JP3639628B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、足腰の弱い人の立ち上がりを容易にした椅子に関し、更に詳しくは、立ち上がり時に自身で肘掛を押し下げることにより座部が押し上がる椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、椅子を利用する生活様式が一般的になり、広く椅子が使用されている。椅子から立ち上がることは畳等に座っている状態から立ち上がることと比べると容易ではあるが、老人や病人等足腰の弱い人にとっては、それでもかなりな労力のいることである。
【0003】
従来、このような人のために、立ち上がりの容易な椅子が提供されているが、これには座部を持ち上げるための複雑な電気的あるいは機械的機構が用いられており、極めて高価なものとなっているのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、より簡単な機構で製作も容易であり、しかもコストも低廉な立ち上がりを容易とする椅子の提供が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記実情に鑑み、立ち上がりを容易とする椅子の機構に関し研究を行った結果、肘掛を一定程度まで前方に回転可能とし、この肘掛にかかる力を回転モーメントに変えることにより、当該目的を達成することができることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち本発明は、背もたれ部を含む椅子基体、椅子基体に結合する脚部、椅子基体の前部において当該基体に軸着され、この軸を中心に前方縦方向に回動可能な可動座部基体、可動座部基体の前部に一体に取り付けられた肘掛支柱および肘掛支柱に上端に軸着され、この軸を中心に前方縦方向に回動可能な肘掛基体よりなる椅子を提供するものである。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の一実施例である図面を挙げ、更に説明する。
図1は、本発明の椅子のフレーム構造の側面図を示すものである。
【0008】
本実施例の椅子フレーム構造は、背もたれをも含む略L字型の椅子基体1に脚部8が結合され、更に当該椅子基体の前部には、軸着部Aを介して可動座部基体2が前方縦方向への回転可能に取り付けられている。 この可動座部基体の前部には、肘掛支柱3が設けられ、この肘掛支柱上端には、更に軸着部Bを介して肘掛基体4の一端が前方縦方向への回転可能に結合されている。
【0009】
図2は、図1に示した本発明の椅子フレーム構造の使用時の動きを示す図面である。 まず、前記肘掛基体4は、軸着部Bを中心に最大θ1まで前方縦方向に回転することができ、θ1回転した時点でストッパーが働き、それ以上は回転しない。 そして、θ1まで回転した肘掛基体に力を加えると、前記可動座部基体は、軸着部Aを中心に最大θ2まで前方縦方向に回転することができ、θ2回転した時点でストッパーが働く。 このように、肘掛基体をθ1回転させた後、力を加え、肘掛基体を最初の状態からθ1+θ2回転させることにより、可動座部基体もθ2だけ回転し、可動座部後部を大きく押し上げるのである。
【0010】
図3〜図5は、図1の椅子フレーム構造を利用する椅子の使用方法を示す図面である。
【0011】
図3は、本発明の椅子の通常の使用状態を示す図面であり、肘掛7(肘掛基体4)および座部8(可動座部2)も水平状態とし、通常の肘掛椅子として使用できる。
【0012】
図4は、この椅子で立ち上がる場合の準備状況を示す図面であり、肘掛7を引き起こすようにして角度θ1まで回転させる。 椅子使用者の立ち上がり準備の好ましい姿勢は、足を椅子の方に引き寄せ、若干前かがみになった姿勢である。
【0013】
図5は椅子使用者の立ち上がり状況を示す図面である。 この図に示すように、重心を前に出しながら肘掛7に体重を掛けると、この力が肘掛基体4および肘掛支柱3を押し下げ、この力は軸着部Aを中心とする回転モーメントとなり、可動座部2を回転させ、特に座部8の後部を押し上げる。 そして、この座部後部の押し上げが使用者の腰部を押し上げ、立ち上がりを容易にするのである。
【0014】
本発明の椅子フレーム機構の動きは前記の通りであるから、肘掛基体4と肘掛支柱3の回転角度θ1と、可動座部2の回転角度θ2には注意を払う必要がある。すなわち、肘掛を起こした後、これに体重をかけて座部を動かすのであるから、起こした後の肘掛の角度θ1はこれに力をかけやすい角度であることが必要である。 角度θ1は、 一般的には、140〜170゜程度の鈍角であることが好ましい。
【0015】
また、座部の回転角度θ2もあまり小さくては腰部を押し上げる量が少なく、また余り大きすぎても腰部の押し上げよりも前に押し出す感じになるので好ましくなない。 従って、角度θ2は腰部の押上が充分で、しかも回転後の肘掛がほぼ水平(180゜前後)で止まる程度とすることが望ましく、このような条件を満たす角度θ2は、角度θ1との関係もあるが、一般には30〜45゜程度の鋭角である。
【0016】
上記図示した図面においては、椅子基体1に取り付けられた脚部5は、回転可能で、高さ調整装置のついたものであるが、脚部はこのようなものに限定されず、例えば通常広く使用されている4脚の固定式の脚部のものであっても良い。 また、図示した図面においては、座部全体が可動式のものであったが、座部を分割可能のものとし、例えば、前側の座部は椅子基体に取付けて固定座部とし、後部の座部を可動座部とすることもできる。
【0017】
以上、本発明を説明したが、本発明はなんら前記実施例に制約されるものではなく、必要に応じて変更することができることはいうまでもない。
【0018】
【作用】
本発明によれば、立ち上がり時に回転した肘掛に体重をかけることにより、座部が自動的に持ち上がるため、足腰の弱い人でも容易に立ち上がることができる。 また、その肘掛および可動座部の回転も適当な角度で停止するようになっているため、使用時における危険もなく安心して使用できるものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明の椅子は、前記のように構成され、作用するものであるから、これを利用することにより、足腰の弱い人でも容易に立ち上がることが可能となる。 また、本発明の椅子フレーム機構は、特別の機械的あるいは電気的機構を使用しないので、構成が簡単であり、また製作も容易であるため、コストも低廉となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の椅子フレーム機構の側面図を示す図面
【図2】 本発明の椅子フレーム機構の動きを示す図面
【図3】 本発明の椅子の通常の使用状態を示す図面
【図4】 本発明の椅子において、肘掛を回転させた状態を示す図面
【図5】 本発明の椅子により立ち上がる状態を示す図面
【符号の説明】
1. 椅子基体 6. 軸止め部材
2. 可動座部基体 7. 肘掛
3. 肘掛支柱 8. 座部
4. 肘掛基体 9. 背もたれ
5. 脚部
A, B 軸着部
以 上
Claims (3)
- 背もたれ部を含む椅子基体、椅子基体に結合する脚部、椅子基体の前部において当該基体に軸着され、この軸を中心に前方縦方向に回動可能な可動座部基体、可動座部基体の前部に一体に取り付けられた肘掛支柱および肘掛支柱に上端に軸着され、この軸を中心に前方縦方向に回動可能な肘掛基体よりなる椅子。
- 肘掛支柱に対する肘掛基体の可能最大回転角θ1が140〜170゜である請求項第1項記載の椅子。
- 椅子基体に対する可動座部基体の可能最大回転角θ2が30〜45゜である請求項第1項記載の椅子。
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JP01834595A JP3639628B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 椅子 |
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JP01834595A JP3639628B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 椅子 |
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Family
ID=11969080
Family Applications (1)
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JP01834595A Expired - Fee Related JP3639628B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 椅子 |
Country Status (1)
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1995
- 1995-01-11 JP JP01834595A patent/JP3639628B2/ja not_active Expired - Fee Related
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