JP3637803B2 - 機器管理装置、及び機器管理システム - Google Patents

機器管理装置、及び機器管理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続されている機器のデータを収集して集中管理装置へ送るとともに集中管理装置から送られて来る機器管理用データに基づいて機器を管理する機器管理装置に関する。また、集中管理装置と複数の機器管理装置との間でネットを介して機器管理用データを有するパケットを送受することにより各機器管理装置に接続されている機器を各々管理する機器管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
公衆電話回線を介して集中管理装置と接続可能に構成され、集中管理装置の電話番号や管理対象の機器の識別番号等の接続制御に関わるパラメータを集中管理装置から受信して設定する機器管理装置が提案されている(特開平4−318731号公報)。また、接続された複写機に異常が発生すると、集中管理装置からの指示に従って複写機の動作を停止させる機器管理装置が提案されている(特開平4−318859号公報)。
【0003】
上記のように集中管理装置と機器管理装置とを接続するシステムの中には、公衆電話回線を利用して両者を接続するシステムばかりでなく、通信技術の多様化に伴い、インターネットを利用して通信するシステムや、PHSや携帯電話を端末装置として利用する無線通信のシステムもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
集中管理装置と複数の機器管理装置との間で機器管理用データをパケットとして送受するシステムであって、2以上の機器管理装置と共通のメールサーバとをLANにより接続する場合がある。そのようなLANでは、集中管理装置から或る機器管理装置へ送信されたパケットは、一旦メールサーバに保存され、該或る機器管理装置が自己宛のメールの有無をメールサーバに読みに行き、新着のメールが有る場合に読み出す方式が一般的である。したがって、各機器管理装置が或る程度定期的に自己宛のメールの有無を確認する必要がある。
【0005】
複写機やプリンタ等の機器、及び管理対象の機器に接続される機器管理装置では、省エネルギーの観点からスリープモードが用意されている。即ち、機器や機器管理装置の不使用の時間が或る所定時間継続されると、必要最小限の機能を除く他の機能を休眠状態に設定する低消費電力のモードが用意されている。このようなスリープモードでは、機器管理装置が自己宛のメールの有無をメールサーバに読みに行くことはできない。
【0006】
本発明は、集中管理装置と複数の機器管理装置との間で機器管理用データをパケットとして送受するシステムに於いて、2以上の機器管理装置と共通のメールサーバとをLANで接続した場合に、機器管理装置がスリープモードになった場合でも自己宛のメールの有無を確認できるようにして、遅滞なく機器管理用データを取り込むことができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の機器管理装置は、第1の通信手段により機器との間で該機器管理用のデータを送受信し、第2の通信手段により集中管理装置宛のパケットをLANを介して外部通信網へ送出し外部通信網からの自己宛のパケットをLANのメールサーバから取り込む機器管理装置であって、前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
機器管理装置により管理される機器としては、例えば、複写機、プリンタ等があるが、これらに限定されない。
機器と機器管理装置は別体の装置として構成されて接続されてもよく、一体の装置として構成されていてもよい。一体の装置として構成されている場合は、機器として機能する部分と機器管理装置として機能する部分があればよい。その場合、例えば、計時手段は、両者で共通していてもよい。
請求項2の機器管理装置は、請求項1に於いて、前記確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、前記通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、ことを特徴とする。
請求項3の機器管理装置は、請求項1又は請求項2に於いて、更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、前記代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項4の機器管理システムは、メールサーバと各々が管理対象の機器に接続されている複数の機器管理装置とをLANで接続し、外部通信網から受信される前記各機器管理装置宛のパケットを前記メールサーバで保持し、各機器管理装置が自己宛のパケットを前記メールサーバから取り込む機器管理システムであって、前記各機器管理装置は、前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、を有する、ことを特徴とする。
請求項5の機器管理システムは、請求項4に於いて、前記各機器管理装置の確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、前記各機器管理装置の通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、ことを特徴とする。
請求項6の機器管理システムは、請求項4又は請求項5に於いて、前記各機器管理装置は、更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、前記各機器管理装置の代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項7の機器管理システムは、集中管理装置と複数の機器管理装置との間で機器管理用データを有するパケットを送受することにより各機器管理装置に接続されている機器を各々管理する機器管理システムであって、2以上の機器管理装置を共通のメールサーバに接続し、外部通信網から受信される各機器管理装置宛のパケットを前記メールサーバで保持し、各機器管理装置が自己宛のパケットを前記メールサーバから取り込むLANを有し、前記LANに接続されている各機器管理装置は、前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、を有する、ことを特徴とする。
請求項8の機器管理システムは、請求項7に於いて、前記各機器管理装置の確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、前記各機器管理装置の通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、ことを特徴とする。
請求項9の機器管理システムは、請求項7又は請求項8に於いて、前記各機器管理装置は、更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、前記各機器管理装置の代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、機器である複写機に機器管理装置であるデータターミナル(DT)を接続し、各々が複写機に接続された複数のデータターミナルをLANを介して共通のメールサーバに接続し、さらに、インターネットを介して集中管理装置(センタ側の装置)との間でデータ送受信可能に構成したシステムに即して本発明を説明する。なお、以下では、説明の簡略化のため、ユーザ側の装置としては、共通のメールサーバに接続可能に構成された2つのデータターミナル(DT)を例に挙げて説明する。2つのデータターミナルを区別して説明する必要がある場合には、データターミナル1−1,1−2のように示す。また、2つのデータターミナルの何れについても共通する説明の場合は簡略化のために1つのデータターミナルに即して説明し、データターミナル1−xとして示す。なお、ハイフンの後の符号はデータターミナルと複写機とで共通に用いる。例えば、複写機4−1はデータターミナル1−1に接続された複写機である。
【0011】
〔1〕システムの構成:
図1は本システムの構成の説明図であり、図2と3は本システムの回路構成のブロック図である。ユーザ側には、複写機4−1,4−2と、データターミナル1−1,1−2が設置されている。データターミナル1−xは、インターネット経由で電子メールを送受信するための機能を備えたNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)を内蔵している。データターミナル1−xは、LANを経由して、ファイアウォール31に接続され、さらに、ルータ32を介してインターネットに接続されている。このLAN上には、受信したインターネット・メールを保持するメールサーバ33が接続されている。
【0012】
データターミナル1−xは、複写機4−xの各種情報を取り入れ、所定の処理を施した後、それをセンタ側のコンピュータ90へ送信するための装置である。センタ側では、データターミナル1−xから送信されてくるデータに基づいて、複写機4−xについての各種の診断が行われる。また、複写機管理用のデータが集計される。
【0013】
センタ側には、コンピュータ90が設置されており、コンピュータ90にはCPU91が搭載されているとともに、ディスプレイ92、キーボード93が接続されている。また、データターミナル1−xと通信するために、コンピュータ90は、LANを経由して、ファイアウォール81に接続され、さらに、ルータ82を介してインターネットに接続されている。このLAN上には、受信したインターネット・メールを保持するメールサーバ83が接続されている。
以下、それぞれの装置について説明する。
【0014】
[1-1] 複写機:
複写機4−xは、原稿画像を走査して複写画像を用紙上に形成する装置である。複写機4−xのCPU41では、センタ側で計算されるコピー請求金額の基礎となるカウンタ(用紙排出回数を示すトータルカウンタ、用紙サイズ別の使用枚数を示す用紙サイズ別カウンタ、メンテナンス上の目安となるカウンタ、各箇所毎のジャム回数を示す箇所別ジャムカウンタ、各箇所毎のトラブル回数を示す箇所別トラブルカウンタ、各部品毎の定期メンテナンス実施の目安となるPMカウンタ)の各カウント値がそれぞれ計数され、シリアルI/F42、及びシリアルI/F12を介して、データターミナル1−xのCPU11へ送信される。なお、PMカウンタは、各部品毎の使用回数を計数するカウンタであり、そのカウント値は、例えば、部品交換時期の目安とされる。
【0015】
また、複写機4−xでは、画像形成プロセスに影響する各種エレメントデータ(例えば、用紙搬送所要時間、感光体ドラムの表面電位、現像剤中のトナー濃度、感光体ドラム露光量、現像バイアス電圧、感光体ドラム上のトナー付着量、帯電チャージャのグリッド電圧等)が、複写機4−x内の各所に配設されている各種のセンサ群45によって検出され、CPU41に取り入れられて処理された後、シリアルI/F42、及びシリアルI/F12を介して、データターミナル1−xのCPU11へ送信される。
【0016】
[1-2] データターミナル:
データターミナル1−xは、複写機4−xからシリアルI/F42、及びシリアルI/F12を介して送信されて来るデータを受信し、所定の発信条件(発信フラグがONにセットされる条件:詳細は後述する)が満足されると、NIC18を起動して、複写機管理用のデータ(前述のエレメントデータやカウントデータ等)にセンタのCPU91の宛先を付加したデータをパケットとして送信する機器管理装置である。
【0017】
パケットデータのデータ構成を図4(a)に示す。
図示のように、パケットデータは、イーサネットヘッダ、IPヘッダ、TCPヘッダ、データから成る。イーサネットヘッダ、IPヘッダ、TCPヘッダには各々図内に示す情報を持つ。例えば、宛先ハードウェアアドレスはイーサネットヘッダに有り、宛先IPアドレスはIPヘッダに有る。データ部はメッセージフィールドを含み、該メッセージフィールドは、ヘッダ部と、ボディ部と、これらの間のヌル行(空白)から成る。このヘッダ部には、送信日時刻が記述されるDateフィールドがある。また、ボディ部の記述は自由であり、例えば、センタから或るデータターミナル1−xへ送信されるパケットの場合、コマンドと該コマンドに対応する有効期限日時刻情報を持たせることができる。
【0018】
データターミナル1−xのCPU11には、制御プログラムの格納されたROM14、センタのメールアドレス等を格納するための不揮発性メモリ16、バッテリーバックアップされた作業用のシステムRAM15、バッテリーバックアップされた時計IC17が接続されている。
【0019】
CPU11は、複写機4−xのCPU41からシリアルI/F42、及びシリアルI/F12を介して送信されて来るデータを受信して、所定の処理を実行する。また、各種操作スイッチ(プッシュスイッチPUSH・SW1、4個のディップスイッチDIP・SW1〜DIP・SW4)からの操作入力に応じて、所定の動作/モードの設定等を行う。ディップスイッチDIP・SW1はセンタのコンピュータ90のメールアドレスの入力モード、ディップスイッチDIP・SW2はデータターミナル1−xの識別用のID番号(DTID)の入力モード、ディップスイッチDIP・SW3はセンタの識別用のID番号(センタID)の入力モード、ディップスイッチDIP・SW4は初期設定モード、をそれぞれ設定するためのスイッチである。また、プッシュスイッチPUSH・SW1は、後述する初期発信、もしくは、ユーザー発信の実行等を指令するためのスイッチである。
【0020】
前記シリアルI/F12から、データターミナル1−xへ入力される8ビットデータb7〜b0は、図4(b)に示すように構成される。即ち、用紙の排出を示す用紙排出コードはビットb0の立ち下がりエッジ(1から0への変化)で表される。ペーパージャムの発生を示すジャムコードは、ビットb7=1、且つ、b6=0で表される。各種トラブルの発生を示すトラブルコードは、ビットb7=1、且つ、ビットb6=1で表される。上記の8ビットデータは、周期的にデータターミナル1−xに入力され、かつ、複写機4−xにペーパージャムまたはトラブルが発生したときにも入力される。
【0021】
制御CPU11は、NIC18に対して、センタのメールアドレスに宛ててインターネット・メールを送信すべき旨を指令し得るように構成されている。制御CPU11からセンタ側のCPU91へ送信されるデータ(複写機4−xの管理用のデータ)の内容は、後述するように、ONにセットされた発信フラグの種類によって定まる。
【0022】
[1-3] センタ:
センタは、多数のユーザの各複写機4−xに各々設けられた各データターミナル1−xとインターネットを介してパケットデータを送受信可能なように設けられたコンピュータ装置であり、このコンピュータ装置もまた、LANを介してインターネットに接続される。センタにより、多数のユーザーの各データターミナル1−xに接続されている各複写機4−xがそれぞれ管理される。
【0023】
〔2〕制御:
以下、フローチャートを参照して本システムの制御を説明する。ここで、『オンエッジ』及び『オフエッジ』という用語を定義する。スイッチ、センサ、信号等の状態がオフ状態からオン状態へ変化したときの状態変化を本明細書では『オンエッジ』という。また、スイッチ、センサ、信号等の状態がオン状態からオフ状態へ変化したときの状態変化を本明細書では『オフエッジ』という。
【0024】
[2-1] 複写機4−xでの処理:
図5は複写機4−xのCPU41での処理を示す。CPU41では、電源の投入等により処理が開始される。まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期設定が行われ(ステップS41)、次に、ステップS43、S45の処理が、トラブルが発生しない限り、繰り返して実行される。
【0025】
ステップS43は、各種の入力信号に対する受付処理や、データターミナル1−xとの通信を示す。各種の入力信号とは、例えば、複写機4−xの操作パネル40上のキースイッチ群や複写機4−x内の各所のセンサ群45からの入力信号である。データターミナル1−xとの通信では、データターミナル1−xからは、複写機設定条件の変更コマンドや、動作を要求するコマンド等が送信されて来る。また、複写機4−xからは、各種のエレメントデータや、各種のカウント値が、データターミナル1−xへ送信される。
【0026】
ステップS45は、複写動作等に必要な処理を示す。例えば、給紙制御、原稿の露光走査制御、感光体ドラム回りの各部材の制御、現像器制御等の各種作動部群44の制御である。また、データターミナル1−xから送信されて来る上記のコマンドに基づく設定変更や、動作等を行なうための処理である。
【0027】
用紙の搬送不良(ジャム)や、機械の制御・動作不良等のトラブルが発生すると(ステップS47でYES)、発生したトラブルに対応する信号がCPU11へ送信される(ステップS49)。また、オペレータ等によりトラブルリセットスイッチ49が操作されると(ステップS51でYES)、トラブルリセット信号がCPU11へ送信される(ステップS53)。これに対応して、CPU11では、後述の処理が実行される。
【0028】
[2-2] データターミナル1−xでの処理:
図6〜図13はデータターミナル1−xのCPU11での処理を示し、図6はメインルーチンを示す。
【0029】
CPU11では、電源の投入により処理がスタートされる。初期設定モードが設定されている場合(ステップS11でYES)は、初期設定処理(ステップS13)が実行された後、複写機4−xのCPU41へコピー許可信号が送信される(ステップS15)。初期設定モードが設定されていない場合(ステップS11でNO)は、直ちにコピー許可信号が送信される(ステップS15)。ステップS15の後は、ステップS17〜S50の処理が繰り返して実行される。
【0030】
[2-2-1] 図6の各ステップでの処理の概要:
(a)初期設定(ステップS13):
データターミナル1−xでの処理の開始時点でディップスイッチDIP・SW4がON状態に設定されている場合、即ち、初期設定モードの場合(ステップS11でYES)に実行される。初期設定処理では、センタのメールアドレス、データターミナル1のID番号(DTID)、センタのID番号(センタID)の設定と、初期発信が行われる。
【0031】
(b)データ受信(ステップS17):
CPU41から送信されて来る複写機の状態に関する各種データの受信処理が行われる。データの内容は、用紙排出コード、ジャム・トラブルコード、ジャム・トラブルカウント値、用紙サイズ別カウント値、PMカウント値、エレメントデータ値である。CPU11では、これらのデータに関して、常に最新の値が保持される。
【0032】
(c)緊急発信判定(ステップS19):
トラブルデータ、トラブル回復データを、センタ側へ送信すべきか否かの判定等が行われる。詳細は後述する。
【0033】
(d)締日発信判定(ステップS21):
所定の締日発信日時刻になると、締日発信フラグがONにセットされる。これにより、コピー請求金額の計算の基礎となるトータルカウント値、及び用紙サイズ別カウント値がセンタへ送信される。送信終了後には、センタ側から次回の締日発信日時刻データが返信される。
【0034】
(e)定時発信判定(ステップS23):
所定の定時発信時刻になると、定時発信フラグがONにセットされる。これにより、前述の複写機の状態に関する各種データがセンタへ送信される。送信終了後には、センタ側から、現在時刻データ、及び次回の定時発信日時刻データが返信される。
【0035】
(f)警告発信判定(ステップS25):
後述するように、エレメントデータ、ジャムカウンタのカウント値、PMカウンタのカウント値が、それぞれ所定の閾値と比較される。また、比較結果に基づいて、警告データ、警告解除データを、センタへ送信すべきか否かの判定が行われる。
【0036】
(g)ユーザー発信判定(ステップS27):
初期設定モードでない場合において、プッシュスイッチPUSH・SW1が押下されると、ユーザー発信フラグがONにセットされる。これにより、前述の複写機の状態に関する各種データがセンタへ送信される。
【0037】
(h)PM発信判定(ステップS29):
後述するように、部品交換により、そのカウント値が“0”にクリアされたPMカウンタのクリア前のカウント値が、センタへ送信される。
【0038】
(i)メール送受信処理(ステップS40):
何れかの発信フラグがONにセットされると、センタとのインターネット・メールの送受信が行なわれる。メール送受信処理の詳細は後述する。
【0039】
[2-2-2] 緊急発信判定(図7):
本処理では、緊急発信、および、緊急回復発信が管理される。
例えば、トラブルフラグがOFFの状態で(ステップS101でYES)、複写機4−xからのトラブルコードb6のオンエッジが検出されると(ステップS111でYES)、トラブルフラグ、および、緊急発信フラグが、それぞれONにセットされる(ステップS113)。
【0040】
また、トラブルフラグがONの状態で(ステップS101でNO)、複写機4−xからの用紙排出コードがb0のオフエッジが検出されると(ステップS121でYES)、トラブルフラグがOFFにリセットされ、緊急回復発信フラグがONにセットされる(ステップS123)。このように処理する理由は、複写機4−xで用紙が排出される場合とは、トラブルが回復した場合だからである。
【0041】
緊急発信フラグ、または、緊急回復発信フラグがONにセットされると、メール送受信処理(S40)が実行され、センタのCPU91へ、トラブルデータ又はトラブル回復データが送信される。
【0042】
[2-2-3] 警告発信判定(図8〜図9):
本処理では、警告発信、および、警告解除発信が管理される。
ステップS201〜S227は、エレメントデータの値が固有の許容範囲を外れた場合に警告発信を、また、許容範囲に復帰した場合に警告解除発信を、それぞれ実行させるための処理である。
【0043】
まず、エレメントデータの種別を示す項目番号iに、初期値“1”がセットされる(ステップS201)。次に、ステップS211で、項目番号iで指定されるエレメントデータ(初回は、第1項目のエレメントデータ)に関する警告フラグが判定される。その結果、当該エレメントデータに関する警告フラグがOFFであれば(ステップS211でYES)、該エレメントデータの値が、該エレメントデータに固有の許容範囲内にあるか否か、言い換えれば、上限閾値iU以下、且つ、下限閾値iL以上の範囲内にあるか否かが判定される。その結果、上記許容範囲を外れている場合は(ステップS213でYES、又は、S215でYES)、該エレメントデータに関する警告フラグFi、および、警告発信フラグが、それぞれONにセットされる(ステップS217)。これによりメール送受信処理(S40)が実行され、センタに対して警告データが送信される。
【0044】
一方、ステップS211で、項目番号iで指定されるエレメントデータの警告フラグがONの場合は(ステップS211でNO)、該エレメントデータの値が上記許容範囲内に復帰したか否かが判定される。その結果、復帰した場合は(S221でYES、且つ、S223でYES)、該エレメントデータに関する警告フラグFiがOFFにリセットされ、また、警告解除発信フラグがONにセットされる(ステップS225)。これによりメール送受信処理(S40)が実行され、センタに対して、警告解除データが送信される。
以上の処理が、すべてのエレメントデータに関して行われると(ステップS227でYES)、ステップS231以下の処理が実行される。
【0045】
ステップS231〜S245は、ジャムカウンタ及びPMカウンタのカウント値が、固有の閾値を超えた場合に警告発信を、閾値以下に復帰した場合に警告解除発信を、それぞれ実行させるための処理である。
まず、ジャムカウンタ及びPMカウンタの種別を示す項目番号mに、初期値“i(エレメントデータの最終項目番号の値+1)”がセットされる(ステップS231)。
【0046】
次に、ステップS233で、項目番号mで指定されるジャムカウンタ又はPMカウンタに関する警告フラグが判定される。その結果、当該ジャムカウンタ又はPMカウンタに関する警告フラグがOFFであれば(ステップS233でYES)、カウント値が、当該カウンタに固有の許容範囲内にあるか、即ち、閾値mを超えていないか否かが判定される。その結果、超えている場合は(ステップS235でYES)、当該カウンタについての警告フラグFm、及び警告発信フラグが、それぞれONにセットされる(ステップS237)。これに対応してメール送受信処理(S40)が実行され、センタのCPU91へ警告データが送信される。
【0047】
一方、前記ステップS233で、項目番号mで指定されるジャムカウンタ又はPMカウンタに関する警告フラグがONであれば(ステップS233でNO)、カウント値が上記閾値以下に復帰したか否かが判定される。その結果、復帰した場合は(ステップS241でYES)、当該カウンタに関する警告フラグFmがOFFにリセットされ、また、警告解除発信フラグがONにセットされる。これに対応してメール送受信処理(S40)が実行され、センタのCPU91へ警告解除データが送信される。
上記の処理が、すべてのジャムカウンタ、及びPMカウンタに関して行われると(ステップS245でYES)、メインルーチンに戻る。
以上のように、警告発信、および、警告解除発信が管理される。
【0048】
[2-2-4] PM発信判定(図10):
本処理では、PM発信が管理される。
まず、PMカウンタの種別を示す項目番号iに初期値“1”がセットされる(ステップS301)。次に、ステップS303〜S311の処理が実行され、その後、iの値がインクリメントされて(ステップS313)、上記処理が繰り返される。すなわち、PMカウンタの種別を変えて上記処理が繰り返される。
【0049】
ステップS303〜S311は、PMカウンタがクリアされた場合に(ステップS305でYES、且つ、ステップS307でYES)、該PMカウンタのクリア直前のカウント値を保存して(ステップS309)、PM発信フラグをONにセットする(ステップS311)ための処理である。なお、PMカウンタのクリアは、該PMカウンタに対応する部品を交換する際に、サービスマンによって行われる。
また、PM発信フラグがONにセットされると(ステップS311)、メール送受信処理(S40)が実行され、センタへPMデータ(交換された部品の種別とその交換直前のカウント値)が送信される。
【0050】
[2-2-5] メール送受信処理(図11〜図13):
データターミナル1−xで何れかの発信フラグがONになると、その発信フラグに対応するデータが、センタの宛先を付したパケットデータとしてインターネットへ送出される。また、センタ側から当該データターミナル1−x宛てに送信されて来たパケットデータの読み取りが行われる。
【0051】
まず、何れかの発信フラグがONにセットされると(ステップS401でYES)、ONにセットされた発信フラグに対応するデータが、センタ側へインターネット・メールとして送信される(ステップS411)。つまり、センタの宛先を付したパケットデータとしてインターネットへ送出される。その後、発信フラグがOFFされる(ステップS413)。なお、メールの送信に失敗した場合は、メールの再送処理が実行される(図示せず)。
【0052】
ステップS421では、当該データターミナル1−x宛てのメールが届いているか否かをメールサーバ33から読み取る。当該データターミナル1−x宛てのメールが届いていた場合は(ステップS423でYES)、メールサーバ33からそのメールを読み出してその内容を解析する(ステップS431)。センタからデータターミナル1−xへ送信されるメールには、例えば、複写機の設定条件を変更させるためのコマンド(設定変更コマンド)、複写機の動作を要求するコマンド(動作コマンド)、あるいは、現在時刻、次回定時発信日時刻、次回締日発信日時刻等が含まれている。データターミナル1−x宛てのメールが届いていない場合は(ステップS423でNO)、メール送受信処理を終了する。
【0053】
上記ステップS431での解析の結果、該メールに設定変更コマンド又は動作コマンドが含まれていた場合は(ステップS533でYES)、該コマンドとそのパラメータがシリアルI/F12、シリアルI/F42を介してCPU41へ送信される(ステップS435)。これにより、複写機4−xでは、前述のステップS43の処理により上記のコマンドに対応する処理が実行される。上記ステップS531で読み出したメールに設定変更コマンドも動作コマンドも含まれていない場合は(ステップS533でNO)、下記の新着メール代行確認処理を実行した後、メール送受信処理を終了する。
【0054】
[2-2-5-1] 代行確認(図12〜図13):
LANに接続されている別のデータターミナルからの依頼により該別のデータターミナル宛てのメールが届いていないか否かを、共通のメールサーバ33を読みに行って確認する、前記メール送受信処理(S40)内の代行確認処理S500について説明する。ここでは、データターミナル1−1が、データターミナル1−2に対して、新着メールの確認を代行するように依頼する場合を例にとって説明する。
【0055】
(a)代行確認の依頼:
まず、データターミナル1−1が、データターミナル1−2に対して、新着メールの代行確認を依頼する処理を説明する。
データターミナル1−1は、自己をスリープモードに設定する直前のタイミングで(スリープモードに設定するに先立って)、データターミナル1−2に対して、新着メールを代行して確認するように依頼する。例えば、代行確認を依頼する相手として、データターミナル1−1のメモリにデータターミナル1−2のIPアドレスを予め登録しておき、このIPアドレスに基づいて、データターミナル1−1からLANを経由してデータターミナル1−2に、代行確認を依頼するコマンドを送信する。
【0056】
このとき、データターミナル1−1は、代行確認依頼コマンドのパラメータとして、メールサーバ33に対する自己のアカウント名とパスワード、及び自己のIPアドレスを、データターミナル1−2に通知する。代行確認依頼コマンドを受信したデータターミナル1−2は、コマンドとともに送信されて来たデータターミナル1−1のIPアドレス、メールサーバ33に対するアカウント名とパスワードを、図12に示すような代行確認依頼リストに登録する。
【0057】
(b)代行確認処理:
代行確認依頼を受けたデータターミナル1−2が、実際に代行確認を行う処理を、図13に示すフローチャートに即して説明する。
データターミナル1−2は、まず、代行確認依頼の依頼番号を示すインデックスiに、初期値1をセットする(ステップS501)。次に、代行確認依頼リスト(図12)を参照して、インデックスiが、代行確認依頼数以下か否かをチェックする(ステップS503)。
【0058】
インデックスiの値が代行確認依頼数以下の場合は(ステップS503でYES)、データターミナル1−2は、依頼者iのアカウント名とパスワードを用いてメールサーバ33に接続して、依頼者i宛ての新着メールが届いているか否かを確認する(ステップS511)。
【0059】
その結果、依頼者i宛ての新着メールが届いていた場合は(ステップS513でYES)、依頼者iに対して、その旨を通知する。例えば、代行確認依頼リスト(図12)に登録されている依頼者iのIPアドレスへ、メール受信通知コマンドをLAN経由で送信する。なお、データターミナル1−1宛てのメールが届いている旨を通知するだけでなく、該メールをメールサーバ33から読み出してデータターミナル1−1へ送信するように構成してもよい。
メールが届いている旨を依頼者に通知する場合のデータターミナル1−2とメールサーバ33との間の通信手順を図14に示し、メールが届いている旨の通知とともに該メールを依頼者に送る場合のデータターミナル1−2とメールサーバ33との間の通信手順を図15に示す。
【0060】
メールが届いている旨の通知(又は別のデータターミナル1−2からのメールの受信)に応じてスリープモードを解除するようにデータターミナル1−1を設定しておくと、通知されたメール(又はデータターミナル1−2から送信されて来たメール)に複写機の設定変更コマンドや動作コマンド等が含まれている場合には、直ちにその設定変更や動作を実行することができる。
【0061】
ステップS531では、インデックスiをインクリメントして、前記のステップS503に戻る。これにより、次の依頼者について、上記の処理(新着メールの代行確認,有る場合の通知等)が実行される。
前記ステップS503でインデックスiが代行確認依頼数を越えた場合は(ステップS503でNO)、全ての依頼者に関する代行確認が終了した場合であるため、代行確認処理を抜ける。
【0062】
(c)代行確認依頼の解除:
データターミナル1−1は、自己がスリープモードから復帰したときは、データターミナル1−2に依頼していた新着メールの代行確認を解除する旨のデータをLAN経由で送る。これにより、データターミナル1−2は、データターミナル1−1のメールサーバ33に対するアカウント名とパスワード、及びIPアドレスを、代行確認依頼リスト(図12)から削除する。
【0063】
[2-3] センタでの処理:
センタのコンピュータ90に搭載されているCPU91での処理を、図17〜図18のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
[2-3-1] F1〜F7キー処理(図17):
CPU91は、電源の投入によって処理をスタートし、まず、一般的な環境設定を実行した(ステップS61)後、F1〜F7の各キー入力操作に応じて下記のモードを設定し、もしくは、下記の処理を実行する。
【0065】
(a)F1キー操作(ステップS63でYES):
機種登録の受付けモードが設定される(ステップS65)。即ち、機種名、エレメントデータの項目数、各エレメントデータの名称、各エレメントデータの標準閾値、各カウントデータの標準閾値等の新規登録を受け付ける。
(b)F2キー操作(ステップS67でYES):
ユーザマスタの登録受付モードが設定される(ステップS69)。即ち、ユーザ名称、住所、電話番号、機種名、機番、定時発信日時等の新規登録を受け付ける。また、データターミナルのID(DTID)が自動的に設定される。
(c)F3キー操作(ステップS71でYES):
トラブル状況が表示される(ステップS73)。即ち、緊急発信を行った複写機のユーザ情報(ユーザ名称、住所、電話番号、機種名)、トラブルの発生日時等が、トラブル内容とともにディスプレイ92に表示される。なお、F3キーの操作とは無関係に、ディスプレイ92の隅には、トラブル件数が常時表示されている。
(d)F4キー操作(ステップS75でYES):
警告状況が表示される(ステップS77)。即ち、警告発信された複写機のユーザ情報等が、警告内容とともにディスプレイ92に表示される。なお、F4キーの操作とは無関係に、ディスプレイ92の隅には、警告件数が常時表示されている。
(e)F5キー操作(ステップS79でYES):
未受信状況が表示される(ステップS81)。すなわち、定時発信が未受信と判定された複写機のユーザ情報が、ディスプレイ92に表示される。なお、F5キーの操作とは無関係に、ディスプレイ92の隅には、未受信件数が常時表示されている。
(f)F6キー操作(ステップS83でYES):
ユーザデータの表示モードとなる(ステップS85)。即ち、ユーザを選択すると、ディスプレイ92にユーザ情報が表示される。また、サブメニューを選択すると、該ユーザ複写機の各種カウンタ(トータルカウンタ、用紙サイズ別カウンタ、ジャムカウンタ、トラブルカウンタ、PMカウンタ)のカウント値、および、エレメントデータが、月別、または、項目別に表示される。
(g)F7キー操作(ステップS87でYES):
請求書のプリントアウトが行われる(ステップS89)。コンピューター90に接続されているプリンタ(図示せず)が起動され、トータルカウンタのカウント値と所定の計算式とに基づいて算出されたコピー請求金額が、プリントアウトされる。
【0066】
[2-3-2] メール送受信処理(図18):
或る複写機4−xに接続されたデータターミナル1−xとの間でセンタがメールを送受信する処理を、図18に即して説明する。
【0067】
まず、センタ宛てのメールが届いているか否かをセンタのメールサーバ83から読み取る(ステップS701)。センタ宛てのメールが届いていた場合は(ステップS703でYES)、メールサーバ83からそのメールを読み出し、その内容に基づいて項目別・月別の集計を行う。これにより、オペレータ選択(図14のステップS85参照)による画面表示用データが作成される(ステップS711)。
【0068】
ステップS721では、複写機4−xへ送信すべきデータがあるか否かがチェックされる。センタから複写機4−xヘ送信するデータとしては、例えば、複写機4−xの設定条件を変更させるためのコマンド(設定変更コマンド)、複写機4−xの動作を要求するコマンド(動作コマンド)、あるいは、現在時刻、次回定時発信日時刻、次回締日発信日時刻等がある。送信すべきデータがある場合は(ステップS721でYES)、該データをインターネット・メールとして当該複写機4−xのデータターミナル1−x宛てに送信する(ステップS731)。送信すべきデータがなければ、メール送受信処理を終了する。なお、メールの送信に失敗した場合は、メールの再送処理が実行される(図示せず)。
【0069】
【発明の効果】
本発明では、各機器管理装置が、LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する手段と、LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する手段と、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する手段とを有するため、スリープモードの場合でも、他の機器が自己宛のパケットの有無を確認する。このため、自己宛のメールの有無を遅滞無く確認して取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステムの構成を示す模式図。
【図2】上記システムの回路構成の一部を示すブロック図。
【図3】上記システムの回路構成の残部を示すブロック図。
【図4】データターミナルとセンタの集中管理装置との間で送受されるパケットデータの構成を示す説明図(a)と、複写機からデータターミナルへ送信されるコードの説明図(b)。
【図5】複写機4のCPU41での処理のメインルーチンを示すフローチャート。
【図6】データターミナル1のCPU11での処理のメインルーチンを示すフローチャート。
【図7】図6内の緊急発信判定処理を示すフローチャート。
【図8】図6内の警告発信判定処理を示すフローチャートの一部。
【図9】図6内の警告発信判定処理を示すフローチャートの残部。
【図10】図6内のPM発信判定処理を示すフローチャート。
【図11】図6内のメール送受信処理を示すフローチャート。
【図12】代行確認依頼リストを示す説明図。
【図13】図11内の代行確認処理を示すフローチャート。
【図14】代行確認をするデータターミナル1−2とメールサーバ33の間の確認のみ行なう場合の通信手順を示す。
【図15】代行確認をするデータターミナル1−2とメールサーバ33の間のメールの読み出しを併せて行なう場合の通信手順を示す。
【図16】センタのCPU91での処理を示すフローチャート。
【図17】センタのCPUでのメール送受信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1−1,1−2 データターミナル(機器管理装置)
4−1,4−2 複写機(機器)
90 センタのコンピュータ(集中管理装置)

Claims (9)

  1. 第1の通信手段により機器との間で該機器管理用のデータを送受信し、第2の通信手段により集中管理装置宛のパケットをLANを介して外部通信網へ送出し外部通信網からの自己宛のパケットをLANのメールサーバから取り込む機器管理装置であって、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、
    前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする機器管理装置。
  2. 請求項1に於いて、
    前記確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、
    前記通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、
    ことを特徴とする機器管理装置。
  3. 請求項1、又は請求項2に於いて、
    更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、
    前記代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、
    ことを特徴とする機器管理装置。
  4. メールサーバと各々が管理対象の機器に接続されている複数の機器管理装置とをLANで接続し、外部通信網から受信される前記各機器管理装置宛のパケットを前記メールサーバで保持し、各機器管理装置が自己宛のパケットを前記メールサーバから取り込む機器管理システムであって、
    前記各機器管理装置は、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、
    前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、を有する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
  5. 請求項4に於いて、
    前記各機器管理装置の確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、
    前記各機器管理装置の通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
  6. 請求項4、又は請求項5に於いて、
    前記各機器管理装置は、更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、
    前記各機器管理装置の代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
  7. 集中管理装置と複数の機器管理装置との間で機器管理用データを有するパケットを送受することにより各機器管理装置に接続されている機器を各々管理する機器管理システムであって、2以上の機器管理装置を共通のメールサーバに接続し、外部通信網から受信される各機器管理装置宛のパケットを前記メールサーバで保持し、各機器管理装置が自己宛のパケットを前記メールサーバから取り込むLANを有し、
    前記LANに接続されている各機器管理装置は、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置に対して自己宛のパケットの有無の確認の代行を依頼する代行依頼手段と、
    前記LANに接続されている他の機器管理装置から該他の機器管理装置宛のパケットの有無の確認の代行を依頼された場合は該他の機器管理装置宛のパケットの有無を確認する確認代行手段と、
    前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合はその旨を該他の機器管理装置へ前記LANを介して通知する通知手段と、を有する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
  8. 請求項7に於いて、
    前記各機器管理装置の確認代行手段は、前記他の機器管理装置宛のパケットが有る場合は該パケットを前記メールサーバから読み出し、
    前記各機器管理装置の通知手段は、前記読み出した他の機器管理装置宛のパケットを該他の機器管理装置へ送信する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
  9. 請求項7、又は請求項8に於いて、
    前記各機器管理装置は、更に、スリープモードを設定する設定手段を有し、
    前記各機器管理装置の代行依頼手段は前記設定手段がスリープモードを設定する直前に前記確認の代行を依頼する、
    ことを特徴とする機器管理システム。
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