JP3639034B2 - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランス Download PDFInfo
- Publication number
- JP3639034B2 JP3639034B2 JP07237296A JP7237296A JP3639034B2 JP 3639034 B2 JP3639034 B2 JP 3639034B2 JP 07237296 A JP07237296 A JP 07237296A JP 7237296 A JP7237296 A JP 7237296A JP 3639034 B2 JP3639034 B2 JP 3639034B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flyback transformer
- pulse output
- winding
- fitting
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機、カラーディスプレイ等のブラウン管に高電圧を供給すると共に、回路駆動用の電圧出力を供給するフライバックトランスに係り、特にフライバックトランスの生産性向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受信機等に使用するフライバックトランスは、20〜30KVの高電圧を発生し、ブラウン管のアノードに直流高電圧を供給すると同時に、回路駆動用に幾つかの電圧を供給している。
【0003】
これらの電圧の中で、カラーディスプレイ等の電源回路に接続されるパルス出力は、フライバックトランスから出力リードを延ばして回路に接続している。このパルス出力は、カラーディスプレイ等の回路設計によって必要な場合とそうでない場合がある。
【0004】
図9は、従来のフライバックトランスの斜視図である。同図において1はフライバックトランス本体、2はフライバックトランスのコア、3はパルス出力を得るためのパルス出力巻線である。
【0005】
カラーディスプレイ等の回路がパルス出力を必要とする場合、従来のフライバックトランスではパルス出力を取り出すために、コア2の外脚部にパルス出力巻線3を巻付け、その巻付部外側をテープTなどで連結していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このフライバックトランスは、パルス出力巻線3をコア2の外脚部に巻き付ける構造であるため、作業の自動化が困難であり、それ故に人手によって取り付けており、このため極性を間違えるなどの作業不良を生じ易く、生産性が悪い。
【0007】
また、パルス出力巻線3の端末位置が固定されずフリーな状態にあるため、フライバックトランスの動作確認工程で、自動的に極性を確認することが難しかった。
【0008】
さらに、パルス出力巻線3の長さや出力端末の処理方法は使用するカラーディスプレイ等の構造によって異なるから、それに対応するためフライバックトランスの品種が多くなり、生産管理を難しくしていた。
【0009】
本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、組み立て作業の自動化が可能で、生産性の高い、安価なフライバックトランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、
フライバックトランスコアの外脚部よりパルス出力を得るパルス出力部を備えたフライバックトランスを対象とするものである。
【0011】
そして前記パルス出力部が、パルス出力巻線部と、そのパルス出力巻線部に対して着脱可能に接続される出力リード部とからなり、
前記パルス出力巻線部が、前記フライバックトランスコアの外脚部が挿通する貫通穴を形成したボビン部と嵌合部とを一体に成型したボビン・嵌合部一体型部材と、前記ボビン部に巻装される巻線部と前記嵌合部に配置される端子部とを一体に形成した巻線一体端子部材とから構成され、
前記出力リード部が、前記嵌合部に挿入されるコネクタ部を有し、
前記パルス出力巻線部をフライバックトランスコアの外脚部に装着して、出力リード部のコネクタ部を前記嵌合部に挿入して端子部と接続したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は前述のようにパルス出力巻線部と出力リード部が別体になっているから、フライバックトランスの組立時にパルス出力巻線部の自動組込みが容易になり、生産性の向上が図れる。
【0013】
また、パルス出力の確認が一定位置に保持された端子部より成されるため、動作確認の自動化がし易くなる。このようなことから生産性の向上が図れ、安価なフライバックトランスを提供することができる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るフライバックトランスの分解斜視図、図2はそのフライバックトランスの組み立て状態を示すの斜視図、図3はそのフライバックトランスの要部拡大縦断面図である。
【0015】
図1ならびに図2において1はフライバックトランス本体、2はフライバックトランスのコアであり、このコア2の外脚部2aには所望のパルス出力を得るパルス出力部4が着脱可能に装着されている。このパルス出力部4はパルス出力巻線部5と出力リード部6とから構成されている。
【0016】
前記パルス出力巻線部5は、ボビン・嵌合部一体成型部材7と巻線一体端子部材8とから構成されている。さらに前記ボビン・接続部一体成型部材7は図1ならびに図3に示すように、ボビン部9と、そのボビン部9の一部から一体に立設した嵌合部10とのプラスチック成型品から構成されている。
【0017】
そのボビン部9は図3に示すように、中央部に前記フライバックトランスコア2の外脚部2aが挿通する四角形の貫通穴9aと、その貫通穴9aの周囲に形成された筒状部9bと、その筒状部9bの外側に形成され下方に向いて開口した溝状の環状収納部9cを有している。
【0018】
前記嵌合部10は、出力リード部6のコネクタ部6aが嵌入する嵌入空間部
10aと、その周囲を包囲する周壁10bと、底壁10cを有し、底壁10cの一部に2本の端子挿通孔10dが形成されている。周壁10bの厚さTと底壁10cからの長さLは、対面するフライバックトランスコア2との絶縁距離が十分に確保できるように設計されている。
【0019】
前記巻線一体端子部材8は図1に示すように、金属線体の中間部をほぼコ字状に折り曲げて形成した巻線部8aと、その巻線部8aの両端から立設した2本の端子部8bから構成されている。
【0020】
パルス出力巻線部5を組み立てる際、巻線一体端子部材8は図3に示すようにボビン・接続部一体成型部材7の下方から挿入され、巻線一体端子部材8の巻線部8aがボビン部9の環状収納部9cに収納されて、2本の端子部8bが端子挿通孔10dから挿通されて嵌入空間部10aのほぼ中央部に臨んでいる。しかる後、巻線一体端子部材8は例えば環状収納部9cに注入した接着剤などによりボビン・接続部一体成型部材7に一体に固定される。
【0021】
このボビン・嵌合部一体成型部材7は図1に示すように2つ割れになったコア2の外脚部2aの間から挿入されて、コア2に取り付けられる(図2参照)。
【0022】
前記出力リード部6はコネクタ部6aと2本のリード線6bから構成され、コネクタ部6aがボビン・嵌合部一体成型部材7の嵌入空間部10aに挿入されて、リード線6b,6bと端子部8b,8bが接続される。
【0023】
図4は本発明の第2の実施の形態を示す図で、図2に示す第1の実施の形態と相違する点は、フライバックトランス本体1に対するパルス出力巻線部5の位置が変更になった点である。
【0024】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す図で、巻線一体端子部材8の大部分を埋設するようにボビン・接続部一体成型部材7がインサート成形されている。これにより、巻線一体端子部材8の固定が確実で、組立時の部品点数が少なく、沿面距離による絶縁が不要で、小型化が図れる。
【0025】
図6は本発明の第4の実施の形態を示す図で、パルス出力巻線部5の組立前の状態では巻線一体端子部材8の巻線部8aと端子部8bが別体で、巻線部8aは薄板をほぼコ字状に屈曲したものから構成され、それの両端部に内側に延びた係止部8cが形成され、係止部8cに下方へ傾斜した4枚の係止爪8dが設けられている。
【0026】
端子部8bはピン形状をしており、その上端部は市販のコネクタピンと同一形状に設計され、端子部8bの中間位置に環状突起8eが形成されている。
【0027】
前記巻線部8aをボビン・接続部一体成型部材7に形成されている収納部9cへ挿入し、巻線部8aの前記係止部8cを端子挿通孔10dの下方に位置せしめる。そして前記端子部8bを端子挿通孔10dへ挿入し、環状突起8eを係止爪8dと係合することにより巻線部8aと端子部8bが一体になった巻線一体端子部材8が構成される。この例によれば、出力リード部6のコネクタとして市販のものが使用可能である。
【0028】
図7および図8は本発明の第5の実施の形態を示す図で、図7は嵌合部の平面図、図8はコネクタ部の底面図である。この例の場合、嵌合部10に対するコネクタ部6aの挿入方向を規制する規制部11a、11bが設けられ、極性の間違いが防止できる。この例では規制部11aが凸条、規制部11bが凹溝となっているが、凸条と凹溝の位置が反対でも構わない。また嵌合部10に対するコネクタ部6aの挿入方向を規制する規制部11の形状として、他の形状のものも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明は前述のようにパルス出力巻線部と出力リード部が別体になっているから、フライバックトランスの組立時にパルス出力巻線部の自動組込みが容易になり、生産性の向上が図れる。
【0030】
また、パルス出力の確認が一定位置に保持された端子部より成されるため、動作確認の自動化がし易くなる。このようなことから生産性の向上が図れ、安価なフライバックトランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフライバックトランスの分解斜視図である。
【図2】そのフライバックトランスの組み立て状態を示す斜視図である。
【図3】そのフライバックトランスの要部拡大縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るフライバックトランスの斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るフライバックトランスのパルス出力巻線部の斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るフライバックトランスのパルス出力巻線部の分解斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るフライバックトランスの嵌合部の平面図である。
【図8】その嵌合部に嵌合するコネクタ部の底面図である。
【図9】従来例に係るフライバックトランスの斜視図である。
【符号の説明】
1 フライバックトランス本体
2 フライバックトランスのコア
2a 外脚部
3 パルス出力巻線
4 パルス出力部
5 パルス出力巻線部
6 出力リード部
6a コネクタ部
6b リード線
7 ボビン・嵌合部一体成型部材
8 巻線一体端子部材
8a 巻線部
8b 端子部
8c 係止部
8d 係止片
8e 環状突起
9 ボビン部
9a 貫通穴
9b 筒状部
9c 収納部
10 嵌合部
10a 嵌入空間部
10b 周壁
10c 底壁
10d 端子挿通孔
11a,11b 規制部
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受信機、カラーディスプレイ等のブラウン管に高電圧を供給すると共に、回路駆動用の電圧出力を供給するフライバックトランスに係り、特にフライバックトランスの生産性向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受信機等に使用するフライバックトランスは、20〜30KVの高電圧を発生し、ブラウン管のアノードに直流高電圧を供給すると同時に、回路駆動用に幾つかの電圧を供給している。
【0003】
これらの電圧の中で、カラーディスプレイ等の電源回路に接続されるパルス出力は、フライバックトランスから出力リードを延ばして回路に接続している。このパルス出力は、カラーディスプレイ等の回路設計によって必要な場合とそうでない場合がある。
【0004】
図9は、従来のフライバックトランスの斜視図である。同図において1はフライバックトランス本体、2はフライバックトランスのコア、3はパルス出力を得るためのパルス出力巻線である。
【0005】
カラーディスプレイ等の回路がパルス出力を必要とする場合、従来のフライバックトランスではパルス出力を取り出すために、コア2の外脚部にパルス出力巻線3を巻付け、その巻付部外側をテープTなどで連結していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このフライバックトランスは、パルス出力巻線3をコア2の外脚部に巻き付ける構造であるため、作業の自動化が困難であり、それ故に人手によって取り付けており、このため極性を間違えるなどの作業不良を生じ易く、生産性が悪い。
【0007】
また、パルス出力巻線3の端末位置が固定されずフリーな状態にあるため、フライバックトランスの動作確認工程で、自動的に極性を確認することが難しかった。
【0008】
さらに、パルス出力巻線3の長さや出力端末の処理方法は使用するカラーディスプレイ等の構造によって異なるから、それに対応するためフライバックトランスの品種が多くなり、生産管理を難しくしていた。
【0009】
本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、組み立て作業の自動化が可能で、生産性の高い、安価なフライバックトランスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、
フライバックトランスコアの外脚部よりパルス出力を得るパルス出力部を備えたフライバックトランスを対象とするものである。
【0011】
そして前記パルス出力部が、パルス出力巻線部と、そのパルス出力巻線部に対して着脱可能に接続される出力リード部とからなり、
前記パルス出力巻線部が、前記フライバックトランスコアの外脚部が挿通する貫通穴を形成したボビン部と嵌合部とを一体に成型したボビン・嵌合部一体型部材と、前記ボビン部に巻装される巻線部と前記嵌合部に配置される端子部とを一体に形成した巻線一体端子部材とから構成され、
前記出力リード部が、前記嵌合部に挿入されるコネクタ部を有し、
前記パルス出力巻線部をフライバックトランスコアの外脚部に装着して、出力リード部のコネクタ部を前記嵌合部に挿入して端子部と接続したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は前述のようにパルス出力巻線部と出力リード部が別体になっているから、フライバックトランスの組立時にパルス出力巻線部の自動組込みが容易になり、生産性の向上が図れる。
【0013】
また、パルス出力の確認が一定位置に保持された端子部より成されるため、動作確認の自動化がし易くなる。このようなことから生産性の向上が図れ、安価なフライバックトランスを提供することができる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るフライバックトランスの分解斜視図、図2はそのフライバックトランスの組み立て状態を示すの斜視図、図3はそのフライバックトランスの要部拡大縦断面図である。
【0015】
図1ならびに図2において1はフライバックトランス本体、2はフライバックトランスのコアであり、このコア2の外脚部2aには所望のパルス出力を得るパルス出力部4が着脱可能に装着されている。このパルス出力部4はパルス出力巻線部5と出力リード部6とから構成されている。
【0016】
前記パルス出力巻線部5は、ボビン・嵌合部一体成型部材7と巻線一体端子部材8とから構成されている。さらに前記ボビン・接続部一体成型部材7は図1ならびに図3に示すように、ボビン部9と、そのボビン部9の一部から一体に立設した嵌合部10とのプラスチック成型品から構成されている。
【0017】
そのボビン部9は図3に示すように、中央部に前記フライバックトランスコア2の外脚部2aが挿通する四角形の貫通穴9aと、その貫通穴9aの周囲に形成された筒状部9bと、その筒状部9bの外側に形成され下方に向いて開口した溝状の環状収納部9cを有している。
【0018】
前記嵌合部10は、出力リード部6のコネクタ部6aが嵌入する嵌入空間部
10aと、その周囲を包囲する周壁10bと、底壁10cを有し、底壁10cの一部に2本の端子挿通孔10dが形成されている。周壁10bの厚さTと底壁10cからの長さLは、対面するフライバックトランスコア2との絶縁距離が十分に確保できるように設計されている。
【0019】
前記巻線一体端子部材8は図1に示すように、金属線体の中間部をほぼコ字状に折り曲げて形成した巻線部8aと、その巻線部8aの両端から立設した2本の端子部8bから構成されている。
【0020】
パルス出力巻線部5を組み立てる際、巻線一体端子部材8は図3に示すようにボビン・接続部一体成型部材7の下方から挿入され、巻線一体端子部材8の巻線部8aがボビン部9の環状収納部9cに収納されて、2本の端子部8bが端子挿通孔10dから挿通されて嵌入空間部10aのほぼ中央部に臨んでいる。しかる後、巻線一体端子部材8は例えば環状収納部9cに注入した接着剤などによりボビン・接続部一体成型部材7に一体に固定される。
【0021】
このボビン・嵌合部一体成型部材7は図1に示すように2つ割れになったコア2の外脚部2aの間から挿入されて、コア2に取り付けられる(図2参照)。
【0022】
前記出力リード部6はコネクタ部6aと2本のリード線6bから構成され、コネクタ部6aがボビン・嵌合部一体成型部材7の嵌入空間部10aに挿入されて、リード線6b,6bと端子部8b,8bが接続される。
【0023】
図4は本発明の第2の実施の形態を示す図で、図2に示す第1の実施の形態と相違する点は、フライバックトランス本体1に対するパルス出力巻線部5の位置が変更になった点である。
【0024】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す図で、巻線一体端子部材8の大部分を埋設するようにボビン・接続部一体成型部材7がインサート成形されている。これにより、巻線一体端子部材8の固定が確実で、組立時の部品点数が少なく、沿面距離による絶縁が不要で、小型化が図れる。
【0025】
図6は本発明の第4の実施の形態を示す図で、パルス出力巻線部5の組立前の状態では巻線一体端子部材8の巻線部8aと端子部8bが別体で、巻線部8aは薄板をほぼコ字状に屈曲したものから構成され、それの両端部に内側に延びた係止部8cが形成され、係止部8cに下方へ傾斜した4枚の係止爪8dが設けられている。
【0026】
端子部8bはピン形状をしており、その上端部は市販のコネクタピンと同一形状に設計され、端子部8bの中間位置に環状突起8eが形成されている。
【0027】
前記巻線部8aをボビン・接続部一体成型部材7に形成されている収納部9cへ挿入し、巻線部8aの前記係止部8cを端子挿通孔10dの下方に位置せしめる。そして前記端子部8bを端子挿通孔10dへ挿入し、環状突起8eを係止爪8dと係合することにより巻線部8aと端子部8bが一体になった巻線一体端子部材8が構成される。この例によれば、出力リード部6のコネクタとして市販のものが使用可能である。
【0028】
図7および図8は本発明の第5の実施の形態を示す図で、図7は嵌合部の平面図、図8はコネクタ部の底面図である。この例の場合、嵌合部10に対するコネクタ部6aの挿入方向を規制する規制部11a、11bが設けられ、極性の間違いが防止できる。この例では規制部11aが凸条、規制部11bが凹溝となっているが、凸条と凹溝の位置が反対でも構わない。また嵌合部10に対するコネクタ部6aの挿入方向を規制する規制部11の形状として、他の形状のものも適用可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明は前述のようにパルス出力巻線部と出力リード部が別体になっているから、フライバックトランスの組立時にパルス出力巻線部の自動組込みが容易になり、生産性の向上が図れる。
【0030】
また、パルス出力の確認が一定位置に保持された端子部より成されるため、動作確認の自動化がし易くなる。このようなことから生産性の向上が図れ、安価なフライバックトランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフライバックトランスの分解斜視図である。
【図2】そのフライバックトランスの組み立て状態を示す斜視図である。
【図3】そのフライバックトランスの要部拡大縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るフライバックトランスの斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るフライバックトランスのパルス出力巻線部の斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るフライバックトランスのパルス出力巻線部の分解斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るフライバックトランスの嵌合部の平面図である。
【図8】その嵌合部に嵌合するコネクタ部の底面図である。
【図9】従来例に係るフライバックトランスの斜視図である。
【符号の説明】
1 フライバックトランス本体
2 フライバックトランスのコア
2a 外脚部
3 パルス出力巻線
4 パルス出力部
5 パルス出力巻線部
6 出力リード部
6a コネクタ部
6b リード線
7 ボビン・嵌合部一体成型部材
8 巻線一体端子部材
8a 巻線部
8b 端子部
8c 係止部
8d 係止片
8e 環状突起
9 ボビン部
9a 貫通穴
9b 筒状部
9c 収納部
10 嵌合部
10a 嵌入空間部
10b 周壁
10c 底壁
10d 端子挿通孔
11a,11b 規制部
Claims (5)
- フライバックトランスコアの外脚部よりパルス出力を得るパルス出力部を備えたフライバックトランスにおいて、
前記パルス出力部が、パルス出力巻線部と、そのパルス出力巻線部に対して着脱可能に接続される出力リード部とからなり、
前記パルス出力巻線部が、前記フライバックトランスコアの外脚部が挿通する貫通穴を形成したボビン部と嵌合部とを一体に成型したボビン・嵌合部一体型部材と、前記ボビン部に巻装される巻線部と前記嵌合部に配置される端子部とを一体に形成した巻線一体端子部材とから構成され、
前記出力リード部が、前記嵌合部に挿入されるコネクタ部を有し、
前記パルス出力巻線部をフライバックトランスコアの外脚部に装着して、出力リード部のコネクタ部を前記嵌合部に挿入して端子部と接続したことを特徴とするフライバックトランス。 - 請求項1記載において、前記嵌合部のフライバックトランスコアと対向する部分に絶縁のための周壁が設けられていることを特徴とするフライバックトランス。
- 請求項1記載において、前記パルス出力巻線部が、巻線一体端子部材を埋設するようにインサート成型したボビン・嵌合部一体型部材で構成されていることを特徴とするフライバックトランス。
- 請求項1記載において、前記嵌合部に対するコネクタ部の挿入方向を規制する規制部が設けられていることを特徴とするフライバックトランス。
- 請求項1記載において、前記パルス出力巻線部がフライバックトランスコアの外脚部に対して着脱可能になっていることを特徴とするフライバックトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07237296A JP3639034B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07237296A JP3639034B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フライバックトランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09260169A JPH09260169A (ja) | 1997-10-03 |
JP3639034B2 true JP3639034B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=13487418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07237296A Expired - Fee Related JP3639034B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フライバックトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3639034B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4517681B2 (ja) * | 2004-03-05 | 2010-08-04 | パナソニック株式会社 | 内転型電動機の固定子 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP07237296A patent/JP3639034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09260169A (ja) | 1997-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7476996B2 (en) | Resolver external conductor fixing structure | |
JP3476077B2 (ja) | カレントトランス用コイルボビンおよびその製造方法 | |
JP3639034B2 (ja) | フライバックトランス | |
EP0666579B1 (en) | High-tension transformer | |
KR100304375B1 (ko) | 플라이백 트랜스포머 | |
JPH05335163A (ja) | 内燃機関用点火コイル | |
CN220022451U (zh) | 一种具有绝缘骨架的电机 | |
US11978585B2 (en) | Coil device and method for manufacturing same and bobbin for coil used therein | |
JP2727961B2 (ja) | トランス | |
KR0140585Y1 (ko) | 플라이백트랜스포머의 포커스 단자 구조 | |
JP5008213B2 (ja) | リアクター | |
JP3021248U (ja) | 信号発電子 | |
JPH0226197Y2 (ja) | ||
JPH0532982Y2 (ja) | ||
KR200142304Y1 (ko) | 플라이트백 트랜스포머의 애노드 와이어 접속구조 | |
JPH0528676Y2 (ja) | ||
JPH0110900Y2 (ja) | ||
JPH0536258Y2 (ja) | ||
JP3158812B2 (ja) | 内燃機関用点火コイル | |
JPS6011612Y2 (ja) | フライバツクトランス | |
JP2500853Y2 (ja) | コイル部品 | |
JPH06168680A (ja) | 受像管に装着するアノードキャップアセンブリとその組立方法 | |
JPH0645322U (ja) | チョークコイル | |
JPS6223069Y2 (ja) | ||
JPH051054Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |