JP3638427B2 - 重量式選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リサイクル用ごみのうち、重量物であるガラス壜類と軽量物であるペットボトル、アルミ缶、スチール缶とを分離する重量選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、破砕物を対象とした重量式選別装置には、風力を利用して軽量のシート片やプラスチック片を吹き飛ばして分離するものがあるが、破砕前で風圧面積が一定しないものの分離は困難である。また破砕前のリサイクル用ごみを選別する重量式選別装置として、図3に示すように、側方に傾斜するコンベヤ装置1上に、多数の金属製チェーン2aを垂下したチェーンカーテン2を配置し、コンベヤ装置1上に投入されたごみのうち、軽量物をチェーンカーテン2に案内させ、重量物はチェーンカーテン2を通過させて排出分離するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リサイクル用ごみのうち、ガラス壜は後工程で色別に分離されて再利用されるため、破損すると色による分別が不可能になり、再利用が困難になる。このため回収された壜を破損しないことが重要なポイントとなってきている。
【0004】
ところが上記重量式選別装置では、壜がチェーンカーテン2に接触して破損されやすいという問題があった。
本発明のうち請求項1記載の発明は、上記問題点を解決して、壊れやすいものを破損させることなく重量物と軽量物とに分離することができる重量式選別装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1記載の発明は、被選別物を入口側から出口側に案内する振動コンベヤの搬送面に、被選別物を案内する複数のガイド溝を搬送方向に沿って延びるように形成し、これらガイド溝の出口を重量物排出口に構成するとともに、ガイド溝の一方の側部に沿って軽量物排出口を形成し、前記搬送面に、被選別物を軽量物排出口側に付勢する複数の分離エアのエア噴射孔を配設したものである。
【0006】
上記構成によれば、入口側からガイド溝に投入された被選別物は、振動されて個々に分散されつつガイド溝に沿って出口側に搬送され、さらにエア噴射孔から噴射された分離エアにより軽量物排出口側に付勢される。これにより、重量物はガイド溝に案内されて重量物排出口に搬送されるが、軽量物はガイド溝を越えて軽量物排出口に押し出され分離排出される。このように、振動搬送途中で吹き付けられる分離エアーでガイド溝を乗り越えさせることにより、被選別物を重量物と軽量物とに高精度で分離でき、また被選別物中に壊れやすい壜類などがあっても破損されることがない。しかも搬送面の幅が、軽量物が分離された後の重量物の搬送に必要な幅だけとなるので、コンパクト化を図ることができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記構成において、ガイド溝は、軽量物排出口側の傾斜面が反対側の傾斜面より傾斜角の小さいV形に形成され、前記エア噴射孔が軽量物排出口と反対側の傾斜面に配置されたものである。
【0008】
上記構成によれば、軽量物を小さい分離エア圧で軽量物排出口側に送り出して分離することができ、分離精度を向上できる。また、分離エアのエア噴射孔を軽量物排出口に対向する傾斜面に配置することにより、これを突出させることなく噴射方向を軽量物排出口側に向けることができ、搬送および分離の障害となることもない。
【0009】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係る重量式選別装置の実施の形態を図1,図2に基づいて説明する。この重量式選別装置は、たとえばごみのリサイクル施設に配置されて、振動コンベヤにより、缶、壜、ボトルなどのリサイクルごみを重量物と軽量物に分離するものである。
【0010】
振動コンベヤ装置11は、入口から出口にかけて架台12上に弾性支持部材である複数の防振用コイルばね12aを介して弾性支持されたトラフ13が配設され、このトラフ13は、底板13aと天板(搬送面)13bと左右側板13c,13cと前後板13d,13dにより矩形箱体状の中空に形成されている。そしてトラフ13の天板13bは、被選別ごみを入口から出口に案内する複数本(図面では4本)のガイド溝14が搬送方向に沿って形成されている。またトラフ13の底板13aの底面には、トラフ13全体を所定方向に所定の周期で振動させて被選別ごみを入口から出口に搬送する加振装置15が設けられている。入口には被選別ごみが供給される供給シュート16が設置され、出口には重量物排出口17が形成されている。またトラフ13の搬送方向左側には、供給シュート16近傍を除いて搬送方向に沿う軽量物排出口18が形成され、排出ガイド18aが設けられている。
【0011】
前記ガイド溝14は、軽量物排出口18側が傾斜角の小さいV字形でもよいが、ここでは軽量物排出口18側が所定の勾配に設定された傾斜面14aで、その反対側が垂直面14bからなる鋸刃形断面に形成され、被搬送ごみ中の軽量物が軽量物排出口18側に乗り越えやすく構成されている。なお、最も右側のガイド溝14は反対側は垂直面でなく、傾斜面14aより傾斜角の大きい傾斜面14cである。
【0012】
トラフ13の中空部は風箱21に形成されており、伸縮継手22を介してエア供給管23が接続され、エアコンプレッサー24から圧力調整弁25を介して所定圧に調整された分離エアが風箱21に供給されている。またガイド溝14の垂直面14bおよび傾斜面14cには、風箱21内の分離エアをガイド溝14の被搬送ごみに吹き付けて軽量物排出口18側に付勢する分離エアのエア噴射孔26が搬送方向に沿って所定間隔ごとに多数形成されている。
【0013】
また重量物排出口17に臨んで重量物トレイ31が配置されると共に、軽量物排出口18に臨んで軽量物トレイ32が配置されている。これらトレイ31,32に代えて、ベルトコンベヤや気送コンベヤの投入シュート、あるいは貯溜タンクの搬入ホッパーであってもよい。
【0014】
上記構成において、被選別ごみが供給シュート16に投入されると、加振装置15により振動されてガイド溝14に送られ、適度に分散されつつガイド溝14に沿って出口側に搬送される。そして、搬送中に風箱21からエア噴射孔26を介して分離エアAが被選別ごみに向って噴射され、軽量物であるPETボトルやアルミ缶などが傾斜面14bを乗り越えて左側のガイド溝14または軽量物排出口18に直接送り出され、軽量物排出口18から軽量物トレイ32に分離排出される。一方、重量物であるガラス壜などは、分離エアAがあたっても傾斜面14aを乗り越えることがなく、ガイド溝14に沿って搬送されて重量物排出口17から重量物トレイ31に排出される。
【0015】
なお、上記実施の形態において、分離エアの圧力を調整することにより、最大重量物であるガラス壜のみ、あるいはガラス壜とスチール缶を重量物として分離することができる。
【0016】
上記実施の形態によれば、振動コンベヤ装置11の搬送面に、複数のガイド溝14を設けるとともに、左側部に軽量物排出口18を設け、各ガイド溝18に分離エアAを軽量物排出口18側に向って噴射する複数のエア噴射孔26を搬送方向に所定ピッチで形成したので、被選別ごみを振動搬送する途中で、分離エアAにより軽量物をガイド溝14の傾斜面14aを乗り越えさせて、軽量物排出口18に送り出し分離することができ、被選別ごみ中に壊れやすいガラス壜が混じっていても、割れることなく容易に分離することができる。なお、この重量式選別装置によるガラス壜とその他の容器(スチール缶、アルミ缶、PETボトル)の分別率は、実験の結果98%以上であった。
【0017】
また、ガイド溝14の傾斜面14aの傾斜面の傾斜角を小さく設定することにより、小さい分離エア圧で軽量物をも分離することができ、分離精度を向上させることができる。また軽量物排出口18側に噴射するエア噴射孔27を、平面上または傾斜面16a上に突設して配置し軽量物排出口18側に開口するのではなく、軽量物排出口18側に向く垂直面14bおよび傾斜角の大きい傾斜面14cに形成したので、被分別ごみの搬送の障害となることなくスムーズに搬送することができる。したがって、後工程におけるガラス壜の色選別を容易に行え、リサイクル壜の有効利用が促進される。
【0018】
さらに、軽量物排出口18から軽量物を分離落下させるので、トラフ13を、分離後の重量物のみを搬送可能な幅に設定することができ、全幅を狭く構成できてコンパクト化を図ることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上に述べたごとく、請求項1記載の発明によれば、入口側からガイド溝に投入された被選別物は、振動されて個々に分散されつつガイド溝に沿って出口側に搬送され、さらにエア噴射孔から噴射された分離エアにより軽量物排出口側に付勢される。これにより、重量物はガイド溝に案内されて重量物排出口に搬送されるが、軽量物はガイド溝を越えて軽量物排出口に押し出され分離排出される。このように、振動搬送途中で吹き付けられる分離エアーでガイド溝を乗り越えさせることにより、被選別物を重量物と軽量物とに高精度で分離でき、また被選別物中に壊れやすい壜類などがあっても破損されることがない。しかも搬送面の幅が、軽量物が分離された後の重量物の搬送に必要な幅だけとなるので、コンパクト化を図ることができる。
【0020】
また請求項2記載の発明によれば、軽量物を小さい分離エア圧で軽量物排出口側に送り出して分離することができ、分離精度を向上できる。また、分離エアのエア噴射孔を軽量物排出口に対向する傾斜面に配置することにより、これを突出させることなく噴射方向を軽量物排出口側に向けることができ、搬送および分離の障害となることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重量式選別装置の実施の形態を示す横断面図である。
【図2】同重量式選別装置の全体斜視図である。
【図3】従来の選別装置を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
11 振動コンベヤ装置
13 トラフ
14 ガイド溝
14a 傾斜面
14b 垂直面
15 加振装置
16 供給シュート
17 重量物排出口
18 軽量物排出口
21 風箱
24 エアコンプレッサー
26 エア噴射孔
31 重量物トレイ
32 軽量物トレイ
A 分離エア
Claims (2)
- 被選別物を入口側から出口側に案内する振動コンベヤの搬送面に、被選別物を案内する複数のガイド溝を搬送方向に沿って延びるように形成し、
これらガイド溝の出口を重量物排出口に構成するとともに、ガイド溝の一方の側部に沿って軽量物排出口を形成し、
前記搬送面に、被選別物を軽量物排出口側に付勢する複数の分離エアのエア噴射孔を配設した
ことを特徴とする重量式選別装置。 - ガイド溝は、軽量物排出口側の傾斜面が反対側の傾斜面より傾斜角の小さいV形に形成され、
前記エア噴射孔が軽量物排出口と反対側の傾斜面に配置された
ことを特徴とする請求項1記載の重量式選別装置。
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JPH11226508A JPH11226508A (ja) | 1999-08-24 |
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Family Applications (1)
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JP03649498A Expired - Fee Related JP3638427B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 重量式選別装置 |
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JP (1) | JP3638427B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP03649498A patent/JP3638427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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