部材の第1爪がブラケットの断面略L字状部に係止されると共に第1爪と逆方向から第2爪がブラケットの断面略L字状部に係止されるので、第1爪と第2爪とより断面略L字状部を挟持することで、ブラケットに対するカバー部材の係止が確実となり、カーペットなどの反発力を生じさせる部材の板厚に影響を受けないことになる。
【0025】
また、予定した位置より壁部材から離れる方向にブラケットの断面略L字状部が位置しても、段差に当接することで所定以上の位置に第1爪が移動されないので、該ブラケットの断面略L字状部に係止される第2爪が折損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す座席の側面図。
【図2】図1のカバー部材の側面図。
【図3】図2の矢視Aにかかる上面図。
【図4】図3のSB−SB線に沿った断面図。
【図5】図3のSC−SC線に沿った断面図。
【図6】図4のD部の拡大断面図。
【図7】図5のE部の拡大断面図。
【図8】図1のSF−SF線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 座席
5 「壁部材」であるフロアパネル
8 「ブラケット」であるスライドアンカ
8a,8b 「ブラケットの端部」であるスライドアンカの両端部の断面略L字状部
10 カバー部材
11 係合部
12 第1爪
13 第2爪
17 段差
Claims (1)
- 壁部材に固定されたブラケットの両端部の断面略L字状部に係合される係合部を有し、前記ブラケットを覆った状態で支持されてなるブラケットのカバー部材であって、
前記係合部は、前記ブラケットの断面略L字状部を一方向のみから支持してなる第1爪と、該第1爪から離間した位置で且つ前記一方向とは逆側の方向のみから前記ブラケットの断面略L字状部を支持してなる第2爪とよりなり、前記係合部には、第1爪に対向した位置に、前記ブラケットの断面略L字状部に当接可能な段差をしたことを特徴とするブラケットのカバー部材。
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