JP3249779B2 - プラスチック容器を搬送する装置及びプラスチック容器を選別する装置 - Google Patents

プラスチック容器を搬送する装置及びプラスチック容器を選別する装置

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JP3249779B2 JP16721598A JP16721598A JP3249779B2 JP 3249779 B2 JP3249779 B2 JP 3249779B2 JP 16721598 A JP16721598 A JP 16721598A JP 16721598 A JP16721598 A JP 16721598A JP 3249779 B2 JP3249779 B2 JP 3249779B2
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック容器
搬送する装置及び該プラスチック容器を搬送する装置
を備えたプラスチック容器を選別する装置に関するもの
であり、より詳しくは、プラスチック容器を一本づつ所
定の間隔で離間させ且つ整列させて搬送するための装
置、及びその搬送されるプラスチック容器を材質識別
し、その材質に基づきプラスチック容器を選別するプラ
スチック容器を選別する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の節約、有効利用の観点か
ら、使用済みのプラスチック容器を回収して資源として
再利用しようとする機運がある。ところで、かかるプラ
スチック容器は、ポリエチレンテレフタレート(以下、
PETという)、ポリスチレン(以下、PSという)、
ポリプロピレン(以下、PPという)、ポリ塩化ビニー
ル(以下、PVCという)等、種々の材質のものが存在
するため、再利用するに際しては、これらを材質ごとに
選別する必要が生じてくる。しかし、かかる選別作業を
人手に頼るのでは作業効率が非常に悪く、これらプラス
チック容器を材質に応じて自動的に選別する装置が必要
とされるようになった。
【0003】そこで、かかる選別装置が種々提供される
こととなり、例えば、特開平9−89768号公報所載
のものが公知となっている。かかる公報所載の選別装置
にあっては、回収され、ホッパーに貯留されたプラスチ
ック容器を振動スクリーンコンベア上に移行して、該振
動スクリーンコンベアでプラスチック容器と共に混在す
る蓋等の不要物を取り除いた後、パルスエアーノズルに
よりプラスチック容器を前記振動スクリーンコンベアに
直交して配置されたコンベアに吹き飛ばし、しかる後、
コンベアでプラスチック容器を搬送しつつ、該コンベア
上のプラスチック容器の材質を識別して、識別した結果
に基づいてコンベアの下流に配置された選別装置でプラ
スチック容器を材質ごとに選別するものである。
【0004】従って、使用済みとして回収され、種々の
材質が雑多に混在したプラスチック容器を定量供給する
ことで、プラスチック容器の選別作業を自動的に行うこ
とができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報所載の選別装置にあっては、プラスチック容器は、円
筒形状のままで処理されるため、コンベアの搬送速度を
上げれば、空気から受ける抵抗力が大きくなって、プラ
スチック容器がコンベアから離脱するおそれが生じる。
従って、コンベアの搬送速度を上げることができず、単
位時間当たりに処理できるプラスチック容器の数量に限
界が生じ、選別装置の処理能力向上を図ることができな
いものであった。
【0006】また、プラスチック容器がコンベアから離
脱するおそれのない搬送速度に設定して選別処理を行う
場合であっても、プラスチック容器は空気から受ける抵
抗力によりコンベア上で転動若しくは揺動し易くなり、
材質の識別処理を正確に行うことができないおそれがあ
った。
【0007】さらに、プラスチック容器は、パルスエア
ーノズルにより振動スクリーンコンベアからコンベアに
吹き飛ばして移行させる構成であるため、コンベア上に
はプラスチック容器が無秩序に載置されることとなり、
プラスチック容器同士の間隔が接近した状態で搬送され
た場合、識別装置の処理負担が増大し、材質の識別処理
を正確に行うことができないおそれがあった。
【0008】しかも、コンベアが幅広な構成であるた
め、プラスチック容器がコンベアの幅方向に二つ以上重
なって搬送されるおそれがあり、かかる場合、材質を正
確に識別することができないため、その材質に対応した
場所に選別されず、プラスチック容器の回収率の低下を
招くと共に、該当する材質がないとして処理されたプラ
スチック容器の中から当該プラスチック容器をさらに選
別する作業は人手に頼らざるを得ず、結局のところ上記
公報所載の選別装置を使用したとしても選別作業の効率
の飛躍的向上は望めないという問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記の如き従来の問題点
に鑑みてなされたもので、種々の材質が雑多に混在する
複数のプラスチック容器を一本づつ所定の間隔で離間さ
せ且つ整列させて搬送するための装置、及びその搬送さ
れるプラスチック容器を材質識別し、その材質に基づき
プラスチック容器を効率よく選別するプラスチック容器
を選別する装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスチッ
ク容器を搬送する装置は、請求項1記載の如く、少なく
とも二以上のコンベアを搬送方向に連続して配置し、下
流側のコンベアほど搬送速度が速くなるよう構成したプ
ラスチック容器を搬送する装置であって、前記複数のコ
ンベアにより形成される搬送面87には、搬送方向A に所
定の間隔を有して、搬送面87の両側端から交互に延出し
且つ搬送方向の下流側ほど搬送面87の中央部に偏位した
複数の偏向板93, …が設けられてなることを特徴とす
る。
【0011】上記構成からなるプラスチック容器を搬送
する装置は、下流側ほど走行速度が速くなるように設定
されており、プラスチック容器が下流側のコンベアに乗
り移る際に、プラスチック容器同士の間隔が広げられ、
プラスチック容器は下流側ほど搬送方向A での間隔が離
間することとなる。しかも、プラスチック容器は、偏向
板93に当接することで、偏向板93に沿って搬送されるこ
ととなり、プラスチック容器同士が重なっている場合で
あっても、互いのプラスチック容器が引き離され、プラ
スチック容器は搬送方向A に整列され搬送されることと
なる。
【0012】また、本発明に係るプラスチック容器を選
別する装置は、供給されたプラスチック容器を偏平状に
圧潰する圧潰装置1 と、圧潰されたプラスチック容器を
貯留して定量的に送給する送給装置30と、送給されたプ
ラスチック容器と共に混在するラベル、蓋等の不要物を
取り除く篩装置50と、不要物が取り除かれたプラスチッ
ク容器を搬送方向A に所定間隔で離間させ且つ搬送方向
A に整列させて搬送する搬送装置80と、搬送されるプラ
スチック容器の材質を識別する材質識別装置100 と、識
別した結果に基づいてプラスチック容器を材質ごとに選
別排出する排出装置120 とからなり、前記搬送装置80
が、請求項1記載のプラスチック容器を搬送する装置と
されているものである。
【0013】上記構成からなるプラスチック容器を選別
する装置は、上記プラスチック容器の選別方法に使用さ
れる装置であり、プラスチック容器を圧潰装置1 により
偏平状に圧潰した後、圧潰されたプラスチック容器を送
給装置30により貯留して定量的に送給する。しかる後、
篩装置50により偏平状に圧潰されたプラスチック容器と
共に混在するラベル、蓋等の不要物を取り除く。そし
て、かかるプラスチック容器を搬送方向A に所定間隔で
離間させ且つ搬送方向A に整列させた状態で搬送装置80
により搬送すると共に、搬送途中に配置された材質識別
手段100 により搬送されるプラスチック容器の材質を識
別し、識別した結果に基づいてプラスチック容器を排出
装置120 により材質ごとに選別排出するものである。
【0014】さらに、本発明に係るプラスチック容器を
圧潰する装置は、回転自在に軸支された円筒状の回転ロ
ータ4 と、該回転ロータ4 に対向して配置された案内板
8 とを備え、前記回転ロータ4 と前記案内板8 との間に
プラスチック容器を投入してプラスチック容器を圧潰す
る装置であって、前記回転ロータ4 の外周面には、複数
の保持体20, …が取付けられ、しかも、前記回転ロータ
4 と前記案内板8 との間隔を可変とすべく、回転ロータ
4 及び案内板8 のうち、少なくとも何れか一方が互いに
接離する方向に可動に構成されてなることを特徴とす
る。
【0015】上記構成からなるプラスチック容器を圧潰
する装置は、回転ロータ4 と案内板8 との間にプラスチ
ック容器を投入すると、プラスチック容器が回転ロータ
4 の回転に伴う保持体20, …により保持され送給される
と共に、回転ロータ4 と案内板8 との間に通過して偏平
状に圧潰されるのである。
【0016】しかも、回転ロータ4 及び案内板8 のう
ち、少なくとも何れか一方を互いに接離する方向に移動
して、回転ロータ4 と案内板8 との間を変更すること
で、プラスチック容器の圧潰の度合いを調整することが
でき、また、圧潰のしやすさ等、性状が相違する種々の
プラスチック容器に対処することができる。
【0017】また、本発明に係るプラスチック容器を圧
潰する装置は、請求項4記載の如く、前記案内板8 が、
前記回転ロータ4 側に付勢されると共に、該回転ロータ
4 と所定の間隔をもって維持されてなる構成を採用する
ことができる。かかる構成からなる請求項4記載のプラ
スチック容器を圧潰する装置は、案内板8 が回転ロータ
4 側に付勢されると共に、該回転ロータ4 と所定の間隔
をもって維持されているため、一時的に多量のプラスチ
ック容器が投入された場合や、回転ロータ4 と案内板8
との間に蓋等の不要物が挟まった場合であっても、案内
板8 が回転ロータ4 から離反するように移動して、プラ
スチック容器を円滑に送給することができる。
【0018】さらに、本発明に係るプラスチック容器を
圧潰する装置は、請求項5記載の如く、プラスチック容
器に穿孔すべく、前記保持体20に、硬質のチップ21が取
付けられてなる構成を採用することができる。かかる構
成からなる請求項5記載のプラスチック容器を圧潰する
装置は、保持体20を以て、プラスチック容器を保持する
際、硬質のチップ21がプラスチック容器に穿孔を施すの
である。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参酌しつつ本発明に
係るプラスチック容器の選別装置の一実施形態について
説明する。本実施の形態に係るプラスチック容器の選別
装置は、図1に示す如く、供給されたプラスチック容器
を偏平状に圧潰する圧潰手段としての圧潰装置1 と、圧
潰されたプラスチック容器を貯留して定量的に送給する
送給手段としての送給装置30と、送給されたプラスチッ
ク容器と共に混在するラベル、蓋等の不要物を取り除く
分離手段としての篩装置50と、不要物が取り除かれたプ
ラスチック容器を搬送方向A に所定間隔で離間させ且つ
搬送方向A に整列させて搬送する搬送装置80と、搬送さ
れるプラスチック容器の材質を識別する材質識別手段と
しての材質識別装置100 と、識別した結果に基づいてプ
ラスチック容器を材質ごとに選別排出する排出装置120
とからなる。そこで、まず圧潰装置1 について説明す
る。
【0023】前記圧潰装置1 は、図2に示す如く、装置
本体2 に、プラスチック容器を投入するための投入部3a
を上方に有し且つ投入されたプラスチック容器を排出す
る排出部3bを下方に有する通過路3 を形成すると共に、
円筒状の回転ロータ4 を回転自在に軸支し、該回転ロー
タ4 の外周面の一部を通過路3に臨出させた構成であ
る。
【0024】前記通過路3 は、前記回転ロータ4 の両側
方に配置され、回転ロータ4 を挟持する側板5,5 と、一
端が回転ロータ4 の外周面に近接するように側板5,5 間
に配置された固定板6 と、該固定板6 と対向して側板5,
5 間に配置された固定板7 及び案内板8 とがダクト状を
なすようにして形成されている。
【0025】また、前記通過路3 の一端側の開口部、即
ち、側板5,5 、固定板6,7 によって形成される開口部が
投入部3aとなる一方、通過路3 の他端側の開口部、即
ち、側板5,5 、案内板8 によって形成される開口部が排
出部3bとなる。
【0026】しかも、前記固定板6 及び固定板7 は、通
過路3 の下流側ほど互いに間隔を狭めるように傾斜して
配置され、また、案内板8 は、通過路3 の下流側ほど回
転ロータ4 の外周面に接近して配置されている。従っ
て、前記通過路3 は、下流側ほど通過断面積が狭くなる
ように形成されるものである。
【0027】前記案内板8 は、平板を円弧状に湾曲させ
て形成したものであり、一端8aが、固定板7 の下流側端
7a付近で、装置本体2 に回転自在に軸支され、固定板7
の板面と案内板8 の板面とが略連続した状態となるよう
に配置されている。
【0028】しかも、前記案内板8 には、回転ロータ4
と案内板8 との間隔を可変とすべく、間隔設定手段10が
設けられており、本実施形態において、間隔設定手段10
は、案内板8 に揺動自在に枢支された軸体11を装置本体
2 に形成された保持部12の孔12a に挿通した状態で該保
持部12の内側から軸体11の一端にナット13を螺合せしめ
て、軸体11を保持体12に係止させると共に、軸体11に付
勢手段としてのコイルバネ14を外嵌した状態で、軸体11
の他端にナット15を螺合せしめたものである。尚、本実
施形態においては、ナット13,15 と共に、ワッシャ16,1
7 を併用している。
【0029】従って、ナット13及びワッシャ16とナット
15及びワッシャ17との間にコイルバネ14を介装した間隔
設定手段10によれば、案内板8 は、回転ロータ4 と所定
の間隔を維持し、且つ、該回転ロータ4 に付勢された状
態となる。
【0030】しかも、軸体11に対するナット13,15 の螺
合位置を調整することで、間隔設定手段10の長さを変更
することができ、案内板8 と回転ロータ4 との間隔を可
変とすることができると共に、通過路3 の通過断面積を
可変とすることができる。
【0031】また、案内板8 は、コイルバネ14により回
転ロータ4 側に常時付勢された状態であるため、案内板
8 を回転ロータ4 から離反する方向に押圧すれば、コイ
ルバネ14が押圧されるようにして、案内板8 が一端8aを
中心として回動し、通過路3が拡開され、通過断面積が
広げられる。
【0032】しかも、固定板7 の下流側端7aと、案内板
8 の一端8aとが接近した位置に配置されているため、案
内板8 の回動角度に関わらず、固定板7 の板面と案内板
8 の板面とが略連続した状態に維持される。
【0033】また、前記回転ロータ4 は、側板5 の外側
に布設されたモータ18の駆動軸に連結され、回転ロータ
4 の外周面が通過路3 内を上流側から下流側に移動する
方向P に回転するよう設定されている。
【0034】さらに、前記回転ロータ4 は、図3に示す
如く、その外周面に複数の保持体20, …が取付けられ、
本実施形態においては、回転ロータ4 の軸長方向に螺旋
状に配置されている。
【0035】しかも、図4に示す如く、それぞれ保持体
20には、回転ロータ4 の回転方向Pに硬質のチップ21が
取付けられ、プラスチック容器の穿孔を可能としてい
る。
【0036】本実施形態に係る圧潰装置1 は以上の構成
からなり、該圧潰装置1 によれば、プラスチック容器を
偏平状に圧潰することができるのである。即ち、図2に
基づいて説明すると、モータ18により回転ロータ4 を回
転駆動した後、円筒形状のままのプラスチック容器を投
入部3aから通過路3 内に投入する。
【0037】さすれば、プラスチック容器は回転ロータ
4 の外周面に取付けられた保持体20, …に保持され、通
過路3 内を上流側から下流側に送給されることとなる
が、通過路3 は下流側ほど通過断面積が狭くなるように
形成されているため、送給過程において、プラスチック
容器は圧潰されるのである。
【0038】しかも、プラスチック容器の圧潰過程にお
いて、回転ロータ4 と固定板7 との間で行われる圧潰、
及び、回転ロータ4 と案内板8 との間で行われる圧潰
は、近似的に面と面とによる圧潰であるといえるので、
圧潰されたプラスチック容器は偏平状になることが期待
出来る。
【0039】さらに、プラスチック容器を保持する際、
保持体20のチップ21により、プラスチック容器に穿孔が
施されるため、プラスチック容器内の空気が外部に抜け
易くなり、従って、プラスチック容器の口部に蓋が嵌ま
った状態であっても、そのプラスチック容器内の空気を
外部に放出することができ、確実に偏平状に圧潰するこ
とができる。
【0040】また、一時的に多量のプラスチック容器が
投入された場合や、回転ロータ4 と案内板8 との間に蓋
等の不要物が挟まった場合には、回転ロータ4 に過負荷
がかかるおそれがあるが、この時、案内板8 が回転ロー
タ4 から離反するように移動し、通過路3 の通過断面積
が広がり、通過路3 内でのプラスチック容器の送給が円
滑化されることとなる。
【0041】そして、偏平状となったプラスチック容器
は、通過路3 の排出部3bから外部に排出され、装置本体
2 の下方に落下するのである。
【0042】次に、送給装置30について説明する。前記
送給装置30は、図5に示す如く、プラスチック容器を貯
留するホッパー31と、該ホッパー31に一部が臨んで無端
回動する送給コンベア32とを備えてなり、前記圧潰装置
1 により圧潰されたプラスチック容器をホッパー31で貯
留しておき、該ホッパー31の中のプラスチック容器を送
給コンベア32によって次工程の装置に定量送給するもの
である。
【0043】前記ホッパー31は、プラスチック容器を投
入するための投入部31a を上方に有し且つ投入されたプ
ラスチック容器を排出する排出部31b を下方に有した箱
状体である。
【0044】また、排出部31b に、一部が臨んで無端回
動する送給コンベア32が配置されているが、該送給コン
ベア32は、図6にも示す如く、回転自在な前後のスプロ
ケット33,33,34,34 に巻き掛けられ、無端回動するチェ
ーン35,35 と、該チェーン35,35 に所定間隔で横設され
た複数の帯板状の送給体36, …とを備え、さらに、該送
給体36,36 の間からプラスチック容器が落下するのを防
止すべく、スプロケット33,34 を繋ぎ、送給体36, …の
下方に位置する受板37が敷設されている。
【0045】尚、スプロケット33、若しくはスプロケッ
ト34の少なくとも一方は図示しないモータによって回転
駆動されるものである。
【0046】本実施形態に係る送給装置30は、以上の構
成からなり、該送給装置30によれば、プラスチック容器
を定量送給することができるのである。即ち、図5に基
づいて説明すると、圧潰装置1 により偏平状に圧潰され
たプラスチック容器をホッパー31内に貯留した後、モー
タによりスプロケット33,34 を回転駆動して、送給コン
ベア32を駆動する。
【0047】さすれば、プラスチック容器は、ホッパー
31の排出部31b にて無端回動する送給体36, …によりす
くい取られると同時に、送給体36, …により送給され、
送給コンベア32の下流側に配置した、次工程の装置への
搬送コンベア39の受枠体40内に落下する。
【0048】また、プラスチック容器が送給体36, …に
よりすくい取られる際、送給体36,…は、チェーン35に
所定間隔で横設されているため、該送給体36,36 間に収
容されるプラスチック容器の数量が制限され、プラスチ
ック容器は定量的に送給されることとなる。
【0049】次に、篩装置50について説明する。前記篩
装置50は、図7乃至図9に示す如く、装置本体51内に平
行且つ水平に配置された複数の軸体52, …を回転自在に
枢支し、全ての軸体52, …を同期して回転させる構成を
具備している。
【0050】即ち、装置本体51に布設されたモータ54に
一の軸体52が連結され、しかも、夫々の軸体52にスプロ
ケット55が軸着されると共に、隣同士のスプロケット5
5,55に無端チェーン56を巻き掛けた構成にしてなり、モ
ータ54を駆動することで、全ての軸体52, …を同期して
回転させるものである。
【0051】また、夫々の軸体52には、円盤体53が、隣
の軸体52の円盤体53,53 の間に位置するようにして軸体
52の軸長方向に所定の間隔を有して取付けられ、しか
も、円盤体53の直径は、軸体52,52 の軸芯間隔と略同一
に設定されている。従って、一の軸体52に取付けられた
円盤体53と、隣の軸体52に取付けられた円盤体53とは、
装置本体51の側面視で外周が略接した状態に設定されて
いる。
【0052】さらに、夫々の円盤体53の外周面には、相
反する位置に二個の突起体57,57 が取付けられ、しか
も、軸体52の軸長方向における隣の円盤体53の突起57,5
7 に対し、円盤体53の円周方向に位相が90度ずれるよ
うに配置されている。
【0053】また、装置本体51は、数本の軸体52, …が
臨んで開口する、プラスチック容器を投入するための投
入部51a を上流側に有し且つ投入されたプラスチック容
器を排出する主排出部51b を下流側に有し、さらに、副
排出部51c を軸体52, …の下方に有する。
【0054】本実施形態に係る篩装置50は、以上の構成
からなり、該篩装置50によれば、プラスチック容器と共
に混在するラベル、蓋等の不要物を取り除くことができ
るのである。即ち、図7に基づいて説明すると、モータ
54により軸体52, …を回転駆動した後、送給装置30によ
り定量的に送給されたプラスチック容器を投入部51a か
ら装置本体51内に投入する。
【0055】そこで、プラスチック容器は、円盤体53,
…の作用により振動されつつ、円盤体53, …上を搬送さ
れ、しかる後、主排出部51b から排出されて次工程の装
置に搬送される。
【0056】また、プラスチック容器が反転、攪拌され
る際、プラスチック容器と共に混在するラベル、蓋等の
不要物は円盤体53, …間を通って落下し、副排出部51c
から排出される。
【0057】次に、搬送装置80について説明する。前記
搬送装置80は、図10及び図11に示す如く、六つのコ
ンベア、即ち上流側から、第一コンベア81、第二コンベ
ア82、第三コンベア83、第四コンベア84、第五コンベア
85、第六コンベア86とからなり、夫々端部が近接し且つ
搬送面87(81a,82a,83a,84a,85a,86a )が直列となるよ
うに配置されている。
【0058】前記コンベア81,82,83,84,85は、フレーム
88a に所定間隔離して配置された上流側プーリ89, …と
下流側プーリ90, …とに無端回動するベルト体91, …を
巻き掛けたコンベア装置であり、フレーム88a に固着さ
れた図示しないモータの回転を夫々プーリ89,90,…に伝
達することで、ベルト体91, …を回動、走行させること
ができる。
【0059】そして、前記第六コンベア86は、フレーム
88b に所定間隔離して配置された上流側プーリ89, …と
下流側プーリ90, …とに無端回動するベルト体91, …を
巻き掛けた、コンベア81,82,83,84,85とは別体に構成さ
れたコンベア装置であり、フレーム88b に固着された図
示しないモータの回転を夫々プーリ89,90,…に伝達する
ことで、ベルト体91, …を回動、走行させることができ
る。
【0060】また、第六コンベア86のプーリ89にロータ
リーエンコーダ(図示せず)を設けることで、プーリ89
の回転数と該プーリ89の径とから第六コンベア86のベル
ト91の走行速度(搬送速度)を演算することができる。
【0061】しかも、コンベア81,82,83,84,85は、搬送
方向のA の下流側ほど走行速度を増すように構成されて
いると共に、第六コンベア86の走行速度は、第五コンベ
アの走行速度以上に設定されている。
【0062】また、前記コンベア81,82,83,84,85には、
それぞれ搬送面87(81a,82a,83a,84a,85a )の両側端か
ら交互に延出し且つ搬送方向A の下流側ほど搬送面81a,
82a,83a,84a,85a の中央部に偏位した複数の偏向板93,
…が設けられている。
【0063】即ち、前記夫々の偏向板93は、一のコンベ
アの上流側の両側端の何れか一方から延出し且つコンベ
アの下流側にかけて中央部に円弧状に湾曲するものであ
り、しかも、夫々の偏向板93が、コンベアの上流側の両
側端の交互に配置されるものである。
【0064】また、図11に示す如く、第六コンベア86
のベルト体91の全表面には、所定間隔を有して複数の突
起体94, …が突設されており、該突起体94, …上にプラ
スチック容器が載置されるものである。
【0065】本実施形態に係る搬送装置80は、以上の構
成からなり、該搬送装置80によれば、プラスチック容器
を搬送方向A に所定間隔で離間させ且つ搬送方向A に整
列させて搬送することができるのである。即ち、図10
及び図11に基づいて説明すると、各コンベア部を駆動
することにより、ベルト体91, …を走行させた後、篩装
置50から排出されたプラスチック容器を第一コンベア81
上に投入する。
【0066】そこで、プラスチック容器は、上流から下
流、即ち、第一コンベア81、第二コンベア82、第三コン
ベア83、第四コンベア84、第五コンベア85、第六コンベ
ア86により搬送されるのである。
【0067】しかも、コンベア81,82,83,84,85,86 は、
下流側ほど走行速度が速くなるように設定されているた
め、プラスチック容器が下流側のコンベアに乗り移る
際、後続のプラスチック容器より引き離され、プラスチ
ック容器は下流側ほど搬送方向A での間隔が離間した状
態となる。
【0068】さらに、プラスチック容器は、偏向板93に
当接することで、該偏向板93に沿って搬送されることと
なり、プラスチック容器同士が重なっている場合であっ
ても、確実に引き離されることが期待でき、プラスチッ
ク容器は搬送方向A に整列され搬送されることとなる。
【0069】次に、材質識別装置100 について説明す
る。前記材質識別装置100 は、図11に示す如く、第六
コンベア86の上流に配置されてなり、第六コンベア86上
を搬送されるプラスチック容器の材質を識別する装置で
ある。
【0070】そして、前記材質識別装置100 は、図12
に示す如く、第六コンベア86の側方であって四方向に配
置された光源101,…により近赤外線をプラスチック容器
に照射し、その透過光及び反射光を受光用光ファイバ10
2 で受け、該受光用光ファイバ102 を介して伝播された
透過光及び反射光に基づいて処理部103 にて材質の識別
処理を行うものである。
【0071】即ち、プラスチック容器が材質識別装置10
0 を通過した時に生じる透過光及び反射光量の変化によ
って、プラスチック容器の通過を検知すると同時に、光
源の近赤外線と透過光及び反射光との差から近赤外線の
吸光度を求め、プラスチック容器の材質の違いによりそ
の吸光度が大きくなる波長が異なる特性を利用してPE
T、PS、PP、PVC等の材質を識別するものであ
る。
【0072】次に、排出装置120 について説明するが、
本実施形態においては、プラスチック容器をPET、P
S、PP、PVCに選別することを目的とするため、排
出装置120 は以下の構成となっている。即ち、前記排出
装置120 は、図11に示す如く、排出手段121 と、該排
出手段121 の近傍であって、搬送方向A の上流側に位置
する通過センサ122 と、第六コンベア86を挟んで該排出
手段121 及び通過センサ122 の反対側に取付けられたシ
ュータ123 と、該シュータ123 の下方に載置されたプラ
スチック容器収容箱124とを備えてなる。
【0073】前記排出手段121 はエアノズルを採用して
おり、高圧エアが充填された配管(図示せず)に接続さ
れ、該高圧エアを噴出可能に構成されている。また、排
出手段121 は第六コンベア86の上流から、PET製プラ
スチック容器に対応した排出手段121a、PS製プラスチ
ック容器に対応した排出手段121b、PP製プラスチック
容器に対応した排出手段121c、PVC製プラスチック容
器に対応した排出手段121dの四つの排出手段121 から構
成され、第六コンベア86に所定の間隔を有して付設され
ている。
【0074】さらに、通過センサ122 は、排出手段121a
に対応した通過センサ122a、排出手段121bに対応した通
過センサ122b、排出手段121cに対応した通過センサ122
c、排出手段121dに対応した通過センサ122dの四つの通
過センサ122 から構成されている。
【0075】従って、第六コンベア86に搬送されるプラ
スチック容器が、その材質に対応した排出手段121 の前
を通過して、通過センサ122 が反応すると、高圧エアが
噴出され、プラスチック容器は第六コンベア86から離脱
し、シュータ123 を介してプラスチック容器収容箱124
に収容されることとなる。
【0076】本実施形態に係る排出装置120 は以上の構
成からなり、次に選別処理における制御方法について図
13に基づき説明する。まず、第六コンベア86の上流側
プーリ89に取付けられたロータリーエンコーダの1回転
当りの発生パルス数と該プーリの径とが既知であること
から、1パルス当たりの移動距離L0を求める。即ち、
ロータリーエンコーダの1回転当りの発生パルス数をP
0、プーリの直径をD0とした場合、1パルス当たりの
移動距離L0は、D0に円周率πを乗じ、P0で除した
値である。
【0077】次に、第六コンベア86上の材質識別装置10
0 を通過したプラスチック容器が、四つの通過センサ12
2 に至るまでにロータリーエンコーダが発すべきパルス
数P1、P2、P3、P4を求める。かかるパルス数P
1乃至P4を求めるに際しては、材質識別装置100 から
通過センサ122aまでの距離L1、材質識別装置100 から
通過センサ122bまでの距離L2、材質識別装置100 から
通過センサ122cまでの距離L3、材質識別装置100 から
通過センサ122dまでの距離L4が既知であるため、夫々
の距離値L1乃至L4を上述の1パルス当たりの移動距
離L0で除することで、P1(=L1/L0)、P2
(=L2/L0)、P3(=L3/L0)、P4(=L
4/L0)を求める。
【0078】さらに、プラスチック容器の搬送を開始す
ることで以下の制御が行われ、プラスチック容器の選別
が行われる。まず、ロータリーエンコーダのパルスカウ
ンターは、第六コンベア86が動き始めると、パルスのカ
ウントを開始する。次に、搬送されたプラスチック容器
が材質識別装置100 の検知領域に進入することにより、
材質識別装置100 がプラスチック容器を検知してONと
なると同時に、その時のパルスカウンターのカウント値
ONが設定され、同時に材質識別装置100 によりプラス
チック容器の材質が識別される。
【0079】そこで、プラスチック容器の材質に対応し
てエアを噴出させるべき排出手段121 が選択される。即
ち、プラスチック容器の材質がPETであるならば排出
手段121aであり、PSであるならば排出手段121bであ
り、PPであるならば排出手段121cであり、PVCであ
るならば排出手段121dである。
【0080】そして、通過センサ122 がプラスチック容
器の通過を検出した時からt秒間(本実施形態において
は約0.03秒)の間にパルスカウンタのカウント値が
ON+(P1〜P4)となれば、対応する排出手段121
からエアを噴出させ、プラスチック容器を所望の位置に
排出する。例えば、プラスチック容器の材質がPVCで
ある場合、通過センサ122dがプラスチック容器を検出し
た時から約0.03秒間の間にパルスカウンタのカウン
ト値がPON+P4となれば、排出手段121dからエアを噴
出させるのである。
【0081】本実施形態に係るプラスチック容器の選別
装置は以上の構成からなるため、プラスチック容器を圧
潰装置1 により偏平状に圧潰した後、圧潰されたプラス
チック容器を送給装置30により貯留して定量的に送給
し、しかる後、篩装置50により偏平状に圧潰されたプラ
スチック容器と共に混在するラベル、蓋等の不要物を取
り除き、かかるプラスチック容器を搬送方向A に所定間
隔で離間させ且つ搬送方向A に整列させた状態で搬送装
置80により搬送すると共に、搬送途中に配置された材質
識別手段100 により搬送されるプラスチック容器の材質
を識別し、識別した結果に基づいてプラスチック容器を
排出装置120 により材質ごとに選別排出するものであ
り、種々の材質が雑多に混在する複数のプラスチック容
器をその材質に基づき高効率且つ確実に選別することが
できるという利点を有する。
【0082】また、本実施形態に係るプラスチック容器
を圧潰する装置1 は、プラスチック容器の圧潰過程にお
いて、回転ロータ4 と固定板7 との間で行われる圧潰、
及び、回転ロータ4 と案内板8 との間で行われる圧潰
が、近似的に面と面とによる圧潰であるといえるので、
プラスチック容器を偏平状に圧潰することができるとい
う利点を有する。
【0083】さらに、プラスチック容器は圧潰装置1 に
より偏平状に圧潰されて減容されるため、次工程以降の
装置におけるプラスチック容器の取扱いを極めて容易に
すると共に、次工程以降の装置の小型化を図ることがで
きるという利点を有する。
【0084】また、回転ロータ4 と案内板8 との間隔を
可変とすべく、回転ロータ4 に対して案内板8 が接離す
る方向に可動に構成されてなるため、圧潰処理するプラ
スチック容器の大きさ、形状、材質等の性状に応じて、
通過路3 の通過断面積を広げ、若しくは、狭めることが
できるため、如何なる場合であっても、プラスチック容
器を確実に圧潰することができると共に、通過路3 にプ
ラスチック容器が詰まることなく、プラスチック容器を
円滑に送給することができるという利点を有する。
【0085】さらに、プラスチック容器を保持する際、
保持体20のチップ21により、プラスチック容器に穿孔が
施されるため、プラスチック容器内の空気が外部に抜け
易くなり、従って、プラスチック容器の口部に蓋が嵌ま
った状態であっても、そのプラスチック容器内の空気を
外部に放出することができ、確実に偏平状に圧潰するこ
とができるという利点を有する。
【0086】また、案内板8 が回転ロータ4 側に付勢さ
れると共に、該回転ロータ4 と所定の間隔をもって維持
されているため、一時的に多量のプラスチック容器が投
入された場合や、回転ロータ4 と案内板8 との間に蓋等
の不要物が挟まった場合であっても、案内板8 が回転ロ
ータ4 から離反するように移動し、通過路3 の通過断面
積が広がり、通過路3 にプラスチック容器が詰まること
なく、通過路3 内でのプラスチック容器を円滑に送給す
ることができ、しかも、回転ロータ4 に過負荷がかかっ
て、回転ロータ4 やモータ18が損傷するのを好適に防止
することができるという利点を有する。
【0087】さらに、固定板7 の下流側端7aと、案内板
8 の一端8aとが接近した位置に配置され、案内板8 が如
何なる角度に回転しても、固定板7 の板面と案内板8 の
板面とが略連続した状態に維持されるため、プラスチッ
ク容器を固定板7 から案内板8 へ円滑に移行することが
できるという利点を有する。
【0088】また、通過路3 は、側板5,5 、固定板6 、
固定板7 、案内板8 とによりダクト状に形成されている
ため、プラスチック容器が通過路3 の途中で、該通過路
3 に引っ掛かることなく、従って、プラスチック容器を
投入部3aから排出部3bまで円滑に送給することができる
という利点を有する。
【0089】さらに、前記保持体20, …は、回転ロータ
4 の外周面であって、該回転ロータ4 の軸長方向に螺旋
状に配置されているため、回転ロータ4 にかかる負荷を
回転ロータ4 の円周方向で均等化することができ、従っ
て、回転ロータ4 にかかる負荷を安定化することができ
ると共に、回転ロータ4 に過負荷がかかることによる回
転ロータ4 やモータ18の損傷を好適に防止することがで
きるという利点を有する。
【0090】また、本実施形態に係るプラスチック容器
を定量的に送給する装置30は、ホッパー31により複数の
プラスチック容器を貯留することができると共に、圧潰
装置1 からホッパー31内にプラスチック容器が無秩序、
無造作に投入された場合であっても、送給コンベア32に
よりプラスチック容器を定量的に送給することができる
という利点を有する。
【0091】しかも、プラスチック容器は、圧潰装置1
により偏平状に圧潰されているため、送給コンベア32に
よる定量供給を極めて容易且つ確実に行うことができる
という利点を有する。
【0092】また、本実施形態に係る不要物を分離する
装置50は、プラスチック容器を円盤体53, …の作用によ
り振動させながら搬送する事でプラスチック容器とラベ
ル、蓋等の不要物とを分離することができるという利点
を有する。
【0093】しかも、プラスチック容器が円盤体53, …
間を通って落下することがないように、円盤体53, …の
間隔を設定しているため、前記送給装置30から搬送され
たプラスチック容器を全て次工程の装置に搬送すること
ができると共に、プラスチック容器が軸体52,52 間に挟
まって、装置が損傷するのを好適に防止することができ
るという利点を有する。
【0094】また、全ての軸体52, …は、一のモータ54
により同期して回転するよう構成されているため、構成
を極めて簡素化することができるという利点を有する。
【0095】さらに、前記夫々の円盤体53の外周面に
は、相反する位置に二個の突起体57,57 が取付けられ、
しかも、軸体52の軸長方向での隣の円盤体53の突起57,5
7 に対し、円盤体53の円周方向に位相が90度ずれるよ
うに配置されているため、プラスチック容器を振動させ
ることができ、従って、プラスチック容器に絡みつくラ
ベル、蓋等の不要物をより多くプラスチック容器から分
離することができるという利点を有する。
【0096】また、本実施形態に係るプラスチック容器
を搬送する装置80は、偏向板93によりプラスチック容器
の重なりが解除されるため、プラスチック容器が一本ず
つ順次搬送され、二本以上のプラスチック容器が同時に
搬送されることがなく、プラスチック容器を一列に整列
した状態を確実に維持しつつ搬送することができるとい
う利点を有する。
【0097】また、六つのコンベア81,82,83,84,85,86
を備え、下流のコンベアほど走行速度が速くなるように
設定されているため、プラスチック容器同士の間隔を広
げて搬送することができるという利点を有する。
【0098】さらに、第六コンベア86のベルト体91の表
面には、所定間隔を有して複数の突起体94, …が突設さ
れ、プラスチック容器の、ベルト体91上での動きを規制
するため、高速で走行する第六コンベア86にあっても、
プラスチック容器が第六コンベア86から離脱するのを好
適に防止することができるという利点を有する。
【0099】尚、本発明に係るプラスチック容器を選別
する装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、
適宜変更可能である。即ち、圧潰装置1 、送給装置30、
篩装置50、搬送装置80は直接的にプラスチック容器を受
け渡すものであってもよく、また、装置間に搬送コンベ
アを配して間接的にプラスチック容器を受け渡すもので
あってもよい。要は、直接的であると間接的であるとを
問わず、圧潰装置1 から送給装置30に、送給装置30から
篩装置50に、篩装置50から搬送装置80にプラスチック容
器を受け渡すことができればよい。従って、圧潰装置1
、送給装置30、篩装置50、搬送装置80のレイアウトも
上記実施形態に限定されるものではない。
【0100】また、搬送装置80は六つのコンベアで構成
することは必須要件ではなく、五つ以下であっても、ま
た、七つ以上のコンベアで構成するものであってもよ
い。
【0101】さらに、材質識別装置100 の制御内容も上
記実施形態に限定されず、要は、搬送されるプラスチッ
ク容器の材質を識別し、その結果に基づいて対応する排
出手段121 がエアを噴出するような制御であれば本発明
の意図するところである。
【0102】また、排出装置120 は、排出手段121 とし
てエアノズルが高圧エアを噴出することによりプラスチ
ック容器を排出する構成となっているが、排出手段121
は、その他の流体、例えば水等、若しくは水等とエアの
混合気を噴出するものであってもよく、また、流体噴出
によらず、シリンダ装置等を使用してプラスチック容器
を機械的に押圧する構成であってもよく、排出手段121
の形態は問わない。
【0103】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るプラスチック
容器を搬送する装置は、下流のコンベアほど走行速度が
速くなるように設定されているため、プラスチック容器
同士の間隔を広げて搬送することができると共に、偏向
板によりプラスチック容器の重なりが解除されるため、
プラスチック容器が一本ずつ順次搬送され、二本以上の
プラスチック容器が同時に搬送されることがなく、プラ
スチック容器が一列に整列した状態を確実に維持しつつ
搬送することができる。
【0104】本発明に係る前記プラスチック容器を搬送
する装置を備えたプラスチック容器を選別する装置は、
プラスチック容器を偏平状に圧潰することで、搬送時に
おけるプラスチック容器の空気抵抗が極小となるため、
プラスチック容器が搬送時に離脱するおそれがなく、搬
送速度を速めることができ、従って、単位時間当たりに
処理できるプラスチック容器の数量を増やすことがで
き、且つ、選別の処理能力向上を図ることができる。
た、プラスチック容器を搬送方向に所定間隔で離間させ
且つ搬送方向に整列させて搬送するものであるため、プ
ラスチック容器同士の間隔が接近した状態で搬送され
て、材質の識別処理の処理負担が増大するのを好適に防
止することができると共に、プラスチック容器が搬送方
向の幅方向に二つ以上重なって搬送されることもないた
め、プラスチック容器の材質を一本ごとに正確に識別す
ることができる。
【0105】以上より、本発明に係るプラスチック容器
を搬送する装置を備えたプラスチック容器を選別する装
によれば、種々の材質が雑多に混在する複数のプラス
チック容器をその材質に基づき高効率且つ確実に選別す
ることができるものである。
【0106】さらに、本発明に係るプラスチック容器を
圧潰する装置は、請求項3記載の如く、回転ロータが円
筒状であり、且つ、案内板が板状であるため、プラスチ
ック容器の圧潰過程において、回転ロータと案内板との
間で行われる圧潰が、近似的に面と面とによる圧潰とな
り、従って、プラスチック容器を偏平状に圧潰すること
ができる。
【0107】しかも、回転ロータ及び案内板のうち、少
なくとも何れか一方を互いに接離する方向に移動するこ
とで、回転ロータと案内板との間を可変とし、プラスチ
ック容器の圧潰の度合いを調整することができると共
に、プラスチック容器の性状に応じてプラスチック容器
を円滑に送給することができる。
【0108】また、本発明に係るプラスチック容器を圧
潰する装置は、請求項4記載の如く、案内板が、回転ロ
ータ側に付勢されると共に、該回転ロータと所定の間隔
をもって維持されてなる構成であるため、一時的に多量
のプラスチック容器が投入された場合や、回転ロータと
案内板との間に蓋等の不要物が挟まった場合であって
も、案内板が回転ロータから離反するように移動して、
プラスチック容器を円滑に送給することができると共
に、回転ロータに過負荷がかかって、回転ロータが損傷
するのを好適に防止することができる。
【0109】さらに、本発明に係るプラスチック容器を
圧潰する装置は、請求項5記載の如く、プラスチック容
器を保持する際、保持体のチップによりプラスチック容
器に穿孔が施されるため、プラスチック容器内の空気が
外部に抜け易くなり、従って、プラスチック容器の口部
に蓋が嵌まった状態であっても、そのプラスチック容器
内の空気を外部に放出することができ、プラスチック容
器を確実に偏平状に圧潰することができる。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプラスチック容器の選別
装置の平面図。
【図2】同実施形態の圧潰装置の一部断面を含む側面
図。
【図3】同実施形態の圧潰装置の回転ロータの平面図。
【図4】同実施形態の圧潰装置の回転ロータに取付けら
れる保持体であって、(イ)は、側面図、(ロ)は正面
図。
【図5】同実施形態の送給装置の一部断面を含む側面
図。
【図6】同実施形態の送給装置の送給コンベアであっ
て、(イ)は、側面図、(ロ)は平面図。
【図7】同実施形態の篩装置の一部断面を含む側面図。
【図8】同実施形態の篩装置の一部断面を含む平面図。
【図9】同実施形態の篩装置の軸体及び円盤体であっ
て、(イ)は平面図、(ロ)は側面図。
【図10】同実施形態の搬送装置であって、(イ)は平
面図、(ロ)は側面図。
【図11】同実施形態の搬送装置及び排出装置であっ
て、(イ)は平面図、(ロ)は側面図。
【図12】同実施形態の材質識別装置の概略正面図。
【図13】同実施形態の排出装置の制御内容を説明する
ための概略図。
【符号の説明】 1 …圧潰装置、30…送給装置、50…篩装置、80…搬送装
置、100 …材質識別装置、120 …排出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 595099476 Burnt Meadow Road, North Moons Moat, Redditch, B98 9PA, United Kingdom (72)発明者 デレク エム スクワィアーズ イギリス国 シーヴィー37 7エーエフ ワーウィックシャー ストラットフォ ード アポン エィヴォン ティディン グトン ロード 77 (72)発明者 山田 春昭 滋賀県守山市千代町1番地 富士車輌株 式会社滋賀工場内 (56)参考文献 特開 平9−89768(JP,A) 特開 平10−100151(JP,A) 特開 平10−139141(JP,A) 特開 平5−69443(JP,A) 特開 昭58−148113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 B65G 47/30 B07C 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二以上のコンベアを搬送方向
    に連続して配置し、下流側のコンベアほど搬送速度が速
    くなるよう構成したプラスチック容器を搬送する装置で
    あって、前記複数のコンベアにより形成される搬送面(8
    7)には、搬送方向(A) に所定の間隔を有して、搬送面(8
    7)の両側端から交互に延出し且つ搬送方向の下流側ほど
    搬送面(87)の中央部に偏位した複数の偏向板(93,…) が
    設けられてなるプラスチック容器を搬送する装置。
  2. 【請求項2】 供給されたプラスチック容器を偏平状に
    圧潰する圧潰装置(1)と、圧潰されたプラスチック容器
    を貯留して定量的に送給する送給装置(30)と、送給され
    たプラスチック容器と共に混在するラベル、蓋等の不要
    物を取り除く篩装置(50)と、不要物が取り除かれたプラ
    スチック容器を搬送方向(A) に所定間隔で離間させ且つ
    搬送方向(A) に整列させて搬送する搬送装置(80)と、搬
    送されるプラスチック容器の材質を識別する材質識別装
    置(100) と、識別した結果に基づいてプラスチック容器
    を材質ごとに選別排出する排出装置(120) とからなり、
    前記搬送装置(80)が、請求項1記載のプラスチック容器
    を搬送する装置とされたプラスチック容器を選別する装
    置。
  3. 【請求項3】 前記圧潰装置(1)は、回転自在に軸支さ
    れた円筒状の回転ロータ(4) と、該回転ロータ(4) に対
    向して配置された案内板(8) とを備え、前記回転ロータ
    (4) と前記案内板(8) との間にプラスチック容器を投入
    してプラスチック容器を圧潰する装置であって、前記回
    転ロータ(4) の外周面には、複数の保持体(20,…) が取
    付けられ、しかも、前記回転ロータ(4) と前記案内板
    (8) との間隔を可変とすべく、回転ロータ(4) 及び案内
    板(8) のうち、少なくとも何れか一方が互いに接離する
    方向に可動に構成されてなる請求項2記載のプラスチッ
    ク容器を選別する装置。
  4. 【請求項4】 前記案内板(8) が、前記回転ロータ(4)
    側に付勢されると共に、該回転ロータ(4) と所定の間隔
    をもって維持されてなる請求項3記載のプラスチック容
    器を選別する装置。
  5. 【請求項5】 プラスチック容器に穿孔すべく、前記保
    持体(20)に、硬質のチップ(21)が取付けられてなる請求
    項3又は4記載のプラスチック容器を選別する 装置。
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